研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-03 | - | 29 |
| 2024-03 | - | 40 |
| 2023-03 | - | 35 |
| 2022-03 | - | 12 |
| 2021-03 | - | 16 |
研究開発活動(本文)
FY2025|3,755 文字
6 【研究開発活動】食品(菓子・飲料)につきましては食品開発部(本社内、瀬戸工場内)、連結子会社の株式会社エースベーカリー(愛知県小牧市)において、また化成品(医薬品原料、酵素)につきましては名古屋研究所(愛知県清須市)、東京研究所(東京都八王子市)において、研究開発を実施しております。当連結会計年度の研究開発費は食品事業が512百万円、化成品事業が405百万円、総額で917百万円であります。 食品事業食品事業におきましては、経営基本姿勢にあります「お客様重視の経営」のもとで、パーパスで掲げます「カラダもココロも豊かで楽しい毎日」をお客様へ提供すべく、常に安全で高品質な商品の研究開発に取り組んでまいりました。菓子部門のチョコレート類では、主力の「アルファベットチョコレート」シリーズに、苺の果肉を感じる「アルファベットチョコレート たっぷり苺」、宇治抹茶とミルクのまろやかさを組み合わせた「アルファベットチョコレート 抹茶ラテ」を発売し、品揃えの充実を図りました。また、ポケットサイズの新商品として、芳醇なミルクティーの香りとクレープの軽やかな食感が楽しめる「アルファベットチョコレート サクッとクレープミルクティー」もラインナップし、販路拡大に努めました。その他、主力包装形態でありますファミリーサイズ(大袋)商品として、宇治抹茶・ほうじ茶・玄米茶の3種のお茶風味のチョコレートを詰め合わせた「日本茶チョコレート 和みくらべ」、ポケットサイズ(個食)の商品として、洋菓子をテーマにした「ひとくちパティスリー 優雅なレーズンバターサンドチョコレート」を発売しました。また、「ぷくぷくたい」シリーズは発売35周年を迎え、消費者キャンペーンを実施するとともに、記念商品「ぷくぷくたい ハピハピバースデーエアインチョコ」を発売し、ブランドの再活性化を図りました。キャンディ類は、高知県産の粉末しょうがを使用した「ジンジャーミルクキャンディ」を発売し品揃えを強化しました。子供用菓子では、「つくってたべよう!」シリーズに、水だけでカブトムシのさなぎの形のゼリーができる「つくってたべよう! さなぎ3Dゼリー」を加え、商品展開しました。粉末飲料部門では、「スティックメイト」シリーズをブランドパーパス「選ぶたのしさをすべての人に」のもとリニューアルしました。新商品として、国産白桃果汁を使用した「ピーチティー」、お湯を注ぐと金平糖の砂糖が溶けてあられが浮かび上がる「星屑紅茶」、高知県産しょうがを使った「あったかしょうが湯アソート」を発売しました。また、ロングセラー商品の「レモンティー」は、人気キャラクターのムーミンとコラボしたスティックタイプを発売し、20〜40代女性を中心に幅広い層への訴求を図りました。栄養食品部門では、血糖値への配慮をコンセプトとした「おいしく健康応援シリーズ」に「おいしく健康応援のど飴 ブルーベリー」「おいしく健康応援カフェオレ」を加え、品揃えの充実を図りました。このように、各部門とも新商品を上市し、市場シェアの拡大を図るとともに、既存商品のさらなる販売増を目指し、「アルファベットチョコレート」「スティックメイト」「レモンティー」のラジオ・テレビコマーシャルなどを実施するとともに、SNSでは商品情報やキャンペーン情報を発信し、購買促進とファン層の拡大に取り組みました。また、株式会社エースベーカリーでは、ポーションゼリーに学研の図鑑LIVEとコラボレーションした「28個学研の図鑑LIVEゼリー恐竜編」、「8個北海道メロンゼリー」、「8個沖縄パイナップルゼリー」を、三方ゼリーに「18個果汁100%蒟蒻ゼリー」の合計4品を発売し、販売好調のシャーベットシリーズと併せ、更にゼリーカテゴリーの商品ラインナップを充実させました。焼き菓子は、通年商品として手に取りやすい価格の「かわいいスティックバウムクーヘン」3品、季節限定商品では「チョコ掛けバウムクーヘン」4品、「6個生ブラウニーあまおう苺」、京都の老舗お茶屋“森半”の抹茶原料を使用した「8個厚切りバウムクーヘン宇治抹茶」、「9個厚切りバウムクーヘン安納芋」を展開しました。当社グループは、消費者の食品への安全・安心に対する高い意識のなか、お客様にとって安心できる原材料を選択管理し、また、お客様の視点に立った適切な表示を行ってまいります。 そして、今後も国内の少子高齢化や流通再編に伴う市場の変化に対応し、消費者の健康志向や環境にも配慮した商品開発にも取り組み、企業行動憲章に則り、信頼できる「meito」ブランドの確立に努めてまいります。 化成品事業化成品事業におきましては、発酵技術および合成技術を活用して微生物の生産する酵素類および多糖類(デキストランやデキストラン発酵産物)とその誘導体について積極的な研究開発活動を行っており、食品、医薬品、化粧品原料、飼料などの広範な分野で用途開発を進めております。酵素部門では、主力製品であるチーズ用凝乳酵素「レンネット」のうち、次世代製品として開発した「LPシリーズ」製品は、本来の仔牛由来のカーフレンネットと同等のフレーバー、テクスチャー性能を有し、高いチーズ収量が得られる微生物レンネットとして、欧米のオーガニックチーズ市場、ベジタリアン向けチーズ市場を中心に順調に市場を拡大しており、更なる品質向上、効率生産のための研究開発に取り組んでおります。脂肪分解酵素の「リパーゼ」については、各種リパーゼ製品がそれぞれの特性により、油脂加工や機能性油脂の製造、脂肪酸の製造、ミルクフレーバーの製造、サプリメント用途、臨床検査薬、また、有機化合物の合成用触媒として使用されるなど、食品、医薬品、化学の各分野で多様な用途で使用されており、その潜在的な能力を活用したさらなる用途の拡大と新規の用途の創出や酵素の特性の改良による付加価値の高い製品の開発に取り組んでおります。近年、環境意識の高まりやSDGsへの関心などから、グリーンケミストリーとして酵素の産業利用への関心が高まっており、リパーゼ製品の需要増に対応する効率生産のための製造方法の改良にも注力しております。また、米国、欧州、中国、韓国など海外市場での展開を強化するため各国における食品用酵素の認証取得を進めております。2024年度はリパーゼOFの米国におけるGRAS通知に対し、米国食品医薬品庁(FDA:Food and Drug Administration)より当社の安全性判断に異議なしと回答したNo question letterを受領しました。また、輸出先国の宗教的制約に対応するためのハラール、コーシャ認証の維持に積極的に取り組んでおります。薬品部門では、自社発酵工場で生産される「デキストラン」や、デキストランをベースとし、化学合成で得られる各種誘導体を医薬品や医療機器の原料(原薬・部材)、化粧品素材や臨床検査用試薬等として開発し、国内外に供給しております。このうち、主要な製品である「デキストラン」、「デキストラン硫酸」、「カルボキシメチルデキストラン」等については既存品に加えて、ライフサイエンス等の分野からのニーズを取り入れた製品ラインの拡充により新たな用途開拓も目指しております。また、化粧品用途については、国内外の展示会へ出展し新規顧客開拓に積極的に取り組んでおります。さらに、当社の強みである多糖類合成というニッチな分野に特化して、化学合成技術を活かした受託製造にも対応しております。医療分野では、デキストラン他、多糖類の誘導体で、医療機器部材としての需要も増えており、2027年4月以降に稼働予定の新工場による増産体制の構築を進めております。また、手術や治療をサポートする体内の止血材や癒着防止材の原料開発を進めております。デキストラン誘導体を原料とする肝臓癌診断用のMRI造影剤『リゾビスト』の原薬「フェルカルボトラン」につきましては、国内だけでなく海外への原薬供給にも注力しており、癌転移検出用医療機器用途での供給拡大も順調に進んでおります。品質や物性が国内外の多くの研究者から注目されている「デキストランマグネタイト類」については、新たな医療分野での応用研究等が進められており、用途拡大を目指した幾つかの共同開発・研究を大学・企業等と推進しております。また、デキストラン発酵産物から製造される混合飼料「ヘルシーフレンド」や「デキストランと相性の良い乳酸菌」およびこれらを結み合わせて付加価値を高めた「シンバイオティクス飼料」は家畜の健康維持や快適な飼養環境づくりに役立つ商品として高い評価を受けております。今後もお客様に安心してお使い頂けるように品質の向上に取り組んでまいります。いずれの部門ともに国内外からの安全で高品質な製品に対する要請が強まっておりますので、薬品部門におきましては原薬と動物用医薬品GMPに加えて飼料GMP、酵素部門におきましてはFSSC22000 に基づいた生産管理、品質マネジメントシステムの維持、向上及びDX化に取り組み、事業基盤の強化に努めてまいります。
FY2024|3,564 文字
6 【研究開発活動】食品(菓子・飲料)につきましては食品開発部(本社内、瀬戸工場内)、連結子会社の株式会社エースベーカリー(愛知県小牧市)において、また化成品(医薬品原料、酵素)につきましては名古屋研究所(愛知県清須市)、東京研究所(東京都八王子市)において、研究開発を実施しております。当連結会計年度の研究開発費は食品事業が474百万円、化成品事業が366百万円、総額で840百万円であります。 食品事業食品事業におきましては、経営基本姿勢にあります「お客様重視の経営」のもとで、企業理念に掲げます「おいしさ」「たのしさ」「健康」への追求を通じ、常に安全で高品質な商品の提供を行うべく、研究開発に取組んでまいりました。菓子部門のチョコレート類は、主力の「アルファベットチョコレート」シリーズに、サクサク食感の薄焼きクレープが入った「アルファベットチョコレート サクッとクレープ」、マスカルポーネチーズと宇治抹茶を使用した「アルファベットチョコレート 抹茶ティラミス」を発売し、品揃えの充実を図りました。その他、ポケットサイズ(個食)の新商品として、“シェ・シバタ”のオーナーシェフ・柴田武氏監修のスイーツチョコレート「シェ・シバタ モンブラン」「シェ・シバタ タルトショコラ」「シェ・シバタ エクレール オ フレーズ」、人気のキャラクター“ちいかわ”とコラボした「ちびさく ミルクチョコレート」「ちびさく プリンチョコレート」、もちもちのぶどうグミをぶどう風味のミルクチョコレートでコーティングした「グミコ」を発売しました。また、「ぷくぷくたい」の新規顧客の獲得を目指し、乳酸菌を10億個配合した「ぷくぷくたい 乳酸菌ドリンク味」を発売しました。キャンディ類は、西尾産抹茶と北海道産あずきを使用した「抹茶あずき飴(MATCHA AZUKI)」を発売し、品揃えの充実を図りました。子供用菓子は、キラキラカラフルな宝石型ゼリーが作れる「キラキラカラフルジュエリーゼリー」、本物そっくりのカブトムシの幼虫の形のゼリーができる「つくってたべよう!幼虫3Dゼリー」を発売しました。粉末飲料部門は、販売好調な「スティックメイト」シリーズでは、さらなる販売強化のため4種類のジャスミンティーを詰合せた「スティックメイト ジャスミンティーアソート」を発売し、ラインナップを拡充するとともに、「スティックメイトフルーツティーアソート」の増量キャンペーンを実施し、シリーズ全体の底上げを図りました。その他、フリーズドライの果実入りフルーツティーの「とけだす果実の紅茶 ユズ&アップル」「とけだす果実の紅茶 パイン&マンゴー」、はちみつの華やかな香りとレモンの味わいが楽しめる「ハニーレモネ-ド」を発売し粉末飲料商品の品揃えの充実を図りました。栄養食品部門は、血糖値に配慮した商品の徳用サイズとして、「おいしく健康応援チョコレート」を追加発売しました。このように、各部門とも新商品を上市し、市場シェアの拡大を図るとともに、既存商品のさらなる販売増を目指し、「アルファベットチョコレート」「ぷくぷくたい」「大人の洋酒チョコレート」「スティックメイト」のテレビコマーシャルやYouTubeなどのデジタルプロモーション、自社SNSでのプレゼントキャンペーンを実施しました。また、株式会社エースベーカリーでは、販売好調の「凍らせて食べるシャーベット」シリーズに「14個凍らせて食べるシャーベットチョココーヒー味」、「15個凍らせて食べるシャーベットフルーツミルクアソート」を追加し、三方形態の和風カテゴリー「15個わらびもち 抹茶+黒みつ+黒みつきなこ」とリニューアルした「24個蒟蒻ゼリー」2品をラインナップに加えました。焼き菓子は、糖質が気になる方向けの「8個厚切りバウムクーヘン糖質30%オフ豆乳入り」、犬のブランドキャラクターモフル君をパッケージに使用した「8個モフルバウムクーヘンバター風味」、「8個モフルバウムクーヘンバナナ味」に加え、濃厚なチョコレートの風味が楽しめる「6個生ブラウニー濃密ショコラ」、「6個生ブラウニー宇治抹茶」、「8個濃厚チョコパウンドケーキクランベリー」を発売しました。当社グループは、消費者の食品への安全・安心に対する高い意識のなか、お客様にとって安心できる原材料を選択管理し、また、お客様の視点に立った適切な表示を行ってまいります。 そして、今後も国内の少子高齢化や流通再編に伴う市場の変化に対応し、消費者の健康志向や環境にも配慮した商品開発にも取り組み、企業行動憲章に則り、信頼できる「名糖」ブランドの確立に努めてまいります。 化成品事業化成品事業におきましては、発酵技術および合成技術を活用して微生物の生産する酵素類および多糖類(デキストランやデキストラン発酵産物)とその誘導体について積極的な研究開発活動を行っており、食品、医薬品、化粧品原料、飼料などの広範な分野で用途開発を進めております。酵素部門では、主力製品であるチーズ用凝乳酵素「レンネット」のうち、次世代製品として開発した「LPシリーズ」製品は、本来の仔牛由来のカーフレンネットと同等のフレーバー、テクスチャー性能を有し、高いチーズ収量が得られる微生物レンネットとして、欧米のオーガニックチーズ市場、ベジタリアン向けチーズ市場を中心に順調に市場を拡大しており、更なる品質向上、効率生産のための研究開発に取り組んでおります。脂肪分解酵素の「リパーゼ」につきましては、各種リパーゼ製品がそれぞれの特性により、油脂加工や機能性油脂製造、脂肪酸製造、ミルクフレーバー展開、サプリメント用途、臨床検査薬、また、有機化合物の合成用触媒として使用されるなど、食品、医薬品、化学の各分野で多様な用途で使用されており、その潜在的な能力を活用したさらなる用途の拡大と新規の用途の創出や酵素の特性の改良による付加価値の高い製品の開発に取り組んでおります。近年、環境意識の高まりやSDGsへの関心などから、グリーンケミストリーとして酵素の産業利用への関心が高まっており、リパーゼ製品の需要増に対応する効率生産のための製造方法の改良にも注力しております。また、海外市場での展開を強化するため食品用酵素類の米国でのGRAS自己認証の取得やGRAS通知の推進、欧州、中国、韓国などの食品規制への対応、輸出先国の宗教的制約に対応するためのハラール、コーシャ認証の維持に積極的に取り組んでおります。薬品部門では、自社発酵工場で生産される 「デキストラン」や、デキストランをベースとし、化学合成で得られる各種誘導体を医薬品や医療機器の原料(原薬・部材)、化粧品素材や臨床検査用試薬等として開発し、国内外に供給しております。このうち、主要な製品である「デキストラン」、「デキストラン硫酸」、「カルボキシメチルデキストラン」等については既存品に加えて、ライフサイエンス等の分野からのニーズを取り入れた製品ラインの拡充により新たな用途開拓も目指しております。さらに、当社の強みである多糖類合成というニッチな分野に特化して、化学合成技術を活かした受託製造にも対応しております。医療分野では、デキストラン他、多糖類の誘導体で、医療機器部材としての需要が増えており、手術や治療をサポートする体内の止血材や癒着防止材の原料開発を進めております。デキストラン誘導体を原料とする肝臓癌診断用のMRI造影剤『リゾビスト』の原薬「フェルカルボトラン」につきましては、国内だけでなく海外への原薬供給にも注力しており、癌転移検出用医療機器用途での供給拡大も順調に進んでおります。品質や物性が国内外の多くの研究者から注目されている「デキストランマグネタイト類」については、新たな医療分野での応用研究等が進められており、用途拡大を目指した幾つかの共同開発・研究を大学・企業等と推進しております。また、デキストラン発酵産物から製造される混合飼料「ヘルシーフレンド」や「デキストランと相性の良い乳酸菌」およびこれらを結み合わせて付加価値を高めた「シンバイオティクス飼料」は家畜の健康増進や感染予防に効果のある商品として高い評価を受けております。今後もお客様に安心してお使い頂けるように品質の向上に取り組んでまいります。いずれの部門ともに国内外からの安全で高品質な製品に対する要請が強まっておりますので、薬品部門におきましては原薬と動物用医薬品GMPに加えて飼料GMP、酵素部門におきましてはFSSC22000に基づいた生産管理、品質マネジメントシステムの維持、向上及びDX化に取り組み、事業基盤の強化に努めてまいります。
FY2023|3,641 文字
6 【研究開発活動】食品(菓子・飲料)につきましては食品開発部(本社内、瀬戸工場内)、連結子会社の株式会社エースベーカリー(愛知県小牧市)において、また化成品(医薬品原料、酵素)につきましては名古屋研究所(愛知県清須市)、東京研究所(東京都八王子市)において、研究開発を実施しております。当連結会計年度の研究開発費は食品事業が454百万円、化成品事業が365百万円、総額で819百万円であります。 食品事業食品事業におきましては、経営基本姿勢にあります「お客様重視の経営」のもとで、企業理念に掲げます「おいしさ」「たのしさ」「健康」への追求を通じ、常に安全で高品質な商品の提供を行うべく、研究開発に取組んでまいりました。菓子部門のチョコレート類は、主力商品形態でありますファミリーサイズ(大袋)の新商品として、人気のレーズンバターサンドをイメージしたチョコレート「ひとくちパティスリーラムレーズンバター」、「アルファベットチョコレート」のブランド認知の更なる拡大を目指して、しっかりとした苺の風味が楽しめる「アルファベットチョコレートたっぷり苺」を発売し、品揃えの充実を図りました。その他、ポケットサイズ(個食)の新商品として、 人気キャラクター“ちいかわ”とコラボレーションした「ちびさくミルクチョコレート」のデザインリニューアル品や新フレーバーの「ちびさくいちごみるく」、“シェ・シバタ”のオーナーシェフ柴田武氏監修のスイーツチョコレート「シェ・シバタ パリブレスト ピスタチオ」・「シェ・シバタ 柚子レアチーズケーキ」・「シェ・シバタ クイニーアマン」を新たに発売しました。また、自社粉末飲料のロングセラー商品「レモンティー」の発売45周年を記念して新規顧客の獲得を目指したチョコレート「ぷくぷくたい レモンティー」や、キャンディ類におきましても、「レモンティーキャンディ」と「レモンティーニューラムネ」を発売しました。子供用菓子は、「はなかっぱとつくろう!イモほりグミ」を発売し商品の拡充を図りました。粉末飲料部門は、新たな需要の掘り起こしを目指し、フリーズドライの果肉が入った新商品「とけだす果実の紅茶 ストロベリー&ラズベリー」「とけだす果実の紅茶 アップル&ピーチ」を発売しました。販売好調な「スティックメイト」シリーズでは、さらなる販売強化のため「スティックメイト ティーラテアソート」を発売しました。若い女性をターゲットにした「カフェスタ」シリーズも、「カフェスタ 林檎ジンジャーアールグレイ」・「カフェスタ ハニー檸檬ジャスミンティー」を発売しました。栄養食品部門は、手軽に栄養補給できる和風スイーツの素「鉄&亜鉛入り葛ゼリーの素 黒みつ風味」を発売しました。このように、各部門とも新商品を上市して市場シェアの拡大を図るとともに、既存商品のさらなる販売の拡大を目指し、「アルファベットチョコレート」「大人の洋酒チョコレート」や「スティックメイト」などのテレビコマーシャルやSNSを活用したプロモーション、「ナッツチョコレートコレクション」「スティックメイト フルーツティーアソート」などの増量キャンペーンを実施しました。また、発売45周年を迎えた「レモンティー」では、テレビコマーシャルによるプロモーションを実施するとともに長年のご愛顧への感謝を込めて消費者キャンペーンを実施しました。また、株式会社エースベーカリーでは、販売好調の「凍らせて食べるシャーベット」シリーズに「18個凍らせて食べるシャーベットソーダアソート」を追加し、ポーションゼリーでは、こだわりの発酵果汁を使用した「18個発酵果汁入りフルーツゼリー」、お子様向けの楽しさいっぱいの「40個わんにゃんゼリー」、産地限定シリーズ「12個長野黄金桃ゼリー」を発売しました。焼き菓子は、しっかり食感に焼き上げシュガーコーティングした「クラフトバウムクーヘン」シリーズを3品、スティックバウムクーヘンの「ピスタチオ」、「ロイヤルミルクティー」、ホールタイプ「発酵バターバウムクーヘン」、くまモンをパッケージに使用した「9個さつまいもとりんごのパウンドケーキ」(季節限定商品)、「9個バウンドケーキ チョコ&クランベリー」、「9個おとなのパウンドケーキ チーズ&ブラックペッパー」を発売しました。当社グループは、消費者の食品への安全・安心に対する高い意識のなか、お客様にとって安心できる原材料を選択管理し、また、お客様の視点に立った適切な表示を行ってまいります。 そして、今後も国内の少子高齢化や流通再編に伴う市場の変化に対応し、消費者の健康志向や環境にも配慮した商品開発にも取り組み、企業行動憲章に則り、信頼できる「名糖」ブランドの確立に努めてまいります。 化成品事業化成品事業におきましては、発酵技術および合成技術を活用して微生物の生産する酵素類および多糖類(デキストランやデキストラン発酵産物)とその誘導体について積極的な研究開発活動を行っており、食品、医薬品、化粧品原 料、飼料などの広範な分野で用途開発を進めております。酵素部門では、主力製品であるチーズ用凝乳酵素「レンネット」のうち、次世代製品として開発した「LPシリーズ」製品は、本来の仔牛由来のカーフレンネットの同等のフレーバー、テクスチャー性能を有し、高いチーズ収量が得られる微生物レンネットとして、欧米のオーガニックチーズ市場、ベジタリアン向けチーズ市場を中心に順調に市場を拡大しており、更なる品質向上、効率生産のための研究開発に取り組んでおります。脂肪分解酵素の「リパーゼ」につきましては、各種リパーゼ製品がそれぞれの特性により、エステル交換技術による油脂加工や機能性油脂製造、脂肪酸製造、ミルクフレーバー展開、サプリメント用途、臨床検査薬、また、有機化合物の合成用触媒として使用されるなど、食品、医薬品、化学と各分野で多様な用途で使用されており、その潜在的な能力を活用したさらなる用途の拡大と新規の用途の創出や酵素の特性の改良による付加価値の高い製品の開発に取り組んでおります。近年、環境意識の高まりやSDGsへの関心などから、グリーンケミストリーとして酵素の産業利用への関心が高まっており、リパーゼ製品の需要増に対応する効率生産のための製造方法の改良にも注力しております。また、海外市場での展開を強化するため食品用酵素類の米国でのGRAS自己認証取得、GRAS通知の推進、欧州、中国などへの食品規制への登録、輸出先国の宗教的制約に対応するためのハラール、コーシャ認証の取得に積極的に取り組んでおります。薬品部門では、自社発酵工場で生産される「デキストラン」や、デキストランをベースとした化学的誘導体を医薬品や医療機器の原料(原薬・部材)、化粧品素材や臨床検査用試薬等として開発し、国内外に供給しております。このうち、主要な製品である「デキストラン」、「デキストラン硫酸」、「カルボキシメチルデキストラン」等については既存品に加えて、ライフサイエンス等の分野からのニーズを取り入れた製品ラインを拡充により新たな用途開拓も目指しております。さらに、当社の強みである多糖類合成というニッチな分野に特化して、化学的誘導体製造の技術を活かした受託製造にも対応しております。医療分野では、デキストラン他、多糖類の誘導体で、医療機器部材としての需要が増えており、手術や治療をサポートする体内の止血材や癒着防止材の原料開発を進めております。デキストランの化学的誘導体を原料とする肝臓癌診断用のMRI造影剤『リゾビスト』の原薬「フェルカルボトラン」につきましては、国内だけでなく海外への原薬供給にも注力しており、癌転移検出用医療機器用途での供給拡大も順調に進んでおります。品質や物性が国内外の多くの研究者から注目されている「デキストランマグネタイト類」については、新たな磁性粒子撮像法であるMPI分野での応用研究等が進められており、これらを含めた用途拡大を目指した幾つかの共同開発・研究を他機関・企業等と推進しております。また、デキストラン発酵産物から製造される混合飼料「ヘルシーフレンド」や「デキストランと相性の良い乳酸菌」およびこれらを結み合わせて付加価値を高めた 「シンバイオティクス飼料」は家畜の健康増進や感染予防に効果のある商品として高い評価を受けております。今後もお客様に安心してお使い頂けるように品質の向上に取り組んでまいります。いずれの部門ともに国内外からの安全で高品質な製品に対する要請が強まっておりますので、薬品部門におきましては原薬と動物用医薬品GMPに加えて飼料GMP、酵素部門におきましてはFSSC22000 に基づいた生産管理、品質マネジメントシステムの維持、向上及びDX化に取り組み、事業基盤の強化に努めてまいります。
FY2022|3,929 文字
5 【研究開発活動】食品(菓子・飲料)につきましては食品開発部(本社内、瀬戸工場内)、連結子会社の株式会社エースベーカリー(愛知県小牧市)において、また化成品(医薬品原料、酵素)につきましては名古屋研究所(愛知県清須市)、東京研究所(東京都八王子市)において、研究開発を実施しております。当連結会計年度の研究開発費は食品事業が431百万円、化成品事業が317百万円、総額で749百万円であります。 食品事業食品事業におきましては、経営基本姿勢にあります「お客様重視の経営」のもとで、企業理念に掲げます「おいしさ」「たのしさ」「健康」への追求を通じ、常に安全で高品質な商品の提供を行うべく、研究開発に取組んでまいりました。菓子部門のチョコレート類は、主力商品形態でありますファミリーサイズ(大袋)の新商品として、北海道産のじゃがいも原料を使用し、甘じょっぱい美味しさを追求した「ポテトチョコレート」、「アルファベットチョコレート」のブランド認知の更なる拡大を目指して、京都府産の宇治抹茶原料を使用した「アルファベットチョコレート抹茶」を発売し、品揃えの充実を図りました。その他、ポケットサイズ(個食)の新商品として、 “シェ・シバタ”のオーナーシェフ柴田武氏監修のスイーツチョコレート「シェ・シバタ オペラピスタージュ」・「シェ・シバタ フレジエ」など“シェ・シバタ”シリーズのチョコレートを5品、人気キャラクター“ちいかわ”とコラボレーションした「ちびさくミルクチョコレート」・「ちびさくホワイトチョコレート」、ラムネをチョコレートでコーティングした「無限ラムネチョコレート」、ファミリーサイズ商品として好評の「フロランタンショコラ」をポケットサイズに仕立て、風味のバリエーションも増やした「フロランタンショコラminiキャラメル」・「フロランタンショコラminiキャラメルオレンジ」を発売しました。また、自社粉末飲料のロングセラー商品「レモネードC」の新規顧客の獲得を目指したチョコレートとして、「One’s Bar レモネードC」・「ぷくぷくたい レモネードC」を発売しました。キャンディ類は、風味や健康、環境へのやさしさをコンセプトとした「やさしいのど飴」シリーズとして「やさしいのど飴はちみつ生姜」などの3品、環境負荷の少ない食品素材や紙パッケージを使用した「地球思いキャンディ US CAN」を発売し、品揃えの充実を図りました。子供用菓子は、金箔を散りばめた宝石の形のゼリーを作ることができる「キラキラジュエリーゼリー」を発売しました。粉末飲料部門は、販売好調な「スティックメイト」シリーズのさらなる販売の強化のため「スティックメイトドルチェココアアソート」を発売し、「スティックメイトビタミンCアソート」のリニューアルを実施しました。また、粉末飲料商品の拡充を目的に「カフェオレ」、嗜好性の高い商品として、「マサラチャイ」や「ミントココア」、若い女性をターゲットにした商品として、「カフェスタ 林檎ジンジャーアールグレイ」・「カフェスタ 柚子ジャスミンティー」など、「カフェスタ」シリーズの4品を発売しました。栄養食品部門は、不足しがちな11種類のビタミンを配合した粉末飲料「マルチビタミン入りレモネード」、糖類・カロリーを抑えたキャンディ「おいしく健康応援のど飴レモンハーブ」、1個で牛乳約1本分のカルシウムが摂取できる焼菓子「カルシウム入りパウンドケーキ フルーツ」を発売しました。このように、各部門とも新商品を上市して市場シェアの拡大を図るとともに、既存商品のさらなる販売の拡大を目指し、「アルファベットチョコレート」や「スティックメイト」などのテレビコマーシャルやSNSを活用したプロモーション、「ナッツチョコレートコレクション」・「スティックメイトフルーツアソート」・「香り高いミルクココア」などの増量キャンペーンや「レモンティー」のクローズドキャンペーンを実施しました。また、株式会社エースベーカリーでは、袋タイプに個包装された「15個凍らせて食べるシャーベットゼリー」シリーズではアソート3種の味で「国産果汁のシャーベット」・「リッチフルーツのシャーベット」の2品を発売しました。同じく個包装で機能性表示食品の「12個蒟蒻ゼリー」シリーズで、「プラス肌の潤いケア(パイナップル味)」・「プラス体脂肪ケア(アセロラ味)」・「プラス血圧ケア(みかん味)」・「プラス睡眠ケア(レモン味)」の4種類を発売し品揃えの充実を図りました。ポーションゼリーでは、「11個コーラゼリー」・「11個メロンゼリー」・「20個ミルクプリン(ミルク味&いちご味)」の3品を新たに発売しました。バウムクーヘンでは、当社比で糖質50%OFFにした「ロカボバウムクーヘン」の2味をそれぞれスティック状に変更し、また高級感あるしっとり生バウムクーヘンを「8個生厚切りバウムクーヘン」として商品化しました。ケーキ商品では「8個キャラメルブラウニー」と「9個栗のパウンドケーキ」を発売しました。当社グループは、消費者の食品への安全・安心に対する高い意識のなか、お客様にとって安心できる原材料を選択管理し、また、お客様の視点に立った適切な表示を行ってまいります。 そして、今後も国内の少子高齢化や流通再編に伴う市場の変化に対応し、消費者の健康志向や環境にも配慮した商品開発にも取り組み、企業行動憲章に則り、信頼できる「名糖」ブランドの確立に努めてまいります。 化成品事業化成品事業におきましては、発酵技術および合成技術を活用して微生物の生産する酵素類および多糖類(デキストランやデキストラン発酵産物)とその誘導体について積極的な研究開発活動を行っており、食品、医薬品、化粧品原 料、飼料などの広範な分野で用途開発を進めております。酵素部門では、主力製品であるチーズ用凝乳酵素「レンネット」のうち、次世代製品として開発した「LPシリーズ」製品は、本来の仔牛由来のカーフレンネットの同等のフレーバー、テクスチャー性能を有し、高いチーズ収量が得られる微生物レンネットとして、欧米のオーガニックチーズ市場、ベジタリアン向けチーズ市場を中心に順調に市場を拡大しており、更なる品質向上、効率生産のための研究開発に取り組んでおります。脂肪分解酵素の「リパーゼ」につきましては、各種リパーゼ製品がそれぞれの特性により、エステル交換技術による油脂加工や機能性油脂製造、脂肪酸製造、ミルクフレーバー展開、サプリメント用途、臨床検査薬、また、有機化合物の合成用触媒として使用されるなど、食品、医薬品、化学と各分野で多様な用途で使用されており、その潜在的な能力を活用したさらなる用途の拡大と新規の用途の創出や酵素の特性の改良による付加価値の高い製品の開発に取り組んでおります。近年、環境意識の高まりやSDGsへの関心などから、グリーンケミストリーとして酵素の産業利用への関心が高まっており、リパーゼ製品の需要増に対応する効率生産のための製造方法の改良にも注力しております。また、海外市場での展開を強化するため食品用酵素類の米国でのGRAS認証取得の推進、欧州の食品規制への登録、輸出先国の宗教的制約に対応するためのハラール、コーシャ認証の取得に積極的に取り組んでおります。薬品部門では、自社発酵工場で生産される 「デキストラン」や、デキストランをベースとした化学的誘導体を医薬品や医療機器の原料(原薬・部材)、化粧品素材や臨床検査用試薬等として開発し、国内外に供給しております。このうち、主要な製品である「デキストラン」、「デキストラン硫酸」、「カルボキシメチルデキストラン」等については既存品に加えて、ライフサイエンス等の分野からのニーズを取り入れて製品ラインを拡充することによって新たな用途開拓も目指しております。さらに、当社の強みである多糖類合成というニッチな分野に特化して、化学的誘導体製造の技術を活かした受託製造にも対応しております。医療分野では、デキストラン他、多糖類の誘導体で、医療機器部材としての需要が増えており、手術や治療をサポートする体内の止血材や癒着防止材の原料開発を進めております。デキストランの化学的誘導体を原料とする肝臓癌診断用のMRI造影剤『リゾビスト』の原薬「フェルカルボトラン」につきましては、国内だけでなく国外への原薬供給にも注力しており、癌転移検出用医療機器用途での供給も順調に進んでおります。品質や物性が国内外の多くの研究者から注目されている「デキストランマグネタイト類」については、新たな磁性粒子撮像法であるMPI分野での応用研究等が進められており、これらを含めた用途拡大を目指した幾つかの共同開発・研究を他機関・企業等と推進しております。また、デキストラン発酵産物から製造される混合飼料「ヘルシーフレンド」や「デキストランと相性の良い乳酸菌」およびこれらを結み合わせて付加価値を高めた「シンバイオティクス飼料」は家畜の健康増進や感染予防に効果のある商品として高い評価を受けております。今後もお客様に安心してお使い頂けるように品質の向上に取り組んでまいります。いずれの部門ともに国内外からの安全で高品質な製品に対する要請が強まっておりますので、薬品部門におきましては原薬と動物用医薬品GMPに加えて飼料GMP、酵素部門におきましてはFSSC22000 に基づいた生産管理、品質マネジメントシステムの維持、向上に取り組み、事業基盤の強化に努めてまいります。
FY2021|3,848 文字
5 【研究開発活動】食品(菓子・飲料)につきましては食品開発部(本社内、瀬戸工場内)、連結子会社の株式会社エースベーカリー(愛知県小牧市)において、また化成品(医薬品原料、酵素)につきましては名古屋研究所(愛知県清須市)、東京研究所(東京都八王子市)において、研究開発を実施しております。当連結会計年度の研究開発費は食品事業が397百万円、化成品事業が299百万円、総額で696百万円であります。 食品事業食品事業におきましては、経営基本姿勢にあります「お客様重視の経営」のもとで、企業理念に掲げます「おいしさ」「たのしさ」「健康」への追求を通じ、常に安全で高品質な商品の提供を行うべく、研究開発に取組んでまいりました。菓子部門のチョコレート類は、主力の「アルファベットチョコレート」の発売50周年を記念し、増量キャンペーンなどの販売促進に取り組み、10月26日を“アルファベットチョコレートの日”に制定し、SNSなどで積極的に情報発信して認知度の向上を図るとともに、とちおとめ苺とあまおう苺の特徴をいかした「アルファベットチョコレート 2つの苺」を全国発売、新たにポケットサイズの商品もラインナップし、販売拡大に努めました。その他にも、主力商品形態でありますファミリータイプ(大袋)の新商品として、香ばしいアーモンドとキャラメル風味の「フロランタンショコラ」、人気のチーズスイーツをひとくちチョコレートに仕立てた「チースイーツチョコレート」、ザクザク食感の「宇治抹茶クランチチョコレート」を発売し、品揃えの充実を図りました。その他、個食対応の箱物商品として、女性をターゲットに大豆プロテインと10種類のビタミンを配合した「プロチ ミルク」、大豆プロテインと食物繊維を配合した「プロチ ビター」を発売、お酒などを使用した「One’s Bar」は新フレーバーの展開とリニューアルを実施しました。また、「ぷくぷくたい」の新規顧客の獲得を目指し、「ぷくぷくたい ゾンビ」・「ぷくぷくたい クリームソーダ」を発売しました。キャンディ類は、チーズブランド“Q・B・B”監修商品として2弾目の「チーズキャンディ」、沖縄県産のさとうきび糖と生姜を使用した「沖縄のきびとう生姜飴」、食塩ゼロのミネラル補給キャンディ「ソルティーフリーキャンディ」、グリーンプロポリスを使用した「プロポリスハニーのど飴」を発売し、品揃えの充実を図りました。子供用菓子は、小さな子供に人気のキャラクター“おさるのジョージ”とコラボレーションした「おさるのジョージとつくろう!手づくりプリン」を発売しました。粉末飲料部門は、健康素材として話題のアーモンドミルクを使用した「アーモンドココア」を発売し、ココア商品の品揃えの充実を図りました。また、スティック包装形態の小箱商品として、“シェ・シバタ”のオーナーシェフ柴田武氏監修の「ライチミルクティー」・「抹茶オレ」、トロピカルなフルーツティー「マンゴージャスミンティー」・「パッションフルーツアールグレイ」を発売し、若者女性の取り込みにもチャレンジしました。その他、既存商品では主力商品の「レモンティー」・「ロイヤルミルクティー」、販売好調な「スティックメイト」、ココア商品「香り高いミルクココア」・「牛乳でつくるココア」の増量キャンペーンを行い、販売拡大に努めました。栄養食品部門は、主力商品である「ウォーターメイト」にぶどう味の「ウォーターメイトグレープ600G」を追加発売、血糖値に配慮した商品群では「おいしく健康応援チョコレートビター」を追加発売し、ラインナップの充実を図りました。また、冬場の水分補給としてとろみのついた「ホットメイトはちみつレモン」、「ホットメイトしょうが湯」を新発売しました。このように、各部門とも新商品を上市し、市場シェアの拡大を図るとともに、既存商品のさらなる販売増を目指し、様々な施策に取り組みました。また、株式会社エースベーカリーでは、新たな商品として、袋タイプに個包装された果汁30%蒟蒻ゼリーをアソート3種の味で、24個入り2品と15個入り1品を国産の蒟蒻粉を配合し発売しました。ポーションゼリーでは、産地限定シリーズに「広島レモンゼリー、長野すももゼリー、沖縄マンゴーゼリー」の3品を新たに加え、大袋では40個濃い乳酸ゼリーを発売し品揃えの充実を図りました。バウムクーヘンでは、当社比で糖質を50%OFFにした「ロカボバウムクーヘン」をプレーン味とチョコ味の2味にて発売し、また高級感もあり、さらにしっとりと焼き上げた「生バウムクーヘン」などを商品化しました。チョコかけの4品は、名糖産業社製のコーティングチョコへと一新し、チョコの風味が一層豊かとなり「8個カカオ香るチョコバウムクーヘン」として発売し、ケーキ商品では「4個しっとりフィナンシェ」「4個濃厚チーズケーキ」を新たに発売しました。当社グループは、消費者の食品への安全・安心に対する高い意識のなか、お客様にとって安心できる原材料を選択管理し、また、お客様の視点に立った適切な表示を行ってまいります。 そして、今後も国内の少子高齢化や流通再編に伴う市場の変化に対応し、消費者の健康志向や環境にも配慮した商品開発にも取り組み、企業行動憲章に則り、信頼できる「名糖」ブランドの確立に努めてまいります。 化成品事業化成品事業におきましては、発酵技術および合成技術を活用して微生物の生産する酵素類および多糖類(デキストランやデキストラン発酵産物)とその誘導体について積極的な研究開発活動を行っており、食品、医薬品、化粧品原料、飼料などの広範な分野で用途開発を進めております。酵素部門では、主力製品であるチーズ用凝乳酵素「レンネット」のうち、次世代製品として開発した「LPシリーズ」製品は、本来の仔牛由来のカーフレンネットの同等のフレーバー、テクスチャー性能を有し、高いチーズ収量が得られる微生物レンネットとして、欧米のオーガニックチーズ市場、ベジタリアン向けチーズ市場を中心に市場を拡大しており、更なる品質向上、効率生産のための研究開発に取り組んでおります。また、新規開発製品の工場生産への移行と生産性の向上を速やかに達成する技術開発を目的として、微生物による酵素生産メカニズムに関する基礎研究を進めております。脂肪分解酵素の「リパーゼ」につきましては、各種リパーゼ製品がそれぞれの特性により、エステル交換技術による油脂加工や機能性油脂製造、脂肪酸製造、ミルクフレーバー展開、サプリメント用途、臨床検査薬、また、有機化合物の合成用触媒として使用されるなど、食品、医薬品、化学と各分野で多様な用途で使用され、その需要も増加しております。その潜在的な能力を活用したさらなる用途の拡大と新規の用途の創出を進めており、そのために酵素の特性の改良による付加価値の高い製品の開発に取り組むとともに、品質向上と需要増に対応する効率生産のための製造方法の改良にも注力しております。また、海外市場での展開を強化するため食品用酵素類の米国でのGRAS認証取得の推進、欧州の食品規制への登録に積極的に取り組んでおります。薬品部門では、自社発酵工場で生産される 「デキストラン」や、デキストランをベースとした化学的誘導体を医薬品や医療機器の原料(原薬・部材)、化粧品素材や臨床検査用試薬等として開発し、国内外に供給しております。このうち、主要な製品である「デキストラン」、「デキストラン硫酸」、「カルボキシメチルデキストラン」等については既存品に加えて、ライフサイエンス等の分野からのニーズを取り入れて製品ラインを拡充することによって新たな用途開拓も目指しております。さらに、当社の強みである多糖類合成というニッチな分野に特化して、化学的誘導体製造の技術を活かした受託製造にも対応しております。医療分野では、デキストラン他、多糖類の誘導体で、医療機器部材としての需要が増えており、手術や治療をサポートする体内の止血材や癒着防止材の原料開発を進めております。デキストランの化学的誘導体を原料とする肝臓癌診断用のMRI造影剤『リゾビスト』の原薬「フェルカルボトラン」につきましては、国内だけでなく国外への原薬供給にも注力しており、癌転移検出用医療機器用途での供給も進んでおります。品質や物性が国内外の多くの研究者から注目されている「デキストランマグネタイト類」については、新たな磁性粒子撮像法であるMPI分野での応用研究等が進められており、これらを含めた用途拡大を目指した幾つかの共同開発・研究を他機関・企業等と推進しております。また、デキストラン発酵産物から製造される混合飼料「ヘルシーフレンド」や「デキストランと相性の良い乳酸菌」およびこれらを結み合わせて付加価値を高めた「シンバイオティクス飼料」は家畜の健康増進や感染予防に効果のある商品として高い評価を受けております。今後もお客様に安心してお使い頂けるように品質の向上に取り組んでまいります。いずれの部門ともに国内外からの安全で高品質な製品に対する要請が強まっておりますので、薬品部門におきましては原薬と動物用医薬品GMPに加えて飼料GMP、酵素部門におきましてはFSSC22000に則り、生産管理、品質管理基準の向上に取り組み、事業基盤の強化に努めてまいります。
FY2020|3,749 文字
5 【研究開発活動】食品(菓子・飲料)につきましては食品開発部(本社内、瀬戸工場内)、連結子会社の株式会社エースベーカリー(愛知県小牧市)において、また化成品(医薬品原料、酵素)につきましては名古屋研究所(愛知県清須市)、東京研究所(東京都八王子市)において、研究開発を実施しております。当連結会計年度の研究開発費は食品事業が405百万円、化成品事業が316百万円、総額で722百万円であります。 食品事業 食品事業におきましては、経営基本姿勢にあります「お客様重視の経営」のもとで、企業理念に掲げます「おいしさ」「たのしさ」「健康」への追求を通じ、常に安全で高品質な商品の提供を行うべく、研究開発に取組んでまいりました。 菓子部門のチョコレート類は、主力ブランド「アルファベットチョコレート」のラインナップの更なる充実を図るべく、サクッとした食感が特徴の「アルファベットチョコレートフィアンティーヌ」を新商品として発売しました。また、主力商品形態でありますファミリータイプ(大袋)の新商品として、クリーミーでまろやかな味わいの「クリーミーチョコレート ミルク」・「クリーミーチョコレート いちご」、サクサク食感の「ピーナッツクランチチョコレート」・「クッキークランチチョコレート」、レモネードの爽やかな酸味を活かしたチョコを3種類詰合せた「レモネードチョコ」を発売し、品揃えの充実を図りました。その他、個食対応の小袋商品として、3種類のチーズをブレンドしたチョコレートと素焼きアーモンドを別々に詰合せた「チーナッツ」を発売、お酒などを使用した小箱商品「One’s Bar」は新フレーバーの展開とリニューアルを実施しました。また、「ぷくぷくたい」のブランド育成、新規顧客の獲得を目指し、「ぷくぷくたい ゆめかわ」・「ぷくぷくたい じわる塩スイカ」を発売しました。 キャンディ類は、新幹線のカード(全32種類)が入った「エクスプレストレインキャンディ」、チーズブランド“Q・B・B”の原料を使用した「チーズデザートキャンディ」、ソントン食品工業株式会社とコラボレーションした「イチゴジャムキャンディ」・「ブルーベリージャムキャンディ」、ニュージーランド産マヌカハニーを使用した「マヌカハニーのど飴」を発売し、品揃えの充実を図りました。 子供用菓子は、水だけで簡単に新幹線型のゼリーが作れる「エクスプレストレインゼリー」、小さな子供に人気のキャラクター“はなかっぱ”とコラボレーションした「はなかっぱとつくろう!つぶつぶドリンク」の2品を発売しました。 粉末飲料部門は、販売好調なスティックメイトシリーズで、4種類のミルクココアを詰合せた「スティックメイト ミルクココアアソート」、4種類の柑橘系フルーツ飲料にビタミンCを1,000mg配合した清涼飲料「スティックメイト VCアソート」を発売し、ラインナップの拡充を図るとともに、プレゼントキャンペーンを行い、採用企業の増加、消費者の認知度向上も図りました。粉末紅茶では、「ロイヤルミルクティー」を北海道産全粉乳・アッサム紅茶葉を使用して風味を向上しパッケージも一新しました。また、“デザートの素”カテゴリーでは、需要が増加し続けている“豆乳”と混ぜるだけのお手軽デザート「豆乳プリンの素」、「豆乳チョコプリンの素」を発売しました。 栄養食品部門は、血糖値の上がりにくい糖質を使用した「おいしく健康応援フルーツキャンディ ぶどう」・「おいしく健康応援フルーツキャンディ りんご」を発売し、「おいしく健康応援チョコレート ミルク」・「おいしく健康応援チョコレート いちご」も一新して品揃えの充実を図るとともに、病院・施設向け商品の開発も進め、部門の基盤強化を図りました。 このように、各部門とも新商品を上市し、市場シェアの拡大を図るとともに、既存商品のさらなる販売増を目指し、様々な施策に取り組みました。 また、株式会社エースベーカリーでは、一口タイプゼリーとして、産地限定の「静岡三ヶ日みかんゼリー、和歌山南高梅ゼリー、沖縄シークヮーサーゼリー」の3品を、機能性表示食品の「ルテインゼリー、ローズヒップゼリー」の2品を発売しました。その他に「塩分補給ゼリー」をスポーツドリンク味、安定的な人気のキャラクター「おさるのジョージ」を採用したゼリーをバナナ味としました。バウムクーヘンでは、一口サイズにカットしたバウムクーヘンを手軽に食べていただく「コロパクッバウムクーヘン」を発売しました。また、チョコ味のバウムクーヘンとしては、チョコ掛けの「極厚チョコバウムクーヘン」、バウムクーヘンもチョコ味を使用した「Wチョコバウムクーヘン」、抹茶味のバウムクーヘンを使用した「抹茶チョコバウムクーヘン」を新たに発売し品揃えの充実を図りました。パウンドケーキは「チーズ&はちみつ」「メープル&りんご」味を新たに発売しました。 当社グループは、消費者の食品への安全・安心に対する高い意識のなか、お客様にとって安心できる原材料を選択管理し、また、お客様の視点に立った適切な表示を行ってまいります。 そして、今後も国内の少子高齢化や流通再編に伴う市場の変化に対応し、消費者の健康志向や環境にも配慮した商品開発にも取り組み、企業行動憲章に則り、信頼できる「名糖」ブランドの確立に努めてまいります。 化成品事業 化成品事業におきましては、発酵技術および合成技術を活用して微生物の生産する酵素類および多糖類(デキストランやデキストラン発酵産物)とその誘導体について積極的な研究開発活動を行っており、食品、医薬品、化粧品原料、飼料などの広範な分野で用途開発を進めております。 酵素部門では、主力製品であるチーズ用凝乳酵素「レンネット」のうち、次世代製品として開発した「LPシリーズ」製品は、本来の仔牛由来のカーフレンネットの同等のフレーバー、テクスチャー性能を有する微生物レンネットとして、欧米での長期熟成チーズ、オーガニックチーズ市場を中心に市場を拡大しており、更なる品質向上、効率生産のための研究開発に取り組んでおります。また、新規開発製品の工場生産への移行と生産性の向上を速やかに達成する技術開発を目的として、微生物による酵素生産メカニズムに関する基礎研究を進めております。 脂肪分解酵素の「リパーゼ」につきましては、機能性油脂製造、脂肪酸製造、ミルクフレーバー展開、サプリメント用途、臨床検査薬、また、有機化合物の合成用触媒として使用されるなど、食品、医薬品、化学と各分野で多様な用途で使用され、その需要も増加しております。その潜在的な能力を活用したさらなる用途の拡大と新規の用途の創出を進めており、そのために酵素の特性の改良による付加価値の高い製品の開発に取り組むとともに、品質向上と需要増に対応する効率生産のための製造方法の改良にも注力しております。また、海外市場での展開を強化するため各国規制情報の一元化を進め、食品用酵素類の米国でのGRAS認証や欧州の食品規制への登録に積極的に取り組んでおります。 薬品部門では、自社発酵工場で生産される 「デキストラン」や、デキストランをベースとした化学的誘導体を医薬品や医療機器の原料(原薬・部材)、化粧品素材や臨床検査用試薬等として開発し、国内外に供給しております。このうち、主要な製品である「デキストラン」、「デキストラン硫酸」、「カルボキシメチルデキストラン」等については既存品に加えて、ライフサイエンス等の分野からのニーズを取り入れて製品ラインを拡充することによって新たな用途開拓も目指しております。さらに、当社の強みである多糖類合成というニッチな分野に特化して、化学的誘導体製造の技術を活かした受託製造にも対応しております。 デキストランの化学的誘導体を原料とする肝臓癌診断用のMRI造影剤『リゾビスト』の原薬「フェルカルボトラン」につきましては、国内だけでなく国外への原薬供給にも注力しており、癌転移検出用医療機器用途での供給も進んでおります。品質や物性が国内外の多くの研究者から注目されている「デキストランマグネタイト類」については、新規MRI造影剤の開発や新たな磁性粒子撮像法であるMPI分野での応用研究等が進められており、これらを含めた用途拡大を目指した幾つかの共同開発・研究を他機関・企業等と推進しております。 また、デキストラン発酵産物から製造される混合飼料「ヘルシーフレンド」や「デキストランと相性の良い乳酸菌」およびこれらを結み合わせて付加価値を高めた「シンバイオティクス飼料」は家畜の健康増進や感染予防に効果のある商品として高い評価を受けております。今後もお客様に安心してお使い頂けるように品質の向上に取り組んでまいります。 いずれの部門ともに国内外からの安全で高品質な製品に対する要請が強まっておりますので、薬品部門におきましては原薬と動物用医薬品GMPに加えて飼料GMP、酵素部門におきましてはFSSC22000に則り、生産管理、品質管理基準の向上に取り組み、事業基盤の強化に努めてまいります。
FY2019|3,455 文字
5 【研究開発活動】食品(菓子・飲料)につきましては食品開発部(本社内、瀬戸工場内)、連結子会社の株式会社エースベーカリー(愛知県小牧市)において、また化成品(医薬品原料、酵素)につきましては名古屋研究所(愛知県清須市)、東京研究所(東京都八王子市)において、研究開発を実施しております。当連結会計年度の研究開発費は食品事業が422百万円、化成品事業が364百万円、総額で786百万円であります。 食品事業 食品事業におきましては、経営基本姿勢にあります「お客様重視の経営」のもとで、企業理念に掲げます「おいしさ」「たのしさ」「健康」への追求を通じ、常に安全で高品質な商品の提供を行うべく、研究開発に取組んでまいりました。 菓子部門のチョコレート類は、主力の「アルファベットチョコレート」のさらなる認知度向上を図るべく、「わくわくチョコタイムキャンペーン」を実施しました。また、主力商品形態でありますファミリータイプ(大袋)の新商品として、カカオ73%のハイカカオチョコレートを食べきりサイズの小袋にして、6袋入りのマルチパック形態とした「おいしくカカオ73」、風味・食感の異なる抹茶チョコを3種類ミックスした「薫る抹茶チョコレート」、ユニバーサルスタジオの人気キャラクターであるミニオンとコラボレーションした「ドーナツチョコレート ミニオン」を発売し、品揃えの充実を図りました。その他、個食対応のスタンドパック商品として、カカオ73%のハイカカオチョコレートにイチョウ葉エキスを配合した「冴えるカカオ73」、ハイカカオチョコと素焼きアーモンドを別々に詰合せた「ハイカカオ&アーモンド」を発売、お酒などを使用した「One’s Bar」は新フレーバーの展開とリニューアルを実施しました。また、「くろいぷくぷくたい」、「ぷくぷくたいミント」は、従来の「ぷくぷくたい」からのイメージチェンジを図りました。 キャンディ類は、イチョウ葉エキスを配合した「頭脳飴」、ソントン食品工業株式会社とコラボレーションした「ピーナッツクリームキャンディ」、2粒1組の個包装など遊び心満載の「いたずらフルーツキャンディ ミニオン」、地域の特産原料を使った「黒みつ抹茶飴」、「北海道メロンキャンディ」を発売し、品揃えの充実を図りました。 粉末飲料部門は、販売好調なスティックメイト商品群のシリーズ化に向けて「スティックメイト Fアソート」、「スティックメイト Mアソート」のデザインを統一し、増量キャンペーンを行う等して、採用企業の増加、消費者の認知度向上を図るとともに、新商品として4種類のしょうが湯を詰合せた「あったかしょうが湯4種アソート」、4種類のフルーツ飲料に美容成分を配合した清涼飲料「スティックメイトビューティーアソート」を発売し、品揃えの充実も図りました。ココア商品は、「香り高いミルクココア」の増量キャンペーンを実施し、新商品として機能性表示食品「GABAココア」、冷たい牛乳でも溶ける「牛乳でつくるココア」を発売し、市場シェア拡大に取り組みました。 栄養食品部門は、病院・施設の水分補給として利用されている「ウォーターメイトシリーズ」にりんご味の「ウォーターメイトアップル600G」、「ウォーターメイトアップル30P」を加えNB商品の拡充を図り、また病院・施設向けPB商品では、非加熱でプリンができる商品を発売しました。 このように、各部門とも新商品を上市し、市場シェアの拡大を図るとともに、既存商品のさらなる販売増を目指し、様々な施策に取り組みました。 また、株式会社エースベーカリーでは、一口タイプゼリーの充実を図るべく、新たに機能性表示食品として「GABAゼリー、セラミドゼリー」の2品を発売しました。また、塩分補給塩レモンゼリー、ビフィズス菌ゼリーなどの新製品に加え、幼児や主婦層に認知の高いキャラクター「はなかっぱ」を採用したゼリーをアップルとグレープの2種類の味が楽しめるようにしました。ケーキでは「チョコチャンクブラウニー」、「パウンドケーキ焙煎くるみ」などの新製品と既存の「パウンドケーキフルーツ」もフルーツを増量しリニューアルを図りました。バウムクーヘンでは期間限定商品の「厚切りバウムクーヘン安納芋」を発売し、チョコ掛けの製品も「濃厚チョコバウムクーヘン」として規格を見直し新たな商品として発売しました。 当社グループは、消費者の食品への安全・安心に対する高い意識のなか、お客様にとって安心できる原材料を選択管理し、また、お客様の視点に立った適切な表示を行ってまいります。 そして、今後も国内の少子高齢化や流通再編に伴う市場の変化に対応し、消費者の健康志向や環境にも配慮した商品開発にも取り組み、企業行動憲章に則り、信頼できる「名糖」ブランドの確立に努めてまいります。 化成品事業 化成品事業におきましては、発酵技術および合成技術を活用して微生物の生産する酵素類および多糖類(デキストランやデキストラン発酵産物)とその誘導体について積極的な研究開発活動を行っており、食品、医薬品、化粧品原料、飼料などの広範な分野で用途開発を進めております。 酵素部門では、主力製品であるチーズ用凝乳酵素「レンネット」のうち、次世代製品として開発しチーズの歩留り、フレーバーやテクスチャーなどの品質を向上できるとして海外市場で高い評価を得ております「LPシリーズ」製品の「MRS-LP」、「MR-200LP」、「MR-LP」の、更なる市場拡大に向け、海外顧客先での各国の主要チーズの試作試験により評価データの取得に努めております。また、新規開発製品の工場生産への移行と生産性の向上を速やかに達成する技術開発を目的として、微生物による酵素生産メカニズムに関する基礎研究を進めております。 脂肪分解酵素の「リパーゼ」につきましては、機能性油脂製造、脂肪酸製造、ミルクフレーバー展開、臨床検査薬、また、有機化合物の合成用触媒として使用されるなど、食品、医薬品、化学と各分野で多様な用途で使用されております。その潜在的な能力を活用したさらなる用途の拡大と新規の用途の創出を進めており、そのために酵素の特性の改良による付加価値の高い製品の開発に取り組むとともに、品質向上と効率生産のための製造方法の改良にも注力しております。加えて、各国規制に対応する安全性データを収集し、海外展開可能な製品ラインアップの拡大に努めております。 薬品部門では、自社発酵工場で生産される「デキストラン」や、デキストランをベースとした化学的誘導体を医薬品や医療機器の原料(原薬・部材)、化粧品素材や臨床検査用試薬等として開発し、国内外に供給しております。このうち、主要な製品である「デキストラン」、「デキストラン硫酸」、「カルボキシメチルデキストラン」等については既存品に加えて、ライフサイエンス等の分野からのニーズを取り入れて製品ラインを拡充することによって新たな用途開拓も目指しております。さらに、当社の強みである多糖類合成というニッチな分野に特化して、化学的誘導体製造の技術を活かした受託製造にも対応しております。 デキストランの化学的誘導体を原料とする肝臓癌診断用のMRI造影剤『リゾビス卜』の原薬「フェルカルボトラン」や癌転移検出用医療機器を始めとする「デキストランマグネタイト類」については、その品質や物性が国内外の多くの研究者から注目され、新規MRI造影剤の開発や新たな磁性粒子撮像法であるMPI、その他の診断システムでの標識物質としての使用/応用研究等が進められており、これらを含めた用途拡大を目指した幾つかの共同開発・研究を他機関・企業等と推進しております。 また、デキストラン発酵産物から製造される混合飼料「ヘルシーフレンド」や「デキストランと相性の良い乳酸菌」およびこれらを組み合わせて付加価値を高めた「シンバイオティクス飼料」は家畜の健康増進や感染予防に効果のある商品として高い評価を受け、飼料業界や畜産農家への浸透、海外への紹介も進めております。 いずれの部門ともに国内外からの安全で高品質な製品に対する要請が強まっておりますので、薬品部門におきましては原薬と動物用医薬品GMPに加えて飼料GMP、酵素部門におきましてはFSSC22000に則り、生産管理、品質管理基準の向上に取り組み、事業基盤の強化に努めてまいります。
FY2018|3,467 文字
5 【研究開発活動】食品(菓子・飲料)につきましては食品開発部(本社内)、連結子会社の株式会社エースベーカリー(愛知県小牧市)において、また化成品(医薬品原料、酵素)につきましては名古屋研究所(愛知県清須市)、東京研究所(東京都八王子市)において、研究開発を実施しております。当連結会計年度の研究開発費は食品事業が391百万円、化成品事業が344百万円、総額で735百万円であります。 食品事業 食品事業におきましては、経営基本姿勢にあります「お客様重視の経営」のもとで、企業理念に掲げます「おいしさ」「たのしさ」「健康」への追求を通じ、常に安全で高品質な商品の提供を行うべく、研究開発に取組んでまいりました。 菓子部門のチョコレート類は、主力の「アルファベットチョコレート」のさらなる認知度向上を図るべく、「アルファベットでメッセージお届け大作戦!キャンペーン」を実施しました。また、主力商品形態でありますファミリータイプ(大袋)の新商品として、グラノーラとフルーツ素材をふんだんに使った「グラノーラチョコレート」、カカオ分73%のハイカカオチョコとアーモンドを組み合わせた「アーモンドチョコレート カカオ73」、抹茶チョコをクリーミーに味わえる「まろやかミルクチョコレート抹茶」を発売し、「ベストアソートチョコレート」は中身を刷新しました。その他、パーティーサイズ(特大袋)のラインナップに「アーモンド&ピーナッツチョコレート」を追加するとともに、箱商品としてティータイムの紅茶に合う「アフタヌーンショコラ」、個食対応の小袋商品として小粒のハイカカオチョコと素焼きアーモンドを別々に詰め合せた「ハイカカオ&アーモンド」を発売、素材にこだわった手作り風の割れチョコレートは「贅沢のかけら」シリーズとして刷新し、お酒などを使用した「One’s Bar」は新フレーバーの展開とリニューアルを実施しました。 キャンディ類は、袋の形状が特徴で新幹線の形をした「スーパートレインキャンディ」、しょうゆ瓶の形をした「しょうゆ飴」、文具メーカーの㈱サクラクレパスとのコラボ企画商品「クレパスフルーツキャンディ」、定番風味の「巨峰キャンディ」、「パイナップルキャンディ」を発売し、品揃えの充実を図りました。 粉末飲料部門は、主力の「レモンティー」において「発売40周年記念プレゼントキャンペーン」を行い、「ロイヤルミルクティー」、「香り高いミルクココア」もあわせ「cookpadコラボキャンペーン」を実施、販売好調な「香り高いミルクココア」、「スティックメイト Fアソート」は「増量キャンペーン」を実施し、商品の活性化を図りました。また、新商品として4種類のミルクティーを詰め合わせた「スティックメイト Mアソート」、乳酸菌とオリゴ糖を配合した健康志向商品「乳酸菌しょうが甘酒」を発売し、“デザートの素”カテゴリーの「かんたんプリンの素」、「かんたんいちごムースの素」は商品設計を見直しました。 子供用菓子は、新商品として幅広い年齢層に人気のキャラクター“ウルトラマン”とコラボレーションした「ウルトラマンゼリー」、世界的人気漫画“ワンピース” とのコラボ商品「ワンピースWあわあわゼリー」の2品を発売しました。 栄養食品部門は、血糖値の上がりにくい糖質を使用した「おいしく健康応援チョコレート ブラック」、冬場の水分補給としてとろみのついた「健康茶店 しょうが湯、かりん湯」を発売し、ラインナップを拡充するとともに、病院・施設向けPB商品の開発を進め、部門の基盤強化を図りました。 このように、各部門とも新商品を上市し、市場シェアの拡大を図るとともに、既存商品のさらなる販売増を目指し、様々な施策に取り組みました。 また、株式会社エースベーカリーでは、「バウムクーヘン糖質30%オフ」の厚切りバウムクーヘンとミニタイプのバウムクーヘンを発売しました。チョコレートコーティング商品としては昨年に続き「7個抹茶チョコケーキ」「いちごチョコケーキ」を追加しました。ケーキではパウンドケーキフルーツをリニューアルし、フルーツ量を充実させました。ゼリーでは「おいしくやさいぜりー」や果汁の産地を限定した「宮崎日向夏ゼリー」をポーションゼリーとして発売しました。他にも大きめのカップゼリーでは「甘酒ゼリー」を甘酒味、しょうが甘酒味の2種をセットにし巾着包装としました。また、箱物の商品として、「フルーツ水ようかん」、「凍らせて果物食感シャーベット」も発売しました。 当社グループは、消費者の食品への安全・安心に対する高い意識のなか、お客様にとって安心できる原材料を選択管理し、また、お客様の視点に立った適切な表示を行ってまいります。 そして、今後も国内の少子高齢化や流通再編に伴う市場の変化に対応し、消費者の健康志向や環境にも配慮した商品開発にも取り組み、企業行動憲章に則り、信頼できる「名糖」ブランドの確立に努めてまいります。 化成品事業 化成品事業におきましては、発酵技術および合成技術を活用して微生物の生産する酵素類および多糖類(デキストランやデキストラン発酵産物)とその誘導体について積極的な研究開発活動を行っており、食品、医薬品、化粧品原料、飼料などの広範な分野で用途開発を進めております。 酵素部門では、主力製品であるチーズ用凝乳酵素「レンネット」のうち、次世代製品として開発した「LPシリーズ」製品の「MRS-LP」、「MR200-LP」、「MR-LP」は、チーズの歩留り、フレーバーやテクスチャーなどの品質を向上できるとして海外市場で高い評価を得ておりますが、さらに高い性能を持つ 「レンネット」の開発に向けた研究を推進するとともに、新規開発製品の工場生産への移行と生産性の向上を速やかに達成する技術開発を目的として、微生物による酵素生産メカニズムに関する基礎研究を進めております。 脂肪分解酵素の「リパーゼ」につきましては、特性の異なる数種類の「リパーゼ」および「ホスホリパーゼD」を開発しており、その特性に合わせて、機能性油脂製造、脂肪酸製造、チーズ熟成促進、臨床検査薬、また、有機化合物の合成用触媒として使用されるなど、食品、医薬品、化学と各分野で多様な用途で使用されております。その潜在的な能力を活用したさらなる用途の拡大と新規の用途の創出を進めており、そのために酵素の特性の改良による付加価値の高い製品の開発に取り組むとともに、品質向上と効率生産のための製造方法の改良にも注力しております。 薬品部門では、自社発酵工場で生産される「デキストラン」や、デキストランをベースとした化学的誘導体を医薬品や医療機器の原料(原薬・部材)、化粧品素材や臨床検査用試薬等として開発し、国内外に供給しております。このうち、主要な製品である「デキストラン」、「デキストラン硫酸」、「カルボキシメチルデキストラン」等については既存品に加えて、ライフサイエンス等の分野からのニーズを取り入れて製品ラインを拡充することによって新たな用途開拓も目指しております。さらに、これらの化学的誘導体製造の技術を活かした受託製造にも対応しております。 デキストランの化学的誘導体を原料とする肝臓癌診断用のMRI造影剤『リゾビス卜』の原薬「フェルカルボトラン」を始めとする「デキストランマグネタイト類」については、その品質や物性が国内外の多くの研究者から注目され、新規MRI造影剤の開発やMRIに代わる新たな磁性粒子撮像法であるMPI、癌転移検出用医療機器での標識物質としての使用/応用研究等が進められており、これらを含めた用途拡大を目指した幾つかの共同開発・研究を他機関・企業等と推進しております。 また、デキストラン発酵産物から製造される混合飼料「ヘルシーフレンド」や「デキストランと相性の良い乳酸菌」およびこれらを組み合わせて付加価値を高めた「シンバイオティクス飼料」は家畜の健康増進や感染予防に効果のある商品として高い評価を受け、飼料業界や畜産農家への浸透、海外への紹介も進めております。 いずれの部門ともに国内外からの安全で高品質な製品に対する要請が強まっておりますので、薬品部門におきましては原薬と動物用医薬品GMPに加えて飼料GMP、酵素部門におきましてはFSSC22000に則り、生産管理、品質管理基準の向上に取り組み、事業基盤の強化に努めてまいります。
FY2017|3,523 文字
6 【研究開発活動】食品(菓子・飲料)につきましては食品開発部(本社内)、連結子会社の株式会社エースベーカリー(愛知県小牧市)において、また化成品(医薬品原料、酵素)につきましては名古屋研究所(愛知県清須市)、東京研究所(東京都八王子市)において、研究開発を実施しております。当連結会計年度の研究開発費は食品事業が410百万円、化成品事業が369百万円、総額で780百万円であります。 食品事業 食品事業におきましては、経営基本姿勢にあります「お客様重視の経営」のもとで、企業理念に掲げます「おいしさ」「たのしさ」「健康」への追求を通じ、常に安全で高品質な商品の提供を行うべく、研究開発に取組んでまいりました。 菓子部門のチョコレート類は、主力のアルファベットチョコレートのさらなる認知度向上を図るべく、「Myアルファベットチョコレートキャンペーン」を実施するとともに、こだわりのプレミアムカカオを謳った「アルファベットチョコレート The BLACK」を発売しました。また、主力商品形態でありますファミリータイプ(大袋)として、和素材を使用した「和ショコラ」、苺チョコをクリーミーに味わえる「まろやかミルクチョコレート苺」、乳酸菌に関する自社特許を活用した「ヨーグルトチョコレート」を発売し、品揃えの充実を図りました。その他、パーティーサイズ(特大袋)のラインナップに4品目となる「ナッツとクランチのチョコレート」を追加し、個食対応では小袋商品「宇治抹茶チョコレート」を発売しました。更に、素材にこだわった手作り風の割れチョコ「M-collection」、洋酒などを使用した「One’s Bar」は新フレーバーの展開とリニューアルを実施し、ロングセラーであるエアインチョコ「ぷくぷくたい」シリーズは、モナカ型の全面リニューアルを行い、活性化を図りました。 キャンディ類は、定番風味の「のどスッキリのど飴」、「コーヒーキャンディ」を発売し、品揃えの充実を図りながら、コラボ企画商品として、食卓塩の瓶の形をした袋の「食卓塩飴」、ミニオンズのキャラクター「バナナミルクキャンディ」でさらなる売上増を図りました。 粉末飲料部門は、主力の「レモンティー」、「香り高いミルクココア」において、昨年に引き続き「cookpadコラボキャンペーン」を実施し、需要の底上げを図りました。また、ココア市場でのシェア拡大を目的に「香り高いミルクココア」の増量キャンペーンや健康価値を付与した「乳酸菌ココア」を発売し、加えて、発売以来好調に推移している「スティックメイトFアソート」のさらなる販売増を目指し、限定フレーバー「パイナップルティー」2本増量キャンペーンを実施しました。その他、“デザートの素”カテゴリーに参入すべく、冷たい牛乳で簡単にできるサンリオキャラクターをパッケージに用いた「ポムポムプリン プリンの素」、「マイメロディ いちごムースの素」を発売しました。 子供用菓子コーナー向けは、人気の高いキャラクター“おさるのジョージ”とコラボレーションした「おさるのジョージとつくろう!おやつプリン」を発売しました。 栄養食品部門は、血糖値の上がりにくい糖質を使用した「おいしく健康応援チョコレート」のシリーズとして、「おいしく健康応援チョコレートいちご」、「おいしく健康応援ココア」を発売し、ラインナップを拡充しました。また、NB商品だけでなく、病院・施設向けPB商品の販路拡大と売上増に努め、部門売上の拡大を図りました。 このように、各部門とも新商品を上市し、市場シェアの拡大を図るとともに、既存商品のさらなる販売増を目指し、様々な施策に取り組みました。 また、株式会社エースベーカリーでは、挑戦をテーマに、バウム生地にフルーツ果肉を配合し焼き上げた「贅沢フルーツバウムクーヘン」を発売しました。ケーキでは、「パウンドケーキ 小豆と栗」「パウンドケーキ チーズ」の2品を追加し、シリーズの充実を図りました。また、チョコレートコーティング商品として新たに「レーズンチョコケーキ」を追加しました。ゼリーでは「塩レモンゼリー」「塩トマトゼリー」など塩分補給時に向けたものや、整腸を促す「乳酸菌ゼリー」、果汁の産地を限定した「山形ラ・フランスゼリー」を発売しました。大きめのカップゼリーでは「わらびもち」を2色の味で、黒蜜ときな粉をセットにし、それらをかけて更においしくお召し上がりいただく事ができる商品を開発し発売しました。 当社グループは、消費者の食品への安全・安心に対する高い意識のなか、お客様にとって安心できる原材料を選択管理し、また、お客様の視点に立った適切な表示を行ってまいります。 そして、今後も国内の少子高齢化や流通再編に伴う市場の変化に対応し、消費者の健康志向や環境にも配慮した商品開発にも取り組み、企業行動憲章に則り、信頼できる「名糖」ブランドの確立に努めてまいります。 化成品事業 化成品事業におきましては、発酵技術および合成技術を活用して微生物の生産する酵素類および多糖類(デキストランやデキストラン発酵産物)とその誘導体の研究開発に力を注いでおり、食品、医薬品、化粧品原料、飼料などの広範な分野で用途開発を進めております。 酵素部門では、主力製品であるチーズ製造用凝乳酵素「レンネット」の改良次世代製品として開発し、長期熟成チーズでフレーバーやテクスチャーなどの品質を向上できるとして海外市場で高い評価を得ている「MRS-LP」の欧・米・豪州での普及に注力しております。また、中南米、中東市場向けには、保存安定性の高い「MR200-LP」、「MR-LP」の普及を進めております。さらに高い性能を持つ「レンネット」の開発に向けた研究を推進するとともに、新規開発製品の工場生産への移行と生産性の向上を速やかに達成する技術開発を目的として、微生物と酵素生産に関する基礎研究を外部研究機関と共同で進めております。 脂肪分解酵素の「リパーゼ」は、機能性油脂製造、脂肪酸製造、チーズ熟成促進、臨床検査薬等に使用されるなど、食品、医薬品、化学と各分野で多様な用途で使用されております。その潜在的な能力を活用した用途の拡大と新規の用途の創出を進めておりますが、そのために酵素の特性の改良による付加価値の高い製品の開発に取り組むとともに、品質向上と効率生産のための製造方法の改良にも注力しております。さらに新たな市場と販路の開拓を目指して「レンネット」や「リパーゼ」とは異なる分野の新しい酵素製品の開発に力を注いでおります。 薬品部門では、自社発酵工場で生産される 「デキストラン」や、デキストランをベースとした化学的誘導体を医薬品や医療機器の原料(原薬・部材)、化粧品素材や臨床検査用試薬等として生産・供給しております。このうち、主要な製品である「デキストラン」、「デキストラン硫酸」、「カルボキシメチルデキストラン」等については既存品に加えて、ライフサイエンス等の分野からのニーズを取り入れて製品ラインを拡充することによって新たな用途開拓も目指しております。さらに、これらの化学的誘導体製造の技術を活かした受託製造にも対応しております。 デキストランの化学的誘導体を原料とする肝臓癌診断用のMRI造影剤『リゾビスト』の原薬「フェルカルボトラン」を始めとする「デキストランマグネタイト類」については、その品質や物性が国内外の多くの研究者から注目され、新規MRI造影剤の開発やMRIに代わる新たな磁性粒子撮像法であるMPI、癌転移検出用医療機器での標識物質としての使用/応用研究等が進められており、これらを含めた用途拡大を目指した幾つかの共同開発・研究を他機関・企業等と推進しております。 また、デキストラン発酵産物から製造される混合飼料「ヘルシーフレンド」や「デキストランと相性の良い乳酸菌」およびこれらを組み合わせて付加価値を高めた「シンバイオティクス飼料」は家畜の健康増進や感染予防に効果のある商品として高い評価を受け、畜産農家への浸透を進めております。さらに、当社独自のシンバイオティクスのコンセプトを活かし、食品の開発部門とともにヒト向けの製品開発にも取り組んでおります。 いずれの部門ともに国内外からの安全で高品質な製品に対する要請が強まっておりますので、薬品部門におきましては原薬と動物用医薬品GMPに加えて飼料GMP、酵素部門におきましてはFSSC22000に則り、生産管理、品質管理基準の向上に取り組み、事業基盤の強化に努めてまいります。
FY2016|3,311 文字
6 【研究開発活動】食品(菓子・飲料)につきましては食品開発部(本社内)、連結子会社の株式会社エースベーカリー(愛知県小牧市)において、また化成品(医薬品原料、酵素)につきましては名古屋研究所(愛知県清須市)、東京研究所(東京都八王子市)において、研究開発を実施しております。当連結会計年度の研究開発費は食品事業が390百万円、化成品事業が317百万円、総額で708百万円であります。 食品事業 食品事業におきましては、経営基本姿勢にあります「お客様重視の経営」のもとで、企業理念に掲げます「おいしさ」「たのしさ」「健康」への追求を通じ、常に安全で高品質な商品の提供を行うべく、研究開発に取組んでまいりました。 菓子部門のチョコレート類は、主力のアルファベットチョコレートのさらなる認知度の向上を図るべく、「アルファベットDEプレゼントキャンペーン」および「cookpadコラボキャンペーン」を実施するとともに、カカオ分の高い純チョコレート「アルファベットチョコレート ドミニカブレンド」を発売しました。その他、主力商品形態でありますファミリータイプ(大袋)は、季節感のあるシリーズ商品として「ほっくり実りチョコレート」、「きなこしょこら」、「ヨーグルトチョコレート」、加えて、クリーミーな味わいの「まろやかミルクチョコレート」を発売し、品揃えの充実を図りました。また、ドミニカ産カカオやフランス産ミルク等の素材にこだわった手作り風の割れチョコ「M-collection」、ポケットサイズの箱形態の「スティックケーキショコラ」、「One'sBAR」、個食対応の小袋商品「ミニふんわりチョコモナカ」、「苺ミルクチョコレート」、「生クリームチョコレート」を発売しました。更に、11種類のチョコレートが入った「ベストアソートチョコレート」をパーティーサイズ(特大袋)の3品目として追加し、ラインナップにいたしました。 キャンディ類は、健康志向の「乳酸菌1000億個キャンディ」、練乳センター入りの「練乳抹茶キャンディ」、白桃果汁を使用した「白桃キャンディ」を発売し、品揃えの充実を図りました。 粉末飲料部門は、主力の「レモンティー」でチョコレートと同様に、「cookpadコラボキャンペーン」を実施し、需要の底上げを図りました。その他、主力袋商品では新フレーバー「オレンジティー」を発売し、品揃えを充実しました。また、ココア市場でのシェア拡大を目的に「香り高いミルクココア」、「牛乳deココア」の増量キャンペーンを実施、加えて、栄養機能食品の麦芽飲料「おいしく麦芽」、粉末タイプの豆乳飲料「ソイミルクティー」、「抹茶ソイミルク」を発売し、健康志向商品の充実も図りました。 子供用菓子コーナー向けは、知育菓子として、粉に水を加えてグミを作る「はなかっぱとつくろう!にがおえグミ」をシリーズ第3弾として発売しました。 栄養食品部門は、販売中の「ウォーターメイト」、「シンバイオの力」、「チョコdeおいしく栄養補給」に加え、血糖値の上がりにくい糖質を使用した「おいしく健康応援チョコレート」を発売、また病院・施設向けのPB商品のラインナップも拡充し、販路拡大と売上増に努めました。 このように、各部門とも新商品を上市し、同時に、依然高めに推移する原材料価格の動向に注視しながら規格の見直しも行って、原価の改善や商品の活性化を図りました。 また、株式会社エースベーカリーでは、期間限定商品の「厚切りバウムクーヘン チーズ」を冬に、「厚切りバウムクーヘン ヨーグルト味」を春に発売しました。新たな試みとして原料配合や焼き方にもこだわった上質な「濃厚リッチバウムクーヘン」を開発しました。また、ケーキでは、「スイーツバー」のシリーズをさらに拡充し、シリアルとドライフルーツを練りこんだ「スイーツバー グラノーラ」と角切りのさつまいもを練りこんだ「スイーツバー さつまいも」を発売しました。ゼリーでは、巾着包装の「凍らせてシャーベット ヨーグルト味」を、ミニカップゼリーでは国産果汁を使用した「こだわり白桃ゼリー」やノスタルジックなデザインと味の「いちごみるくゼリー」を開発し発売しました。 当社グループは、消費者の食品への安全・安心に対する高い意識のなか、お客様にとって安心できる原材料を選択管理し、また、お客様の視点に立った適切な表示を行ってまいります。 そして、今後も国内の少子高齢化や流通再編に伴う市場の変化に対応し、消費者の健康志向や環境にも配慮した商品開発にも取り組み、企業行動憲章に則り、信頼できる「名糖」ブランドの確立に努めてまいります。 化成品事業 化成品事業におきましては、発酵技術および合成技術を活用して微生物の生産する酵素類および多糖類(デキストランやデキストラン発酵産物)とその誘導体の研究開発に力を注いでおり、食品、医薬品、化粧品原料、飼料などの広範な分野で用途開発を進めております。酵素部門では、主力製品であるチーズ製造用凝乳酵素「レンネット」の改良次世代製品として開発し、長期熟成チーズでフレーバーやテクスチャーなどの品質を向上できるとして海外市場で高い評価を得ている「MRS-LP」の欧・米・豪州での普及に注力しております。さらに高い性能を持つ「レンネット」の開発に向けた研究を推進するとともに、新規開発製品の工場生産への移行と生産性の向上を速やかに達成する技術開発を目的として、微生物と酵素生産に関する基礎研究を外部研究機関と共同で進めております。脂肪分解酵素の「リパーゼ」は、機能性油脂製造、脂肪酸製造、チーズ熟成促進、臨床検査薬等に使用されるなど、食品、医薬品、化学と各分野で多様な用途で使用されております。その潜在的な能力を活用した用途の拡大と新規な用途の創出を進めておりますが、そのために酵素の特性の改良による付加価値の高い製品の開発に取り組むとともに、品質向上と効率生産のための製造方法の改良にも注力しております。さらに新たな市場と販路の開拓を目指して「レンネット」や「リパーゼ」とは異なる分野の新しい酵素製品の開発に力を注いでおります。薬品部門では、自社発酵工場で生産される 「デキストラン」や、デキストランをベースとした化学的誘導体を医薬品や医療機器の原料(原薬・部材)、化粧品素材や臨床検査用試薬等として生産・供給しております。このうち、主要な製品である「デキストラン硫酸」、「カルボキシメチルデキストラン」等については既存品に加えて、諸分野からのニーズを取り入れて製品ラインを拡充することによって新たな用途開拓も目指しております。さらに、これらの化学的誘導体製造の技術を活かした受託製造にも対応しております。デキストランの化学的誘導体を原料とする肝臓癌診断用のMRI造影剤『リゾビスト』の原薬「フェルカルボトラン」を始めとする「デキストランマグネタイト類」については、その品質や物性が国内外の多くの研究者から注目され、新規MRI造影剤の開発やMRIに代わる新たな磁性粒子撮像法であるMPI、癌転移検出用医療機器での標識物質としての使用/応用研究等が進められており、これらを含めた用途拡大を目指した幾つかの共同開発・研究を他機関・企業等と推進しております。また、デキストラン発酵産物から製造される混合飼料「ヘルシーフレンド」や「デキストランと相性の良い乳酸菌」およびこれらを組み合わせて付加価値を高めた「シンバイオティクス飼料」は家畜の健康増進や感染予防に効果のある商品として高い評価を受け、畜産農家への浸透を進めております。さらに、当社独自のシンバイオティクスのコンセプトを活かし、食品の開発部門とともにヒト向けの製品開発にも取り組んでおります。 いずれの部門ともに国内外からの安全で高品質な製品に対する要請が強まっておりますので、薬品部門におきましては原薬GMP、酵素部門におきましてはFSSC22000に則り、生産管理、品質管理基準の向上に取り組み、事業基盤の強化に努めてまいります。