1926

ライト工業(1926)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

建設業 建設・資材

事業の概要

  • 建設事業が主力
    ライト工業グループは、法面保護工事や地盤改良工事といった土木工事、そして建築事業を主な収益源としています。これらは、インフラ整備や災害対策に不可欠な専門性の高い工事であり、国内外で幅広く展開しています。特に、斜面の崩壊を防ぐ法面保護や、建物の基礎を強化する地盤改良は、安全な社会基盤を支える重要な技術です。
  • その他事業も展開
    建設事業の他にも、車両・建設機械のリース、建設資材の販売、損害・生命保険代理店、介護サービス業など多角的な事業を手掛けています。これにより、建設事業で培ったノウハウや顧客基盤を活かしつつ、関連性の高い分野や社会ニーズの高い分野で収益機会を創出しています。
  • 国内外に広がる事業網
    日本国内だけでなく、米国やベトナムにも現地法人や合弁会社を設立し、地盤改良工事などを展開しています。この国際的な事業展開により、特定の地域経済の変動リスクを分散し、成長が見込まれる海外市場での収益獲得を目指すことで、グループ全体の安定的な成長を追求しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 建設事業が主力
    ライト工業グループの主要な事業は「建設事業」であり、売上高1211.7億円、営業利益127.88億円と、グループ全体の収益の大部分を占める稼ぎ頭です。この事業では、法面保護工事や地盤改良工事といった専門性の高い土木工事、および建築工事を国内外で展開しています。
  • 国内外で展開する建設事業
    建設事業は、日本国内の土木・建築工事に加え、米国やベトナムの現地法人・合弁会社を通じて地盤改良工事などを手掛けています。これにより、特定の地域に依存せず、グローバルな視点での事業展開を進め、市場の多様なニーズに対応しています。
  • その他事業も展開
    建設事業以外にも、車両・建設機械のリース、建設資材の販売、損害・生命保険代理店、介護サービス業など、多岐にわたる事業を展開しています。これらの事業は、建設事業を補完し、グループ全体の収益基盤を強化する役割を担っています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Construction 事業 1,212 128 10.6%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|839 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社14社、関連会社1社、非連結子会社4社で構成され、建設事業及びその他(車両・建設機械・事務機器のリース、建設資材の販売、損害・生命保険代理店、福利厚生施設の管理、介護サービス業等)の事業活動を行っております。 各事業における当社グループ各社のセグメント毎の位置付け等は、次のとおりであります。建設事業 当社は法面保護工事、地盤改良工事を主体とした土木工事業及び建築事業を営んでおり、連結子会社であるRAITO, INC.は米国の現地法人として地盤改良工事等を、RAITO FECON INNONATIVE GEOTECHNICAL ENGINEERING JOINT STOCK COMPANY、Fecon Raito Underground Construction Joint Stock Companyはベトナムでの合弁会社として地盤改良工事等を、㈱小野良組は建築工事及び土木工事等の事業活動を、㈱アウラ・シーイー、㈱みちのくリアライズ、㈱東北リアライズ、㈱福島リアライズ、㈱新潟リアライズ、㈱東海リアライズ、サンヨー緑化産業㈱、㈱山口リアライズ、㈱九州リアライズは建設工事の請負並びに建設資材の販売を業務としており、非連結子会社である、㈱西日本リアライズは建設工事の請負並びに建設資材の販売を、㈱タフアースは建設工事の内、労務提供の請負を主業務としております。持分法適用の関連会社である、Fecon Corporationは建設工事の請負を主業務としております。 その他 連結子会社である㈱アウラ・シーイーは建設資材の販売、車両・建設機械・事務機器のリース、福利厚生施設の管理等を、㈱やさしい手らいとは介護サービス業を、非連結子会社である㈱エド・エンタープライズは損害・生命保険代理店業を、㈱らいとケアはサービス付き高齢者住宅の運営及び介護サービス業を営んでおります。  企業集団の事業の系統図は、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
競争環境の激化や過度の価格競争が起こる可能性がリスクとして挙げられているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
法面保護工事、地盤改良工事といった専門性の高い土木工事業を主体としているため。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:国内公共事業の削減による官公庁発注工事の減少 / 競争環境の激化 / 建設技能労働者の慢性的不足
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 9 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ライト工業は建設業であり、特許やブランド力といった無形資産による競争優位性は限定的。長年の実績やノウハウは存在するが、数値化しにくく、直接的なモートとは評価しにくい。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

建設プロジェクトにおいては、一度契約が締結されると、施主側からの切り替えには多大なコストと時間がかかる。ただし、新規プロジェクト毎に再選定の機会はあるため、スイッチングコストは中程度。

ネットワーク効果★☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

建設業において、特定の企業との強固な協力関係やサプライヤーネットワークは存在する可能性があるが、それが直接的な競争優位性につながるほどのネットワーク効果は限定的と考えられる。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

建設業は一般的に規模の経済が働きやすいが、ライト工業単独で他社を圧倒するコスト優位性を築いているかは不明。効率的なオペレーションや資材調達によるコスト削減努力は存在する。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

売上高が1,000億円を超える規模であり、建設業においては一定の規模の経済が働く。大規模プロジェクトの受注能力や、資材調達における交渉力などが競争優位性につながる可能性がある。

  • 専門技術と実績
    ライト工業は、法面保護工事や地盤改良工事といった特殊な土木工事において、長年の経験と高い専門技術を有しています。これらの工事は、安全性が非常に重視されるため、確かな技術力と豊富な実績が顧客からの信頼に繋がり、競争上の優位性を確立しています。
  • 多角的な事業展開
    建設事業を核としつつも、建設機械のリースや建設資材販売、さらには介護サービスといった周辺事業も手掛けることで、収益源の多様化を図っています。これにより、建設市場の変動リスクを軽減し、グループ全体の経営安定性を高めることに貢献しています。
  • 国内外の事業基盤
    日本国内に加えて、米国やベトナムといった海外にも事業拠点を持ち、地盤改良工事などを展開しています。これにより、特定の市場に依存することなく、成長市場での機会を捉え、グローバルな視点での事業展開が可能となり、持続的な成長を支える基盤となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは創業以来、「新たな価値に挑戦し、創造し続ける」の経営理念のもと、常に時代の最先端技術に挑戦し建設業にあって特殊土木という独自の企業分野を創造してまいりました。これからも引き続き、新たな事業領域への挑戦や新技術の開発などを通じ、人々が安心して生活することができる国土の形成に尽力してまいります。 また同時に、株主やお客さま、社員をはじめ全てのステークホルダーの皆さまから信頼される企業であり続けるために誠実で健全な企業経営に努めてまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは2025年5月14日に2025年度を初年度とする中期経営計画「Raito2027」を公表いたしました。本計画の最終年度である2027年度における経営数値目標は以下のとおりです。 〔目標とする経営指標〕 実績:2024年度(連結)目標:2027年度(連結)売上高1,214億円1,350億円営業利益128億円155億円ROE11.1%12.5%以上DOE5.2%6.0%以上配当性向46.7%50%以上※ROE(自己資本純利益率)=親会社株主に帰属する当期純利益/((期首自己資本+期末自己資本)/2)※DOE(株主資本配当率)=配当性向×ROE (3)企業集団の対処すべき課題 当社グループを取り巻く事業環境については、短期的には、当社のコア事業と親和性の高い「防災・減災」や「国土強靱化」を中心とした政府の建設投資が堅調に推移すると見込まれており、引き続き良好な受注環境が続くものと予想されます。一方で、中長期的には財政制約や人口減少を背景に、国内建設市場の縮小や競争の激化といったリスクも想定されます。このような経営環境の変化に柔軟かつ的確に対応するため、当社は中期経営計画「Raito2027」を策定いたしました。① 中長期ビジョン 本計画の策定にあたっては、当社グループの経営理念である「新たな価値に挑戦し、創造し続ける」のもと、企業としてさらなる挑戦と成長を果たすべく、創業100周年を見据えた中長期ビジョンを定めました。 中長期ビジョン「サステナブルな社会実現に向けて、人と技術の力で世界に貢献する」に掲げるとおり、当社が有する人財と技術の力を結集し、顧客および社会に対して持続的な価値提供を行うことを目指してまいります。② 中期経営計画の基本方針 中期経営計画「Raito2027」では、「技術×信頼×人財で、次世代の成長へ」を基本方針として掲げております。4つの重点テーマを軸に、コア事業である建設事業の深化に加え、将来を見据えた成長投資の推進と経営基盤の強化に取り組み、持続的な成長を支える体制の構築を図ってまいります。 ③ 重点テーマ 当社は中長期ビジョンの実現に向け、経営環境の変化を踏まえつつ、以下の4つの重点テーマを成長戦略の柱として定めております。ⅰ)防災・減災分野におけるブランド力の確立と社会課題の解決 当社が長年にわたり培ってきた防災・減災分野における実績と知見をもとに、業界のトップランナーとしてのブランドを確立し、事業活動を通じて社会課題の解決に貢献してまいります。ⅱ)特殊土木分野における国内外でのプレゼンス拡大 特殊土木分野における高度な技術力とノウハウを活かし、新技術の開発や難易度の高い工事への対応力を強化するとともに、国内外市場における存在感のさらなる向上を図ります。ⅲ)成長分野および人財への積極的な投資 将来の持続的成長に向け、成長分野への投資を加速するとともに、企業価値の源泉である人財への育成・確保を強化し、組織力の一層の向上を目指します。ⅳ)成長投資と株主還元の両立 積極的な成長投資とともに、最適な資本構成を追求し、持続的な株主還元の実現に努めることで、企業価値の中長期的な向上を図ってまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは創業以来、「新たな価値に挑戦し、創造し続ける」の経営理念のもと、常に時代の最先端技術に挑戦し建設業にあって特殊土木という独自の企業分野を創造してまいりました。これからも引き続き、新たな事業領域への挑戦や新技術の開発などを通じ、人々が安心して生活することができる国土の形成に尽力してまいります。 また同時に、株主やお客さま、社員をはじめ全てのステークホルダーの皆さまから信頼される企業であり続けるために誠実で健全な企業経営に努めてまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは2025年5月14日に2025年度を初年度とする中期経営計画「Raito2027」を公表いたしました。本計画の最終年度である2027年度における経営数値目標は以下のとおりです。 〔目標とする経営指標〕 実績:2024年度(連結)目標:2027年度(連結)売上高1,214億円1,350億円営業利益128億円155億円ROE11.1%12.5%以上DOE5.2%6.0%以上配当性向46.7%50%以上※ROE(自己資本純利益率)=親会社株主に帰属する当期純利益/((期首自己資本+期末自己資本)/2)※DOE(株主資本配当率)=配当性向×ROE (3)企業集団の対処すべき課題 当社グループを取り巻く事業環境については、短期的には、当社のコア事業と親和性の高い「防災・減災」や「国土強靱化」を中心とした政府の建設投資が堅調に推移すると見込まれており、引き続き良好な受注環境が続くものと予想されます。一方で、中長期的には財政制約や人口減少を背景に、国内建設市場の縮小や競争の激化といったリスクも想定されます。このような経営環境の変化に柔軟かつ的確に対応するため、当社は中期経営計画「Raito2027」を策定いたしました。① 中長期ビジョン 本計画の策定にあたっては、当社グループの経営理念である「新たな価値に挑戦し、創造し続ける」のもと、企業としてさらなる挑戦と成長を果たすべく、創業100周年を見据えた中長期ビジョンを定めました。 中長期ビジョン「サステナブルな社会実現に向けて、人と技術の力で世界に貢献する」に掲げるとおり、当社が有する人財と技術の力を結集し、顧客および社会に対して持続的な価値提供を行うことを目指してまいります。② 中期経営計画の基本方針 中期経営計画「Raito2027」では、「技術×信頼×人財で、次世代の成長へ」を基本方針として掲げております。4つの重点テーマを軸に、コア事業である建設事業の深化に加え、将来を見据えた成長投資の推進と経営基盤の強化に取り組み、持続的な成長を支える体制の構築を図ってまいります。 ③ 重点テーマ 当社は中長期ビジョンの実現に向け、経営環境の変化を踏まえつつ、以下の4つの重点テーマを成長戦略の柱として定めております。ⅰ)防災・減災分野におけるブランド力の確立と社会課題の解決 当社が長年にわたり培ってきた防災・減災分野における実績と知見をもとに、業界のトップランナーとしてのブランドを確立し、事業活動を通じて社会課題の解決に貢献してまいります。ⅱ)特殊土木分野における国内外でのプレゼンス拡大 特殊土木分野における高度な技術力とノウハウを活かし、新技術の開発や難易度の高い工事への対応力を強化するとともに、国内外市場における存在感のさらなる向上を図ります。ⅲ)成長分野および人財への積極的な投資 将来の持続的成長に向け、成長分野への投資を加速するとともに、企業価値の源泉である人財への育成・確保を強化し、組織力の一層の向上を目指します。ⅳ)成長投資と株主還元の両立 積極的な成長投資とともに、最適な資本構成を追求し、持続的な株主還元の実現に努めることで、企業価値の中長期的な向上を図ってまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度におけるわが国経済は、一部に足踏みが見られるものの、雇用・所得環境や企業収益の改善を背景に緩やかな回復が続きました。一方で、円安基調の継続や物価上昇、米国の関税政策転換による世界経済の減速など、わが国の景気を下押しするリスクもあり、先行きについては依然不透明な状況が続いております。 建設業界においては、堅調な企業収益を背景に、設備投資を中心とした民間非住宅建設投資が堅調に推移しています。また、防災・減災、国土強靭化及び将来を見据えたインフラ老朽化対策を主軸とする政府建設投資も高水準で推移しており、引き続き良好な受注環境が続いています。 このような状況のもと、当社グループの経営成績は以下のとおりとなりました。 a.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、受注高につきましては、当社専業土木分野及び建築分野ともに前年を上回り堅調に推移したことにより、1,319億1千万円(前期比4.2%増)となりました。 売上高は、当社及び米国子会社において施工高が増加したことにより、1,214億5千7百万円(前期比3.5%増)となりました。 利益面では、売上高の増加に加え、連結子会社において採算性が向上したことにより、売上総利益は250億9千7百万円(前期比8.1%増)となりました。 営業利益、経常利益につきましては、売上総利益が増加したことにより、各々、128億1千1百万円(前期比13.9%増)、131億6千9百万円(前期比13.4%増)となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」における当社方針に基づき、賃貸等不動産や政策保有株式の一部を売却したことにより、99億1千9百万円(前期比21.2%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。「建設事業」 建設事業の受注高は、1,319億1千万円(前期比4.2%増)、売上高は1,211億7千万円(前期比3.5%増)となりました。  また、主な工事種目別の状況は下記のとおりであります。 ① 斜面・法面対策工事 受注高は、能登半島地震の応急復旧工事の受注が増加したことにより、403億1千万円(前期比10.3%増)となりました。 売上高は、能登半島地震の応急復旧工事の売上が増加したことにより、347億6百万円(前期比2.3%増)となりました。 ② 基礎・地盤改良工事 受注高は、道路分野における大型地盤改良工事の受注の反動減により、532億9千3百万円(前期比5.3%減)となりました。 売上高は、米国子会社において前期に受注した大型地盤改良工事の施工が順調に進捗したことにより、524億8千7百万円(前期比4.8%増)となりました。③ 補修・補強工事 受注高は、高速道路会社発注の橋梁補修工事を複数件受注したことにより、96億8千5百万円(前期比21.1%増)となりました。 売上高は、前期に受注した国土交通省発注の橋梁補修工事の売上が増加したことにより、96億5千6百万円(前期比12.7%増)となりました。 ④ 環境修復工事 受注高は、民間発注の土壌汚染対策工事の受注が増加したことにより、21億8千8百万円(前期比171.9%増)となりました。 売上高は、前期に受注した民間発注の土壌汚染対策工事の売上が減少したことにより、12億8千4百万円(前期比49.6%減)となりました。 ⑤ 建築工事 受注高は、首都圏におけるマンション建築工事の受注が増加したことにより、214億2千6百万円(前期比19.1%増)となりました。 売上高は、連結子会社においてマンション建築工事の売上が減少したことにより、164億6千3百万円(前期比0.0%減)となりました。 ⑥ 一般土木・その他工事 受注高は、連結子会社において一般土木工事の受注が減少したことにより、50億6百万円(前期比27.9%減)となりました。 売上高は、連結子会社において一般土木工事の売上が増加したことにより、65億7千2百万円(前期比21.6%増)となりました。 「その他」 その他の売上高は、2億8千6百万円(前期比6.0%減)となりました。 なお、「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、商品・資材販売事業、リース事業及び訪問介護事業等を含んでおります。事業の性質上、受注生産は行っておりません。 b.財政状態 当連結会計年度の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ22億3千7百万円減少し、1,222億9百万円となりました。負債につきましては、前連結会計年度末に比べ1億8千2百万円増加し、335億3千4百万円となりました。その結果、純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ24億1千9百万円減少し、886億7千4百万円となりました。 c.キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、株主還元や資本効率の向上を目的とした自己株式の取得を行ったことにより、前連結会計年度に比べ39億8千6百万円減少し、309億4千7百万円となりました。 (2)生産、受注及び販売の実績 a.受注実績セグメントの名称前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)受注高(百万円)次期繰越工事高(百万円)受注高(百万円)次期繰越工事高(百万円)建設事業 126,56876,455131,91087,195斜面・法面対策工事 36,53516,11140,31021,920基礎・地盤改良工事 56,29732,61853,29333,290補修・補強工事 7,9997,1129,6857,336環境修復工事 8047132,1881,617一般土木工事 5,5763,2333,6011,649建築工事 17,98816,08221,42621,044その他工事 1,3665841,405336合計126,56876,455131,91087,195 (注)当社グループでは、建設事業以外は受注生産を行っておりません。 b.売上実績セグメントの名称前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)建設事業 117,01999.7121,17099.8斜面・法面対策工事 33,92228.934,70628.6基礎・地盤改良工事 50,10342.752,48743.2補修・補強工事 8,5717.39,6568.0環境修復工事 2,5502.21,2841.1一般土木工事 4,1383.54,9804.1建築工事 16,46914.016,46313.6その他工事 1,2641.11,5921.3その他3050.32860.2合計117,324100.0121,457100.0 (注)1 セグメント間での取引については相殺消去しております。2 当社グループでは、生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載しておりません。  なお、参考のため提出会社単独の事業の状況は次のとおりであります。建設事業における受注工事高及び施工高の状況① 受注工事高、完成工事高、繰越工事高及び施工高期別工種別前期繰越工事高(百万円)当期受注工事高(百万円)計(百万円)当期完成工事高(百万円)次期繰越工事高当期施工高(百万円)手持工事高(百万円)うち施工高(%、百万円)前事業年度 自2023年4月1日至2024年3月31日斜面・法面対策工事11,68132,57844,26029,91814,3411.014529,714基礎・地盤改良工事19,14545,12964,27440,65923,6140.819640,746補修・補強工事7,4557,52814,9848,0916,8931.51008,043環境修復工事2,4588043,2632,550713△1.8△122,515一般土木工事6131,2941,9081,2366718.0531,270建築工事13,46115,54529,00614,52414,4820.0014,503その他工事3751,2601,6351,08555036.82021,160合計55,190104,143159,33398,06561,2671.168697,953当事業年度 自2024年4月1日至2025年3月31日斜面・法面対策工事14,58536,25050,83530,79620,0381.632730,940基礎・地盤改良工事23,47943,76167,24142,63724,6031.127742,642補修・補強工事7,0889,17416,2629,0367,2251.0709,003環境修復工事7132,1882,9021,2841,617△0.8△131,284一般土木工事39556896385011331.936844建築工事14,48218,80433,28715,15818,128△0.2△3015,127その他工事5231,3421,8661,53932619.3621,505合計61,267112,090173,358101,30472,0531.0731101,349 (注)1 前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含みます。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれます。2 次期繰越工事高の施工高は、手持工事高の工事進捗部分であります。3 次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致しております。4 前期繰越工事高は、期中に工種の変更が生じた場合、工種分類を組替えております。したがって、総額に変更はありませんが、前期末時点の内訳と異なる場合があります。 ② 売上高期別区分官公庁(百万円)民間(百万円)合計(百万円) 前事業年度 自2023年4月1日至2024年3月31日 斜面・法面対策工事24,3765,54229,918基礎・地盤改良工事33,3467,31240,659補修・補強工事6,7601,3318,091環境修復工事-2,5502,550一般土木工事1,0361991,236建築工事-14,52414,524その他工事1,056281,085計66,57631,48998,065 当事業年度 自2024年4月1日至2025年3月31日 斜面・法面対策工事24,7686,02830,796基礎・地盤改良工事35,0897,54742,637補修・補強工事7,4991,5369,036環境修復工事-1,2841,284一般土木工事83415850建築工事56614,59215,158その他工事1,983△4431,539計70,74330,561101,304 (注)1 官公庁には、当社が建設業者から下請として受注したものを含みます。2 完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。前事業年度 請負金額 1,000百万円以上の主なもの。(発注者) (工事名)中日本高速道路㈱ 新湘南バイパス下町屋高架橋北耐震補強工事中日本高速道路㈱ 東名高速道路(特定更新等)静岡IC~焼津IC間小坂地区グラウンドアンカー補修工事国土交通省 令和2年度福岡空港滑走路外地盤改良工事中日本高速道路㈱ 新名神高速道路 桑名管内のり面補強工事(2020年度)MIRARTHホールディングス㈱ (仮称)レーベン府中若松町新築工事 当事業年度 請負金額 400百万円以上の主なもの。(発注者) (工事名)中日本高速道路㈱ 東名高速道路(特定更新等)大井松田IC~御殿場IC間(左ルート)切土のり面補強工事中日本高速道路㈱ 東名阪自動車道 四日市IC~亀山IC間コンクリート構造物補修工事(2022年度)JR東海旅客鉄道㈱ 中央新幹線名古屋駅(中央東工区)(2)㈱コスモイニシア (仮称)浦安当代島1丁目共同住宅新築工事国土交通省 東北中央自動車道 大柳地区法面災害復旧工事 ③ 手持工事高(2025年3月31日現在)区分官公庁(百万円)民間(百万円)合計(百万円)斜面・法面対策工事14,8495,18920,038基礎・地盤改良工事19,5605,04324,603補修・補強工事7,162637,225環境修復工事-1,6171,617一般土木工事113-113建築工事10118,02718,128その他工事202123326計41,98930,06472,053 (注)1 官公庁には、当社が建設業者から下請として受注したものを含みます。2 手持工事の内請負金額500百万円以上の主なものは、次のとおりであります。(発注者) (工事名) (完工予定年月)シンガポール陸上交通庁 ノースサウスコリドー高速道路N109A工区地盤改良工事  2026年3月西日本高速道路㈱ 新名神高速道路城陽工事に伴う地盤改良工事  2025年10月西日本高速道路㈱ 令和4年度 山陽自動車道 広島高速道路事務所管内橋梁補修工事  2025年9月MIRARTHホールディングス㈱ (仮称)レーベン和光Ⅱ新築工事  2026年1月中日本高速道路㈱ 新名神高速道路 四日市JCT~新四日市JCT間(下り線)切土のり面補強工事(2023年度)  2025年11月 (3)経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。 b.経営成績及び経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当連結会計年度は2022年度から2024年度までの3ヵ年にわたるライト工業グループ中期経営計画「Raito2024」の最終年度を迎えました。本計画における目標と実績は以下のとおりです。 ●中期経営計画「Raito2024」(2022~2024年度)経営数値目標値と最終年度実績 連結目標実績達成率売上高1,200億円1,214億円101.2%営業利益135億円128億円94.9%ROE10.0%以上11.1%-配当性向35.0%以上46.7%- また、当社グループは2025年5月14日に2025年度を初年度とする新中期経営計画「Raito2027」を公表しました。本計画の最終年度である2027年度における経営数値目標は以下のとおりです。●新中期経営計画「Raito2027」(2025~2027年度)最終年度の経営数値目標 2027年度目標値連結売上高1,350億円営業利益155億円ROE12.5%以上DOE6.0%以上配当性向50.0%以上  当連結会計年度の売上高は、1,214億円(前期比3.5%増)で過去最高の売上高を更新し、売上高は中期経営計画(2022~2024年度)の目標値である1,200億円を上回り達成することができました。達成の要因といたしましては、良好な受注環境を背景とした国内土木・建築分野の着実な成長と北米を中心とした海外事業の業績拡大が主な要因です。 2025年度を初年度とする新中期経営計画「Raito2027」(以下、「新中期経営計画」)では、連結売上高1,350億円を新たな目標として掲げました。市場性のあるインフラ老朽化対策の補修・補強分野や建築リニューアル事業などに注力するとともに、法面や地盤改良といった当社コア事業においても、ICT・DX技術の積極導入により施工効率を高めることで更なる深化を目指し、補修・補強分野、建築設計分野及び海外現地企業など、当社の事業とシナジーのある企業をM&Aにより取り込むことで、人財確保と事業規模拡大を図っていきます。  連結営業利益は、128億円(前期比13.9%増)となり、中期経営計画(2022~2024年度)の目標値である135億円に対して7億円下回り未達となりました。連結売上高は目標を上回って成長したものの、資機材価格・労務価格の高騰に対する価格転嫁が遅れたことや、ベースアップや調査研究費を中心に一般管理費が想定以上に増加したことなどにより、目標であった連結営業利益135億円を下回る結果となりました。 新中期経営計画では、連結営業利益155億円を新たな目標としました。今後も資機材や労務費の高騰が続くと予想されますが、ICT・DXの活用による施工効率向上や、高付加価値案件の選別受注、コスト管理の徹底により、収益性の向上を図るとともに、建設コスト上昇にも柔軟に対応できる競争力ある施工体制の構築を目指してまいります。  ROEにつきましては、中期経営計画(2022~2024年度)の目標値10.0%以上に対して11.1%の実績となり目標を達成することができました。剰余金の配当を継続的に増配し、また資本効率の向上のための自己株式取得を実施するなど積極的に施策を講じたことが要因であったと考えております。 新中期経営計画ではROE12.5%以上を新たな目標としました。財務の安定性を確保しつつ、収益性の強化と総資産回転率の改善に努め、ROE12.5%以上の達成を目指します。  配当性向につきましては、中期経営計画(2022~2024年度)の目標値35.0%以上に対して46.7%の実績となり目標を達成することができました。 新中期経営計画では配当性向の目標を50.0%以上とし、加えて、新たな株主還元のKPIとしてDOEを採用し、6.0%以上を目標としております。当社グループでは、業績や経営環境を勘案したうえで、長期的かつ安定的な配当を継続して行うことを基本方針とし、累進的な配当を継続してまいります。内部留保金につきましては、持続的な成長と企業価値の向上資する研究開発や成長投資などに積極的に活用してまいります。  今後も引き続き、全てのステークホルダーの皆さまの期待に応えるべく、『技術×信頼×人財で、次世代の成長へ』を基本方針とした中期経営計画「Raito2027」に掲げる各種施策を着実に実行し、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。 c.財政状態 当連結会計年度の資産につきましては、前期比で22億3千7百万円減少し、1,222億9百万円となりました。このうち、流動資産は前期比で30億7千1百万円減少し、784億1千1百万円となりました。これは主に、売上債権の回収に伴う電子記録債権の減少及び有価証券の売却によるものです。また、固定資産は前期比で8億3千4百万円増加し、437億9千8百万円となりました。これは主に、社屋建替に伴う建物・構築物の増加によるものです。 負債につきましては、前期比で1億8千2百万円増加し、335億3千4百万円となりました。このうち、流動負債は前期比で4億8千8百万円減少し、317億2千1百万円となりました。これは主に、未成工事受入金が減少したことによるものです。固定負債は前期比で6億7千万円増加し、18億1千3百万円となりました。 純資産につきましては、前期比で24億1千9百万円減少し、886億7千4百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益99億1千9百万円を計上したこと、株主配当金の支払い及び自己株式の取得によるものです。以上の結果、当連結会計年度における自己資本比率は前期比で0.6ポイント減少し、71.9%となりました。今後も中期経営計画「Raito2027」経営・財務・投資戦略に基づき、会社の成長を支える強固な経営基盤を確立し、事業運営を行ってまいります。 d.キャッシュ・フロー営業活動によるキャッシュ・フローは、103億5千4百万円の収入超過(前年同期は145億8千6百万円の収入超過)となりました。これは主に、法人税等の支払額(35億4千5百万円)による支出を、税金等調整前当期純利益(139億6千9百万円)による収入が上回ったことによるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローは、18億9千6百万円の支出超過(前年同期は42億5千2百万円の支出超過)となりました。これは主に、有形固定資産の売却による収入(12億8千3百万円)及び投資有価証券の売却による収入(10億9千8百万円)を、有形固定資産の取得による支出(47億1千9百万円)が上回ったことによるものであります。財務活動によるキャッシュ・フローは、123億9千9百万円の支出超過(前年同期は53億2千9百万円の支出超過)となりました。これは主に、配当金の支払額(47億5千2百万円)及び自己株式の取得による支出(77億6千万円)による支出によるものであります。 以上により、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末比39億8千6百万円減少し、309億4千7百万円となりました。 (参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移 2022年3月2023年3月2024年3月2025年3月自己資本比率69.7%68.7%72.5%71.9%時価ベースの自己資本比率85.5%77.9%78.6%89.7%債務償還年数0.10年0.36年0.10年0.14年インタレスト・カバレッジ・レシオ291倍93倍119倍100倍自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産債務償還年数:有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い※各指標は、いずれも連結ベースの財務諸表により計算しております。※株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。※有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を使用しております。※営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。 また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息支払額を使用しております。 e.資本の財源及び資金の流動性 (1)財務戦略についての基本的な考え方 中期経営計画「Raito2027」では、国土強靭化基本計画の推進やインフラ予防保全により、短期的には堅調に推移すると見込んでおります。そのようななか、当社グループはこれまでに構築した強固な財務基盤を有効活用していく方針であります。(2)資金需要について 当社グループの資金需要は、営業活動では建設事業に関する材料費、協力業者への外注費、従業員への人件費などがあります。投資活動では主に施工機械の購入や成長投資、財務活動では株主還元を目的とした株主配当金及び自己株式の取得があります。 (3)キャッシュアロケーションについての考え方 「持続的成長を支える成長投資と最適資本構成の実現」という方針のもと、獲得したキャッシュフローのうち、半分は事業の非連続成長の実現、既存事業の高付加価値化を目的とする成長投資に充当する方針です。 残りについては最適資本構成の実現を図るため、株主還元に充当していく方針です。 なお、負債活用に関しては、投資効率の評価、金利水準等を考慮したうえで実施してまいります。 (4)資金調達について 中期経営計画期間の3年間で360億円の営業キャッシュフローの獲得を見込んでおり、営業活動からキャッシュフローを生み出す能力があると考えております。さらに、期間内において、「成長への負債活用」として最大100億円の借入を想定しており、当社グループの事業活動を継続するために将来必要な運転資金及び成長投資資金を確保することは可能と考えております。

事業リスク

  • 公共事業依存と競争激化
    ライト工業グループの事業量の約7割は国内公共事業に依存しており、国や地方自治体の公共事業予算の削減は業績に直接影響を及ぼす可能性があります。また、国内建設市場は中長期的には縮小傾向にあるため、競争が激化し、収益性が低下するリスクも存在します。
  • 建設技能労働者不足
    少子高齢化に伴う建設技能労働者の慢性的な不足は、建設業界全体のリスクです。労働力不足は、工事の生産能力の低下や労務単価の急激な上昇を引き起こし、ライト工業グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • M&A・海外事業のリスク
    M&A(企業の買収・合併)を含む事業投資や海外事業の拡大は、成長機会をもたらす一方で、偶発債務の発生、のれんの減損、期待されるシナジー効果の未達、各国の政治・経済情勢の変化によるカントリーリスクなど、様々な不確実性を伴い、業績に影響を与える可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,407 文字
3【事業等のリスク】 投資者の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項および当社グループの経営戦略に関連する重要な潜在的リスクを以下に記載しております。ただし、これらは当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外の予見しがたいリスクも存在します。また、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は本有価証券報告書提出日現在において判断したものです。(1)外部環境に関するリスク① 国内公共事業の削減による官公庁発注工事の減少 当社グループの事業量は、全体の約7割程度を国内公共事業に依存しているため、国および地方自治体の公共事業予算の動向に影響を受けます。当社グループは、民間発注工事への営業活動の強化や海外事業を伸長することで、国および地方自治体等による公共投資予算削減によるリスクの軽減を図ってまいりますが、一般に想定される規模を超えて削減された場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。② 競争環境の激化 当社グループを取り巻く受注環境は、大都市部での再開発事業や政府による防災・減災対策などを中心に良好な状況が続いております。その一方で、中長期的には財政的な制約や人口の減少を背景として、主たるターゲット市場である国内建設市場は縮小傾向で推移し、今後競争環境が激化する可能性があります。このような状況に備え、今後も引き続き顧客ニーズ等への対応に注力し、付加価値の創造とシェアの拡大を図ってまいりますが、これらの取り組みが想定通りの成果をあげられない場合や、革新的・画期的な技術・工法を展開する競合他社や新規参入者の出現、過度の価格競争が起こった場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。③ 建設技能労働者の慢性的不足 建設業全体に関わるリスクとして、少子高齢化に伴う建設技能労働者の不足があげられます。このような状況のもと当社グループは、将来を見据え、建設技能労働者の慢性的な不足に対応するために、生産性向上を可能とするための省人化技術の開発や新規入職者の増加に向けた取り組みに注力しております。しかしながら、現時点では将来的な建設技能労働者の不足を完全に克服できる保証はありません。建設技能労働者の不足と、それに起因する生産能力の減退や労務単価の急激な上昇が生じた場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(2)事業拡大に伴うリスク① M&A(買収)を含む直接的事業投資 当社グループは、2025年度を初年度とする中期経営計画「Raito2027」において、「技術×信頼×人財で、次世代の成長へ」を基本方針として掲げており、その一環としてM&A(買収)を含む国内外への直接的事業投資等の成長投資を積極的に行ってまいります。これらの投資は当社グループの持続的成長に資するとともに、将来においても安定的かつ更なる利益貢献をするものと考えておりますが、かかる投資が期待されるリターンをもたらすという保証はありません。特にM&A(買収)を行う際には、対象企業の財務や税務、法務などについて詳細なデューデリジェンスを行い、可能な限りM&A(買収)によるリスクを回避するように努めますが、M&A(買収)後に偶発債務の発生や未認識債務が判明する可能性もあり、リスクを完全に取り除くことは困難です。その他にも、M&A(買収)に伴いのれんを計上した場合、対象会社の業績の悪化等により減損の兆候が生じ、その将来的な効果である回収可能価額がのれんの帳簿価額を下回る場合には、のれんの減損処理を行う必要があるなど、M&A(買収)後に起こり得るリスクは複数存在します。それらのリスクが顕在化した場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、合弁事業や業務提携の展開においても、パートナーとなる対象企業について、業績や財政状態等についての詳細な調査に加えて、将来の事業契約やシナジー効果について事前に議論することによって可能な限りリスクを回避するように努めてまいりますが、合弁事業開始後または業務提携後に双方の経営方針に相違が生じ、意図していたシナジー効果が得られないといった可能性も否定できません。この場合においても、投資金の回収が困難となる可能性や当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。② 海外事業の伸長 当社グループは、海外市場において内部成長とM&A戦略の両面を通じて、中長期的に海外事業の拡大を図っております。米国や東南アジアを主として複数の国で事業を展開していることから、各国の政治・経済・社会情勢などの変化に起因する予期せぬカントリーリスクが発生した場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(3)人財に関するリスク 当社グループの事業運営上、施工管理に関連して法律上要求される国家資格などの各種資格を有していることに加え、土木工事・建築工事分野において高い専門性を有する人財が欠かせません。引き続き、優秀な人財の確保・育成に努めてまいりますが、人財獲得の競争環境は今後ますます激化していくものと予想されます。また、業務に必要な資格を取得するまでに、ある程度の期間を要することから、想定する施工管理人員の確保ができない場合や高い専門性を有する優秀な人財が社外に流出した場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(4)施工品質に関するリスク 当社グループは、品質マネジメントシステムの運用や各現場での施工段階における自主的な確認検査の実施など施工品質には万全を期しておりますが、重大な瑕疵による損害賠償請求等を受けた場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(5)労働災害および事故の発生に関するリスク 当社グループは、安全衛生管理計画を策定し、安全教育や現場パトロールなど災害防止活動に注力しておりますが、万一、労働災害や公衆災害など重大な事故が発生した場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(6)法的規制・訴訟に関するリスク① 法的規制の新設・変更 当社グループは、建設業法及び建築基準法をはじめとする様々な法的規制の中で事業を行っております。これらの規制の新設または変更があった場合、その内容によっては、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。② 訴訟リスク 当社グループは、事業活動に関して各種の訴訟に巻き込まれるおそれがあり、これらが当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。訴訟の結果が、当社グループにとって望ましくない結果になった場合には、引当金の計上や損害賠償請求を受けるなど、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(7)自然災害等に関するリスク 大規模な自然災害や紛争、テロ攻撃、感染症の拡大(パンデミック)等が発生した場合、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクに備え、事業継続計画(BCP)等の有事の際の対応策を策定しておりますが、想定を超える規模の災害等が発生した場合には、事業の運営に著しく支障をきたす可能性があります。(8)情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、事業活動を通じて個人情報、技術情報などの機密情報を取り扱っており、役職員の情報機器や可搬媒体等の紛失・盗難、情報機器のマルウェア感染、または外部からのサイバー攻撃によって、情報漏洩や業務停滞などを引き起こす可能性があり、結果的に社会的な信用低下、損害賠償の発生、当社グループの業績低下等のリスクがあります。これらのリスクに対応するために、情報セキュリティポリシー・セキュリティ諸規程の整備や、高度なセキュリティソリューション導入・情報機器の暗号化などの技術的対策、役職員向けの情報セキュリティ教育などの啓蒙活動を実施しております。さらにサイバーセキュリティ経営ガイドライン(経済産業省・IPA発行)に基づいた監査及び対策を推進しており、万が一被害が発生した場合は、予め定めている危機管理体制・手順に沿って迅速な対応を図ります。

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