宝ホールディングス(2531)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 2,342 | 136 | 85 | 290 | 5.1 | 42.2 | — | 49.2 |
| FY2017 | 2,681 | 156 | 110 | -37 | 6.3 | 55.0 | 13.0 | 50.6 |
| FY2018 | 2,774 | 178 | 104 | 43 | 5.8 | 52.2 | 16.0 | 51.6 |
| FY2019 | 2,812 | 158 | 90 | 81 | 5.0 | 45.1 | 18.0 | 52.1 |
| FY2020 | 2,784 | 216 | 106 | 204 | 5.5 | 53.5 | 20.0 | 51.1 |
| FY2021 | 3,009 | 434 | 208 | 60 | 9.3 | 105.1 | 21.0 | 49.8 |
| FY2022 | 3,507 | 379 | 212 | 350 | 8.3 | 107.3 | 37.0 | 51.1 |
| FY2023 | 3,394 | 222 | 162 | 92 | 5.8 | 82.1 | 38.0 | 52.3 |
| FY2024 | 3,627 | 206 | 162 | -254 | 5.4 | 83.0 | 29.0 | 51.3 |
| FY2025 | — | — | — | — | — | — | 31.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
宝焼酎、宝レモンサワーなどのブランド力は一定の認知度を持つ。しかし、競合他社も強力なブランドを有しており、絶対的な優位性とは言えない。特許やIPによる明確な差別化は限定的。
既存の酒類購入習慣や、特定のブランドへの嗜好性から、一部の顧客は乗り換えにくい可能性がある。しかし、代替品が多く、価格やプロモーションで容易に乗り換えが発生しうる。
ネットワーク効果は事業モデルにほとんど見られない。製品の利用が増えることで、製品自体の価値が向上するような構造ではない。
長年の酒類製造ノウハウや、一部の原料調達における規模の経済性は考えられる。しかし、酒税や原材料価格の変動リスクがあり、構造的なコスト優位性は限定的。
日本の酒類市場において、宝焼酎や宝チューハイなどの主力商品は一定の販売規模と流通網を有しており、効率的な生産・販売体制を構築している。業界内での地位は確立されている。
競合との比較優位
強気シナリオ
健康志向の高まりに対応した低アルコール・機能性飲料の開発・成功
海外市場への積極的な展開とブランド浸透の加速
M&Aによる事業ポートフォリオの拡充とシナジー創出
弱気シナリオ(モート侵食)
酒税率の変動や原材料費の高騰による収益性の悪化
競合他社の強力な新商品投入やプロモーションによる市場シェアの低下
消費者の嗜好の急激な変化への対応遅れ
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
宝ホールディングスの投資が失敗するには、同社が長年培ってきたブランド力や流通網が、急速に変化する消費者の嗜好や競合のイノベーションについていけなくなる必要がある。具体的には、健康志向や低アルコール飲料へのシフトに乗り遅れ、主力商品である焼酎やチューハイの需要が構造的に縮小する一方で、代替となる魅力的な新商品や競合のプラットフォーム(例:クラフトビール、ノンアルコール飲料の多様化)が登場し、消費者が容易に乗り換えてしまう状況が考えられる。また、酒税の度重なる引き上げや、主要原材料(米、麦、芋など)の価格高騰が、同社のコスト優位性を完全に剥奪し、価格競争力の低下を招くシナリオも考えられる。さらに、海外展開が想定通りに進まず、国内市場の成熟化と縮小が重なることで、成長ドライバーを失う可能性もある。
5年後のモート予測
健康志向商品や海外展開が奏功し、既存事業の安定性を基盤に売上・利益ともに堅調な成長を遂げる。
既存事業は安定推移するものの、国内市場の成熟化により成長は緩やか。一部新商品や海外展開で補う形となる。
嗜好の変化やコスト増に対応できず、主力事業の競争力が低下。売上・利益ともに減少傾向が続く。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 3,559億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 51.3% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -7.6% | |
| 6. 適度なPER | PER 22.0倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.45倍 |
合格数:3/7 部分的合格