事業の内容
データホライゾンは、少子高齢化による医療費増加という社会課題に対し、国民の健康増進と医療費適正化を目指すヘルスケア事業を展開しています。自社で開発した医療関連データベースと独自の分析技術を活用し、主に保険者(健康保険組合など)向けにデータヘルス関連サービスを提供。レセプト(医療費の明細書)や健診データを分析し、医療費適正化のためのレポート作成支援や、加入者への保健指導、健康管理アプリ「kencom」の提供を行っています。また、製薬会社や大学などには、匿名加工情報を用いたデータ利活用サービスを提供し、エビデンス創出を支援することで収益を得ています。
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FY2025|4,065 文字|出典 docID: S100W89W
3【事業の内容】当社グループの事業の目的は、我が国で少子高齢化が進み医療費の増加が大きな社会問題となる中、国民の健康と医療費適正化に持続的に貢献することにあります。当社グループは、当社および連結子会社2社で構成されております。当社グループが営むヘルスケア事業は、自社で制作している医療関連データベース(*1)を利用したソフトウエアを開発し、このソフトウエアを利用したデータヘルス(*2)関連サービスを保険者等に提供することを主としております。また、自治体、大学、製薬会社等へ様々なデータソリューション提供を通じて創出したエビデンスを社会に還元するデータ利活用サービスを展開しております。なお、当社グループはヘルスケア事業の単一セグメントであります。 1.ヘルスケア事業 当社グループのヘルスケア事業は、主に保険者(*3)に提供するデータヘルス関連の保険者向け情報サービスと、自治体、大学、製薬会社等へ様々なデータソリューション提供を通じて創出したエビデンスを社会に還元するデータ利活用サービスで構成されております。 (1)データヘルス関連サービス データヘルス関連サービスは、主に保険者と契約し保険者と加入者に提供しております。保険者から預かったレセプト(*4)と特定健診のデータを分析し、医療費適正化のために、データヘルス計画作成支援等の分析レポートの提供と、保健事業の支援として、加入者への各種通知書の送付、加入者への保健指導を行うとともに、健康管理アプリ「kencom」を提供しております。 レセプトは、医科・調剤等の全てに対応しており、電子レセプトは未コード化病名(*5)もコード化し、紙レセプトの画像データをレセプトOCR変換技術(*6)でコード化した上で、分析を行っております。 コード化と分析については、長年にわたって開発してきた医療関連データベースと、三つの独自の技術(傷病ごとの医療費を把握する医療費分解(*7)、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化する傷病管理システム(*8)、現在治療中の傷病名だけを判定することができるレセプト分析システムおよび分析方法(*9))を、活用しております。 ①データヘルス計画作成支援等の分析レポートの提供 分析結果に基づく医療費の適正化ポテンシャルを測定したポテンシャル分析および、データヘルス計画作成支援を行っています。データヘルス計画作成支援は、保険者の現状の把握、課題の抽出、課題に応じた事業の選定、目標の設定〈ポテンシャル分析〉から製本まで、保険者のニーズに合わせた支援を行っております。②保健事業支援 分析結果から対象者を抽出し、保険者に代わって加入者へ通知書の送付や指導、健康管理アプリの提供を行うことで、保険者の保健事業を支援しております。また、保健事業の結果をレセプトで分析することで、モニタリング・チェック・成果測定を行い、PDCAサイクルに乗ったアウトカムの見える事業として提供しております。a. 加入者への各種通知書の送付 ポリファーマシー、重複服薬、重複受診、頻回受診、生活習慣病放置者の対策のための通知と、ジェネリック医薬品(*10)普及促進のための通知等を行っております。b. 加入者への保健指導 糖尿病を中心として重症化予防、頻回受診などの受診行動適正の指導を、面談、電話、タブレット端末により行っております。なお、重症化予防指導は、慢性疾患(現在は主に糖尿病を対象)に罹患された方に対し、適切な情報および問題解決技法等の提供を通じ、病気の進行の防止や健康なライフスタイルの維持を図るものであります。c. 健康管理アプリ「kencom」の運営・提供 健診結果などの健康データ、個々の健康状態に合わせた情報などのコンテンツ提供を行うヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」を加入者に提供するサービスです。連結子会社であるDeSCヘルスケア㈱が本サービスの運営を行っております。 (2)データ利活用サービス データ利活用サービスは、製薬会社やアカデミア等を顧客とし、当社が保険者(地方公共団体等)と締結する契約に基づき、適法に利用許諾を得た匿名加工情報等を公益目的に沿った形で各種ソリューションを提供するサービスです。 当社のデータヘルス関連サービスは、高齢者層に関する情報を豊富に有する市町村国保、後期高齢者医療広域連合を含む保険者への提供が多く、これら保険者との契約に基づき慢性疾患と医薬品に関する分析やエビデンス創出に有用なソリューションの提供が可能となっております。 本サービスは顧客に対しては分析、解析、ならびに各種ツール等の提供を通じて、エビデンス創出を支援しております。2025年3月末時点の直近12カ月におけるソリューション提供先は69社(うち製薬企業等32社)にのぼり、累計290件以上の学会発表・論文掲載の実績を有しております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) 日本の医療保険制度の解説 日本では、国民皆保険制度により、日本国民ならだれでも、健康保険(会社で働く人が加入する組合管掌健康保険と全国健康保険協会)、共済組合(公務員等)、船員保険、後期高齢者医療制度(75歳以上の全ての人)、国民健康保険(自営業、無職の人を中心に前記制度に加入していない全ての人)のいずれかの医療保険制度に加入することになっております。 次の図は、医療保険制度に加入した国民(被保険者)が保険料を支払い、医療機関が診療報酬を受けとる流れを表したものであります。① 被保険者は、保険者に毎月、保険料を支払います。健康保険組合、全国健康保険協会の加入者は事業主を通じて保険者に支払い、後期高齢者医療制度、国民健康保険の加入者は直接保険者に支払います。② 患者(被保険者とその扶養家族)は、病気やケガをすると、医療機関で診察・投薬等を受けます。③ 患者は医療機関に自己負担分(多くは3割)を支払います。④ 医療機関は診療報酬の請求のために毎月患者ごとにレセプトを作成し、審査支払機関(*11)に提出します。⑤ 審査支払機関は、レセプトに誤りがないかを審査し、誤ったレセプトは医療機関に差し戻します。⑥ 審査支払機関は、合格した審査済レセプトを保険者に送付します。⑦ 保険者は、レセプトの合計金額を審査支払機関に支払います。⑧ 審査支払機関は、診療報酬を医療機関ごとに支払います。⑨ 保険者は、被保険者に健康診断と保健指導を行います。なお、2008年4月から40歳以上の被保険者に対して、特定健診、特定保健指導が義務付けられました。 (注) 用語の解説*1 医療関連データベース 1996年から蓄積してきた、当社グループの約11万件に及ぶ傷病、診療行為辞書データベース、約580万件に及ぶ傷病と診療行為、医薬品チェックデータベース、そして年間約3.8億件のレセプト分析情報などの医療関連データベースは当社グループの主要な製品・サービスに使用されています。*2 データヘルス データヘルスとは、レセプトや特定健康診査(特定健診)などから得られるデータの分析に基づいて、PDCAサイクルで実施する効率のよい保健事業です。*3 保険者 保険者とは,保険制度を運営する主体のことで、全国健康保険協会、健康保険組合、共済組合(公務員等)、後期高齢者医療広域連合、市町村および特別区(国民健康保険)などです。*4 レセプト レセプトは、医療機関から、月に一度、審査支払機関へ提出する患者ごとの請求書のことで、診療報酬明細書とも言われます。 その内容は、診療報酬点数表に基づき、薬、処置、検査などを点数化して、医療費を計算したものです。*5 未コード化病名 いわゆるワープロ病名で、傷病名マスターに収載されていない病名を使用する場合に、未コード化傷病名コードを使用して、病名がワープロ入力されたものです。*6 レセプトOCR変換技術 画像データを単にテキスト化することは他社でも可能であります。しかし、レセプトの画像から文字だけを抜き出し、その文字を病名、診療行為、医薬品などに分類し、病名と診療行為および医薬品を結びつけてテキスト化するのは困難です。 これを、当社グループでは、医療関連データベースを基にした技術で自動的にテキスト化しています。*7 医療費分解 レセプトには、複数の傷病名が記載され、使用した医薬品、検査、処置、保険点数は傷病名ごとに分類されることなく記載されており、傷病名ごとの医療費は明確ではありません。 医療費分解とは、傷病名ごとに医薬品、検査、処置などの保険点数を分解し、傷病名ごとの医療費を計算することと当社グループで定義しております。*8 傷病管理システム 傷病管理システムは、レセプト(診療報酬明細書)に記載の傷病識別情報、医薬品識別情報および診療行為識別情報に基づき、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化するものです。*9 レセプト分析システムおよび分析方法 レセプト分析技術および分析方法は、レセプトに記載されている傷病名のうち、現在治療中の傷病名だけを判定することができ、高精度な保健事業対象者の抽出を可能にするものです。*10 ジェネリック医薬品 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、成分そのものやその製造方法を対象とする特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった製薬会社がその特許の内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品です。 ジェネリック医薬品は新薬に比べ実施する試験項目が少ないため、開発費が少なく、価格は先発医薬品に対して2割~8割の価格になっています。*11 審査支払機関 審査支払機関は、レセプトの審査と、医療機関への診療報酬の支払業務を保険者に代わって行い、「社会保険診療報酬支払基金」「国民健康保険団体連合会」があります。
FY2024|4,220 文字|出典 docID: S100UGCZ
3【事業の内容】当社グループの事業の目的は、我が国で少子高齢化が進み医療費の増加が大きな社会問題となるなか、国民の健康と医療費適正化に貢献し続けることであり、当社グループは、当社および連結子会社3社で構成されております。当社グループが営むヘルスケア事業は、自社で制作している医療関連データベース(*1)を利用したソフトウエアを開発し、このソフトウエアを利用したデータヘルス(*2)関連サービスを保険者等に提供することを主としております。また、子会社であるDeSCヘルスケア㈱において、データヘルス関連サービス提供先から利用許諾を得た匿名加工情報を公益活用のために分析・データ提供する、データ利活用サービスを展開しております。なお、当社グループはヘルスケア事業の単一セグメントであります。 1.ヘルスケア事業 当社グループのヘルスケア事業は、主に保険者(*3)に提供するデータヘルス関連の保険者向け情報サービスと、保険者から利用許諾を得た匿名加工情報を製薬会社等に提供するデータ利活用サービスで構成されております。 (1)データヘルス計画作成支援 データヘルス関連サービスは、主に保険者と契約し保険者と加入者に提供しております。保険者から預かったレセプト(*4)と特定健診のデータを分析し、医療費適正化のために、データヘルス計画作成支援等の分析レポートの提供と、保健事業の支援として、加入者への各種通知書の送付、加入者への保健指導を行うとともに、健康管理アプリ「kencom」を提供しております。 レセプトは、医科・調剤の全てに対応しており、電子レセプトは未コード化病名(*5)もコード化し、紙レセプトの画像データをレセプトOCR変換技術(*6)でコード化したうえで、分析を行っております。 コード化と分析については、長年にわたって開発してきた医療関連データベースと、特許を取得している三つの技術(傷病ごとの医療費を把握する医療費分解(*7)、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化する傷病管理システム(*8)、現在治療中の傷病名だけを判定することが出来るレセプト分析システムおよび分析方法(*9))を、活用しております。 ①データヘルス計画作成支援等の分析レポートの提供 分析結果に基づく医療費の適正化ポテンシャルを測定したポテンシャル分析および、データヘルス計画作成支援を行っています。データヘルス計画作成支援は、保険者の現状の把握、課題の抽出、課題に応じた事業の選定、目標の設定〈ポテンシャル分析〉から製本まで、保険者のニーズに合わせた支援を行っております。②保健事業支援 分析結果から対象者を抽出し、保険者に代わって加入者へ通知書の送付や指導、健康管理アプリの提供を行うことで、保険者の保健事業を支援しております。また、保健事業の結果をレセプトで分析することで、モニタリング・チェック・成果測定を行い、PDCAサイクルに乗ったアウトカムの見える事業として提供しております。a. 加入者への各種通知書の送付 ポリファーマシー、重複服薬、重複受診、頻回受診、生活習慣病放置者の対策のための通知と、ジェネリック医薬品(*10)普及促進のための通知等を行っております。b. 加入者への保健指導 糖尿病を中心として重症化予防、頻回受診などの受診行動適正の指導を、面談、電話、タブレット端末により行っております。なお、重症化予防指導は、慢性疾患(現在は主に糖尿病を対象)に罹患された方に対し、適切な情報および問題解決技法等の提供を通じ、病気の進行の防止や健康なライフスタイルの維持を図るものであります。c. 健康管理アプリ「kencom」の運営・提供 健診結果などの健康データ、個々の健康状態に合わせた情報などのコンテンツ提供を行うヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」を加入者に提供するサービスです。連結子会社であるDeSCヘルスケア㈱が本サービスの運営・提供を行っております。 (2)データ利活用サービス データ利活用サービスは、製薬会社やアカデミア等を顧客とし、データヘルス関連サービス提供先から利用許諾を得た匿名加工情報を公益活用のために分析・データ提供するサービスです。 当社のデータヘルス関連サービスは、市町村国保、後期高齢者広域連合への提供が多く、高齢者の情報を大量に保有しており、慢性疾患と医薬品に関する分析に有用なデータの提供が可能となっております。 これに、業務提携先のデータも含めて健康・医療データベースとし、製薬会社等に提供することで効率的な創薬開発等を通じ、より多くの人の健康増進、医療費適正化に寄与することを目指しております。なお、本サービスは主に連結子会社のDeSCヘルスケア㈱が顧客に、アドホック分析、データ提供等を行っております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) 日本の医療保険制度の解説 日本では、国民皆保険制度により、日本国民ならだれでも、健康保険(会社で働く人が加入する組合管掌健康保険と全国健康保険協会)、共済組合(公務員等)、船員保険、後期高齢者医療制度(75歳以上の全ての人)、国民健康保険(自営業、無職の人を中心に前記制度に加入していない全ての人)のいずれかの医療保険制度に加入することになっております。 次の図は、医療保険制度に加入した国民(被保険者)が保険料を支払い、医療機関が診療報酬を受けとる流れを表したものであります。① 被保険者は、保険者に毎月、保険料を支払います。健康保険組合、全国健康保険協会の加入者は事業主を通じて保険者に支払い、後期高齢者医療制度、国民健康保険の加入者は直接保険者に支払います。② 患者(被保険者とその扶養家族)は、病気やケガをすると、医療機関で診察・投薬等を受けます。③ 患者は医療機関に自己負担分(多くは3割)を支払います。④ 医療機関は診療報酬の請求のために毎月患者ごとにレセプトを作成し、審査支払機関(*11)に提出します。⑤ 審査支払機関は、レセプトに誤りがないかを審査し、誤ったレセプトは医療機関に差し戻します。⑥ 審査支払機関は、合格した審査済レセプトを保険者に送付します。⑦ 保険者は、レセプトの合計金額を審査支払機関に支払います。⑧ 審査支払機関は、診療報酬を医療機関ごとに支払います。⑨ 保険者は、被保険者に健康診断と保健指導を行います。なお、2008年4月から40歳以上の被保険者に対して、特定健診、特定保健指導が義務付けられました。 (注) 用語の解説*1 医療関連データベース 1996年から蓄積してきた、当社グループの約11万件におよぶ傷病、診療行為辞書データベース、約580万件におよぶ傷病と診療行為、医薬品チェックデータベース、そして年間約8.5億件のレセプト分析情報などの医療関連データベースは当社グループの主要な製品・サービスに使用されています。*2 データヘルス データヘルスとは、レセプトや特定健康診査(特定健診)などから得られるデータの分析に基づいて、PDCAサイクルで実施する効率のよい保健事業です。*3 保険者 保険者とは,保険制度を運営する主体のことで、全国健康保険協会、健康保険組合、共済組合(公務員等)、後期高齢者医療広域連合、市町村および特別区(国民健康保険)などです。*4 レセプト レセプトは、医療機関から、月に一度、審査支払機関へ提出する患者ごとの請求書のことで、診療報酬明細書とも言われます。 その内容は、診療報酬点数表に基づき、薬、処置、検査などを点数化して、医療費を計算したものです。*5 未コード化病名 いわゆるワープロ病名で、傷病名マスターに収載されていない病名を使用する場合に、未コード化傷病名コードを使用して、病名がワープロ入力されたものです。*6 レセプトOCR変換技術 画像データを単にテキスト化することは他社でも可能であります。しかし、レセプトの画像から文字だけを抜き出し、その文字を病名、診療行為、医薬品などに分類し、病名と診療行為および医薬品を結びつけてテキスト化するのは困難です。 これを、当社グループでは、医療関連データベースを基にした技術で自動的にテキスト化しています。*7 医療費分解 レセプトには、複数の傷病名が記載され、使用した医薬品、検査、処置、保険点数は傷病名ごとに分類されることなく記載されており、傷病名ごとの医療費は明確ではありません。 医療費分解とは、傷病名ごとに医薬品、検査、処置などの保険点数を分解し、傷病名ごとの医療費を計算することと当社グループで定義しております。 また、当社グループは、医療費分解解析装置、医療費分解解析方法およびコンピュータプログラムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第4312757号)しております。*8 傷病管理システム 傷病管理システムは、レセプト(診療報酬明細書)に記載の傷病識別情報、医薬品識別情報および診療行為識別情報に基づき、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化するもので、傷病管理システムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5203481号)しております。*9 レセプト分析システムおよび分析方法 レセプト分析技術および分析方法は、レセプトに記載されている傷病名のうち、現在治療中の傷病名だけを判定することができ、高精度な保健事業対象者の抽出を可能にするもので、レセプト分析システムおよび分析方法に関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5992234号)しております。*10 ジェネリック医薬品 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、成分そのものやその製造方法を対象とする特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった製薬会社がその特許の内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品です。 ジェネリック医薬品は新薬に比べ実施する試験項目が少ないため、開発費が少なく、価格は先発医薬品に対して2割~8割の価格になっています。*11 審査支払機関 審査支払機関は、レセプトの審査と、医療機関への診療報酬の支払業務を保険者に代わって行い、「社会保険診療報酬支払基金」「国民健康保険団体連合会」があります。
FY2023|4,447 文字|出典 docID: S100RXXL
3【事業の内容】当社グループの事業の目的は、我が国で少子高齢化が進み医療費の増加が大きな社会問題となるなか、国民の健康と医療費適正化に貢献し続けることであり、当社グループは、当社および連結子会社3社で構成されております。当社グループが営むヘルスケア事業は、自社で制作している医療関連データベース(*1)を利用したソフトウエアを開発し、このソフトウエアを利用したデータヘルス(*2)関連サービスを保険者等に提供することを主としております。また、当連結会計年度においてDeSCヘルスケア㈱を子会社としたことにより、データヘルス関連サービス提供先から二次利用の許諾を得た匿名加工情報を公益活用のために分析・データ提供するデータ利活用サービスが新たに加わりました。なお、当社グループはヘルスケア事業の単一セグメントであります。また、当連結会計年度より、従来「医療関連情報サービス事業」としていたセグメント名称を「ヘルスケア事業」に変更しております。当該セグメントの名称変更によるセグメント情報に与える影響はありません。 1.ヘルスケア事業 当社グループのヘルスケア事業は、主に保険者(*3)に提供するデータヘルス関連の保険者向け情報サービスと、保険者から二次利用の許諾を得た匿名加工情報を製薬会社等に提供するデータ利活用サービスで構成されております。 (1)データヘルス計画作成支援 データヘルス関連サービスは、主に保険者と契約し保険者と加入者に提供しております。保険者から預かったレセプト(*4)と特定健診のデータを分析し、医療費適正化のために、データヘルス計画作成支援等の分析レポートの提供と、保健事業の支援として、加入者への各種通知書の送付、加入者への保健指導を行うとともに、健康管理アプリ「kencom」を提供しております。 レセプトは、医科・調剤の全てに対応しており、電子レセプトは未コード化病名(*5)もコード化し、紙レセプトの画像データをレセプトOCR変換技術(*6)でコード化したうえで、分析を行っております。 コード化と分析については、長年にわたって開発してきた医療関連データベースと、特許を取得している三つの技術(傷病ごとの医療費を把握する医療費分解(*7)、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化する傷病管理システム(*8)、現在治療中の傷病名だけを判定することが出来るレセプト分析システムおよび分析方法(*9)を、活用しております。 ①データヘルス計画作成支援等の分析レポートの提供 分析結果に基づく医療費の適正化ポテンシャルを測定したポテンシャル分析および、データヘルス計画作成支援を行っています。データヘルス計画作成支援は、保険者の現状の把握、課題の抽出、課題に応じた事業の選定、目標の設定〈ポテンシャル分析〉から製本まで、保険者のニーズに合わせた支援を行っております。②保健事業支援 分析結果から対象者を抽出し、保険者に代わって加入者へ通知書の送付や指導、健康管理アプリの提供を行うことで、保険者の保健事業を支援しております。また、保健事業の結果をレセプトで分析することで、モニタリング・チェック・成果測定を行い、PDCAサイクルに乗ったアウトカムの見える事業として提供しております。a. 加入者への各種通知書の送付 ポリファーマシー、重複服薬、重複受診、頻回受診、生活習慣病放置者の対策のための通知と、ジェネリック医薬品(*10)普及促進のための通知等を行っております。b. 加入者への保健指導 糖尿病を中心として重症化予防、頻回受診などの受診行動適正の指導を、面談、電話、タブレット端末により行っております。なお、重症化予防指導は、慢性疾患(現在は主に糖尿病を対象)に罹患された方に対し、適切な情報および問題解決技法等の提供を通じ、病気の進行の防止や健康なライフスタイルの維持を図るものであります。c. 健康管理アプリ「kencom」の運営・提供 健診結果などの健康データ、個々の健康状態に合わせた情報などのコンテンツ提供を行うヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」を加入者に提供するサービスです。連結子会社であるDeSCヘルスケア㈱が本サービスの運営・提供を行っております。 (2)データ利活用サービス データ利活用サービスは、製薬会社・保険会社・アカデミア等を顧客とし、二次利用の許諾を得た匿名加工情報を公益活用のために分析・データ提供するサービスです。 当社のデータヘルス関連サービスは、市町村国保、後期高齢者広域連合への提供が多く、高齢者の情報を大量に保有しており、慢性疾患と医薬品に関する分析に有用なデータの提供が可能となっております。 これに、業務提携先のデータと合わせて1,880万人分(*11)を健康・医療データベースとし、製薬会社等に提供することで効率的な創薬開発等を通じ、より多くの人の健康増進、医療費適正化に寄与することを目指しております。なお、本サービスは主に連結子会社のDeSCヘルスケア㈱が顧客に、アドホック分析、データ提供等を行っております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) 日本の医療保険制度の解説 日本では、国民皆保険制度により、日本国民ならだれでも、健康保険(会社で働く人が加入する組合管掌健康保険と全国健康保険協会)、共済組合(公務員等)、船員保険、後期高齢者医療制度(75歳以上の全ての人)、国民健康保険(自営業、無職の人を中心に前記制度に加入していない全ての人)のいずれかの医療保険制度に加入することになっております。 次の図は、医療保険制度に加入した国民(被保険者)が保険料を支払い、医療機関が診療報酬を受けとる流れを表したものであります。① 被保険者は、保険者に毎月、保険料を支払います。健康保険組合、全国健康保険協会の加入者は事業主を通じて保険者に支払い、後期高齢者医療制度、国民健康保険の加入者は直接保険者に支払います。② 患者(被保険者とその扶養家族)は、病気やケガをすると、医療機関で診察・投薬等を受けます。③ 患者は医療機関に自己負担分(多くは3割)を支払います。④ 医療機関は診療報酬の請求のために毎月患者ごとにレセプトを作成し、審査支払機関(*12)に提出します。⑤ 審査支払機関は、レセプトに誤りがないかを審査し、誤ったレセプトは医療機関に差し戻します。⑥ 審査支払機関は、合格した審査済レセプトを保険者に送付します。⑦ 保険者は、レセプトの合計金額を審査支払機関に支払います。⑧ 審査支払機関は、診療報酬を医療機関ごとに支払います。⑨ 保険者は、被保険者に健康診断と保健指導を行います。なお、2008年4月から40歳以上の被保険者に対して、特定健診、特定保健指導が義務付けられました。 (注) 用語の解説*1 医療関連データベース 1996年から蓄積してきた、2023年6月30日現在の当社グループの10万件におよぶ傷病、診療行為辞書データベース、530万件におよぶ傷病と診療行為、医薬品チェックデータベース、そして年間約6億5,824万件のレセプト分析情報などの医療関連データベースは当社グループの主要な製品・サービスに使用されています。*2 データヘルス データヘルスとは、レセプトや特定健康診査(特定健診)などから得られるデータの分析に基づいて、PDCAサイクルで実施する効率のよい保健事業です。*3 保険者 保険者とは,保険制度を運営する主体のことで、全国健康保険協会、健康保険組合、共済組合(公務員等)、後期高齢者医療広域連合、市町村および特別区(国民健康保険)などです。*4 レセプト レセプトは、医療機関から、月に一度、審査支払機関へ提出する患者ごとの請求書のことで、診療報酬明細書とも言われます。 その内容は、診療報酬点数表に基づき、薬、処置、検査などを点数化して、医療費を計算したものです。*5 未コード化病名 いわゆるワープロ病名で、傷病名マスターに収載されていない病名を使用する場合に、未コード化傷病名コードを使用して、病名がワープロ入力されたものです。*6 レセプトOCR変換技術 画像データを単にテキスト化することは他社でも可能であります。しかし、レセプトの画像から文字だけを抜き出し、その文字を病名、診療行為、医薬品などに分類し、病名と診療行為および医薬品を結びつけてテキスト化するのは困難です。 これを、当社グループでは、医療関連データベースを基にした技術で自動的にテキスト化しています。*7 医療費分解 レセプトには、複数の傷病名が記載され、使用した医薬品、検査、処置、保険点数は傷病名ごとに分類されることなく記載されており、傷病名ごとの医療費は明確ではありません。 医療費分解とは、傷病名ごとに医薬品、検査、処置などの保険点数を分解し、傷病名ごとの医療費を計算することと当社グループで定義しております。 また、当社グループは、医療費分解解析装置、医療費分解解析方法およびコンピュータプログラムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第4312757号)しております。*8 傷病管理システム 傷病管理システムは、レセプト(診療報酬明細書)に記載の傷病識別情報、医薬品識別情報および診療行為識別情報に基づき、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化するもので、傷病管理システムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5203481号)しております。*9 レセプト分析システムおよび分析方法 レセプト分析技術および分析方法は、レセプトに記載されている傷病名のうち、現在治療中の傷病名だけを判定することができ、高精度な保健事業対象者の抽出を可能にするもので、レセプト分析システムおよび分析方法に関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5992234号)しております。*10 ジェネリック医薬品 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、成分そのものやその製造方法を対象とする特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった製薬会社がその特許の内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品です。 ジェネリック医薬品は新薬に比べ実施する試験項目が少ないため、開発費が少なく、価格は先発医薬品に対して2割~8割の価格になっています。*11 業務提携先のデータと合わせて1,880万人分 当社グループにおけるデータと、IQVIAソリューションジャパン㈱の保有する匿名加工情報の2023年6月末時点での合計値であります。*12 審査支払機関 審査支払機関は、レセプトの審査と、医療機関への診療報酬の支払業務を保険者に代わって行い、「社会保険診療報酬支払基金」「国民健康保険団体連合会」があります。
FY2022|4,125 文字|出典 docID: S100P9X4
3【事業の内容】当社グループの事業の目的は、我が国で少子高齢化が進み医療費の増加が大きな社会問題となるなか、国民の健康と医療費適正化に貢献し続けることであり、当社グループは、当社および子会社3社で構成されております。当社グループが営む医療関連情報サービス事業は、自社で制作している医療関連データベース(*1)を利用したソフトウエアを開発し、このソフトウエアを利用したデータヘルス(*2)関連サービスを保険者等に提供することを主としております。なお、当社グループは医療関連情報サービス事業の単一セグメントであります。 1.医療関連情報サービス 当社グループの医療関連情報サービスは、主に保険者(*3)に提供するデータヘルス関連の保険者向け情報サービスとなっております。 保険者向け情報サービスは、保険者から預かったレセプト(*4)と健診のデータを分析し、医療費適正化のために、データヘルス計画作成と保健事業の支援、ジェネリック医薬品普及促進のための通知、レセプト点検システムの提供、ポリファーマシー(*5)対策サービスの提供を行っております。 レセプトは、医科・調剤の全てに対応しており、紙レセプトの画像データをレセプトOCR変換技術(*6)でコード化し、電子レセプトは未コード化病名(*7)をコード化したうえで、分析を行っております。 コード化と分析については、長年にわたって開発してきた医療関連データベースと、特許を取得している三つの技術(傷病ごとの医療費を把握する医療費分解(*8)、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化する傷病管理システム(*9)、現在治療中の傷病名だけを判定することが出来るレセプト分析システムおよび分析方法(*10))を、活用しております。 (1)データヘルス計画作成支援 データヘルス計画を作成するために、保険者の現状の把握、課題の抽出、課題に応じた事業の選定、目標の設定〈ポテンシャル分析〉から製本まで、保険者のニーズに合わせた支援を行っております。 (2)保健事業支援 医療費適正化のための保健事業(重症化予防指導、生活習慣病放置者受診勧奨通知・指導、頻回受診者指導、重複受診者指導、重複服薬者指導、薬剤併用禁忌対象者抽出)の対象者のリスト作成や、保険者がリストを作成するためのシステム〈保健事業支援システム〉の提供および、リスト作成を含めたアウトソーシングサービスとして保健事業(指導と通知書の発送など)を代行して被保険者とその扶養家族に行うものであります。 また、保健事業の結果をレセプトを分析することで、モニタリング・チェック・成果測定を行い、PDCAサイクルに乗ったアウトカムの見える事業として提供しております。 なお、重症化予防指導は、慢性疾患(現在は主に糖尿病を対象)に罹患された方に対し、適切な情報および問題解決技法等の提供を通じ、病気の進行の防止や健康なライフスタイルの維持を図るものであり、連結子会社㈱DPPヘルスパートナーズは、この指導を行っております。また、2022年5月より当社グループ内の業務分担を見直し、タブレット端末を活用した遠隔重症化予防指導業務の人員強化を行うことで、重症化予防指導量の増加に対応しております。 (3)ジェネリック医薬品普及促進のための通知〈ジェネリック医薬品通知サービス〉 保険者の医療費負担(薬剤費)を削減するため、被保険者とその扶養家族に対して、処方された先発医薬品から変更可能なジェネリック医薬品(*11)の紹介とジェネリック医薬品に変更した場合の薬代の削減額を記載した案内文を送付し、ジェネリック医薬品の普及を促進するサービスであります。 (4)レセプト点検システム 保険者のレセプト二次点検業務の効率化を図るため、全レセプトから点検の必要性の高いレセプトを絞り込むために、点検のノウハウをシステム化したものであります。 (5)ポリファーマシー対策サービス 保険者から受け取ったレセプトデータの分析により、薬剤の見直しが必要と思われる患者に服薬情報を記載した通知書を送付し、患者がその通知書を薬局に持参することで、薬剤師と医師が連携して患者の服薬指導を行うサービスであります。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 ※2022年10月に㈱ディー・エヌ・エーの子会社であるDeSCヘルスケア㈱を子会社化する予定です。 (注) 日本の医療保険制度の解説 日本では、国民皆保険制度により、日本国民ならだれでも、健康保険(会社で働く人が加入する組合管掌健康保険と全国健康保険協会)、共済組合(公務員等)、船員保険、後期高齢者医療制度(75歳以上の全ての人)、国民健康保険(自営業、無職の人を中心に前記制度に加入していない全ての人)のいずれかの医療保険制度に加入することになっております。 次の図は、医療保険制度に加入した国民(被保険者)が保険料を支払い、医療機関が診療報酬を受けとる流れを表したものであります。① 被保険者は、保険者に毎月、保険料を支払います。健康保険組合、全国健康保険協会の加入者は事業主を通じて保険者に支払い、後期高齢者医療制度、国民健康保険の加入者は直接保険者に支払います。② 患者(被保険者とその扶養家族)は、病気やケガをすると、医療機関で診察・投薬等を受けます。③ 患者は医療機関に自己負担分(多くは3割)を支払います。④ 医療機関は診療報酬の請求のために毎月患者ごとにレセプトを作成し、審査支払機関(*12)に提出します。⑤ 審査支払機関は、レセプトに誤りがないかを審査し、誤ったレセプトは医療機関に差し戻します。⑥ 審査支払機関は、合格した審査済レセプトを保険者に送付します。⑦ 保険者は、レセプトの合計金額を審査支払機関に支払います。⑧ 審査支払機関は、診療報酬を医療機関ごとに支払います。⑨ 保険者は、被保険者に健康診断と保健指導を行います。なお、2008年4月から40歳以上の被保険者に対して、特定健診、特定保健指導が義務付けられました。 (注) 用語の解説*1 医療関連データベース 1996年から蓄積してきた、2022年6月30日現在の当社グループの10万件におよぶ傷病、診療行為辞書データベース、530万件におよぶ傷病と診療行為、医薬品チェックデータベース、そして年間約6億5,824万件のレセプト分析情報などの医療関連データベースは当社グループの主要な製品・サービスに使用されています。*2 データヘルス データヘルスとは、レセプトや特定健康診査(特定健診)などから得られるデータの分析に基づいて、PDCAサイクルで実施する効率のよい保健事業です。*3 保険者 保険者とは,保険制度を運営する主体のことで、全国健康保険協会、健康保険組合、共済組合(公務員等)、後期高齢者医療広域連合、市町村および特別区(国民健康保険)などです。*4 レセプト レセプトは、医療機関から、月に一度、審査支払機関へ提出する患者ごとの請求書のことで、診療報酬明細書とも言われます。 その内容は、診療報酬点数表に基づき、薬、処置、検査などを点数化して、医療費を計算したものです。*5 ポリファーマシー 多くの薬を服用(多剤併用)することにより副作用等の薬物有害事象を起こすことをいいます。ポリファーマシー対策のためには服薬情報の一元管理が求められています。*6 レセプトOCR変換技術 画像データを単にテキスト化することは他社でも可能であります。しかし、レセプトの画像から文字だけを抜き出し、その文字を病名、診療行為、医薬品などに分類し、病名と診療行為および医薬品を結びつけてテキスト化するのは困難です。 これを、当社グループでは、医療関連データベースを基にした技術で自動的にテキスト化しています。*7 未コード化病名 いわゆるワープロ病名で、傷病名マスターに収載されていない病名を使用する場合に、未コード化傷病名コードを使用して、病名がワープロ入力されたものです。*8 医療費分解 レセプトには、複数の傷病名が記載され、使用した医薬品、検査、処置、保険点数は傷病名ごとに分類されることなく記載されており、傷病名ごとの医療費は明確ではありません。 医療費分解とは、傷病名ごとに医薬品、検査、処置などの保険点数を分解し、傷病名ごとの医療費を計算することと当社グループで定義しております。 また、当社グループは、医療費分解解析装置、医療費分解解析方法およびコンピュータプログラムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第4312757号)しております。*9 傷病管理システム 傷病管理システムは、レセプト(診療報酬明細書)に記載の傷病識別情報、医薬品識別情報および診療行為識別情報に基づき、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化するもので、傷病管理システムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5203481号)しております。*10 レセプト分析システムおよび分析方法 レセプト分析技術および分析方法は、レセプトに記載されている傷病名のうち、現在治療中の傷病名だけを判定することができ、高精度な保健事業対象者の抽出を可能にするもので、レセプト分析システムおよび分析方法に関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5992234号)しております。*11 ジェネリック医薬品 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、成分そのものやその製造方法を対象とする特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった製薬会社がその特許の内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品です。 ジェネリック医薬品は新薬に比べ実施する試験項目が少ないため、開発費が少なく、価格は先発医薬品に対して2割~8割の価格になっています。 *12 審査支払機関 審査支払機関は、レセプトの審査と、医療機関への診療報酬の支払業務を保険者に代わって行い、「社会保険診療報酬支払基金」「国民健康保険団体連合会」があります。
FY2021|3,995 文字|出典 docID: S100MI1M
3【事業の内容】当社グループの事業の目的は、我が国で少子高齢化が進み医療費の増加が大きな社会問題となるなか、国民の健康と医療費適正化に貢献し続けることであり、当社グループは、当社および子会社3社で構成されております。当社グループが営む医療関連情報サービス事業は、自社で制作している医療関連データベース(*1)を利用したソフトウエアを開発し、このソフトウエアを利用したデータヘルス(*2)関連サービスを保険者等に提供することを主としております。なお、当社グループは医療関連情報サービス事業の単一セグメントであります。 1.医療関連情報サービス 当社グループの医療関連情報サービスは、主に保険者(*3)に提供するデータヘルス関連の保険者向け情報サービスとなっております。 保険者向け情報サービスは、保険者から預かったレセプト(*4)と健診のデータを分析し、医療費適正化のために、データヘルス計画作成と保健事業の支援、ジェネリック医薬品普及促進のための通知、レセプト点検システムの提供に加え、新たにポリファーマシー(*5)対策サービスの提供を開始しました。 レセプトは、医科・調剤の全てに対応しており、紙レセプトの画像データをレセプトOCR変換技術(*6)でコード化し、電子レセプトは未コード化病名(*7)をコード化したうえで、分析を行っております。 コード化と分析については、長年にわたって開発してきた医療関連データベースと、特許を取得している三つの技術(傷病ごとの医療費を把握する医療費分解(*8)、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化する傷病管理システム(*9)、現在治療中の傷病名だけを判定することが出来るレセプト分析システムおよび分析方法(*10))を、活用しております。 (1)データヘルス計画作成支援 データヘルス計画を作成するために、保険者の現状の把握、課題の抽出、課題に応じた事業の選定、目標の設定〈ポテンシャル分析〉から製本まで、保険者のニーズに合わせた支援を行っております。 (2)保健事業支援 医療費適正化のための保健事業(重症化予防指導、生活習慣病放置者受診勧奨通知・指導、頻回受診者指導、重複受診者指導、重複服薬者指導、薬剤併用禁忌対象者抽出)の対象者のリスト作成や、保険者がリストを作成するためのシステム〈保健事業支援システム〉の提供および、リスト作成を含めたアウトソーシングサービスとして保健事業(指導と通知書の発送など)を代行して被保険者とその扶養家族に行うものであります。 また、保健事業の結果をレセプトを分析することで、モニタリング・チェック・成果測定を行い、PDCAサイクルに乗ったアウトカムの見える事業として提供しております。 なお、重症化予防指導は、慢性疾患(現在は主に糖尿病を対象)に罹患された方に対し、適切な情報および問題解決技法等の提供を通じ、病気の進行の防止や健康なライフスタイルの維持を図るものであり、連結子会社㈱DPPヘルスパートナーズは、この指導を行っております。 (3)ジェネリック医薬品普及促進のための通知〈ジェネリック医薬品通知サービス〉 保険者の医療費負担(薬剤費)を削減するため、被保険者とその扶養家族に対して、処方された先発医薬品から変更可能なジェネリック医薬品(*11)の紹介とジェネリック医薬品に変更した場合の薬代の削減額を記載した案内文を送付し、ジェネリック医薬品の普及を促進するサービスであります。 (4)レセプト点検システム 保険者のレセプト二次点検業務の効率化を図るため、全レセプトから点検の必要性の高いレセプトを絞り込むために、点検のノウハウをシステム化したものであります。 (5)ポリファーマシー対策サービス 保険者から受け取ったレセプトデータの分析により、薬剤の見直しが必要と思われる患者に服薬情報を記載した通知書を送付し、患者がその通知書を薬局に持参することで、薬剤師と医師が連携して患者の服薬指導を行うサービスであります。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) 日本の医療保険制度の解説 日本では、国民皆保険制度により、日本国民ならだれでも、健康保険(会社で働く人が加入する組合管掌健康保険と全国健康保険協会)、共済組合(公務員等)、船員保険、後期高齢者医療制度(75歳以上の全ての人)、国民健康保険(自営業、無職の人を中心に前記制度に加入していない全ての人)のいずれかの医療保険制度に加入することになっております。 次の図は、医療保険制度に加入した国民(被保険者)が保険料を支払い、医療機関が診療報酬を受けとる流れを表したものであります。① 被保険者は、保険者に毎月、保険料を支払います。健康保険組合、全国健康保険協会の加入者は事業主を通じて保険者に支払い、後期高齢者医療制度、国民健康保険の加入者は直接保険者に支払います。② 患者(被保険者とその扶養家族)は、病気やケガをすると、医療機関で診察・投薬等を受けます。③ 患者は医療機関に自己負担分(多くは3割)を支払います。④ 医療機関は診療報酬の請求のために毎月患者ごとにレセプトを作成し、審査支払機関(*12)に提出します。⑤ 審査支払機関は、レセプトに誤りがないかを審査し、誤ったレセプトは医療機関に差し戻します。⑥ 審査支払機関は、合格した審査済レセプトを保険者に送付します。⑦ 保険者は、レセプトの合計金額を審査支払機関に支払います。⑧ 審査支払機関は、診療報酬を医療機関ごとに支払います。⑨ 保険者は、被保険者に健康診断と保健指導を行います。なお、2008年4月から40歳以上の被保険者に対して、特定健診、特定保健指導が義務付けられました。 (注) 用語の解説*1 医療関連データベース 1996年から蓄積してきた、2021年6月30日現在の当社グループの10万件におよぶ傷病、診療行為辞書データベース、460万件におよぶ傷病と診療行為、医薬品チェックデータベース、そして年間約9億7,248万件のレセプト分析情報などの医療関連データベースは当社グループの主要な製品・サービスに使用されています。*2 データヘルス データヘルスとは、レセプトや特定健康診査(特定健診)などから得られるデータの分析に基づいて、PDCAサイクルで実施する効率のよい保健事業です。*3 保険者 保険者とは,保険制度を運営する主体のことで、全国健康保険協会、健康保険組合、共済組合(公務員等)、後期高齢者医療広域連合、市町村および特別区(国民健康保険)などです。*4 レセプト レセプトは、医療機関から、月に一度、審査支払機関へ提出する患者ごとの請求書のことで、診療報酬明細書とも言われます。 その内容は、診療報酬点数表に基づき、薬、処置、検査などを点数化して、医療費を計算したものです。*5 ポリファーマシー 多くの薬を服用(多剤併用)することにより副作用等の薬物有害事象を起こすことをいいます。ポリファーマシー対策のためには服薬情報の一元管理が求められています。*6 レセプトOCR変換技術 画像データを単にテキスト化することは他社でも可能であります。しかし、レセプトの画像から文字だけを抜き出し、その文字を病名、診療行為、医薬品などに分類し、病名と診療行為および医薬品を結びつけてテキスト化するのは困難です。 これを、当社グループでは、医療関連データベースを基にした技術で自動的にテキスト化しています。*7 未コード化病名 いわゆるワープロ病名で、傷病名マスターに収載されていない病名を使用する場合に、未コード化傷病名コードを使用して、病名がワープロ入力されたものです。*8 医療費分解 レセプトには、複数の傷病名が記載され、使用した医薬品、検査、処置、保険点数は傷病名ごとに分類されることなく記載されており、傷病名ごとの医療費は明確ではありません。 医療費分解とは、傷病名ごとに医薬品、検査、処置などの保険点数を分解し、傷病名ごとの医療費を計算することと当社グループで定義しております。 また、当社グループは、医療費分解解析装置、医療費分解解析方法およびコンピュータプログラムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第4312757号)しております。*9 傷病管理システム 傷病管理システムは、レセプト(診療報酬明細書)に記載の傷病識別情報、医薬品識別情報および診療行為識別情報に基づき、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化するもので、傷病管理システムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5203481号)しております。*10 レセプト分析システムおよび分析方法 レセプト分析技術および分析方法は、レセプトに記載されている傷病名のうち、現在治療中の傷病名だけを判定することができ、高精度な保健事業対象者の抽出を可能にするもので、レセプト分析システムおよび分析方法に関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5992234号)しております。*11 ジェネリック医薬品 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、成分そのものやその製造方法を対象とする特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった製薬会社がその特許の内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品です。 ジェネリック医薬品は新薬に比べ実施する試験項目が少ないため、開発費が少なく、価格は先発医薬品に対して2割~8割の価格になっています。 *12 審査支払機関 審査支払機関は、レセプトの審査と、医療機関への診療報酬の支払業務を保険者に代わって行い、「社会保険診療報酬支払基金」「国民健康保険団体連合会」があります。
FY2020|4,229 文字|出典 docID: S100JSQT
3【事業の内容】当社グループの事業の目的は、我が国で少子高齢化が進み医療費の増加が大きな社会問題となるなか、国民の健康と医療費適正化に貢献し続けることであり、当社グループは、当社および子会社3社で構成されております。当社グループが営む医療関連情報サービス事業は、自社で制作している医療関連データベース(*1)を利用したソフトウエアを開発し、このソフトウエアを利用したデータヘルス(*2)関連サービスを保険者等に提供することを主としております。なお、当社グループは医療関連情報サービス事業の単一セグメントであります。 1.医療関連情報サービス 当社グループの医療関連情報サービスは、主に保険者(*3)に提供するデータヘルス関連の保険者向け情報サービスとなっております。 保険者向け情報サービスは、保険者から預かったレセプト(*4)と健診のデータを分析し、医療費適正化のために、データヘルス計画作成と保健事業の支援、ジェネリック医薬品普及促進のための通知、レセプト点検システムの提供に加え、新たにポリファーマシー(*5)対策サービスの提供を開始しました。 レセプトは、医科・調剤の全てに対応しており、紙レセプトの画像データをレセプトOCR変換技術(*6)でコード化し、電子レセプトは未コード化病名(*7)をコード化したうえで、分析を行っております。 コード化と分析については、長年にわたって開発してきた医療関連データベースと、特許を取得している三つの技術(傷病ごとの医療費を把握する医療費分解(*8)、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化する傷病管理システム(*9)、現在治療中の傷病名だけを判定することが出来るレセプト分析システムおよび分析方法(*10))を、活用しております。 (1)データヘルス計画作成支援 データヘルス計画を作成するために、保険者の現状の把握、課題の抽出、課題に応じた事業の選定、目標の設定〈ポテンシャル分析〉から製本まで、保険者のニーズに合わせた支援を行っております。 (2)保健事業支援 医療費適正化のための保健事業(重症化予防指導、生活習慣病放置者受診勧奨通知・指導、頻回受診者指導、重複受診者指導、重複服薬者指導、薬剤併用禁忌対象者抽出)の対象者のリスト作成や、保険者がリストを作成するためのシステム〈保健事業支援システム〉の提供および、リスト作成を含めたアウトソーシングサービスとして保健事業(指導と通知書の発送など)を代行して被保険者とその扶養家族に行うものであります。 また、保健事業の結果をレセプトを分析することで、モニタリング・チェック・成果測定を行い、PDCAサイクルに乗ったアウトカムの見える事業として提供しております。 なお、重症化予防指導は、慢性疾患(現在は主に糖尿病を対象)に罹患された方に対し、適切な情報および問題解決技法等の提供を通じ、病気の進行の防止や健康なライフスタイルの維持を図るものであり、連結子会社㈱DPPヘルスパートナーズは、この指導を行っております。 (3)ジェネリック医薬品普及促進のための通知〈ジェネリック医薬品通知サービス〉 保険者の医療費負担(薬剤費)を削減するため、被保険者とその扶養家族に対して、処方された先発医薬品から変更可能なジェネリック医薬品(*11)の紹介とジェネリック医薬品に変更した場合の薬代の削減額を記載した案内文を送付し、ジェネリック医薬品の普及を促進するサービスであります。 (4)レセプト点検システム 保険者のレセプト二次点検業務の効率化を図るため、全レセプトから点検の必要性の高いレセプトを絞り込むために、点検のノウハウをシステム化したものであります。 (5)ポリファーマシー対策サービス 保険者から受け取ったレセプトデータの分析により、薬剤の見直しが必要と思われる患者に服薬情報を記載した通知書を送付し、患者がその通知書を薬局に持参することで、薬剤師と医師が連携して患者の服薬指導を行うサービスであります。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) 日本の医療保険制度の解説 日本では、国民皆保険制度により、日本国民ならだれでも、健康保険(会社で働く人が加入する組合管掌健康保険と全国健康保険協会)、共済組合(公務員等)、船員保険、後期高齢者医療制度(75歳以上の全ての人)、国民健康保険(自営業、無職の人を中心に前記制度に加入していない全ての人)のいずれかの医療保険制度に加入することになっております。 次の図は、医療保険制度に加入した国民(被保険者)が保険料を支払い、医療機関が診療報酬を受けとる流れを表したものであります。① 被保険者は、保険者に毎月、保険料を支払います。健康保険組合、全国健康保険協会の加入者は事業主を通じて保険者に支払い、後期高齢者医療制度、国民健康保険の加入者は直接保険者に支払います。② 患者(被保険者とその扶養家族)は、病気やケガをすると、医療機関で診察・投薬等を受けます。③ 患者は医療機関に自己負担分(多くは3割)を支払います。④ 医療機関は診療報酬の請求のために毎月患者ごとにレセプトを作成し、審査支払機関(*12)に提出します。⑤ 審査支払機関は、レセプトに誤りがないかを審査し、誤ったレセプトは医療機関に差し戻します。⑥ 審査支払機関は、合格した審査済レセプトを保険者に送付します。⑦ 保険者は、レセプトの合計金額を審査支払機関に支払います。⑧ 審査支払機関は、診療報酬を医療機関ごとに支払います。⑨ 保険者は、被保険者に健康診断と保健指導を行います。なお、2008年4月から40歳以上の被保険者に対して、特定健診、特定保健指導が義務付けられました。 (注) 用語の解説*1 医療関連データベース 1996年から蓄積してきた、2020年6月30日現在の当社グループの10万件におよぶ傷病、診療行為辞書データベース、410万件におよぶ傷病と診療行為、医薬品チェックデータベース、そして年間約5億5,595万件のレセプト分析情報などの医療関連データベースは当社グループの主要な製品・サービスに使用されています。*2 データヘルス データヘルスとは、レセプトや特定健康診査(特定健診)などから得られるデータの分析に基づいて、PDCAサイクルで実施する効率のよい保健事業です。*3 保険者 保険者とは,保険制度を運営する主体のことで、全国健康保険協会、健康保険組合、共済組合(公務員等)、後期高齢者医療広域連合、市町村および特別区(国民健康保険)などです。*4 レセプト レセプトは、医療機関から、月に一度、審査支払機関へ提出する患者ごとの請求書のことで、診療報酬明細書とも言われます。 その内容は、診療報酬点数表に基づき、薬、処置、検査などを点数化して、医療費を計算したものです。*5 ポリファーマシー 多くの薬を服用(多剤併用)することにより副作用等の薬物有害事象を起こすことをいいます。ポリファーマシー対策のためには服薬情報の一元管理が求められています。*6 レセプトOCR変換技術 画像データを単にテキスト化することは他社でも可能であります。しかし、レセプトの画像から文字だけを抜き出し、その文字を病名、診療行為、医薬品などに分類し、病名と診療行為および医薬品を結びつけてテキスト化するのは困難です。 これを、当社グループでは、医療関連データベースを基にした技術で自動的にテキスト化しています。*7 未コード化病名 いわゆるワープロ病名で、傷病名マスターに収載されていない病名を使用する場合に、未コード化傷病名コードを使用して、病名がワープロ入力されたものです。*8 医療費分解 レセプトには、複数の傷病名が記載され、使用した医薬品、検査、処置、保険点数は傷病名ごとに分類されることなく記載されており、傷病名ごとの医療費は明確ではありません。 医療費分解とは、傷病名ごとに医薬品、検査、処置などの保険点数を分解し、傷病名ごとの医療費を計算することと当社グループで定義しております。 また、当社グループは、医療費分解解析装置、医療費分解解析方法およびコンピュータプログラムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第4312757号)しております。*9 傷病管理システム 傷病管理システムは、レセプト(診療報酬明細書)に記載の傷病識別情報、医薬品識別情報および診療行為識別情報に基づき、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化するもので、傷病管理システムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5203481号)しております。*10 レセプト分析システムおよび分析方法 レセプト分析技術および分析方法は、レセプトに記載されている傷病名のうち、現在治療中の傷病名だけを判定することができ、高精度な保健事業対象者の抽出を可能にするもので、レセプト分析システムおよび分析方法に関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5992234号)しております。*11 ジェネリック医薬品 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、成分そのものやその製造方法を対象とする特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった製薬会社がその特許の内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品です。 ジェネリック医薬品は新薬に比べ実施する試験項目が少ないため、開発費が少なく、価格は先発医薬品に対して2割~8割の価格になっています。 現状でジェネリック医薬品の普及が進んでいる国は、米国、英国、ドイツなどで、普及率(数量ベース)は、次のとおりです。 日本62%、米国92%、英国77%、ドイツ87%出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kouhatu-iyaku/index.html)参考資料1「後発医薬品の市場シェア(新目標)」各国の後発医薬品の数量シェア(2017年)*12 審査支払機関 審査支払機関は、レセプトの審査と、医療機関への診療報酬の支払業務を保険者に代わって行い、「社会保険診療報酬支払基金」「国民健康保険団体連合会」があります。
FY2019|4,229 文字|出典 docID: S100H159
3【事業の内容】当社グループの事業の目的は、我が国で少子高齢化が進み医療費の増加が大きな社会問題となるなか、国民の健康と医療費適正化に貢献し続けることであり、当社グループは、当社および子会社2社で構成されております。当社グループが営む医療関連情報サービス事業は、自社で制作している医療関連データベース(*1)を利用したソフトウエアを開発し、このソフトウエアを利用したデータヘルス(*2)関連サービスを保険者等に提供することを主としております。なお、当社グループは医療関連情報サービス事業の単一セグメントであります。 1.医療関連情報サービス 当社グループの医療関連情報サービスは、主に保険者(*3)に提供するデータヘルス関連の保険者向け情報サービスとなっております。 保険者向け情報サービスは、保険者から預かったレセプト(*4)と健診のデータを分析し、医療費適正化のために、データヘルス計画作成と保健事業の支援、ジェネリック医薬品普及促進のための通知、レセプト点検システムの提供に加え、新たにポリファーマシー(*5)対策サービスの提供を開始しました。 レセプトは、医科・調剤の全てに対応しており、紙レセプトの画像データをレセプトOCR変換技術(*6)でコード化し、電子レセプトは未コード化病名(*7)をコード化したうえで、分析を行っております。 コード化と分析については、長年にわたって開発してきた医療関連データベースと、特許を取得している三つの技術(傷病ごとの医療費を把握する医療費分解(*8)、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化する傷病管理システム(*9)、現在治療中の傷病名だけを判定することが出来るレセプト分析システムおよび分析方法(*10))を、活用しております。 (1)データヘルス計画作成支援 データヘルス計画を作成するために、保険者の現状の把握、課題の抽出、課題に応じた事業の選定、目標の設定〈ポテンシャル分析〉から製本まで、保険者のニーズに合わせた支援を行っております。 (2)保健事業支援 医療費適正化のための保健事業(重症化予防指導、生活習慣病放置者受診勧奨通知・指導、頻回受診者指導、重複受診者指導、重複服薬者指導、薬剤併用禁忌対象者抽出)の対象者のリスト作成や、保険者がリストを作成するためのシステム〈保健事業支援システム〉の提供および、リスト作成を含めたアウトソーシングサービスとして保健事業(指導と通知書の発送など)を代行して被保険者とその扶養家族に行うものであります。 また、保健事業の結果をレセプトを分析することで、モニタリング・チェック・成果測定を行い、PDCAサイクルに乗ったアウトカムの見える事業として提供しております。 なお、重症化予防指導は、慢性疾患(現在は主に糖尿病を対象)に罹患された方に対し、適切な情報および問題解決技法等の提供を通じ、病気の進行の防止や健康なライフスタイルの維持を図るものであり、連結子会社㈱DPPヘルスパートナーズは、この指導を行っております。 (3)ジェネリック医薬品普及促進のための通知〈ジェネリック医薬品通知サービス〉 保険者の医療費負担(薬剤費)を削減するため、被保険者とその扶養家族に対して、処方された先発医薬品から変更可能なジェネリック医薬品(*11)の紹介とジェネリック医薬品に変更した場合の薬代の削減額を記載した案内文を送付し、ジェネリック医薬品の普及を促進するサービスであります。 (4)レセプト点検システム 保険者のレセプト二次点検業務の効率化を図るため、全レセプトから点検の必要性の高いレセプトを絞り込むために、点検のノウハウをシステム化したものであります。 (5)ポリファーマシー対策サービス 保険者から受け取ったレセプトデータの分析により、薬剤の見直しが必要と思われる患者に服薬情報を記載した通知書を送付し、患者がその通知書を薬局に持参することで、薬剤師と医師が連携して患者の服薬指導を行うサービスであります。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) 日本の医療保険制度の解説 日本では、国民皆保険制度により、日本国民ならだれでも、健康保険(会社で働く人が加入する組合管掌健康保険と全国健康保険協会)、共済組合(公務員等)、船員保険、後期高齢者医療制度(75歳以上の全ての人)、国民健康保険(自営業、無職の人を中心に前記制度に加入していない全ての人)のいずれかの医療保険制度に加入することになっております。 次の図は、医療保険制度に加入した国民(被保険者)が保険料を支払い、医療機関が診療報酬を受けとる流れを表したものであります。① 被保険者は、保険者に毎月、保険料を支払います。健康保険組合、全国健康保険協会の加入者は事業主を通じて保険者に支払い、後期高齢者医療制度、国民健康保険の加入者は直接保険者に支払います。② 患者(被保険者とその扶養家族)は、病気やケガをすると、医療機関で診察・投薬等を受けます。③ 患者は医療機関に自己負担分(多くは3割)を支払います。④ 医療機関は診療報酬の請求のために毎月患者ごとにレセプトを作成し、審査支払機関(*12)に提出します。⑤ 審査支払機関は、レセプトに誤りがないかを審査し、誤ったレセプトは医療機関に差し戻します。⑥ 審査支払機関は、合格した審査済レセプトを保険者に送付します。⑦ 保険者は、レセプトの合計金額を審査支払機関に支払います。⑧ 審査支払機関は、診療報酬を医療機関ごとに支払います。⑨ 保険者は、被保険者に健康診断と保健指導を行います。なお、2008年4月から40歳以上の被保険者に対して、特定健診、特定保健指導が義務付けられました。 (注) 用語の解説*1 医療関連データベース 1996年から蓄積してきた、2019年6月30日現在の当社グループの10万件におよぶ傷病、診療行為辞書データベース、400万件におよぶ傷病と診療行為、医薬品チェックデータベース、そして年間約3億7,700万件のレセプト分析情報などの医療関連データベースは当社グループの主要な製品・サービスに使用されています。*2 データヘルス データヘルスとは、レセプトや特定健康診査(特定健診)などから得られるデータの分析に基づいて、PDCAサイクルで実施する効率のよい保健事業です。*3 保険者 保険者とは,保険制度を運営する主体のことで、全国健康保険協会、健康保険組合、共済組合(公務員等)、後期高齢者医療広域連合、市町村および特別区(国民健康保険)などです。*4 レセプト レセプトは、医療機関から、月に一度、審査支払機関へ提出する患者ごとの請求書のことで、診療報酬明細書とも言われます。 その内容は、診療報酬点数表に基づき、薬、処置、検査などを点数化して、医療費を計算したものです。*5 ポリファーマシー 多くの薬を服用(多剤併用)することにより副作用等の薬物有害事象を起こすことをいいます。ポリファーマシー対策のためには服薬情報の一元管理が求められています。*6 レセプトOCR変換技術 画像データを単にテキスト化することは他社でも可能であります。しかし、レセプトの画像から文字だけを抜き出し、その文字を病名、診療行為、医薬品などに分類し、病名と診療行為および医薬品を結びつけてテキスト化するのは困難です。 これを、当社グループでは、医療関連データベースを基にした技術で自動的にテキスト化しています。*7 未コード化病名 いわゆるワープロ病名で、傷病名マスターに収載されていない病名を使用する場合に、未コード化傷病名コードを使用して、病名がワープロ入力されたものです。*8 医療費分解 レセプトには、複数の傷病名が記載され、使用した医薬品、検査、処置、保険点数は傷病名ごとに分類されることなく記載されており、傷病名ごとの医療費は明確ではありません。 医療費分解とは、傷病名ごとに医薬品、検査、処置などの保険点数を分解し、傷病名ごとの医療費を計算することと当社グループで定義しております。 また、当社グループは、医療費分解解析装置、医療費分解解析方法およびコンピュータプログラムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第4312757号)しております。*9 傷病管理システム 傷病管理システムは、レセプト(診療報酬明細書)に記載の傷病識別情報、医薬品識別情報および診療行為識別情報に基づき、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化するもので、傷病管理システムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5203481号)しております。*10 レセプト分析システムおよび分析方法 レセプト分析技術および分析方法は、レセプトに記載されている傷病名のうち、現在治療中の傷病名だけを判定することができ、高精度な保健事業対象者の抽出を可能にするもので、レセプト分析システムおよび分析方法に関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5992234号)しております。*11 ジェネリック医薬品 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、成分そのものやその製造方法を対象とする特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった製薬会社がその特許の内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品です。 ジェネリック医薬品は新薬に比べ実施する試験項目が少ないため、開発費が少なく、価格は先発医薬品に対して2割~8割の価格になっています。 現状でジェネリック医薬品の普及が進んでいる国は、米国、英国、ドイツなどで、普及率(数量ベース)は、次のとおりです。 日本62%、米国92%、英国77%、ドイツ87%出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kouhatu-iyaku/index.html)参考資料1「後発医薬品の市場シェア(新目標)」各国の後発医薬品の数量シェア(2017年)*12 審査支払機関 審査支払機関は、レセプトの審査と、医療機関への診療報酬の支払業務を保険者に代わって行い、「社会保険診療報酬支払基金」「国民健康保険団体連合会」があります。
FY2018|4,142 文字|出典 docID: S100E6A0
3【事業の内容】当社グループの事業の目的は、我が国で少子高齢化が進み医療費の増加が大きな社会問題となるなか、国民の健康と医療費適正化に貢献し続けることであり、当社グループは、当社および子会社2社で構成されております。当社グループが営む医療関連情報サービス事業は、自社で制作している医療関連データベース(*1)を利用したソフトウエアを開発し、このソフトウエアを利用したデータヘルス(*2)関連サービスを保険者等に提供することを主としております。なお、当社グループは医療関連情報サービス事業の単一セグメントであります。 1.医療関連情報サービス 当社グループの医療関連情報サービスは、主に保険者(*3)に提供するデータヘルス関連の保険者向け情報サービスとなっております。 保険者向け情報サービスは、保険者から預かったレセプト(*4)と健診のデータを分析し、医療費適正化のために、データヘルス計画作成と保健事業の支援、ジェネリック医薬品普及促進のための通知、レセプト点検システムの提供に加え、新たにポリファーマシー(*5)対策サービスの提供を開始しました。 レセプトは、医科・調剤の全てに対応しており、紙レセプトの画像データをレセプトOCR変換技術(*6)でコード化し、電子レセプトは未コード化病名(*7)をコード化したうえで、分析を行っております。 コード化と分析については、長年にわたって開発してきた医療関連データベースと、特許を取得している三つの技術(傷病ごとの医療費を把握する医療費分解(*8)、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化する傷病管理システム(*9)、現在治療中の傷病名だけを判定することが出来るレセプト分析システムおよび分析方法(*10))を、活用しております。 (1)データヘルス計画作成支援 データヘルス計画を作成するために、保険者の現状の把握、課題の抽出、課題に応じた事業の選定、目標の設定〈ポテンシャル分析〉から製本まで、保険者のニーズに合わせた支援を行っております。 (2)保健事業支援 医療費適正化のための保健事業(重症化予防指導、生活習慣病放置者受診勧奨通知・指導、頻回受診者指導、重複受診者指導、重複服薬者指導、薬剤併用禁忌対象者抽出)の対象者のリスト作成や、保険者がリストを作成するためのシステム〈保健事業支援システム〉の提供および、リスト作成を含めたアウトソーシングサービスとして保健事業(指導と通知書の発送など)を代行して被保険者とその扶養家族に行うものであります。 また、保健事業の結果をレセプトを分析することで、モニタリング・チェック・成果測定を行い、PDCAサイクルに乗ったアウトカムの見える事業として提供しております。 なお、重症化予防指導は、慢性疾患(現在は主に糖尿病を対象)に罹患された方に対し、適切な情報および問題解決技法等の提供を通じ、病気の進行の防止や健康なライフスタイルの維持を図るものであり、連結子会社㈱DPPヘルスパートナーズは、この指導を行っております。 (3)ジェネリック医薬品普及促進のための通知〈ジェネリック医薬品通知サービス〉 保険者の医療費負担(薬剤費)を削減するため、被保険者とその扶養家族に対して、処方された先発医薬品から変更可能なジェネリック医薬品(*11)の紹介とジェネリック医薬品に変更した場合の薬代の削減額を記載した案内文を送付し、ジェネリック医薬品の普及を促進するサービスであります。 (4)レセプト点検システム 保険者のレセプト二次点検業務の効率化を図るため、全レセプトから点検の必要性の高いレセプトを絞り込むために、点検のノウハウをシステム化したものであります。 (5)ポリファーマシー対策サービス 保険者から受け取ったレセプトデータの分析により、薬剤の見直しが必要と思われる患者に服薬情報を記載した通知書を送付し、患者がその通知書を薬局に持参することで、薬剤師と医師が連携して患者の服薬指導を行うサービスであります。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) 日本の医療保険制度の解説 日本では、国民皆保険制度により、日本国民ならだれでも、健康保険(会社で働く人が加入する組合管掌健康保険と全国健康保険協会)、共済組合(公務員等)、船員保険、後期高齢者医療制度(75歳以上の全ての人)、国民健康保険(自営業、無職の人を中心に前記制度に加入していない全ての人)のいずれかの医療保険制度に加入することになっております。 次の図は、医療保険制度に加入した国民(被保険者)が保険料を支払い、医療機関が診療報酬を受けとる流れを表したものであります。① 被保険者は、保険者に毎月、保険料を支払います。健康保険組合、全国健康保険協会の加入者は事業主を通じて保険者に支払い、後期高齢者医療制度、国民健康保険の加入者は直接保険者に支払います。② 患者(被保険者とその扶養家族)は、病気やケガをすると、医療機関で診察・投薬等を受けます。③ 患者は医療機関に自己負担分(多くは3割)を支払います。④ 医療機関は診療報酬の請求のために毎月患者ごとにレセプトを作成し、審査支払機関(*12)に提出します。⑤ 審査支払機関は、レセプトに誤りがないかを審査し、誤ったレセプトは医療機関に差し戻します。⑥ 審査支払機関は、合格した審査済レセプトを保険者に送付します。⑦ 保険者は、レセプトの合計金額を審査支払機関に支払います。⑧ 審査支払機関は、診療報酬を医療機関ごとに支払います。⑨ 保険者は、被保険者に健康診断と保健指導を行います。なお、平成20年4月から40歳以上の被保険者に対して、特定健診、特定保健指導が義務付けられました。 (注) 用語の解説*1 医療関連データベース 平成8年から蓄積してきた、平成30年6月30日現在の当社グループの10万件におよぶ傷病、診療行為辞書データベース、380万件におよぶ傷病と診療行為、医薬品チェックデータベース、そして年間約3億7,500万件のレセプト分析情報などの医療関連データベースは当社グループの主要な製品・サービスに使用されています。*2 データヘルス データヘルスとは、レセプトや特定健康診査(特定健診)などから得られるデータの分析に基づいて、PDCAサイクルで実施する効率のよい保健事業です。*3 保険者 保険者とは,保険制度を運営する主体のことで、全国健康保険協会、健康保険組合、共済組合(公務員等)、後期高齢者医療広域連合、市町村および特別区(国民健康保険)などです。*4 レセプト レセプトは、医療機関から、月に一度、審査支払機関へ提出する患者ごとの請求書のことで、診療報酬明細書とも言われます。 その内容は、診療報酬点数表に基づき、薬、処置、検査などを点数化して、医療費を計算したものです。*5 ポリファーマシー 多くの薬を服用(多剤併用)することにより副作用等の薬物有害事象を起こすことをいいます。ポリファーマシー対策のためには服薬情報の一元管理が求められています。*6 レセプトOCR変換技術 画像データを単にテキスト化することは他社でも可能であります。しかし、レセプトの画像から文字だけを抜き出し、その文字を病名、診療行為、医薬品などに分類し、病名と診療行為および医薬品を結びつけてテキスト化するのは困難です。 これを、当社グループでは、医療関連データベースを基にした技術で自動的にテキスト化しています。*7 未コード化病名 いわゆるワープロ病名で、傷病名マスターに収載されていない病名を使用する場合に、未コード化傷病名コードを使用して、病名がワープロ入力されたものです。*8 医療費分解 レセプトには、複数の傷病名が記載され、使用した医薬品、検査、処置、保険点数は傷病名ごとに分類されることなく記載されており、傷病名ごとの医療費は明確ではありません。 医療費分解とは、傷病名ごとに医薬品、検査、処置などの保険点数を分解し、傷病名ごとの医療費を計算することと当社グループで定義しております。 また、当社グループは、医療費分解解析装置、医療費分解解析方法およびコンピュータプログラムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第4312757号)しております。*9 傷病管理システム 傷病管理システムは、レセプト(診療報酬明細書)に記載の傷病識別情報、医薬品識別情報および診療行為識別情報に基づき、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化するもので、傷病管理システムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5203481号)しております。*10 レセプト分析システムおよび分析方法 レセプト分析技術および分析方法は、レセプトに記載されている傷病名のうち、現在治療中の傷病名だけを判定することができ、高精度な保健事業対象者の抽出を可能にするもので、レセプト分析システムおよび分析方法に関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5992234号)しております。*11 ジェネリック医薬品 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、成分そのものやその製造方法を対象とする特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった製薬会社がその特許の内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品です。 ジェネリック医薬品は新薬に比べ実施する試験項目が少ないため、開発費が少なく、価格は先発医薬品に対して2割~8割の価格になっています。 現状でジェネリック医薬品の普及が進んでいる国は、米国、英国、ドイツなどで、普及率(数量ベース)は、次のとおりです。 日本59.0%、米国91.7%、英国76.6%、ドイツ86.3%(出典)IQVIA, MIDAS, Market Segmentation,MAT Sep 2016,RX only*12 審査支払機関 審査支払機関は、レセプトの審査と、医療機関への診療報酬の支払業務を保険者に代わって行い、「社会保険診療報酬支払基金」「国民健康保険団体連合会」があります。
FY2017|3,753 文字|出典 docID: S100BETP
3【事業の内容】当社グループの事業の目的は、我が国で少子高齢化が進み医療費の増加が大きな社会問題となるなか、国民の健康と医療費適正化に貢献し続けることであり、当社グループは、当社および子会社2社で構成されております。当社グループが営む医療関連情報サービス事業は、自社で制作している医療関連データベース(*1)を利用したソフトウエアを開発し、このソフトウエアを利用したデータヘルス関連サービスを保険者等に提供することを主としております。なお、当社グループは医療関連情報サービス事業の単一セグメントであります。 1.医療関連情報サービス 当社グループの医療関連情報サービスは、主に保険者(*2)に提供するデータヘルス関連の保険者向け情報サービスとなっております。 保険者向け情報サービスは、保険者から預かったレセプト(*3)と健診のデータを分析し、医療費適正化のために、データヘルス計画作成と保健事業の支援、ジェネリック医薬品普及促進のための通知、レセプト点検システムの提供を行っております。 レセプトは、医科・調剤の全てに対応しており、紙レセプトの画像データをレセプトOCR変換技術(*4)でコード化し、電子レセプトは未コード化病名(*5)をコード化したうえで、分析を行っております。 コード化と分析については、長年にわたって開発してきた医療関連データベースと、特許を取得している三つの技術(傷病ごとの医療費を把握する医療費分解(*6)、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化する傷病管理システム(*7)、現在治療中の傷病名だけを判定することが出来るレセプト分析システムおよび分析方法(*8))を、活用しております。 (1)データヘルス計画作成支援 データヘルス計画を作成するために、保険者の現状の把握、課題の抽出、課題に応じた事業の選定、目標の設定〈ポテンシャル分析〉から製本まで、保険者のニーズに合わせた支援を行っております。 (2)保健事業支援 医療費適正化のための保健事業(重症化予防指導、生活習慣病放置者受診勧奨通知・指導、頻回受診者指導、重複受診者指導、重複服薬者指導、薬剤併用禁忌対象者抽出)の対象者のリスト作成や、保険者がリストを作成するためのシステム〈保健事業支援システム〉の提供および、リスト作成を含めたアウトソーシングサービスとして保健事業(指導と通知書の発送など)を代行して被保険者とその扶養家族に行うものであります。 また、保健事業の結果をレセプトを分析することで、モニタリング・チェック・成果測定を行い、PDCAサイクルに乗ったアウトカムの見える事業として提供しております。 なお、重症化予防指導は、慢性疾患(現在は主に糖尿病を対象)に罹患された方に対し、適切な情報および問題解決技法等の提供を通じ、病気の進行の防止や健康なライフスタイルの維持を図るものであり、連結子会社㈱DPPヘルスパートナーズは、この指導を行っております。 (3)ジェネリック医薬品普及促進のための通知〈ジェネリック医薬品通知サービス〉 保険者の医療費負担(薬剤費)を削減するため、被保険者とその扶養家族に対して、処方された先発医薬品から変更可能なジェネリック医薬品(*9)の紹介とジェネリック医薬品に変更した場合の薬代の削減額を記載した案内文を送付し、ジェネリック医薬品の普及を促進するサービスであります。 (4)レセプト点検システム 保険者のレセプト二次点検業務の効率化を図るため、全レセプトから点検の必要性の高いレセプトを絞り込むために、点検のノウハウをシステム化したものであります。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) 日本の医療保険制度の解説 日本では、国民皆保険制度により、日本国民ならだれでも、健康保険(会社で働く人が加入する組合管掌健康保険と全国健康保険協会)、共済組合(公務員等)、船員保険、国民健康保険(健康保険、共済組合、船員保険に介入していない全ての人)のいずれかの医療保険制度に加入することになっております。 次の図は、医療保険制度に加入した国民(被保険者)が保険料を支払い、医療機関が診療報酬を受けとる流れを表したものであります。 ① 被保険者は、保険者に毎月、保険料を支払います。健康保険組合、全国健康保険協会の加入者は事業主を通じて保険者に支払い、国民健康保険の加入者は直接保険者に支払います。② 患者(被保険者とその扶養家族)は、病気やケガをすると、医療機関で診察・投薬等を受けます。③ 患者は医療機関に自己負担分(多くは3割)を支払います。④ 医療機関は診療報酬の請求のために毎月患者ごとにレセプトを作成し、審査支払機関(*10)に提出します。⑤ 審査支払機関は、レセプトに誤りがないかを審査し、誤ったレセプトは医療機関に差し戻します。⑥ 審査支払機関は、合格した審査済レセプトを保険者に送付します。⑦ 保険者は、レセプトの合計金額を審査支払機関に支払います。⑧ 審査支払機関は、診療報酬を医療機関ごとに支払います。⑨ 保険者は、被保険者に健康診断と保健指導を行います。なお、平成20年4月から40歳以上の被保険者に対して、特定健診、特定保健指導が義務付けられました。 (注) 用語の解説*1 医療関連データベース 平成8年から蓄積してきた、平成29年6月30日現在の当社の10万件におよぶ傷病、診療行為辞書データベース、370万件におよぶ傷病と診療行為、医薬品チェックデータベース、そして年間約2億9,300万件のレセプト分析情報などの医療関連データベースは当社の主要な製品・サービスに使用されています。*2 保険者 保険者とは,保険制度を運営する主体のことで、全国健康保険協会、健康保険組合、共済組合(公務員等)、市町村および特別区(国民健康保険)などです。*3 レセプト レセプトは、医療機関から、月に一度、審査支払機関へ提出する患者ごとの請求書のことで、診療報酬明細書とも言われます。 その内容は、診療報酬点数表に基づき、薬、処置、検査などを点数化して、医療費を計算したものです。*4 レセプトOCR変換技術 画像データを単にテキスト化することは他社でも可能であります。しかし、レセプトの画像から文字だけを抜き出し、その文字を病名、診療行為、医薬品などに分類し、病名と診療行為および医薬品を結びつけてテキスト化するのは困難です。 これを、当社グループでは、医療関連データベースを基にした技術で自動的にテキスト化しています。*5 未コード化病名 いわゆるワープロ病名で、傷病名マスターに収載されていない病名を使用する場合に、未コード化傷病名コードを使用して、病名がワープロ入力されたものです。*6 医療費分解 レセプトには、複数の傷病名が記載され、使用した医薬品、検査、処置、保険点数は傷病名ごとに分類されることなく記載されており、傷病名ごとの医療費は明確ではありません。 医療費分解とは、傷病名ごとに医薬品、検査、処置などの保険点数を分解し、傷病名ごとの医療費を計算することと当社で定義しております。 また、当社は、医療費分解解析装置、医療費分解解析方法およびコンピュータプログラムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第4312757号)しております。*7 傷病管理システム 傷病管理システムは、レセプト(診療報酬明細書)に記載の傷病識別情報、医薬品識別情報および診療行為識別情報に基づき、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化するもので、傷病管理システムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5203481号)しております。*8 レセプト分析システムおよび分析方法 レセプト分析技術および分析方法は、レセプトに記載されている傷病名のうち、現在治療中の傷病名だけを判定することができ、高精度な保健事業対象者の抽出を可能にするもので、レセプト分析システムおよび分析方法に関する特許を日本国内において、設定登録(特許第5992234号)しております。*9 ジェネリック医薬品 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、成分そのものやその製造方法を対象とする特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった製薬会社がその特許の内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品です。 ジェネリック医薬品は新薬に比べ実施する試験項目が少ないため、開発費が少なく、価格は先発医薬品に対して2割~8割の価格になっています。 現状でジェネリック医薬品の普及が進んでいる国は、米国、英国、ドイツなどで、普及率(数量ベース)は、次のとおりです。 日本54.6%、米国91.9%、英国75.0%、ドイツ84.8%(出典)IMS Health, MIDAS, Market Segmentation,MAT Sep 2015,RX only*10 審査支払機関 審査支払機関は、レセプトの審査と、医療機関への診療報酬の支払業務を保険者に代わって行い、「社会保険診療報酬支払基金」「国民健康保険団体連合会」があります。
FY2016|3,508 文字|出典 docID: S10081SC
3【事業の内容】当社の事業の目的は、我が国で少子高齢化が進み医療費の増加が大きな社会問題となるなか、国民の健康と医療費適正化に貢献し続けることであり、当社グループは、当社、子会社1社および関連会社1社で構成されております。当社が営む医療関連情報サービス事業は、自社で制作している医療関連データベース(*1)を利用したソフトウエアを開発し、このソフトウエアを利用したデータヘルス関連のサービスを保険者等に提供することを主としております。なお、当社は医療関連情報サービス事業の単一セグメントであります。 1.医療関連情報サービス 当社の医療関連情報サービスは、主に保険者(*2)に提供するデータヘルス関連の保険者向け情報サービスとなっております。 保険者向け情報サービスは、保険者から預かったレセプト(*3)と健診のデータを分析し、医療費適正化のために、データヘルス計画作成と保健事業の支援、ジェネリック医薬品普及促進のための通知、レセプト点検システムの提供を行っております。 レセプトは、医科・調剤の全てに対応しており、紙レセプトの画像データをレセプトOCR変換技術(*4)でコード化し、電子レセプトは未コード化病名(*5)をコード化したうえで、分析を行っております。 コード化と分析については、長年にわたって開発してきた医療関連データベースと、特許を取得している二つの技術(傷病ごとの医療費を把握する医療費分解(*6)、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化する傷病管理システム(*7))を、活用しております。 (1)データヘルス計画作成支援 データヘルス計画を作成するために、保険者の現状の把握、課題の抽出、課題に応じた事業の選定、目標の設定〈ポテンシャル分析〉から製本まで、保険者のニーズに合わせた支援を行っております。 (2)保健事業支援 医療費適正化のための保健事業(重症化予防指導、生活習慣病放置者受診勧奨通知・指導、頻回受診者指導、重複受診者指導、重複服薬者指導、薬剤併用禁忌対象者抽出)の対象者のリスト作成や、保険者がリストを作成するためのシステム〈保健事業支援システム〉の提供および、リスト作成を含めたアウトソーシングサービスとして保健事業(指導と通知書の発送など)を代行して被保険者とその扶養家族に行うものであります。 また、保健事業の結果をレセプトを分析することで、モニタリング・チェック・成果測定を行い、PDCAサイクルに乗ったアウトカムの見える事業として提供しております。 なお、重症化予防指導は、慢性疾患(現在は主に糖尿病を対象)に罹患された方に対し、適切な情報および問題解決技法等の提供を通じ、病気の進行の防止や健康なライフスタイルの維持を図るものであり、関連会社㈱DPPヘルスパートナーズは、この指導を行っております。 (3)ジェネリック医薬品普及促進のための通知〈ジェネリック医薬品通知サービス〉 保険者の医療費負担(薬剤費)を削減するため、被保険者とその扶養家族に対して、処方された先発医薬品から変更可能なジェネリック医薬品(*8)の紹介とジェネリック医薬品に変更した場合の薬代の削減額を記載した案内文を送付し、ジェネリック医薬品の普及を促進するサービスであります。 (4)レセプト点検システム 保険者のレセプト二次点検業務の効率化を図るため、全レセプトから点検の必要性の高いレセプトを絞り込むために、点検のノウハウをシステム化したものであります。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) 日本の医療保険制度の解説 日本では、国民皆保険制度により、日本国民ならだれでも、健康保険(会社で働く人が加入する組合管掌健康保険と全国健康保険協会)、共済組合(公務員等)、船員保険、国民健康保険(健康保険、共済組合、船員保険に介入していない全ての人)のいずれかの医療保険制度に加入することになっております。 次の図は、医療保険制度に加入した国民(被保険者)が保険料を支払い、医療機関が診療報酬を受けとる流れを表したものであります。 ① 被保険者は、保険者に毎月、保険料を支払います。健康保険組合、全国健康保険協会の加入者は事業主を通じて保険者に支払い、国民健康保険の加入者は直接保険者に支払います。② 患者(被保険者とその扶養家族)は、病気やケガをすると、医療機関で診察・投薬等を受けます。③ 患者は医療機関に自己負担分(多くは3割)を支払います。④ 医療機関は診療報酬の請求のために毎月患者ごとにレセプトを作成し、審査支払機関(*9)に提出します。⑤ 審査支払機関は、レセプトに誤りがないかを審査し、誤ったレセプトは医療機関に差し戻します。⑥ 審査支払機関は、合格した審査済レセプトを保険者に送付します。⑦ 保険者は、レセプトの合計金額を審査支払機関に支払います。⑧ 審査支払機関は、診療報酬を医療機関ごとに支払います。⑨ 保険者は、被保険者に健康診断と保健指導を行います。なお、平成20年4月から40歳以上の被保険者に対して、特定健診、特定保健指導が義務付けられました。 (注) 用語の解説*1 医療関連データベース 平成8年から蓄積してきた、平成28年3月31日現在の当社の10万件におよぶ傷病、診療行為辞書データベース、360万件におよぶ傷病と診療行為、医薬品チェックデータベース、そして年間約1億4,700万件のレセプト分析情報などの医療関連データベースは当社の主要な製品・サービスに使用されています。*2 保険者 保険者とは,保険制度を運営する主体のことで、全国健康保険協会、健康保険組合、共済組合(公務員等)、市町村および特別区(国民健康保険)などです。*3 レセプト レセプトは、医療機関から、月に一度、審査支払機関へ提出する患者ごとの請求書のことで、診療報酬明細書とも言われます。 その内容は、診療報酬点数表に基づき、薬、処置、検査などを点数化して、医療費を計算したものです。*4 レセプトOCR変換技術 画像データを単にテキスト化することは他社でも可能であります。しかし、レセプトの画像から文字だけを抜き出し、その文字を病名、診療行為、医薬品などに分類し、病名と診療行為および医薬品を結びつけてテキスト化するのは困難です。 これを、当社では、医療関連データベースを基にした技術で自動的にテキスト化しています。*5 未コード化病名 いわゆるワープロ病名で、傷病名マスターに収載されていない病名を使用する場合に、未コード化傷病名コードを使用して、病名がワープロ入力されたものです。*6 医療費分解 レセプトには、複数の傷病名が記載され、使用した医薬品、検査、処置、保険点数は傷病名ごとに分類されることなく記載されており、傷病名ごとの医療費は明確ではありません。 医療費分解とは、傷病名ごとに医薬品、検査、処置などの保険点数を分解し、傷病名ごとの医療費を計算することと当社で定義しております。 また、当社は、医療費分解解析装置、医療費分解解析方法およびコンピュータプログラムに関する特許を日本国内において、設定登録(特許第4312757号)しております。*7 傷病管理システム 傷病管理システムは、レセプト(診療報酬明細書)に記載の傷病識別情報、医薬品識別情報および診療行為識別情報に基づき、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化するもので、特許として設定登録(特許第5203481号)されております。*8 ジェネリック医薬品 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、成分そのものやその製造方法を対象とする特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった製薬会社がその特許の内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品です。 ジェネリック医薬品は新薬に比べ実施する試験項目が少ないため、開発費が少なく、価格は先発医薬品に対して2割~8割の価格になっています。 現状でジェネリック医薬品の普及が進んでいる国は、米国、英国、ドイツなどで、普及率(数量ベース)は、次のとおりです。 日本49%、米国92%、英国73%、ドイツ83%(出典)IMS Health, MIDAS, Market Segmentation,MAT Sep 2014,RX only*9 審査支払機関 審査支払機関は、レセプトの審査と、医療機関への診療報酬の支払業務を保険者に代わって行い、「社会保険診療報酬支払基金」「国民健康保険団体連合会」があります。