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クレスコ(4674)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • ITサービス事業
    クレスコグループは、企業の情報システムや金融機関のシステム、自動車などの組み込みシステム、さらにはAIやモバイル関連のシステム開発・保守を幅広く手掛けています。顧客のIT戦略の企画から開発、運用までを一貫してサポートし、アジャイル開発やニアショア・オフショア開発といった多様な手法も活用しています。これにより、企業のIT課題を解決し、安定的な収益を上げています。
  • デジタルソリューション事業
    この事業では、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するためのクラウドサービス、ロボティクス技術、AI・データ活用、セキュリティ対策、ユーザー体験(UX/UI)改善といった製品やサービスを提供しています。最新のテクノロジーを駆使して、企業の業務効率化や新たな価値創造をサポートし、成長分野での収益拡大を目指しています。
  • 多角的なITサービス
    クレスコグループは、親会社と12の連結子会社、2つの持分法適用関連会社で構成されており、ITサービスとデジタルソリューションという2つの主要事業を展開しています。これにより、幅広い顧客ニーズに対応し、多様な技術とサービスを提供することで、安定した事業基盤を築いています。M&Aも活用し、事業領域の拡大を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • ITサービス事業
    このセグメントは、クレスコグループの主要な収益源であり、売上高540.8億円、営業利益76.7億円と最も大きな規模を誇ります。エンタープライズシステム、金融システム、組込みシステム、AIシステム、モバイルシステムなど、幅広い分野でのコンサルティング、IT企画・開発・保守サービスを提供しています。グループ全体の事業基盤を支える中核事業です。
  • 製造業向け事業
    製造業の顧客を対象としたITサービスを提供するセグメントで、売上高148.6億円、営業利益27.8億円を計上しています。製造業特有のシステム開発やデジタル化ニーズに対応しており、安定した収益を上げています。特定の産業分野に特化することで、専門性を高め、顧客との強固な関係を築いています。
  • 金融業向け事業
    金融機関向けのITサービスを提供するセグメントで、売上高171.6億円、営業利益23.9億円となっています。金融システムは高度なセキュリティと安定性が求められるため、専門的な知識と技術が必要です。クレスコグループは、この分野で培った実績と信頼を基に、金融業界のデジタル化を支援しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
EnterpriseReportableSegment 事業 221 25 11.3%
FinanceReportableSegment 事業 172 24 13.9%
ManufacturingReportableSegment 事業 149 28 18.7%
ITServiceReportableSegment 事業 541 77 14.2%
DigtalSolutionReportableSegment 事業 47 2 3.6%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|755 文字
3 【事業の内容】当社グループは、親会社である㈱クレスコと連結子会社12社及び持分法適用関連会社2社により構成されており、ITサービス事業及びデジタルソリューション事業を営んでおります。事業の内容と各社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 ITサービス事業主にエンタープライズシステム、金融システム、組込みシステム、AIシステム、モバイルシステム、プラットフォーム、アジャイル開発・ニアショア開発・オフショア開発、RPA導入支援、データアナリティクス、UXデザインといったコンサルティング並びにIT企画・開発・保守の総合サービスを行っております。 デジタルソリューション事業主にクラウド、Robotics、AI&Data、セキュリティ、UX/UIといった顧客のDX実現を支援する製品・サービスからなるソリューション群の提供を行っております。 (注)1.当社は、2024年4月1日付でジェット・テクノロジーズ㈱の全発行済株式を取得したため、同社を連結の範囲に含めております。2.当連結会計年度において、当社はクレスコワイヤレス㈱の全株式を譲渡したため、同社を連結の範囲から除外しております。3.当社の連結子会社であった日本ソフトウェアデザイン㈱は、2024年7月1日付で当社の連結子会社である㈱メクゼスを存続会社とする吸収合併により消滅したため、連結の範囲から除外しております。4.当社の連結子会社である㈱クレスコ・ジェイキューブが、2024年10月1日付で㈱高木システムの株式を取得したため、同社を連結の範囲に含めております。5.㈱高木システムは、2025年4月1日付で㈱クレスコ・ジェイキューブを存続会社とする吸収合併により消滅しております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
顧客からの仕様変更要求や予期せぬ技術的ミスマッチで追加工数が発生するリスクがあるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
医療領域での深層学習を用いた共同研究や大規模言語モデルのソフトウェア開発応用など、先端技術の研究開発。
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:サービスリスク(不採算、損害賠償) / 情報漏洩・システムリスク / 開発人材の獲得に関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

財務サマリに時系列データが未収録であり、ブランド力や特許、規制ライセンス等の無形資産に関する具体的な情報は開示されていない。そのため、現時点では無形資産による競争優位性は評価できない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

ITサービス業界全体として、顧客企業がシステム開発や保守運用を別のベンダーに切り替える際には、学習コストや移行リスクが発生する可能性がある。しかし、クレスコ固有のスイッチング・コストを裏付ける具体的な情報は乏しい。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

クレスコはITサービス企業であり、プラットフォーム型ビジネスではないため、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接高めるネットワーク効果は期待できない。特定の技術コミュニティや開発者ネットワークへの貢献はあるかもしれないが、競争優位に直結する規模ではない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

ITサービス業界では、人件費がコストの大部分を占める。クレスコが他社と比較して構造的に低い人件費や開発コストを実現しているという情報は現時点では確認できない。一部の効率化努力は考えられるが、明確なコスト優位性はない。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

クレスコは中堅のITサービス企業であり、一定の事業規模を有している。これにより、大規模プロジェクトの受注や、多様な顧客ニーズに対応できる体制を構築していると考えられる。しかし、業界全体で見た場合に圧倒的な効率規模を持つ寡占企業とは言えない。

  • 品質管理体制
    クレスコグループは、ソフトウェア開発・保守における品質マネジメントプロセスを重視しており、品質・プロセス統括本部を中心に品質向上に努めています。これにより、納品物の不具合による損害賠償リスクや不採算プロジェクトのリスクを低減し、顧客からの信頼を獲得しています。2024年3月期には、受注損失引当金43百万円、損害補償損失85百万円を計上していますが、これはリスク管理の一環として適切に評価されています。
  • 多様な人材戦略
    IT開発人材の確保は業界全体の課題ですが、クレスコグループはテレワークやオフィス戦略等の働き方改革を推進し、積極的な採用活動を行っています。さらに、外国人採用の拡大やオフショア開発の活用により、国内の人材不足に対応しています。これにより、プロジェクトの安定的な遂行とサービス提供能力を維持し、競争力を保っています。
  • 事業継続計画(BCP)
    大規模な自然災害や疫病発生時にも事業を継続できるよう、システムのクラウド化やテレワーク体制の充実といったBCPを策定・実行しています。これにより、予期せぬ事態が発生した場合でも、事業活動への影響を最小限に抑え、顧客へのサービス提供を継続できる体制を整えています。これは、顧客からの信頼維持にも繋がる重要な強みです。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】  文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針グループビジョン:「CRESCO Group Ambition 2030」人が想い描く未来、その先へクレスコグループは最高のテクノロジーと絆で”わくわくする未来”を創造します 当社グループは、2021年度より10年間の長期グループビジョン「CRESCO Group Ambition 2030」をスタートしております。当該ビジョンの具現化に向け、中期経営計画として、中期経営計画2023(変革:2021年度~2023年度)、中期経営計画2026(挑戦:2024年度~2026年度)、中期経営計画2030(飛躍:2027年度~2030年度)の3ステップを設定し、2番目のステップとなる中期経営計画2026では、2026年度における「連結売上高700億円」、「連結営業利益率11.5%」、「連結ROE15%以上」を財務目標としております。 中期経営計画2026中期経営計画2026では、7つの戦略から構成される成長戦略を策定いたしました。当社グループとしてこれらの戦略群を実践することで、『顧客とともに持続的に成長し、社会を前進させる』というミッションを果たし、同時に上記の財務目標を達成することを基本方針としております。 各戦略の方針は以下のとおりです。 ① 共創型モデルの確立従来の受託型からプロダクト型・課題解決型・未来創造型へと提案スタイルを広げていくことで、顧客の成長を支える「戦略パートナー」としての地位を確立し、顧客へ提供可能なサービス・プロダクトの価値の拡大を目指してまいります。 ② 品質リーダーシップ発揮グループ社員個人に対するITプロフェッショナルとしての育成を強化し、また、組織としても全方位型の品質管理強化を実現することで、安全・安心・感動の品質を担保し、「戦略パートナー」にふさわしいサービス・プロダクトを顧客に提供することを目指してまいります。 ③ 人的資本経営推進これらの戦略を遂行するに当たって必要な人財ポートフォリオを策定・運用し、必要な人財を採用・育成するための諸施策を実施するとともに、多様な人財が協働・躍動できる風土を醸成することで、個人と組織の力を最大化し、顧客への提供価値を創出することを目指してまいります。 ④ 技術・デジタルソリューションの拡張顧客が抱える経営課題の解消に向けて当社グループの有する技術・デジタルソリューションが貢献できるように、AI、セキュリティ、データアナリティクスを中心とした技術領域の強化・拡大と、独自のブランドソリューションの開発や国内外のソリューションの調達強化を目指してまいります。 ⑤ 事業連携促進新たな市場の開拓のためのアライアンスパートナーの獲得、高い技術力と豊富なリソースを有するビジネスパートナーとの関係強化、さらには大学・研究機関との共同研究を通じた産学連携により、当社グループのビジネスエコシステムを拡大し、顧客への価値提供につなげることを目指してまいります。 ⑥ デジタル変革実現グループ社内業務においてもデジタルソリューションを適用し、業務パフォーマンスを上げることで、グループ役員・社員をよりクリエイティブかつ高付加価値な業務に集中させ、生産性の向上につなげることを目指してまいります。 ⑦ グループ一体経営当社グループでは、各社が自主自立的な経営を行っておりますが、事業的シナジーを一層強化して顧客への提供価値の最大化を目指すとともに、グループ業務の集約化を進めて経営の効率化を実現することを目指してまいります。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標(KPI)として売上高、営業利益率、ROEを設定しております。なお、「中期経営計画2026」におけるKPIの目標値は次のとおりであります。 KPI(連結ベース)2023年度実績中期経営計画20262024年度2025年度2026年度実績予想値目標値売上高(百万円)52,75558,76064,00070,000営業利益率(%)9.710.210.911.5ROE(%)14.315.115.215.0 (注) 1 2026年度の目標値及び2025年度の予想値については、当連結会計年度末現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。2 2025年度の売上高及び営業利益額の予想値は、2025年5月9日時点での公表値であります。3 2025年度のROEの予想値は、当該年度における自己資本の変動が、2025年5月9日に公表した自己株式の市場買付け(上限15億円)と親会社株主に帰属する当期純利益(49億円)、剰余金の配当(1株当たり配当額は2025年3月期期末:23円、2026年3月期中間:29円)のみであると仮定して算定しております。 (3) 経営環境と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題2024年度の経営環境は、前年度と同様に円安・物価高の傾向が続いており、調達コストの上昇が当社グループの利益を大きく圧迫する要因となっております。その一方で、当年度においては、日本国内における設備投資が大幅に増加しており、特に半導体関連投資・EV等の電動化投資・デジタル化投資がこれらを牽引しております。当社グループにおいても、設備投資の増加の恩恵を受けることができ、前年度を上回る受注を確保することができました。当社グループとしては、「中期経営計画2026」に掲げる目標を達成し、ステークホルダーの期待にお応えするために、以下の課題認識のもと諸施策を速やかに実行し、持続的な成長と企業価値の向上を実現してまいります。 ①ITエンジニアの確保と育成「中期経営計画2026」で掲げる連結売上高700億円の達成のためには、幅広い技術領域と顧客のビジネスに精通したITエンジニアの確保が必要不可欠であります。この経営課題に対し、当社グループでは、一層のブランディング活動と採用活動の強化を行うとともに、M&A案件やビジネスパートナーの発掘、ニアショア(子会社やビジネスパートナーとの協業による国内分散開発)やオフショア(ベトナム現地企業との協業による国外分散開発)を強化することでエンジニアの母集団を増やすとともに、人財開発・育成プログラムを刷新してエンジニアを含めたすべてのグループ社員の水準の底上げを図ってまいります。また、給与水準の見直しやテレワーク・オフィス環境、安全衛生等の労働環境の整備を継続することで、従業員のエンゲージメントを高めるための諸施策を実行してまいります。 ②グループ連携を軸にした顧客への提案活動売上高の確保に向けて、大中小の様々な規模の案件を効率的に受注するためには、当社グループ各社が独自に商圏の拡大を目指すだけでなく、営業案件のグループ内での融通や、要員・技術・ソリューションの抱き合わせによる提案活動が重要であると判断しております。このような経営課題に対して、当社グループでは、当社のグループサービス本部を中心に、グループ役員・営業担当・開発人員の交流機会を増やし、顧客企業からの要望に対して機動的に対応することでグループシナジーを最大化するための体制を構築してまいります。 ③デジタルソリューション事業の売上高の増加と収益性の向上近年、顧客企業においては、少子高齢化に伴う人手不足や物価高騰に伴うコスト構造の変化、企業間競争のスピードの激化に直面しており、従来のように自社で要員や設備を抱えたり、長い時間をかけた研究開発を行ったりすることが困難な状況になっております。この状況を打破するための解決策として、AI・クラウド・RPA等の技術を活用したデジタルソリューションに注目が集まっており、今後の需要拡大が期待されていることから、当社グループとしても経営資源をデジタルソリューション事業に集中し、同事業の売上高を確保するとともに収益性を引き上げることが重要であると判断しております。このような経営課題に対して、当社グループでは、各種イベント・勉強会の開催や技術コミュニティ活動の促進、共同案件の獲得を通じてITエンジニアの市場価値の引き上げを図るほか、自社ブランドソリューションの更なる開発やソリューションを有する提携先企業の発掘を進めることにより、事業全体の利益率の向上を目指してまいります。 ④不採算プロジェクトの発生防止不採算プロジェクトが発生した場合、収束に向けて多額の人件費・外注費を投入する必要があるだけでなく、新規案件にリソースを振り向けることができず機会損失をもたらすことになるため、当社グループの経営成績に重要な影響を及ぼします。不採算プロジェクトは技術・品質の問題だけでなく、見積ミスや顧客との調整不足など様々な要因によって発生することから、発生原因を徹底的に追求し、今後同様の事態を起こさないようにするための仕組みと体制を構築してまいります。 ⑤生産性の向上「中期経営計画2026」の推進に当たり、営業・採用・調達・M&A/PMI等の業務や法規制等に対応するための活動等が増加することが予想されます。また、当社グループが主力とする受託型ソフトウェア開発においても、顧客からの要求レベル(仕様や条件等)が高まるものと考えられます。このような変化に的確に対応するためには、生産性の向上が必要不可欠であり、営業利益率を高めるカギにもなると判断しております。具体策として、ITリテラシー教育を促進し、デジタルソリューションを用いた業務の効率改善と集約化を進めることで間接コストの抑制を図るとともに、グループ役員・社員が本業に集中できる環境を整備してまいります。また、アジャイル開発やRPA・生成AIの導入を促進することにより、開発効率の向上と製造コストの抑制を図ってまいります。 ⑥サステナビリティ経営及び人的資本経営の推進当社グループは経営上の目標・指標を定めており、これを達成する責務を負っておりますが、一方で、企業価値の向上と社会課題の解決の双方を実現する「サステナビリティ経営」や、人材の価値を最大限に引き出して中長期的な企業価値の向上を実現する「人的資本経営」を推進することが求められております。このような経営課題に対し、当社グループは、「サステナビリティに関する基本方針」に基づいて、持続可能な社会の実現に向けた行動を推進しております。また、「健康経営宣言」「マルチステークホルダー方針」を公表し、従業員をはじめとした多様なステークホルダーとの価値共創を進めていくことを明らかにしております。中期経営計画2026においては、当社グループのマテリアリティ(重要課題)を明記しており、今後も引き続き、これらの方針等に則った事業活動を展開し、適時適切な情報開示に努めてまいります。なお、サステナビリティ経営及び人的資本経営に関する詳細につきましては「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。 (4) 中期経営計画の進捗状況「中期経営計画2026」の各成長戦略に係る当連結会計年度における主な活動と成果は以下のとおりであります。 ① 共創型モデルの確立・アカウントマネジメントの強化に向け、戦略パートナー候補ごとにアカウント戦略を構築いたしました。・お客様との"共創"に欠かせないフェイスタイムの向上に取り組み、実施データを可視化し、運用定着化を進めました。・社員一人当たりのプロジェクト利益額は、前年度に不採算プロジェクトが多発していた点を加味しても大幅に改善いたしました。 ② 品質リーダーシップの発揮・不採算プロジェクトの撲滅を目指し、トラブル防止とクロージングを組織的に行えるよう、トラブル対応力の強化とシステム開発契約に関する研修を実施いたしました。その結果、前連結会計年度から継続した不採算プロジェクトを除くと、新規の赤字額を削減することができました。・品質保証水準の向上と強化を図るとともに、プロジェクト計画書を改良し、QMS(品質管理システム)内部監査とデジタルソリューションの開発プロセスを整備いたしました。 ③ 人的資本経営推進・ビジネス拡大に向け採用施策を強化し推進いたしました。・高度専門人財及びDX人財を再定義し、全社員対象に複数のDX育成研修を実施いたしました。・国内での採用にとどまらず、初のインド人財採用にも取り組み、インド人財含め外国籍人材の採用目標を達成いたしました。・2年連続「ホワイト500」に認定され、順位も約100位上昇いたしました。・エンゲージメントスコア分析をもとに、社内でのワークショップ開催や対話励行などを実施した結果、昨年と比べて大幅なスコアアップを実現いたしました。 ④ 技術・デジタルソリューションの拡張・生成AIを活用した「生成AI環境構築サービス」や「社内DX支援サービス」の提供を開始しました。・各開発部門と連携し、顧客ニーズ起点での重点技術やソリューションに対する提案を実施いたしました。・デジタルソリューション事業の拡大と利益向上に向けて、デジタルソリューション企画プロセスの整備を実施いたしました。 ⑤ 事業推進連携・ビジネスパートナー評価指標を見直し、新たな指標に基づいて既存ビジネスパートナーを評価・分析し、コアパートナー候補を選定いたしました。・評価上位となるコアパートナーに対して、今後の関係性強化を目的とした各種施策を実施しました。・アライアンスパートナー連携や産学連携についても強化に向けた施策を実行いたしました。 ⑥ デジタル変革実現・機動的な意思決定に資するべく、財務・非財務データを整備、可視化を推進いたしました。・生成AIツールの提供と可視化ダッシュボードの提供、ハンズオン研修による活用の促進を図ってまいりました。・システム開発や販売管理など特定の業務に対して、生成AIの活用やRPAによる業務自動化を推進いたしました。 ⑦ グループ一体経営・グループ各社が参加する営業定例会議を開催し、課題の共有、グループ共同での提案を推進しました。・グループ内での案件トスアップなどの協業にも積極的に取り組み、一定の効果を発揮しました。また、グループ内共通アカウント別に分科会を推進するとともに、新たなグループアカウント化にも取り組んでおります。・情報共有基盤促進のためのルール整備を推進いたしました。・外部機関との連携によるサーチ型戦略的M&Aを推進いたしました。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】  文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針グループビジョン:「CRESCO Group Ambition 2030」人が想い描く未来、その先へクレスコグループは最高のテクノロジーと絆で”わくわくする未来”を創造します 当社グループは、2021年度より10年間の長期グループビジョン「CRESCO Group Ambition 2030」をスタートしております。当該ビジョンの具現化に向け、中期経営計画として、中期経営計画2023(変革:2021年度~2023年度)、中期経営計画2026(挑戦:2024年度~2026年度)、中期経営計画2030(飛躍:2027年度~2030年度)の3ステップを設定し、2番目のステップとなる中期経営計画2026では、2026年度における「連結売上高700億円」、「連結営業利益率11.5%」、「連結ROE15%以上」を財務目標としております。 中期経営計画2026中期経営計画2026では、7つの戦略から構成される成長戦略を策定いたしました。当社グループとしてこれらの戦略群を実践することで、『顧客とともに持続的に成長し、社会を前進させる』というミッションを果たし、同時に上記の財務目標を達成することを基本方針としております。 各戦略の方針は以下のとおりです。 ① 共創型モデルの確立従来の受託型からプロダクト型・課題解決型・未来創造型へと提案スタイルを広げていくことで、顧客の成長を支える「戦略パートナー」としての地位を確立し、顧客へ提供可能なサービス・プロダクトの価値の拡大を目指してまいります。 ② 品質リーダーシップ発揮グループ社員個人に対するITプロフェッショナルとしての育成を強化し、また、組織としても全方位型の品質管理強化を実現することで、安全・安心・感動の品質を担保し、「戦略パートナー」にふさわしいサービス・プロダクトを顧客に提供することを目指してまいります。 ③ 人的資本経営推進これらの戦略を遂行するに当たって必要な人財ポートフォリオを策定・運用し、必要な人財を採用・育成するための諸施策を実施するとともに、多様な人財が協働・躍動できる風土を醸成することで、個人と組織の力を最大化し、顧客への提供価値を創出することを目指してまいります。 ④ 技術・デジタルソリューションの拡張顧客が抱える経営課題の解消に向けて当社グループの有する技術・デジタルソリューションが貢献できるように、AI、セキュリティ、データアナリティクスを中心とした技術領域の強化・拡大と、独自のブランドソリューションの開発や国内外のソリューションの調達強化を目指してまいります。 ⑤ 事業連携促進新たな市場の開拓のためのアライアンスパートナーの獲得、高い技術力と豊富なリソースを有するビジネスパートナーとの関係強化、さらには大学・研究機関との共同研究を通じた産学連携により、当社グループのビジネスエコシステムを拡大し、顧客への価値提供につなげることを目指してまいります。 ⑥ デジタル変革実現グループ社内業務においてもデジタルソリューションを適用し、業務パフォーマンスを上げることで、グループ役員・社員をよりクリエイティブかつ高付加価値な業務に集中させ、生産性の向上につなげることを目指してまいります。 ⑦ グループ一体経営当社グループでは、各社が自主自立的な経営を行っておりますが、事業的シナジーを一層強化して顧客への提供価値の最大化を目指すとともに、グループ業務の集約化を進めて経営の効率化を実現することを目指してまいります。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標(KPI)として売上高、営業利益率、ROEを設定しております。なお、「中期経営計画2026」におけるKPIの目標値は次のとおりであります。 KPI(連結ベース)2023年度実績中期経営計画20262024年度2025年度2026年度実績予想値目標値売上高(百万円)52,75558,76064,00070,000営業利益率(%)9.710.210.911.5ROE(%)14.315.115.215.0 (注) 1 2026年度の目標値及び2025年度の予想値については、当連結会計年度末現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。2 2025年度の売上高及び営業利益額の予想値は、2025年5月9日時点での公表値であります。3 2025年度のROEの予想値は、当該年度における自己資本の変動が、2025年5月9日に公表した自己株式の市場買付け(上限15億円)と親会社株主に帰属する当期純利益(49億円)、剰余金の配当(1株当たり配当額は2025年3月期期末:23円、2026年3月期中間:29円)のみであると仮定して算定しております。 (3) 経営環境と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題2024年度の経営環境は、前年度と同様に円安・物価高の傾向が続いており、調達コストの上昇が当社グループの利益を大きく圧迫する要因となっております。その一方で、当年度においては、日本国内における設備投資が大幅に増加しており、特に半導体関連投資・EV等の電動化投資・デジタル化投資がこれらを牽引しております。当社グループにおいても、設備投資の増加の恩恵を受けることができ、前年度を上回る受注を確保することができました。当社グループとしては、「中期経営計画2026」に掲げる目標を達成し、ステークホルダーの期待にお応えするために、以下の課題認識のもと諸施策を速やかに実行し、持続的な成長と企業価値の向上を実現してまいります。 ①ITエンジニアの確保と育成「中期経営計画2026」で掲げる連結売上高700億円の達成のためには、幅広い技術領域と顧客のビジネスに精通したITエンジニアの確保が必要不可欠であります。この経営課題に対し、当社グループでは、一層のブランディング活動と採用活動の強化を行うとともに、M&A案件やビジネスパートナーの発掘、ニアショア(子会社やビジネスパートナーとの協業による国内分散開発)やオフショア(ベトナム現地企業との協業による国外分散開発)を強化することでエンジニアの母集団を増やすとともに、人財開発・育成プログラムを刷新してエンジニアを含めたすべてのグループ社員の水準の底上げを図ってまいります。また、給与水準の見直しやテレワーク・オフィス環境、安全衛生等の労働環境の整備を継続することで、従業員のエンゲージメントを高めるための諸施策を実行してまいります。 ②グループ連携を軸にした顧客への提案活動売上高の確保に向けて、大中小の様々な規模の案件を効率的に受注するためには、当社グループ各社が独自に商圏の拡大を目指すだけでなく、営業案件のグループ内での融通や、要員・技術・ソリューションの抱き合わせによる提案活動が重要であると判断しております。このような経営課題に対して、当社グループでは、当社のグループサービス本部を中心に、グループ役員・営業担当・開発人員の交流機会を増やし、顧客企業からの要望に対して機動的に対応することでグループシナジーを最大化するための体制を構築してまいります。 ③デジタルソリューション事業の売上高の増加と収益性の向上近年、顧客企業においては、少子高齢化に伴う人手不足や物価高騰に伴うコスト構造の変化、企業間競争のスピードの激化に直面しており、従来のように自社で要員や設備を抱えたり、長い時間をかけた研究開発を行ったりすることが困難な状況になっております。この状況を打破するための解決策として、AI・クラウド・RPA等の技術を活用したデジタルソリューションに注目が集まっており、今後の需要拡大が期待されていることから、当社グループとしても経営資源をデジタルソリューション事業に集中し、同事業の売上高を確保するとともに収益性を引き上げることが重要であると判断しております。このような経営課題に対して、当社グループでは、各種イベント・勉強会の開催や技術コミュニティ活動の促進、共同案件の獲得を通じてITエンジニアの市場価値の引き上げを図るほか、自社ブランドソリューションの更なる開発やソリューションを有する提携先企業の発掘を進めることにより、事業全体の利益率の向上を目指してまいります。 ④不採算プロジェクトの発生防止不採算プロジェクトが発生した場合、収束に向けて多額の人件費・外注費を投入する必要があるだけでなく、新規案件にリソースを振り向けることができず機会損失をもたらすことになるため、当社グループの経営成績に重要な影響を及ぼします。不採算プロジェクトは技術・品質の問題だけでなく、見積ミスや顧客との調整不足など様々な要因によって発生することから、発生原因を徹底的に追求し、今後同様の事態を起こさないようにするための仕組みと体制を構築してまいります。 ⑤生産性の向上「中期経営計画2026」の推進に当たり、営業・採用・調達・M&A/PMI等の業務や法規制等に対応するための活動等が増加することが予想されます。また、当社グループが主力とする受託型ソフトウェア開発においても、顧客からの要求レベル(仕様や条件等)が高まるものと考えられます。このような変化に的確に対応するためには、生産性の向上が必要不可欠であり、営業利益率を高めるカギにもなると判断しております。具体策として、ITリテラシー教育を促進し、デジタルソリューションを用いた業務の効率改善と集約化を進めることで間接コストの抑制を図るとともに、グループ役員・社員が本業に集中できる環境を整備してまいります。また、アジャイル開発やRPA・生成AIの導入を促進することにより、開発効率の向上と製造コストの抑制を図ってまいります。 ⑥サステナビリティ経営及び人的資本経営の推進当社グループは経営上の目標・指標を定めており、これを達成する責務を負っておりますが、一方で、企業価値の向上と社会課題の解決の双方を実現する「サステナビリティ経営」や、人材の価値を最大限に引き出して中長期的な企業価値の向上を実現する「人的資本経営」を推進することが求められております。このような経営課題に対し、当社グループは、「サステナビリティに関する基本方針」に基づいて、持続可能な社会の実現に向けた行動を推進しております。また、「健康経営宣言」「マルチステークホルダー方針」を公表し、従業員をはじめとした多様なステークホルダーとの価値共創を進めていくことを明らかにしております。中期経営計画2026においては、当社グループのマテリアリティ(重要課題)を明記しており、今後も引き続き、これらの方針等に則った事業活動を展開し、適時適切な情報開示に努めてまいります。なお、サステナビリティ経営及び人的資本経営に関する詳細につきましては「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。 (4) 中期経営計画の進捗状況「中期経営計画2026」の各成長戦略に係る当連結会計年度における主な活動と成果は以下のとおりであります。 ① 共創型モデルの確立・アカウントマネジメントの強化に向け、戦略パートナー候補ごとにアカウント戦略を構築いたしました。・お客様との"共創"に欠かせないフェイスタイムの向上に取り組み、実施データを可視化し、運用定着化を進めました。・社員一人当たりのプロジェクト利益額は、前年度に不採算プロジェクトが多発していた点を加味しても大幅に改善いたしました。 ② 品質リーダーシップの発揮・不採算プロジェクトの撲滅を目指し、トラブル防止とクロージングを組織的に行えるよう、トラブル対応力の強化とシステム開発契約に関する研修を実施いたしました。その結果、前連結会計年度から継続した不採算プロジェクトを除くと、新規の赤字額を削減することができました。・品質保証水準の向上と強化を図るとともに、プロジェクト計画書を改良し、QMS(品質管理システム)内部監査とデジタルソリューションの開発プロセスを整備いたしました。 ③ 人的資本経営推進・ビジネス拡大に向け採用施策を強化し推進いたしました。・高度専門人財及びDX人財を再定義し、全社員対象に複数のDX育成研修を実施いたしました。・国内での採用にとどまらず、初のインド人財採用にも取り組み、インド人財含め外国籍人材の採用目標を達成いたしました。・2年連続「ホワイト500」に認定され、順位も約100位上昇いたしました。・エンゲージメントスコア分析をもとに、社内でのワークショップ開催や対話励行などを実施した結果、昨年と比べて大幅なスコアアップを実現いたしました。 ④ 技術・デジタルソリューションの拡張・生成AIを活用した「生成AI環境構築サービス」や「社内DX支援サービス」の提供を開始しました。・各開発部門と連携し、顧客ニーズ起点での重点技術やソリューションに対する提案を実施いたしました。・デジタルソリューション事業の拡大と利益向上に向けて、デジタルソリューション企画プロセスの整備を実施いたしました。 ⑤ 事業推進連携・ビジネスパートナー評価指標を見直し、新たな指標に基づいて既存ビジネスパートナーを評価・分析し、コアパートナー候補を選定いたしました。・評価上位となるコアパートナーに対して、今後の関係性強化を目的とした各種施策を実施しました。・アライアンスパートナー連携や産学連携についても強化に向けた施策を実行いたしました。 ⑥ デジタル変革実現・機動的な意思決定に資するべく、財務・非財務データを整備、可視化を推進いたしました。・生成AIツールの提供と可視化ダッシュボードの提供、ハンズオン研修による活用の促進を図ってまいりました。・システム開発や販売管理など特定の業務に対して、生成AIの活用やRPAによる業務自動化を推進いたしました。 ⑦ グループ一体経営・グループ各社が参加する営業定例会議を開催し、課題の共有、グループ共同での提案を推進しました。・グループ内での案件トスアップなどの協業にも積極的に取り組み、一定の効果を発揮しました。また、グループ内共通アカウント別に分科会を推進するとともに、新たなグループアカウント化にも取り組んでおります。・情報共有基盤促進のためのルール整備を推進いたしました。・外部機関との連携によるサーチ型戦略的M&Aを推進いたしました。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績当連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日)においては、日米の金融政策への警戒感や主要各国における政治的主導者の交代等の影響により為替相場や証券市場が急速に変動しており、企業業績の不安定化を招いております。また、物価水準の高騰と実質賃金の低下が続いており、国内企業における生産性の向上が喫緊の課題となっております。さらに、ランサムウェアを用いたサイバー攻撃やシステムトラブルなど、国内企業の事業活動においてITの影響が注視される事態が相次いでおります。 このような経営環境のもと、当社グループは今年度より『中期経営計画2026』を開始いたしました。2026年度における「連結売上高700億円」「連結営業利益率11.5%」「連結ROE15%」の達成を財務KPIとして掲げ、7つの成長戦略(①共創型モデルの確立、②品質リーダーシップ発揮、③人的資本経営推進、④技術・デジタルソリューションの拡張、⑤事業連携促進、⑥デジタル変革実現、⑦グループ一体経営)の実践を通じて、これらの財務KPI及び当社グループとしてのミッションである『顧客とともに持続的に成長し、社会を前進させること』を実現してまいります。 当連結会計年度における当社グループの主な取り組みは、以下のとおりです。 組織及び体制当社においては、地方拠点におけるニアショア開発の推進、商材開発力や技術力の強化を目的として、ソリューション&サービスイノベーション本部を再編し、地域イノベーション本部へ改組いたしました。また、ビジネスイネーブルメントサービス本部を再編し、デジタルソリューション事業を推進するとともに、先端技術にも対応できる組織としてデジタルモダナイゼーション本部へ改組いたしました。さらに、品質・プロセス統括本部の配下に品質管理室及びプロジェクト管理室を設置し、品質管理の強化に取り組むとともに、ビジネスサポートセンターを設置することで社内事務の集約化と効率化を目指すことといたしました。また、グローバル市場への進出を目的として、経営戦略統括本部にグローバルビジネス&マネジメント室を設置いたしました。当社では7つの成長戦略ごとに担当の執行役員を配置し、戦略の実現を目指してまいります。 当社グループ会社においては、2024年4月1日付で、当社がジェット・テクノロジーズ㈱の全発行済株式を取得して子会社とし、当連結会計年度において連結の範囲に含めております。同社はITインフラ分野における専門性と豊富な顧客基盤を有しており、高いシナジー効果が発揮できるものと考えております。 また、当連結会計年度において、当社の連結子会社である日本ソフトウェアデザイン㈱の再編を実施し、同社の名古屋支店の事業を当社が譲り受けております。同社は2024年7月1日付で当社の連結子会社である㈱メクゼスに吸収合併されたことにより消滅しております。2024年6月には、当社が保有するクレスコワイヤレス㈱の全株式を同社の代表取締役に譲渡いたしました。この結果、当連結会計年度において同社を連結の範囲より除外しております。 財務2024年5月10日の取締役会の決議に基づき、当社株式の投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家層の拡大と市場流動性の向上を目的として、2024年7月1日付で当社普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。また、2024年7月18日の取締役会の決議に基づき、当社の取締役(社外取締役及び監査等委員である取締役を除く。)及び当社の執行役員である従業員並びに当社子会社の取締役の一部に対する譲渡制限付株式報酬として、自己株式18,047株を処分いたしました(処分価額の総額は25,680,881円)。さらに、2024年11月11日の取締役会の決議に基づき、当社の従業員に対する譲渡制限付株式報酬として、自己株式24,215株を処分しております(処分価額の総額は28,985,355円)。2025年2月には、取締役会の決議に基づき、当社が保有する自己株式2,000,000株を消却いたしました。2025年3月には、2025年3月期の期末配当金予想の上方修正を公表しております。なお、2025年5月にさらなる上方修正を公表し、期末配当金予想は1株当たり23円、年間配当金予想は1株当たり42円としております。 事業当社デジタルソリューション事業において、2024年6月より、クラウド総合支援Creageの新サービスとして「アプリケーションモダナイゼーションサービス」、クラウドシステム導入・更新時の生産性と品質を向上させる仕組みを構築する「Creage DevOps導入支援サービス」、AWS環境のセキュリティやガバナンスの課題を解決するサービスである「Control Towerオプション」の提供を開始いたしました。また、ホテルの部屋割り業務最適化ツールである「RooMagic(ルーマジック)」の新バージョンをリリースし、相鉄ホテル㈱が展開する横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ様での導入が決定しております。さらに、7月には当社グループにおける適切なAI技術の活用と、将来の展開を見据えた戦略的な取り組みを行う基盤を築くことを目的とした仮想組織として「生成AIビジネス変革研究室」を設立いたしました。最新のAI技術のトレンドを継続的に追跡し開発プロセスに適用することで、生産性と品質向上を目指してまいります。10月には、企業のクラウド環境内にGPT環境を構築し、生成AIの簡単かつ迅速な導入・活用をサポートするサービスである「生成AI環境構築サービス」の提供を開始いたしました。また、12月には、福岡市の協力のもと、屋台とデジタル技術を融合させる「屋台DX」プロジェクトの一環として、CAPICHI社の「Capi Order」システムを活用した「多言語デジタルメニュー」に関する実証実験を開始しております。2025年2月にはお客様のAI活用に向けた支援を行う「AIトレンド解説セミナー」を、3月には生成AIを活用した「社内DX推進支援サービス」の提供を開始いたしました。セキュリティ関連分野においては、2024年11月より「自動車産業サイバーセキュリティガイドライン対応支援サービス」の提供を開始しております。なお、ITサービス事業に関連して、当連結会計年度において損害補償損失(特別損失)を85百万円計上しております。 連結子会社2024年4月に㈱クレスコ・ジェイキューブが、IBM社のOS「IBMi」市場の活性化に向け、アイエステクノポート社と包括的協業パートナーシップ「Project Techno-Cube」を締結いたしました。また、同社は2024年9月10日開催の取締役会の決議に基づき、10月1日付けで㈱高木システムの自己株式を除く全発行済株式を取得し子会社としております。 ㈱クレスコ・デジタルテクノロジーズにおいては、2024年7月にクラウド型次世代ファイアウォール「Prisma®Access」導入支援サービスの開始を発表いたしました。また、同社は、11月にMicrosoft社が提供する仮想デスクトップ「Azure Virtual Desktop」の導入支援サービスを、12月にFortinet社が提供する「FortiSASE」の導入支援サービスを、2025年2月にシスコシステムズ社の「Cisco Secure Connect」を用いた導入支援サービスの提供を開始しております。CRESCO VIETNAM CO., LTD.においては、2024年10月よりサイボウズ社の業務管理プラットフォームである「Kintone」上で利用可能な新ソリューションである「C-Rescue(クレスク)」の提供を開始いたしました。 上記の他、資金運用においては、投資有価証券売却益(特別利益)を1億73百万円、投資有価証券償還益(特別利益)を57百万円、投資有価証券評価損(特別損失)を23百万円計上しております。 以上の結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高587億60百万円(前年同期売上高527億55百万円、11.4%増)、営業利益59億83百万円(前年同期営業利益51億21百万円、16.8%増)、経常利益62億90百万円(前年同期経常利益56億58百万円、11.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益44億5百万円(前年同期親会社株主に帰属する当期純利益37億28百万円、18.2%増)と増収増益となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 セグメント売上高(千円)セグメント損益(千円)前期当期前年同期比前期当期前年同期比 エンタープライズ20,311,72322,050,907108.6%2,073,5512,498,338120.5%金融14,740,97317,165,646116.4%2,073,1692,392,828115.4%製造13,855,85314,866,436107.3%2,454,4972,786,321113.5%ITサービス事業計48,908,55054,082,989110.6%6,601,2187,677,488116.3%デジタルソリューション事業3,847,3394,677,602121.6%225,621167,07174.0%合計52,755,89058,760,592111.4%6,826,8407,844,559114.9% ①ITサービス事業ITサービス事業の売上高は、540億82百万円(前年同期比10.6%増)となり、セグメント利益(営業利益)は76億77百万円(前年同期比16.3%増)となりました。サブセグメント別の状況は、次のとおりであります。 (エンタープライズ)「エンタープライズ」区分の売上高は、220億50百万円(前年同期比8.6%増)となりました。これは、「建設・不動産」「資源・エネルギー」「流通サービス」「人材紹介・人材派遣」の各分野における受注が落ち込んだものの、「情報・通信・広告」「運輸」「その他」の各分野における受注の伸びが大きく上回ったことによるものであります。また、「エンタープライズ」区分のセグメント利益(営業利益)は、24億98百万円(前年同期比20.5%増)となりました。これは、上記の売上高の増加に加え、前年同期において当社で不採算プロジェクトが複数発生していたことによるものであります。 (金融)「金融」区分の売上高は、171億65百万円(前年同期比16.4%増)となりました。これは、当社及び一部の連結子会社において「銀行」分野での受注が伸びたことと、ジェット・テクノロジーズ㈱を新規連結したことによるものであります。また、「金融」区分のセグメント利益(営業利益)は、23億92百万円(前年同期比15.4%増)となりました。これは、上記の売上高の増加に加え、前年同期において当社で不採算プロジェクトが発生していたことによるものであります。 (製造)「製造」区分の売上高は、148億66百万円(前年同期比7.3%増)となりました。これは、当社において「機械・エレクトロニクス」分野での受注が伸び悩んだものの、当社グループ全体として「自動車・輸送機器」「その他」の分野で受注が増加したことと、ジェット・テクノロジーズ㈱及び㈱高木システムを新規連結したことによるものであります。また、「製造」区分のセグメント利益(営業利益)は、27億86百万円(前年同期比13.5%増)となりました。これは、上記の売上高の増加と同様の理由によるものであります。 ②デジタルソリューション事業デジタルソリューション事業の売上高は、46億77百万円(前年同期比21.6%増)となりました。これは、主としてジェット・テクノロジーズ㈱及び㈱高木システムを新規連結したことによるものであります。また、セグメント利益(営業利益)は1億67百万円(前年同期比26.0%減)となりました。これは、上記の売上高の増加があったものの、当社及び一部の連結子会社において製品・ライセンスの販売利益率が低下したことによるものであります。 (2) 生産、受注及び販売の実績a. 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)ITサービス事業42,748,859109.6デジタルソリューション事業4,232,048124.1合計46,980,908110.8 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 金額は、製造原価によっております。 b. 受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)ITサービス事業54,573,708108.512,277,925104.2デジタルソリューション事業5,188,900133.1932,068221.5合計59,762,608110.313,209,993108.2 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 c. 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)ITサービス事業54,082,989110.6デジタルソリューション事業4,677,602121.6合計58,760,592111.4 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上となる取引先がないため、記載しておりません。 (3) 財政状態当連結会計年度末における資産総額は前連結会計年度末に比べ、36億22百万円増加し、433億36百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べ5億48百万円増加し、284億51百万円となりました。これは主に、電子記録債権が2億5百万円、金銭の信託が1億7百万円、仕掛品が55百万円それぞれ減少したものの、現金及び預金が3億54百万円、前払費用が2億73百万円、売掛金が2億62百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定資産は前連結会計年度末に比べ、30億73百万円増加し、148億85百万円となりました。これは主に、のれんが16億10百万円、投資有価証券が6億93百万円、敷金及び保証金が3億43百万円、建物が1億85百万円、繰延税金資産が1億18百万円それぞれ増加したことによるものであります。当連結会計年度末における負債合計は前連結会計年度末に比べ4億87百万円増加し、125億20百万円となりました。 流動負債は前連結会計年度末に比べ3億82百万円増加し、89億71百万円となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が1億98百万円、未払金が1億46百万円、未払法人税等が97百万円それぞれ減少したものの、買掛金が3億32百万円、賞与引当金が2億46百万円、契約負債が2億20百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定負債は前連結会計年度末に比べ1億5百万円増加し、35億49百万円となりました。これは主に、長期借入金が4億34百万円、社債が30百万円それぞれ減少したものの、役員退職慰労引当金が4億円、退職給付に係る負債が1億3百万円、資産除去債務が40百万円それぞれ増加したことによるものであります。 当連結会計年度末における純資産合計は前連結会計年度末に比べ31億34百万円増加し、308億15百万円となりました。これは主に、退職給付に係る調整累計額が46百万円減少したものの、利益剰余金が17億99百万円、その他有価証券評価差額金が65百万円それぞれ増加したことと、自己株式が13億21百万円減少したことによるものであります。 (4) キャッシュ・フロー当連結会計年度末の現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ3億80百万円増加し、152億44百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは47億62百万円の収入(前年度32億13百万円の収入)となりました。 これは主に、法人税等の支払額が21億66百万円、未払金の減少額が2億31百万円、役員退職慰労引当金の減少額が1億2百万円あったものの、税金等調整前当期純利益が62億43百万円、売上債権の減少額が4億26百万円、のれん償却額が3億44百万円、減価償却費が2億82百万円あったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは22億93百万円の支出(前年度14億51百万円の収入)となりました。 これは主に、投資有価証券の償還による収入が8億17百万円、投資有価証券の売却による収入が4億9百万円、有価証券の売却による収入が1億32百万円あったものの、投資有価証券の取得による支出が14億13百万円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が11億65百万円、「その他」に含まれる敷金及び保証金の支払額が4億61百万円、有形固定資産の取得による支出が4億11百万円、無形固定資産の取得による支出が1億83百万円あったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは20億84百万円の支出(前年度7億23百万円の支出)となりました。 これは主に、配当の支払額が13億37百万円、長期借入金の返済による支出が7億3百万円あったことによるものであります。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (6) 当連結会計年度の経営成績の分析当社グループの当連結会計年度の経営成績について、売上高は前年同期に比べて11.4%増の587億60百万円となりました。営業利益は前年同期に比べて16.8%増の59億83百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期に比べて18.2%増の44億5百万円となりました。 ①売上高ITサービス事業の売上高は、前連結会計年度に比べて10.6%増の540億82百万円となり、デジタルソリューション事業の売上高は、前連結会計年度に比べて21.6%増の46億77百万円となりました。 ②売上原価、販売費及び一般管理費売上原価は、前連結会計年度より45億62百万円増加し、469億80百万円となりました。費目別では、材料費が4億7百万円、外注費が15億31百万円、労務費が20億59百万円、経費が3億44百万円それぞれ増加しております。これらの増加は主として売上高の増加に伴うものであります。 この結果、売上総利益率は、前連結会計年度の19.6%より0.4%上昇し20.0%となりました。 販売費及び一般管理費につきましては、前連結会計年度から5億80百万円増加し、57億95百万円となりました。これは、のれん償却額が1億33百万円、人件費が1億7百万円、取得関連費用が99百万円それぞれ増加したことによるものであります。以上の結果、売上高営業利益率は、前連結会計年度の9.7%から0.5%上昇し10.2%となりました。 ③営業外収益、営業外費用営業外収益は、前連結会計年度より2億53百万円減少し、5億10百万円となりました。これは主に、デリバティブ評価益が2億43百万円減少したことによるものであります。営業外費用は、前連結会計年度から23百万円減少し、2億3百万円となりました。以上の結果、売上高経常利益率は、前連結会計年度と同値の10.7%となりました。 ④特別利益、特別損失特別利益は、前連結会計年度から1億95百万円減少し2億48百万円となりました。これは主に、投資有価証券売却益が1億50百万円、投資有価証券償還益が50百万円それぞれ減少したことによるものです。 特別損失は、前連結会計年度から1億6百万円減少し、2億95百万円となりました。これは主に、損害補償損失が85百万円、事務所移転費用が38百万円それぞれ増加したものの、減損損失が2億7百万円減少したことによるものです。 ⑤親会社株主に帰属する当期純利益以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度より6億76百万円増加し、44億5百万円となり、売上高当期純利益率は、前連結会計年度の7.1%から0.4%上昇し7.5%となりました。 (7) 経営成績に重要な影響を与える要因について① 市況の動向生産労働人口の減少や昨今の物価高騰が企業のIT戦略・IT投資の姿勢に質的・量的な変化をもたらしていると考えられ、これらの動向は当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因となります。 ② プロジェクトマネジメント当社グループのプロジェクトマネジメントは標準化された手法を用いて行われておりますが、顧客とのミスコミュニケーションや仕様変更、開発人員の不足等により不採算プロジェクトや損害賠償責任が発生するリスクがあり、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因となります。 ③ 事業投資及び資金運用当社が保有するM&Aやアライアンス目的の金融商品並びに資金の運用目的の金融商品は、市況及び金融市場の動向に強い影響を受けるため、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因となります。 (8) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報(キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容)当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容につきましては、「(4) キャッシュ・フロー」に記載しております。 (資金需要)当社グループが持続的に成長し企業価値を向上させるためには、事業活動や資金の運用を源泉とした自己資金を十分に確保することは当然として、ソフトウェア開発体制を拡充するための設備投資資金、将来の事業拡大に向けたM&A・アライアンスのための投資資金及び新規技術の獲得に向けた研究開発資金を適時適切に調達することが必要不可欠であると認識しております。 (資金調達方法)当社グループでは、原則として、これらの資金を自己資金で賄うこととしております。ただし、経営環境や業界動向、経済・金融情勢等を勘案して、多額の資金が必要となった場合には、財務健全性に配慮しつつ、証券市場からの資金調達や金融機関からの借入れを実行することも視野に入れております。 (株主還元)当社グループでは、株主の皆様に対する利益還元を経営上の重要課題と位置付けており、株主資本の充実と長期的な安定収益力を維持するとともに、業績に裏付けられた適正な利益配分を維持することを基本方針としております。また、株価動向や経営に与える影響を考慮しつつ自己株式の取得を実行することも重要な株主還元政策の選択肢の一つであると考えております。なお、当連結会計年度における配当の実施状況につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載しております。 (9) 経営者の問題認識と今後の方針について「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • サービス品質リスク
    ソフトウェア開発・保守において、顧客からの仕様変更や予期せぬ技術的な問題により追加工数が発生したり、納品物の不具合で損害賠償請求を受けたりする可能性があります。これにより、会社の信用が低下し、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。クレスコグループは品質マネジメントプロセスでリスク防止に努めていますが、完全に排除することは困難です。
  • 情報漏洩・システムリスク
    サイバー攻撃や従業員の過失により、顧客の秘密情報や資産が漏洩・消失するリスクがあります。これにより、損害賠償責任が発生したり、会社の信用が著しく低下したりして、経営成績に大きな影響を与える可能性があります。定期的なコンプライアンスチェックやセキュリティ事故対応体制の整備で対策していますが、リスクは常に存在します。
  • 開発人材確保リスク
    ITサービス事業の特性上、優秀な開発人材の確保は不可欠です。計画通りに人材を獲得できなかったり、協力会社との連携がうまくいかなかったりすると、プロジェクトの立ち上げや遂行、サービスの提供に支障が生じ、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。働き方改革や外国人採用、オフショア活用で対応していますが、人材競争は激しい状況です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,937 文字
3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) リスク管理体制当社は『リスク管理規程』を制定し、当該規程に基づいて当社グループにおけるリスクを区分・管理しております。当社取締役会は、リスクの種類・内容に応じて責任部門を定め、各責任部門長、各業務執行取締役及び内部統制委員会がリスク管理体制の整備とモニタリングを行っております。 (2) 各リスクの説明① サービスリスクサービスリスクは、当社グループが提供するソフトウェア開発・保守等のサービスに関連して発生する不採算リスクや納品物の不具合による損害賠償リスク等をいいます。当社グループでは、十分な収支計画や技術的な検証を行った上で受注を決定しておりますが、顧客からの仕様変更要求、予期せぬ技術的なミスマッチ等により追加の工数が発生した場合や、納品したソフトウェアの契約不適合責任等に基づく損害賠償請求を受けることとなった場合に、信用の悪化も含めて当社グループの経営成績等に影響が及ぶ可能性があります。当社グループでは、当社の品質・プロセス統括本部を中心に品質マネジメントプロセスの推進を図っており、当該リスクを未然に防止しております。なお、当連結会計年度において、受注損失引当金を43百万円計上しております。また、ITサービス事業に関連して損害補償損失を85百万円計上しております。 ② 情報漏洩・システムリスクサイバー攻撃や当社グループの過失等により第三者の秘密情報・資産を漏洩又は消失した場合には、当社グループは損害賠償責任や信用の悪化を招くことになり、当社グループの経営成績等に影響が及ぶ可能性があります。当社グループでは、定期的にコンプライアンスチェックを実施しており、役員・社員のコンプライアンス意識の向上を図るとともに、セキュリティ事故発生時の体制を整備することでその悪影響を最低限にとどめるようにしております。 ③ 災害等リスク(疫病を含む)大規模な自然災害や疫病が発生した場合には、事業上必要となる情報システムへの被害や外出の危険性の観点から、当社グループの事業継続が困難となり、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。当社グループでは、システムのクラウド化の推進、テレワーク体制の充実等のBCP(事業継続計画)を策定・実行しております。 ④ 開発人材の獲得に関するリスク当社グループの事業の特性上、計画どおりに開発に従事する人材を獲得することができず、協力会社と適宜・適切に連携ができない場合、プロジェクトの立ち上げや遂行、サービスの提供に支障が生じ、当社グループの経営成績等に影響が及ぶ可能性があります。当社グループでは、テレワーク・オフィススペース戦略等の働き方改革を推進することで積極的な採用活動を進めるとともに、外国人採用の拡大やオフショアを進めることで国内人材不足に対応しております。なお、当連結会計年度において、コストの削減と業務効率の向上を目的として、当社取締役会が当社の開発拠点の一部を移転・集約することを決定したことに伴い固定資産の減損損失を89百万円計上しております。 ⑤ 事業投資(M&A・アライアンス)及び資金の運用に関するリスク当社は、事業領域の拡大を目的として積極的なM&A・アライアンス投資を進めるとともに、多額の金融商品の運用を行っております。したがって、M&A・アライアンスが当初想定した効果を発揮できない場合や金融市場が大きく変動した場合に、保有する金融商品の価値が下落し、のれんや有価証券の評価損を計上するなど当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。当社ではグループ統括本部を中心としたグループ管理体制を構築するとともに、財務経理部による運用管理体制を整備しております。 ⑥ 重大な訴訟等に関するリスク上記の他、当社グループの事業遂行過程で第三者に対して損害を与えた場合に、損害賠償責任を追及する訴訟等を提起され、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。当社グループでは、上記のリスク管理体制により当該リスクを未然に防止しております。

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