事業の概要
- スナック菓子製造販売湖池屋は、ポテトチップスやコーンスナック、タブレット菓子などの製造・販売を主な事業としています。国内では「湖池屋ポテトチップス」「カラムーチョ」「スコーン」といった長年の人気ブランドを展開し、自社工場と提携工場で安定供給に努めています。海外では台湾、ベトナム、タイを中心にスナック菓子の販売・製造を行い、グローバルな事業展開を進めています。
- 多様な製品ラインナップ同社は「湖池屋ポテトチップス」(1962年発売)、「カラムーチョ」(1984年発売)などのロングセラーに加え、「湖池屋プライドポテト」(2017年発売)や「ピュアポテト」(2018年発売)といったプレミアム・厚切りポテトスナックも展開しています。コーンスナックでは「スコーン」「ドンタコス」「ポリンキー」があり、タブレット菓子「Pinky FRESH」も手掛けるなど、幅広い製品で消費者の多様なニーズに応えています。
- 国内外での事業展開湖池屋は日本国内での強固な基盤に加え、海外市場にも積極的に進出しています。台湾湖池屋では「カラムーチョ」ブランドを集中展開し、ベトナムでは初の海外自社工場を稼働させ、タイでも販売事業を展開しています。親会社である日清食品ホールディングスとの連携により、開発、マーケティング、調達、生産、営業といった事業活動全般で協働し、国内外での競争力強化を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 国内事業国内事業は、日本国内でのスナック菓子(ポテトチップス、コーンスナックなど)とタブレット菓子の製造販売を指します。2024年度の売上高は531.55億円、営業利益は35.32億円と、湖池屋グループ全体の収益の大部分を占める主要な稼ぎ頭です。関東、京都、九州阿蘇の自社工場と提携工場で生産を行い、安定供給と品質向上に注力しています。
- 海外事業海外事業は、台湾、ベトナム、タイ、香港などでのスナック菓子の製造販売および輸出事業を指します。2024年度の売上高は62.27億円、営業利益は5.77億円であり、国内事業に次ぐ規模で成長を牽引しています。特に台湾では「カラムーチョ」ブランドを集中展開し、ベトナムでは自社工場を稼働させるなど、グローバル展開を加速させています。
- 主要製品ラインナップ湖池屋は、ポテトスナックとして「湖池屋ポテトチップス」「湖池屋プライドポテト」「カラムーチョ」「すっぱムーチョ」など、コーンスナックとして「スコーン」「ドンタコス」「ポリンキー」などを展開しています。また、タブレット菓子「Pinky FRESH」も手掛けています。これらの製品群は、国内外の各セグメントで販売され、多様な顧客層にアプローチしています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Domestic | 事業 | 532 | 35 | 6.6% |
| Overseas | 事業 | 62 | 6 | 9.3% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社は、スナック菓子、タブレット等の製造販売を主たる事業としております。また、当社は以下の子会社3社及び関連会社1社を統括しております。 台湾湖池屋股份有限公司・・・・・・・台湾でのスナック菓子の販売及び輸出事業 Koikeya Vietnam Co.,Ltd.・・・・・・ベトナムでのスナック菓子の製造販売及び輸出事業 KOIKEYA(THAILAND)CO.,LTD. ・・・・タイでのスナック菓子の販売事業 日清湖池屋(中国・香港)有限公司・・香港でのスナック菓子の販売事業 親会社の日清食品ホールディングス株式会社とは、業務・資本提携により開発・マーケティング・調達・生産・営業といった事業活動全般における協働関係の強化に取り組んでおります。 [事業系統図]事業系統図は以下のとおりであります。※ Koikeya Vietnam Co.,Ltd.は連結会社に対して製品の輸出を行っております。 (1) 国内事業 スナック菓子の製造は関東工場、関東第二工場、関東第三工場、京都工場及び九州阿蘇工場の自社工場5拠点に加え、業務提携をしているふらの農業協同組合の工場「シレラ富良野」にて行っており、『安全』で『安心』できる製品づくりと、安定供給の実現に取り組んでおります。 タブレット「Pinky FRESH」につきましては、新しいターゲットの潜在需要喚起に努めております。 製品戦略につきましては、既存事業の構造改革を推進し、製品開発体制の充実による新規カテゴリーの確立を図ります。(2) 海外事業 海外事業につきましては、連結子会社である台湾湖池屋股份有限公司において主に「カラムーチョ」ブランドを集中展開するとともに、2017年9月よりKoikeya Vietnam Co.,Ltd.において初の海外自社工場の稼動を開始しております。また、2018年11月にタイ王国において、スナック菓子の販売活動を目的とし、KOIKEYA(THAILAND)CO.,LTD.を設立いたしました。 主要な製品ラインアップは、以下のとおりであります。 ポテトスナック 「湖池屋ポテトチップス」 1962年発売のロングセラーポテトスナック 「湖池屋プライドポテト」 2017年発売のプレミアムポテトスナック 「ピュアポテト」 2018年発売の厚切りポテトスナック 「湖池屋ストロング」 2018年発売の濃厚ポテトスナック 「カラムーチョ」 1984年発売のロングセラー辛味系ポテトスナック 「すっぱムーチョ」 1993年発売の酸味系ポテトスナック 「湖池屋ファーム」 2024年発売のオリジナルブランド芋ポテトスナック コーンスナック 「スコーン」 1987年発売のコーンクランチスナック 「ドンタコス」 1994年発売のコーントルティアチップス 「ポリンキー」 1990年発売の網目模様のコーンスナック タブレット 「Pinky FRESH」 2020年発売の乳酸菌LS1配合の機能性タブレット
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 原材料価格の高騰を内部努力で吸収できない場合や、市場環境によって販売価格に転嫁できない場合があるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | ブランド 「湖池屋ポテトチップス」「カラムーチョ」などのロングセラーブランドを多数保有している。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | ディフェンシブ |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:食品の安全性に関する問題 / 原材料価格の変動 / 為替リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★☆☆☆
湖池屋は「カラムーチョ」「すっぱムーチョ」などのロングセラーブランドを持つ。長年のCM展開やキャラクターによる認知度向上は一定の無形資産を形成しているが、競合他社も類似商品を展開しており、ブランドロイヤリティが極めて高いとは言えない。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
スナック菓子は嗜好品であり、消費者の乗り換えコストは非常に低い。特定のブランドへの強いこだわりを持つ層は限定的であり、新商品やセール品に容易に乗り換える傾向がある。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
スナック菓子事業において、ユーザーが増えることでサービスの価値が増すようなネットワーク効果は発生しない。
コスト優位★☆☆☆☆
食料品業界全体として原材料費や製造コストの変動リスクがある。湖池屋が他社と比較して構造的に大幅なコスト優位性を持つという明確な証拠はない。規模の経済による効率化は一定程度見られる可能性がある。
規模の経済★★☆☆☆
国内スナック菓子市場において一定のシェアを持つが、カルビーや湖池屋といった大手企業が市場を牽引しており、寡占度はそれほど高くない。業界規模に対して最適な少数寡占とは言えない。
- 長年のブランド力と信頼湖池屋は1962年発売の「湖池屋ポテトチップス」や1984年発売の「カラムーチョ」など、長年にわたり愛されるブランドを多数保有しています。これらのブランドは消費者からの認知度が高く、品質への信頼も厚いため、新規参入企業に対する強力な競争優位性となっています。特に「カラムーチョ」は海外でも展開され、グローバルなブランド育成にも成功しています。
- 品質管理と安全体制同社は食品の安全性に対する消費者の高い要求に応えるため、食品衛生法などの法令遵守を徹底しています。AIBの「国際検査統合基準」による監査・指導システムや、食品安全の国際認証FSSC22000の取得により、厳格な品質管理体制を構築しています。これにより、安全で安心な製品を永続的に提供できる仕組みを確立しており、消費者からの信頼獲得に繋がっています。
- 親会社との協働体制日清食品ホールディングスとの業務・資本提携により、開発、マーケティング、調達、生産、営業といった事業活動全般で協働関係を強化しています。これにより、単独では難しい大規模な研究開発や効率的な調達、広範な販売網の活用が可能となり、コスト競争力や製品開発力、市場浸透力を高める上で有利な立場にあります。特に海外展開において、この連携は大きな強みとなります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社は理念を下記のとおり定めております。 <企業理念>①常に安心できる商品を提供し、地球環境、人々の健康、社会的貢献を心掛ける。②独創的で心の満足度の高い商品、サービスを提供する。③独自のブランド戦略の元に、ロングセラー商品を育成していく。④時代に先がけ、変革のスピードを上げ、新しい経営形態を実現する。(マーケティング、販売チャネル、生産システム、組織)⑤世界的視野にたった企業になる。⑥従業員の物心両面の満足を追求する、と同時に関係会社・取引先の経営に適正に貢献する。 当社は、企業理念のもと、事業活動を通じた企業価値の向上を目指しております。また、購買・生産から販売に至るすべての取引先との適正な取引関係を構築することにより、常に『安全』で、『安心』できる製品を供給していくことに注力するとともに、企業活動全般にわたり、リスク管理体制の構築に取り組んでおります。 (2) 目標とする経営指標当社は、連結売上高と連結経常利益を成長を示す最重要指標と考え、同様に連結当期純利益についても配当可能利益を計る指標として重要視しております。また、連結営業キャッシュ・フローの最大化を常に念頭に置いた経営にも注力してまいります。特に国内事業においては競争が厳しいことから特定の経営指標を目標と定めず、上記の指標の向上を追求しております。 (3) 経営環境当社を取り巻く事業環境は、少子高齢化による国内市場の縮小、健康志向や環境意識の高まりを含む顧客嗜好の多様化、不透明な国内外の経済金融情勢や気候変動からくる原材料価格の高騰など、複雑かつ急速に変化していると認識しております。世界の経済・社会情勢の不透明さは日ごとに増しており、予測困難な状況です。また、そのような中、消費者の安全安心・SDGsへの関心の高まり、スナックの喫食シーンの変容、流通構造の変化など、当社商品の需要動向は大きく移り変わっています。当社グループでは、こうした変化に対して迅速かつ柔軟に対応を行い、日本の老舗としての安全・安心感や付加価値を提供し、また、独創的な商品を生み出し続けることで、国内外で事業を拡大し、企業価値の向上に努めてまいります。一方、コスト面においては、世界的な原材料価格高騰により当社の事業コストは、国内外を問わず製造コストを中心に大幅に上昇しています。対策としましては、サプライチェーン全体にわたり最大限のコスト削減努力を行ったうえで、商品品質の維持・向上のため、機動的に価格改定を行うことで利益確保に努めております。 (4) 対処すべき課題当社を取り巻く事業環境は、少子高齢化による国内市場の縮小、健康志向や環境意識の高まりを含む顧客嗜好の多様化、不透明な国内外の経済金融情勢や気候変動からくる原材料価格の高騰など、複雑かつ急速に変化しております。このような状況下において、当社が持続的な成長を実現し、企業価値を向上させていくためには、以下の課題に向き合い、対策を講じていく必要があると考えております。 ① 商品戦略による収益性向上 高付加価値戦略を継続して推進し、ブランド価値を向上しながら、必要に応じてコスト上昇分を適切に価格に転嫁することで、顧客支持を獲得しながら収益性の維持・向上を図ります。 ② 安定した原材料調達 特に主要原料である馬鈴薯について、国内契約産地との交渉及び契約産地の拡大、湖池屋オリジナルブランド芋計画による独自の収穫ルート確保など、気候変動などに伴う不作時に備えた体制を整えます。 ③ 効率的な生産・物流体制の構築 生産面における省人化・自動化の推進、安定的かつ効率的な物流ネットワークの見直しなどにより、急速に拡大する売上に対応する製品の安定供給体制を構築します。 ④ 新機軸商品における成功 多様化するニーズに応えるべく、既存ブランドに加えて将来の売上の柱となる新機軸商品の開発に注力することで、より収益性が高く安定的な販売ポートフォリオを目指します。 ⑤ 海外事業の拡大と展開加速 既存の各現地法人の成長に加えて、今後の展開エリア拡大を強く志向し、海外事業の売上・利益を拡大することで、より盤石な企業基盤を目指します。 ⑥ 人的資本強化と組織力向上 次世代の当社事業を担う人財育成のため、人事制度を刷新します。従業員のエンゲージメント向上とともに、一人ひとりの従業員が成長実感を持ちながら事業貢献する組織を構築します。 ⑦ デジタル技術の活用による事業変革 経営計画・戦略に基づき、積極的にデジタル技術を導入・活用することで、業務効率化による人的資本効率の向上、生産オペレーションの効率化、マーケティングの高度化、新たな顧客体験の創出など、事業全体の変革を推進します。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社は理念を下記のとおり定めております。 <企業理念>①常に安心できる商品を提供し、地球環境、人々の健康、社会的貢献を心掛ける。②独創的で心の満足度の高い商品、サービスを提供する。③独自のブランド戦略の元に、ロングセラー商品を育成していく。④時代に先がけ、変革のスピードを上げ、新しい経営形態を実現する。(マーケティング、販売チャネル、生産システム、組織)⑤世界的視野にたった企業になる。⑥従業員の物心両面の満足を追求する、と同時に関係会社・取引先の経営に適正に貢献する。 当社は、企業理念のもと、事業活動を通じた企業価値の向上を目指しております。また、購買・生産から販売に至るすべての取引先との適正な取引関係を構築することにより、常に『安全』で、『安心』できる製品を供給していくことに注力するとともに、企業活動全般にわたり、リスク管理体制の構築に取り組んでおります。 (2) 目標とする経営指標当社は、連結売上高と連結経常利益を成長を示す最重要指標と考え、同様に連結当期純利益についても配当可能利益を計る指標として重要視しております。また、連結営業キャッシュ・フローの最大化を常に念頭に置いた経営にも注力してまいります。特に国内事業においては競争が厳しいことから特定の経営指標を目標と定めず、上記の指標の向上を追求しております。 (3) 経営環境当社を取り巻く事業環境は、少子高齢化による国内市場の縮小、健康志向や環境意識の高まりを含む顧客嗜好の多様化、不透明な国内外の経済金融情勢や気候変動からくる原材料価格の高騰など、複雑かつ急速に変化していると認識しております。世界の経済・社会情勢の不透明さは日ごとに増しており、予測困難な状況です。また、そのような中、消費者の安全安心・SDGsへの関心の高まり、スナックの喫食シーンの変容、流通構造の変化など、当社商品の需要動向は大きく移り変わっています。当社グループでは、こうした変化に対して迅速かつ柔軟に対応を行い、日本の老舗としての安全・安心感や付加価値を提供し、また、独創的な商品を生み出し続けることで、国内外で事業を拡大し、企業価値の向上に努めてまいります。一方、コスト面においては、世界的な原材料価格高騰により当社の事業コストは、国内外を問わず製造コストを中心に大幅に上昇しています。対策としましては、サプライチェーン全体にわたり最大限のコスト削減努力を行ったうえで、商品品質の維持・向上のため、機動的に価格改定を行うことで利益確保に努めております。 (4) 対処すべき課題当社を取り巻く事業環境は、少子高齢化による国内市場の縮小、健康志向や環境意識の高まりを含む顧客嗜好の多様化、不透明な国内外の経済金融情勢や気候変動からくる原材料価格の高騰など、複雑かつ急速に変化しております。このような状況下において、当社が持続的な成長を実現し、企業価値を向上させていくためには、以下の課題に向き合い、対策を講じていく必要があると考えております。 ① 商品戦略による収益性向上 高付加価値戦略を継続して推進し、ブランド価値を向上しながら、必要に応じてコスト上昇分を適切に価格に転嫁することで、顧客支持を獲得しながら収益性の維持・向上を図ります。 ② 安定した原材料調達 特に主要原料である馬鈴薯について、国内契約産地との交渉及び契約産地の拡大、湖池屋オリジナルブランド芋計画による独自の収穫ルート確保など、気候変動などに伴う不作時に備えた体制を整えます。 ③ 効率的な生産・物流体制の構築 生産面における省人化・自動化の推進、安定的かつ効率的な物流ネットワークの見直しなどにより、急速に拡大する売上に対応する製品の安定供給体制を構築します。 ④ 新機軸商品における成功 多様化するニーズに応えるべく、既存ブランドに加えて将来の売上の柱となる新機軸商品の開発に注力することで、より収益性が高く安定的な販売ポートフォリオを目指します。 ⑤ 海外事業の拡大と展開加速 既存の各現地法人の成長に加えて、今後の展開エリア拡大を強く志向し、海外事業の売上・利益を拡大することで、より盤石な企業基盤を目指します。 ⑥ 人的資本強化と組織力向上 次世代の当社事業を担う人財育成のため、人事制度を刷新します。従業員のエンゲージメント向上とともに、一人ひとりの従業員が成長実感を持ちながら事業貢献する組織を構築します。 ⑦ デジタル技術の活用による事業変革 経営計画・戦略に基づき、積極的にデジタル技術を導入・活用することで、業務効率化による人的資本効率の向上、生産オペレーションの効率化、マーケティングの高度化、新たな顧客体験の創出など、事業全体の変革を推進します。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要及び経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識並びに分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績の分析当連結会計年度は、国内においては前連結会計年度にリニューアルを実施した「湖池屋プライドポテト」の他、「湖池屋ポテトチップス」や「スコーン」などの各種定番商品の販売が好調でした。一方で、原材料費や物流費をはじめとした各種コスト上昇など、利益圧迫要因もありました。これらに対応するため、コスト削減施策及び価格改定を実施することで利益確保に努めました。海外においても、各国において着実に事業を拡大し売上増加を実現するとともに、各種コストコントロールに注力したことで、大幅な増収増益となりました。業績は次のとおりです。売上高は、59,383百万円(前年同期比8.3%増)となりました。利益につきましては、営業利益4,019百万円(前年同期比11.7%増)、経常利益4,017百万円(前年同期比15.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,590百万円(前年同期比17.3%増)となりました。 セグメント別の業績は以下のとおりです。 <国内>当連結会計年度は、「高付加価値商品等の継続拡販」「物価高騰対策及び製造体制の強化」「継続的な新機軸商品開発」を、戦略テーマの3つの軸とし事業展開を進めてまいりました。商品戦略として、高付加価値ブランドを中心に継続的に新商品を発売しました。また、これらの商品群に対し集中的に広告投資をおこない、商品の配荷アップのための営業活動と連動させるなど、ブランドの育成に注力いたしました。具体的には、高付加価値商品群のフラッグシップである「湖池屋プライドポテト」において、食塩不使用でありながら満足感のある味わいを実現した「湖池屋プライドポテト GOLD STYLE 幸せの極みだし 食塩不使用」や、「夢中サイズ」と名付けた大容量商品を展開するなど、多様なニーズへ対応する商品を発売しております。また、2025年3月にリニューアルを実施した「湖池屋ストロング」では、ブランド全体のコンセプトを「濃厚さ」「贅沢感」「品質感」へとシフトさせ、強い味覚を求める層への訴求を強化し、ブランドとしての地位確立を図っております。この他、新市場創造への取り組みとして、スナック感覚で手軽に食べられる「ランチパイ」の販売や市場定着へむけた広告販促活動を実施しました。一方、原材料費、物流費及び人件費の上昇などの利益圧迫要素もありました。 これらのコスト上昇に対応するため、生産・物流の最適化をはじめとしたコスト削減施策を継続的に実施しています。しかしながら、昨今のコスト増加を吸収しきれないことから、必要に応じた価格改定を実施することで利益確保に努めました。以上のとおり、コスト上昇の影響がありながらも、販売数量増加及び利益確保施策の結果、国内の売上高は53,155百万円(前年同期比7.9%増)となり、セグメント利益は3,532百万円(前年同期比7.3%増)となりました。 <海外>台湾事業では、主力の「カラムーチョ」を中心とした売上拡大に加え、ポテトチップスの中でも収益性の高い「厚切りRich Cut」やポテトチップス以外の商品の拡販を行いました。収益管理体制を強化し販促費のコントロールを徹底したことに加えて、台湾国内産馬鈴薯の豊作による原価低減などもあり、大幅な増益となりました。ベトナム事業では、ベトナム国内売上が着実に成長するとともに、輸出事業も大きく拡大しました。売上拡大に伴う工場の稼働率向上に加え、継続的に実施している各種コスト削減施策も利益改善に貢献しています。また、さらなる売上と利益の拡大を目指し、ユニークなキャラクターにより日本で人気の「ポリンキー」を、若年層主体のベトナム市場でも有望と考え、生産および販売を開始いたしました。タイ事業では、販売効率の悪いスポット商品の発売数を減らし、定番商品の販売にフォーカスするとともに、現地流通大手との取り組みの活発化に加え、地方スーパー及び個人商店への販路拡大を図り売上を拡大しています。また、現地で販売が好調な「カラムーチョ」のブランド力を活かし、収益性の高い「カラムーチョ Corn Snacks」も新たに上市いたしました。以上により、海外の売上高は6,227百万円(前年同期比11.5%増)となり、セグメント利益は577百万円(前年同期比64.7%増)となりました。 (2)財政状態の分析(資産) 総資産は、前連結会計年度末に比べ2,655百万円増加し、39,055百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の減少(3,287百万円)の一方、建設仮勘定の増加(5,360百万円)によるものであります。(負債) 負債は、前連結会計年度末に比べ613百万円増加し、19,645百万円となりました。主な要因は、未払金の減少(2,244百万円)及び買掛金の減少(1,361百万円)の一方、長期借入金の増加(4,389百万円)によるものであります。(純資産) 純資産は、前連結会計年度末に比べ2,041百万円増加し、19,410百万円となりました。主な要因は、利益剰余金の増加(2,056百万円)によるものであります。なお、自己資本比率は48.8%となりました。 (3)キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べて3,287百万円減少し、3,567百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は150百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益(3,691百万円)等の増加があったものの、未払金の増減額(1,882百万円)、法人税等の支払額(1,374百万円)及び仕入債務の増減額(1,348百万円)等の減少があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は6,757百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出(6,767百万円)によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は3,666百万円となりました。これは主に、配当金の支払額(533百万円)及び長期借入金の返済による支出(424百万円)等の減少があったものの、長期借入れによる収入(4,800百万円)等の増加があったことによるものであります。 (4)重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますが、次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。 ①繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産については、将来の課税所得の見込み及び税務計画に基づき、回収可能性を十分に検討し、回収可能な額を計上しております。なお、既に計上した繰延税金資産については、その実現可能性について毎期検討し、内容の見直しを行っておりますが、将来の課税所得の見込みの変化やその他の要因に基づき繰延税金資産の実現可能性の評価が変更された場合、繰延税金資産の取崩又は追加計上により親会社株主に帰属する当期純利益が変動する可能性があります。 ②退職給付費用及び債務 退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。これらの前提条件には、割引率、将来の報酬水準、退職率、直近の統計数値に基づいた死亡率等が含まれます。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、その影響は将来にわたって規則的に認識されるため、将来の期間において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼします。 ③固定資産の減損 当連結会計年度において業績が好調に推移したことから、減損の兆候を識別しておりません。しかし、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において減損損失が発生する可能性があります。 なお、Koikeya Vietnam Co.,Ltd.に係る固定資産の減損の詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (5)生産、受注及び販売の実績①生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)国内(百万円)73,364121.5海外(百万円)1,251121.8合計(百万円)74,615121.5(注)金額は販売価格によっております。 ②受注実績 当社グループは、主に販売計画に基づいて生産計画を立てて生産しております。 一部の事業において受注生産を行っていますが、受注高及び受注残高の金額に重要性はありません。 ③販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)国内(百万円)53,155107.9海外(百万円)6,227111.5合計(百万円)59,383108.3(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は以下のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)丸紅㈱10,94520.012,44921.0三菱商事㈱7,10513.07,92513.3 (6)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容(経営成績の分析) 当社グループの当連結会計年度の業績は次のとおりです。 売上高は、59,383百万円となりました。 利益につきましては、営業利益4,019百万円、経常利益4,017百万円、親会社株主に帰属する当期純利益2,590百万円となりました。 原材料費や物流費をはじめとした各種コスト上昇は依然として継続する一方、国内においては「湖池屋プライドポテト」の他、「湖池屋ポテトチップス」や「スコーン」などの各種定番商品の販売が好調に推移したこと、海外においては収益性の高い商品の拡販や、各種コストコントロールに注力したことが主な要因となり、好調な売上の推移となりました。 (財政状態の分析) 財政状態の分析につきましては、「4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](2)財政状態の分析」に記載のとおりであります。 (キャッシュ・フローの状況の分析) キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](3)キャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりであります。 (資本の財源及び資金の流動性) 当社グループにおける資金需要は、主に運転資金、設備投資、配当金の支払いとなります。これら資金需要を満たすため、当社グループでは営業活動から得られるキャッシュ・フローを主たる財源とし安定的な資金確保を行っておりますが、当社グループの戦略として掲げている高付加価値商品の売上拡大、定番商品等の収益改善、新規商材開発を進めるにあたり必要となる設備投資を主とした成長投資等の将来への資金需要に対しては、可能な限り自己資金から充当し、必要に応じて金融機関からの借入による調達を行う方針であります。また、金融機関とは良好な関係を継続しており、当座貸越枠を設定し、機動的な資金確保が行える体制を構築するなど十分な資金の流動性を確保しております。 配当金の支払いにつきましては、株主の皆様への安定した配当を継続するとともにグループの業績に応じた成果の配分を行うことを基本方針としております。
事業リスク
- 食品の安全性問題食品業界では消費者の安全への関心が高く、万が一、自社の取り組みを超える問題や業界全体での品質問題が発生した場合、湖池屋の業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、ポテトチップスに含まれるアクリルアミドのような発ガン性物質に関する問題が将来的に拡大すれば、製品の需要減少やブランドイメージの低下に繋がりかねません。
- 原材料価格の変動穀物相場の上昇による食用油やコーンスナック原料価格の高騰、原油価格上昇による燃料や包装資材コストの増加は、湖池屋の業績に影響を与える可能性があります。特に主力製品のポテトチップスは国産馬鈴薯を使用しており、作況不良による供給量減少や仕入価格上昇は、コスト増に直結します。これらのコスト増を販売価格に転嫁できない場合、利益率が圧迫されるリスクがあります。
- 海外事業と為替リスク湖池屋は台湾、ベトナム、タイなどで海外事業を展開しており、現地の政治・経済・社会情勢の変化、テロや戦争といったカントリーリスクが業績に影響を及ぼす可能性があります。サプライチェーンの遮断や営業継続の困難化などが考えられます。また、為替変動もリスクであり、円高は海外収益の円換算額を減少させ、円安は原材料費の増加を招き、利益率を悪化させる可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成 績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおり であります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 食品の安全性について近年、菓子・食品業界におきましては、食品の安全性に対する消費者の関心・要求が更に高まっています。当社グループは「食品衛生法」をはじめとする法令遵守を徹底するとともに、仕入先との連携を密にしながら品質管理体制を強化しております。製造におきましては、食品の安全を担保するためAIB(American Institute of Baking)の「国際検査統合基準」による監査・指導システムを導入し、異物混入対策等に取り組んでおります。更に、食品安全の国際認証であるFSSC22000認証の取得により、食品安全マネジメントシステムを構築し、永続的に安全な商品を提供し続ける仕組み作りを推進しております。しかしながら、当社グループの取り組みの範囲を超える事態が発生した場合や、業界全般にわたる品質問題が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、2002年4月、スウェーデン食品庁がポテトチップス等の食品に発ガン性物質(アクリルアミド)が含まれている旨の調査結果を発表いたしましたが、厚生労働省は同物質が多くの食品に存在するとの調査結果を発表し、様々な食品をバランス良く取るよう推奨しております。当社グループはアクリルアミドの低減対策を推進しており、現在のところ業績及び財政状態に影響はありませんが、今後の菓子・食品業界に影響を及ぼす問題となる可能性があります。 (2) 原材料価格の影響について当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす要因として、原材料価格の変動があります。穀物相場の上昇は、食用油価格やコーンスナック原料価格の上昇に波及し、原油等のエネルギー相場の高騰は、工場の燃料コストや包装資材価格に影響を及ぼすことがあります。これら原材料価格の高騰を、内部努力で吸収できない場合や、市場の環境によって販売価格に転嫁できない場合には、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社の主力製品であるポテトチップスは、国産の馬鈴薯を使用しております。したがって、国内における馬鈴薯の作況によって原料の供給量が変化することもあります。当社においては、事前の販売予測に沿った需要量を十分に確保するため、仕入先との取引関係を良好に維持するなど、安定的な原料調達に努めております。しかし、予想外の作況不良で原料調達に支障が生じた場合、仕入価格の上昇や、歩留まりの低下による原材料コストの上昇が生じることがあります。 (3) 為替リスクについて 当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす要因として、為替の変動があります。例えば、外国通貨に対して円の価値が上がる(円高)場合は、外国通貨での収益を円換算した際の減少をもたらし、利益率に悪影響を与える可能性があります。一方、円の価値が下がる(円安)場合、原材料費が増加し、コスト圧力が高まることが予想されます。当社グループでは、金融デリバティブ取引に関する規程を定め、為替の動向を注視し為替の変動による影響を最小限に抑えることに努めております。しかしながら、国際情勢の不確実性や市場の変動性の増加により、これらの対策が十分でない場合があり、結果として当社グループの財務状況及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4) 天候不順・災害等による影響について菓子・食品業界は天候不順や災害の影響を受けることがあります。菓子・食品の売上には季節変動があるものですが、通常は平均気温をもとに販売数量を予測し生産を行います。しかしながら異常気象になると、売上・利益に影響することがあります。当社グループでは、常に天候予測に気を配り、適正な生産及び在庫管理等を行うことで、機会損失を最小限に抑えるよう対策を講じております。しかしながら、上記のような施策を講じているにも関わらず、予想を大きく上回る天候不順等が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、巨大な天災地変等の災害が発生した場合、設備の毀損といった直接的被害に加え、電力・水道の使用制限による社会インフラの低下、仕入先の災害被害による資材の供給不足、物流機能の停滞といった間接的な影響を受ける可能性があります。更に、世界各国で地球温暖化を引き起こす温室効果ガスの削減への取り組みが加速する中、当社グループでもCO2排出量削減目標を定め、環境負荷の低減に努めておりますが、今後の炭素税の税率上昇や仕組みの整備などが日本で本格的に導入が進んだ場合、事業に影響を及ぼす可能性があります。加えて、新型コロナウイルス等の感染症が発生した場合も、従業員の安全確保と製品の安定供給を社会的責務と考え、在宅勤務環境の整備、オフピーク通勤やオンライン会議推進などに対応するとともに、工場では徹底した衛生管理に基づく適切な対策を講じ、生産体制の確保に努めます。しかしながら、感染拡大等により生産・販売などの事業活動に支障をきたす可能性があります。これらの要因は、当社グループの生産、出荷等の事業活動に与える影響が大きいと予想され、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 海外事業の状況について当社グループは、台湾、ベトナム、タイを含む、世界各国・各地域で事業展開しているため、現地の政治・経済・社会の変化、テロ及び戦争の発生に伴うカントリーリスクが相対的に高くなる可能性があり、当該リスクが発生した場合は、サプライチェーンの遮断、設備の損壊、人員確保や営業継続が困難になることなどにより、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、現在、世界経済において、新たに発生する可能性のあるカントリーリスクとしては、中国と台湾との間の武力衝突発生の可能性があげられ、万一、このようなリスクが顕在化した際には、台湾を含む世界中の事業活動に影響する可能性があります。 (6) コンプライアンス、情報セキュリティについて当社グループは、国外を含めた法令等の規制に対応するため、常に情報の収集や、社内周知・教育を行い、法令遵守を徹底しておりますが、各法令等違反が発生した場合は、罰則や許可の取り消しなどにより、日本を含む世界中の事業活動に影響する可能性があります。また、当社グループは、事業及び業務の効率化を目的として、様々な情報システムを利用しているため、サイバー攻撃や、災害等の不測の事態によるシステム障害及び機密情報の漏洩等が発生した場合は、情報システムの停止、社会的信用の低下及び当該トラブルへの対応を行うための費用負担の発生等、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7) 製品供給リスクについて国内の物流を取り巻く環境は、労働力人口の減少やEC市場の拡大などの影響により、輸送体制の維持が課題となっています。当社グループでは、パレット輸送の促進、待機時間や配送頻度の削減などの推進に取り組むとともに、パートナー企業との共同配送や荷役効率化に向けた連携も強化しております。また、気候変動や需要変動に柔軟に対応するため、全国的な視点でのバリューチェーンの最適化を進めており、2025年度中に稼働予定の中部工場も、全国への配送拠点として物流効率の向上に貢献する見込みです。なお、輸送費の高騰や施策の遅れが生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。