2804

ブルドックソース(2804)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

食料品 食品

事業の概要

  • ソース類の製造販売
    ブルドックソースグループは、ブルドックソース株式会社を中核とし、連結子会社4社(イカリソース、Bullフーズ、サンフーズ、富留得客食品(上海))とともに、ソース類の製造と販売を主な事業としています。これにより、家庭用から業務用まで幅広い顧客に製品を提供し、収益を得ています。
  • 国内事業の再編
    2024年6月1日付で、株式会社Bullフーズをブルドックソース株式会社が吸収合併しました。この合併は、国内事業の効率化や経営資源の統合を目的としており、事業体制の強化を通じて収益性の向上を目指すものです。
  • グループ全体での展開
    グループ会社がそれぞれ異なる役割を担いながら、ソース事業に特化して国内外で展開しています。これにより、製品開発から製造、流通、販売までを一貫して行い、市場での競争力を維持・強化しています。
出典: FY2024 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • ソース類の製造販売事業
    ブルドックソースグループの主要な事業セグメントは、ソース類の製造と販売です。これは、ブルドックソース、イカリソース、サンフーズといったブランドを通じて、家庭用および業務用のソース製品を市場に提供し、収益の大部分を占めています。
  • 国内市場の強化
    ブルドックソース株式会社と株式会社Bullフーズの合併は、国内市場における事業基盤の強化と効率化を目指すものです。これにより、国内での生産・販売体制を最適化し、競争力を高めることで、安定的な収益確保を図っています。
  • 海外展開を含む事業拡大
    富留得客食品(上海)有限公司を通じて、海外市場、特に中国市場でのソース類の製造販売も行っています。これは、国内市場だけでなく、成長が見込まれる海外市場にも事業を拡大し、グループ全体の収益源の多様化と成長を目指す戦略の一環です。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2024|202 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社及び連結子会社4社(イカリソース株式会社、株式会社Bullフーズ、サンフーズ株式会社及び富留得客食品(上海)有限公司)で構成され、ソース類の製造販売を行っております。当社と株式会社Bullフーズは2024年2月19日付で合併契約書を締結し、2024年6月1日を効力発生日として、株式会社Bullフーズを当社に吸収合併いたしました。事業の系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
原材料の高騰を受け、当連結会計年度に一部商品の販売価格を改定した。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
長年のソース作りで培った素材のブレンド技術を活かした商品開発や「ファンづくり」のための広報活動。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか ディフェンシブ
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:TCFDに基づいた気候変動についてのリスク / 原材料調達についてのリスク / 商品品質についてのリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★★☆☆
根拠:中程度ブランド・特許・許認可

ブルドックソースは、長年にわたり培われた「ブルドック」ブランドによる高い認知度と信頼性が無形資産として機能している。特に、家庭用ソース市場における長年の実績と、独特の製法による品質へのこだわりが、消費者のロイヤルティを醸成していると考えられる。創業100年を超える歴史もブランド価値を支える。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

家庭用ソース市場において、消費者は特定のブランドへの強いこだわりを持つ場合があるが、価格やプロモーションによっては競合製品への乗り換えも容易である。業務用市場では、レシピやサプライヤーとの関係性から一定のスイッチングコストが発生する可能性があるが、全体としては限定的。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ソースの消費や製造において、ネットワーク効果はほとんど見られない。ユーザーが増えることで製品の価値が向上するような構造ではない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

食料品業界全体として、原材料価格の変動や製造コストの管理は重要だが、ブルドックソースが突出したコスト優位性を持つという明確な証拠はない。規模の経済による効率化は一定程度見込まれる。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

国内ソース市場において一定のシェアを持つが、業界全体が成熟しており、寡占化が進んでいるとは言えない。大手食品メーカーやPB商品との競争も激しい。

  • 長年のブランド力と信頼
    ブルドックソースは、長年にわたり日本の食卓に親しまれてきたブランドであり、その品質と安全性に対する顧客からの信頼は大きな強みです。これにより、競合他社との差別化を図り、安定した顧客基盤を維持しています。
  • 多角的な原材料調達網
    主力商品であるソースの主要原材料(野菜果実、香辛料など)を世界各国から調達しています。産地や調達先を分散化することで、特定の地域のリスクに左右されにくい安定的な原材料供給体制を構築しており、これが製品の安定供給に繋がっています。
  • 品質管理体制の徹底
    食品安全システム(FSSC22000)の管理手法を取り入れた品質管理体制をグループ全体で拡充しています。トレーサビリティ管理の徹底や食品安全方針の策定により、お客様に「安全・安心・信頼」できる商品を提供し続けることが、ブランド価値の維持・向上に貢献しています。
出典: FY2024 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。1.経営方針(1) ブルドックグループの基本方針①企業目的:自然の恵みのおいしさで、食の幸せを世界に広げるブルドックグループ②事業領域:ソース事業領域をたれ・ドレッシング類まで広げていくとともに、原材料(香辛料・酢)を活かした事業や、外食店などにも可能性を求めていきます③経営理念:「幸福感を味わえる商品の提供」・幸福感とは全ての方が元気に暮らすことと考えます・品質を第一に「安全・安心・信頼」できる企業を目指します・新しい価値を創出し、ホッとするおいしさ、今までにない楽しさを提供する企業を目指します以上のブルドックグループの基本方針をもとに企業コンセプトを「自然の力とおいしさで、食の幸せと健康をサポートする企業を目指します」とし、企業スローガンを「食の幸せのとなりに」としております。                ブルドックグループのあるべき姿 2.対処すべき課題等(1) 長期ビジョンブルドックグループでは、2022年に「Sauce」を極める世界ブランドに成長することを戦略の方向性として、「ブルドックグループ長期ビジョン『BGI 2032』Bull-Dog Global Innovation 2032 ~ソースのしあわせを、もっともっとカラフルに~」を策定いたしました。2032年度を最終年度とする長期ビジョンでは、「幸福感を味わえる商品の提供」を経営理念としております。この理念を実現するために、当社グループが社会に果たすべき使命(Mission)を「世界のSauceを創造するブルドックグループ」とし、あるべき姿(Vision)を「Sauceの魅力でホッとするおいしさを世界へ伝える」、そのためのブルドックグループ社員としての価値判断基準(Value)を「ひとりひとりに食のこだわりを届ける」といたしました。 長期ビジョン『BGI 2032』では、国内戦略、海外戦略、VC戦略を基本戦略の3テーマとして、2032年度までに下記のSTEP1、STEP2、STEP3の3つのステップを順次進め、3テーマを達成してまいります。 <シナリオステップ> (2) 対処すべき課題2023年度から始まる第11次中期経営計画「B-Challenge2025」を策定し、以下の基本戦略3テーマ(国内戦略、海外戦略、VC戦略)を実行しております。ブルドックグループ第11次中期経営計画B-Challenge2025より 2025年度は、第11次中期経営計画「B-Challenge2025」の最終年度になります。基本戦略3テーマにおける重要課題は以下のとおりであります。 ① 国内戦略:国内市場におけるリーディングカンパニーの地位確立消費者の節約志向と価値志向の二極化が進み、消費者ニーズのさらなる多様化が想定され、東西にわたるグループ各社のブランドの特性を活かした商品の拡充、家庭用市場におけるシェアを伸ばすことにより、売上及び利益の拡大を図ります。業務用市場においては、TATEBAYASHIクリエイションセンターの生産対応力を最大限に活かし、伸長する外食企業、原料加工ユーザー、スーパー惣菜のニーズを捉えた商品提案やメニュー提案を行い、一層の売上及び利益の拡大に取り組みます。 ② 海外戦略:長期を見据えた海外進出モデル確立長期を見据え海外進出モデル確立に向けた取り組みを実施します。進出対象候補としているベトナムを中心とするアジア地域の消費者ニーズに応える事業モデルの実現をめざし、現地調査に加えて、アライアンス先の探索を加速させ、シナリオの具体化を進めます。 ③VC戦略:持続的成長を実現するための経営変革サステナブルバリューチェーンの実現に向けて、目標の具体的な推進と事業展開を両立させてまいります。昨年稼働したTATEBAYASHIクリエイションセンターの生産性の更なる向上を最重要の課題と位置づけ、業務改革、設備改良などにより生産対応力を増強してまいります。また、販売、管理のDXの推進、AIの積極的な導入、専門人財の育成などにより、社員ひとりひとりが活躍できる環境づくりを進め、生産性の大幅な向上を目指してまいります。財務戦略においては、2024年7月に開示しました「資本コストや株価を意識した具体的な取り組み」の更なる推進を図るべく、株主還元、政策保有株式等の削減、戦略投資に取り組んでまいります。 2025年度における連結経営目標は売上高155億円を予想しております。また、昨年稼働したTATEBAYASHIクリエイションセンター設備の減価償却費や原材料高騰の影響を考慮し、営業利益4億円、投資有価証券の売却等により経常利益10億円、親会社株主に帰属する当期純利益20億円を予想しております。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。1.経営方針(1) ブルドックグループの基本方針①企業目的:自然の恵みのおいしさで、食の幸せを世界に広げるブルドックグループ②事業領域:ソース事業領域をたれ・ドレッシング類まで広げていくとともに、原材料(香辛料・酢)を活かした事業や、外食店などにも可能性を求めていきます③経営理念:「幸福感を味わえる商品の提供」・幸福感とは全ての方が元気に暮らすことと考えます・品質を第一に「安全・安心・信頼」できる企業を目指します・新しい価値を創出し、ホッとするおいしさ、今までにない楽しさを提供する企業を目指します以上のブルドックグループの基本方針をもとに企業コンセプトを「自然の力とおいしさで、食の幸せと健康をサポートする企業を目指します」とし、企業スローガンを「食の幸せのとなりに」としております。                ブルドックグループのあるべき姿 2.対処すべき課題等(1) 長期ビジョンブルドックグループでは、2022年に「Sauce」を極める世界ブランドに成長することを戦略の方向性として、「ブルドックグループ長期ビジョン『BGI 2032』Bull-Dog Global Innovation 2032 ~ソースのしあわせを、もっともっとカラフルに~」を策定いたしました。2032年度を最終年度とする長期ビジョンでは、「幸福感を味わえる商品の提供」を経営理念としております。この理念を実現するために、当社グループが社会に果たすべき使命(Mission)を「世界のSauceを創造するブルドックグループ」とし、あるべき姿(Vision)を「Sauceの魅力でホッとするおいしさを世界へ伝える」、そのためのブルドックグループ社員としての価値判断基準(Value)を「ひとりひとりに食のこだわりを届ける」といたしました。 長期ビジョン『BGI 2032』では、国内戦略、海外戦略、VC戦略を基本戦略の3テーマとして、2032年度までに下記のSTEP1、STEP2、STEP3の3つのステップを順次進め、3テーマを達成してまいります。 <シナリオステップ> (2) 対処すべき課題2023年度から始まる第11次中期経営計画「B-Challenge2025」を策定し、以下の基本戦略3テーマ(国内戦略、海外戦略、VC戦略)を実行しております。ブルドックグループ第11次中期経営計画B-Challenge2025より 2025年度は、第11次中期経営計画「B-Challenge2025」の最終年度になります。基本戦略3テーマにおける重要課題は以下のとおりであります。 ① 国内戦略:国内市場におけるリーディングカンパニーの地位確立消費者の節約志向と価値志向の二極化が進み、消費者ニーズのさらなる多様化が想定され、東西にわたるグループ各社のブランドの特性を活かした商品の拡充、家庭用市場におけるシェアを伸ばすことにより、売上及び利益の拡大を図ります。業務用市場においては、TATEBAYASHIクリエイションセンターの生産対応力を最大限に活かし、伸長する外食企業、原料加工ユーザー、スーパー惣菜のニーズを捉えた商品提案やメニュー提案を行い、一層の売上及び利益の拡大に取り組みます。 ② 海外戦略:長期を見据えた海外進出モデル確立長期を見据え海外進出モデル確立に向けた取り組みを実施します。進出対象候補としているベトナムを中心とするアジア地域の消費者ニーズに応える事業モデルの実現をめざし、現地調査に加えて、アライアンス先の探索を加速させ、シナリオの具体化を進めます。 ③VC戦略:持続的成長を実現するための経営変革サステナブルバリューチェーンの実現に向けて、目標の具体的な推進と事業展開を両立させてまいります。昨年稼働したTATEBAYASHIクリエイションセンターの生産性の更なる向上を最重要の課題と位置づけ、業務改革、設備改良などにより生産対応力を増強してまいります。また、販売、管理のDXの推進、AIの積極的な導入、専門人財の育成などにより、社員ひとりひとりが活躍できる環境づくりを進め、生産性の大幅な向上を目指してまいります。財務戦略においては、2024年7月に開示しました「資本コストや株価を意識した具体的な取り組み」の更なる推進を図るべく、株主還元、政策保有株式等の削減、戦略投資に取り組んでまいります。 2025年度における連結経営目標は売上高155億円を予想しております。また、昨年稼働したTATEBAYASHIクリエイションセンター設備の減価償却費や原材料高騰の影響を考慮し、営業利益4億円、投資有価証券の売却等により経常利益10億円、親会社株主に帰属する当期純利益20億円を予想しております。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の概況当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況a.財政状態前連結会計年度において生産体制再構築に伴う設備投資の支払いが一段落したことに伴い、当連結会計年度においては短期借入金の返済や自己株式の取得に、現金及び預金を充当しております。(資産の状況)当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて、12億7千3百万円減少し、324億7千4百万円となりました。流動資産につきましては、未収消費税等の減少などにより、前連結会計年度末に比べて7億8千6百万円減少し、81億5千3百万円となりました。固定資産につきましては、有形固定資産の減少などにより、前連結会計年度末に比べて4億8千7百万円減少し、243億2千万円となりました。(負債の状況)当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べて、12億5千7百万円減少し、110億2千9百万円となりました。流動負債につきましては、短期借入金の減少などにより、前連結会計年度末に比べて10億1千8百万円減少し、46億8千9百万円となりました。固定負債につきましては、長期借入金の減少などにより、前連結会計年度末に比べて2億3千8百万円減少し、63億3千9百万円となりました。(純資産の状況)当連結会計年度末における純資産は、有価証券評価差額金の増加があったものの、自己株式の取得などにより、前連結会計年度末に比べて、1千5百万円減少し、214億4千5百万円となりました。 b.経営成績当連結会計年度においては、雇用や所得環境の改善により、景気は緩やかな回復傾向にあるものの、金利上昇のリスクに加え、米国における政治的分断や中東情勢などの地政学リスクにより、先行き不透明な状況が続いています。食品事業を取り巻く環境は、生活必需品の価格上昇により消費者の生活防衛の意識が益々高まり節約志向は継続しましたが、一方でインバウンドの人流増加等により外食市場は伸長傾向となりました。このような状況の中、当社グループは第11次中期経営計画「B-Challenge2025」の、新たな成長に向け掲げている基本戦略3テーマ(国内戦略・海外戦略・VC(バリューチェーン)戦略)の実現に取り組んでまいりました。国内戦略においては、グループ各社のブランドの東西エリアごとの特性、豊富な価格バリエーションを活かした商品の販売活動を進めております。海外戦略およびVC戦略は成長にむけて各施策を進めております。一方、2024年7月に開示しました「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」にそって、政策保有株式等の売却や自己株式取得を積極的に進めてまいりました。「家庭用ソース」は、主力商品である「ウスター、中濃、とんかつソース」のうち小容量商品は継続して好調に推移したものの、主力の500ml商品は消費者の生活防衛意識の高まりによる売上の鈍化が影響し、売上高は前年同期比0.7%減の82億2千7百万円となりました。「業務用ソース」は、好調な外食市場への売上増加に加え、加工食品向け麺類商品の採用が拡大し、売上が伸長いたしました。また、2024年11月から実施している一部商品の値上げの影響もあり、売上高は前年同期比8.6%増の40億2千4百万円となりました。「家庭用(ソース以外)ドレッシング・たれ等」では、新商品「&ブルドック 素材を味わうドレッシング 黒酢たまねぎ200ml」の店頭への導入が順調に進み、「&ブルドックドレッシング」は好調に推移しました。一方でイカリソースにおいて昨年実施した「野菜のドレス」の販売戦略変更により利益は改善したものの、販売店舗数減少により売上高が減少し、前年同期比12.9%減の11億6千2百万円となりました。 「家庭用(ソース以外)その他」は、キャベツの高騰等で「もんじゃ焼材料セット」の使用機会が減少し、売上高は前年同期比7.2%減の5億4千7百万円となりました。「輸出」は、米国を中心とする現地マーケティング活動強化により現地系量販店などの新規顧客獲得が進んだほか、豪州、東アジアなどでの採用も広がり、売上高は前年同期比15.7%増の5億3千6百万円となりました。「現地法人(上海)」は、展示会における販路開拓、SNSを活用したプロモーションなどにより、日系企業を中心とする新規採用が進み、売上高は前年同期比18.5%増の1億2千万円となりました。この結果、売上高は前年同期比0.9%増の146億1千7百万円となりました。昨年稼働開始した「TATEBAYASHIクリエイションセンター」につきましては、追加設備投資や工程改善などにより、徐々に生産能力が向上しており、減価償却費の増加、原材料費高騰の影響はありましたが、営業利益は前年同期比36.2%増の2億2千3百万円となりました。経常利益につきましては、投資有価証券売却益などにより前年同期比28.1%増の8億6千4百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比328.9%増の6億2千3百万円となりました。今後は、「家庭用ソース」については、主力レギュラーソースの価値訴求をさらに推進し、またメディアやSNSを活用し店頭においてソース関連メニューの消費喚起を促す提案を進め、消費者のソース需要拡大を図ってまいります。「業務用ソース」「輸出」については、新規顧客の獲得を加速させ、売上を拡大してまいります。2025年度は第11次中期経営計画「B-Challenge2025」の最終年度となります。グループ各社の力を結集し未来を創る基盤づくりを進めてまいります。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ4億7千8百万円増加し、当連結会計年度末は24億5千6百万円となりました。当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、23億3千万円の収入(前連結会計年度は、9千万円の収入)となりました。これは、主に税金等調整前当期純利益8億6千4百万円、減価償却費11億3千6百万円によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、6億3千5百万円の収入(前連結会計年度は、40億7千6百万円の支出)となりました。これは、主に投資有価証券の売却による収入5億8千2百万円によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、24億9千1百万円の支出(前連結会計年度は、3千1百万円の収入)となりました。これは、主に短期借入金の返済による支出10億4千万円、長期借入金の返済による支出6億1千3百万円、自己株式の取得による支出4億1千8百万円によるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)ソース類19,448,921+15.4 (注) 1.上記の金額は販売価格によっております。2.前連結会計年度において生産体制再構築に伴い生産ラインの休止期間があったため、生産実績は前年同期に比して増加しております。  b.受注実績当社グループ製品は見込生産であるため、受注生産は行っておりません。  c.販売実績当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)ソース類14,617,674+0.9 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度当連結会計年度金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)加藤産業㈱2,157,50714.92,252,67915.4国分グループ本社㈱2,300,15415.91,951,18913.4三菱食品㈱1,590,68611.01,541,79210.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績の分析売上高は、「業務用ソース」、「輸出」などが順調に推移し、146億1千7百万円(前連結会計年度比0.9%増)となりました。ブランド別売上高は以下の通りです。 前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)売上の概況家庭用ソース8,288百万円8,227百万円ブルドック主力ソースの大容量が低調イカリ主力ソースの商品価値を再訴求し売上伸長業務用ソース3,706百万円4,024百万円新規顧客獲得及びメニュー提案の実施価格改定を実施家庭用(ソース以外)ドレッシング・たれ等1,334百万円1,162百万円「&Bull-Dog」新商品発売により好調に推移。「野菜のドレス」の販売戦略変更により減少家庭用(ソース以外)その他589百万円547百万円キャベツの価格高騰により「もんじゃ焼材料セット」が低調に推移国内合計13,917百万円13,961百万円 輸出463百万円536百万円米国、欧州、アジアを中心に好調に推移各国現地の新規顧客を獲得現地法人(上海)101百万円120百万円新規顧客獲得、新商品の発売により売上獲得。現地SNS活動を開始海外合計564百万円656百万円 合計14,482百万円14,617百万円 営業利益は前年同期比36.2%増の2億2千3百万円となりました。経常利益につきましては、投資有価証券売却益などにより前年同期比28.1%増の8億6千4百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比328.9%増の6億2千3百万円となりました。その結果、1株当たり当期純利益は、46円91銭となりました。  b.財政状態の認識中期経営計画に基づき、企業価値を最大化させるため、約85億円を投資して、商品に関わる機能を集約した「TATEBAYASHIクリエイションセンター」を建設し、2023年12月に完工、稼働を開始しました。この設備投資は、主に「生産だけでなく、商品に関わる機能を集約し、価値を生み出す旗艦部門」を目指し、環境への配慮、さらなる生産性の向上、持続可能な原材料の調達、新しいことへの挑戦と新しい価値を生み出すためのものであります。当連結会計年度においても、生産性向上のための設備投資を行いましたが、減価償却費を計上したため、有形固定資産は9億4千2百万円減少しております。株主還元については、中長期的な視点に立った投資やキャッシュ・フローの状況を勘案しつつ、安定配当の基本方針のもと年間35円配当を継続しております。2025年6月26日開催予定の定時株主総会で1株当たり18.00円の期末配当が決議された場合、当連結会計年度における配当性向は、74.6%となります。当連結会計年度における財政状態の分析は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の概況 ①財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」に記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資金需要及び資金の調達・使途 a.キャッシュ・フローの状況当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況の分析は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の概況 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。第11次中期経営計画「B-Challenge2025」で掲げている「戦略投資の実施」「保有株式の削減」「保有資産の活用」「株主還元」により企業価値を最大化させるため経営資源の活用を進めてまいります。  b.資金需要及び資金の調達・使途当社グループの資金需要は、主に運転資金と設備投資であります。運転資金は、主に製品を製造するための原材料の購入、製造経費や商品の仕入、人件費、広告宣伝費等の支払に係るものであり、設備投資は、製造設備の更新・拡充に係るものであります。当社グループの運転資金及び設備投資資金については、自己資金のほか金融機関からの借入金によりまかなっております。当連結会計年度における設備投資金額は1億7千5百万円、金融機関からの新規借入は3億円であります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

事業リスク

  • 原材料調達と価格変動リスク
    ソースの主要原材料は世界各国から調達されており、ウクライナ戦争や円安、原油価格の高騰などにより、原材料費やエネルギー費が上昇するリスクがあります。これにより、商品の販売価格改定や利益率の低下など、経営成績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 気候変動と環境規制リスク
    脱炭素社会への移行に伴う気候変動は、原材料の供給不足や価格変動、生産コストの増加など、事業活動に様々な影響を与える可能性があります。また、プラスチック包材の使用規制など環境規制の強化も、調達や製造コストの増加に繋がるリスクがあります。
  • 商品品質とブランド毀損リスク
    食品の安全性に対する消費者の関心が高まる中、異物混入やアレルギー物質混入などの商品欠陥が発生した場合、またはSNS等での風評により、ブランド価値や企業イメージが著しく毀損する可能性があります。これにより、売上の減少や顧客離れが発生し、経営成績や財政状態に重大な影響を及ぼす恐れがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,044 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある当社グループのリスクは、以下のようなものがあります。事業等のリスクは、取締役会で検討・決議したものを、中長期的な会社運営に役立てております。緊急時のリスクは、危機管理委員会が分析し、対策を立案・実行しています。また、サステナビリティ関連のリスクは、サステナビリティ委員会で討議した結果を取締役会に答申しています。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 (1) TCFDに基づいた気候変動についてのリスク脱炭素社会に向けた取り組みが世界的に喫緊な課題とされております。気候変動により種々の影響がおよぶ可能性があり、当社グループでは「ブルドックグループSDGs宣言」を制定し、TCFDに賛同し、TCFDコンソーシアムに加入しました。TCFDに基づいた気候変動リスクに関しては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (4) 戦略及びリスク管理③リスク管理」をご参照ください。 (2) 原材料調達についてのリスク主力商品であるソースは野菜果実、香辛料などを主要原材料としており、世界各国から原材料を調達しております。ウクライナ戦争や円安による原材料の高騰、原油などのエネルギー費の上昇は、当社原材料調達に影響を及ぼしております。原材料の高騰を受け、当連結会計年度に一部商品の販売価格を改定いたしました。また、原材料については国際的な需要の拡大による調達競争の激化、地球温暖化に伴う気候変動による供給不足、市況変動による価格の高騰、為替変動の影響、環境規制強化によるプラスチック包材の使用規制など様々なリスクが存在し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは国際情勢・市況情報など原材料調達に係る情報を常に把握し、変化に素早く対応できる体制を構築し、原材料の産地や調達先を分散化することで安定的に原材料を調達できるよう取り組んでおります。 (3) 商品品質についてのリスク当社グループは「幸福感を味わえる商品の提供」を経営理念とし、お客様やご家族のすべての方が元気に暮らせるために品質を第一に「安全・安心・信頼」できる商品、新しい価値を創出しホッとするおいしさと今までにない楽しさを提供する企業をめざしております。近年は食品の安全性や健康に対するお客様の関心も高く、健康被害に及ぶ商品の欠陥(異物混入・ラベル等の表示違い・アレルギー物質混入など)が発生した場合、また商品に欠陥がなくてもSNS等の風評により商品のブランド価値や企業イメージが毀損する可能性があり、その場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは食品安全システム(FSSC22000)の管理手法を取り入れたグループの品質管理体制の拡充、食品安全および品質方針の策定、トレーサビリティ管理の徹底を推進し、またWEBサイトや商品パッケージを通じてのお客様とのコミュニケーションを図り、適時情報開示を実施し、お客様が将来にわたり、安心して当社グループ商品を使っていただけるよう食品安全を最優先に企業活動に取り組んでおります。 (4) 人財確保と育成についてのリスク当社グループは、人財を「資本」として捉え、時代の変化に応じて新しい価値を創出できる人財を育成し企業価値の最大化を目指しております。グローバルな環境で活躍できる人財及びDX、マーケティング機能の強化のための人財を採用し、環境変化に対応する人財の育成と多様な働き方に対応する組織づくりを行ってまいります。今後、少子高齢化により労働人口が減少し、会社の期待する人財を採用し育成していくことが難しくなるリスクがあります。機械化やDXの活用で対応していきますが、人財採用が困難になり生産に支障をきたし、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 災害・事故等についてのリスク当社グループは製造拠点、事業所を各地に有しており、地震等の自然災害および火災や事故などの緊急事態による生産設備の重大な被害、工場の操業停止、生産能力低下や設備の毀損、サプライチェーンの寸断による原材料の供給不能などにより、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、危機管理規程の制定、危機管理委員会によるBCP・リスクマネジメント計画の整備及び定期的な見直しを実施しております。緊急時においてもお客様へ商品を安定的にお届けすることを優先し、環境の変化に柔軟に対応してまいります。また、未知の感染症のパンデミックリスクは市場動向やライフスタイルに変化をもたらす可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) ビジネスモデルの変革についてのリスクデジタル技術を含む急速な技術革新や社会構造の変化、消費者の価値観・ライフスタイルの変化、新規企業の参入や競合の台頭、法的規制などの様々な外部環境の加速度的な変化への対応が遅れた場合、商品価値の毀損、ブランド価値の低下につながり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループではマーケティング力を強化し、従来のビジネスモデルにこだわらないITを活用した新しい売り方への挑戦、当社グループならではの付加価値を加えた商品開発、「ファンづくり」のための広報活動、SNS等を活用した消費者向けプロモーションの展開などに取り組んでまいります。また、生産・調達・物流部門においてはDX化による生産性向上を推進してまいります。 (7) 情報システムについてのリスク当社グループは多くの業務をコンピューターで処理・管理をしております。近年サイバー攻撃は高度化し一層巧妙となってきており、不正アクセスやサイバー攻撃を受け、重要なシステムの障害や機密情報の流出が発生した場合には当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。情報システムの運用にあたり、コンピューターウイルス対策や情報管理の徹底、基幹業務システムのデータセンターへの委託、ファイアウォールの設置、「情報管理規程」「情報セキュリティ基本方針」等の諸規程を制定し、セキュリティ体制を強化しております。 (8) コンプライアンス・訴訟についてのリスク当社グループは「コーポレート・ガバナンス方針」を策定し、企業価値の向上に努めておりますが、役員や社員によるコンプライアンス違反や不祥事、訴訟の提起、輸出先国や事業展開国における法律違反などが発生した場合、社会的評価や企業価値・イメージの低下によりお客様の信頼を失い、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。環境変化に即応出来るよう執行役員制度を導入するとともに「危機管理委員会」「安全衛生委員会」「内部統制監査委員会」「食品安全推進委員会」を設置しております。また、取締役会は透明性の高い経営の確保のため、監査等委員である取締役を含め、合計7名のうち3名が独立社外取締役で構成されております。役員の指名、報酬等に関する手続きの公正性・透明性・客観性を確保するために「指名報酬委員会」を設置しております。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が ブルドックソース の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →