エービーシー・マート(2670)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 2,390 | 419 | 284 | 288 | 12.9 | 343.7 | — | 86.4 |
| FY2017 | 2,543 | 434 | 297 | 178 | 12.3 | 360.0 | 120.0 | 86.4 |
| FY2018 | 2,667 | 439 | 303 | 252 | 11.7 | 367.0 | 130.0 | 87.0 |
| FY2019 | 2,724 | 434 | 297 | 255 | 10.9 | 359.9 | 170.0 | 87.0 |
| FY2020 | 2,203 | 195 | 192 | 122 | 6.9 | 232.9 | 170.0 | 87.3 |
| FY2021 | 2,439 | 274 | 174 | 177 | 6.1 | 210.6 | 170.0 | 89.2 |
| FY2022 | 2,901 | 423 | 303 | 19 | 9.7 | 366.6 | 170.0 | 86.9 |
| FY2023 | 3,442 | 557 | 400 | 398 | 11.7 | 161.6 | 170.0 | 87.6 |
| FY2024 | 3,722 | 626 | 454 | 410 | 12.3 | 183.2 | — | 87.7 |
| FY2025 | 3,786 | 633 | 463 | 264 | 11.6 | 187.2 | 70.0 | 87.5 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:コスト優位 持続性:判定中
「ABC-MART」ブランドは一定の認知度を持つが、競合他社も有力ブランドを多数扱うため、強力な無形資産とは言えない。PB商品開発はあるものの、その差別化は限定的。
靴の購入は比較的衝動買いが多く、特定の店舗やブランドへの強いこだわりが薄いため、顧客のスイッチング・コストは低い。リピート購入は価格や品揃えに依存する傾向。
ネットワーク効果は事業モデルに存在しない。顧客が増えても、個々の顧客の体験価値が直接的に向上する仕組みはない。
大量仕入れによる仕入価格の交渉力、効率的な物流・店舗運営によるコスト管理が強み。プライベートブランド(PB)の展開もコスト優位に寄与する可能性がある。
国内の靴小売業界においてトップクラスの店舗網と売上規模を持つ。スケールメリットを活かした仕入れや物流の効率化は、一定の競争優位性を生み出している。
競合との比較優位
強気シナリオ
国内市場での圧倒的な店舗網と仕入れ力を維持・拡大できる。
PB商品の開発・販売が軌道に乗り、粗利率が向上する。
インバウンド需要の回復が売上を牽引する。
弱気シナリオ(モート侵食)
EC専業大手や異業種からの新規参入による競争激化。
消費者の価値観の変化(新品購入から中古・レンタルへのシフトなど)。
主力ブランドとの関係悪化や仕入れ条件の悪化。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、エービーシー・マートが持つコスト優位性が、競合他社のより革新的なサプライチェーン管理やデジタル化による効率化によって陳腐化することが真実でなければならない。例えば、ECプラットフォームの進化により、小規模でもニッチな需要を捉える事業者が、エービーシー・マートのスケールメリットを凌駕するほどの顧客獲得コスト効率を実現した場合、あるいは、消費者がブランド品よりも、サステナビリティや中古品市場を重視するようになり、エービーシー・マートの新品販売モデルの魅力が低下した場合、同社の競争優位性は失われるだろう。また、主要サプライヤーとの関係が悪化し、仕入れ価格が上昇したり、人気商品の供給が滞ったりすることも、その優位性を揺るがす要因となる。
5年後のモート予測
国内市場での地位を盤石にし、PB商品や新規事業の成長により、売上・利益ともに安定的な成長を続ける。インバウンド需要も追い風となる。
既存事業の効率性を維持しつつ、緩やかな成長を目指す。EC化への対応やPB強化は進むが、競争環境の厳しさから大幅な成長は限定的。
EC大手や異業種からの攻勢により、国内市場でのシェアが低下。PB事業も苦戦し、既存店の売上・利益ともに減少傾向が続く。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 6,671億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 87.5% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 9年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -20.1% | |
| 6. 適度なPER | PER 14.4倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.68倍 |
合格数:4/7 部分的合格