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エスケー化研(4628)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

化学 素材・化学

事業の概要

  • 建築仕上塗材の製造販売
    エスケー化研グループは、主に建物の外壁や内装に使われる塗料や建材を製造・販売しています。これには、有機・無機系の塗材、合成樹脂塗料、無機質系塗料、無機質建材などが含まれ、建物の美観維持や保護に貢献しています。
  • 耐火断熱材の製造販売
    建物に不可欠な断熱材や、火災時の延焼を防ぐ耐火被覆材、耐火塗料の製造・販売も手掛けています。これにより、建物の省エネルギー化や安全性の向上に貢献しており、特に産業施設や公共施設などで重要な役割を果たしています。
  • 国内外での事業展開
    日本国内だけでなく、中国や東南アジア(シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシアなど)にも製造・販売拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。これにより、各地域の建設需要に応え、多様な市場で収益を上げています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 建築仕上塗材事業
    エスケー化研グループの主力事業であり、建物の外壁や内装に使用される塗料や建材の製造・販売を行っています。最新年度の売上高は935.2億円、営業利益は134.08億円と、グループ全体の収益の大部分を占める稼ぎ頭です。
  • 耐火断熱材事業
    建物に不可欠な断熱材や、火災時の延焼を防ぐ耐火被覆材、耐火塗料の製造・販売、および関連工事を手掛けています。最新年度の売上高は107.33億円、営業利益は15.63億円であり、建築仕上塗材事業に次ぐ重要な収益源となっています。
  • その他の事業
    洗浄剤や希釈剤などの製造・販売を行っており、グループ全体の事業を補完する役割を担っています。具体的な売上高や利益の規模は上記の二事業に比べて小さいですが、製品ラインナップの多様化に貢献しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
DecorativeCoatingsBusiness 地域 935 134 14.3%
FireproofInsulatedBusiness 地域 107 16 14.6%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,423 文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の連結子会社)は当社(エスケー化研株式会社)及び在外子会社13社と国内子会社2社で構成され、事業は主として建築仕上塗材と耐火断熱材の製造販売を行っております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。○ 建築仕上塗材事業 主要な製品は、有機無機水系塗材、合成樹脂塗料、無機質系塗料、無機質建材であり、当社、SKK(S)PTE.LTD.、SKK CHEMICAL(M)SDN.BHD.、SIKOKUKAKEN(SHANGHAI)CO.,LTD.、SKK CHEMICAL(THAILAND)CO.,LTD.及びPT SKK KAKEN INDONESIAが製造しております。 SKK(S)PTE.LTD.の製品の一部はSKK CHEMICAL(THAILAND)CO.,LTD.並びに当社を通してSK KAKEN(M)SDN.BHD.、SKK(H'K)CO.,LTD.及びSK KAKEN(THAILAND)CO.,LTD.に販売し、各社は現地で販売しております。 SKK CHEMICAL(M)SDN.BHD.の製品はSK KAKEN(M)SDN.BHD.が仕入れて現地で販売しております。 SKK CHEMICAL(THAILAND)CO.,LTD.の製品はSK KAKEN(THAILAND)CO.,LTD.が仕入れて現地で販売しております。SK KAKEN(THAILAND)CO.,LTD.は製品の一部をSKK(S)PTE.LTD.に販売し、現地で販売しております。また、SK KAKEN(THAILAND)CO.,LTD.は製品の一部を当社を通してSKK(H'K)CO.,LTD.に販売し、現地で販売しております。 PT SKK KAKEN INDONESIAの製品はPT SKK KAKEN DISTRIBUSI、PT SKK KAKEN KONSTRUKSI及びSKK(S)PTE.LTD.が仕入れて現地で販売しております。 また、原材料の一部を当社からSKK(S)PTE.LTD.、SKK CHEMICAL(M)SDN.BHD.及びSKK CHEMICAL(THAILAND)CO.,LTD.に供給しております。 SKK(S)PTE.LTD.は原材料の一部を当社を通してSKK CHEMICAL(M)SDN.BHD.に供給しております。 その他に当社、SKK(S)PTE.LTD.、SK COATINGS SDN.BHD.、SKK(H'K)CO.,LTD.、SK KAKEN(THAILAND)CO.,LTD.及びPT SKK KAKEN KONSTRUKSIにて建造物の特殊仕上工事を行っております。○ 耐火断熱材事業 主要な製品は、断熱材、耐火被覆材、耐火塗料であり、当社及びSIKOKUKAKEN(SHANGHAI)CO.,LTD.において製造・販売及び耐火断熱工事を行っております。○ その他の事業 洗浄剤・希釈剤等について当社及びSKK CHEMICAL(M)SDN.BHD.で製造を行い、当社及びSK KAKEN(M)SDN.BHD.で販売しております。 事業の系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
汎用製品において価格競争が厳しく、販売単価の低下によって経営成績に影響を与える可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
数多くの特許技術を用いた製品やオリジナル製品で差別化を図っている。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:建築塗料業界の市場動向 / 汎用製品の価格競争 / 製造物賠償責任
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 11 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★★☆☆
根拠:中程度ブランド・特許・許認可

エスケー化研は建築用塗料分野で長年の実績と高いブランド認知度を持つ。特に、自社開発の特殊技術を用いた高機能塗料は、他社が容易に模倣できない独自の強みとなっている。リフォーム市場における「エスケー化研」ブランドへの信頼は厚い。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

建築用塗料は、一度採用されると、建物の長期的な品質維持に関わるため、施主や施工業者は安易な切り替えを避ける傾向がある。特に、エスケー化研の製品は品質への評価が高く、リピート採用や紹介につながりやすい。ただし、初期コストや性能によっては競合品へのスイッチングも起こりうる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

建築用塗料事業において、明確なネットワーク効果は見られない。製品の普及が直接的にプラットフォーム価値を高める構造ではない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

同社は製造プロセスの効率化や原材料調達におけるノウハウを蓄積していると考えられるが、化学業界全体として原材料価格の変動リスクは存在する。競合他社も一定のコスト競争力を持つため、圧倒的なコスト優位とは言えない。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

建築用塗料市場において、エスケー化研は大手の一角を占めており、一定の生産規模と販売網を有している。これにより、効率的な生産と全国的な供給体制を維持している。しかし、グローバルな化学メーカーと比較すると規模の経済性は限定的である。

  • 特許技術と製品差別化
    エスケー化研グループは、数多くの特許技術を駆使した製品開発に注力しており、他社との差別化を図っています。これにより、汎用製品の価格競争に巻き込まれることなく、高付加価値なオリジナル製品を提供し、競争優位性を確立しています。
  • 海外生産・販売ネットワーク
    アジア地域を中心に複数の海外子会社で製品を製造し、現地で販売する強固なネットワークを構築しています。これにより、各国の市場ニーズに迅速に対応できるだけでなく、効率的なサプライチェーンを構築し、グローバルな事業展開を可能にしています。
  • 品質管理と技術力
    各種の品質管理基準に従って製品を製造しており、高い品質を維持しています。また、長年の経験と研究開発に基づく技術力は、建築仕上塗材や耐火断熱材といった専門性の高い分野で顧客からの信頼を得る基盤となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、創業精神である「無から有」をモットーに、「環境性向上」「資産価値の向上」「省力化」「快適」「健康」「安全」「安心」のテーマを柱に、総合建築塗材・新型化学建材の分野を拡大しながら、常にこれらのテーマの実現に努めることが使命であると考えております。 また、全ての面において信頼と誠実の仕事の展開を第一に、あらゆるサービスを一層充実させ、「多くの顧客に利益と喜びを与え、社会に貢献することを最大の使命」とする経営理念や社是・社訓を活かした事業活動を進めております。そして、更なる社内組織体制の充実と国内外の拠点の拡大を図り、オンリーワン・ナンバーワン企業としての躍進を目指し、グローバルな総合化学塗材・建材メーカーとして、今後ますますハイレベルの技術開発力で、日本とアジアの国々の建築文化の創造に貢献してまいります。 (2)経営戦略等 当社グループといたしましては、国内でナンバーワン企業としての地位を占めている建築仕上塗材事業において、様々な機能を有した高付加価値製品の開発や新需要・新規取引の拡大を図るため、限りある経営資源を選択的・効率的に集中投資する戦略を推進しております。なお当社グループが認識している経営戦略は次のとおりであります。(建築仕上塗材事業)・塗膜の耐久性の向上(エスケープレミアムシリーズ、スーパーセラタイトF他)「環境性向上」「資産価値の向上」「快適」 近年の建築構造物の長寿命化、水性化による環境負荷の低減、ライフサイクルコストの低減等により、更なる塗膜の耐久性向上を目指しております。 また、エスケープレミアム無機マイルド、ファインFR-TEX工法等新製品、新工法を開発いたしました。・装飾・意匠性製品の開発(ベルアートシリ-ズ、サンドエレガンテシリーズ他)「快適」「資産価値の向上」「省力化」 塗料の塗膜では表現が難しい立体感、陰影感、素材感を有する装飾・意匠性に優れた製品の開発により他社との差別化を図ってまいります。・機能性塗料による安全で快適な生活と環境負荷低減製品の開発(クールタイトシリーズ、スマートボーセイ他)「環境性向上」「省力化」「快適」「安全」「健康」 機能性塗料である遮熱塗料については、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(省エネ法)の対策として、工場や倉庫の屋根に遮熱塗料が採用される事例が増えております。 また、環境に配慮した一液化、水性化を軸に環境負荷低減製品の開発を積極的に行っております。・省力化製品の開発(一液NADシリーズ、水性エコファイン、セラミクリーン他)「省力化」 慢性的な現場作業員不足、工期短縮に対応した省力化タイプの製品の開発により施工の効率化を図ります。・内装製品の開発(エコフレッシュシリーズ、セラミフレッシュIN他)「環境性向上」「健康」「安全」「安心」 VOC(揮発性有機化合物)がほとんど含まれない(1%未満)、人に優しい製品です。また、抗菌性、防かび性を発揮し衛生的な空間を提供します。・塗床材、屋根材等その他の製品の充実 外装製品だけではなく、錆止め塗料、塗床材、屋根材、防水材、鉄部用塗料等幅広いニーズに応えるため、製品ラインアップの充実化を図ってまいります。・顧客に対するサービスの向上 当社グループが販売する製品は対象物に塗装され、塗膜となって完成品となります。従って、最終の塗膜になるまでしっかりと係わっていく必要性があります。このため、設計事務所や建設会社、販売店、施工店向けにセミナー等を開催し、製品への理解を深めてもらえるよう積極的に活動を行っております。また、定期的な社内研修会等を通じ、得意先に適切なアドバイスが出来るよう社員教育を行っております。 このように、販売から施工、完成までをフォローし、顧客に対して満足のいく仕上げを提供していくことが、今後の建築仕上塗材需要の拡大に繋がっていくものと考えております。(耐火断熱材事業)「安全」「安心」「資産価値の向上」「省力化」 耐火被覆材の業界シェアの大半を占めている吹付ロックウールは、作業員の高齢化、吹付施工時の作業環境から若手作業員の減少等の問題が見られます。 当社グループは、粉塵の発生が少ない湿式のセラタイカ2号、意匠性の高い構造物に施工するSKタイカコート、省力タイプのSKタイカシート、プレコートにより工期短縮と施工環境の改善に貢献するSKタイカコートHS等を中心に環境面・作業面での差別化を図り、販売の拡大を図っております。 不燃断熱材につきましては、一般的な断熱材である吹付ウレタンフォームが可燃性であることに対し、セラミライトエコGは不燃性の断熱材です。不燃材料が指定されるデータセンター等火災リスクへの備えが重要な施設への需要が見込まれます。また、工事施工現場においても火災が発生するリスクが低減される安全性の高い製品です。 (3)経営環境 当社グループは建築塗料業界に属しており、公共投資、民間設備投資及び住宅投資の動向が経営に影響を与える可能性があります。 当連結会計年度は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大等による緩やかな経済回復を受けて、大規模再開発案件や物流施設・データセンターなどの需要は堅調に推移しましたが、民間の戸建住宅等の需要は建設費の上昇、物価上昇による消費者マインドの低下によりブレーキがかかり、厳しい市場環境が継続しました。 今後は、米国の保護主義的な貿易政策、地政学リスク、エネルギーや資源価格の変動、さらに不安定な為替変動等により、国内外の経済環境は先行き不透明な状況が続くと見込まれます。 こうした経済情勢の中、建築塗料業界におきましては、都市部や首都圏を中心とした再開発の需要等が見込まれますが、一方、労務者不足、人件費の高騰、物流コストや原材料価格の高騰等経営環境へのリスクも多く、依然として厳しい環境が継続するものと思われます。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 上記の厳しい事業環境の下、当社グループといたしましては、「環境性向上」「資産価値の向上」「省力化」「快適」「健康」「安全」「安心」のテーマの需要開発に努めると共に、「多くの顧客に利益と喜びを与え、社会に貢献することを最大の使命」とする経営理念や社是・社訓に基づいた事業活動を進めております。 今後、高齢化や人口減少が加速していきますが、建造物や住宅のストックは膨大なものがあり、その改修需要を掘り起こすことが重要と考えております。そして、市場構造の変化をいち早く見極め、時代に適応した高付加価値製品や新工法の開発を行い、新規需要の創造に努めてまいります。 また、コーポレートガバナンス体制を重視した社内組織体制の一層の充実を図り、より一段と国内外の新市場の開発に尽力し、会社業績向上に努めてまいります。 財務上の課題につきましては、当社グループは、連結財務諸表作成にあたって、在外子会社の現地通貨建の財務諸表を円換算して取り込んでおります。また、調達及び販売活動を様々な通貨で行っており、外貨建の資産、債権及び債務を有しております。為替予約等対策を必要に応じて講じておりますが、為替が大きく変動した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、売上高、営業利益率を目標の達成状況を判断するための重要な指標の一つと捉えております。当連結会計年度の目標は、売上高1,030億円、営業利益率は11.8%です。 売上高は、当社製品への需要、評判、販売価格の変動といった要因や市場でのシェア、市場環境等の要因によって変化するものであり、市場のトレンドに当社の経営が対応しているかを客観的に測るための指標であります。 営業利益率は、収益性を測る指標であり、新需要、新製品の開発等によって市場競争力を保持し、また新技術の開発や生産の革新、販売管理費の低減等によってコストダウンができているかを判断する指標と考えております。 また、持続的な成長と中長期的な企業価値向上の判断する指標として、自己資本利益率(ROE)8%、株価純資産倍率(PBR)1倍を上回る状態を目標としております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、創業精神である「無から有」をモットーに、「環境性向上」「資産価値の向上」「省力化」「快適」「健康」「安全」「安心」のテーマを柱に、総合建築塗材・新型化学建材の分野を拡大しながら、常にこれらのテーマの実現に努めることが使命であると考えております。 また、全ての面において信頼と誠実の仕事の展開を第一に、あらゆるサービスを一層充実させ、「多くの顧客に利益と喜びを与え、社会に貢献することを最大の使命」とする経営理念や社是・社訓を活かした事業活動を進めております。そして、更なる社内組織体制の充実と国内外の拠点の拡大を図り、オンリーワン・ナンバーワン企業としての躍進を目指し、グローバルな総合化学塗材・建材メーカーとして、今後ますますハイレベルの技術開発力で、日本とアジアの国々の建築文化の創造に貢献してまいります。 (2)経営戦略等 当社グループといたしましては、国内でナンバーワン企業としての地位を占めている建築仕上塗材事業において、様々な機能を有した高付加価値製品の開発や新需要・新規取引の拡大を図るため、限りある経営資源を選択的・効率的に集中投資する戦略を推進しております。なお当社グループが認識している経営戦略は次のとおりであります。(建築仕上塗材事業)・塗膜の耐久性の向上(エスケープレミアムシリーズ、スーパーセラタイトF他)「環境性向上」「資産価値の向上」「快適」 近年の建築構造物の長寿命化、水性化による環境負荷の低減、ライフサイクルコストの低減等により、更なる塗膜の耐久性向上を目指しております。 また、エスケープレミアム無機マイルド、ファインFR-TEX工法等新製品、新工法を開発いたしました。・装飾・意匠性製品の開発(ベルアートシリ-ズ、サンドエレガンテシリーズ他)「快適」「資産価値の向上」「省力化」 塗料の塗膜では表現が難しい立体感、陰影感、素材感を有する装飾・意匠性に優れた製品の開発により他社との差別化を図ってまいります。・機能性塗料による安全で快適な生活と環境負荷低減製品の開発(クールタイトシリーズ、スマートボーセイ他)「環境性向上」「省力化」「快適」「安全」「健康」 機能性塗料である遮熱塗料については、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(省エネ法)の対策として、工場や倉庫の屋根に遮熱塗料が採用される事例が増えております。 また、環境に配慮した一液化、水性化を軸に環境負荷低減製品の開発を積極的に行っております。・省力化製品の開発(一液NADシリーズ、水性エコファイン、セラミクリーン他)「省力化」 慢性的な現場作業員不足、工期短縮に対応した省力化タイプの製品の開発により施工の効率化を図ります。・内装製品の開発(エコフレッシュシリーズ、セラミフレッシュIN他)「環境性向上」「健康」「安全」「安心」 VOC(揮発性有機化合物)がほとんど含まれない(1%未満)、人に優しい製品です。また、抗菌性、防かび性を発揮し衛生的な空間を提供します。・塗床材、屋根材等その他の製品の充実 外装製品だけではなく、錆止め塗料、塗床材、屋根材、防水材、鉄部用塗料等幅広いニーズに応えるため、製品ラインアップの充実化を図ってまいります。・顧客に対するサービスの向上 当社グループが販売する製品は対象物に塗装され、塗膜となって完成品となります。従って、最終の塗膜になるまでしっかりと係わっていく必要性があります。このため、設計事務所や建設会社、販売店、施工店向けにセミナー等を開催し、製品への理解を深めてもらえるよう積極的に活動を行っております。また、定期的な社内研修会等を通じ、得意先に適切なアドバイスが出来るよう社員教育を行っております。 このように、販売から施工、完成までをフォローし、顧客に対して満足のいく仕上げを提供していくことが、今後の建築仕上塗材需要の拡大に繋がっていくものと考えております。(耐火断熱材事業)「安全」「安心」「資産価値の向上」「省力化」 耐火被覆材の業界シェアの大半を占めている吹付ロックウールは、作業員の高齢化、吹付施工時の作業環境から若手作業員の減少等の問題が見られます。 当社グループは、粉塵の発生が少ない湿式のセラタイカ2号、意匠性の高い構造物に施工するSKタイカコート、省力タイプのSKタイカシート、プレコートにより工期短縮と施工環境の改善に貢献するSKタイカコートHS等を中心に環境面・作業面での差別化を図り、販売の拡大を図っております。 不燃断熱材につきましては、一般的な断熱材である吹付ウレタンフォームが可燃性であることに対し、セラミライトエコGは不燃性の断熱材です。不燃材料が指定されるデータセンター等火災リスクへの備えが重要な施設への需要が見込まれます。また、工事施工現場においても火災が発生するリスクが低減される安全性の高い製品です。 (3)経営環境 当社グループは建築塗料業界に属しており、公共投資、民間設備投資及び住宅投資の動向が経営に影響を与える可能性があります。 当連結会計年度は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大等による緩やかな経済回復を受けて、大規模再開発案件や物流施設・データセンターなどの需要は堅調に推移しましたが、民間の戸建住宅等の需要は建設費の上昇、物価上昇による消費者マインドの低下によりブレーキがかかり、厳しい市場環境が継続しました。 今後は、米国の保護主義的な貿易政策、地政学リスク、エネルギーや資源価格の変動、さらに不安定な為替変動等により、国内外の経済環境は先行き不透明な状況が続くと見込まれます。 こうした経済情勢の中、建築塗料業界におきましては、都市部や首都圏を中心とした再開発の需要等が見込まれますが、一方、労務者不足、人件費の高騰、物流コストや原材料価格の高騰等経営環境へのリスクも多く、依然として厳しい環境が継続するものと思われます。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 上記の厳しい事業環境の下、当社グループといたしましては、「環境性向上」「資産価値の向上」「省力化」「快適」「健康」「安全」「安心」のテーマの需要開発に努めると共に、「多くの顧客に利益と喜びを与え、社会に貢献することを最大の使命」とする経営理念や社是・社訓に基づいた事業活動を進めております。 今後、高齢化や人口減少が加速していきますが、建造物や住宅のストックは膨大なものがあり、その改修需要を掘り起こすことが重要と考えております。そして、市場構造の変化をいち早く見極め、時代に適応した高付加価値製品や新工法の開発を行い、新規需要の創造に努めてまいります。 また、コーポレートガバナンス体制を重視した社内組織体制の一層の充実を図り、より一段と国内外の新市場の開発に尽力し、会社業績向上に努めてまいります。 財務上の課題につきましては、当社グループは、連結財務諸表作成にあたって、在外子会社の現地通貨建の財務諸表を円換算して取り込んでおります。また、調達及び販売活動を様々な通貨で行っており、外貨建の資産、債権及び債務を有しております。為替予約等対策を必要に応じて講じておりますが、為替が大きく変動した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、売上高、営業利益率を目標の達成状況を判断するための重要な指標の一つと捉えております。当連結会計年度の目標は、売上高1,030億円、営業利益率は11.8%です。 売上高は、当社製品への需要、評判、販売価格の変動といった要因や市場でのシェア、市場環境等の要因によって変化するものであり、市場のトレンドに当社の経営が対応しているかを客観的に測るための指標であります。 営業利益率は、収益性を測る指標であり、新需要、新製品の開発等によって市場競争力を保持し、また新技術の開発や生産の革新、販売管理費の低減等によってコストダウンができているかを判断する指標と考えております。 また、持続的な成長と中長期的な企業価値向上の判断する指標として、自己資本利益率(ROE)8%、株価純資産倍率(PBR)1倍を上回る状態を目標としております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国の経済は、政策金利の段階的な見直しが進む中、雇用や所得環境の改善やインバウンド需要の拡大により、緩やかな回復基調で推移しました。その一方で、地政学リスクの長期化、原材料や燃料価格を含む物価の高騰、為替相場の変動に加え、米国新政権による今後の政策や中国経済への懸念等、先行きは不透明な状況が続いています。 建築塗料業界におきましては、都市部や首都圏を中心とした大規模再開発案件や物流施設・データセンター等の需要が堅調に推移いたしました。一方、戸建住宅等の需要は建設費の上昇、物価上昇による消費者マインドの低下により、ブレーキがかかりました。また、慢性的な人材不足による現場技術者及び現場作業員の確保と育成が大きな課題であり、運送費・人件費の高騰、人材の高齢化等厳しい市場環境にあります。 このような状況下、当社グループは、運送費の高騰により運賃価格の見直しを行い、経費削減に努めるとともに、引き続き新築市場だけではなく膨大なストックを有するリニューアル市場において、当社の技術革新による製品、超耐久・超低汚染塗料、地球温暖化現象に対応した省エネタイプの遮熱塗料、新型省力化建材、オリジナルの高意匠性塗材や耐火被覆材・断熱材等の拡販に努めてまいりました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ80億30百万円増加し、1,911億6百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ28億79百万円減少し、275億86百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ109億10百万円増加し、1,635億20百万円となりました。b.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上高1,061億42百万円(前年同期比5.2%増)、営業利益124億44百万円(同3.0%増)、経常利益148億74百万円(同12.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益107億29百万円(同9.3%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 建築仕上塗材事業は、売上高935億20百万円(同4.3%増)、セグメント利益134億8百万円(同2.0%増)となりました。 耐火断熱材事業は、売上高107億33百万円(同13.4%増)、セグメント利益15億63百万円(同12.2%増)となりました。 その他の事業は、売上高18億88百万円(同6.1%増)、セグメント利益1億59百万円(同25.3%増)となりました。②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ50億64百万円減少(前年同期比8.7%減)し、529億53百万円となりました。 営業活動により得られた資金は82億77百万円(同9.8%減)、投資活動の結果使用した資金は121億16百万円(同26.7%増)、財務活動の結果使用した資金は、20億2百万円(同62.3%増)となりました。 ③生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)建築仕上塗材(百万円)93,825104.3耐火断熱材(百万円)10,896114.8報告セグメント計(百万円)104,721105.3その他(百万円)1,895107.4合計(百万円)106,616105.4(注)1.金額は販売価格によっております。2.上記の金額には、特殊仕上工事及び耐火断熱工事の施工実績を含めております。b.受注実績 当社グループの製品は受注から納品までの期間が短いため、受注残高はほとんどなく、受注高も販売実績と大きな差異はないので、受注高並びに受注残高については記載を省略しております。c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)建築仕上塗材(百万円)93,520104.3耐火断熱材(百万円)10,733113.4報告セグメント計(百万円)104,253105.2その他(百万円)1,888106.1合計(百万円)106,142105.2(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.総売上の10%以上を占める販売先はありません。(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、次のとおりであります。a.財政状態 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ80億30百万円増加し、1,911億6百万円(前年同期比4.4%増)となりました。増加した主なものは、現金及び預金29億5百万円(同2.7%増)、土地8億54百万円(同10.3%増)、投資有価証券37億44百万円(同49.1%増)であります。 負債につきましては、前連結会計年度末に比べ28億79百万円減少し、275億86百万円(同9.5%減)となりました。減少した主なものは、支払手形及び買掛金11億76百万円(同13.4%減)、未払法人税等20億38百万円(同60.8%減)であります。 純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ109億10百万円増加し、1,635億20百万円(同7.1%増)となり自己資本比率は85.6%となりました。増加した主なものは、親会社株主に帰属する当期純利益107億29百万円(同9.3%減)を含む利益剰余金89億9百万円(同5.8%増)であります。b.経営成績 当連結会計年度における当社グループの経営成績は、建築仕上塗材事業におきましては、戸建住宅等の民間の需要は物価上昇等の影響を受けてブレーキがかかりましたが、大規模再開発案件や物流施設、データセンター等の需要は堅調に推移しました。 このような状況下、建物の長寿命化、環境負荷低減に対応した主力の超耐久・超低汚染のエスケープレミアムシリーズ、装飾・意匠性に優れたベルアートシリーズ等が貢献しております。 耐火断熱材事業におきましては、物流施設、データセンター等の需要が継続しており、売上高が増加しました。都市部や首都圏を中心とした大規模再開発物件には、仕上がりが薄く意匠性に優れるセラタイカ2号及びSKタイカコート等が多く採用されております。 この結果、売上高は、1,061億42百万円(前年同期比5.2%増)となりました。利益面におきましては、原材料の高騰を受けて経費削減等を行い、営業利益は、124億44百万円(同3.0%増)となり、経常利益は、為替変動の影響等により148億74百万円(同12.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、107億29百万円(同9.3%減)となりました。  当社グループは、売上高、営業利益率を目標の達成状況を判断するための重要な指標と考えております。当連結会計年度の売上高の目標1,030億円に対して実績1,061億42百万円、営業利益率の目標11.8%に対して実績11.7%となりました。また、持続的な成長と中長期的な企業価値向上の判断する指標として、自己資本利益率及び株価純資産倍率を安定的に維持することも重要と考えております。当連結会計年度における自己資本利益率は6.8%、株価純資産倍率は0.7倍となりました。引き続き当該指標が改善されるよう取り組んでまいります。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。建築仕上塗材事業 建築仕上塗材事業におきましては、特にリニューアル市場において超耐久性や超低汚染機能を備えた高付加価値製品プレミアムシリーズ等の販売を行い、売上高は935億20百万円(同4.3%増)と前連結会計年度に比べて38億78百万円の増収となりました。セグメント利益は134億8百万円(同2.0%増)と前連結会計年度に比べて2億60百万円の増益となりました。セグメント資産は前連結会計年度末に比べて41億37百万円減少し、999億6百万円となりました。耐火断熱材事業 耐火断熱材事業におきましては、都市部の再開発事業における受注は続いており、売上高は107億33百万円(同13.4%増)と前連結会計年度に比べて12億71百万円の増収となりました。セグメント利益は、15億63百万円(同12.2%増)と前連結会計年度に比べて1億70百万円の増益となりました。セグメント資産は前連結会計年度末に比べて50百万円減少し、98億77百万円となりました。その他の事業 その他の事業におきましては、売上高は18億88百万円(同6.1%増)と前連結会計年度に比べて1億8百万円の増収となりました。セグメント利益は1億59百万円(同25.3%増)と前連結会計年度に比べて32百万円の増益となりました。セグメント資産は前連結会計年度末に比べて1億47百万円減少し、17億14百万円となりました。②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、次のとおりであります。 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ50億64百万円減少(前年同期比8.7%減)し529億53百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により得られた資金は、82億77百万円(同9.8%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益148億74百万円(同12.8%減)、法人税等の支払額60億48百万円(同49.2%増)、利息及び配当金の受取額21億47百万円(同58.2%増)によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、121億16百万円(同26.7%増)となりました。これは主に定期預金の預入による支出617億98百万円(同21.1%増)、定期預金の払戻による収入543億92百万円(同29.2%増)、有価証券の取得による支出67億41百万円(前連結会計年度は0円)によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、20億2百万円(同62.3%増)となりました。これは主に配当金の支払額18億20百万円(同69.1%増)によるものであります。  当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。 事業運営上必要な資金は、自己資金より充当することを基本としております。 運転資金需要のうち主なものは、製品を製造するための材料仕入、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資資金需要は、生産設備の購入等によるものであります。 資金の流動性について、当連結会計年度末の資金の残高は529億53百万円となっておりますが、これは主に普通預金、預入期間が3ヶ月以下の定期預金であり、当社グループの事業活動に必要な流動性を十分に満たしていると認識しております。③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っておりますが、この見積りや判断における前提や状況が変化した場合には、最終的な結果が異なるものとなる可能性があります。 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、その他の重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 建築業界の市場変動
    公共投資、民間設備投資、住宅投資の動向、さらには少子高齢化や人口減少といった社会構造の変化が、建築塗料業界に属する同社の売上高に影響を与える可能性があります。新築市場だけでなく、リニューアル市場での需要創出が課題となります。
  • 激しい価格競争
    汎用製品においては価格競争が厳しく、販売単価の低下が経営成績に大きな影響を与える可能性があります。特許技術による差別化や新製品開発、原材料コスト削減で対応していますが、競争激化は常にリスクとなります。
  • 海外事業固有のリスク
    中国をはじめとするアジアでの事業展開において、予期せぬ法規制の変更、政治・経済情勢の悪化、テロや戦争による社会的混乱などが生じた場合、製造・販売活動が停止・制限され、経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,582 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社グループにおいては、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に最大限の努力を行ってまいります。しかし、予想を超える事態が生じた場合には、当社グループの経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではありません。(1)建築塗料業界について当社グループは、建築塗料業界に属しておりますが、公共投資、民間設備投資及び住宅投資の動向、少子高齢化や人口の減少が売上高等に少なからず影響を与える可能性があります。経済情勢や市場構造の変化を見極めて、新築市場だけでなく、膨大な住宅等のストックを有するリニューアル市場において改修需要を創造していくことで対応に努めてまいります。(2)価格競争について当社グループが販売しております汎用製品におきましては、価格競争が厳しく、その対応によりましては販売単価の低下等によって経営成績等に大きな影響を与える可能性があります。当社グループは、数多くの特許技術を用いた製品やオリジナル製品で差別化を図るほか、新製品の開発・改良、原材料のコストダウンによって対応してまいります。(3)製造物賠償責任について当社グループは、各種の品質管理基準に従って製品を製造しております。しかし、全ての製品について将来に亘って欠陥が発生しないという保証はありません。また、製造物賠償責任については保険に加入しておりますが、賠償額を充分カバーできるとは限りません。大規模な製品の欠陥が発生した場合は経営成績等に大きな影響を与える可能性があります。(4)海外における事業展開について当社グループは、中国をはじめとしてアジアに進出しておりますが、進出先において、予期しない法律または規制の変更、不利な政治または経済要因、テロ・戦争その他の要因による社会的混乱等が発生した場合には、製造・販売の事業活動の停止・制限等により、経営成績等に大きな影響を与える可能性があります。(5)為替変動について当連結会計年度における当社グループの海外売上高の割合は連結売上高の17.3%を占めており、為替変動の影響を受けております。為替予約等対策も必要に応じて講じておりますが、これにより当該リスクを回避できる保証はなく、為替が大きく変動した場合には経営成績等に大きな影響を与える可能性があります。(6)産業事故・自然災害について 当社グループは、生産活動の中断により生じる損害を最小限に抑えるため、製造設備に対し定期的な防災点検及び設備保守、また、安全のための設備投資等を行っております。しかしながら、突発的に発生する災害や天災、不慮の事故等の影響で製造設備等が損害を被った場合には、生産能力に影響を与え、経営成績等に大きな影響を与える可能性があります。(7)気候変動について 当社グループは、温室効果ガス排出量(SCOPE1及び2)を指標として、省エネによる炭素排出の削減、新製品・新工法の開発、既存製品・施工技術の改善改良等を行っております。しかし、近年の環境問題への意識の高まりから、環境問題への対応遅れによるステークホルダーからの信用失墜による受注減少、化石燃料価格の高騰による原材料及び物流コスト増加、炭素税や温室効果ガス排出を抑制する政策、規制強化によるエネルギーコスト増加等のリスクがあり、経営成績等に大きな影響を与える可能性があります。

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