研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-05 | - | 32 |
| 2024-05 | - | 39 |
| 2023-05 | - | 24 |
| 2022-05 | - | 46 |
| 2021-05 | - | 27 |
研究開発活動(本文)
FY2025|1,211 文字
6 【研究開発活動】当社グループの研究開発部門では、「資源を未来へ」「K(健康)K(環境)R(リサイクル)+A(アメニティ:快適さ)」をキーワードとし、社会問題解決に貢献する価値を創造することで持続的成長を図る新たなビジネスモデルの構築を目指しております。そのためには、強みである繊維・樹脂製品の「高機能化技術」と「評価技術」を両輪として、シーズとなる新規・独自技術を生み出すことが重要だと考えております。技術・生産本部に属する技術開発センター並びに産業資材事業部門に属する開発センターを中心とし、関係各部署との密接な連携を取りながら研究開発を進めております。また生産部門である住江テクノ㈱は保有する設備を活用し、生産技術を磨き、オンリーワンのモノづくりを目指しております。当連結会計年度においては、次に述べるものがあげられます。 (インテリア事業)環境貢献と高品質なものづくりを両立させるという意志のもと、「SUMINOE 残糸再生プロジェクト」を立ち上げラグ製造工程で発生する「残糸」を有効活用した「Re:Rug(リ・ラグ)」シリーズを開発しております。サステナブルだからという単なるエコ製品にとどまらず、デザイナーが素材・色使い・肌触りなど細部まで丁寧にデザイン設計し「素敵なのに、実はサステナブルだった」と気付いてもらえる製品を目指しております。抗ウイルス加工技術「Vguard(ブイガード)」については、感染症対策の一環として一定のニーズがあり、商品の拡充と抗菌・抗ウイルス機能を他の機能性と融合させた複合機能の開発にも取り組んでおります。 (自動車・車両内装事業)自動車内装材における樹脂の開発を担う分野を統合し、ファブリックで培った技術、合成皮革で培った技術の融合を図っており、双方の特徴から得られるオンリーワン商材の開発を行っております。他には当社グループが得意とするエンボスや細幅織物に代表される加飾技術のバリエーション展開、多様な意匠等に応えるべく、技法・材料の進化を図っております。 (機能資材事業)次世代型商品のひとつと位置付けるスマートテキスタイルの開発において、水濡れ検知システムの高機能化及び商品化に力を入れております。従来取り組んでいた座席などの布製品の濡れ検知、あるいは介護施設で使用するオムツ内での排尿検知以外にも、乾燥検知、漏水検知、品質管理面での水分検知など、さまざまなニーズが市場から挙がってきており、ニーズ毎にカスタマイズしながら、現場での実証実験を進めております。また同布センサの発展形として、ヒト・モノ判別センサも開発しております。 なお、当社グループの研究開発については、各セグメントに共通する基礎的研究であり特定のセグメントに関連付けができないため総額を記載することとし、当連結会計年度の研究開発費の総額は1,115百万円(前連結会計年度比5.3%増)となっております。
FY2024|1,352 文字
6 【研究開発活動】当社グループの研究開発部門では、「資源を未来へ」「K(健康)K(環境)R(リサイクル)+A(アメニティ:快適さ)」をキーワードとし、社会問題解決に貢献する価値を創造することで持続的成長を図る新たなビジネスモデルの構築を目指しております。そのためには、強みである繊維・樹脂製品の「高機能化技術」と「評価技術」を両輪として、シーズとなる新規・独自技術を生み出すことが重要であると考えております。技術・生産本部に属する技術開発センター並びに産業資材事業部門に属する開発センターを中心とし、関係各部署との密接な連携を取りながら研究開発を進めております。また生産部門である住江テクノ㈱が保有するオンリーワンの設備を活用し、生産技術にも磨きをかけてまいります。当連結会計年度においては、次に述べるものがあげられます。 (インテリア事業)新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後も抗菌・抗ウイルス加工商品への注目が引き続き集まっております。当社は各事業部門において、抗菌・抗ウイルス商品の強化を行っており、自社技術としての抗ウイルス加工技術「Vgaurd」(ブイガード)を確立いたしました。タイルカーペットを皮切りにカーテンなど他の内装材に対しても商品化を拡大しております。そして技術開発センター内に導入した抗菌試験装置及び評価技術も磨きをかけ、抗ウイルス性能評価も自社で可能となりました。 (自動車・車両内装事業)自動車内装材における環境対応のニーズは益々高まっております。当社グループはインテリア事業でカーペット用の再生糸を製造していますが、それを自動車シート用に改良を加え昨年より採用されております。更に幅広いニーズに応える為に再生糸のバリエーションを開発しております。またシート材の再生利用を図る為に、ワディング材と一体化するモノマテリアル化をあらゆる品種で開発しております。新規商材としては細幅織物の新意匠の開発、不織布と編物の複合構造生地の開発など新しい意匠表現にチャレンジしております。自動車シート表皮材としての合成皮革につきまして、新たなサステナブルの開発として、従来からの材料にバイオ素材を入れるだけでなく、より訴求力の高い商材に取り組んでおります。具体的には、「サステナブルの見える化」に重点を置いており、デザインと融合する商材を幅広く開発しております。 (機能資材事業) 次世代型商品開発のひとつであるスマートテキスタイル開発の中で、水濡れ検知システムの高機能化及び商品化に力を入れております。従来取り組んでいた座席などの布製品の濡れ検知、あるいは介護施設で使用するオムツ内での排尿検知以外にも、ムレ検知や水分率検知、油検知、人とモノの違いの検知など、さまざまなニーズが市場から挙がってきており、それらの検知ができるようなシステムのカスタマイズに取り組んでおります。また実際の市場、例えば介護施設などでの実証実験も進めてまいります。 また、当社グループの研究開発については、各セグメントに共通する基礎的研究であり特定のセグメントに関連付けができないため総額を記載することとし、当連結会計年度の研究開発費の総額は1,060百万円(前連結会計年度比1.2%減)となっております。
FY2023|1,764 文字
6 【研究開発活動】当社グループの研究開発部門では、「資源を未来へ」「K(健康)K(環境)R(リサイクル)+A(快適さ)」をキーワードとし、社会問題解決に貢献する価値を創造することで持続的成長を図る新たなビジネスモデルの構築を目指しております。そのためには、強みである繊維・樹脂製品の「高機能化技術」と「評価技術」を両輪として、シーズとなる新規・独自技術を生み出すことが重要であると考えております。技術・生産本部に属する技術開発センターならびに産業資材事業部門に属する開発センターを中心とし、関係各部署との密接な連携を取りながら研究開発を進めております。また生産部門である住江テクノ㈱が保有するオンリーワンの設備を活用し、生産技術にも磨きをかけてまいります。当連結会計年度においては、次に述べるものがあげられます。 (インテリア事業)新型コロナウイルス禍は収束へ向かっておりますが、抗菌・抗ウイルス加工商品への注目が引き続き集まっております。当社は各事業部門において、抗菌・抗ウイルス商品の強化を行っており、自社技術としての抗ウイルス加工技術を確立いたしました。まずはタイルカーペットにてこの新規抗ウイルス加工を展開し、カーテンなど他の内装材に対しても商品化を拡大していく予定であります。そして技術開発センター内に導入した抗菌試験装置及び評価技術も磨きをかけ、近い将来には抗ウイルス性能評価も自社で可能となる見通しであります。 (自動車・車両内装事業)自動車用のシート表皮材は、表皮材ごとに性能を確認する必要がありますが、一つの表皮材で幅広い意匠表現ができれば、試作工数の削減による開発コスト低減や、開発期間の短縮に寄与し、環境負荷も抑えることが可能となります。当社では、早くから加飾加工による高付加価値商品の開発に注力しており、2018年8月、刺繍加工によるシート材の受注が実現いたしました。天吊刺繍による凹凸加工は、高級インテリアソファーに用いられる手法でありますが、柔らかく高級感のある表現が認められ、受注に結び付きました。地厚感のあるカーシート生地でも、刺繍可能な生産効率の良い刺繍機を開発し、深い凹凸感が表現できるように裏材の設計も工夫し、客先の要望に対応いたしました。今後も新規のデザイン、エンボス加工など他の加飾表現との組み合わせで受注拡大を目指してまいります。加飾加工については、重要な位置付けとして、意匠性と機能性を兼ね備えた新しい商品の開発を進めてまいります。自動車シート表皮材としての合成皮革(PU/PVC)については、バイオ素材を使った開発に多く取り組んでおり、自動車メーカーに対して提案を行っております。また、機能性も求められることが多く、通気性能の高いPVCや、昇温防止機能のあるPU、PVCも新規に開発を行い、近日採用予定となっております。 (機能資材事業)自動車オーディオ用デッドニング材などに採用される「軽量・発泡制振シート」には制振性を持つ樹脂を使用しております。従来は1種類の樹脂を用いておりましたが、制振特性が異なる複数の樹脂を、各特性を残したまま配合できる技術を確立いたしました。これにより、振動源の温度帯や周波数帯などに応じた柔軟な調整が可能になり、使用環境により適した設計ができるようになる予定であります。現在は、この技術を活かして開発した「ブルピタ」などの新商材の展開に取り組んでおります。 当社グループの強みの一つに、カーペットのバッキング(裏材)加工で培った樹脂加工技術があげられます。特に、安全性・環境性が高いオレフィン樹脂に造詣が深く、床表示フィルムや浴室内装製品などに用いられております。これらの製品にはさらなる高性能・高機能化が求められております。それに応えられるような樹脂を開発すべく、多様な評価装置を活用しながら、防滑性・防汚性・高賦形性・難燃性・高強度化・耐熱性など、あらゆる性能のバージョンアップを推進してまいります。 また、当社グループの研究開発については、各セグメントに共通する基礎的研究であり特定のセグメントに関連付けができないため総額を記載することとし、当連結会計年度の研究開発費の総額は1,073百万円(前連結会計年度比9.0%増)となっております。
FY2022|1,818 文字
5 【研究開発活動】当社グループの研究開発部門では、「資源を未来へ」「K(健康)K(環境)R(リサイクル)+A(快適さ)」をキーワードとし、社会問題解決に貢献する価値を創造することで持続的成長を図る新たなビジネスモデルの構築を目指しております。そのためには、強みである繊維・樹脂製品の「高機能化技術」と「評価技術」を両輪として、シーズとなる新規・独自技術を生み出すことが重要であると考えております。技術・生産本部に属する技術開発センターならびに産業資材事業部門に属する開発センターを中心とし、関係各部署との密接な連携を取りながら研究開発を進めております。また生産部門である住江テクノ㈱が保有するオンリーワンの設備を活用し、生産技術にも磨きをかけていきます。当連結会計年度においては、次に述べるものがあげられます。 (全社共通)2022年2月、SDGsを推進し、つくる立場・つかう立場を考え、商品開発の新規性と開発力のスピードアップを図るため、奈良事業所内に「技術開発センター」が誕生いたしました。また新型コロナウイルス感染症拡大の中、抗菌・抗ウイルス加工商品への注目が引き続き集まっております。当社は各事業部門において、抗菌・抗ウイルス商品の強化を行っており、自社技術を含めた各種抗菌・抗ウイルス剤を用いた内装材・繊維製品への加工技術を推進し、商品化を拡大しております。そして前出の「技術開発センター」内に抗菌試験装置を導入し、迅速に性能評価できるように評価技術を習得いたしました。 (自動車・車両内装事業)繊維製品の加工には大量の水資源を使用していること、染色に伴う染料廃液の問題、染料自体の価格高騰が問題になっております。当社グループでは、在庫の問題が少ない定番の原液着色糸と白生地糸を交織・交編したベース生地を作成し、白生地糸部分に特殊点描プリントすることで、色合わせと深みのある意匠を表現することが可能なファブリックを開発いたしました。反染染色工程の削減により、製造コストを抑えることも可能です。製造上水の使用量が少ない環境にやさしいファブリック「エコローレ」として商標登録し、2021年より販売を開始し、拡販を進めております。環境性能が必要な低燃費車や、電気自動車などに採用されました。合成皮革においては、PUに比べて比較的、安価に製造が可能なPVCの風合い改善を進めており、タッチが柔らかいため、ファブリックとの相性も良く、より広く使われることが可能となります。また、環境対応素材として、PU/PVCの樹脂材料の一部に、植物由来材料を使用したタイプの開発を進めております。物性は従来品と遜色がなく、生地の部分も同様に植物由来材料を使用することにより、バイオ比率を高めることができ、客先の要望に応えることができます。さらに非繊維系の商材開発にも取り組んでおり、衝撃吸収性能を有した樹脂を発泡させることによって軽量化を可能とした、「発泡制振シート」を開発いたしました。制振性と軽量性という特長から、自動車用デッドニング材に展開ができ、自動車メーカーへの採用が決まりました。振動および騒音の低減、そして音響改善によって車室内の質を向上することが期待されます。 (機能資材事業)当社グループは一般繊維にはない新しい機能を備えた「賢い(スマート)」テキスタイル素材の開発を進めております。例えば、独自技術により光を当てることで発電する布「発電繊維・布型太陽電池」は、柔軟性・通気性に優れた発電部材として、IoT機器やウェアラブルデバイスの電源としての活用が期待されています。他にも水に濡れた際に反応する「水濡れ・ムレ検知システム」は、様々な面積・形状に対応可能で、介護・土木現場などでの使用が想定されております。このようにテキスタイルにセンサーや発電素子を植え込み情報収集・伝達機能を持たせることで、電気・電子、IT、医療・介護、健康、環境、社会科学などの異業種と連携した、新しい分野での事業展開が期待できるため、布状のセンサー素子の量産化、およびIT企業と連携したシステム化を推進しております。 また、当社グループの研究開発については、各セグメントに共通する基礎的研究であり特定のセグメントに関連付けができないため総額を記載することとし、当連結会計年度の研究開発費の総額は984百万円(前連結会計年度比3.9%増)となっております。
FY2021|1,559 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、「K(健康)K(環境)R(リサイクル)+ A(アメニティ:快適さ)」を開発の基本理念とし、人と環境にやさしい製品づくりをするという一貫した姿勢で、当社グループならではのオンリーワン技術・製品の研究開発活動に取り組んでおります。当社グループの研究開発活動については、技術・生産本部に属するテクニカルセンターならびに産業資材事業部門に属する開発センターを中心として、関係各部署との密接な連携を取りながら研究開発を進めております。当連結会計年度においては、次に述べるものがあげられます。 (インテリア事業)当社グループは自社技術を含めた各種抗菌・抗ウイルス機能加工技術を用いた商品を開発しております。従来、主に病院や老健施設向けの抗菌・抗ウイルスカーテンを販売しておりましたが、抗菌・抗ウイルス加工への注目が集まるなか、業務用タイルカーペット、一般消費者向けカーテン、カーペット、ラグマット等で、抗菌・抗ウイルス加工商品を拡充しております。自動車内装、鉄道・バス車両内装分野や空気清浄機等の機能性フィルターでも、インテリア事業で培った抗菌・抗ウイルス技術の横展開を図っております。 (自動車・車両内装事業)自動車・車両内装事業では、先に述べたように抗菌・抗ウイルス加工を施した製品の需要が高まっております。自動車内装事業において、抗菌対応のファブリックおよび合皮についてはすでに量産を開始しており、また抗ウイルス対応や複合機能加工についても開発中であります。合皮については、PVCの触感を改善し、本革に近い風合いにすることで、本革からPVCを使った合皮への置き換えが多くなっており、また機能性(通気性)とデザイン性を両立した、意匠性パーフォレーション合皮の需要も多いため、開発および量産化に向けて準備を進めております。また、ファブリックや、ファブリックにクッション材を複合したシート材に、凹凸意匠を加えるエンボス加工において、より複雑な意匠表現を可能とする樹脂加工との組み合わせや、凹凸に変化を加える手法など、新しい技術を織り込んだ商品展開を行っております。エンボス加工については、グローバル対応も可能で海外含め受注を拡大してまいります。車両内装事業においては、当社グループ独自の簡易施工型床表示フィルム「OHフィルム」の難燃性能を高めることに成功しました。従来品では床材下地との一体製品でのみ難燃性を示しておりましたが、改良タイプでは「OHフィルム」単独で難燃性能を付与し、商品価値を高めることができました。また材料構成や製造工程を見直すことにより、新しい廉価版の床表示フィルム「フロアフィルムT」を商品化することができ、通勤車両への採用が決まりました。 (機能資材事業)スマートテキスタイルはIoT (モノのインターネット)やSociety 5.0 (超スマート社会)の実現に向けて注目されている分野であり、国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)で課題としてあげられる人々の健康管理やエネルギー問題においても貢献が期待されています。外部IT企業等と連携し、当社グループで開発を進めております布型太陽電池、水濡れ検知システムの商品化を進めております。布型太陽電池は低電力向けの昇圧技術とのマッチングによる無線送信の自立電源として期待されており、水濡れ検知システムは1枚の布において濡れた位置が特定できるような改良を行っております。 また、当社グループの研究開発については、各セグメントに共通する基礎的研究であり特定のセグメントに関連付けができないため総額を記載することとし、当連結会計年度の研究開発費の総額は948百万円(前連結会計年度比15.2%減)となっております。
FY2020|1,725 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、「資源を未来へ」をキーワードに掲げ、常に時代をリードする斬新かつ機能的なものづくりを目指し、環境問題や資源再利用にも配慮した研究開発活動に取り組んでおります。当社の研究開発活動については、技術・生産本部に属するテクニカルセンターならびに産業資材事業部門に属する開発センターを中心として、開発部門と相互提携し、また関係各部署との密接な連携を取りながら研究開発を進めております。当連結会計年度においては、次に述べるものがあげられます。 (インテリア事業)インテリア事業では、意匠と機能性を両立した商品が求められております。今回、猫のシルエットを見立てたラグおよびマットを商品化し、愛猫家から好評を博しております。同商品はデザイン面だけでなく、ペットのニオイの消臭機能はもちろんのこと、ペット毛の取れやすさ(掃除のし易さ)という新しい切り口の機能に対する評価技術を確立しております。 (自動車・車両内装事業)自動車・車両内装事業部では,持続可能な社会の実現に向けて、シートファブリックでは、使用染料の削減や、染料廃液の提言を目的に、原着糸を利用したデザイン性の高いファブリックの開発に注力しています。染色工程を削減した、原着糸を使用したファブリックに部分的に着色することで、環境負荷を低減、開発コストも抑えながらデザイン性の高いファブリックを開発し、採用されました。 また需要が高まってきているシート用の合成皮革においては、従来品は製造時に有機溶剤を使用したポリウレタンを材料としていた為、環境に懸念がありました。これを水系のポリウレタンを使用した環境に配慮した商材を開発しました。シートとしての性能や風合いが従来品と比べて遜色のないものとなっており、すでに量産を開始しております。 さらに鉄道車両分野において、当社独自の簡易施工型床表示フィルム「PHフィルム」は、JR山手線の新造車両においてフリースペースに対する床表示で採用が拡大しております。今回、防汚用無機系コーティング剤との併用においても問題なく敷設およびメンテナンスができることを検証し、公共ゾーンへのさらなる展開が期待されます。 (機能資材事業)機能資材事業では、浴室床表皮材の新規モデルに対応した自社ラミネート加工技術および評価技術を発展させております。当社は2014年より浴室床表皮材を受注・納入していますが、2020年2月からは床材がリニューアルされ新柄が追加されました。新柄は意匠性を高めるために複雑なエンボス形状を有しており、そのためラミネート加工における新柄エンボスの賦形性を再現することが困難でした。当社では製造部門とも連携し、加工条件の最適化および設備対応を施すことでこの課題を解決し、品質面で安定した製品を供給できるようになりました。また立体形状の測定技術に関してもレベルアップがあり、今後も様々な立体形状を有する樹脂床材の開発に邁進していきます。スマートテキスタイルはIoT (モノのインターネット)やSociety 5.0 (超スマート社会)の実現に向けて期待されている分野であり、国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)の中においても人々の健康管理やエネルギーにおいて貢献が期待されています。当社で開発を進めております布型太陽電池、生体情報計測センサー用布型電極、水ヌレ・ムレ検知システムを用いた新機軸の商材化を実現すべく、昨年に引き続き2020年2月に第6回ウェアラブルEXPOへと出展し、商品化を進めております。 また当社グループの研究開発については、各セグメントに共通する基礎的研究であり特定のセグメントに関連付けができないため総額を記載することとしております。なお、当連結会計年度より、自動車産業の変革に対応すべく、開発部門の強化、再構築を行うと共に、研究開発活動に係る費用の管理・集計区分の見直しを行っております。その結果、当連結会計年度の研究開発費の総額は1,117百万円(前連結会計年度比1.9%減)となっております。なお、前連結会計年度比は、組替後の前連結会計年度の研究開発費に基づき算定しております。
FY2019|1,683 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、「資源を未来へ」をキーワードに掲げ、常に時代をリードする斬新かつ機能的なものづくりを目指し、環境問題や資源再利用にも配慮した研究開発活動に取り組んでおります。当社の研究開発活動については、技術・生産本部に属するテクニカルセンターならびに産業資材事業部門に属する開発センターを中心として、開発部門と相互提携し、また関係各部署との密接な連携を取りながら研究開発を進めております。当連結会計年度においては、次に述べるものがあげられます。 (インテリア事業)インテリア事業では、室内にて快適に過ごすお手伝いが出来る機能性商品が求められております。当社グループは、季節ごとに窓から入り込む太陽光を調節するカーテン「スマートヴェール」を開発しました。特殊な織り方により、夏場には高い角度、冬場には低い角度から差し込む光を、それぞれ遮光、採光できるよう相反する性能を両立させた商品となりました。 (自動車・車両内装事業)自動車・車両内装事業部では、サスティナブルな社会、環境にやさしい車づくりが求められております。自動車内装資材では、独自素材であるカーペット用ポリエステルBCF「スミトロン」を使用したシートファブリックの開発を進めています。スミトロンは、材料の50%を廃ペットボトルからのリサイクルチップを使用しており、環境にやさしい素材です。カーペット用途で糸番手が太く、タフな特徴を生かしてシート物性をクリアできる設計工夫、デザイン性を加味し自動車メーカーへの提案をしたところ、サスティナブルな観点から大変好評で、今後は受注活動を進めてまいります。また自動運転化の開発が加速する自動車業界において、不特定多数の人が車室内で過ごす想定のもと、快適性の高い内装材が求められております。カーマットでは、当社独自消臭技術の「トリプルフレッシュ」を基に抗菌・抗アレルゲン・抗ウイルス・防ダニ性能を一つにした複合機能加工「クインテック」を開発し、採用されました。 さらに鉄道車両においても、外国人観光客の増加に伴い消臭・抗菌や防ダニ性能が必須となる事が増えており、当社が得意とする独自機能加工技術により採用が増加しております。いままでインテリア事業で培ってきた加工技術を、自動車・車両内装資材用途へ活かす場が増えると期待されます。そして当社独自の簡易施工型床表示フィルム「OHフィルム」「PHフィルム」はJR山手線などの鉄道、バスの出入り口や車内の事故防止・注意喚起や優先スペースの床表示で活躍しておりますが、従来のスクリーン印刷だけではなくインクジェット印刷にも対応しました。これにより防滑・難燃・高耐久の性能はそのままに、イベント列車など高い意匠性を要求するゾーンにも展開が期待されます。 (機能資材事業)機能資材事業では、消臭フィルターの採用が進んでおります。当社独自技術の消臭フィルター「トリプルフレッシュバイオ」は販売がスタートした2003年から当期まで約1,400万台の家電製品、特に冷蔵庫や空気清浄機に採用されましたが、近年は家電製品や寝具製品にも消臭加工シリーズの採用が続いております。スマートテキスタイルはIoT (モノのインターネット)やSociety 5.0 (超スマート社会)の実現に向けて期待されている分野であり、国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)の中においても人々の健康管理やエネルギーにおいて貢献が期待されています。当社で開発を進めております布型太陽電池、生体情報計測センサー用布型電極、水ヌレ・ムレ検知システムを用いた新機軸の商材化を実現すべく、昨年に引き続き、2019年1月に第5回ウェアラブルEXPOへと出展し、一部の来場者とは事業化開発に発展しています。 なお、当社グループの研究開発については、各セグメントに共通する基礎的研究であり特定のセグメントに関連付けができないため総額を記載することとし、当連結会計年度の研究開発費の総額は254百万円(前連結会計年度比5.1%減)となっております。
FY2018|1,528 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、「資源を未来へ」をキーワードに掲げ、常に時代をリードする斬新かつ機能的なものづくりを目指し、環境問題や資源再利用にも配慮した研究開発活動に取り組んでおります。当社の研究開発活動については、技術・生産本部に属するテクニカルセンターならびに産業資材事業部門に属する開発センターを中心として、開発部門と相互提携し、また関係各部署との密接な連携を取りながら研究開発を進めております。当連結会計年度においては、次に述べるものがあげられます。 (インテリア事業)インテリア事業では、ホームユースのラグカーペットにおいて清潔志向が高まり家庭用洗濯機で洗濯可能な商品が求められております。当社グループは、ラテックスを使用せずにカーペット裏面を目止めする融着カーペットを開発いたしました。従来の商品よりも格段の軽量化およびコンパクト化に成功し、運搬時の負担も軽減できると同時にウオッシャブルニーズに応えられる商品となりました。 (自動車・車両内装事業)自動車・車両内装事業では、電動化が加速する自動車業界において、環境負荷の少ない内装材が求められております。シートファブリックでは、バイオ由来の原料を使用したポリエステル素材の織物やニットが採用されました。バイオポリエステル糸は、原材料の一部をさとうきびの搾りかす等、バイオ由来の原料を使用したもので、製造上の環境負荷を低減できるものであります。今後も環境負荷低減に貢献できる素材・商品開発を進めてまいります。さらに鉄道車両においてはいわゆるバリアフリー法の施行後、車椅子スペースの床面表示を採用する鉄道事業者が増加し、当社の簡易施工型フィルム「OH Film」の採用が増加しております。このたび、我が国で最も乗車人数が多い首都圏にて、その発展形である「PH Film」が採用されました。「PH Film」は薄型にも関わらず、耐久性にも非常に優れたオンリーワン商材であり、今後も高耐久性が要求されるエリアで活躍が期待されます。 (機能資材事業)機能資材事業では、消臭フィルターの採用が進んでおります。当社独自技術の消臭フィルター「トリプルフレッシュバイオ」は販売がスタートした平成15年から当期まで約1,400万台の家電製品、特に冷蔵庫や空気清浄機に採用されましたが、近年はファンヒーターや送風機等の家電製品にも採用が続いております。同機器は小型のファンモーターを備えており、負荷がかからない低圧損タイプの消臭フィルターを開発することで対応いたしました。スマートテキスタイルは、IoT (モノのインターネット)やSociety 5.0 (超スマート社会)の実現に向けて期待されている分野であり、経済産業省から公開されている「生活製品におけるIoT等のデジタルツールの活用による生活の質の向上に関する研究会」報告書内でもその有用性について言及されております。当社では産学官連携の体制でスマートテキスタイル開発に取り組んでおり、現在は布型太陽電池、生体情報計測センサー用布型電極に加え、水濡れ検知システム、RFIDカーペットの4テーマについて開発を行っています。2018年1月に開催された第4回ウェアラブルEXPOにおいて、これらの開発品の技術紹介を行い、そこで得られたユーザーニーズに応えることが出来るスマートテキスタイル製品の開発を進めております。 なお、当社グループの研究開発については、各セグメントに共通する基礎的研究であり特定のセグメントに関連付けができないため総額を記載することとし、当連結会計年度の研究開発費の総額は2億68百万円(前連結会計年度比7.4%減)となっております。
FY2017|1,546 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、「資源を未来へ」をキーワードに掲げ、常に時代をリードする斬新かつ機能的な製品づくりを目指し、環境問題や資源再利用にも配慮した研究開発活動に取り組んでおります。当社の研究開発活動については、技術・生産本部に属するテクニカルセンターならびに産業資材事業部門に属する開発センターを中心として、開発部門と相互提携し、また関係各部署との密接な連携を取りながら研究開発を進めております。当連結会計年度においては、次に述べるものがあげられます。 (インテリア事業)インテリア事業では、宿泊施設や医療・福祉施設向けカーテンにおいて、心地よい空間を提供する商品が求められております。当社グループは、親水・速乾機能があるシャワーカーテンを開発いたしました。従来商品である撥水性シャワーカーテンよりも速乾性が高く、宿泊施設での使用に適した商品です。また、第4世代の「トリプルフレッシュ」技術を用いて、医療・福祉の現場で問題となっている排泄臭を強力に消臭するカーテンを開発いたしました。 (自動車・車両内装事業)自動車・車両内装事業では、意匠性が高く、かつ耐久性の高い合成皮革(以下、PVC)シートを開発いたしました。従来のPVCは、意匠性については、深い凹凸柄の革シボおよび硬い素材感が、また、耐久性については、摩擦熱による摩耗のしやすさなどが他の素材に比べて劣っているため、自動車のシートの背裏材やマチ材などの人の手に触れない部分に多く使用されておりました。当社グループが開発したPVCは、意匠性については、スムースで柔らかい触感である浅い凹凸の柄での表現を実現し、耐久性については、PVC表面に高耐久なPU樹脂を塗布することで耐久性の向上を実現いたしました。これにより、当社グループのPVCは、高い意匠性が求められるシートメイン材および耐久性が求められるシートサイド材のどちらにも使用が可能となり、自動車メーカー様にも採用されております。今後も当社の技術を活かし、より高機能のPVCシートの開発等を進めてまいります。 (機能資材事業)機能資材事業では,浴室向けの床材を受注・販売しております。この浴室向け床材は、環境に優しいポリオレフィン樹脂を主材料とし、清掃性・速乾性・畳のような柔らかさを発現させるために様々な機能性材料から製造しております。異なる材料を熱ラミネートする技術は当社が培ってきたもので、均質な商品を製造するため日々改良を重ねた結果、新たな改質装置の開発により、工程の合理化と品質の安定化を実現し、収益性が改善いたしました。今後も車両用の床表示フィルムをはじめ、他の樹脂系シート商品の展開・拡販につなげてまいります。スマートテキスタイルは、昨今のIoT (モノのインターネット)技術への関心の高まりから今後大きな発展が期待される分野です。また、当社では2007年以降、産学官連携の体制でスマートテキスタイル開発に取り組んでおり、2016年には繊維/布帛型太陽電池開発に関する新プロジェクトを開始しております。繊維/布帛型太陽電池は、太陽電池でありながら軽量・柔軟かつ通気性を有するという布帛ならではの特徴をもちます。そのため、衣服型のウェアラブルデバイスの電源としての活用が見込むことができ、2017年には繊維学会の技術賞を受賞しております。また、生体情報計測に利用可能な布帛状の電極についても開発を進めております。 なお、当社グループの研究開発については、各セグメントに共通する基礎的研究であり特定のセグメントに関連付けができないため総額を記載することとし、当連結会計年度の研究開発費の総額は2億89百万円(前連結会計年度比16.9%減)となっております。
FY2016|1,533 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、「資源を未来へ」をキーワードに掲げ、常に時代をリードする斬新かつ機能的な製品づくりを目指し、環境問題や資源再利用にも配慮した研究開発活動に取り組んでおります。当社の研究開発活動については、技術・生産本部に属するテクニカルセンターならびに産業資材事業部門に属する開発センターを中心として、開発部門と相互提携し、また関係各部署との密接な連携を取りながら研究開発を進めております。当連結会計年度においては、次に述べるものがあげられます。 (インテリア事業)インテリア事業分野では、省資源の観点から大切なカーペットをより永く、綺麗にお使いいただくためにケア商品が求められております。そのためにカーペットの専用クリーナーを開発しました。これは汚れを吸い取るパウダータイプと、汚れを浮き立たせる液体タイプの2ステップの専用洗剤で、汚れ除去後のパイル面の風合いキープに優れております。 (自動車・車両内装事業)自動車内装材業界では、シート内装材における商品力向上を目指した、従来にない新加飾表現を求めるニーズがあります。また、シート表皮材として、3種類(メイン・サイド・アクセント)の表皮が使われることが増えております。そこでアクセント材、パイピング材などの細幅形状に特化した織物“グレースコード”を開発いたしました。従来、自動車内装材に使用されるアクセント・パイピング材は、広幅のファブリックを裁断するため、反末糸のホツレや、縫製により作業工程が長いなどの課題がありました。また芯材に樹脂素材を使用するために風合いが硬く、人体が接触する部位への使用・展開は行われておりませんでした。そこで細幅織物の機構を用い、袋組織を形成すると同時に、生地糸を製織段階で挿入し、芯材の代替とする事により3次元化された一体型のパイピング形状のファブリックを開発いたしました。これにより柔らかい繊維素材のパイピング部材が作成可能となった事で、人体に接触する部位への展開も可能となりました。また、シームレス化、無裁断化による作業工程の削減効果と裁断ロスの低減効果も得られる事で環境性能も高い商品となりました。シートメイン部の座面および背面の中央部分などにも配置可能で、作業性も良いことから、従来のシートにはない商品力を生み出す事が可能となり、自動車メーカー様より高い評価をいただき採用にいたりました。今後もファブリック技術をいかした、シート加飾部材の開発を進めてまいります。 (機能資材事業)機能資材事業部門では、当社の保有する環境技術の根幹である消臭加工「トリプルフレッシュ」が、VOCからヒト由来のニオイの除去という時代のニーズに合わせて進化しております。まず高機能性繊維製品の国際標準化に参画し、その結果として金属酸化物センサーを用いた混合悪臭に対する消臭試験方法“ISO17299-5”が2014年4月に発行されました。そして、そのISO規格に対応した新しい消臭剤を開発し、汗臭や排泄臭など人体から発せられるニオイを強力に消臭できる第4世代の「トリプルフレッシュ」の開発に成功しました。さらにこの新消臭剤を用いた商品開発を進めた結果、医療・介護分野の消臭製品に展開することができました。前126期に商品展開が開始された高機能浴室床材に続いて今期も新しい分野への参入ができ、堅実な事業に育てていきたいと考えております。 なお、当社グループの研究開発については、各セグメントに共通する基礎的研究であり特定のセグメントに関連付けができないため総額を記載することとし、当連結会計年度の研究開発費の総額は3億48百万円(前連結会計年度比8.5%減)となっております。