研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
| 2025-03 |
- |
34 |
| 2024-03 |
- |
39 |
| 2023-03 |
- |
15 |
| 2022-03 |
- |
7 |
| 2021-03 |
- |
18 |
研究開発活動(本文)
FY2025|2,513 文字
6 【研究開発活動】当社グループでは、中期経営計画「TG25-27」において“繊維で培った技術・経営資源をもとに、新たな価値を創造し更なる成長を実現する”とし、基本方針にある「新中核事業の成長・拡大」では、新たな成長の芽の育成・研究開発推進を掲げており、既存事業の発展と新規事業の育成を推進すべく、積極的に研究開発を進めております。 (繊維セグメント)繊維セグメントでは、紡績糸の開発は富山工場、㈱ナイガイテキスタイルで行い、織・編・加工並びに各種繊維製品の研究開発は㈱シキボウ江南内にある当社開発技術部で行っております。抗ウイルス加工「フルテクト®」については、様々な繊維製品に対応した加工開発を進めております。㈱シキボウ江南は、NITE(ナイト)「独立行政法人製品評価技術基盤機構」より、JNLA「産業標準化法試験事業者登録制度」におけるJIS L1902抗菌性試験、ならびにJIS L1922繊維製品の抗ウイルス性試験を行う試験事業所として2022年6月に認定されており、抗菌性試験や抗ウイルス性試験を行っております。消臭剤「デオマジック®」については、臭気対策として大手製紙工場、畜産現場、産業廃棄物処理場やバイオマス発電所で採用されており、使用済み紙おむつのマテリアルリサイクルに関わる消臭技術の開発にも共同で取り組んでおります。また、女性従業員で構成するフェムテックプロジェクトチームと連携し、女性の快適性を追求して開発した経血対応の防臭加工「フェミュー®」や防汚加工「ノアード®」も好評を得ております。更なる快適性を追求し開発を進めてまいります。環境配慮型素材としては、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取組みとして、バイオプラスチックペレット「コットレジン®」の開発を進めております。「コットレジン®」は、廃棄されるコットンの繊維製品や端材を微粉末化し、リサイクルセルロースマイクロファイバーとしてプラスチックに混練することにより、従来のプラスチックよりも強度が向上したバイオマス素材配合プラスチックです。2025年3月に㈱シキボウ江南にコットンの繊維製品・端材を微粉末化する設備を導入し量産化が可能となりました。2024年10月に幕張メッセ、2025年5月にインテックス大阪で開催された「サステナブルマテリアル展」にも出展し、自動車部品、建材、電化製品、日用品などの用途向けにバイオマス素材配合プラスチックとして様々な業界から反響をいただき、取組みを進めております。あいちサーキュラーエコノミー推進プロジェクトチームにも参画し、産官学連携・共創により新たな循環の創出に取り組んでおり、加えてプラスチック成型メーカーなど異業種との取組みにより製品開発や販促を進めてまいります。繊維セグメントの当連結会計年度の研究開発費は、190百万円であります。 (産業材セグメント)産業資材部門では、研究開発は敷島カンバス㈱の研究開発部で行っております。ドライヤーカンバス事業では、製造工程で生じる端材の再資源化プロセスの確立を進め、資源循環させたリサイクル原料を配合した原糸を開発中です。また、石油由来である主原料のPET使用量と使用済み製品の廃棄量の削減両方にメリットがある軽量カンバスの開発と実用化を進めております。コルゲーターベルト分野では、乾燥効率のアップ、使用期間の延長や騒音の低減が期待出来るニードルベルト「N-Dry®10」の採用実績が増えつつあり、今後更なる拡販に向け、量産対応と生産効率アップに向けた開発を進めてまいります。フィルタークロス事業では、近年 微細な粒子の捕捉に対するニーズが高まっており、当社では極細繊維を使用し高密度に織り上げた「脱水機用緻密クロス」を開発、販売を開始しました。また環境配慮商品として、ケミカルリサイクルPETとマテリアルリサイクルPETの組合せによりリサイクル率が50%以上となるベルトプレス用クロスや、マテリアルリサイクルPPを使用したフィルタークロスを開発し、エコマーク認定の申請準備を開始しております。空気清浄装置分野では、顧客ニーズへの対応取り組みとして小型オイルミスト除去装置の改良・販売や自動巻取型防虫フィルター装置の開発を強化してまいります。 製造業各社からのニーズに応えるべく、既存製品の改良・新製品の開発に努めるとともに、リサイクル製品の開発など、地球環境へ配慮した製品開発を強化してまいります。機能材料部門では、化成品事業については㈱シキボウ堺を拠点に、複合材料事業については中央研究所を拠点に開発を行っております。化成品事業では、食品用増粘安定剤(食品添加物)の用途拡大に向けた研究開発を進めております。食物繊維素材として利用されるサイリウムシードガムは、主に整腸機能などの健康食品として利用されており、アレルゲン物質を含まないゲル化剤として、高齢者向けの嚥下剤としての使用や、加工食品などの用途では保水機能を活かした離水防止剤として利用できるように開発を進めております。また増粘多糖類の脱臭品では、これまでに豆由来の臭気を低減した商品を開発し、冷菓や飲料用途向けに採用を頂いていることから、新たな豆類でも臭気物質を分離する研究を行い、商品開発に取り組みます。複合材料事業では、航空・宇宙分野やエネルギーインフラ分野などに向けて繊維強化複合材料の研究開発を行っております。航空・宇宙分野では、航空機エンジンの熱効率向上や軽量化を目的に、セラミック繊維を用いた複合材料用基材(CМC基材)の開発に取り組むとともに、軽量化が求められる構造物では特殊繊維を用いた部材の開発などを進めております。また、エネルギーインフラ分野では、耐熱性を有する樹脂や加工方法の開発を進めております。当事業では、国内の企業に限らず、海外のユーザー企業、大学や研究機関との連携も強めながら、各用途に最適な材料の開発に取り組んでまいります。産業材セグメントの当連結会計年度の研究開発費は201百万円であります。 以上の結果、当連結会計年度の研究開発費は392百万円であります。
FY2024|2,743 文字
6 【研究開発活動】当社グループでは、中期経営計画「ACTION22-24」の基本方針の中で、「新中核事業に続く新たな成長の芽の育成と研究開発の推進」、「地球環境に配慮した製品や社会課題を解決する製品のさらなる開発と販売強化」を掲げており、既存事業の発展と新規事業の育成を推進すべく、研究開発活動に積極的に取り組んでおります。 当社グループの研究開発活動は、繊維セグメントでは、紡績糸の開発は富山工場で行い、織・編・加工並びに各種繊維製品の研究・開発は㈱シキボウ江南内にある当社開発技術部で行っております。産業材セグメントでは、産業資材部門の研究開発は敷島カンバス㈱の研究開発部で行い、機能材料部門の化成品事業については㈱シキボウ堺において、複合材料事業は東近江市にある当社中央研究所を拠点に開発を行っております。 (繊維セグメント)抗ウイルス加工「フルテクト®」については、様々な用途の繊維製品に対応した加工開発を進めております。また、連結子会社である㈱シキボウ江南は、「独立行政法人製品評価技術基盤機構」〔NITE(ナイト)〕から抗ウイルス性試験を行う試験事業所として認定され、公的なJNLA標章を付した試験証明書を発行しております。皆さまの更なる安心に繋げていただければと思っております。消臭剤「デオマジック®」については、大手製紙工場、畜産現場や産業廃棄物処理場等で採用され好評です。特に広大な産業廃棄物処理場やバイオマス発電所での臭気対策として採用が増加しております。産業臭対策用途や介護用途への販促に力を入れ、環境展などの展示会にも出展し、拡販を進めております。また大手製薬会社から販売されている「デオマジック®」を使用したコラボ商品である消臭スプレー・熱蒸散タイプ消臭剤・ポータブルトイレ用消臭剤が介護向けに好評です。また中国で排水処理施設や産業廃棄物処理場向けに「デオマジック®」の販売を開始し、2024年4月に中国上海にて開催された「第25回中国環境博覧会 IE expo 2024」に出展し、好評を得ております。またベトナムでも産業臭対策用途や集合住宅のゴミ集積場の臭気対策として「デオマジック®」の販売を進めております。新型コロナが収束し、マスクを外す機会が増えることにより、身の回りのニオイに敏感になることが増えていると言われています。皆さまの生活環境中での気になるニオイ対策としてお役に立てればと思っております。また、女性従業員で構成するフェムテックプロジェクトチームと連携し、女性の快適性を追求して開発した経血対応の防臭加工「フェミュー®」、経血対応の防汚加工「ノアード®」も好評を得ております。更なる快適性を追求し開発を進めてまいります。環境配慮型素材としては燃焼時のCO2排出量を削減するポリエステル「オフコナノ®」、微生物が存在する環境下で分解されマイクロプラスチックによる海洋環境汚染の軽減を目指す生分解性ポリエステル「ビオグランデ®」が好評を得ております。ユニフォーム、シャツ、スポーツウエア、寝装品など繊維全般に向けて提案を進めてまいります。今回新たに循環経済の実現に向けた取り組みとして、環境への負荷を軽減しながら新たな付加価値を創出するために開発した「コットレジン®」は、廃棄されるコットンの繊維製品や端材を微粉末化し、リサイクルセルロースマイクロファイバーとしてプラスチックに混練することにより、従来のプラスチックよりも強度が向上したバイオマスプラスチックです。2024年5月に東京ビッグサイトにて開催された「環境展」にも出展し、自動車部品、建材、電化製品、日用品などの用途向けにバイオマスプラスチックとして幅広い用途が想定されています。プラスチック成型メーカーなど異業種との取り組みにより製品開発や販促を進めてまいります。 繊維セグメントの当連結会計年度の研究開発費は、198百万円であります。 (産業材セグメント)産業資材部門では、製造業各社からのニーズに応えるべく、既存製品の改良・新製品の開発に努めるとともに、エコマークが取得できるリサイクル製品の開発など、地球環境へ配慮した製品開発を強化してまいります。ドライヤーカンバス事業では、製品の軽量化により石油由来原料の使用量削減と使用済み製品の廃棄物削減が見込まれる新製品を開発、実機テストへと進めてまいります。コルゲーターベルト分野では、乾燥効率のアップ、使用期間の延長や騒音の低減が期待できるニードルベルト「N-Dry」が国内広幅新マシンで採用され、今後は受注量の増加が見込まれるため、更なる生産効率向上に繋がる開発に取り組んでまいります。フィルタークロス事業では、広幅対応水平ベルト用緻密クロスの商品化、当社工程内で発生した端材を再資源化したエコ商品の開発を強化してまいります。空気清浄機事業では、顧客ニーズ対応として防虫仕様の自動巻取型粗塵フィルター装置等の開発に取り組んでまいります。今後は、繊維セグメントが有する繊維加工技術の産業材への応用も検討していく予定で、特にサステナビリティに繋がる機能の強化と製品開発に取り組んでまいります。機能材料部門では、化成品事業は、食品用増粘安定剤の用途拡大に向けた研究開発を進めております。これまで増粘多糖類のローカストビーンガムやグァーガムなどで、豆由来の臭気を低減した商品を開発し、冷菓や飲料用途向けに採用頂いていることから、違う種類の豆類においても臭気物質を分離する研究を行い、商品開発に取り組んでおります。また食物繊維素材として利用されるサイリウムシードガムは、主に整腸機能などの健康食品として利用されており、アレルゲン物質を含まないゲル化剤として、嚥下剤やとろみ調整剤等の用途でも使用できるように開発を進めております。複合材料事業では、中央研究所において、航空・宇宙分野やエネルギーインフラ分野等に向けて繊維強化複合材料の研究開発を行っております。航空・宇宙分野では、航空機エンジンの熱効率向上や軽量化を目的に、セラミック繊維を用いた複合材料(CМC基材)の開発に取り組むとともに、軽量化が求められる構造物では特殊繊維を用いた部材の開発などを進めております。また、エネルギーインフラなどの分野では、耐熱性を有する樹脂や加工方法の開発を進めております。当事業では、国内の企業に限らず、海外のユーザー企業、大学や研究機関との連携も強化しながら、各用途に最適な材料の開発に取り組んでまいります。 産業材セグメントの当連結会計年度の研究開発費は191百万円であります。 以上の結果、当連結会計年度の研究開発費は389百万円であります。
FY2023|2,502 文字
6 【研究開発活動】当社グループでは、中期経営計画「ACTION22-24」の基本方針の中で、「新中核事業に続く新たな成長の芽の育成と研究開発の推進」、「地球環境に配慮した製品や社会課題を解決する製品のさらなる開発と販売強化」を掲げており、既存事業の発展と新規事業の育成を推進すべく、研究開発活動に積極的に取り組んでおります。 当社グループの研究開発活動は、繊維セグメントでは、紡績糸の開発は富山工場で行い、織・編・加工並びに各種繊維製品の研究・開発は㈱シキボウ江南内にある当社開発技術部で行っております。産業材セグメントでは、産業資材部門の研究開発は敷島カンバス㈱の研究開発部で行い、機能材料部門の化成品事業については㈱シキボウ堺において、複合材料事業は東近江市にある当社中央研究所を拠点に開発を行っております。 (繊維セグメント)抗ウイルス加工「フルテクト®」については、“あなたの暮らしに寄り添う”素材として、多くの引き合いを頂いており、様々な用途の繊維製品に対応した加工開発を進めております。また、連結子会社である、株式会社シキボウ江南が、「独立行政法人製品評価技術基盤機構」〔NITE(ナイト)〕から抗ウイルス性試験を行う試験事業所として認定されたことにより、公的なJNLA標章を付した試験証明書を発行することが可能になりました。皆さまの更なる安心に繋げていただければと思っております。消臭剤「デオマジック®」については、畜産現場や産業廃棄物処理場、大手製紙工場などで採用され好評です。特に産業廃棄物処理場やバイオマス発電所での採用が増加しております。産業臭対策用途や介護用途への販促に力を入れ、環境展などの展示会にも出展し、拡販を進めております。また大手製薬会社から「デオマジック®」を使用したコラボ商品として介護用途に消臭スプレー・熱蒸散タイプ消臭剤・ポータブルトイレ用消臭剤が好評発売中ですが、新たにトイレ用消臭剤としてタンクに置くタイプの消臭剤も発売され好評を得ております。消臭加工では、尿もれ臭対策消臭加工「スーパーアニエール®P」、ストレス臭対策消臭加工「スーパーアニエール®S」を新たに開発しました。アフターコロナでマスクを外すと身の回りのニオイに対し敏感になることが予想されます。皆さまの生活環境中での気になるニオイ対策としてお役に立てればと思っております。また、環境配慮型素材としては燃焼時のCO2排出量を削減するポリエステル「オフコナノ®」の展開を進めておりますが、新たに生分解性ポリエステル「ビオグランデ®」を開発し、販売を開始いたしました。ユニフォーム、シャツ、スポーツウエア、寝装品など繊維全般に向けて提案を進めてまいります。「ビオグランデ®」は微生物が存在する環境下で分解されるため、マイクロプラスチックによる海洋環境汚染の軽減を目指しております。また、女性従業員で構成するフェムテックプロジェクトチームと協力し、女性の快適性を追求して開発した経血対応の防臭加工「フェミュー®」、経血対応の防汚加工「ノアード®」も好評を得ております。機能性を確認するための試験方法についても、JIS化提案に向けて、一般社団法人ボーケン品質評価機構と共同で取り組んでまいります。更なる快適性を追求し開発を進めてまいります。 繊維セグメントの当連結会計年度の研究開発費は、170百万円であります。 (産業材セグメント) 産業資材部門では、製造業各社からのニーズに応えるべく、既存製品の改良・新製品の開発に努めております。ドライヤーカンバス事業では、抄紙機への普及が進むカンバス洗浄装置との組合せにより紙の欠点となる古紙由来の汚れが容易に除去できるドライヤーカンバスを開発、サンプル試験を経て抄紙機でのテストへと進めてまいります。コルゲーターベルト分野では、海外販売に特化した新商品「N-Dry8」を海外段ボールメーカーに紹介、一部で採用に向けた商談を進めております。フィルタークロス事業では、微粒子捕集効率を向上させた加圧脱水機用緻密クロスの販売強化、シワが入りにくく且つ軽量な広幅対応水平ベルト用クロスの開発・販売に取り組んでまいります。空気清浄機事業では、開発済みの新製品である小型オイルミスト除去装置や防虫フィルターの販売を強化してまいります。 今後は、繊維セグメントが有する繊維加工技術の産業材への応用も検討していく予定で、特にサステナビリティに繋がる機能の強化と製品開発に取り組んでまいります。機能材料部門では、化成品事業においては、食品用増粘安定剤の用途拡大を図るべく研究開発を進めております。ローカストビーンガムやグァーガムなどの増粘多糖類については、原料由来の臭気を低減した脱臭品を開発し、臭気低減ニーズのある冷菓や健康飲料用途等での提案活動及び販売拡大に取り組んでおります。また食物繊維素材として利用されるサイリウムシードガムについては、アレルゲン物質を含まないゲル化剤として、嚥下剤やとろみ調整剤等の用途で使用できるように開発を進めております。複合材料事業では、中央研究所において、航空・宇宙、エネルギーインフラ用途を主体に繊維強化複合材料の研究開発を行っております。航空機分野では、当年度まで国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に参画し、現在使用されている合金素材以上に高温耐熱特性があるセラミック繊維を用いた複合材料(CMC)の研究開発を進めてまいりました。助成事業は終了しますが、航空機エンジンの熱効率向上と軽量化に向けて、技術開発を引き続き進めてまいります。また、電気絶縁性能や高強度軽量化を求める、エネルギーインフラ用途の分野では、新たな成形・加工方法の開発を行うとともに、海外のユーザー企業、大学や研究機関との連携も強めながら、各用途に最適な材料の開発に取組みを進めてまいります。 産業材セグメントの当連結会計年度の研究開発費は202百万円であります。 以上の結果、当連結会計年度の研究開発費は372百万円であります。
FY2022|2,256 文字
5 【研究開発活動】当社グループでは、中期経営計画「ACTION22-24」の基本方針の中で、「新中核事業に続く新たな成長の芽の育成と研究開発の推進」、「地球環境に配慮した製品や社会課題を解決する製品のさらなる開発と販売強化」を掲げており、既存事業の発展と新規事業の育成を推進すべく、研究開発活動に積極的に取り組んでおります。当社グループの研究開発活動は、繊維セグメントでは、紡績糸の開発は富山工場で行い、織・編・加工並びに各種繊維製品の研究・開発は㈱シキボウ江南内にある当社開発技術部で行っております。産業材セグメントでは、産業資材部門の研究開発は敷島カンバス㈱の研究開発部で行い、機能材料部門の化成品事業については㈱シキボウ堺において、複合材料事業は東近江市にある当社中央研究所を拠点に開発を行っております。 (繊維セグメント)抗ウイルス加工「フルテクト®」については、様々な繊維製品に対応した加工の開発を進めており、協業・連携している企業の素材への共同開発も進めております。ファッションブランド、アンリアレイジにおいては2020年秋に引き続き、2021年春のパリコレクションにも「フルテクト®」を採用いただきました。当社は客先であるアパレルに「フルテクト®」加工素材を提案する際、アンリアレイジによるユニフォームデザインをセットで提案するという新たな取組みを行っております。消臭加工「デオマジック®」については、消臭剤として畜産現場や産業廃棄物処理場、大手製紙工場などで採用され展開している中、ペット用品等の製造販売を行っている企業から、「デオマジック®」を使用した熱蒸散タイプのペット臭対策の消臭剤も発売され好評を得ております。また、トイレットペーパーや衛生用品を製造販売している企業からは「デオマジック®」を使用した介護用おしりふきが2022年4月に発売開始となりました。また、燃焼時のCO2排出量を削減する環境配慮型ポリエステル「オフコナノ®」にPP(ポリプロピレン)不織布への応用により、フルテクトマスクにも展開しております。ユニフォーム、シャツ、スポーツウエア、寝装品など繊維全般に向けて新タイプの環境配慮型素材として提案を進めてまいります。加えて女性の快適性を追求した機能加工の開発も進めており、10人の女性従業員で構成するフェムテックプロジェクトチームと連携し、経血対応の防臭加工「フェミュー®」経血対応の防汚加工「ノアード®」を開発しました。更なる快適性を追求し開発を進めるとともに機能性を確認するための試験方法についても一般財団法人ボーケン品質評価機構と共同で取り組んでまいります。 繊維セグメントの当連結会計年度の研究開発費は、149百万円であります。 (産業材セグメント)産業資材部門は、ドライヤーカンバス事業では、汚れ除去効果を付加した新製品を開発し、顧客において実機テストを実施しておるところです。今後、品種バリエーションの拡充を進めてまいります。コルゲーターベルト分野では、海外販売を見据えた新たなニードルベルト(N-Dry8)を開発し、国内の段ボール製造会社において実機テストを開始しております。渡航制限が解除され次第、海外での営業活動に着手いたします。フィルタークロス事業では、微粒子補修効率を向上させた加圧脱水機用緻密クロスや、シワが入りにくく、かつ軽量な広幅対応水平ベルト用クロスを開発し、販売を開始いたしました。空気清浄機分野では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で販促が遅れておりました新製品の小型オイルミスト除去装置や防虫フィルターの販売を強化してまいります。今後は、繊維セグメントが有する繊維加工技術の産業資材部門への応用も検討しております。特にサステナビリティにつながる機能の強化と製品開発に取り組む予定になっております。機能材料部門では、化成品事業においては、食品用増粘多糖類の用途拡大を主体に研究開発を進めております。当社が製造する食品用増粘多糖類は、植物由来の安心安全な食品添加物としてソースやドレッシング、アイスクリームなどに使用されており、食品のとろみや品質の安定などで有用な特性があります。新たな用途に向けては精製技術の高度化などに取り組み、需要が拡大している健康飲料や冷菓用途の開発を進めます。また食品廃棄ロスの削減や地球環境に優しいエコロジーな食品作りに貢献できるように食品添加物の研究開発を進めてまいります。複合材料事業の中央研究所においては、航空宇宙分野及びエネルギー分野向け用途を主体に繊維強化複合材料の研究開発を行っております。航空機エンジン部品では、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に重工メーカーと共同で参画しており、現在使用されている合金素材以上に高温耐熱特性があるセラミック繊維を用いた複合材料(CMC)の研究開発を進めております。当社はCMCの基材となる三次元組織の織物について技術開発を行い、航空機エンジンの熱効率向上と軽量化の実現により省エネルギー化を目指しております。加えて電気絶縁性能や高強度軽量化を求める分野で商品開発に取り組むとともに、海外のユーザー企業、大学や研究機関との連携も強めながら、各用途に最適な材料の開発を進めてまいります。 産業材セグメントの当連結会計年度の研究開発費は188百万円であります。 以上の結果、当連結会計年度の研究開発費は337百万円であります。
FY2021|2,263 文字
5 【研究開発活動】当社グループでは既存事業の発展と新規事業の育成を推進すべく、研究開発活動に積極的に取り組んでおります。 (繊維セグメント)1.抗ウイルス加工「フルテクト®」の進捗2004年にWHOが「鳥インフルエンザは、世界的な流行を起こす非常に危険な人間の伝染病に変異する可能性がある」と警告する声明を発表したことから、2005年より鳥インフルエンザウイルス対応加工の開発を開始し、2006年に抗ウイルス加工「フルテクト®」を開発し発表しました。2009年には、新型インフルエンザ(H1N1)の流行で、当社の「フルテクト®」加工マスクが注目されました。2015年には繊維製品の抗ウイルス加工SEKマークの認証が開始され「フルテクト®」もSEKマーク認証を受けました。また、自社で抗菌・抗ウイルス試験のできる試験室を整備し、自社製品の品質確認体制を整えました。新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)の中、「フルテクト®」の新型コロナウイルスに対する抗ウイルス効果も確認され、「フルテクト®」は注目される加工となっております。様々な繊維製品に対応した「フルテクト®」加工の開発を進めており、ファッションブランドのアンリアレイジにも採用され、2020年9月のパリコレクションにて発表されました。また、新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐため、繊維製品だけではなく、様々な生活空間でご使用いただけるよう、ウイルス除去・除菌用の「フルテクト®」スプレーも開発し、販売しております。 2.消臭加工「デオマジック®」の進捗「デオマジック®」は消臭剤として畜産現場や産業廃棄物処理場、大手製紙工場などで採用され好評です。生ゴミ用途・ベビー用途・ペット用途のほか、産業臭対策用途や介護用途への販促に力を入れ環境展などの展示会にも出展し拡販を進めています。中国でも産業臭対策用途・畜産用途向けに販促を進めています。アース製薬株式会社からデオマジックを使用したコラボレーション商品として介護用途に消臭スプレー・熱蒸散タイプ消臭剤・ポータブルトイレ用消臭剤が好評発売中ですが、新たにトイレ用消臭剤として置き型タイプとワンプッシュスプレータイプが発売開始となり好評を得ています。 3.環境配慮型ポリエステル「オフコナノ®」を開発当社は、東京理科大学発のベンチャー企業、アクティブ株式会社が開発した技術「グリーンナノ」を活用し、燃焼時にCO2の排出を大幅に削減できるポリエステル繊維「オフコナノ®」を開発しました。繊維製品の一部はリサイクルされていますが、その多くは廃棄後、焼却処分されているため、燃焼時にCO2の排出を軽減できる繊維は、環境負荷低減に貢献することができます。「オフコナノ®」は、炭化促進剤とCO2化学吸着剤が入ったナノサイズのカプセルをポリエステル繊維に練り込んだもので、燃焼すると通常のポリエステル繊維に比べ約60%の二酸化炭素の発生を抑制することができます。当社は、主力の綿素材をサステナブル(持続可能)な繊維素材として打ち出しており、新たに環境配慮型ポリエステル繊維として「オフコナノ®」が加わることで、綿と合繊の両素材でサステナビリティ(持続可能性)を追求する体制が整いました。「オフコナノ®」のポリエステル綿から紡績したスパン糸のみならず、フィラメントタイプの開発も進めています。また、ポリプロピレン不織布への応用により、マスク用途などへの開発も進めています。ユニフォーム、シャツ、スポーツウエア、寝装品など繊維全般に向けて新タイプの環境配慮型素材として提案を進めていきます。 繊維セグメントの当連結会計年度の研究開発費は、169百万円であります。 (産業材セグメント)産業資材部門では、製紙業界及び製造業各業種等における顧客課題に対応した新製品・新技術の開発に努めています。製紙用ドライヤーカンバス事業では、差別化製品として、板紙製造ユーザーから要望の高い防汚性・洗浄性に優れた製品や耐熱原糸・耐摩耗原糸を用いたライフ対策製品を拡充しました。段ボール貼合用コルゲーターベルトでは、一部の設備や高品位段ボール向けに使用されているニードルベルトの製品名を「N-Dry」と命名して、一般の設備・製品でも使用可能な仕様に改良しラインナップに加えました。フィルタークロス事業では、昨年6月に施行された食品衛生法等の一部改正への対応として安全に使用いただける商品供給を目的に、原材料からの見直しに取り組んでいます。また、電池材料や化成品顧客から微粒子捕集の効率向上要求が高まっており、これらの顧客ニーズを満たすべく緻密クロスの新規開発に注力しています。 機能材料部門では、中央研究所において、航空宇宙分野並びにエネルギー分野向け用途を主体に複合材料(繊維強化プラスチック)の研究開発を行っております。高まる市場要求に応え得る繊維基材の開発や、新たな成形・加工方法による一貫生産体制の擁立を目指した新しい技術開発に取り組んでおり、海外のユーザー企業、大学や研究機関との連携も強めながら、各用途に最適な材料の開発を進めております。 産業材セグメントの当連結会計年度の研究開発費は183百万円であります。 なお、当社グループの研究開発活動は、主として、繊維セグメントは㈱シキボウ江南内にある当社開発部門、産業材セグメントは東近江市にある当社中央研究所を拠点として行っております。当連結会計年度の研究開発費は353百万円であります。
FY2020|1,853 文字
5 【研究開発活動】当社グループでは既存事業の発展と新規事業の育成を推進すべく、研究開発活動に積極的に取り組んでおります。 (繊維事業)1.消臭加工「デオマジック®」の進捗「デオマジック®」は消臭剤として畜産現場や産業廃棄物処理場、大手製紙工場などで採用され好評です。生ゴミ用途・ベビー用途・ペット用途のほか、産業臭対策用途や介護用途に力を入れ環境展などの展示会に出展し拡販を進めています。アース製薬㈱とはコラボレーション商品として介護用途に消臭スプレーおよび熱蒸散タイプ消臭剤を発売し、今年新たにポータブルトイレ用消臭剤が発売開始となりました。中国でも産業臭対策用途・畜産用途向けに販促を進めています。また、新潟大学病院では頭頸部癌患部の臭気対策としてデオマジックの効果が確認され、頭頸部癌学会で報告されています。 (1)すでに実用化した用途①ベビー用途:おむつポーチ、おむつゴミ箱用スプレー(3社から販売)②ペット用途:ネコ砂、トイレシート、消臭スプレー、お散歩エチケット袋③介護用途:人工肛門パウチカバー、消臭スプレー、熱蒸散タイプ消臭剤、ポータブルトイレ用消臭剤 ④畜産用途:消臭剤⑤バキュームカー臭気対策:真空ポンプ潤滑油⑥ゴミ収集車臭気対策:消臭剤⑦産業用臭気対策:消臭剤⑧下水・汚泥臭対策:消臭剤⑨害獣埋葬時臭気対策:徐放性カプセル⑩死臭対策:消臭スプレー、徐放性カプセル⑪水産加工臭気対策:消臭剤⑫生ゴミ臭対策:消臭スプレー⑬飲食店排気臭対策:消臭スプレー、徐放性カプセル、徐放性ゲル(2)実用化に向けて検討中の用途①介護用途:おねしょマット、紙おむつ等、石鹸、患部自壊創臭対策消臭剤②一般用途:トイレ用消臭剤 2. 環境配慮型ポリエステル「オフコナノ」を開発当社は、東京理科大学発のベンチャー企業、アクティブ㈱が開発した技術「グリーンナノ」を活用し、燃焼時にCO2の排出を大幅に削減できるポリエステル繊維を開発しました。繊維製品の一部はリサイクルされていますが、その多くは廃棄後、焼却処分されているため、燃焼時にCO2の排出を軽減できる繊維は、環境負荷低減に貢献することができます。「オフコナノ」は、炭化促進剤とCO2化学吸着剤が入ったナノサイズのカプセルをポリエステル繊維に練り込んだもので、燃焼すると通常のポリエステル繊維に比べ約60%の二酸化炭素の発生を抑制することができます。当社は、主力の綿素材をサスティナブル(持続可能)な繊維素材として打ち出しており、新たに環境配慮型ポリエステル繊維として「オフコナノ」が加わることで、綿と合繊の両素材でサスティナビリティー(持続可能性)を追求する体制が整いました。ユニフォーム、シャツ、スポーツウエアなど衣料全般に向けて新タイプの環境配慮型素材として提案を進めていきます。 繊維事業の当連結会計年度の研究開発費は、159百万円であります。 (産業材事業)産業資材分野では、製紙業界及び製造業各業種等における顧客課題に対応した新製品・新技術の開発に努めています。抄紙用ドライヤーカンバスでは、差別化製品として、耐熱性・防汚性により優れた製品をリリースしました。段ボール製造用コルゲーターベルトでは、作業性に優れた金属フックタイプのニードルベルトを開発し販売を開始しました。フィルタークロスでは、顧客から使用目的別に様々な要求がある中で近年、「微細粒子捕捉」「長寿命」への要求が高まっています。これらの顧客ニーズを満たすべく商品開発を顧客毎にきめ細かく行っています。また、安全に使用いただける商品供給を目的に、2020年6月1日に施行された食品衛生法等の一部改正に対応する商品開発に取り組んでいます。 機能材料分野では、中央研究所において、航空宇宙分野を中心に用途が拡大している複合材料(繊維強化プラスチック)の研究開発を行っております。高まる市場要求に応え得る繊維基材の開発や、新たな成形・加工方法による一貫生産体制の擁立を目指した新しい技術開発に取り組んでおり、海外のユーザー企業、大学や研究機関との連携も強めながら、各用途に最適な材料の開発を進めております。 産業材事業の当連結会計年度の研究開発費は151百万円であります。 なお、当社グループの研究開発活動は、主として、繊維事業は㈱シキボウ江南内にある当社開発部門、産業材事業は東近江市にある当社中央研究所を拠点として行っております。当連結会計年度の研究開発費は310百万円であります。
FY2019|2,112 文字
5 【研究開発活動】当社グループでは既存事業の発展と新規事業の育成を推進すべく、研究開発活動に積極的に取り組んでおります。 (繊維事業)1.消臭加工「デオマジック®」の進捗消臭加工「デオマジック®」は、好評をいただいている畜産用途・生ゴミ用途・ベビー用途・ペット用途に加え、産業臭対策用途の需要が高まっております。今までの消臭剤では不可能であった産業臭対策にデオマジックの検討が加速し、産業廃棄物処理場や製紙工場など各種工場の排水処理施設での採用が拡大しております。販促強化を行い、環境展やケアテックスなどの展示会にも出展し、臭気でお困りの方々にデオマジックのサンプルを使用していただき、展示会をきっかけに受注も増加しております。また2019年2月にはアース製薬㈱からデオマジックを使用したコラボ商品も介護用途向けに発売開始されました。 (1)すでに実用化した用途 ①ベビー用途:おむつポーチ、おむつゴミ箱用スプレー(3社から販売) ②ペット用途:ネコ砂、トイレシート、消臭スプレー、おさんぽエチケット袋 ③介護用途:人工肛門パウチカバー、消臭スプレー、熱蒸散タイプ消臭剤 ④畜産用途:消臭剤 ⑤バキュームカー臭気対策:真空ポンプ潤滑油 ⑥ゴミ収集車臭気対策:消臭剤 ⑦産業用臭気対策:消臭剤 ⑧下水・汚泥臭対策:消臭剤 ⑨害獣埋葬時臭気対策:徐放性カプセル ⑩死臭対策:消臭スプレー、徐放性カプセル ⑪水産加工臭気対策:消臭剤 ⑫生ゴミ臭対策:消臭スプレー ⑬飲食店排気臭対策:消臭スプレー、徐放性カプセル、徐放性ゲル(2)実用化に向けて検討中の用途 ①介護用途:おねしょマット、紙おむつ等、ポータブルトイレ用消臭剤、石鹸 ②一般用途:トイレ用消臭剤 ③その他用途:生ごみ処理機(コンポスト)用消臭剤 2.「エリシルク」プロジェクトの推進カンボジアのコンポンチャムにあるコンポンチャム農業大学でエリサン養蚕を継続し、キャッサバ農家に卵を提供して養蚕指導を行い、養蚕コミュニティーを拡大してまいりましたが、新たにカンボジアのサムロート高校でも学生に養蚕を教育し、近隣農家での養蚕拡大をはかっております。また、ラオスにおいて、アジア・アフリカで地域保健の向上支援を行っているISAPH(アイサップ)を通じエリサンの養蚕を進めるとともに、蛹を食生活改善のための蛋白源として使用することを進めております。 「エリナチュレ®」は天然の繭の機能を活かした肌にやさしい機能繊維製品であることと、カンボジアの農家を支援して繭を生産するCSR活動が評価され、2016年グッドデザイン賞を受賞いたしました。現在では、さらに東南アジア地域への拡大を進めており、「持続可能な開発目標」として取り組みを広げ、「エリシルク」プロジェクトに賛同いただける企業との取り組みを拡大しております。 繊維事業の当連結会計年度の研究開発費は、154百万円であります。 (産業材事業)産業資材分野では、製紙業界及び製造業各業種等における顧客課題に対応した新製品・新技術の開発に努めております。国内製紙業界における紙・板紙需要は紙では前年割れ、板紙は前年比微増となりましたが、トータルでは前年比マイナスとなりました。そのような環境下、顧客からの様々な要求に対し、タイムリーに対応出来る製品の開発に取組んでおります。抄紙用カンバスでは、広幅高速マシンでも採用可能な低通気度スパイラルカンバス、より過酷な条件下でも使用可能期間を維持する耐熱シリーズ、各種の汚れ対策商品などをリリースいたしました。段ボール製造用コルゲーターベルトでは、海外のコルゲーターマシンを目標とした新たなニードルベルトを開発し、実機テストもスタートさせました。フィルタークロスでは、顧客から使用目的別に様々な要求がある中で近年、「微細粒子捕捉」「長寿命」への要求が高まっております。これらの顧客ニーズを満たすべく商品開発を顧客毎にきめ細かく行っております。また、工場排水の処理や浄水場・下水処理場における汚泥処理などで、水環境の保持にも貢献しております。 機能材料分野では、中央研究所において、航空宇宙分野を中心に用途が拡大している複合材料(繊維強化プラスチック)の研究開発を行っております。高まる市場要求に応え得る繊維基材の開発や、新たな成形・加工方法による一貫生産体制の確立を目指した新しい技術開発に取り組んでおり、海外のユーザー企業、大学や研究機関との連携も強めながら、各用途に最適な材料の開発を進めております。また、新たな耐熱複合材料の開発活動として、経済産業省所管のNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)による開発事業に参画するなど、他企業・大学との共同研究開発も行っております。 産業材事業の当連結会計年度の研究開発費は167百万円であります。 なお、当社グループの研究開発活動は、主として、繊維事業は㈱シキボウ江南内にある当社開発部門、産業材事業は東近江市にある当社中央研究所を拠点として行っております。 当連結会計年度の研究開発費は321百万円であります。
FY2018|1,992 文字
5 【研究開発活動】当社グループでは既存事業の発展と新規事業の育成を推進すべく、研究開発活動に積極的に取り組んでおります。 (繊維事業)1.消臭加工「デオマジック®」の進捗平成29年9月に「デオマジック®」がテレビ番組で紹介され400件以上の問い合わせが殺到しました。畜産用途向けデオマジックはJAグループの科学飼料研究所から販売され、全国の畜産農家で臭気対策に使用され好評であります。また、一昨年発表し東邦車輌㈱から販売されているバキュームカー用デオマジックVC1オイルや昨年発表したゴミ収集車用デオマジックは問い合わせも多く好評であります。さらに産業臭対策や介護用途など、新たな用途へのデオマジックの応用開発が加速しております。 (1)すでに実用化した用途 ① ベビー用途 おむつポーチ、おむつゴミ箱用スプレー(3社から販売) ② ペット用途 ネコ砂、トイレシート、消臭スプレー、お散歩エチケット袋 ③ 介護用途 人工肛門パウチカバー、おしりふき、消臭スプレー ④ 畜産用途 消臭スプレー ⑤ バキュームカー臭気対策 真空ポンプ潤滑油 ⑥ ゴミ収集車臭気対策 消臭スプレー ⑦ 産業用臭気対策(下水・汚泥、水産加工、工場臭気など) 消臭スプレー ⑧ 害獣埋葬時臭気対策 徐放性カプセル (2)実用化に向けて検討中の用途 ① 介護用途 おねしょマット、紙おむつ等、徐放性消臭剤、石鹸 ② 一般用途 体臭対策 ③ 公衆用途 トイレの臭気対策、業務用消臭剤・消臭スプレー ④ その他用途 園芸用肥料臭気対策 2.「エリシルク」プロジェクトの推進カンボジアのコンポンチャムにあるコンポンチャム農業大学でエリサン養蚕を行い、信州大学の梶浦教授の指導により卵の継体を進めております。コンポンチャム農業大学はキャッサバ農家に卵を提供し、養蚕指導を行ない、養蚕コミュニティーを拡大しております。また、コンポンチャム農業大学にて養蚕を行っていた学生が、本年4月からNPO法人の支援を受けて日本で1年間の農業研修を受けており、帰国後はカンボジアでのエリシルクプロジェクトのリーダーとなってもらえることを期待しております。「エリナチュレ®」製品は、ベビー用品販売会社などで新規アイテムが拡大しております。「エリナチュレ®」は天然の繭の機能を活かした肌にやさしい機能繊維製品であることとカンボジアの農家を支援して繭を生産するCSR活動が評価され2016年グッドデザイン賞を受賞しております。今後、エリサン養蚕のコミュニティーを拡大するとともに、日本のみならず海外も含めた「エリシルク」プロジェクトに賛同する企業を拡大してまいります。 繊維事業の当連結会計年度の研究開発費は、1億59百万円であります。 (産業材事業)産業資材分野では、製紙業界及び製造業各業種等における顧客課題に対応した新製品・新技術の開発に努めております。国内製紙業界における紙・板紙需要は紙では前年割れ、板紙は前年並みの傾向が数年続いており、マーケットとしては微減が続いている状況です。そのような環境下、顧客からの様々な要求に対し、タイムリーに対応できる製品の開発に取り組んでおります。省エネについては、重量軽減を意図した製品や紙の乾燥性向上のため通気度を高めた製品、また耐摩耗性を重視した小型コイルを組み合わせた「スパイラルカンバス」、シートとの接触面積を減じた汚れ対応カンバス等、新製品をリリースしました。フィルタークロスでは、顧客からの要求性能は使用目的により顧客単位で様々であり、「微細粒子捕捉」「長寿命」の要求が増しています。これら顧客ニーズを満たすべく商品開発を顧客毎にきめ細かく行っております。また、工場排水の処理や浄水場・下水処理場など水環境の保持にも貢献しております。 機能材料分野では、中央研究所において、航空宇宙分野を中心に用途が拡大している複合材料(繊維強化プラスチック)の研究開発を行っております。高まる市場要求に応え得る繊維基材の開発や、新たな成形・加工方法による一貫生産体制の確立を目指した新しい技術開発に取り組んでおり、海外のユーザー企業、大学や研究機関との連携も強めながら、各用途に最適な材料の開発を進めております。また、新たな耐熱複合材料の開発活動として、経済産業省所管のNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)による開発事業に参画するなど、他企業・大学との共同研究開発も行っております。 産業材事業の当連結会計年度の研究開発費は1億82百万円であります。 なお、当社グループの研究開発活動は、主として、繊維事業は㈱シキボウ江南内にある当社開発部門、産業材事業は東近江市にある当社中央研究所を拠点として行っております。 当連結会計年度の研究開発費は3億41百万円であります。
FY2017|1,761 文字
6 【研究開発活動】当社グループでは既存事業の発展と新規事業の育成を推進すべく、研究開発活動に積極的に取り組んでおります。 (繊維事業)1.消臭加工「デオマジック®」の進捗平成23年8月にプレス発表した新しい発想の消臭加工「デオマジック®」は、繊維業界のみならず様々な業種からの問い合わせがあり、市場への製品販売に向けて異業種と取り組みを進めております。特に、介護用途・ベビー用途・ペット用途・畜産用途への拡販を進めております。(1)すでに実用化した用途 ①ベビー用途 おむつポーチ、おむつゴミ箱用スプレー(2社から販売) ②ペット用途 ネコ砂、トイレシート、消臭スプレー、お散歩エチケット袋 ③介護用途 人工肛門パウチカバー、おしりふき、消臭スプレー ④畜産用途 消臭スプレー ⑤くみ取り車用途 真空ポンプ潤滑油 ⑥ゴミ収集車用途 消臭スプレー(2)実用化に向けて検討中の用途 ①介護用途 おねしょマット、紙おむつ等 ②下水道用途 汚泥臭対策 ③水産用途 魚臭対策 ④一般用途 体臭対策 ⑤その他用途 園芸用肥料臭気対策 2.「エリシルク」プロジェクトの推進東京農業大学の長島孝行教授との共同研究により開発した天然機能性繊維「エリナチュレ®」(エリシルク)は、発表以来「エリナチュレ®」ブランドを世に広めるため、プロジェクトを企画推進してまいりました。一昨年度から信州大学と産学連携にてエリサン養蚕(量産)に向けて共同研究を始め、カンボジアで養蚕方法の指導を受け、エリサン養蚕を開始いたしました。今年度は現地農業学校が主体となり、卵の継体を進め、現地農家との養蚕コミュニティーを拡大しつつあります。引き続きエリサン養蚕をマニュアル化し、カンボジアでのエリサン中量産を目指してまいります。「エリナチュレ®」製品は、ベビー用品販売会社、オーガニックコットン製品製造アパレルなどで展開アイテムが拡大しつつありますが、より一層幅広く繊維関連企業へ活動への参加を促してまいります。「エリナチュレ®」は、天然の繭の機能を活かした肌にやさしい機能繊維製品であることとカンボジアの農家を支援して繭を生産するCSR活動が評価され2016年グッドデザイン賞を受賞いたしました。 繊維事業の当連結会計年度の研究開発費は、1億74百万円であります。 (産業材事業)産業資材分野では、製紙業界及び製造業各業種等における顧客課題に対応した新製品・新技術の開発に努めております。国内製紙業界における紙・板紙需要は紙では前年割れ、板紙は前年並みの傾向が数年続いており、ドライヤーカンバスが使用される割合は紙の方が多くマーケットは微減が続いております。そのような環境下、顧客からの要求に対応できるよう「省エネ」をテーマにした製品の開発に取組んでおります。重量軽減を意図した製品や紙の乾燥性向上のため通気度を高めた製品をリリースしました。また、小型コイルを組み合わせた「スパイラルカンバス」については、納入先で順調に使用されており、今後は最新鋭の抄紙マシンへの展開を図ります。フィルタークロスでは、市場ニーズ対応・ろ過機能向上のため、微粒子捕集用クロスを開発し市場投入を実施いたしました。また、下水処理場の汚泥濃縮工程において、大幅な消費電力削減可能な軽量で安価である樹脂製クロスを開発し、省エネ・省コストに貢献しております。 機能材料分野では、中央研究所において、航空宇宙分野を中心に用途が拡大している複合材料(繊維強化プラスチック)の研究開発を行っております。高まる市場要求に応え得る繊維基材の開発や、新たな成形・加工方法による一貫生産体制の確立を目指した新しい技術開発に取り組んでおり、海外のユーザー企業、大学や研究機関との連携も強めながら、最適化材料の開発を進めております。また、新たな耐熱複合材料の開発活動として、他企業・大学との共同研究開発も行っております。 産業材事業の当連結会計年度の研究開発費は2億16百万円であります。 なお、当社グループの研究開発活動は、主として、繊維事業は㈱シキボウ江南内にある当社開発部門、産業材事業は東近江市にある当社中央研究所を拠点として行っております。 当連結会計年度の研究開発費は3億90百万円であります。
FY2016|1,729 文字
6 【研究開発活動】当社グループでは既存事業の発展と新規事業の育成を推進すべく、研究開発活動に積極的に取り組んでおります。 (繊維事業)1.消臭加工「デオマジック®」の進捗平成23年8月にプレス発表した新しい発想の消臭加工「デオマジック®」が、繊維業界のみならず様々な業種からの問い合わせがあり、市場への製品販売に向けて異業種と取り組みを進めております。特に、介護用途・ベビー用途・ペット用途・畜産用途への拡販を進めております。現在進めている用途は以下のとおりであります。(1)すでに実用化した用途①ベビー用途 おむつポーチ、おむつゴミ箱用スプレー(2社からの販売)②ペット用途 ネコ砂、トイレシート、消臭スプレー、お散歩エチケット袋③介護用途 人工肛門パウチカバー、おしりふき、消臭スプレー④畜産用途 消臭スプレー(2)実用化に向けて検討中の用途①介護用途 おねしょマット、紙おむつ等②下水道用途 汚泥臭対策③仮設トイレ・ 糞便臭対策 くみ取り車用途④ゴミ収集車用途 生ゴミ臭対策⑤水産用途 魚臭対策⑥一般用途 体臭対策⑦その他用途 園芸用肥料臭気対策 2.「エリシルク」プロジェクトの推進東京農業大学の長島孝行教授との共同研究により開発した天然機能性繊維「エリナチュレ®」(エリシルク)は、発表以来「エリナチュレ®」ブランドを世に広めるため、プロジェクトを企画推進してまいりました。昨年度から信州大学と産学連携にてエリサン養蚕(量産)に向けて共同研究を始めましたが、当年度はカンボジアで養蚕方法の指導を受け、現地農業学校におけるエリサン養蚕も開始いたしました。信州大学や現地農業学校の協力を得て、エリサン養蚕のマニュアル化と現地農家との養蚕コミュニティーを確立し、カンボジアでのエリシルク中量産を目指してまいります。「エリナチュレ®」製品は、ベビー用品販売会社、オーガニックコットン製品製造アパレルなどで展開アイテムが拡大しつつありますが、より一層幅広く繊維関連企業へ活動への参加を促してまいります。 繊維事業の当連結会計年度の研究開発費は、1億79百万円であります。 (産業材事業)産業資材分野では、製紙業界及び製造業各業種等における顧客課題に対応した新製品・新技術の開発に努めております。国内製紙業界における紙・板紙需要は紙では前年割れしましたが板紙はほぼ横ばいとなり、全体としては微減に留まりました。しかし、顧客である製紙会社の環境は今後も厳しい状況が続くものと予想されます。そのような環境下、「省エネ」をテーマとした製品の開発に取組んでおります。紙を効率よく乾燥させるため、接触面積を増やし乾燥を促進するカンバスや、通気度を最大限まで高めたオープンメッシュカンバス等を新たに開発し市場にリリースいたしました。また、昨年より手掛けた小型コイルを組み合わせた「スパイラルカンバス」については、既に実マシンで使用されており、今後は通気度バリエーションの拡充に努めてまいります。フィルタークロスでは浄水場向けにペットボトル再生糸品種の新品種を開発し、市場投入を行いました。また。下水処理場向けには消費電力の大幅削減が可能なベルト型ろ過濃縮機用クロスとして、安価・軽量なベルトを開発し、「省エネ・省コスト」に寄与しております。 機能材料分野では、中央研究所において、航空宇宙分野を中心に用途が拡大している複合材料(繊維強化プラスチック)の研究開発を行っております。高まる市場要求に応え得る繊維基材の開発や、新たな成形・加工方法による一貫生産体制の確立を目指した新しい技術開発に取り組んでおり、海外のユーザー企業、大学や研究機関との連携も強めながら、最適化材料の開発を進めております。また、新たな耐熱複合材料の開発活動として、他企業・大学との共同研究開発も行っております。 産業材事業の当連結会計年度の研究開発費は2億40百万円であります。 なお、当社グループの研究開発活動は、主として、繊維事業は㈱シキボウ江南内にある当社開発部門、産業材事業は東近江市にある当社中央研究所を拠点として行っております。 当連結会計年度の研究開発費は4億20百万円であります。