研究開発活動(本文)
FY2025|2,654 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、経営の基本理念・基本方針・長期ビジョンのもと、塗料関連事業、自動車製品関連事業の各技術・開発部門が中心となり、「技術のニットク」を体現すべく、機能性・軽量化・環境対応等の当社の強みを活かした高機能・高付加価値製品の開発を軸に、多面的かつ深度のある研究開発活動を推進しております。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,831百万円であり、連結売上高に占める割合は2.8%であります。 各セグメントの主な研究開発活動の概要は、次のとおりであります。 (1) 塗料関連事業塗料関連の開発分野については、主力製品である防水材分野、及び建築塗料分野において新製品を投入いたしました。防水材分野においては、より安全性の高い製品への転換を進めるべく、労働安全衛生法特化則に該当する物質(MOCA)を含有していた「プルーフロンバリュー」・「プルーフロンエコ」の生産、販売を停止し、新たに特化則非該当(MOCA非含有)である環境配慮型ウレタンゴム系塗膜防水材「プルーフロンバリューDX」の販売を2024年10月より開始しました。また省人、省工程化を目的とした新規防水材の開発にも注力しており、防水材市場のニーズに沿った製品開発を今後も進めてまいります。建築塗料分野においては、スレート屋根向けの塗り替え用プライマー「TMRプライマー」、及び外壁向け2液弱溶剤形フッ素樹脂高意匠性クリヤー塗料「ルクスキュアF」の販売を2024年6月より開始いたしました。塗り床材分野においては、当社初となるバイオマスマークを取得した水性硬質ウレタン塗り床材「ユータックコンプリート難黄変BIO」の工法を拡充させるべく、新製品の設定に向け開発を進めております。航空機、建材メーカー向けの工業用塗料分野、土木インフラ分野向けの製品開発については、顧客の要望に沿ったカスタマイズ塗料の製品化に注力しており、新規付加価値を付与した当社製品への切り替え、新規需要の掘り起こしを進めてまいります。引き続き、環境配慮型、省エネ貢献、省人、省工程等の市場課題、持続可能な開発目標(SDGs)を意識した取り組みを行いつつ、新規素材を融合した新しい付加価値の製品を創造すべく、研究開発に取り組んでまいります。当連結会計年度における塗料関連事業の研究開発費の金額は、309百万円であります。 (2) 自動車製品関連事業自動車製品開発分野では、自動車業界のモビリティ革命への対応とさまざまな環境規制強化への対応を研究開発活動のターゲットに設定し、製品開発に取り組んでまいりました。また、製品開発における事業性判断の早期化を図るため、2023年3月期から新たな開発管理の要素を開発活動に組み入れ、継続推進しております。当連結会計年度における主要な取り組みは、次のとおりであります。①モビリティ革命への対応当社の強みである、グローバルにおけるNVHの情報ネットワークを活用するとともに、急速に電動化シフトが進む中国市場における競合調査を継続して実施しております。一方で、電気自動車の販売減速に伴うハイブリッド車、プラグインハイブリッド車の需要拡大に対応するなど、時代の変化、モビリティ革命の進展を丁寧に把握しながら、次世代電動車に向けた製品技術開発の方針を定めるとともに、国内自動車メーカーとの先行開発を通じ、電動車に必要となる防音技術の確立にも持続的に取り組んでおります。今後も、顧客要求の変化に柔軟に対応できる能力と独自技術の開発に注力してまいります。② 地球環境保全・持続可能な社会の構築に向けた取り組みカーボンニュートラル(CN)に寄与するポストコンシューマーリサイクル(PCR)材である古衣料由来の反毛繊維を活用したモノづくりが当社の強みであり、CO2排出量削減効果を明示するため、ISO14040-44に準拠したLC-CO2算出体制を経済産業省中部経済産業局へ相談のもと、一般社団法人サステナブル経営推進機構へ協力を仰ぎ確立いたしました。更なるCN対応レベルの向上と欧州ELV規制におけるリサイクルプラスチック使用率達成に貢献するため、当社主力部品の再生材使用と水平リサイクル実現に関するロードマップを整備しております。今後も、ELV由来の素材活用について顧客と協力し調査と検証を継続し、ASR(Automobile Shredder Residue)削減への貢献を目指すとともに、資源循環型社会の実現とプラネタリーバウンダリー適正化への貢献を引き続き目指してまいります。 ③部品開発今後求められるライフサイクルアセスメント(LCA)に貢献する製品技術の開発を継続検討しており、製造時に発生するCO2排出が少ないダッシュインシュレーターの受注活動を推進しております。また、電気自動車普及に伴う自動車騒音の変化に対応するための基礎技術開発を進めており、今後の上市に向けた製品開発を継続検討いたします。加えて、製品剛性向上や耐熱変形性向上に寄与する、特殊加工に関する特許を2018年に取得していることから、当該技術を駆使し、リサイクル材を用いた機能向上素材および高機能製品開発を継続検討し、再生プラスチック使用率90%以上のサステナブルな繊維成形防音部品のリリースを目指すとともに、これらの開発で得た音響と材料の要素技術を内装部品へ展開し、ポートフォリオ拡大を図ってまいります。一方、日系完成車メーカーは、自動車電動化の進展、中国製自動車の進出拡大に伴い、競争力強化のため、これまでより効率的なモノづくりを求めています。当社は、部品の機能統合などを進めることで、顧客のモノづくり効率化に貢献できる部品開発を検討しています。また生産面においては、生産性と使用エネルギー効率向上を目的とした生産工法の抜本的な改良を継続して検討しております。④塗材開発カーボンニュートラル(CN)を目的とした自動車塗装ラインの焼き付け炉低温化に対応する低温焼付型の塗布型制振材、防錆塗料のグローバル展開を視野に入れ、海外提携先企業との共同開発を推進しております。また、EV(電動車)の台頭による軽量化ニーズに応えるため、防錆塗料の軽量化を確立し、顧客ラインへの導入を進めました。今後の新規開発材にも軽量化技術を積極的に展開してまいります。 当連結会計年度における自動車製品関連事業の研究開発費の金額は、1,521百万円であります。
FY2024|2,319 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、経営の基本理念・基本方針・長期ビジョンのもと、塗料関連事業、自動車製品関連事業の各技術・開発部門が中心となり、「技術のニットク」を体現すべく、機能性・軽量化・環境対応等の当社の強みを活かした高機能・高付加価値製品の開発を軸に、多面的かつ深度のある研究開発活動を推進しております。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,884百万円であり、連結売上高に占める割合は2.9%であります。 各セグメントの主な研究開発活動の概要は、次のとおりであります。 (1) 塗料関連事業塗料関連開発分野では、地球環境や安全性を重視した環境配慮型塗料、省エネに寄与する塗料、施工における作業工程の短縮等を重点テーマに掲げ、引き続き製品開発に取り組んでまいりました。塗り床材分野においては、当社で初となるバイオマスマークを取得した水性硬質ウレタン塗り床材「ユータックコンプリート難黄変 BIO」を開発しました。一般的な合成樹脂系の厚膜塗り床材は、主に化石由来の原料を用いていますが、「ユータック コンプリート 難黄変BIO」は、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みとして、再生可能な有機資源である植物由来の原料を使用しております。今後も社会貢献度の高い製品投入を進めるべく、環境配慮型製品の開発、普及に努めてまいります。外装材分野においては、省エネ・屋根用遮熱塗料の「パラサーモシリーズ」について、航空機用塗料で培ったノウハウを基に独自のラジカル制御技術を導入し、製品リニューアルを行いました。また、戸建て住宅の外壁材として広く普及しておりますサイディングボードの改修時に、意匠性を付与することが可能となる新規高耐久性フッ素樹脂系クリヤー塗料「ルクスキュアF」を開発いたしました。防水材分野においては、環境負荷物質の低減、特化則非該当(MOCA無配合)製品への切り替えを推進しており、新製品を投入する計画です。引き続き、環境配慮型、省エネ貢献、省人・省工程で施工可能な製品への転換とともに、新規素材を融合した付加価値の高い製品を創造すべく、研究開発に取り組んでまいります。当連結会計年度における塗料関連事業の研究開発費の金額は、330百万円であります。 (2) 自動車製品関連事業自動車製品開発分野では、自動車業界のモビリティ革命への対応とさまざまな環境規制強化への対応を研究開発活動のターゲットに設定し、製品開発に取り組んでまいりました。また、製品開発における事業性判断の早期化を図るため、前連結会計年度(2023年3月期)から新たな開発管理の要素を開発活動に組み入れ、継続推進しております。当連結会計年度における主要な取り組みは、次のとおりであります。①モビリティ革命への対応当社の強みである、グローバルにおけるNVHの情報ネットワークを活用するとともに、急速に電動化シフトが進む中国市場における競合調査を継続して実施しております。時代の変化、モビリティ革命の進展を丁寧に把握しながら、次世代電動車に向けた製品技術開発の方針を定めるとともに、国内自動車メーカーとの先行開発を通じ、電動車に必要となる防音技術の確立にも持続的に取り組んでおります。今後も、顧客要求の変化に柔軟に対応できる能力と独自技術の開発に注力してまいります。② 地球環境保全・持続可能な社会の構築に向けた取り組みカーボンニュートラル(CN)に寄与するポストコンシューマーリサイクル(PCR)材である古衣料由来の反毛繊維を活用したモノづくりが当社の強みであり、CO2排出量削減効果を明示するため、ISO14040-44へ準拠したLC-CO2算出体制を中部経済産業局へ相談のもと、一般社団法人サステナブル経営推進機構へ協力を仰ぎ確立しました。更なるCN対応レベルの向上のため、ELV由来の素材活用について顧客と協力し調査を継続しております。また、市町村、学会および関連企業等とも連携し、欧州ELV規制におけるリサイクルプラスチック使用量目標可達に貢献するための検討を進めております。資源循環型社会の実現とプラネタリーバウンダリー適正化への貢献を引き続き目指してまいります。③部品開発今後求められるライフサイクルアセスメント(LCA)に貢献する製品技術の開発を継続検討しており、製造時に発生するCO2排出が少ないダッシュインシュレーターの受注活動を推進しております。また、電気自動車普及に伴う自動車騒音の変化に対応するための基礎技術開発を進めており、今後の上市に向けた製品開発を継続検討いたします。加えて、製品剛性向上や耐熱変形性向上に寄与する、特殊加工に関する特許を2018年に取得していることから、当該技術を駆使し、リサイクル材を用いた機能向上素材および高機能製品開発を継続検討し、未利用資源のアップサイクルを目指してまいります。生産面においては、生産性と使用エネルギー効率向上を目的に、生産工法の抜本的な改良を検討しております。 ④塗材開発塗布型制振材と防錆塗料については、顧客ニーズに合わせた材料開発の推進と、海外提携先企業との連携、製品技術・製造技術の積極的な展開を継続しており、強化した海外提携先企業との関係を活かし、新たな領域・商品展開に向けた企画立案とベンチマーク活動も開始いたしました。基材、構造、焼付けなど、クルマづくりの変化、カーボンニュートラルなどに対応できる技術や材料を開発し、顧客への提案活動を推進してまいります。 当連結会計年度における自動車製品関連事業の研究開発費の金額は、1,553百万円であります。
FY2023|2,031 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、社是の「創意工夫」、経営の基本理念・基本方針・長期ビジョンのもと、「安全」・「環境」をキーワードに社会貢献に応えるべく塗料と防音材を柱に研究開発活動に取り組んでおります。研究開発体制および研究開発は、自動車関連事業、塗料関連事業の開発技術部門が、技術のニットクのさらなる進化への取り組みとして、ニットクらしさ・強みを生かした高機能・高付加価値製品の開発を推進しております。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,930百万円であり、連結売上高に占める割合は3.2%であります。 各セグメントの主な研究開発活動の概要は、次のとおりであります。 (1) 塗料関連事業塗料関連開発分野では、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料、省エネに寄与する塗料や施工における作業工程の短縮を重点テーマとして、製品開発に取り組みました。航空機用塗料の分野では、「JAXA(宇宙航空研究開発機構)次世代航空イノベーションハブ」の着氷防止塗料開発で確立した超撥水技術の用途開発を進めております。航空機以外にも超撥水技術に対する期待を寄せられており、当年度においては気象用レーダードームに初めて採用となりました。今後も機能性材料の研究開発に努め、更なる用途拡大を目指してまいります。防水材の分野では、環境規制強化のニーズに応えた特化則非該当(MOCA無配合)製品への切り替えを推進しております。 当年度においては現場での作業性改善の要望を受け、中粘度タイプの防水材として特化則非該当(MOCA無配合)ウレタン防水材「プルーフロンエコDX MID」と「プルーフロンエコHG MID」を開発しました。塗り床材の分野では、環境配慮型塗料である水性硬質ウレタン「ユータックコンプリート」シリーズの製品開発を進めております。従来の水性硬質ウレタンに比べ、バイオマス度の高い設計で、温室効果ガス排出低減に効果のある製品として開発を進めております。また土木分野においても、従来の溶剤系塗料からの切り替えを目標に、環境配慮型塗料の開発を進めております。引き続き、環境配慮・省エネ対策を中心に、様々な分野での社会貢献を目指し、研究開発に取組んでまいります。さらに、コンプライアンスの観点より、製品の品質管理ならびに化学物質管理におけるガバナンス強化に努めており、お客様により安全・安心な製品を提供すると共に、情報の積極的な公開を推進してまいります。当連結会計年度における塗料関連事業の研究開発費の金額は、371百万円であります。 (2) 自動車製品関連事業自動車製品開発分野では、自動車業界のモビリティ革命への対応とさまざまな環境規制強化への対応を研究開発のターゲットに設定し、製品開発に取り組みました。また、製品開発における事業性判断を早期に図るため、新たな開発管理の要素を昨期から組み入れ継続推進してまいります。①モビリティ革命への対応当社の強みである、グローバルにおけるNVHの情報ネットワークを活用するとともに、急速に電動化シフトが進む中国市場における競合調査を実施しました。また、国内自動車メーカー様との先行開発を通じ、電動車として必要となる防音技術の確立に取り組んでおります。顧客要求の変化に柔軟に対応できる能力と独自技術の開発に今後も注力してまいります。②環境規制強化への対応当社の強みである、繊維素材を活用した環境にやさしい製品開発と合わせて、リサイクル技術についても研究を進めています。特に、今年度は、温室効果ガス低減に向けた製品開発をするうえで重要な数値の見える化を重視しました。市町村、学会、関連企業と連携し、資源循環型社会の実現に貢献できるよう努めました。③部品開発塗布型制振材と防錆塗料については、顧客のニーズに合わせた材料開発の推進と、海外の提携先企業との連携、製品技術・製造技術の積極的な展開を継続しております。製品剛性向上や耐熱変形性向上に寄与する、特殊加工に関する特許を2018年に取得しました。この技術を駆使しリサイクル材を用いた機能向上素材および高機能製品開発を継続検討し、未利用資源のアップサイクルを目指してまいります。当社の防音材製造で発生するプレコンシューマー材を活用し、防音かさ上げ材を開発しました。低コストで環境にやさしいかさ上げ材として今後採用に向けた展開を推進してまいります。 ④塗材開発塗布型制振材と防錆塗料については、顧客のニーズに合わせた材料開発の推進と、海外の提携先企業との連携、製品技術・製造技術の積極的な展開を継続しております。強化した海外提携先企業との連携関係を生かし、基材、構造、焼付けなど、クルマづくりの変化、カーボンニュートラルなどに対応できる技術や材料を開発し、提案してまいります。 当連結会計年度における自動車製品関連事業の研究開発費の金額は、1,558百万円であります。
FY2022|1,999 文字
5【研究開発活動】当社グループは、社是の「創意工夫」、経営の基本理念・基本方針・長期ビジョンのもと、「安全」・「環境」をキーワードに社会貢献に応えるべく塗料と防音材を柱に研究開発活動に取り組んでおります。研究開発体制および研究開発は、自動車関連事業、塗料関連事業の開発技術部門が、技術のニットクのさらなる進化への取り組みとして、ニットクらしさ・強みを生かした高機能・高付加価値製品の開発を推進しております。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,936百万円であり、連結売上高に占める割合は3.5%であります。 各セグメントの主な研究開発活動の概要は、次のとおりであります。 (1) 塗料関連事業塗料関連開発分野では、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料、省エネに寄与する塗料や施工における作業工程の短縮を重点テーマとして、製品開発に取り組みました。航空機用塗料の分野では、「JAXA(宇宙航空研究開発機構)次世代航空イノベーションハブ」の一員として、着氷防止塗料開発で確立した技術の一つである超撥水技術を他分野での事業展開を図るため、各市場における顧客のニーズに合わせた開発を進めております。当年度において建築用途や航空機以外の分野にも超撥水塗料が初めて採用され、新機能への期待が高まっています。また、超撥水技術以外にも複数の大学や研究機関と共同研究を進めており、塗料に応用可能な新技術(高機能化)の研究開発を推進しております。昨年12月開催の展示会「第4回コーティングジャパン」に、その一部を技術シーズとして出展し、多くの来場者から高い関心が寄せられました。塗り床材の分野では、環境対応型塗料である水性硬質ウレタン「ユータックコンプリート」シリーズの中膜・厚膜仕様に、艶あり工法CPGM/CPGLを追加しました。従来品の優れた「耐熱性」、「耐衝撃性」、「耐摩耗性」を維持しつつ、最近の市場ニーズである「耐汚染性」を付加させた工法として発売を開始しております。土木インフラの分野では、時代のニーズに応えるため交通安全対策に貢献できる製品を上市し、多くの現場で採用されております。引き続き、環境配慮・省エネ対策を中心に、様々な分野での社会貢献を目指し、研究開発に取組んでまいります。また、コンプライアンスの観点では、製品の品質管理ならびに化学物質管理におけるガバナンス強化を図り、お客様により安全・安心な製品を目指してまいります。当連結会計年度における塗料関連事業の研究開発費の金額は、359百万円であります。 (2) 自動車製品関連事業自動車製品開発分野では、自動車業界のモビリティ革命への対応とさまざまな環境規制強化への対応を研究開発のターゲットに設定し、製品開発に取り組みました。また、製品開発における事業性判断を早期に図るため、新たな開発管理の要素を組み入れ推進してまいりました。①モビリティ革命への対応当社の強みである、グローバルにおけるNVH(ノイズ,振動,ハーシュネス)の情報ネットワークを活用し、電動化シフトにおけるニーズの取り纏めを実施しました。また、並行して国内自動車メーカーとの先行開発を通じて、要求性能を満足させる防音パッケージの提案を行っております。引き続き顧客要求の変化に柔軟に対応できる開発力、独自技術の開発に今後も注力してまいります。②環境規制強化への対応当社の強みである、繊維素材を活用した環境にやさしい防音材の製品開発と合わせて、リサイクル技術についても研究を進めております。今期の取り組みでは温室効果ガス低減に向けた製品開発をするうえで重要な数値の見える化に注力いたしました。また、地方自治体、学会、関連企業と連携し、資源循環型社会の実現に貢献できるよう取り組んでおります。③部品開発エンジンルームおよびモータールームに適用する新規吸音部品の開発に注力し成果に繋げました。従来部品に比べて性能を維持し大幅な軽量化が期待できる技術です。今後量産化検討を加速させ、顧客先への製品紹介を含め提案してまいります。同様に、エンジンルームおよびモータールームに適用される防音材部品の吸音性能に付加価値を与える耐久性の高い意匠用表皮を開発し、顧客先から採用をいただいております。 ④塗材開発塗布型制振材では、顧客のニーズに合わせた材料開発の推進と、海外提携先企業との連携強化、製品技術・製造技術の積極的な展開により国内外での新規受注をいただきました。また、防錆塗料につきましても顧客のニーズに合わせた高付加価値シーラントの開発により新規受注に繋がりました。引き続き、基材、構造、焼付けなど、クルマづくりの変化に対応できる技術や材料開発を進め提案してまいります。 当連結会計年度における自動車製品関連事業の研究開発費の金額は、1,576百万円であります。
FY2021|2,099 文字
5【研究開発活動】当社グループは、社是の「創意工夫」、経営の基本理念・基本方針のもと、「安全」・「環境」をキーワードに社会貢献に応えるべく研究開発活動に取り組んでおります。研究開発体制及び研究開発活動は、コアビジネスである塗料関連事業、自動車製品関連事業の開発技術部門が、各分野においてテーマに沿った研究開発を行っております。また、両事業部門で成果を共有し、研究開発のシナジー効果を高めるとともに、グローバル展開を加速させるため、グループ会社及び技術提携関係のグローバルパートナーとの連携をより一層強化し、各国市場ニーズの多様化に適応した新技術、新製品開発への取り組みを進めております。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,878百万円であり、連結売上高に占める割合は3.9%であります。 各セグメントの主な研究開発活動の概要は、次のとおりであります。 (1) 塗料関連事業塗料関連開発分野では、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料、省エネに寄与する塗料や施工における作業工程の短縮を重点テーマとして、製品開発に取り組みました。航空機用塗料の分野では、「JAXA(宇宙航空研究開発機構)次世代航空イノベーションハブ」の一員として、着氷防止塗料開発で確立した技術の一つである超撥水技術を他分野での事業展開を図るため、各市場における顧客のニーズに合わせた開発を進めております。また、複数の大学や研究機関との共同研究も進めており、塗料に応用可能な新技術(高機能化)の研究開発を推進しております。防水材の分野では、環境規制強化のニーズに応えた特化則非該当(MOCA無配合)製品を開発することで、従来品からの切り替えを推進しております。また、工程短縮のニーズに適合する新製品「プルーフロンエコHG」を上市しました。本製品を適用した防水工法は、補強布貼りで得られる効果(ひび割れ追従性など)と同等以上の性能が確保できるため、従来工法における補強布貼り工程が削減でき、市場で高評価をいただいております。さらに、新型コロナウイルス感染症の予防対策における課題解決に資する製品として、フェイスガードやメガネレンズ用くもり止め液「デフォグマジック」を開発し、上市しました。引き続き、環境対応、省エネに止まらず、様々な分野での社会貢献を目指し、研究開発に取組んでまいります。 当連結会計年度における塗料関連事業の研究開発費の金額は、351百万円であります。 (2) 自動車製品関連事業自動車製品開発分野では、「音」「振動」「熱」をキーワードとして自動車用防音材部品の軽量化や車室内の快適性向上に結び付く新技術・新製品開発に取り組み、自動車部品サプライヤーとしての地位確立を目指してまいりました。①基礎研究開発国内自動車メーカーとの先行開発を推進しつつ、蓄積したニーズや技術動向を踏まえた基礎研究開発に取り組みました。また、複数の大学や企業と連携を図ることで、既存の枠組にとらわれない新たな付加価値を生み出す新技術・新製品にも積極的に取り組んでまいりました。特に当社が得意とする繊維素材を活用した環境にやさしい製品開発と合わせて、リサイクル技術についても研究を進めております。 ②部品開発当社の強みである音響設計技術(音のノウハウや数値解析技術を活用した製品設計)と材料配合技術、生産工法技術の組み合わせによって競争力のある製品開発に取り組みました。ダッシュパネルに装着されるダッシュインシュレーターは、「RIETER ULTRA LIGHT™」の軽量防音技術を基盤にした新技術の組み合わせにより、同一製品内で設定可能な音響性能(遮音/吸音)の調整幅が拡大したことで、より軽量で効果的な仕様提案が可能となりました。また、音響設計の一部においては、技術提携先の独自数値解析技術を利用することで開発効率の向上を図っております。フロアカーペット部品では、繊維材を使用し高い嵩高性を実現させる新工法が顧客先から高く評価され、国内外において複数の自動車メーカーより採用をいただいております。エンジンルーム下や車両の床下部に装着されるアンダーカバーは、繊維材を使用した独自の材料技術と生産工法により、今後より厳しさが増す車外騒音規制や軽量化等の要求に対して非常に有効な部品であり、グローバルで採用が拡大しております。③塗材開発塗布型制振材では、さまざまな顧客のニーズに合わせた材料開発の推進が継続受注につながるとともに、海外の提携先企業との連携強化、製品技術・製造技術の積極的な展開により新規受注に成功しております。防錆塗料関連においても、海外の提携先企業との連携強化、製品開発力の強化、さらには軽量化製品の積極的な展開により、アンダーボデーコーティング材やシーラントの新規受注に成功し、採用が拡大しております。 当連結会計年度における自動車製品関連事業の研究開発費の金額は、1,527百万円であります。 *RIETER ULTRA LIGHT™は、Autoneum Management AGの登録商標です。
FY2020|2,077 文字
5【研究開発活動】当社グループは、「創意工夫」を社是に掲げ、経営の基本理念・基本方針のもと、「安全」・「環境」をキーワードとして研究開発活動に取り組んでおります。当社グループの研究開発体制は、経営基本戦略のもと、塗料関連事業、自動車製品関連事業の各事業部門が、戦略テーマに沿った研究開発活動を行っております。また、両事業部門が成果を共有し、研究開発のシナジー効果を高めるとともに、市場ニーズの多様化に適応した新技術・新製品の開発を推進しております。また、国内外の関連会社、技術提携関係のグローバルパートナーと密接な連携をとりつつ、研究開発を進めております。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,909百万円であり、連結売上高に占める割合は3.3%であります。 各セグメントの主な研究開発活動の概要は、次のとおりであります。 (1) 塗料関連事業塗料関連開発分野では、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料、省エネに寄与する塗料や施工の作業工程短縮を重点テーマとして製品開発に取り組みました。航空機塗料の分野では、「JAXA(宇宙航空研究開発機構)次世代航空イノベーションハブ」の一員として、着氷防止塗料開発の共同研究を行っております。さらに、着氷防止塗料の開発で確立した技術の一つである超撥水技術を他分野での事業展開を図るため、各市場における顧客のニーズに合わせた開発を進めております。また、複数の大学や研究機関との共同研究も進めており、現在は、塗料に応用可能な新技術(高機能化)の研究開発に注力し取り組んでおります。防水材の分野では、環境規制のニーズに応えた特化則非該当(MOCA無配合)の製品を開発することで、従来品からの切り替えを推進しており、最近では、市場における工程削減のニーズに適合する「プルーフロンエコHG」を開発しました。本材料を適用した防水工法は、補強布貼りで得られる効果(ひび割れ追従性など)と同等以上の性能が確保できるため、従来工法における補強布貼り工程を削減することによる省力化が期待できます。さらに、新製品「水性塗り替え用プライマーU」の市場展開を始めとした水系化への取組みは着実に前進しており、今後も環境対応型塗料の開発を積極的に推進してまいります。 当連結会計年度における塗料関連事業の研究開発費の金額は、353百万円であります。 (2) 自動車製品関連事業自動車製品開発分野では、「音」「振動」「熱」をキーワードとして自動車用防音材部品の軽量化や車室内の快適性向上に結び付く新技術・新製品開発に取り組み、自動車部品サプライヤーとしての地位確立を目指してまいりました。①基礎研究開発国内自動車メーカーとの先行開発や共同開発を積極的に推進し、蓄積したニーズや技術動向を踏まえた基礎研究開発に取り組みました。また新たな付加価値を持つ新製品を確立するため、複数の大学や異業種企業と連携を図ることで、理論構築の精度を上げつつ、強力に研究開発を進めております。特に当社が得意とする繊維素材を活用した環境にやさしい製品開発と合わせて、リサイクル技術についても研究を進めております。②部品開発当社の強みである音響設計技術(音のノウハウや数値解析技術を活用した製品設計)と材料配合技術、生産工法技術の組み合わせによって競争力のある製品開発に取り組みました。ダッシュパネルに装着されるダッシュインシュレーターは、「RIETER ULTRA LIGHT™」の軽量防音技術を基盤にした新技術の組み合わせにより、同一製品内で設定可能な音響性能(遮音/吸音)の幅が拡大したことで質量を抑えるなど、より効果的な仕様提案が可能となりました。また、音響設計の一部においては、技術提携先の独自数値解析技術を利用することで、開発の生産性向上に貢献しております。フロアカーペット部品では、繊維材を使用し高い嵩高性を実現させる新工法が顧客先から高く評価され、国内外において複数の自動車メーカーより採用をいただいております。エンジンルーム下や車両の床下部に装着されるアンダーカバーは、繊維材を使用した独自の材料技術と生産工法により、今後より厳しさが増す車外騒音規制や軽量化等の要求に対して非常に有効な部品であり、グローバルで採用が拡大しております。 ③塗材開発塗布型制振材では、さまざまな顧客のニーズに合わせた材料開発の推進が継続受注につながるとともに、海外の提携先企業との連携強化、製品技術・製造技術の積極的な展開により新規受注に成功しております。防錆塗料関連においても、海外の提携先企業との連携強化、製品開発力の強化、さらには軽量化製品の積極的な展開により、アンダーボデーコーティング材やシーラントの新規受注に成功し、採用が拡大しております。 当連結会計年度における自動車製品関連事業の研究開発費の金額は、1,555百万円であります。 *RIETER ULTRA LIGHT™は、Autoneum Management AGの登録商標です。
FY2019|2,112 文字
5【研究開発活動】当社グループは、「創意工夫」を社是に掲げ、経営の基本理念・基本方針のもと、「安全」・「環境」をキーワードとして研究開発活動に取り組んでおります。当社グループの研究開発体制は、経営基本戦略のもと当社の開発本部が、塗料関連事業、自動車製品関連事業の事業部門別戦略テーマに沿った研究開発活動を統括し、両事業部門の研究開発のシナジー効果を高めるとともに、市場ニーズの多様化に適応した新技術・新製品の開発を推進しております。また、国内外の関連会社、技術提携関係のグローバルパートナーと密接な連携をとりつつ、研究開発を進めております。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,756百万円であり、連結売上高に占める割合は3.0%であります。 各セグメントの主な研究開発活動の概要は、次のとおりであります。 (1) 塗料関連事業塗料関連開発分野では、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料、省エネに寄与する塗料や施工の作業工程短縮を重点テーマとして製品開発に取り組みました。航空機塗料の分野では、「JAXA(宇宙航空研究開発機構)次世代航空イノベーションハブ」の一員として、着氷防止塗料開発の共同研究を行っております。さらに、着氷防止塗料の開発で確立した技術の一つである超撥水技術を他分野での事業展開を図るため、各市場における顧客のニーズに合わせた開発を進めております。また、複数の大学や研究機関との共同研究も進めており、現在は、塗料に応用可能な新技術(高機能化)の研究開発に注力し取り組んでおります。防水材の分野では、環境規制のニーズに応えた特化則非該当(MOCA無配合)の製品を開発し、従来品からの切り替えを推進しております。また、他分野においても特化則非該当(MOCA無配合)製品に切り替えを進めており、今期、土木分野ではアスファルト/コンクリート用のクラック充填材「イソシールAC」の特化則非該当(MOCA無配合)製品「イソシールAC ZERO」の販売を開始いたしました。内外装などの一般用途塗料分野においては、一般社団法人日本塗料工業会の「鉛含有塗料の廃止に向けての(一社)日本塗料工業会宣言」を受け、当社においても鉛含有製品廃止の取り組みを推進し、塗り床材「ユータックFエコ」他3製品の鉛非含有製品への切り替えを完了しております。 当連結会計年度における塗料関連事業の研究開発費の金額は、350百万円であります。 (2) 自動車製品関連事業自動車製品開発分野では、自動車用防音材部品の軽量化や車室内の快適性向上に結び付く新技術・新製品開発に取り組み、音・振動・熱をキーワードとした自動車部品サプライヤーとしての地位確立を目指してまいりました。①基礎研究開発国内自動車メーカーとの先行開発や共同開発を積極的に推進し、蓄積したニーズや技術動向を踏まえた基礎研究開発に取り組みました。また複数の大学や異業種企業と連携を図ることで、理論構築の確度・精度を上げつつ、新技術・新製品の確立に向けた研究開発を進めております。特に当社が得意とする繊維を活用した防音材の部品開発と合わせてリサイクル技術についても研究を進めております。②部品開発当社の強みである音響設計のノウハウや数値解析技術を活用した製品設計と適切な材料配合、生産工法の組み合わせによって競争力のある製品開発に取り組みました。ダッシュパネルに装着されるインシュレーターは、「RIETER ULTRA LIGHT™」の軽量防音技術を基盤にした新技術により、同一製品内で設定可能な音響性能(遮音/吸音)の幅が拡大したことで、より効率的(質量、価格)な仕様提案が可能になりました。また、防音材部品の音響設計では、技術提携先のオートニウム及びグループ会社との協力体制のもと、独自の数値解析技術を活用することでさまざまな顧客ニーズに対応できる取り組みを推進してまいります。フロアカーペット部品では、繊維材を使用した高嵩高性を実現させる新工法が高く評価され、国内外において複数の自動車メーカーより採用をいただいております。 エンジンルーム下や車両の床下部に装着されるアンダーカバー部品は、繊維素材を特徴とした独自の材料技術と生産工法が特長です。今後より厳しくなる車外騒音規制や軽量化等の要求に対して非常に有効な部品であり、グローバルで採用が拡大しております。③塗材開発塗布型制振材では、さまざまな顧客のニーズに合わせた材料開発を推進することにより、継続受注に成功しました。また、海外の提携先企業との連携を強め、受注拡大に向けた活動に取り組んでおります。 防錆塗料関連では、海外の提携先企業との連携強化、製品開発力の強化により、アンダーボデーコーティング材やシーラントの採用が拡大しております。また、防錆塗料の軽量化により新規製品の採用に成功しております。 当連結会計年度における自動車製品関連事業の研究開発費の金額は、1,406百万円であります。 *RIETER ULTRA LIGHT™は、Autoneum Management AGの登録商標です。
FY2018|2,265 文字
5【研究開発活動】当社グループは、「創意工夫」を社是に掲げ、経営の基本理念・基本方針のもと、「安全」・「環境」をキーワードとして研究開発活動に取り組んでおります。当社グループの研究開発体制は、経営基本戦略のもと当社の開発本部が、塗料関連事業、自動車製品関連事業の事業部門別戦略テーマに沿った研究開発活動を統括し、両事業部門の研究開発のシナジー効果を高めるとともに、市場ニーズの多様化に適応した新技術・新製品の開発を推進しております。また、国内外の関連会社、技術提携関係のグローバルパートナーと密接な連携をとりつつ、研究開発を進めております。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は16億6千1百万円であり、連結売上高に占める割合は2.9%であります。 各セグメントの主な研究開発活動の概要は、次のとおりであります。 (1) 塗料関連事業塗料関連開発分野では、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料、省エネに寄与する塗料や作業工程短縮を重点テーマとして製品開発に取り組みました。航空機塗料の分野では、「JAXA(宇宙航空研究開発機構)次世代航空イノベーションハブ」の一員として、着氷防止塗料開発の共同研究を進めました。その成果として、航空機の運航における厳しい環境にも耐え得る超撥水性の塗膜を開発し、優れた着氷防止性能を有するシステムを確立しました。防水材の分野では、環境規制のニーズに応えた特化則非該当(MOCA無配合)の製品を開発し、従来品からの切り替えを推進しています。塗り床材の分野では、水性タイプの2製品「ユータックテクノONE」、「ユータックテクノ遮熱ONE」を開発しました。「ユータックテクノONE」は、市場のニーズに合わせ、従来の2液タイプから1液タイプに改良し、施工現場での作業性を大幅に改善しました。内外装材、屋根用塗料の分野では、金属系やスレート系の各種下地に幅広く塗装可能な下塗り材「エポラオールプライマー」を開発しました。この製品は2液型弱溶剤系変性エポキシ塗料であることから、各種既存塗膜への影響を抑えられ、塗り替え用プライマーとしても適した万能下塗り塗料です。また、JASS 18 M-109規格に適合していることから、より優れた塗膜性能を有しています。自動車アフターマーケット向けに、乗用車・トラック・バスや除雪車等特殊車両向けの床裏用防錆塗料「水性ガードコートEN」を開発しました。この製品は、市場の環境性能のニーズに応えた水性タイプの塗料で、従来の溶剤系塗料と同等の耐チッピング性(跳ね石からボディを保護)、付着性を有した塗料です。 当連結会計年度における塗料関連事業の研究開発費の金額は、3億円であります。 (2) 自動車製品関連事業自動車製品開発分野では、顧客先自動車メーカーのニーズに基づいた環境問題改善への貢献等を主眼としたものづくりに全力で取り組みました。特に自動車用防音材部品と塗材領域においては、軽量化やNV改善、車室内の快適性向上に結び付く新技術・新製品開発を展開し、量産車への採用を確実に進めることで、音・振動・熱をキーワードとした自動車部品サプライヤーとしての地位確立を目指しました。①基礎研究開発国内自動車メーカーとの先行開発や共同開発を進める中で蓄積した顧客ニーズや技術動向を踏まえた基礎研究開発に取り組みました。また、複数の大学や異業種企業と連携を図ることで、理論構築の確度・精度を上げつつ、新技術・新製品の確立に向けた研究開発を進めております。また、当社が得意とする繊維を活用した部品開発と合わせて繊維のリサイクルについても検討を進めています。②部品開発当社が今まで培ってきた音響設計のノウハウや数値解析技術を活用し、無駄の無い製品設計と適切な材料配合、生産工法の組み合わせによって競争力のある製品開発に取り組みました。ダッシュパネルに装着されるインシュレーターは、「RIETER ULTRA LIGHT™」の軽量防音技術を基盤にした新技術が多くの国内およびグローバル車両に採用されました。今後もさらなる拡販が期待されます。フロアカーペット部品では、カーペット表皮の軽量化、低価格化の推進とともに繊維材を使用した高嵩高性を実現させる新工法が高く評価され、国内外において複数の自動車メーカーから採用をいただいております。 また、車両床下部に装着されるアンダーカバー部品は、独自の材料技術と生産工法が特長です。さらに技術提携先のオートニウムが持つ数値解析技術を活用することで、軽量かつ低価格、より顧客満足度の高い製品・仕様の提供が可能となります。車両軽量化や今後の車外騒音規制強化の取り組みに対しても非常に有効な部品であり、グローバルで採用が拡大しております。③塗材開発塗布型制振材では、拡大する顧客のニーズに合わせた薄膜化と低価格材料の開発により、継続受注に成功しました。また、海外の提携先企業との連携を強め、受注拡大に向けた活動に取り組んでおります。 防錆塗料関連では、海外の提携先企業との連携強化、製品開発力の強化により、アンダーボデーコーティング材やシーラントの採用が拡大しております。また、防錆塗料の軽量化による新規製品の導入に成功しております。 当連結会計年度における自動車製品関連事業の研究開発費の金額は、13億6千1百万円であります。 *RIETER ULTRA LIGHT™は、Autoneum Management AGの登録商標です。
FY2017|2,154 文字
6【研究開発活動】当社グループは、「創意工夫」、「顧客に信頼される製品の開発」を基本理念として、積極的な研究開発活動に取り組んでおります。研究開発の体制は、開発本部が、塗料関連事業と自動車関連事業、両事業の開発を総合的に集約しており、国内外の関連会社や提携先とも密接な連携をとりつつ、迅速な開発を進めております。当連結会計年度における当社が支出した研究開発費の総額は15億9百万円であり、連結売上高に占める割合は3.1%であります。 各セグメントの主な研究開発活動の概要は、次のとおりであります。 (1) 塗料関連事業塗料関連開発分野では、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料、省エネに寄与する塗料を中心に、工程短縮を重点テーマとして製品開発に取り組みました。航空機塗料の分野では、着氷防止塗料について「JAXA(宇宙航空研究開発機構)次世代航空イノベーションハブ」の一員として、JAXAとの共同研究を進めております。塗り床材の分野では、市場の環境性能のニーズに応える水性タイプの2製品「ユータックコンプリートG薄膜」、「水性ユータックFT」に加え、タイヤマーク防止用保護クリヤー「ユータックTMプロテクト」を発売しました。「ユータックコンプリートG薄膜」は、薄膜(2㎜厚)仕上げの水性硬質ウレタン系塗り床材で、高光沢の美しい仕上がりが特長の製品です。耐摩耗性、耐薬品性に優れており、塗膜強度が要求されるトラックヤードや物流倉庫、フォークリフトやAGV(無人搬送車)の走行床面などの屋内床面に適しています。「水性ユータックFT」は、2液型アクリルウレタン樹脂による強靭な塗膜を形成し、優れた塗膜性能が特長の製品です。水性タイプで臭気も少なく、付着性が良好であることから、屋内床面のさまざまな下地への塗装に適しています。「ユータックTMプロテクト」は、1液湿気硬化型溶剤形ウレタン樹脂の保護クリヤー(トップコート)で、フォークリトや台車等の走行によって付着するタイヤ痕、搬送物による塗膜の傷付き防止に効果がある塗料です。耐候性の良いウレタン樹脂を使用しており、さらに紫外線吸収効果を有していることから、紫外線による下地塗膜の劣化抑制に効果があります。内外装材、屋根用塗料の分野では、高耐久、高性能の製品を開発しました。屋根用塗料「リリーフNADフッ素」、「パラサーモフッ素」は、弱溶剤2液タイプの塗料で、フッ素樹脂の特長である優れた耐候性、耐久性を有しています。外壁用塗料「シルビア1液ハイブリッドセラ」、「シルビア1液ハイブリッドセラ遮熱」は、1液水性タイプの有機無機エマルション樹脂塗料で、従来の1液水性フッ素樹脂塗料に匹敵する超耐候性を有しています。「パラサーモフッ素」、「シルビア1液ハイブリッドセラ遮熱」は、遮熱機能を有する塗料で、新たに”省エネ・遮熱塗料シリーズ”に追加しました。当連結会計年度における塗料関連事業の研究開発費の金額は、2億2千8百万円であります。 (2) 自動車製品関連事業自動車製品開発分野では、軽量化、高機能化、低価格化をキーワードにした製品開発に取り組みました。①基礎研究開発国内自動車メーカーとの先行開発や共同開発を進める中で蓄積した顧客ニーズや技術動向を踏まえた基礎研究開発に取り組みました。また、複数の大学と連携を図り、各技術の理論構築の確度・精度を上げつつ、新技術確立に向けた研究開発を進めております。②部品開発当社が今まで培ってきた音響設計のノウハウや数値解析技術を活用し、無駄の無い製品設計と適切な材料配合、生産工法の組み合わせによって競争力のある製品開発に取り組みました。エンジンルームと車室内を繋ぐダッシュパネルに装着されるインシュレーターは、「リエタ・ウルトラライト」の軽量防音技術を基盤にした新技術が国内車種やグローバル車種に採用されました。この新技術が製品バリエーションに加わったことで、さらなる拡販が期待されます。フロアカーペット部品では、カーペット表皮の軽量化、低価格化の推進とともに繊維材を使用した高嵩高性を実現させる新工法が高く評価され、複数のお客様より製品採用をいただきグローバルでの採用が拡大しております。 また、車両床下部に装着されるアンダーカバー部品は、独自の材料技術と生産工法が特長です。さらに技術提携先オートニウムが持つ数値解析技術を活用することで、軽量かつ低価格な、より顧客満足度の高い製品・仕様を提供することが可能となります。車両軽量化や今後の車外騒音規制強化の要請に対しても非常に有効な部品であり、グローバルで採用が拡大しております。③塗材開発塗布型制振材では、拡大する顧客のニーズに合わせた薄膜化と低価格材料の開発により、継続受注に成功しました。また、海外の提携先企業との連携を強め、受注拡大に向けた活動に取り組んでおります。 防錆塗料関連では、海外の提携先企業との連携を強め製品開発力の強化により、アンダーボデーコーティング材やシーラントの採用が拡大しております。また、防錆塗料の軽量化による新規製品の導入に成功しております。当連結会計年度における自動車製品関連事業の研究開発費の金額は、12億8千1百万円であります。
FY2016|2,221 文字
6【研究開発活動】 当社グループは、創意工夫を社是とし、お客様の要請と信頼にこたえられる魅力ある商品を提案できるよう、積極的に研究開発活動を進めております。 研究開発体制は、開発本部に塗料関連事業と自動車関連事業の開発を集約し、相互間の技術・ノウハウの共有化、活用化を進め、迅速な開発の展開をはかっております。 当社連結会計年度における当社が支出した研究開発費の総額は14億6千5百万円であり、連結売上高に占める割合は3.3%であります。 各セグメントの主な研究開発活動の概要は、次のとおりであります。 (1) 塗料関連事業 塗料関連開発分野では、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料、省エネに寄与する塗料や工程短縮を重点テーマとした製品開発に取り組みました。 航空機用塗料では、新塗装システムに適合する航空機塗料として開発した「スカイハロートップコート770/880」は、SAE(Society of Automotive Engineers)の定める国際航空宇宙材料規格「AMS 3095A」の認証を取得しました。 主力の防水材分野では、環境対応型フッ素樹脂上塗塗料「プルーフロンEGトップ4F」を開発し、新製品として発売しました。特長としては4フッ化構造のフッ素樹脂を採用し、高耐久性に優れ防水層のメンテナンス周期の延長に繋がります。また、同時発売の遮熱タイプ「プルーフロンEGトップ4F遮熱」は、フッ素樹脂の耐久性に加え、優れた遮熱性能により室内への熱の侵入抑制と防水層の熱劣化の抑制効果があります。 塗り床材の分野では、市場の環境性能のニーズに応える、水性タイプのエポキシ塗料「NT水性速乾プライマー」、「ユータックWE-400N」を新製品として発売しました。従来の水性タイプのエポキシ塗料は、特に冬季など低温時の乾燥性が遅い弱点がありましたが、両製品ともに低温時の乾燥性に優れた設計により、環境性能と塗装作業性を両立させた製品です。 内外装材、屋根用塗料の分野では、遮熱機能を有する塗料として「スーパーパラサーモシリコン」、「NTサーモバランスNEO1」、「シルビアセラティーN遮熱」を開発し、新たに“省エネ・遮熱塗料シリーズ”に加えました。 屋根用遮熱塗料「スーパーパラサーモシリコン」は、新たに制定されたJIS K 5675「屋根用高日射反射率塗料」の認証を取得しており、優れた遮熱性能に加え、高光沢の仕上りが特長です。 ガラス面用遮熱塗料「NTサーモバランスNEO1」、外壁用遮熱塗料「シルビアセラティーN遮熱」は、現行製品を大幅リニューアルした製品です。ともに優れた遮熱性能を踏襲しつつ「NTサーモバランスNEO1」は低臭気化による作業環境の改善を図り、「シルビアセラティーN遮熱」は低汚染性能の大幅向上を実現しました。 当連結会計年度における研究開発費の金額は、2億3千4百万円であります。 (2) 自動車製品関連事業 自動車製品開発分野では、環境対応を重点テーマとし、軽量化、高機能化、低価格化に注力した製品開発に取り組みました。国内外での厳しい受注競争に打ち勝つための取り組みとして原価低減活動の強化、海外生産拠点への技術支援ならびに移転を図り、技術基盤の現地化に努めました。①基礎研究開発 顧客先である国内自動車メーカー様との先行開発や共同開発により蓄積したニーズや技術動向を基に製品開発に活用しました。また、よりコアな技術理論を構築させるため、複数の大学と連携を図りつつ、新技術確立に向け開発を鋭意進めております。②部品開発 顧客先からの要求に応えるべく、今まで培ってきた音響設計のノウハウや数値解析技術を活用し、無駄の無い製品設計と適切な材料配合、生産工法の組み合わせによって競争力のある製品開発に取り組みました。 エンジンルームと車室内を繋ぐダッシュパネルに装着されるインシュレーターには、「リエタ・ウルトラライト」の軽量防音技術を基盤に新たな製品バリエーションを拡充し採用が拡大しました。また、フロアカーペット部品では、カーペット表皮の軽量化、低価格化の推進とともに繊維材を使用した高嵩高性を実現させる新工法が高く評価され、複数のお客様より製品採用をいただきグローバルでの採用が拡大しております。 車両床下部に装着されるアンダーカバー部品は、独自の材料技術と生産工法を特長とし、さらに数値解析技術を活用した付加価値が高い製品です。燃費向上の部品軽量化要請に対して、軽量化と多機能化(空力、音響)を実現しており、グローバルで採用が拡大しております。③制振・塗材開発 シート型制振材は、車両の振動低減において質量効果が大きい部位に装着される高比重制振材を開発し採用されました。車体のフロアパネルに装着され薄い厚さでも質量付与することが出来ます。 塗布型制振材では、拡大する顧客のニーズに合わせた薄膜化と低価格材料の開発により、継続受注に成功しました。また、海外の提携先企業との連携を強め、受注拡大に向けた活動に取り組んでおります。 防錆塗料関連では、海外の提携先企業との連携を強め製品開発力の強化により、アンダーボデーコーティング材やシーラントの採用が拡大しております。また、防錆塗料の軽量化による新規製品の導入に成功しております。 当連結会計年度における研究開発費の金額は、12億3千1百万円であります。