東京応化工業(4186)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 924 | 92 | 60 | 42 | 3.9 | 138.3 | 64.0 | 82.2 |
| FY2018 | 1,053 | 105 | 69 | 63 | 4.6 | 164.9 | 96.0 | 78.0 |
| FY2019 | 1,028 | 95 | 54 | -45 | 3.6 | 130.0 | 120.0 | 77.5 |
| FY2020 | 1,176 | 156 | 99 | 195 | 6.2 | 239.4 | 154.0 | 75.3 |
| FY2021 | 1,401 | 207 | 177 | 152 | 10.7 | 430.7 | 156.0 | 71.7 |
| FY2022 | 1,754 | 302 | 197 | 66 | 10.9 | 489.6 | 160.0 | 71.3 |
| FY2023 | 1,623 | 227 | 127 | 78 | 6.5 | 105.1 | 168.0 | 72.9 |
| FY2024 | 2,010 | 331 | 227 | 274 | 10.6 | 187.3 | 63.0 | 71.1 |
| FY2025 | 2,370 | 474 | 333 | 99 | 13.8 | 278.4 | 72.0 | 67.9 |
| FY2026 | — | — | — | — | — | — | 80.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
フォトレジスト分野で高い技術力とノウハウを蓄積。特に半導体製造プロセスに不可欠な先端材料において、大手顧客との長年の取引実績と共同開発による信頼関係が強固なブランドを形成。特許ポートフォリオも充実している。
半導体用フォトレジストは、顧客である半導体メーカーの製造ラインに最適化されており、材料変更には膨大なコストと時間を要する。歩留まりや品質への影響が大きく、サプライヤー変更のハードルは高い。
該当するネットワーク効果は見られない。
化学品製造における一定の規模の経済は存在するが、競合他社と比較して圧倒的なコスト優位性を示すデータはない。研究開発費や設備投資は継続的に発生する。
フォトレジスト市場は大手化学メーカーが複数存在し、寡占化が進んでいる。東京応化工業は主要プレイヤーの一つだが、市場シェアで圧倒的な地位を確立しているとは言えない。
競合との比較優位
強気シナリオ
先端半導体向けフォトレジストの需要拡大
高付加価値製品へのシフトによる収益性向上
M&Aやアライアンスによる事業拡大
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社の技術革新による代替材料の登場
半導体市場の周期的な低迷
主要顧客の生産拠点移転や方針変更
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
東京応化工業の競争優位性が失われるシナリオは、まず、競合他社が東京応化工業の持つ特許を回避しつつ、同等以上の性能を持つフォトレジストをより低コストで開発・提供できるようになることである。特に、中国などの新興国メーカーが急速に技術力を向上させ、既存の顧客基盤を侵食する事態が考えられる。また、半導体メーカー側が、材料サプライヤーの多様化を強く推進し、東京応化工業との長年の関係性を維持しつつも、リスク分散のために競合他社からの調達比率を大幅に引き上げる可能性もある。さらに、半導体製造技術そのものがブレークスルーを起こし、フォトレジストの重要性が相対的に低下するような技術革新が起これば、現在のモートは急速に陳腐化するだろう。
5年後のモート予測
先端半導体需要の継続的な伸びと、高付加価値製品へのシフトにより、売上・利益ともに堅調な成長を続ける。特にEUVフォトレジスト分野でのシェア拡大が期待される。
半導体市場の変動の影響を受けつつも、既存顧客との関係性を維持し、安定した収益基盤を保つ。新製品開発は進むものの、大きなブレークスルーは限定的となる。
競合の技術革新や、半導体市場の急激な冷え込みにより、売上・利益ともに減少する。特に汎用品分野での価格競争が激化するリスクがある。