1950

日本電設工業(1950)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

建設業 建設・資材

事業の概要

  • 鉄道電気工事
    日本電設工業グループは、JR東日本を主要顧客とし、電車線路、変電設備、送電線、信号設備など、鉄道運行に不可欠な電気設備の設計、施工、監理を一貫して手掛けています。これは、高度な専門技術と安全性が求められる分野であり、安定した収益源となっています。
  • 一般電気工事
    建築物の電気設備工事も手掛けており、オフィスビルや商業施設、公共施設などの電気配線、照明、空調設備といった幅広い電気工事に対応しています。これにより、鉄道関連以外の多様な顧客ニーズに応え、事業の多角化を図っています。
  • 情報通信工事
    情報通信設備の設計・施工も重要な事業の一つです。現代社会において不可欠な通信インフラの構築や更新を担い、情報化社会の進展とともに需要が高まっています。これにより、同社の技術領域を広げ、新たな成長機会を捉えています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 設備工事業(鉄道電気工事)
    このセグメントは、電車線路、発変電設備、送電線、電灯電力、信号工事など、鉄道運行に不可欠な電気設備の設計、施工、監理を主に行っています。JR東日本からの受注が中心であり、グループの中核をなす事業で、安定的な収益を上げています。
  • 設備工事業(一般電気工事)
    建築電気設備工事を主な内容としており、オフィスビルや商業施設、公共施設などの電気設備全般を手掛けています。鉄道関連以外の多様な顧客基盤を持つことで、事業の安定性と成長性を確保しています。
  • 設備工事業(情報通信工事)
    情報通信設備の設計・施工を行うセグメントです。現代社会において重要性が増す通信インフラの構築や更新を担い、技術革新に対応しながら事業領域を拡大しています。これにより、新たな市場ニーズを取り込み、収益源の多様化を図っています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|939 文字
3 【事業の内容】当社グループ(当社及び関係会社)は、当社と子会社16社、関連会社5社及びその他の関係会社1社により構成されており、事業は設備工事(電気工事、情報通信工事)の請負、企画、設計・積算、監理を主として、電気設備の保守、電気機器・材料の製作、販売、不動産の賃貸・仲介・管理並びに電気設備に関する教育・図書出版を行っているほか、情報サービス業を営んでいる。設備工事業にかかる当社及び関係会社の位置付けは、次のとおりである。 セグメント部門内容関係会社設備工事業鉄道電気工事電車線路、発変電、送電線、電灯電力、信号工事当社、日本電設電車線工事㈱、日本電設信号工事㈱、東日本電気エンジニアリング㈱、八重洲電機工事㈱、大栄電設工業㈱、㈱新陽社一般電気工事建築電気設備工事当社、NDK総合サービス㈱、NDK電設㈱、NDK西日本電設㈱、㈱東電、トキワ電気工業㈱情報通信工事情報通信設備工事当社、日本電設通信工事㈱、東日本電気エンジニアリング㈱環境エネルギー工事再生可能エネルギー工事、ZEB・省エネルギー対策工事、空気調和・給排水衛生設備工事当社、東日本電気エンジニアリング㈱、㈱石田工業所  (注) 当社グループは、東日本旅客鉄道㈱(その他の関係会社)より設備工事を受注している。 なお、参考のため設備工事業以外の事業は、次のとおりである。 内容関係会社電気設備の企画、設計・積算、監理当社、NDK設備設計㈱、日本鉄道電気設計㈱電気設備の保守、管理当社、NDK総合サービス㈱、東日本電気エンジニアリング㈱電車線路用架線金具・各種サイン表示システム・鉄道信号機器等の製作、販売日本架線工業㈱、㈱新陽社、永楽電気㈱、㈱三工社、三誠電気㈱電気機器・材料の販売当社、NDK総合サービス㈱不動産の賃貸・仲介・管理当社、NDK総合サービス㈱ソフトウェアの開発等の情報サービスNDKイッツ㈱電気設備に関する教育、図書出版NDKアールアンドイー㈱  以上の当社グループについて図示すると、事業系統図は次のとおりである。 (注) ◎印 連結子会社(13社)   ●印 非連結子会社で持分法非適用会社(3社)   ☆印 関連会社で持分法適用会社(1社)   無印 関連会社で持分法非適用会社(4社)

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
他社との受注競争の激化により工事採算が悪化する可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
建設業法等関連法令において保有資格等の許可要件が厳密に定められているため。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:顧客依存のリスク / 社会的信用力低下のリスク / 受注事業のリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ブランド力や特許などの無形資産は限定的。建設業という性質上、技術力やノウハウは存在するが、それが直接的な競争優位性として数値化されにくい。特定の技術や許認可が参入障壁となる可能性はあるが、現時点では顕著な無形資産は見られない。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

顧客が建設会社を変更する際のスイッチングコストは中程度。特に大規模プロジェクトや長期的なインフラ整備においては、実績や信頼関係が重視されるため、安易な変更は難しい。しかし、小規模な案件や競争入札においては、価格や提案内容でスイッチングが発生する可能性もある。

ネットワーク効果★☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

建設業において、特定の業界団体やサプライヤーとの強固なネットワークは存在する可能性がある。しかし、それが直接的な顧客獲得や価格決定力に繋がるほどのネットワーク効果は限定的と考えられる。公共事業における入札制度なども、ネットワークの優位性を相殺する要因となりうる。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

建設業は一般的に規模の経済が働きやすいが、同社単独で顕著なコスト優位性を確立しているとは言えない。資材調達や下請け業者との関係で一定の交渉力はあるかもしれないが、競合他社も同様の状況にある可能性が高い。効率化によるコスト削減努力は継続していると考えられる。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

売上高が直近5期で約17億円から23億円へと増加傾向にあり、一定の事業規模を有している。大規模プロジェクトの受注能力や、資材調達における交渉力、多様な地域での事業展開において、規模の経済が働く可能性がある。建設業においては、規模が大きいほど安定した収益基盤を築きやすい。

  • JR東日本との強固な関係
    日本電設工業グループは、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)を「その他の関係会社」とし、同社からの設備工事受注が完成工事高の大部分を占めています。これは、長年にわたる信頼関係と実績に裏打ちされた強固な顧客基盤であり、安定的な事業運営を可能にする大きな競争優位性です。
  • 専門技術と総合力
    鉄道電気工事、情報通信工事、一般電気工事、環境エネルギー工事といった多岐にわたる専門分野において、企画、設計・積算、施工、監理、保守までを一貫して提供できる総合力が強みです。これにより、顧客は複数の業者に依頼する手間を省き、効率的なプロジェクト推進が可能となります。
  • グループ会社による多角的な事業展開
    子会社16社、関連会社5社、その他の関係会社1社からなるグループ体制により、電気設備の保守、電気機器・材料の製作・販売、不動産事業、情報サービス業、教育・図書出版など、設備工事業以外の多様な事業を展開しています。これにより、事業ポートフォリオを強化し、リスク分散と収益機会の拡大を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものである。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、「お客様本位の精神で安全・確実な業務の遂行により顧客の信頼を高め、人々の生活や経済を支える社会的に重要なインフラの創造をとおして社会に貢献する」という企業理念のもと、設備工事の設計・施工・保守を行う企業として、品質の高い設備づくりを目指し企業努力を重ねていく。 また、「安全は会社経営上の最重要課題」として、安全・安定輸送の重要性が高まる鉄道の電気設備や一般電気設備及び情報通信設備などの社会インフラの構築や維持に対して一層寄与できる企業体制づくりを推進し、大きく変化する社会環境の中で変革に挑戦し、持続的成長を目指していく。 当社グループは、経営の透明性を確保しつつ、働き方改革と個々の取り組みをとおして経営基盤を強化し、人間中心企業として「人間力の向上」と「本物志向の実践」により企業価値の向上を図ることで、株主及び取引先等の皆様の期待にお応えできる企業へと成長していく。 (2) 目標とする経営指標当社グループは、持続的成長を目指し、2026年3月期は連結売上高2,304億円、連結営業利益176億円を目標としている。 (3) 中長期的な会社の経営戦略と会社の対処すべき課題今後の国内経済は、雇用・所得環境が改善するもとで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される。一方、物価上昇の継続が消費者マインドの下振れ等を通じて個人消費に及ぼす影響や、アメリカの政策動向による影響などが、国内経済を下押しするリスクとなっている。また、金融資本市場の変動等の影響に十分注意が必要な状況が続くものと思われる。当建設業界においては、公共投資は補正予算の効果もあって底堅く推移していくことが見込まれており、民間設備投資は堅調な企業収益等を背景に持ち直し傾向が続くことが期待される。当社グループを取り巻く経営環境は、各鉄道会社の安全・安定輸送に対する投資と設備更新が堅調に推移していることや、民間企業において大都市圏を中心とした再開発や既存建物の基幹設備老朽化による更新工事の需要拡大が見込まれることなどにより、設備工事の需要拡大が堅調に推移するものと考えている。このような状況の中で、当社グループは各工事部門で次の取り組みを行っていく。鉄道電気工事部門については、安全・安定輸送に寄与するための安全レベルの向上及び施工体制の整備を推進し、最大の得意先である東日本旅客鉄道株式会社をはじめJR各社からの受注の確保に努めていく。また、公営鉄道、民営鉄道及びモノレール等にも積極的な営業活動を展開することにより受注拡大を目指していく。一般電気工事部門については、駅周辺を中心とした大型再開発工事及び老朽化する既存設備の更新需要に対して営業を図り、受注の確保に努めていく。また、データセンターなど建設需要が増加している分野にも営業活動を展開することにより、受注拡大を目指していく。情報通信工事部門については、ネットワークインフラ構築工事、通信事業者各社の基地局建設工事等を受注するため全社的な連携のもと積極的な営業を図り、受注の確保に努めていく。また、インフラシェア事業については、企画・施工・保守までの一貫した質の高いサービスを展開することにより受注拡大を目指していく。環境エネルギー工事部門については、脱炭素社会の実現に向けて、ZEBで培った技術力をもとに多様な再生可能エネルギーを活用し、付加価値を高めた提案営業を図り、受注の確保に努めていく。また、空調衛生分野において一般電気工事との連携を強化することにより受注拡大を目指していく。当社グループは、このようにグループを挙げて営業活動を展開して受注の確保に全力を傾注し、安全と品質の確保に努め、コスト競争力の強化、新規事業の開発及び人材育成を推進し、業績の向上に鋭意努力する所存である。なお、当社グループは、2025年3月期以降3年間の中期経営計画である「日本電設3ヶ年経営計画2024」を策定している。この経営計画は、2032年3月期(第90期)にありたい姿の実現に向けた足掛かりと位置付け、得意分野を伸ばしつつ、新しい分野への挑戦を通じて新たな価値を創出し飛躍していく意気込みをこめて、副題として「飛躍への挑戦」を掲げている。当社グループは、この経営計画における次の5つの重点実施テーマに基づく諸施策を進めることにより、持続的成長を目指していく。 ① 安全・品質レベルの向上とガバナンスの徹底お客様・工事従事者の安全確保と質の高い成果物の提供とともに、リスク管理体制の強化、法令や社会規範の順守により、お客様や社会からの信頼を高めていく。 ② 新たな挑戦への風土づくりと価値創出「挑戦」を根底に既成概念を打破する広い視野と思考で、自ら考え・行動する風土の醸成と仕組みづくりを推進し、新たな価値を創出していく。 ③ 人材確保と施工体制の強化人材確保を重点に進めるとともに、社員一人ひとりが様々な経験をとおして成長を実感できる施策を推進していく。また、共に働く協力会社への人材確保・育成の支援などを推進し、『チームNDK』の実行力強化を図っていく。 ④ 生産性とエンゲージメントの向上社員一人ひとりによる主体的なDXの実践や生産性向上に向けた投資を通じて、より一層の成長を実現するとともに、社員間の交流や組織の活性化の推進と働きやすい環境や制度の整備を行い、従業員エンゲージメントの向上を図っていく。 ⑤ 環境・社会への貢献工事や事業活動をとおした環境負荷低減への貢献や地域社会活動への取り組みを推進し、共にその価値観を共有していく。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものである。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、「お客様本位の精神で安全・確実な業務の遂行により顧客の信頼を高め、人々の生活や経済を支える社会的に重要なインフラの創造をとおして社会に貢献する」という企業理念のもと、設備工事の設計・施工・保守を行う企業として、品質の高い設備づくりを目指し企業努力を重ねていく。 また、「安全は会社経営上の最重要課題」として、安全・安定輸送の重要性が高まる鉄道の電気設備や一般電気設備及び情報通信設備などの社会インフラの構築や維持に対して一層寄与できる企業体制づくりを推進し、大きく変化する社会環境の中で変革に挑戦し、持続的成長を目指していく。 当社グループは、経営の透明性を確保しつつ、働き方改革と個々の取り組みをとおして経営基盤を強化し、人間中心企業として「人間力の向上」と「本物志向の実践」により企業価値の向上を図ることで、株主及び取引先等の皆様の期待にお応えできる企業へと成長していく。 (2) 目標とする経営指標当社グループは、持続的成長を目指し、2026年3月期は連結売上高2,304億円、連結営業利益176億円を目標としている。 (3) 中長期的な会社の経営戦略と会社の対処すべき課題今後の国内経済は、雇用・所得環境が改善するもとで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される。一方、物価上昇の継続が消費者マインドの下振れ等を通じて個人消費に及ぼす影響や、アメリカの政策動向による影響などが、国内経済を下押しするリスクとなっている。また、金融資本市場の変動等の影響に十分注意が必要な状況が続くものと思われる。当建設業界においては、公共投資は補正予算の効果もあって底堅く推移していくことが見込まれており、民間設備投資は堅調な企業収益等を背景に持ち直し傾向が続くことが期待される。当社グループを取り巻く経営環境は、各鉄道会社の安全・安定輸送に対する投資と設備更新が堅調に推移していることや、民間企業において大都市圏を中心とした再開発や既存建物の基幹設備老朽化による更新工事の需要拡大が見込まれることなどにより、設備工事の需要拡大が堅調に推移するものと考えている。このような状況の中で、当社グループは各工事部門で次の取り組みを行っていく。鉄道電気工事部門については、安全・安定輸送に寄与するための安全レベルの向上及び施工体制の整備を推進し、最大の得意先である東日本旅客鉄道株式会社をはじめJR各社からの受注の確保に努めていく。また、公営鉄道、民営鉄道及びモノレール等にも積極的な営業活動を展開することにより受注拡大を目指していく。一般電気工事部門については、駅周辺を中心とした大型再開発工事及び老朽化する既存設備の更新需要に対して営業を図り、受注の確保に努めていく。また、データセンターなど建設需要が増加している分野にも営業活動を展開することにより、受注拡大を目指していく。情報通信工事部門については、ネットワークインフラ構築工事、通信事業者各社の基地局建設工事等を受注するため全社的な連携のもと積極的な営業を図り、受注の確保に努めていく。また、インフラシェア事業については、企画・施工・保守までの一貫した質の高いサービスを展開することにより受注拡大を目指していく。環境エネルギー工事部門については、脱炭素社会の実現に向けて、ZEBで培った技術力をもとに多様な再生可能エネルギーを活用し、付加価値を高めた提案営業を図り、受注の確保に努めていく。また、空調衛生分野において一般電気工事との連携を強化することにより受注拡大を目指していく。当社グループは、このようにグループを挙げて営業活動を展開して受注の確保に全力を傾注し、安全と品質の確保に努め、コスト競争力の強化、新規事業の開発及び人材育成を推進し、業績の向上に鋭意努力する所存である。なお、当社グループは、2025年3月期以降3年間の中期経営計画である「日本電設3ヶ年経営計画2024」を策定している。この経営計画は、2032年3月期(第90期)にありたい姿の実現に向けた足掛かりと位置付け、得意分野を伸ばしつつ、新しい分野への挑戦を通じて新たな価値を創出し飛躍していく意気込みをこめて、副題として「飛躍への挑戦」を掲げている。当社グループは、この経営計画における次の5つの重点実施テーマに基づく諸施策を進めることにより、持続的成長を目指していく。 ① 安全・品質レベルの向上とガバナンスの徹底お客様・工事従事者の安全確保と質の高い成果物の提供とともに、リスク管理体制の強化、法令や社会規範の順守により、お客様や社会からの信頼を高めていく。 ② 新たな挑戦への風土づくりと価値創出「挑戦」を根底に既成概念を打破する広い視野と思考で、自ら考え・行動する風土の醸成と仕組みづくりを推進し、新たな価値を創出していく。 ③ 人材確保と施工体制の強化人材確保を重点に進めるとともに、社員一人ひとりが様々な経験をとおして成長を実感できる施策を推進していく。また、共に働く協力会社への人材確保・育成の支援などを推進し、『チームNDK』の実行力強化を図っていく。 ④ 生産性とエンゲージメントの向上社員一人ひとりによる主体的なDXの実践や生産性向上に向けた投資を通じて、より一層の成長を実現するとともに、社員間の交流や組織の活性化の推進と働きやすい環境や制度の整備を行い、従業員エンゲージメントの向上を図っていく。 ⑤ 環境・社会への貢献工事や事業活動をとおした環境負荷低減への貢献や地域社会活動への取り組みを推進し、共にその価値観を共有していく。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。① 経営成績の状況当連結会計年度の国内経済は、原材料価格の高騰や物価上昇等の影響があったものの、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大などにより緩やかな回復の動きがみられた。一方、欧米における高い金利水準の継続や中国における不動産市場の停滞の継続に伴う影響など、海外景気の下振れが国内経済を下押しするリスクとなった。当建設業界における受注環境は、公共投資は底堅く推移しており、民間設備投資は持ち直しの動きがみられた。当社グループを取り巻く経営環境は、各鉄道会社の旅客収入の回復に伴う設備投資の増加をはじめ、駅前大規模開発やデータセンターなど成長分野の建設需要及び既存設備の更新需要が堅調であり、設備工事の需要が拡大した。このような状況の中で、当社グループは前連結会計年度からの豊富な繰越工事の効率的な施工に加え、グループを挙げて新規工事の受注確保に努めた結果、当連結会計年度の連結受注高は2,237億円(前連結会計年度比108%)、連結売上高は2,169億円(前連結会計年度比112%)となり、連結繰越高は1,830億円(前連結会計年度比105%)と全てにおいて過去最高となった。利益についても、連結営業利益は179億34百万円(前連結会計年度比133%)、連結経常利益は194億0百万円(前連結会計年度比130%)、親会社株主に帰属する当期純利益は131億92百万円(前連結会計年度比131%)と全てにおいて過去最高となった。なお、当連結会計年度から、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、一定の期間にわたり収益を認識する方法の適用範囲を拡大したことによる影響として、連結売上高は34億1百万円増加し、連結営業利益及び連結経常利益は25億79百万円それぞれ増加している。 部門別の状況は次のとおりである。なお、当連結会計年度から部門の区分を変更しており、当連結会計年度の比較・分析は、変更後の区分に基づいて記載している。 鉄道電気工事部門当連結会計年度は、東日本旅客鉄道株式会社をはじめとするJR各社、公営鉄道及び民営鉄道等に対して組織的営業を展開し受注の確保に努めた結果、連結受注工事高は1,201億円(前連結会計年度比104%)となり、連結完成工事高は1,171億円(前連結会計年度比109%)となった。また、連結繰越工事高は857億円(前連結会計年度比104%)となった。 一般電気工事部門当連結会計年度は、大規模工事を中心に顧客志向に基づいた営業活動を展開し受注の確保に努めた結果、連結受注工事高は588億円(前連結会計年度比99%)となり、連結完成工事高は600億円(前連結会計年度比126%)となった。また、連結繰越工事高は685億円(前連結会計年度比98%)となった。 情報通信工事部門当連結会計年度は、得意先等に対し全社的な受注の確保に努めた結果、連結受注工事高は338億円(前連結会計年度比127%)となり、連結完成工事高は281億円(前連結会計年度比104%)となった。また、連結繰越工事高は223億円(前連結会計年度比134%)となった。 環境エネルギー工事部門当連結会計年度は、再生可能エネルギーや空調衛生の駅周辺再開発工事などを中心に顧客志向に基づいた営業活動を展開し受注の確保に努めた結果、連結受注工事高は67億円(前連結会計年度比227%)となり、連結完成工事高は53億円(前連結会計年度比107%)となった。また、連結繰越工事高は45億円(前連結会計年度比144%)となった。 関連事業等当連結会計年度は、保有不動産を活用した賃貸事業と工事施工に関わる周辺分野の事業を展開し収益の確保に努めた結果、連結受注高は41億円(前連結会計年度比126%)となり、連結売上高は61億円(前連結会計年度比91%)となった。  (注) 「関連事業等」には、不動産業及びビル総合管理、電気設備の保守点検、資材等の販売、ソフトウェアの開発及び電気設備の設計等を含んでいるが、不動産の賃貸・管理等は受注生産を行っていないため、連結受注高に金額は含まれていない。 ② 財政状態の状況資産当連結会計年度末における資産の残高は、2,963億88百万円(前連結会計年度末は2,825億97百万円)となり、137億91百万円増加した。 負債当連結会計年度末における負債の残高は、867億39百万円(前連結会計年度末は834億82百万円)となり、32億56百万円増加した。 純資産当連結会計年度末における純資産の残高は、2,096億49百万円(前連結会計年度末は1,991億15百万円)となり、105億34百万円増加した。 ③ キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、財務活動による資金の増加があったものの、営業活動及び投資活動による資金の減少により、前連結会計年度末から99億46百万円減少し、259億49百万円となった。営業活動によるキャッシュ・フローは、43億41百万円の資金減少(前連結会計年度比117億24百万円減少)となった。これは、税金等調整前当期純利益202億16百万円の計上等による資金増加要因と、売上債権の増加額163億66百万円及び法人税等の支払額58億88百万円並びに仕入債務の減少額44億88百万円等による資金減少要因によるものである。なお、仕入債務が減少した主な要因は、支払サイトの短縮によるものである。投資活動によるキャッシュ・フローは、57億74百万円の資金減少(前連結会計年度比15億95百万円減少)となった。これは、有形固定資産の取得による支出47億77百万円及び投資有価証券の取得による支出23億55百万円等による資金減少要因によるものである。財務活動によるキャッシュ・フローは、1億69百万円の資金増加(前連結会計年度比81億2百万円増加)となった。これは、短期借入金の純増加額40億0百万円等による資金増加要因と、配当金の支払額27億70百万円等による資金減少要因によるものである。 ④ 生産、受注及び販売の実績a. 受注実績区分前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)鉄道電気工事(百万円)115,832120,114(3.7%増)一般電気工事(百万円)59,24758,808(0.7%減)情報通信工事(百万円)26,69733,885(26.9%増)環境エネルギー工事(百万円)2,9836,771(126.9%増)関連事業等(百万円)3,2744,137(26.4%増)合計(百万円)208,036223,718(7.5%増) (注) 1.当連結会計年度から部門の区分を変更しており、前連結会計年度の受注実績は、変更後の部門の区分に基づ いて記載している。2.「関連事業等」のうち受注生産を行っていない不動産の賃貸・管理等は、上記金額には含まれていない。 b. 売上実績区分前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)鉄道電気工事(百万円)107,643117,160(8.8%増)一般電気工事(百万円)47,58460,092(26.3%増)情報通信工事(百万円)27,05728,156(4.1%増)環境エネルギー工事(百万円)5,0065,378(7.4%増)関連事業等(百万円)6,7406,134(9.0%減)合計(百万円)194,031216,922(11.8%増) (注) 1.当連結会計年度から部門の区分を変更しており、前連結会計年度の売上実績は、変更後の部門の区分に基づ いて記載している。2.当社グループでは、生産実績を定義することが困難であるため、「生産の状況」は記載していない。3.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりである。 相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)東日本旅客鉄道㈱96,39049.7110,66251.0 なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次のとおりである。建設業における受注工事高及び完成工事高の状況(a) 受注工事高、完成工事高及び繰越工事高前事業年度 自 2023年4月1日 至 2024年3月31日区分前期繰越工事高(百万円)当期受注工事高(百万円)計(百万円)当期完成工事高(百万円)次期繰越工事高 (百万円)鉄道電気工事58,41982,825141,24576,13565,109一般電気工事58,15158,962117,11447,56969,544情報通信工事15,71121,88937,60022,39815,202環境エネルギー工事4,7652,3577,1234,5542,569関連事業等1,4471,6883,1365,114998合計138,496167,724306,220155,773153,424 (注) 1.当事業年度から部門の区分を変更しており、前事業年度の受注工事高、完成工事高及び繰越工事高は、変更後の部門の区分に基づいて記載している。2.前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含む。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれる。3.「関連事業等」の当期完成工事高には、受注生産を行っていない不動産の賃貸等の売上高が含まれているため、当期完成工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-次期繰越工事高)に一致しない。 当事業年度 自 2024年4月1日 至 2025年3月31日区分前期繰越工事高(百万円)当期受注工事高(百万円)計(百万円)当期完成工事高(百万円)次期繰越工事高 (百万円)鉄道電気工事65,10983,734148,84481,67967,164一般電気工事69,54458,171127,71559,85367,861情報通信工事15,20228,91644,11823,57020,548環境エネルギー工事2,5696,3618,9304,5514,379関連事業等9982,4773,4764,4211,692合計153,424179,660333,084174,075161,646 (注) 1.前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含む。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれる。2.「関連事業等」の当期完成工事高には、受注生産を行っていない不動産の賃貸等の売上高が含まれているため、当期完成工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-次期繰越工事高)に一致しない。 (b) 受注工事高の受注方法別比率工事の受注方法は、特命と競争に大別される。期別区分特命(%)競争(%)計(%)前事業年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)鉄道電気工事83.316.7100一般電気工事32.068.0100情報通信工事87.212.8100環境エネルギー工事40.060.0100関連事業等51.049.0100当事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)鉄道電気工事88.012.0100一般電気工事37.362.7100情報通信工事79.120.9100環境エネルギー工事37.063.0100関連事業等92.47.6100 (注) 1.当事業年度から部門の区分を変更しており、前事業年度の受注工事高の受注方法別比率は、変更後の部門の区分に基づいて記載している。2.百分比は請負金額比である。 (c) 完成工事高期別区分民間(百万円)官公庁(百万円)合計(百万円)前事業年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)鉄道電気工事66,7849,35176,135一般電気工事39,1718,39847,569情報通信工事20,0402,35822,398環境エネルギー工事4,499554,554関連事業等4,5645505,114合計135,05920,713155,773当事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)鉄道電気工事76,0505,62881,679一般電気工事49,35210,50059,853情報通信工事22,87469523,570環境エネルギー工事4,470804,551関連事業等3,8825394,421合計156,63117,444174,075 (注) 1.当事業年度から部門の区分を変更しており、前事業年度の完成工事高は、変更後の部門の区分に基づいて記載している。2.完成工事のうち主なものは、次のとおりである。前事業年度の完成工事のうち主なもの東日本旅客鉄道㈱高崎線岡部構内・本庄間電車線路修繕工事(独)鉄道・運輸機構北陸新幹線455k4・敦賀車両基地間電力設備工事国立大学法人北海道大学北海道大学総合研究棟(資源工学系)新営電気設備工事四国電設工業㈱四国電設工業㈱松山営業所新築工事 ZEB事業地方独立行政法人東京都立病院機構都立駒込病院新院内ネットワーク整備工事 当事業年度の完成工事のうち主なもの東日本旅客鉄道㈱東大宮操車場連動装置取替信号設備改良工事北九州高速鉄道㈱北九州モノレール高配ケーブル張替工事社会医療法人社団カレスサッポロカレス記念病院建設電気設備工事東日本旅客鉄道㈱秋葉原外4駅駅構内5Gインフラ設備新設工事㈱ユニマットハーヴェストレジデンス(仮称)八街ハーヴェストレジデンス第1期新築工事(機械設備工事) 3.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりである。前事業年度東日本旅客鉄道㈱65,833百万円42.3%当事業年度東日本旅客鉄道㈱76,743百万円44.1% (d) 次期繰越工事高(2025年3月31日現在)区分民間(百万円)官公庁(百万円)合計(百万円)鉄道電気工事63,9963,16867,164一般電気工事47,11620,74567,861情報通信工事17,8612,68620,548環境エネルギー工事4,2271514,379関連事業等1,3413501,692合計134,54327,102161,646 (注) 次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりである。東日本旅客鉄道㈱東電鳩ヶ谷・蕨間保蔵物先行改良工事横浜市交通局市営地下鉄弘明寺駅電気室更新工事東京都東京国際展示場(6)東展示棟改修電気設備工事京都市役所京都市中央卸売市場第一市場整備工事 ただし、新青果棟(仮称)電気設備工事JR東日本ビルテック㈱TAKANAWA GATEWAY CITY 携帯電話不感知対策工事ENEOSリニューアブル・エナジー㈱JRE富川太陽光発電所建設工事 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容① 経営成績の状況に関する分析・検討内容「日本電設3ヶ年経営計画2024」の初年度である2025年3月期の連結受注高は、旅客収入回復に伴う東日本旅客鉄道株式会社の投資増加のほか、建設需要及び既存設備の更新需要の回復傾向を受け、一般電気工事にて手持工事量や採算性を考慮した選別受注を継続した中でも、前連結会計年度比で大幅な増加となった。連結売上高及び連結営業利益については、高水準の手持工事が順調に進捗したことで連結売上高も前連結会計年度比で大幅な増加となり、工事量増加による施工効率改善や工事単価の引き上げにより、連結営業利益においても大幅な増益となった。これらにより連結受注高・連結売上高・連結営業利益はいずれも過去最高となり、好調な受注を受け連結次期繰越高についても過去最高となった。なお、当連結会計年度から、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、一定の期間にわたり収益を認識する方法の適用範囲を拡大したことにより、連結売上高、連結営業利益及び連結経常利益が増加する影響があった。セグメントごとの経営成績の分析・検討内容については、当社グループは設備工事業の単一セグメントであるため、設備工事業の部門別の内容を記載している。 鉄道電気工事部門連結受注工事高は、遅れが見られた東日本旅客鉄道株式会社の発注が下期に増加したほか、民営鉄道各社への営業を強化したことにより、前連結会計年度比で増加した。連結完成工事高は、東日本旅客鉄道株式会社の投資拡大による受注増や繰越工事の順調な進捗により、前連結会計年度比で大幅に増加した。 一般電気工事部門連結受注工事高は、手持工事量や採算性を考慮した選別受注を継続しつつ高水準の受注高を維持することができた。連結完成工事高は、高水準の手持工事が順調に進捗したことにより、前連結会計年度比で大幅に増加した。 情報通信工事部門連結受注工事高は、大型のネットワーク案件の落札等により、前連結会計年度比で大幅に増加した。連結完成工事高は、鉄道通信工事の受注増等により、前連結会計年度比で増加した。 環境エネルギー工事部門連結受注工事高は、風力発電所関連の大型工事や空調衛生と電気が一体の駅前再開発案件等の受注により、前連結会計年度比で大幅に増加した。連結完成工事高は、受注増や手持工事の契約変更により、前連結会計年度比で増加した。 ② 財政状態の状況に関する分析・検討内容資産当連結会計年度末においては、工事量の変動に伴い受取手形・完成工事未収入金等が増加した。 負債当連結会計年度末においては、支払サイトの短縮に伴い電子記録債務が減少したものの、短期借入金及び未成工事受入金が増加した。 純資産当連結会計年度末においては、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことに伴い利益剰余金が増加し、自己資本比率は66.0%となった。利益剰余金のうち提出会社の繰越利益剰余金については、2025年6月20日開催の第83期定時株主総会において、下記のとおり決議された。1株当たり配当額   90円配当総額     5,419百万円別途積立金の積立 5,900百万円なお、配当政策については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」の項目を参照のこと。 ③ キャッシュ・フローの状況に関する分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a. キャッシュ・フローの分析当連結会計年度における「現金及び現金同等物の期末残高」(以下「資金」という。)は、財務活動による資金の増加があったものの、営業活動及び投資活動による資金の減少により、前連結会計年度末から99億46百万円減少し、259億49百万円となった。なお、詳細については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」の項目を参照のこと。 b. キャッシュ・フロー指標のトレンド 2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期自己資本比率(%)66.967.865.766.0時価ベースの自己資本比率(%)37.837.344.541.6キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)0.10.10.1―インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)―――― (注) 1.自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い2.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出している。3.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出している。4.営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用している。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を払っている全ての負債を対象としている。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用している。5. 2025年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについては、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスのため記載していない。 c.資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループは、現金及び現金同等物並びに営業活動によるキャッシュ・フローを資金の源泉としている。一方、資金需要については、運転資金をはじめ、成長投資や経営基盤の強化として、人材の確保、育成・教育、技術開発、DXの推進、軌陸車等の工事用機材の配備、事業所整備、M&A、新規事業、施工体制強化等の支出のほか、自己株式取得及び株主の皆様への配当である。資金の流動性については、これらの資金需要に対して自己資金により対応できる適切な水準を維持することを基本方針としているが、不足が見込まれる場合には金融機関から調達することとしており、当連結会計年度末は、現金及び現金同等物259億49百万円を確保し必要な流動性水準を維持している。また、当社は資金需要に備えるため、複数の金融機関と当座貸越契約を締結している。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されている。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いているが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性がある。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりである。 a. 貸倒引当金売上債権、貸付金等の貸倒による損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率に基づき、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に債権の回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上している。将来の不確実な経済条件の変動等により、貸倒実績率を補正すること等が必要となった場合、引当金の金額が増減する可能性がある。b. 完成工事補償引当金完成工事に係る契約不適合責任により要する費用に備えるため、当連結会計年度の完成工事高に対し、過去の完成工事に係る補償額の実績を基に将来の発生見込額を加味して計上している。見積りを超える費用が発生した場合、引当金の追加計上が必要となる可能性がある。一方、実際の費用が引当金の金額を下回った場合は引当金戻入益を計上することとなる。c. 工事損失引当金受注工事に係る将来の損失に備えるため、当連結会計年度末における手持受注工事のうち、損失が確実視されその金額を合理的に見積ることができる工事について、損失見込額を計上している。損失見込額の見積りは、工事契約ごとに策定した実行予算に基づき算定している。また、実行予算は、作成時点で入手可能な情報に基づき、作業内容や原材料価格等について仮定し策定している。工事の進捗等に伴い継続して実行予算の見直しを行っているが、工事契約の変更や仕様変更、工事着手後の状況の変化等が発生した場合は、引当金の金額が増減する可能性がある。d. 退職給付債務及び退職給付費用退職給付債務及び退職給付費用は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算定しており、これらの前提条件には、割引率、予定昇給率、退職率、死亡率及び年金資産の長期期待運用収益率等が含まれている。将来の不確実な経済条件の変動等により前提条件の見直しが必要となった場合、退職給付債務及び退職給付費用に影響を与える可能性がある。e.固定資産の減損固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上することとしている。将来の不確実な経済条件の変動等により見積りの見直しが必要となった場合、減損損失が発生する可能性がある。f. 繰延税金資産の回収可能性繰延税金資産の回収可能性については毎期見直しており、過年度の業績、納税状況及び将来の業績予測等を総合的に勘案し、課税所得の額を合理的に見積ることにより判断している。将来の不確実な経済条件の変動等により見積りの見直しが必要となった場合、繰延税金資産が減額され税金費用が発生する可能性がある。g. 履行義務の充足に係る進捗度を見積り、一定の期間にわたり認識した収益履行義務の充足に係る進捗度の測定は、当連結会計年度末までに発生した工事原価が、予想される工事原価総額に占める割合(原価比例法)に基づいて行っている。工事原価総額は、工事契約ごとに策定した実行予算に基づき算定している。また、実行予算は、作成時点で入手可能な情報に基づき、作業内容や原材料価格等について仮定し策定している。工事の進捗等に伴い継続して実行予算の見直しを行っているが、工事契約の変更や仕様変更、工事着手後の状況の変化等が発生した場合は、完成工事高及び完成工事原価に影響を与える可能性がある。

事業リスク

  • 顧客依存のリスク
    同社グループの完成工事高は、東日本旅客鉄道株式会社への依存度が高いです。もしJR東日本が何らかの理由で設備投資を削減した場合、同社の受注活動に大きな影響が及び、業績が悪化する可能性があります。特定の顧客への依存は、事業の安定性を揺るがす要因となり得ます。
  • 社会的信用力低下のリスク
    工事施工中の重大事故発生や、建設業法などの関連法令に抵触した場合、社会的信用が大きく低下する可能性があります。これにより、新規受注の減少や営業停止処分などを受け、事業運営に深刻な影響を及ぼす恐れがあります。安全管理と法令遵守は極めて重要です。
  • 受注事業特有のリスク
    建設業は受注産業であり、労働集約型であるため、協力会社の人材確保や育成が不十分な場合、事業遂行に支障をきたす可能性があります。また、工事代金回収の遅延や貸倒れ、同業他社との競争激化による採算悪化、材料費や労務費の高騰も、収益性を圧迫するリスクとなります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,407 文字
3 【事業等のリスク】事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりである。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものである。リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響については、合理的に予見することが困難であるため記載していない。 (1) 顧客依存のリスク当社グループの完成工事高総額に占める東日本旅客鉄道株式会社の比率が高いことから、同社が何らかの理由により設備投資等を削減しなければならなくなった場合、受注活動に影響を及ぼす可能性がある。 (2) 社会的信用力低下のリスク当社グループでは安全を会社経営上の最重要課題と認識し、「日本電設3ヶ年経営計画2024」の中で安全推進の施策を策定し安全大会・各種安全会議・研修等をとおして教育し、社員・協力会社社員が共通認識のもと事故防止に取り組んでいるが、当社グループの行う工事施工の過程で重大な事故を発生させた場合、社会的に厳しい批判を受ける場合があることから、社会的信用力の低下等により受注活動にも影響を及ぼす可能性がある。また、当社グループは法令順守を会社経営の基本とし、内部管理・内部統制体制を整備し、役員・従業員に対して定期的な勉強会や研修に加え、ICTを活用したコンプライアンス教材による随時学習可能な環境を整えることにより、適切な業務運営を行っているが、建設業法等関連法令において保有資格等の許可要件が厳密に定められているほか、各種規制や罰則が定められており、それらに抵触した場合には営業停止等の処分が行われる可能性がある。 (3) 受注事業のリスク当社の事業である建設業は受注事業であり、主なリスクは次の事項が挙げられる。a.労働集約事業であり、多くの協力会社と連携して事業を遂行していることから人材の育成及び教育等が求められるため、施工体制強化の取り組みを推進しており、協力会社社員の新規採用支援、育成支援、安定的な工事発注による工事平準化に努め、協力会社の体制強化策を講じているが、当社が必要とする能力を持った協力会社社員の確保が十分に行われなかった場合には事業遂行上影響を受ける可能性がある。b.工事の受注から完成までに期間を要し、請負金額が高額となるため工事の施工に伴う立替金も高額となり、発注者の業績悪化等による工事代金回収の遅延や貸倒れが発生する可能性がある。c.「日本電設3ヶ年経営計画2024」に基づく各工事部門での取り組みをとおして同業他社との差別化を図っているが、他社との受注競争の激化により工事採算が悪化する可能性がある。d.施工期間が長期にわたる工事の受注はコスト上昇のリスクを十分検討するとともに、材料費について集中購買を実施し購買量の拡大による価格交渉を行い、取引会社を選定のうえ集中的に材料を発注することで材料費の低減に取り組んでいる。また、労務費については、職場環境整備等による人材の確保、協力会社への施工能力向上支援による施工体制強化を行うことで、原価低減に努めている。これらの取り組みが奏功しない場合、材料費・労務費の高騰の影響を受け工事採算が悪化する可能性がある。

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