1929

日特建設(1929)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

建設業 建設・資材

事業の概要

  • 建設事業が主体
    日特建設グループは、親会社である日特建設と7つの子会社、そして実質的な親会社1社で構成されており、その主要な事業は「建設事業」です。具体的には、道路、トンネル、橋梁などの社会インフラを整備する土木工事を請け負っています。
  • グループ内での連携
    連結子会社である緑興産株式会社は、土木工事業だけでなく、建設に必要な材料の販売も行っています。日特建設はここから材料を仕入れることで、グループ内で効率的な調達を実現しています。また、麻生フオームクリート株式会社(2025年3月より連結子会社)には、一部の工事を外部委託することで、専門的な技術やリソースを活用しています。
  • 専門子会社による地域展開
    山口、島根、愛媛、福井のアースエンジニアリング各社や、インドネシアのPT. NITTOC CONSTRUCTION INDONESIAは、それぞれ特定の地域や海外で土木工事業を展開しています。これにより、地域ごとのニーズに対応し、事業範囲を広げています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 建設事業
    日特建設グループの主要な事業であり、道路、トンネル、橋梁、ダムなどの社会インフラを整備する土木工事を請け負っています。この事業がグループ全体の収益の大部分を占める基幹事業であり、日本国内を中心に展開しています。
  • 材料販売事業
    連結子会社である緑興産株式会社が担っており、土木工事に必要な建設資材の販売を行っています。この事業は、グループ内の建設事業への材料供給源としても機能し、安定した資材調達とコスト管理に貢献しています。
  • 地域特化型土木事業
    山口、島根、愛媛、福井のアースエンジニアリング各社が、それぞれの地域に密着した土木工事業を展開しています。これにより、地域ごとの特性やニーズに合わせた工事を提供し、地域社会への貢献と事業基盤の強化を図っています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|319 文字
3【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、子会社7社、実質的な親会社1社で構成され、主な事業内容は建設事業であります。当社は建設業を営んでおります。連結子会社緑興産株式会社は土木工事業と材料販売を営んでおり、当社は材料等の仕入れを行っております。連結子会社麻生フオームクリート株式会社(※2025年3月より連結子会社)は、土木工事業を営んでおり、当社は施工する工事の一部を同社に発注しております。山口アースエンジニアリング株式会社、島根アースエンジニアリング株式会社、愛媛アースエンジニアリング株式会社、福井アースエンジニアリング株式会社、PT. NITTOC CONSTRUCTION INDONESIAは、土木工事業を営んでおります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
受注産業であり、他社との競合が激化することで採算が悪化する可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
建設業法をはじめとする法的規制を受けており、法改正等により業績に影響を与える可能性がある。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:公共事業への依存 / 他社との競合 / 取引先の与信
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 10 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★☆☆☆
根拠:中程度ブランド・特許・許認可

日特建設は、長年の実績と信頼に基づくブランド力を持つ。特に、インフラ整備や災害復旧など、社会インフラ分野での専門性と技術力は、容易に模倣されない無形資産となり得る。ただし、建設業全体として技術者の高齢化や後継者不足といった課題も抱える。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

顧客(官公庁、デベロッパー等)は、公共事業や大規模開発において、実績、信頼性、技術力、安全性を重視するため、建設業者の切り替えには高いハードルが存在する。特に、特殊な工法や長期間にわたるプロジェクトでは、既存業者との継続的な関係が有利に働く。

ネットワーク効果★☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

建設業において、特定のプラットフォームやエコシステムを形成するようなネットワーク効果は限定的。協力会社やサプライヤーとの関係は重要だが、これは主に取引関係であり、顧客がサービス提供者を囲い込むようなネットワーク効果とは異なる。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

建設業は、資材調達や労務費などのコスト競争が激しい側面がある。日特建設が独自の調達網や効率的な生産プロセスを構築している可能性はあるが、一般的に、建設業全体で顕著なコスト優位性を築くことは難しい。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

長年の事業継続と実績により、一定の規模と事業基盤を確立している。大規模プロジェクトの受注能力や、複数のプロジェクトを同時に遂行する能力は、規模の経済性を示唆する。ただし、建設業は景気変動の影響を受けやすく、規模だけでは持続的な優位性とはなりにくい。

  • 戦略的なグループ連携
    日特建設グループは、材料販売を行う子会社(緑興産)からの仕入れや、専門工事を担う子会社(麻生フオームクリート)への発注を通じて、グループ内での効率的な事業運営とコスト管理を図っています。これにより、外部への依存度を下げ、安定した事業基盤を構築しています。
  • 品質管理体制の強化
    同社は、工事部門による現場パトロールや過去のトラブル事例の水平展開に加え、2020年度には安全環境品質本部内に品質管理専門の「品質部」を新設しました。これにより、品質不良の発生を未然に防ぎ、顧客からの信頼を維持・向上させるための体制を強化しています。
  • リスク分散と対応策
    公共事業への高い依存度というリスクに対し、民間工事や海外工事の受注を推進しています。また、建設資材価格や労務単価の高騰リスクに対しては、工期の短い工事を多く手掛けることで影響を最小限に抑え、交渉による価格調整も行っています。さらに、下請債権保全支援事業を利用した債権保証ファクタリングで、取引先の与信リスクにも備えています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営理念、経営方針等当社グループは、社是を「私たちは、見えないところにこそ、誠実に技術を提供して、社会から必要とされる企業であり続ける」、ブランドメッセージを「見えないところにこそ、私たちのプライドがある」、社訓を「安全第一」、「信用確立」、「技術発展」とし、「使命(Mission):安全・安心な国土造りに貢献する会社」、「価値観(Value):基礎工事における総合技術力と効率的な経営」、「あるべき姿(Vision):信頼される技術力に培われた、環境・防災工事を主力とした基礎工事のエキスパート」を経営理念に掲げ、これらに基づき、企業価値向上を目指すとともに、株主、顧客、取引先、地域社会、従業員等のステークホルダーの信頼と期待に応えてまいります。 (2)経営環境及び対処すべき課題今後のわが国経済は、緩やかに持ち直していくと思われますが、円安長期化による物価上昇やアメリカの関税措置、不安定な国際情勢により、依然として不透明な状況が続くものと予想されます。建設市場においては、引き続き公共建設投資は高水準で推移しており、2023年7月に閣議決定された「国土強靭化基本計画」のもと当社が得意とする防災・減災関連の公共事業は引き続き発注されていくものと考えています。また、民間設備投資については、持ち直しの動きがみられ、堅調な企業収益等を背景に、持ち直し傾向が続くことが期待されています。このような事業環境の中で、当社グループは2023年5月10日に公表した中期経営計画2023(2023年度~2025年度)において、「Next Challenge StageⅢ」をテーマに掲げ、現在、2年目を終え、最終年度である2026年3月期に入り、改めて事業戦略を進めるとともに、さらなる成長に向けた取り組みを加速してまいります。本計画では、「『日特らしさ』を失わずに働く人が『プライド』をもって事業に取り組める環境を整え、顧客信頼を獲得して『ブランド』を確立する。事業を通じて、企業の存立意義を常に考え、長期的な視点であるべき姿を想いながら、人と企業が共に成長していく。」というビジョンを掲げ、以下の重点課題に取り組んでおります。すなわち、「人的資本の確保と育成」、「生産性の向上」、「安全衛生・品質管理の強化」、「サステナビリティ経営の促進」、「新分野への挑戦」といった重要施策を通じて、企業価値の持続的な成長を引き続き目指してまいります。 2025年3月期に売上高と利益減少を招いた主な要因は、期首時点で当期に寄与する手持ち工事が少なかったため、上期の売上高不足を招いたことでした。この状況を受けて、2025年3月期後半には繰越受注高の確保に注力し、前年同期を上回る成果を達成しました。今後、この受注を基盤に施工の促進を図り、計画目標の達成に向けて引き続き努力してまいります。 さらに、円滑な施工を進めるための準備力向上と、現場状況の変化への対応力を強化する施策を徹底し、変化への柔軟な対応が可能な体制を構築してまいります。これにより、経営理念に掲げる「効率的な経営」の実現を目指して取り組んでまいります。 また、2025年3月に当社グループに新たに加わった麻生フオームクリート株式会社に関しては、同社が強みとする気泡コンクリート工事をはじめとした事業において、当社の営業ネットワークを最大限活用することで市場認知度の向上を図ってまいります。さらに、当社がこれまでに培った施工ノウハウも活かし、営業力と施工力の両面からさらなる強化を進め、売上増及び利益増の実現に向けて取り組んでまいります。 (3)「中期経営計画2023(2023年度~2025年度)」の「事業戦略」「事業戦略を実現するための課題」「経営目標・指標」は下記のとおりであります。 当社グループは「中期経営計画2023」において事業戦略を実現するために下記の重要課題に取り組みます。 ①事業戦略 「日特らしさ」を失わずに働く人が「プライド」をもって事業に取り組める環境を整え、顧客信頼を獲得して「ブランド」を確立する。事業を通じて、企業の存立意義を常に考え、長期的な視点であるべき姿を想いながら、人と企業が共に成長していく。 ②事業戦略を実現するための課題a.人的資本の確保と育成  DXによる業務効率化を進め、労働基準法改正による2024年度からの労働時間規制の遵守、多様な働き方の推進、職場環境・社員待遇の向上を実現し、日特らしい技術者を育成します。 b.生産性の向上  生産性の高い工種比率向上、テクノロジーを駆使した施工の機械化実現により、1人当たりの生産性を上げ、安定的な利益創出ができる基盤を確立するとともに、計画期間内の更なる売上高、営業利益の向上を実現します。   その他、c「安全衛生・品質管理の強化」、d「サステナビリティ経営の促進」、e「新分野への挑戦」を加えた5つの課題に取り組み、前中期経営計画期間実績の5%成長に当たる連結営業利益(3年間計)161億円を実現します。また、得られた利益により継続的な投資を行い、企業価値の持続的な成長を目指します。 ③主な目標値a.営業面の目標(2025年度)ア. 地盤改良工事の拡大 ➡ 受注高・完工高:230億円(構成比30%以上)イ. 民間受注の拡大  ➡ 受注高:230億円(構成比30%以上)ウ. 構造物補修工事の拡大  ➡ 受注高:100億円エ. 施工の平準化  ➡ 上期施工高:構成比50%(370億円) b.業績面の目標ア. 営業利益  ➡ 3ヵ年平均:54億円以上イ. 営業利益率  ➡ 3ヵ年平均:7.4%以上 c.財務面の指標(2025年度)ア. PBR(株価/1株当り純資産)➡ 1.3倍以上イ. ROIC(税引後営業利益(営業利益×(1-実効税率))/投下資本(有利子負債+純資産))                                         ➡ 10%以上ウ. EBITDA(営業利益+償却費) ➡ 3ヵ年平均:61億円 d.株主還元の目標 前年度実績を下回らない配当を目指す。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営理念、経営方針等当社グループは、社是を「私たちは、見えないところにこそ、誠実に技術を提供して、社会から必要とされる企業であり続ける」、ブランドメッセージを「見えないところにこそ、私たちのプライドがある」、社訓を「安全第一」、「信用確立」、「技術発展」とし、「使命(Mission):安全・安心な国土造りに貢献する会社」、「価値観(Value):基礎工事における総合技術力と効率的な経営」、「あるべき姿(Vision):信頼される技術力に培われた、環境・防災工事を主力とした基礎工事のエキスパート」を経営理念に掲げ、これらに基づき、企業価値向上を目指すとともに、株主、顧客、取引先、地域社会、従業員等のステークホルダーの信頼と期待に応えてまいります。 (2)経営環境及び対処すべき課題今後のわが国経済は、緩やかに持ち直していくと思われますが、円安長期化による物価上昇やアメリカの関税措置、不安定な国際情勢により、依然として不透明な状況が続くものと予想されます。建設市場においては、引き続き公共建設投資は高水準で推移しており、2023年7月に閣議決定された「国土強靭化基本計画」のもと当社が得意とする防災・減災関連の公共事業は引き続き発注されていくものと考えています。また、民間設備投資については、持ち直しの動きがみられ、堅調な企業収益等を背景に、持ち直し傾向が続くことが期待されています。このような事業環境の中で、当社グループは2023年5月10日に公表した中期経営計画2023(2023年度~2025年度)において、「Next Challenge StageⅢ」をテーマに掲げ、現在、2年目を終え、最終年度である2026年3月期に入り、改めて事業戦略を進めるとともに、さらなる成長に向けた取り組みを加速してまいります。本計画では、「『日特らしさ』を失わずに働く人が『プライド』をもって事業に取り組める環境を整え、顧客信頼を獲得して『ブランド』を確立する。事業を通じて、企業の存立意義を常に考え、長期的な視点であるべき姿を想いながら、人と企業が共に成長していく。」というビジョンを掲げ、以下の重点課題に取り組んでおります。すなわち、「人的資本の確保と育成」、「生産性の向上」、「安全衛生・品質管理の強化」、「サステナビリティ経営の促進」、「新分野への挑戦」といった重要施策を通じて、企業価値の持続的な成長を引き続き目指してまいります。 2025年3月期に売上高と利益減少を招いた主な要因は、期首時点で当期に寄与する手持ち工事が少なかったため、上期の売上高不足を招いたことでした。この状況を受けて、2025年3月期後半には繰越受注高の確保に注力し、前年同期を上回る成果を達成しました。今後、この受注を基盤に施工の促進を図り、計画目標の達成に向けて引き続き努力してまいります。 さらに、円滑な施工を進めるための準備力向上と、現場状況の変化への対応力を強化する施策を徹底し、変化への柔軟な対応が可能な体制を構築してまいります。これにより、経営理念に掲げる「効率的な経営」の実現を目指して取り組んでまいります。 また、2025年3月に当社グループに新たに加わった麻生フオームクリート株式会社に関しては、同社が強みとする気泡コンクリート工事をはじめとした事業において、当社の営業ネットワークを最大限活用することで市場認知度の向上を図ってまいります。さらに、当社がこれまでに培った施工ノウハウも活かし、営業力と施工力の両面からさらなる強化を進め、売上増及び利益増の実現に向けて取り組んでまいります。 (3)「中期経営計画2023(2023年度~2025年度)」の「事業戦略」「事業戦略を実現するための課題」「経営目標・指標」は下記のとおりであります。 当社グループは「中期経営計画2023」において事業戦略を実現するために下記の重要課題に取り組みます。 ①事業戦略 「日特らしさ」を失わずに働く人が「プライド」をもって事業に取り組める環境を整え、顧客信頼を獲得して「ブランド」を確立する。事業を通じて、企業の存立意義を常に考え、長期的な視点であるべき姿を想いながら、人と企業が共に成長していく。 ②事業戦略を実現するための課題a.人的資本の確保と育成  DXによる業務効率化を進め、労働基準法改正による2024年度からの労働時間規制の遵守、多様な働き方の推進、職場環境・社員待遇の向上を実現し、日特らしい技術者を育成します。 b.生産性の向上  生産性の高い工種比率向上、テクノロジーを駆使した施工の機械化実現により、1人当たりの生産性を上げ、安定的な利益創出ができる基盤を確立するとともに、計画期間内の更なる売上高、営業利益の向上を実現します。   その他、c「安全衛生・品質管理の強化」、d「サステナビリティ経営の促進」、e「新分野への挑戦」を加えた5つの課題に取り組み、前中期経営計画期間実績の5%成長に当たる連結営業利益(3年間計)161億円を実現します。また、得られた利益により継続的な投資を行い、企業価値の持続的な成長を目指します。 ③主な目標値a.営業面の目標(2025年度)ア. 地盤改良工事の拡大 ➡ 受注高・完工高:230億円(構成比30%以上)イ. 民間受注の拡大  ➡ 受注高:230億円(構成比30%以上)ウ. 構造物補修工事の拡大  ➡ 受注高:100億円エ. 施工の平準化  ➡ 上期施工高:構成比50%(370億円) b.業績面の目標ア. 営業利益  ➡ 3ヵ年平均:54億円以上イ. 営業利益率  ➡ 3ヵ年平均:7.4%以上 c.財務面の指標(2025年度)ア. PBR(株価/1株当り純資産)➡ 1.3倍以上イ. ROIC(税引後営業利益(営業利益×(1-実効税率))/投下資本(有利子負債+純資産))                                         ➡ 10%以上ウ. EBITDA(営業利益+償却費) ➡ 3ヵ年平均:61億円 d.株主還元の目標 前年度実績を下回らない配当を目指す。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。①経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善、各種政策の効果もあり、緩やかな回復傾向が見られました。しかし、アメリカにおける関税政策の動向、ウクライナや中東の紛争の長期化、円安による資源・エネルギー価格の高騰と物価上昇の継続など、先行きは不透明な状況が続いております。 建設市場におきましては、公共建設投資は高水準で推移しており、民間設備投資については、持ち直しの動きがみられますが、資材価格等の上昇による影響が懸念されております。 このような事業環境の中で当社グループは、2023年5月10日に公表しました中期経営計画2023(2023年度~2025年度)において、この期間を「Next Challenge StageⅢ」と位置づけ、事業戦略を“「日特らしさ」を失わずに働く人が「プライド」をもって事業に取り組める環境を整え、顧客信頼を獲得して「ブランド」を確立する。事業を通じて、企業の存立意義を常に考え、長期的な視点であるべき姿を想いながら、人と企業が共に成長していく。”とし、「人的資本の確保と育成」、「生産性の向上」、「安全衛生・品質管理の強化」、「サステナビリティ経営の推進」、「新分野への挑戦」の5つの課題に取り組み、前中期経営計画期間実績の5%成長に当たる連結営業利益(3年間計)161億円の実現と、得られた利益による継続的な投資を行い、企業価値の持続的な成長を目指しております。 その結果、当連結会計年度の業績は以下のとおりとなりました。 a.受注高、売上高受注高は、77,861百万円(前年同期比5.4%増)となりました。主な内訳は、基礎・地盤改良工事は27,175百万円(同1.1%増)と微増となりましたが、法面工事は大型工事や能登半島地震の災害復旧・復興工事の受注があり37,668百万円(同18.4%増)となりました。 売上高は、当期に寄与する手持ち工事が少なかったことによる上期の売上高不足に加え、能登半島地震に伴う災害復旧・復興工事の着工遅れなどが影響し、67,216百万円(同6.5%減)に留まりました。 b.売上原価、販売費及び一般管理費当連結会計年度の売上原価は54,653百万円(前連結会計年度比7.6%減)、原価率は81.3%(同1.0%良化)となり、販売費及び一般管理費は、8,883百万円(同6.4%増)となりました。 c.営業利益上記の結果、営業利益は3,679百万円(前連結会計年度比15.5%減)となりました。 d.営業外損益、特別損益当連結会計年度の営業外収益は175百万円(前連結会計年度比11.9%増)となり、営業外費用は90百万円(同22.0%減)となりました。特別利益は固定資産売却益および麻生フオームクリート株式会社の子会社化に伴い負ののれん発生益の計上により121百万円(前連結会計年度比12.4%増)となり、特別損失は固定資産除却損・売却損、損害賠償金の計上により171百万円(前連結会計年度は2百万円)となりました。 e.親会社株主に帰属する当期純利益上記の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、2,408百万円(前連結会計年度比21.4%減)となりました。 過去5年間の売上高と原価率、販売費及び一般管理費と売上高販売費及び一般管理費比率の推移は以下のとおりであります。(単位:百万円) 第74期第75期第76期第77期第78期 2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期売上高67,95566,07672,91871,88067,216原価率81.1%81.6%81.2%82.3%81.3%販売費及び一般管理費7,4957,6118,2338,3518,883売上高販売費及び一般管理費比率11.0%11.5%11.3%11.6%13.2% ②財政状態の状況当連結会計年度末における流動資産の残高は40,342百万円で、前連結会計年度末に比べ1,880百万円減少しております。これは主に、未成工事支出金が113百万円、材料貯蔵品が108百万円増加した一方、現金預金が1,492百万円、受取手形・完成工事未収入金等が270百万円、電子記録債権が508百万円減少したことによるものです。固定資産の残高は16,603百万円で、前連結会計年度末に比べ4,401百万円増加しております。これは主に、機械、運搬具及び工具器具備品が589百万円、土地が2,641百万円、投資有価証券が1,169百万円増加した一方、繰延税金資産が237百万円減少したことによるものです。当連結会計年度末における流動負債の残高は17,547百万円で、前連結会計年度末に比べ1,125百万円増加しております。これは主に、支払手形・工事未払金等が226百万円、未成工事受入金が278百万円、賞与引当金が226百万円増加した一方、工事損失引当金が227百万円減少したことによるものです。固定負債の残高は4,830百万円で前連結会計年度末に比べ865百万円増加しております。これは主に、長期借入金が519百万円、退職給付に係る負債が260百万円増加したことによるものです。当連結会計年度末における純資産の残高は34,567百万円で、前連結会計年度末に比べ529百万円増加しております。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益を2,408百万円計上した一方、1,961百万円の配当を実施したことによるものです。 ③キャッシュ・フローの状況当連結会計年度の連結キャッシュ・フローの状況は、営業活動により獲得した資金は4,513百万円(前連結会計年度は4,421百万円の獲得)、投資活動により使用した資金は4,005百万円(同2,287百万円の使用)、財務活動により使用した資金は1,961百万円(同1,965百万円の使用)となった結果、現金及び現金同等物は1,492百万円減少し、当連結会計年度末残高は18,151百万円となっております。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は、4,513百万円となっております。これは主に、税金等調整前当期純利益3,714百万円を計上し、減価償却費868百万円、売上債権の減少1,672百万円により資金が増加しましたが、法人税等の支払い1,420百万円により資金が減少したものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、4,005百万円となっております。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,339百万円、投資有価証券の取得による支出1,191百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出1,258百万円により資金が減少したものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、1,961百万円となっております。これは主に、配当金の支払い1,960百万円により資金が減少したものです。 ④生産、受注及び販売の実績a.受注実績セグメントの名称前連結会計年度(百万円)(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(百万円)(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)建設事業73,73377,721その他の事業127139合計73,86177,861 b.販売実績セグメントの名称前連結会計年度(百万円)(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(百万円)(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)建設事業71,75267,076その他の事業127139合計71,88067,216 (注)1 当連結企業集団では生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載しておりません。2 セグメント間の取引については相殺消去しております。なお、参考までに提出会社個別の事業の状況を記載すると次のとおりであります。① 受注工事高、完成工事高、繰越工事高及び施工高期別工事別前期繰越工事高(百万円)当期受注工事高(百万円)計(百万円)当期完成工事高(百万円)次期繰越工事高(百万円)当期施工高(百万円)手持工事高うち施工高 第77期自 2023年4月1日至 2024年3月31日 土木44,32368,737113,06069,87843,1821.4%61769,662計44,32368,737113,06069,87843,1821.4%61769,662 第78期自 2024年4月1日至 2025年3月31日 土木43,18274,946118,12863,90254,2261.2%64763,932計43,18274,946118,12863,90254,2261.2%64763,932 (注)1 前期以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含んでおります。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。2 次期繰越工事高の施工高は支出金により手持工事高の施工高を推定したものであります。3 当期施工高は(当期完成工事高+次期繰越工事高(うち施工高)-前期繰越工事高(うち施工高))に一致しております。② 受注工事高の受注方法別比率 工事の受注方法は、特命と競争に大別されております。期別区分特命(%)競争(%)計(%)第77期自 2023年4月1日至 2024年3月31日土木工事93.66.4100.0第78期自 2024年4月1日至 2025年3月31日土木工事90.39.7100.0 (注) 百分比は請負金額比であります。③ 完成工事高期別区分官公庁(百万円)民間(百万円)計(百万円) 第77期自 2023年4月1日至 2024年3月31日 土木工事53,55116,32769,878計53,55116,32769,878 第78期自 2024年4月1日至 2025年3月31日 土木工事50,73113,17163,902計50,73113,17163,902 (注)1 当社が総合建設業者を通じて受注した官公庁発注工事は官公庁欄に計上しております。2 完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。第77期 請負金額5億円以上の主なもの  (注文者) (工事名)  ㈱フジタ 島根原子力発電所3号機北側・東側防波壁基礎部耐震補強工事  ㈱安藤・間 高原トンネル上部斜面対策工事  ㈱フジタ 北海道新幹線、野田追トンネル(北)他  前田建設工業㈱ 鳥海ダム仮締切(地中壁)工事  ㈲辻田建機 郡山砂欠山MS盛土改良工事  東日本高速道路㈱ 道央自動車道 旭川管内橋梁補修工事  東日本高速道路㈱ 北陸自動車道 R2新潟管内橋梁補修工事  ㈱フジタ 首都圏中央連絡自動車道弓田工事  西松建設㈱ 北海道新幹線、磐石トンネル(北)他  ㈱大林組 東海第二発電所 ES制御水源建屋他工事  西松建設㈱ 浜松市 新清掃工場新設工事  飛島建設㈱ 福山市蔵王ポンプ場建設工事その2  前田建設工業㈱ 神戸西バイパス櫨谷地区改良工事  東日本高速道路㈱ 上信越自動車道 佐久管内土砂流出防止柵設置工事  宇都宮土建工業㈱ 準用河川大久保谷地川バイパス築造工事(下流部推進) 第78期 請負金額5億円以上の主なもの  (注文者) (工事名)  大成建設㈱ 南摩ダム本体建設工事  西松建設㈱ R2国道357号多摩川トンネル羽田立坑工事  ㈱河野建設 福知山高速道路事務所管内(特定更新等)盛土補強工事  前田建設工業㈱ 石巻市石巻中央幹線管渠復興建設工事その5  ㈱安藤・間 東海第二防潮堤(海水ポンプ室エリア区間)設置  奥村組土木興業㈱ 福知山高速道路事務所管内(特定更新等)のり面補強工事  ㈱大林組 島根原子力発電所2号機 FS南西ヤード掘削箇所背面地盤改良工事  ㈱熊谷組 (仮称)川又発電所導水路修繕工事  ㈱安藤・間 黒川第一発電所復旧工事のうち土木本工事他〔第3工区〕  ㈱安藤・間 稲城大丸法面工事  大豊建設㈱ 大滝江筋取水口斜面落石対策工事  西松建設㈱ 鳥海ダム右岸上部掘削整備工事 3 前事業年度及び当事業年度ともに完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。 ④ 手持工事高(2025年3月31日現在)区分官公庁(百万円)民間(百万円)計(百万円)土木工事46,4337,79254,226 (注)1 当社が総合建設業者を通じて受注した官公庁発注工事は官公庁欄に計上しております。2 手持工事のうち、請負金額5億円以上の主なもの(注文者)(工事名)(完成予定)ケミカルグラウト㈱成瀬ダム堤体打設工事2026年12月㈱大林組新丸山ダム本体建設第1期工事2025年6月清水建設㈱利賀ダム本体建設(第1期)工事(政府調達協定対象)2026年12月奥村組土木興業㈱徳島自動車道 脇工事2026年3月㈱熊谷組東大島幹線工事2025年7月㈱宮地組6災 主要地方道 七尾輪島線 道路災害復旧工事(法面工)2025年12月飛島建設㈱北海道新幹線、新八雲(仮称)駅高架橋2025年5月西日本高速道路㈱令和6年度 沖縄自動車道(特定更新等)那覇IC~沖縄南IC間のり面補強工事2027年6月㈱大林組市道高速1号他新洲崎工区改築事業(工事)2026年7月㈱鴻池組瑞穂環境保全センター第三期保全計画埋立地工事2025年12月富崎建設㈱和歌山高速道路事務所管内(特定更新等)盛土補強工事(令和4年度)2026年10月大成建設㈱堰堤改良の内 豊平峡ダム耐震補強工事2025年10月㈱安藤・間冷水地区北西部斜面対策工事2025年6月奥村組土木興業㈱中国自動車道(特定更新等)高尾トンネル他7トンネル覆工補強工事2026年8月㈱奥村組中央新幹線神奈川県駅(仮称)新設2025年9月㈱熊谷組北海道新幹線、岩尾別高架橋2026年1月奥村組土木興業㈱高知自動車道 井床橋他4橋耐震補強工事2027年3月西松建設㈱令和5年度電建工第2-2号RN水圧鉄管路他更新工事2028年3月鹿島建設㈱常磐道 日立地区災害復旧工事2025年8月清水建設㈱足羽川ダム本体建設工事2026年12月㈱大林組横浜環状南線公田インターチェンジ工事2026年12月㈱安藤・間新佐久間FC新設工事 敷地造成工事2026年12月大成建設㈱北海道新幹線、札樽トンネル(桑園)他2026年3月清水建設㈱中央新幹線第一木曽川橋橋りょう他新設2026年10月前田建設工業㈱内ケ谷ダム本体建設工事2026年3月㈱熊谷組九州新幹線(西九州)、17k5・44k2間線路諸設2025年11月㈱奥村組関越自動車道六日町地区函渠工工事2026年7月東日本高速道路㈱北陸自動車道 R5新潟管内橋梁補修工事2026年11月前田建設工業㈱旧泉佐野コスモポリス用地2028年12月大成建設㈱本明川ダム建設工事2030年12月奥村組土木興業㈱和歌山高速道路事務所管内(特定更新等)盛土補強工事(令和4年度)2026年9月西日本高速道路㈱令和5年度 京都高速道路事務所管内 はく落防止対策工事2026年12月㈱関電工(仮)日本橋N1中C街区計画2025年12月大成建設㈱北海道新幹線、琴平高架橋2026年7月前田建設工業㈱R6 249号珠洲地区道路復旧その2工事(政府調達協定対象)2026年8月三井住友建設㈱北海道新幹線、祭礼トンネル他2025年4月前田建設工業㈱足羽発電所 導水路他改良及び関連除去・修繕工事2026年3月臼杵市令和6年度公共下水道丸尾川排水区雨水渠整備工事2026年6月大成建設㈱重要文化財 大谷派本願寺函館別院本堂ほか4棟保存修理工事2025年11月奥村組土木興業㈱京都縦貫自動車道(特定更新等)のり面補強工事2026年12月㈱安藤・間冷水地区北西部斜面対策他工事2026年10月㈱熊谷組北海道新幹線、羊蹄トンネル(有島)他2025年4月㈱熊谷組国庫補助事業 創成川処理区Ⅳ-01000(北45条東1丁目ほか)下水道新設工事2027年2月大成建設㈱なにわ筋線梅田地区T新設工事2026年3月㈱不動テトラ新東名高速道路滝沢川橋他1橋(下部工)2025年12月㈱安藤・間駒込ダム本体建設工事2026年3月㈱熊谷組矢作川総合第二期農地防災事業 北部併設水路(下流)一期建設工事2025年12月 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績の分析当連結会計年度の経営成績の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ③経営成績に重要な影響を与える要因について経営成績に重要な影響を与える要因については、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ④資本の財源及び資金の流動性についての分析当社グループの資金需要の主なものは、工事施工に伴う材料費、外注費等の支払であり、その資金は営業活動からのキャッシュ・フローにより調達しております。施工が集中することにより、一時的に営業キャッシュ・フローを上回る資金需要があった場合に備え、金融機関と借入枠5,000百万円のコミットメントライン契約を結んでおります。なお、2025年3月31日現在における貸出コミットメント契約に係る借入未実行残高は5,000百万円、現金預金勘定残高は18,151百万円であり、通常の事業活動を継続するための資金調達は十分であると考えております。 ⑤経営者の問題認識と今後の方針について経営者の問題認識と今後の方針については、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 公共事業への高い依存
    日特建設の受注高の約8割が公共事業に依存しているため、国や地方自治体の財政状況の変化や政策による公共事業の削減があった場合、会社の売上高や利益が大きく減少する可能性があります。これは、事業の安定性に影響を及ぼす重要なリスクです。
  • 建設資材・労務費の高騰と人手不足
    建設資材の価格や建設現場で働く人々の賃金が急激に上昇したり、熟練した技能労働者が不足したりすると、工事にかかる費用が増えて利益が圧迫される可能性があります。また、人手不足は工事の遅延を招き、売上や収益に悪影響を与える恐れがあります。
  • 海外事業と法的規制のリスク
    インドネシアなど海外でも事業を展開しているため、現地の政治・経済情勢の変動、法規制の変更、為替レートの変動などが工事の採算や進捗に影響を与える可能性があります。また、建設業法をはじめとする様々な法的規制の改正も、事業運営に影響を及ぼすリスクとなります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,596 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)公共事業への依存 当社は受注高の約8割を公共事業に依存しているため、予想を超える公共事業の削減が行われた場合には、売上高・利益の減少等、業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、現在のところ、業績に影響を及ぼすような大きな市場・環境の変化は認識していません。また、公共工事への依存を軽減するため、民間工事及び海外工事の受注にも取り組んでおります。(2)他社との競合 当社の事業は受注産業であるため、他社との競合が激化することで採算が悪化し、売上高・利益の減少等、業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、現在のところ、業績に影響を及ぼすような大きな市場・環境の変化は認識しておりません。(3)取引先の与信 工事の受注から代金回収まで、相当な期間を要する場合がありますので、取引先の業況悪化等により工事代金の回収遅延、貸倒れ損失等が発生し、業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、与信管理の徹底により貸倒れ防止に努めております。また、リスクに備えるため、下請債権保全支援事業による債権保証ファクタリングを利用し、貸倒れが発生した場合でも損失を回避、または低減しております。(4)品質管理 品質管理には万全を期しておりますが契約不適合及び製造物責任による損害賠償が発生した場合は、賠償金の発生、売上高・利益の減少等、業績に影響を与える可能性があります。 当社グループは、工事部門による現場の品質パトロールを行い、品質不良の発生を防ぐと共に、過去の品質トラブル事例を水平展開して再発防止に努めております。また、2020年度より安全環境品質本部内に品質管理を専門に行う品質部を新設し、品質管理の強化徹底に努めております。(5)建設資材価格および労務単価の高騰、技能労働者の不足 建設資材や労務単価の急激な上昇および技能労働者の不足が生じた場合は、工事の採算悪化や工事進捗に遅延を招く恐れがあり、売上高・利益の減少、採算性の悪化等、業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、工期が一年を超える大型工事の割合は少なく、仮に建設資材費、労務費単価が上昇した場合でも交渉を行い、業績への影響は最小限とするように努めております。また協力業者の技能労働者配置計画については、本店にて支店間の調整の他、多能工の養成にも積極的に取り組んでおります。(6)労働災害および事故の発生 工事施工にあたっては、労働災害および事故の発生を防ぐべく対策を講じておりますが、万が一、重大災害や大きな事故、トラブルが発生した場合は、売上高・利益の減少、採算性の悪化等、業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、労働安全衛生法遵守はもちろん、社内で定めたより厳しい基準で安全管理を行っております。また、過去の労働災害事例を水平展開して再発防止に努めております。さらに、安全指導の基本方針、安全強化項目を定め、各現場の管理とともに安全パトロールで重点的に点検し、災害発生防止に努めております。(7)海外事業におけるリスク 海外で事業を展開しており、海外での政治・経済情勢、法的規制、為替相場等に著しい変化が生じた場合や、資材価格や労務単価の急激な上昇などがあった場合には、工事利益の確保や工事進捗に支障をきたし、業績に影響を与える可能性があります。 当社グループは、さまざまなリスク回避のため、日系企業からの受注及び情報収集を行っております。また海外事業は、現在のところ売上高、利益ともグループ全体におけるシェアが小さく、当社グループ全体の業績への影響は、軽微であります。(8)法的規制 当社グループは建設業を主たる事業としており、建設業法をはじめとする法的規制を受けているため、法改正等により業績に影響を与える可能性があります。 当社グループについて、市場や業績に影響を及ぼすような法改正等は認識しておりません。(9)不正によるリスク 役職員の不正が発生し、著しい損害が発生した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、行動倫理規範により、高い倫理観を持ち業務を行うように指導するとともに、コンプライアンス研修、および内部管理体制、監査等で不正の防止に努めております。(10)気候変動に関するリスク 脱炭素社会への移行に向けて、事業活動で発生する温室効果ガス排出量の規制や炭素税が導入された場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また温暖化により気温の上昇を招き、それにより災害が甚大化する場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 環境負荷軽減のため、CO2排出量削減に資する研究開発の推進や、CO2排出量削減に資する工法の設計・施工の推進に取り組むほか、オフィス、現場事務所の省エネの推進にも取り組んでまいります。(11)感染症拡大によるリスク 感染症拡大により、市場の変化や工事の採算悪化や工事進捗に遅延を招く恐れがあり、業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、従業員に対する感染予防対策を徹底し、WEB会議等を活用することにより、事業継続が可能な体制強化を進めてまいります。(12)情報漏洩によるリスク 個人情報や機密情報などが漏洩した場合、社会的な信用の失墜、損害賠償の請求などにより、当社の業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、このリスクに対応するために、情報管理についての規則を定め、社員に順守させるとともに、情報セキュリティについての教育を定期的に行い、情報管理の徹底と社員の意識向上に努めております。  その他、当社グループ会社につきましては、当社の内部統制システムに組み入れて、その業務が適正に遂行されるように監視・監督しておりますが、業況の変化により当社の業績に影響を与える可能性があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が 日特建設 の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →