大幸薬品(4574)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 83 | 15 | 10 | 26 | 6.8 | 76.5 | 20.0 | 81.7 |
| FY2018 | 95 | 19 | 11 | -2 | 6.7 | 77.4 | 25.0 | 80.0 |
| FY2019 | 104 | 20 | 14 | 10 | 8.1 | 99.0 | 35.0 | 80.8 |
| FY2020 | 176 | 57 | 39 | -43 | 16.9 | 89.2 | 25.0 | 71.7 |
| FY2021 | 113 | -49 | -96 | -32 | -74.9 | -220.5 | 0.0 | 56.8 |
| FY2022 | 50 | -31 | -49 | -18 | -60.9 | -112.3 | 0.0 | 53.5 |
| FY2023 | 61 | -10 | -36 | 9 | -53.6 | -76.3 | 0.0 | 51.0 |
| FY2024 | 63 | 6 | 9 | 4 | 11.3 | 17.9 | 0.0 | 61.7 |
| FY2025 | 64 | 5 | 9 | 10 | 10.8 | 18.4 | 3.3 | 69.4 |
| FY2026 | — | — | — | — | — | — | 3.5 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:4/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
正露丸、正露丸糖衣錠といった長年培われたブランド認知度は存在するが、特許による独占的な優位性は限定的。新薬開発におけるIP創出力は他社と比較して特筆すべき点はない。
胃腸薬市場において、特定のブランドへの愛着や長年の使用経験から乗り換えを躊躇する顧客層は存在するものの、機能性や価格で代替可能な製品も多く、スイッチング・コストは低い。
医薬品の性質上、ネットワーク効果はほとんど見られない。顧客が増えることで製品価値が向上するような構造はない。
ジェネリック医薬品の製造・販売も行っているが、原薬調達や製造プロセスにおける圧倒的なコスト優位性は見られない。規模の経済によるコスト削減効果は限定的。
国内の胃腸薬市場においては一定のシェアを持つが、グローバルな医薬品市場全体で見ると規模は小さく、効率的な寡占状態を形成しているとは言えない。
競合との比較優位
強気シナリオ
主力製品「正露丸」ブランドの根強い人気と安定した需要
ジェネリック医薬品事業の着実な成長
新製品開発やM&Aによる事業ポートフォリオの拡充
弱気シナリオ(モート侵食)
少子高齢化による国内胃腸薬市場の縮小
新薬開発競争における後れ
ジェネリック医薬品市場における価格競争の激化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
大幸薬品が失敗するシナリオは、主力ブランドである「正露丸」の消費者が、より効果的で副作用の少ない、あるいは安価な代替品へと急速に移行することである。これは、競合他社が革新的な新薬を投入したり、既存薬の改良に成功したりした場合に起こりうる。また、消費者の健康意識の変化や、特定の成分に対する懸念が高まり、ブランドイメージが損なわれることも考えられる。さらに、ジェネリック医薬品事業においても、価格競争の激化や品質問題が発生し、収益性が悪化するシナリオも考えられる。これらの要因が複合的に作用し、同社の収益基盤を揺るがす可能性がある。
5年後のモート予測
主力ブランドの安定収益を基盤に、ジェネリック事業の拡大と新製品投入により、緩やかながらも堅調な増収増益を続ける。
国内市場の成熟化の影響を受けつつも、ブランド力とジェネリック事業で一定の成長を維持する。
市場競争の激化と新製品開発の遅れにより、売上・利益ともに停滞または微減傾向となる。