研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-03 | - | 41 |
| 2024-03 | - | 41 |
| 2023-03 | - | 28 |
| 2022-03 | - | 18 |
| 2021-03 | - | 14 |
研究開発活動(本文)
FY2025|2,186 文字
6【研究開発活動】 当社グループは蓄積された発酵技術を基礎に、バイオテクノロジーの技術を応用し、主に宝酒造、タカラバイオグループの各部門で幅広い研究活動を展開しております。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は7,309百万円であり、各セグメントにおける研究内容等は次のとおりであります。(宝酒造) 当セグメントにおいては、宝酒造株式会社の商品開発育成・研究部門を中心に、消費者ニーズに応じた商品や新しい価値を提案する商品の開発を行っています。具体的には、機能や成分による差異化技術、微生物の育種、原料・素材の探索・開発、そして生産技術の研究開発に取り組んでいます。 焼酎では、若年層や女性に人気の香り系焼酎“全量芋焼酎「ISAINA」”から、ソーダ割を手軽に楽しめるRTD缶商品“「ISAINA」芋焼酎ソーダ 5%”を発売しました。純水を使用した強炭酸により、「ISAINA」のフルーティな香りとすっきりとした芋の甘味を楽しめる設計となっています。 清酒では、アルコール度数の高さを理由に日本酒を敬遠しているユーザー向けに、炭酸割りで気軽に楽しめる低アルコールの“松竹梅「瑞音」”を業務用ルートで先行発売しました。炭酸水で割ることを前提とした設計により、「香り高さ・日本酒らしい甘み・ボリューム感」がバランスよく共存する味わいを実現しました。また、株式会社WAKAZEとの協業により、缶入りスパークリング日本酒“「SummerFall」<Classic BUBBLES>”の製造を開始しました。2024年4月から米国で製造・発売されていた同製品を、国産原料を使用して日本・アジア圏向けに新たに開発しました。ワイン酵母と白麹を使用した爽やかな酸味が特長です。 ソフトアルコールでは、平日の「飲みたいけれど酔いたくない」というニーズに応えるため、アルコール分3%の甘くないチューハイ“タカラ「発酵蒸留サワー」”を発売しました。株式会社ファーメンステーションとの協業で開発した、本来廃棄されるはずの柑橘の果皮を独自の「発酵」と「蒸留」の技術でアップサイクルした新しいお酒「果皮発酵スピリッツ」と専用の宝焼酎を組み合わせることで、複雑な香りと厚みを持たせ、アルコール3%でも満足感をしっかりと感じられる味わいを実現しました。 調味料では、加工・業務用市場向けに「良質な昆布の香り」を引き出す独自技術を開発し、昆布の旨味だけでなく昆布の香りも強化することができるだし調味料「だししるべL-濃昆」を上市しました。 なお、当セグメントに係る研究開発費は400百万円であります。(タカラバイオグループ) 当セグメントにおいては、日本のタカラバイオ株式会社、米国のTakara Bio USA, Inc.、中国の宝生物工程(大連)有限公司を中心に研究開発活動を展開しております。 試薬・機器事業では、遺伝子工学および細胞工学研究用試薬や機器等の開発を進めております。また、試薬と機器のシステム化により利便性を向上させる開発等も進めております。当連結会計年度においては、「腸管系病原細菌遺伝子検出キット」、「シングルセル自動調製システム」、「細菌叢解析における標準物質」、「牛呼吸器病原因菌の薬剤耐性遺伝子検出キット」「高病原性鳥インフルエンザ遺伝子検査試薬」、「豚熱・アフリカ豚熱ウイルス検査前処理試薬」、「アデノ随伴ウイルスベクター作製キット」、「超長鎖DNA増幅用PCR酵素」、「次世代シーケンス用試薬」、「性感染症病原体遺伝子検出キット」等の開発を行いました。 受託事業では、再生・細胞医療・遺伝子治療の開発・製造支援事業であるCDMO受託に関する研究開発に注力しております。当連結会計年度においては、「ラージスケールでのウイルスベクター製造サービス」、「シングルセル空間解析サービス」、「抗体医薬品開発製造サービス」、「空間トランスクリプトーム解析サービス」など細胞加工やウイルスベクターの生産効率性向上や大量製造、タンパク質製造に関する研究開発、新規遺伝子解析・検査関連受託に関するメニュー開発を進めました。 遺伝子医療事業では、高効率遺伝子導入技術レトロネクチンⓇ法、siTCRⓇ技術、CAR-T細胞製造技術Spo-TTM法等の応用開発に加え、創薬基盤技術の開発・事業化に取り組んでおります。当連結会計年度においては、脳指向性アデノ随伴ウイルスベクター(CereAAVTM)および内耳指向性アデノ随伴ウイルスベクター(SonuAAVTM)に関する開発、次世代CAR遺伝子治療法であるCD19・JAK/STAT・CAR遺伝子治療(開発コード:TBI-2001)のカナダでの臨床試験を進めるほか、NY-ESO-1・siTCRⓇ遺伝子治療(開発コード:TBI-1301)の製造販売承認申請に向けた準備を進めました。また、mRNAワクチンの開発・製造に必要となる製造補助剤等の開発に取り組みました。 このほか、上記の事業別に分類しきれない事業横断的な研究開発も推進しております。当社グループとしては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。 なお、当セグメントに係る研究開発費は6,897百万円であります。
FY2024|2,133 文字
6【研究開発活動】 当社グループは蓄積された発酵技術を基礎に、バイオテクノロジーの技術を応用し、主に宝酒造、タカラバイオグループの各部門で幅広い研究活動を展開しております。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は8,725百万円であり、各セグメントにおける研究内容等は次のとおりであります。(宝酒造) 当セグメントにおいては、宝酒造株式会社の商品開発育成・研究部門を中心に、消費者ニーズに沿った商品、消費者に新しい価値を提案する商品の開発を目的に、機能や成分による差異化技術、微生物の育種、原料・素材の探索・開発ならびに生産技術の研究開発を行っております。 焼酎では、全量芋焼酎「一刻者」のために6年かけて三好アグリテック株式会社と共同開発した新品種の芋を用いた“全量芋焼酎「一刻者」<新品種使用>甕オーナー”を発売しました。紫芋と橙芋を掛け合わせた新品種で、レーズンやオレンジピールを思わせる、まるで洋菓子のような贅沢で濃厚な甘い香りが特長です。本研究内容については、令和5年度「日本醸造学会大会」にて発表しました。 清酒では、日本酒を飲む“よろこび”“おいしさ”を国内外に広げ、おいしさで選ばれ、品質でリスペクトされるブランドを目指す「松竹梅プロジェクト」を2020年より進めており、その一環として、米の旨みを感じる食中酒であり、松竹梅の象徴となる、“松竹梅白壁蔵「然土」”を新発売しました。また本プロジェクトに連動して、使用する原料米の栽培において、温室効果ガス発生抑制に向けた取り組みも進めております。 ソフトアルコール飲料では、地域限定のクラフトチューハイ“「寶CRAFT」<京檸檬>”を新発売しました。本来未利用部位である果皮や種から香り成分を抽出した京檸檬スピリッツと、すりつぶした京檸檬ペーストを使用しており、酸味が控えめで瑞々しい甘い香りと上品な苦みが特徴の「京檸檬」の風味を活かした酒質に仕立てました。同社は『一般社団法人京檸檬プロジェクト協議会』の活動に2018年の発足当時から参画しており、苗木の植樹や果実の収穫といった活動にも参加してきましたが、5年の歳月を経て、「京檸檬」を使ったクラフトチューハイの発売に至りました。 調味料では、国産米100%の安心感に、2種類の米麹を使用することで「コク・うまみ」を強化した“タカラ本みりん「贅沢米麹」<国産米100%>”を発売しました。また、加工・業務用市場向けには、昆布風味を強化できる新規加工技術を開発し、昆布の素材感やコクに富む昆布調味料を特定ユーザー向けに発売しました。 なお、当セグメントに係る研究開発費は391百万円であります。 (タカラバイオグループ) 当セグメントにおいては、日本のタカラバイオ株式会社、米国のTakara Bio USA, Inc.、中国の宝生物工程(大連)有限公司を中心に研究開発活動を展開しております。 試薬・機器事業では、遺伝子工学および細胞工学研究用試薬や機器等の開発を進めております。また、試薬と機器のシステム化により利便性を向上させる開発等も進めております。当連結会計年度においては、「感染症の原因となる病原遺伝子検出用PCR試薬シリーズ」、「核酸精製が不要なダイレクト検出用リアルタイムPCR試薬Easy Directシリーズ」、「等温核酸増幅法による遺伝子の迅速検出が可能な試薬」、「アデノ随伴ウイルスベクター大量製造用完全合成培地」、「シングルセル解析装置の新機種」等の開発を行いました。 受託事業では、再生・細胞医療・遺伝子治療の開発・製造支援事業であるCDMO受託に関する研究開発に注力しております。当連結会計年度においては、「がん細胞への殺傷効果の高いCAR-T細胞を短期間で製造する方法(Spo-TTM法)」、「シングルセル/サブセルラーレベルの高感度空間マルチオミックス解析」など細胞加工やウイルスベクターの生産効率性向上や大量製造に関する研究開発、新規遺伝子解析/検査受託に関するメニュー開発を進めました。 遺伝子医療事業では、高効率遺伝子導入技術レトロネクチンⓇ法、siTCRⓇ技術等の応用開発に加え、創薬基盤技術の開発・事業化に取り組んでおります。当連結会計年度においては、脳指向性アデノ随伴ウイルスベクター(CereAAVTM)および内耳指向性アデノ随伴ウイルスベクター(SonuAAVTM)に関する開発、次世代CAR遺伝子治療法であるCD19・JAK/STAT・CAR遺伝子治療(開発コード:TBI-2001)のカナダでの臨床試験を進めるほか、NY-ESO-1・siTCRⓇ遺伝子治療(開発コード:TBI-1301)の製造販売承認申請に向けた準備を進めました。また、mRNAワクチンの開発・製造に必要となる製造補助剤等の開発に取り組みました。 このほか、上記の事業別に分類しきれない事業横断的な研究開発も推進しております。当社グループとしては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。 なお、当セグメントに係る研究開発費は8,324百万円であります。
FY2023|1,774 文字
6【研究開発活動】 当社グループは蓄積された発酵技術を基礎に、バイオテクノロジーの技術を応用し、主に宝酒造、タカラバイオグループの各部門で幅広い研究活動を展開しております。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は8,949百万円であり、各セグメントにおける研究内容等は次のとおりであります。(宝酒造) 当セグメントにおいては、宝酒造株式会社の商品第一部、商品第二部および研究開発センターを中心に、消費者ニーズに沿った商品、消費者に新しい価値を提案する商品の開発を目的に、機能や成分による差異化技術、微生物の育種、原料・素材の探索・開発ならびに生産技術の研究開発を行っております。 焼酎では、全量芋焼酎「一刻者」の上質なブランドイメージを向上させるため、三年以上貯蔵・熟成した長期貯蔵酒の中から、特にまろやかで口あたりの良い原酒のみを厳選した「一刻者」<極円熟>を発売しました。 清酒では、松竹梅白壁蔵「澪」を日本を代表するスパークリング日本酒として国内外で育成していくため、さらにフルーティな酒質へとリニューアルしたことに加え、すっきりした甘さを求めるユーザーの声に応えるべく「澪」<CLEAR>を新発売しました。また、品質にこだわるパックユーザー向けに、山田錦を使用し独自酵母の華やかな香りを特長とする上撰松竹梅<山田錦純米>「サケパック」を発売しました。 ソフトアルコール飲料では、ノンアルコールチューハイの新ブランドとして、タカラ「辛口ゼロボール」を発売しました。タカラ「焼酎ハイボール」のおいしさを濃縮した独自素材(タカラ「焼酎ハイボール」エキス)を開発し使用することで、キレのある辛口の味わいは残しつつ、ノンアルコールでもしっかりとした飲みごたえとお酒感を実現しました。 調味料では、新たな健康訴求でブランド価値を高めるため、タカラ本みりん「醇良」等のデザインをリニューアルし、「食塩ゼロ」訴求を追加しました。また、加工業務用向けに炭火焼きの本格的な味わいを付与できる調味料「炭火焼き上手」や消臭機能を有する液体タイプの肉の軟化剤「お肉やわらか上手<液体タイプ>」を上市しました。 なお、当セグメントに係る研究開発費は367百万円であります。(タカラバイオグループ) 当セグメントにおいては、日本のタカラバイオ株式会社、米国のTakara Bio USA, Inc.、中国の宝生物工程(大連)有限公司を中心に研究開発活動を展開しております。 試薬・機器事業では、遺伝子工学研究用試薬、細胞工学研究用試薬等の開発を進めております。また、試薬と機器のシステム化により利便性を向上させる開発等も進めております。コロナ禍においては、新型コロナウイルス検出用PCR関連製品等の開発も進めております。当連結会計年度においては、mRNAワクチン関連試薬、サル痘ウイルス検出用PCR試薬、コンパクトで操作性に優れたPCR装置等の開発を行いました。 受託事業では、再生・細胞医療・遺伝子治療の開発、製造支援事業であるCDMO受託に関する研究開発に注力しております。当連会計年度においては、細胞加工やウイルスベクターの生産効率性向上や大量製造に関する研究開発、新規遺伝子解析/検査受託メニュー等の開発を進めました。 遺伝子医療事業では、高効率遺伝子導入技術レトロネクチンⓇ法、siTCRⓇ技術等の応用開発に加え、創薬基盤技術の開発・事業化に取り組んでおります。当連結会計年度においては、脳指向性アデノ随伴ウイルスベクターの応用化開発、次世代CAR遺伝子治療法であるCD19・JAK/STAT・CAR遺伝子治療(開発コード:TBI-2001)のカナダでの臨床試験開始の準備等を進めるほか、NY-ESO-1・siTCRⓇ遺伝子治療(開発コード:TBI-1301)の製造販売承認申請に向けた準備を進めました。また、mRNAワクチンの開発・製造に必要となる製造補助剤等の開発に取り組みました。 また、上記事業に分類しきれない事業横断的な研究開発も推進しております。同グループとしては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。 なお、当セグメントに係る研究開発費は8,575百万円であります。
FY2022|2,159 文字
5【研究開発活動】 当社グループは蓄積された発酵技術を基礎に、バイオテクノロジーの技術を応用し、主に宝酒造、タカラバイオグループの各部門で幅広い研究活動を展開しております。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は6,484百万円であり、各セグメントにおける研究内容等は次のとおりであります。(宝酒造) 当セグメントにおいては、宝酒造株式会社の商品第一部、商品第二部および研究開発センターを中心に、消費者ニーズに沿った商品、消費者に新しい提案を行う商品の開発を目的に、機能や成分による差異化技術、微生物の育種、原料・素材の探索ならびに生産技術の研究開発を行っております。 焼酎では、近年高まる手作りサワー人気に対応して、自分好みのサワーを楽しみたいユーザーに、手軽においしいサワーを手作りしていただけるよう炭酸入りの焼酎“極上<宝焼酎>「タンチュー」”を発売しました。また、芋焼酎を好む若年層に人気の香り系芋焼酎市場に向けて、飲み方によって香りが変わる新感覚の“全量芋焼酎「ISAINA(イサイナ)」”を発売しました。 清酒では、“松竹梅「天」”シリーズのブランド強化を図るべく、ユーザーの声を反映させ、風味・旨味を向上させた“松竹梅「天」、「天<飲みごたえ辛口>」、「天<糖質オフ>」、「天<糖質ゼロ>」”のリニューアルを行いました。また、市場で拡大するフルーティな香りの日本酒を日常で気軽に楽しめる商品として、独自酵母を使用した松竹梅「昴」を発売しました。 ソフトアルコールでは、コロナ禍でおうち時間が増え、「自宅では酔い過ぎず、ゆっくりお酒を楽しみたい」という消費者ニーズに対応すべく、すみきった果実感で甘くないアルコール分5%のチューハイ“タカラcanチューハイ「すみか」”を発売しました。果汁を搾った後、廃棄されることが多い果皮などから独自技術により抽出した“国産フルーツエッセンス”を使用することで、甘さを抑えながらすっきり爽やかな果実感のある味わいを実現しました。 調味料では、調味料中小容量売り場での品揃えを強化し、若年層女性を中心とした新規ユーザーの獲得を図るべく、「タカラ『料理がうまくなる』シリーズ」として、500ml紙パックの本みりん、料理清酒、料理用紹興酒を発売しました。また、加工業務用として、風味力価の高いペーストタイプ「チーズ風味」シリーズの粉末タイプである「チーズ風味<粉末>」を発売いたしました。 なお、当セグメントに係る研究開発費は366百万円であります。(タカラバイオグループ) 当セグメントにおいては、試薬をはじめ、機器、受託のメニュー開発、遺伝子治療などの開発など、広範囲の分野における幅広い研究開発活動を、日本のタカラバイオ株式会社、米国のTakara Bio USA, Inc.を中心に展開しております。 バイオ産業支援事業では、国内でトップシェアを有する遺伝子増幅法関連試薬等の遺伝子工学研究用試薬をはじめ、ゲノム解析、遺伝子機能解析および遺伝子検査等に関する研究開発やiPS細胞等の幹細胞および再生・細胞医療等の研究分野に向けた新製品や受託に関連する新技術の研究開発を行っております。また、コロナ禍においては、新型コロナウイルス検出用PCR関連製品等の開発も進めております。 当連結会計年度においては、新型コロナウイルス変異株の遺伝子検査試薬、下水試料を用いた新型コロナウイルス遺伝子検出試薬、ワクチン関連技術を開発いたしました。このほか、高機能PCR用酵素、臨床応用を想定した研究用ウイルスベクター作製試薬等を開発いたしました。 遺伝子医療事業では、独自技術である高効率遺伝子導入技術レトロネクチン法、高効率リンパ球増殖技術であるレトロネクチン拡大培養法、siTCRⓇ技術を活用した遺伝子改変T細胞療法の臨床開発に加え、新規の基盤技術開発や臨床プロジェクトの創出などに取り組んでおります。 当連結会計年度においては、既存のCAR遺伝子治療の課題解決を目指した次世代CAR遺伝子治療法の開発等に取り組み、新規臨床プロジェクトとして、CD19・JAK/STAT・CAR遺伝子治療(開発コード:TBI-2001)のカナダでの臨床試験開始の準備等を進めました。そのほか、提携先企業へ導出したプロジェクトについて、提携先との緊密な連携のもと、上市に向けた薬事申請の準備、製造・供給体制の整備を進めてまいりました。※※導出したプロジェクト3件のうち、腫瘍溶解性ウイルス canerpaturev(略称 C-REV、開発コードTBI-1401)、CD19・CAR遺伝子治療(開発コードTBI-1501)の2件について、導出先企業と合意の上、2021年11月に開発を中止いたしました。なお、NY-ESO-1・siTCRⓇ遺伝子治療(開発コードTBI-1301)は引き続き提携先と共同開発を進めております。 また、上記の2事業に分類しきれない事業横断的な研究開発も推進しております。同グループとしては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。 なお、当セグメントに係る研究開発費は6,109百万円であります。
FY2021|1,963 文字
5【研究開発活動】 当社グループは蓄積された発酵技術を基礎に、バイオテクノロジーの技術を応用し、主に宝酒造、タカラバイオグループの各部門で幅広い研究活動を展開しております。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は5,914百万円であり、各セグメントにおける研究内容等は次のとおりであります。(宝酒造) 当セグメントにおいては、宝酒造㈱の商品第一部、商品第二部および研究開発センターを中心に、消費者ニーズに沿った商品、消費者に新しい提案を行う商品の開発を目的に、機能や成分による差異化技術、微生物の育種、原料・素材の探索ならびに生産技術の研究開発を行っております。 焼酎では、拡大するレモンサワーブームに対応すべく、独自のレモンエキスや和柑橘エキスを配合し、より強炭酸のレモンサワーをつくるのに適した高アルコール度数の“寶スピリッツ 65%”を発売いたしました。 清酒では、“松竹梅「天」”シリーズのブランド強化を図るべく、消費者嗜好調査に基づいて“松竹梅「天」、「天<飲みごたえ辛口>」、「天<糖質オフ>」”のリニューアルを行い、旨み・まろやかさを向上させました。 ソフトアルコール飲料では、コロナ禍における新たな消費者ニーズに対応すべく、アルコール分7%の「タカラ焼酎ハイボール」ブランドに、5%タイプの商品“「焼酎ハイボール5%」<前割りレモン>”と“「焼酎ハイボール5%」<特製サイダー割り>”を追加いたしました。それぞれ当社独自の焼酎漬け込み果汁や国産果汁エキスを配合することで、「タカラ焼酎ハイボール」ブランドらしい味わいと飲みごたえを実現しました。また、「タカラ焼酎ハイボール」ブランド、「極上レモンサワー」ブランドで、全国各地の有名大衆酒場やレモンサワー繁盛店の監修による、本格的な味わいの商品を複数発売いたしました。 調味料では、家庭用商品で健康志向の高まりとともに販売好調の「タカラ『料理のための清酒』<糖質ゼロ>」に小容量サイズの300mlペット入り商品を追加いたしました。さらに加工業務用として、米こうじをたっぷり使用し、甘み・うまみを強化した「『京寶』二倍麹本みりん」や、瀬戸内産牡蠣エキスを100%使用した牡蠣調味料「だししるべ牡蠣<瀬戸内産>」、加熱調理時に風味が損なわれるという課題を解決した鰹節調味料「だししるべK-濃燻」を発売いたしました。 なお、当セグメントに係る研究開発費は363百万円であります。(タカラバイオグループ) 当セグメントにおいては、研究用試薬をはじめ、理化学機器、受託サービスのメニュー開発、遺伝子治療などの開発など、広範囲の分野における幅広い研究開発活動を、日本のタカラバイオ㈱、米国のTakara Bio USA, Inc.を中心に展開しております。 バイオ産業支援事業では、国内でトップシェアを有する遺伝子増幅法関連試薬等の遺伝子工学研究用試薬をはじめ、ゲノム解析、遺伝子機能解析および遺伝子検査等に関する研究開発やiPS細胞等の幹細胞および再生・細胞医療等の研究分野に向けた新製品や受託サービスに関連する新技術の研究開発を行っております。 当連結会計年度においては、新型コロナウイルスの感染症への対応として、ウイルス検出用PCR関連製品、感染メカニズムの研究用製品、ワクチン関連技術を開発しました。このほか、操作性が優れたノロウイルス検便検査用PCRキット等を開発いたしました。 遺伝子医療事業では、遺伝子治療等に必要なバイオ創薬基盤技術開発、新規臨床プロジェクト創出活動などを行っております。また、タカラバイオ㈱が開発し、製薬企業に導出したプロジェクトについても価値の最大化に向けて取り組んでおります。 当連結会計年度においては、バイオ創薬基盤技術開発として、ウイルスベクターの大量製造法の確立、固形がんなどに適応可能な次世代CAR遺伝子治療法の開発などに取り組んでまいりました。また、新規プロジェクトとして、CD19・JAK/STAT・CAR遺伝子治療(開発コード:TBI-2001)、CEA・GITR・CAR遺伝子治療(開発コード:TBI-2002)の前臨床試験を進めてまいりました。また、タカラバイオ㈱が開発し提携先企業へ導出したプロジェクトについては、提携先との緊密な連携のもと、上市を見据えた再生医療等製品の製造・供給体制の整備を進めました。 また、上記の2事業に分類しきれない事業横断的な研究にもその成果が利用できる基礎的な研究も推進しております。同グループとしては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。 なお、当セグメントに係る研究開発費は5,545百万円であります。
FY2020|2,130 文字
5【研究開発活動】 当社グループは蓄積された発酵技術を基礎に、バイオテクノロジーの技術を応用し、主に宝酒造、タカラバイオグループの各部門で幅広い研究活動を展開しております。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は4,259百万円であり、各セグメントにおける研究内容等は次のとおりであります。(宝酒造) 当セグメントにおいては、宝酒造㈱の蒸留技術部、醸造技術部および研究開発センターを中心に、消費者ニーズに沿った商品、消費者に新しい提案を行う商品の開発を目的に、機能や成分による差異化技術、微生物の育種、原料・素材の探索ならびに生産技術の研究開発を行っております。 焼酎では、全量芋焼酎「一刻者」シリーズについて、製造場である黒壁蔵(宮崎県・高鍋町)に“石蔵”を建設し温度変化の少ない貯蔵熟成を実施することで、芋本来の華やかな香りと上品ですっきりとした味わいをより引き立てた酒質にリニューアルしました。また、拡大する本格焼酎の炭酸割り市場に向け、炭酸割りで際立つ香り高さと、爽快なキレ味を実現した「香りよかいち〈芋〉ハイボール」、「琥珀のよかいち〈麦〉ハイボール」の2品を発売しました。 ソフトアルコール関連では、拡大するレモンサワー市場に「寶 極上レモンサワー」シリーズのラインアップを追加しました。また、販売好調な「極上レモンサワー<丸おろしレモン>」の派生商品をラインアップ化し、丸ごとすりおろしたような贅沢な果実感が楽しめる「寶 極上フルーツサワー」シリーズ3品を発売しました。両シリーズとも、同社が保有する「樽貯蔵熟成酒」と、自社開発した果実素材を用いたものです。さらに、淹れ立てのような抹茶の風味と色調を保持する自社開発技術を用い、「極上抹茶ハイ」シリーズを始めとする抹茶関連商品を発売しました。 清酒では、松竹梅白壁蔵「澪」シリーズの新製品として、果実様特徴成分を酵母で高生成する技術による「澪<一果>イチゴのような香りのスパークリング清酒、バナナのような香りのスパークリング清酒」の2品を発売しました。またソフトパック清酒として、当社独自開発の酵母を使用したフルーティで華やかな香りが特長の「かおりパック」<酵母877>を発売しました。 調味料では、家庭用商品として、掛米だけでなく米麹にももち米を使用した「タカラ京都産もち米全量仕込本みりん」を発売しました。また、「タカラ純米本みりん」について、原料米を全て国産米に切り替え、ユーザー魅力度が高い“国産米100%”を訴求した商品にリニューアル発売しました。さらに、加工業務用として、代替肉として注目を集める大豆タンパク質特有の臭気をマスキングする調味料「味しるべマスキング-6<酒粕>」や、新規だし素材として注目される「鶏節」を使用した鶏節調味液「だししるべTB-5」を発売しました。 なお、当セグメントに係る研究開発費は382百万円であります。(タカラバイオグループ) 当セグメントにおいては、研究用試薬をはじめ、理化学機器、受託サービスのメニュー開発、遺伝子治療などの臨床開発など、広範囲の分野における幅広い研究開発活動を、日本のタカラバイオ㈱、米国のTakara Bio USA, Inc.を中心に展開しております。 バイオ産業支援事業では、国内でトップシェアを有する遺伝子増幅法関連試薬等の遺伝子工学研究用試薬をはじめ、ゲノム解析、遺伝子機能解析および遺伝子検査等に関する研究開発やiPS細胞等の幹細胞および再生・細胞医療等の研究分野に向けた新製品や受託サービスに関連する新技術の研究開発を行っております。 当連結会計年度においては、環境検査に適したノロウイルス拭き取り検査用キット、ウシ白血病ウイルス検出キット、ゲノム編集用GMPグレードCas9タンパク質、消化器がんを対象とした血中循環腫瘍DNAの変異解析サービス等を開発いたしました。また、拡大する新型コロナウイルス感染症への対応としてウイルス検出用PCR製品およびワクチン開発・製造に取り組みました。 遺伝子医療事業では、がん等を対象にした遺伝子治療薬の臨床開発を進めております。 当連結会計年度においては、腫瘍溶解性ウイルスcanerpatureve(略称C-REV)について、国内で第Ⅰ相臨床試験を推進しました。また、前連結会計年度に根治切除不能・転移性メラノーマを適応症として再生医療等製品の製造販売承認申請を行いましたが、2019年9月に申請を取下げました。また、同じく国内で、NY-ESO-1・siTCR®遺伝子治療においては滑膜肉腫を対象とした国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験、CD19・CAR遺伝子治療では、急性リンパ芽球性白血病を対象とした国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を進めました。 また、上記の2事業に分類しきれない事業横断的な研究、あるいは、どの事業の研究開発の推進にもその成果が利用できる基礎的な研究も推進しております。同グループとしては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。 なお、当セグメントに係る研究開発費は3,869百万円であります。
FY2019|1,895 文字
5【研究開発活動】 当社グループは蓄積された発酵技術を基礎に、バイオテクノロジーの技術を応用し、主に宝酒造、タカラバイオグループの各部門で幅広い研究活動を展開しております。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は4,708百万円であり、各セグメントにおける研究内容等は次のとおりであります。(宝酒造) 当セグメントにおいては、宝酒造㈱の蒸留技術部、醸造技術部および研究開発センターを中心に、機能や成分で差異化された付加価値の高い製品の開発を目的に、微生物の育種、原料・素材の探索、生産技術の研究開発を行っております。 焼酎では、香りが高くすっきりとした味わいを実現する独自の製法を開発し、食事に合う本格麦焼酎「ひゅうが晴」を発売いたしました。また、芋焼酎では当社の持つ“樽貯蔵熟成技術”で新たな価値を付与した全量芋焼酎「一刻者」<樽貯蔵>を発売いたしました。 清酒では、松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒シリーズの新製品として、「澪」<BRUT辛口>を業務用ルート先行で、また、鮮やかなロゼ色を特長とした「澪」<ROSE>を春季限定商品として発売いたしました。伸長する特定名称酒市場においては、特定名称酒を家庭で日常酒として楽しむ新提案として500ml紙パック入り松竹梅<純米大吟醸>等3製品を発売いたしました。 ソフトアルコール関連では、全国に拡大するレモンサワーブームを背景に、「寶 極上レモンサワー」チューハイを発売いたしました。当社独自の“樽貯蔵熟成酒”とレモンの香気成分を引き立てる“レモンサワー用焼酎”と、更にレモン果実から香気成分や旨味成分を抽出した“レモンエキス”等を使用することで、本格的な果実感と飲みごたえを両立させた製品を発売いたしました。また、地域限定商品として各地で展開している「寶CRAFT」チューハイシリーズのラインアップを拡充いたしました。各地のご当地素材と、樽貯蔵熟成酒等を使うことにより、素材の特長や地域性を活かした商品を発売いたしました。 調味料では、家庭用商品として、容器の利便性などが好評の500mlらくらく調節ボトル「タカラ料理のための清酒」・「タカラ本みりん 国産米100%」の2製品について、“米麹”の力で調理効果を高めた品質リニューアルを行いました。また、加工業務用に、酒粕をペースト状に処理し利便性・品質安定性に優れた酒粕調味料「酒粕風味」シリーズ2製品を発売いたしました。 なお、当セグメントに係る研究開発費は368百万円であります。(タカラバイオグループ) 当セグメントにおいては、研究用試薬をはじめ、理化学機器、受託サービスのメニュー開発、遺伝子治療などの臨床開発など、広範囲の分野における幅広い研究開発活動を、日本のタカラバイオ㈱、米国のTakara Bio USA, Inc.を中心に展開しております。 バイオ産業支援事業では、日本国内でトップシェアを有する遺伝子増幅法関連試薬等の遺伝子工学研究用試薬をはじめ、ゲノム解析、遺伝子機能解析および遺伝子検査等に関する研究開発やiPS細胞等の幹細胞および再生・細胞医療等の研究分野に向けた新製品や受託サービスに関連する新技術の研究開発を行っております。 当連結会計年度においては、シングルセル(1細胞)由来の超微量DNAなどを次世代シーケンサーで解析するための研究用試薬、ウイルスの迅速検出に適したリアルタイムPCR試薬、ヒトiPS細胞専用血管内皮細胞分化誘導キット等を開発いたしました。 遺伝子医療事業では、がん等を対象にした遺伝子治療の臨床開発を進めております。 当連結会計年度においては、腫瘍溶解性ウイルスC-REVについて、国内で、悪性黒色腫を対象とした第Ⅱ相臨床試験および膵臓がんを対象とした第Ⅰ相臨床試験をそれぞれ推進いたしました。このうち悪性黒色腫に関しては、国内製造販売承認を厚生労働省に申請しました。また、同じく国内で、NY-ESO-1・siTCR®遺伝子治療においては滑膜肉腫を対象とした国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験、CD19・CAR遺伝子治療では、急性リンパ芽球性白血病を対象とした国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を進めました。 また、上記の2事業に分類しきれない事業横断的な研究、あるいは、どの事業の研究開発の推進にもその成果が利用できる基礎的な研究も推進しております。同グループとしては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。 なお、当セグメントに係る研究開発費は4,337百万円であります。
FY2018|2,052 文字
5【研究開発活動】 当社グループは蓄積された発酵技術を基礎に、バイオテクノロジーの技術を応用し、主に宝酒造、タカラバイオグループの各部門で幅広い研究活動を展開しております。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は5,063百万円(セグメント間の取引消去後)であり、各セグメントにおける研究内容等は次のとおりであります。(宝酒造) 宝酒造においては、宝酒造㈱の蒸留技術部、醸造技術部および研究開発センターを中心に、機能や成分で差異化された付加価値の高い製品の開発を目的に、微生物の育種、原料・素材の探索、生産技術の研究開発を行っております。 焼酎では、昨今のレモンサワーブームを活性化すべく、レモン系の香り成分を含むハーブと樽貯蔵熟成酒を原材料に用い、味わいのあるレモンサワーに最適な宝焼酎「タカラリッチ」を開発いたしました。また、本格焼酎よかいち<麦><米>では、当社グループ独自の焼酎原酒の配合を見直すことで、より飲みやすい酒質にリニューアルいたしました。 清酒では、松竹梅「天」シリーズの新製品として、香りと旨み豊かな松竹梅「天」極上プレミアムを発売いたしました。また、松竹梅ブランドの拡大を目指し、伸長著しい山田錦パック市場向けに山田錦を100%使用した松竹梅「山田錦」<特別純米>辛口を、季節感を訴求した春季向けに限定出荷の松竹梅「うすにごり」を発売いたしました。 ソフトアルコール関連では、選びぬいた樽貯蔵熟成酒を用いることで、“樽熟成”ならではの深いコクと、“焼酎”ならではの食事に合うすっきりとした味わいをあわせ持つ「樽熟成焼酎ハイボール」を発売いたしました。また、日本各地の素材を使用し、果実の風味を引き立てる独自素材を開発するなど、手間をかけた「ひとてま造り」製法で仕上げた「寶CRAFT」を発売いたしました。 調味料では、家庭用商品として、あめ色加熱製法による“しっかりとしたコクとうまみ”を特長としたタカラ「あめ色のコク」本みりんを発売いたしました。また加工業務用に、クローブ由来の抗酸化成分と香気成分により畜肉原料由来の臭気をマスキングする調味料として、「味しるべマスキング-5<クローブ>」を開発いたしました。 なお、当セグメントに係る研究開発費は370百万円であります。(タカラバイオグループ) タカラバイオグループにおいては、研究用試薬をはじめ、遺伝子解析、遺伝子治療、機能性食品素材ならびにキノコなど、広範囲の分野における幅広い研究開発活動を、タカラバイオ㈱のCDMセンター、バイオメディカルセンター、米国のTakara Bio USA, Inc.、中国の宝生物工程(大連)有限公司を中心に展開しております。 バイオ産業支援事業においては、日本国内でトップシェアを有する遺伝子増幅法関連試薬などの遺伝子工学研究用試薬をはじめ、ゲノム解析、遺伝子機能解析および遺伝子検査などに関する研究開発やiPS細胞などの幹細胞および再生・細胞医療などの研究分野に向けた新製品・新サービスの研究開発を行っております。 当連結会計年度においては、シングルセル(1細胞)解析システム「SmarTerTM ICELL8® cx」をはじめ、次世代シーケンサー向け超微量RNA解析試薬・キット、再生医療に適した安全性の高いヒト間葉系幹細胞培養用培地、免疫細胞受容体解析用試薬・キット等を開発いたしました。 遺伝子医療事業においては、がんなどを対象にした遺伝子治療の臨床開発を進めております。 当連結会計年度においては、腫瘍溶解性ウイルスHF10について、国内で、悪性黒色腫を対象とした第Ⅱ相臨床試験および膵がんを対象とした第Ⅰ相臨床試験をそれぞれ推進しました。また、同じく国内で、NY-ESO-1・siTCRTM遺伝子治療においては滑膜肉腫を対象とした国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験、CD19・CAR遺伝子治療では、急性リンパ芽球性白血病を対象とした国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を進めました。 医食品バイオ事業においては、当社グループ独自の先端バイオテクノロジーを駆使して、ガゴメ昆布フコイダン、ボタンボウフウイソサミジン、明日葉カルコン、寒天アガフィトース、ヤムイモヤムスゲニン®、きのこテルペン等の生理活性物質の探索・評価を行っており、これらの研究成果をもとに健康食品分野での事業展開を積極的に推進しております。 当連結会計年度においては、屋久島原産ボタンボウフウ由来のイソサミジンが排尿障害改善作用を持つことをヒト試験と基礎実験においてを明らかにいたしました。 また、上記の3事業に分類しきれない事業横断的な研究、あるいは、どの事業の研究開発の推進にもその成果が利用できる基礎的な研究も推進しております。同グループとしては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。 なお、当セグメントに係る研究開発費は4,653百万円であります。
FY2017|2,027 文字
6【研究開発活動】 当社グループは蓄積された発酵技術を基礎に、バイオテクノロジーの技術を応用し、主に宝酒造グループ、タカラバイオグループの各部門で幅広い研究活動を展開しております。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は4,550百万円(セグメント間の取引消去後)であり、各セグメントにおける研究内容等は次のとおりであります。(宝酒造グループ) 宝酒造グループにおいては、宝酒造㈱の蒸留技術部、醸造技術部および研究開発センターを中心に、機能や成分で差異化された付加価値の高い製品の開発を目的に、微生物の育種、原料・素材の解析、生産技術の研究開発を行っております。 焼酎では、樽材や原材料の特徴を研究し、新たな付加価値を持った宝焼酎「NIPPON」を開発いたしました。“桜樽”貯蔵熟成酒を3%使用し、原材料の一部に国産の桜葉を用いることで、桜餅のようなほのかな甘い香りが特長の酒質を実現しました。また本格焼酎では、希少な橙芋の特徴を活かす製造方法を開発し、果実のような香りの一刻者<茜>を発売いたしました。 ソフトアルコール関連では、伸長著しいドライ系チューハイ市場に対して、一つ上のプレミアム感を求めるお客様に向けて「タカラcanチューハイ」<ドライ>を、発売10周年を迎えた「タカラ焼酎ハイボール」ブランドからは、最も高い炭酸ガス圧を実現したタカラ「焼酎ハイボール」<強烈サイダー割り>を発売いたしました。また、果汁系チューハイでは、昨年発売したタカラ果汁入り糖質ゼロチューハイ「ゼロ仕立て」の果汁感を更に強化して、リニューアル発売いたしました。 清酒では、松竹梅「天」シリーズの新製品として、コクがあってすっきり辛口の「天」<辛口純米>を発売し、また、拡大する特定名称酒市場に、原料米を精米歩合45%まで磨き上げた贅沢な純米大吟醸、特撰松竹梅<純米大吟醸>720mlをそれぞれ発売いたしました。 調味料では、拡大する料理清酒市場に対して、近年高まる健康志向ニーズに応えるタカラ「料理のための清酒<糖質ゼロ>」を、また加工業務用として、先味から後味まで持続的な甘味を有する「京寶濃口本みりん」を発売いたしました。 なお、当セグメントに係る研究開発費は344百万円であります。(タカラバイオグループ) タカラバイオグループにおいては、研究用試薬をはじめ、遺伝子解析、遺伝子治療、細胞医療、機能性食品素材ならびにキノコなど、広範囲の分野における幅広い研究開発活動を、タカラバイオ㈱のCDMセンター、バイオメディカルセンター、米国のTakara Bio USA, Inc.、スウェーデンのTakara Bio Europe AB、中国の宝生物工程(大連)有限公司を中心に展開しております。 バイオ産業支援事業においては、日本国内でトップシェアを有する遺伝子増幅法関連試薬などの遺伝子工学研究用試薬をはじめ、ゲノム解析、遺伝子機能解析および遺伝子検査などに関する研究開発やiPS細胞などの幹細胞および再生・細胞医療などの研究分野に向けた新製品の研究開発を行っております。 当連結会計年度においては、シングルセル(1細胞)に特化した遺伝子発現解析キット、再生医療に適した安全性の高いiPS細胞培養用培地、ヒトiPS細胞から作製した研究用心筋細胞・血管内皮細胞、腸内フローラ解析用キットを開発いたしました。 遺伝子医療事業においては、がんなどを対象にした遺伝子治療の臨床開発を進めております。 当連結会計年度においては、腫瘍溶解性ウイルスHF10について、米国で第Ⅱ相臨床試験、日本では第I相臨床試験をそれぞれ推進し、次相に進む準備を進めてまいりました。また、NY-ESO-1・siTCR遺伝子治療においては滑膜肉腫を対象とした国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験およびCD19・CAR遺伝子治療では、急性リンパ芽球性白血病を対象とした国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験の開始準備を進めてまいりました。 医食品バイオ事業においては、「医食同源」をコンセプトに、ガゴメ昆布フコイダン、寒天アガロオリゴ糖、明日葉カルコン、ボタンボウフウイソサミジン、ヤムイモヤムスゲニン、キノコテルペン等の生理活性物質の探索を行っており、これらの研究成果をもとに健康食品分野での事業展開を積極的に推進しております。 当連結会計年度においては、フコイダンの免疫機能やアガロオリゴ糖の腸内細菌叢への効果に関して医学研究者と共同でヒトでの有用性を明らかにいたしました。 また、上記の3つの事業に特定できない事業横断的な研究、あるいは、どの事業の研究開発の推進にもその成果が利用できる基礎的な研究も推進しております。同グループとしては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。 なお、当セグメントに係る研究開発費は4,101百万円であります。
FY2016|2,243 文字
6【研究開発活動】 当社グループは蓄積された発酵技術を基礎に、バイオテクノロジーの技術を応用し、主に宝酒造グループ、タカラバイオグループの各部門で幅広い研究活動を展開しております。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は4,608百万円(セグメント間の取引消去後)であり、各セグメントにおける研究内容等は次のとおりであります。(宝酒造グループ) 宝酒造グループにおいては、宝酒造㈱の蒸留技術部、醸造技術部および研究開発センターを中心に、機能や成分で差異化された付加価値の高い製品の開発を目的に、微生物の育種、原料・素材の解析、生産技術の研究開発を行っております。 焼酎では、近年市場が拡大し続けている赤芋や紫芋を原料にした芋焼酎として、紫芋を100%原料に用いた本格焼酎「一刻者」<紫>を限定発売したほか、「紫よかいち」<芋>1.8L紙パックを発売いたしました。また、業務用ルート専用商品として、樽貯蔵熟成酒を使用した甲類焼酎「宝焼酎「レジェンド」<プレミアム>27度」を発売いたしました。 清酒では、スパークリング清酒「澪」シリーズの新製品として、すっきりとして爽やかでキレのある味わいの「澪」<DRY>を発売いたしました。また、業務用ルート専用商品である「豪快」ブランドの強化を図るため、新たに「豪快」生酒<本醸造>辛口を発売いたしました。 ソフトアルコール関連では、国内市販用ソフトアルコール市場において初めて、果汁を使用し5つのゼロ(糖質、プリン体、甘味料、香料、着色料)を実現したタカラ果汁入り糖質ゼロチューハイ「ゼロ仕立て」<レモン><グレープフルーツ><ゆず><ライム><すだち><シークァーサー>をそれぞれ発売いたしました。また、若年層や女性に人気の「ネオ酒場」で注目を集めている「新名物サワー」に着目し、この「新名物サワー」の味わいを追求した新製品タカラ「ネオ酒場サワー」<塩レモン><クリアトマト>を発売いたしました。 調味料では、細口と広口の2段式キャップがついたペットボトル新容器「らくらく調節ボトル」を採用することで、家庭用ユーザーの利便性向上を図った「タカラ「国産米100%」本みりん500ml」を発売いたしました。また、加工業務用として、白麹由来のクエン酸と固形分により、食品加工で課題となる臭いをマスキングする機能を有したこうじ調味料「味しるべマスキング-4<白麹>」を発売いたしました。 なお、当セグメントに係る研究開発費は329百万円であります。 (タカラバイオグループ) タカラバイオグループにおいては、研究用試薬をはじめ、遺伝子解析、遺伝子治療、細胞医療、機能性食品素材ならびにキノコなど、広範囲の分野における幅広い研究開発活動を、タカラバイオ㈱のCDMセンター、米国のClontech Laboratories, Inc.、スウェーデンのTakara Bio Europe AB、中国の宝生物工程(大連)有限公司を中心に展開しております。 バイオ産業支援事業においては、日本国内でトップシェアを有する遺伝子増幅法関連試薬などの遺伝子工学研究用試薬をはじめ、ゲノム解析、遺伝子機能解析および遺伝子検査などに関する研究開発やiPS細胞などの幹細胞および再生・細胞医療などの研究分野に向けた新製品の研究開発を行っております。 当期においては、次世代シーケンス用の遺伝子発現解析キットやT細胞の受容体の多様性を解析するための研究用試薬、食品衛生検査用の腸管系病原菌検出用試薬、再生医療研究に適したiPS細胞培養用培地を開発いたしました。 遺伝子医療事業においては、がんなどを対象にした遺伝子治療の臨床開発を進めております。 当期においては、腫瘍溶解性ウイルスHF10について、米国で第Ⅱ相臨床試験を推進し、日本では第I相臨床試験を推進しております。また、NY-ESO-1・siTCR遺伝子治療について、タカラバイオ㈱が開発したレトロネクチン法および三重大学と共同開発したTCR遺伝子導入用レトロウイルスベクターを使用した医師主導治験が、三重大学のグループによって推進されております。その他、自治医科大学と実施しているCD19・CAR遺伝子治療の臨床研究について、国内で初めての患者に対するCD19・CAR遺伝子治療が行われました。 医食品バイオ事業においては、「医食同源」をコンセプトに、ガゴメ昆布フコイダン、ボタンボウフウイソサミジン、明日葉カルコン、寒天アガフィトース、ヤムイモヤムスゲニン、きのこテルペン等の生理活性物質の探索を行っており、これらの研究成果をもとに健康食品分野での事業展開を積極的に推進しております。 当期においては、ボタンボウフウイソサミジンとノコギリヤシの配合品に男性の排尿障害を改善することをヒト試験で明らかにし、また、ヤムイモヤムスゲニンに認知機能低下を予防・改善する作用があることや寒天アガフィトースに腸内環境の悪化を改善する作用があることを動物実験で明らかにいたしました。 また、上記の3事業に分類しきれない事業横断的な研究、あるいは、どの事業の研究開発の推進にもその成果が利用できる基礎的な研究も推進しております。同グループとしては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。 なお、当セグメントに係る研究開発費は4,275百万円であります。