事業の概要
- 主力事業建築と土木工事を国内外で展開する総合建設業です。
- 海外展開東南アジアを中心に建物塗装、建設、メンテナンス事業も手掛けています。
- その他事業不動産関連やPFI事業(公共施設の運営・維持管理)も行っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 建設事業売上高1413.7億円、営業利益143.56億円で、グループの主力事業です。
- エンジニアリング事業売上高222.91億円、営業利益27.25億円で、建設に次ぐ収益源です。
- 事業地域日本国内に加え、グアムや東南アジア地域でも事業を展開しています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Construction | 事業 | 1,414 | 144 | 10.2% |
| Engineering | 事業 | 223 | 27 | 12.2% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社9社、関連会社2社で構成され、建築、土木及びその他の事業を行っております。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメント情報との関連は次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメント情報に記載された区分と同一であります。 (建築及び土木) 当社は総合建設業を営んでおります。 (主な関係会社)SINGAPORE PAINTS & CONTRACTOR ………PTE. LTD. 東南アジア地区における建物塗装・修繕工事請負業EVERGREEN ENGINEERING & ………CONSTRUCTION PTE. LTD. 東南アジア地区における(増改築)建設工事請負業、電気・設備工事業、建物メンテナンス業THAI ASANUMA CONSTRUCTION ………CO.,LTD. タイ王国における高速道路や橋梁等のメンテナンス事業AND B.V. ………2025年日本国際博覧会のオランダ・パビリオンの設計・施工・保守、撤去、その他附帯業務 (その他) 当社は不動産関連事業を行っております。 (主な関係会社)淺沼建物㈱ ………………………………… 損害保険の代理業務並びに生命保険の募集業務、その他附帯業務ASANUMA CONSTRUCTION LTD., ……………INTERNATIONAL アジア・オセアニア地区における不動産事業長泉ハイトラスト㈱ ……………………… 一般廃棄物最終処分場の運営及び維持管理、その他附帯業務宇都宮郷の森斎場㈱ ……………………… 宇都宮郷の森斎場の運営及び維持管理、その他附帯業務桜井給食ファシリティーズ㈱……………… 桜井市立学校給食センターの施設整備及び維持管理、その他附帯業務小田原斎場PFI㈱………………………… 小田原市斎場の施設整備及び維持管理、その他附帯業務THAI ASANUMA HOLDINGS CO.,LTD. ……… タイ王国における工事用材料の調達及び販売業務EVERGREEN ENGINEERING & ………CONSTRUCTION PTE. LTD. 東南アジア地区における建物メンテナンス事業 事業の系統図は次のとおりであります。 (注) PFI事業…公共施設等の建設、運営及び維持管理等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う事業手法。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 国内及び海外において、施工品質及び請負金額に関して激しい競争に直面しているため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 規制 建設業法、建築基準法、国土利用計画法、都市計画法、宅地建物取引業法など多数の法令に基づく規制。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:国内外情勢や経済動向等の外部経営環境 / 市況変動(資材調達価格、為替、資金) / 災害(震災、台風、火災、水害、テロ)
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
建設業であり、特定のブランド力や特許による無形資産の優位性は限定的。長年の実績はあるが、それが直接的な価格決定力や顧客ロイヤルティに結びつくとは言い難い。
スイッチングコスト★★☆☆☆
建設プロジェクトは、一度契約すると途中で変更するのはコストやスケジュールの観点から困難。しかし、発注側が複数の建設会社を比較検討する余地はあり、スイッチングコストが非常に高いとは言えない。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
建設業において、ネットワーク効果が直接的な競争優位性につながる場面は少ない。特定の業界団体への所属はあるが、それが参入障壁や顧客囲い込みに大きく寄与するわけではない。
コスト優位★★☆☆☆
建設業は規模の経済が働きやすいが、淺沼組単独での圧倒的なコスト優位性は見出しにくい。資材調達や建設技術において、効率化によるコスト削減努力は行われていると推測される。
規模の経済★★★☆☆
中堅ゼネコンとして一定の事業規模を有しており、大規模プロジェクトの受注能力がある。これにより、より多くの案件を獲得し、収益基盤を安定させる可能性がある。
- 総合建設業建築・土木工事を国内外で幅広く手掛ける事業基盤があります。
- 海外事業展開東南アジアでの建設・メンテナンス事業に強みを持っています。
- PFI事業参画公共施設の運営・維持管理といった安定収益源も確保しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 創業理念・経営方針・長期ビジョン ① 創業理念 当社グループの創業理念である「和の精神」「誠意・熱意・創意」は、創業者である淺沼幸吉の「仕事が仕事を生む」という事業に対する信念を実現するために創業以来変わることなく受け継がれてきたものです。この信念は、立派な仕事をすることで会社の信用が生まれ、その信用こそが次の仕事をいただく最大の資本になるという信念を意味することばです。 ② 経営方針「仕事が仕事を生む」の信念の下、誠実なモノづくりに専心します。・社会の安全・安心・快適の増進に貢献します。・技術力・知力・感性を磨きます。・現場・現物・現人主義を貫きます。・堅実経営に徹します。 ③ 長期ビジョン 創業140年(2032年)時点でのありたい姿として「顧客・協力会社、株主、社員の満足度の向上、および地球環境・社会への貢献に邁進する企業」を長期ビジョンとして掲げています。淺沼組は、あらゆる方々に支えられて事業を営んでいます。仕事を任せてくださるお客様、現場の施工をともに担う協力会社様、当社を応援してくださっている株主様、そして会社を動かす社員。これら全てのステークホルダーに満足していただき、「淺沼組で良かった」と思っていただける事業活動を行う会社でありたいと考えます。また同時に、地球の一員として、社会の一員として、地球環境と社会のより良い未来を創る企業を目指しております。 (2) 経営環境 当連結会計年度における我が国の経済は、企業の景況感は総じて良好であるものの、先行きの景気は減速する見通しであり、米国の関税政策やウクライナ・中東情勢などの地政学的リスクによる世界経済への影響も不安視され、不透明な状況が続いております。 次期の見通しにつきましては、前年度より伸び率は縮小するものの、建設投資全体については引き続き底堅く推移するものと予想されます。然しながら、海外景気の下振れや物価上昇、米国の政策動向等の影響について引き続き注視が必要です。 (3) 中期3ヵ年計画及びエコフレンドリーASANUMA21 当社グループは2024年度を初年度とする「中期3ヵ年計画(2024~2026年度)」を推進しておりますが、中期3ヵ年計画における3年間で注力することとして「6つのテーマ」を掲げており、それぞれにKPIを設定しております。足もとは順調に進捗しておりますが、これら6つのテーマに基づく施策を着実に実行することで計画を達成して参る所存です。計画の詳細につきましては、2024年5月14日に公表いたしました「「中期3ヵ年計画(2024~2026年度)」の策定に関するお知らせ」をご参照ください。 また、2010年度より全社的な地球温暖化防止対策としてスタートさせた「エコフレンドリーASANUMA21」では、持続可能な社会の実現に向け、長期目標を見据えたCO2削減目標の設定をしており、サステナビリティ推進委員会では、TCFD提言への取組み等のサステナビリティ活動を推進しています。そして、英国で設立された国際的な環境非営利団体であるCDP「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(Carbon Disclosure Project)」の気候変動質問書に対し、2024年度も一昨年度から引き続き回答し、昨年度に引き続き「B」スコア評価を得ました。更なる高評価を得られるよう、様々な取組みを強化していきます。 また、2024年3月には、パリ協定に基づく温室効果ガスの排出削減目標SBT(Science Based Targets)を認定する機関「SBTイニシアチブ」にコミットメントレターを提出し、SBT認定の取得を目指すことを表明いたしました。SBTイニシアチブは、企業が掲げる温室効果ガスの削減目標が、パリ協定の「地球の気温上昇を産業革命前と比べて1.5℃未満に抑える」という目標達成に必要な水準を満たす場合、その削減目標を「パリ協定と科学的に整合している目標(SBT)」として認定します。本コミットメントでは2年以内に削減目標を策定することを表明しております。 ① 中期3ヵ年計画(2024~2026年度)A 6つのテーマとKPI(重要達成度指標) テーマ財務・非財務KPI2024年度実績1国内コア事業の強化建築・土木事業のより戦略的・効率的な展開を図る顧客満足度スコア※180点以上(直近2期平均)79.9点(2023年度・2024年度平均)2リニューアル事業の強化前中期3ヵ年計画にて旗揚げ・強化した国内・海外リニューアル事業のレベルアップ連結営業利益におけるリニューアル営業利益 40%以上45.3%3人材の獲得・確保・育成より活力ある組織となるためにエンゲージメントスコア70点以上※269.6点4DX推進快適・効率的な業務の実現労働1時間あたりの売上総利益※3 6,000円以上6,722円5ガバナンス・コンプライアンス・リスク管理の強化全てのステークホルダーに安心していただくために重大な法令違反件数0件0件死亡災害0件0件6環境・社会への貢献自然・社会の一員としてCO2排出量削減率※4スコープ1+2△75%(1990年度対比)スコープ3カテゴリ11△8%(2021年度対比)算出中(算出の上、当社ウェブサイトに開示予定)※1:竣工時に受領する顧客満足度アンケートの回答及び工事成績評定を点数化※2:全社員を対象としたストレスチェックにおけるエンゲージメントに関わる質問項目に対し、4段階中上位2つを回答した割合を点数化(スコア70点は当該割合が70%以上)※3:売上総利益(連結)÷全社員の労働時間(個別)※4:スコープ1・2は1990年度対比の削減率、スコープ3カテゴリ11は2021年度比の削減率。 2030年度・2050年度目標達成に向けた指標。 B 主な経営指標 中期3ヵ年計画の最終年度である2026年度の目標を、売上高1,510億円、営業利益64億円、親会社株主に帰属する当期純利益49億円とし、2026年度における営業利益率を4.2%、自己資本利益率(ROE)は10.0%とします。 C 株主還元 効果的な投資への資金を確保しつつ、前中期3ヵ年計画での配当基準である「配当性向70%以上」を維持し、更に、株式を購入しやすい環境とすべく、2024年8月1日付で普通株式1株につき5株の割合で株式分割を実施し、2025年3月期より中間配当制度を導入しました。配当額については、本中期3ヵ年計画の最終年度の2026年度に42.5円(株式分割後数値)を計画しております。 ② エコフレンドリーASANUMA21A 長期計画2050年を見据えたCO2排出量削減目標を設定対象単位基準年度目標年度年度排出量2030年度2050年度Scope1/2(建設工事のみ対象)原単位t-CO2/億円※119903012▲60%3※2▲90%総量t-CO2199074,19316,322▲78%3,710▲95%Scope3カテゴリ11(自社設計+他社設計)総量t-CO22021693,428589,414▲15%450,728▲35%※1:完工高1億円当たりの排出量※2:目標値の見直し(2023年8月) B 基本方針・脱炭素化の推進 ~脱炭素社会の実現に向けて~・資源の循環 ~循環型社会の実現に向けて~・自然・社会との共生 ~自然・社会との共生をめざして~
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 創業理念・経営方針・長期ビジョン ① 創業理念 当社グループの創業理念である「和の精神」「誠意・熱意・創意」は、創業者である淺沼幸吉の「仕事が仕事を生む」という事業に対する信念を実現するために創業以来変わることなく受け継がれてきたものです。この信念は、立派な仕事をすることで会社の信用が生まれ、その信用こそが次の仕事をいただく最大の資本になるという信念を意味することばです。 ② 経営方針「仕事が仕事を生む」の信念の下、誠実なモノづくりに専心します。・社会の安全・安心・快適の増進に貢献します。・技術力・知力・感性を磨きます。・現場・現物・現人主義を貫きます。・堅実経営に徹します。 ③ 長期ビジョン 創業140年(2032年)時点でのありたい姿として「顧客・協力会社、株主、社員の満足度の向上、および地球環境・社会への貢献に邁進する企業」を長期ビジョンとして掲げています。淺沼組は、あらゆる方々に支えられて事業を営んでいます。仕事を任せてくださるお客様、現場の施工をともに担う協力会社様、当社を応援してくださっている株主様、そして会社を動かす社員。これら全てのステークホルダーに満足していただき、「淺沼組で良かった」と思っていただける事業活動を行う会社でありたいと考えます。また同時に、地球の一員として、社会の一員として、地球環境と社会のより良い未来を創る企業を目指しております。 (2) 経営環境 当連結会計年度における我が国の経済は、企業の景況感は総じて良好であるものの、先行きの景気は減速する見通しであり、米国の関税政策やウクライナ・中東情勢などの地政学的リスクによる世界経済への影響も不安視され、不透明な状況が続いております。 次期の見通しにつきましては、前年度より伸び率は縮小するものの、建設投資全体については引き続き底堅く推移するものと予想されます。然しながら、海外景気の下振れや物価上昇、米国の政策動向等の影響について引き続き注視が必要です。 (3) 中期3ヵ年計画及びエコフレンドリーASANUMA21 当社グループは2024年度を初年度とする「中期3ヵ年計画(2024~2026年度)」を推進しておりますが、中期3ヵ年計画における3年間で注力することとして「6つのテーマ」を掲げており、それぞれにKPIを設定しております。足もとは順調に進捗しておりますが、これら6つのテーマに基づく施策を着実に実行することで計画を達成して参る所存です。計画の詳細につきましては、2024年5月14日に公表いたしました「「中期3ヵ年計画(2024~2026年度)」の策定に関するお知らせ」をご参照ください。 また、2010年度より全社的な地球温暖化防止対策としてスタートさせた「エコフレンドリーASANUMA21」では、持続可能な社会の実現に向け、長期目標を見据えたCO2削減目標の設定をしており、サステナビリティ推進委員会では、TCFD提言への取組み等のサステナビリティ活動を推進しています。そして、英国で設立された国際的な環境非営利団体であるCDP「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(Carbon Disclosure Project)」の気候変動質問書に対し、2024年度も一昨年度から引き続き回答し、昨年度に引き続き「B」スコア評価を得ました。更なる高評価を得られるよう、様々な取組みを強化していきます。 また、2024年3月には、パリ協定に基づく温室効果ガスの排出削減目標SBT(Science Based Targets)を認定する機関「SBTイニシアチブ」にコミットメントレターを提出し、SBT認定の取得を目指すことを表明いたしました。SBTイニシアチブは、企業が掲げる温室効果ガスの削減目標が、パリ協定の「地球の気温上昇を産業革命前と比べて1.5℃未満に抑える」という目標達成に必要な水準を満たす場合、その削減目標を「パリ協定と科学的に整合している目標(SBT)」として認定します。本コミットメントでは2年以内に削減目標を策定することを表明しております。 ① 中期3ヵ年計画(2024~2026年度)A 6つのテーマとKPI(重要達成度指標) テーマ財務・非財務KPI2024年度実績1国内コア事業の強化建築・土木事業のより戦略的・効率的な展開を図る顧客満足度スコア※180点以上(直近2期平均)79.9点(2023年度・2024年度平均)2リニューアル事業の強化前中期3ヵ年計画にて旗揚げ・強化した国内・海外リニューアル事業のレベルアップ連結営業利益におけるリニューアル営業利益 40%以上45.3%3人材の獲得・確保・育成より活力ある組織となるためにエンゲージメントスコア70点以上※269.6点4DX推進快適・効率的な業務の実現労働1時間あたりの売上総利益※3 6,000円以上6,722円5ガバナンス・コンプライアンス・リスク管理の強化全てのステークホルダーに安心していただくために重大な法令違反件数0件0件死亡災害0件0件6環境・社会への貢献自然・社会の一員としてCO2排出量削減率※4スコープ1+2△75%(1990年度対比)スコープ3カテゴリ11△8%(2021年度対比)算出中(算出の上、当社ウェブサイトに開示予定)※1:竣工時に受領する顧客満足度アンケートの回答及び工事成績評定を点数化※2:全社員を対象としたストレスチェックにおけるエンゲージメントに関わる質問項目に対し、4段階中上位2つを回答した割合を点数化(スコア70点は当該割合が70%以上)※3:売上総利益(連結)÷全社員の労働時間(個別)※4:スコープ1・2は1990年度対比の削減率、スコープ3カテゴリ11は2021年度比の削減率。 2030年度・2050年度目標達成に向けた指標。 B 主な経営指標 中期3ヵ年計画の最終年度である2026年度の目標を、売上高1,510億円、営業利益64億円、親会社株主に帰属する当期純利益49億円とし、2026年度における営業利益率を4.2%、自己資本利益率(ROE)は10.0%とします。 C 株主還元 効果的な投資への資金を確保しつつ、前中期3ヵ年計画での配当基準である「配当性向70%以上」を維持し、更に、株式を購入しやすい環境とすべく、2024年8月1日付で普通株式1株につき5株の割合で株式分割を実施し、2025年3月期より中間配当制度を導入しました。配当額については、本中期3ヵ年計画の最終年度の2026年度に42.5円(株式分割後数値)を計画しております。 ② エコフレンドリーASANUMA21A 長期計画2050年を見据えたCO2排出量削減目標を設定対象単位基準年度目標年度年度排出量2030年度2050年度Scope1/2(建設工事のみ対象)原単位t-CO2/億円※119903012▲60%3※2▲90%総量t-CO2199074,19316,322▲78%3,710▲95%Scope3カテゴリ11(自社設計+他社設計)総量t-CO22021693,428589,414▲15%450,728▲35%※1:完工高1億円当たりの排出量※2:目標値の見直し(2023年8月) B 基本方針・脱炭素化の推進 ~脱炭素社会の実現に向けて~・資源の循環 ~循環型社会の実現に向けて~・自然・社会との共生 ~自然・社会との共生をめざして~
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国の経済は、企業の景況感は総じて良好であるものの、先行きの景気は減速する見通しであり、米国の関税政策やウクライナ・中東情勢などの地政学的リスクによる世界経済への影響も不安視され、不透明な状況が続いております。 このような状況の中、当社グループは、「中期3ヵ年計画(2024~2026年度)」をスタートさせてから1年が経過し、各施策を着実に遂行しております。3年間で注力する「6つのテーマ」を選定しておりますが、その一つである「国内コア事業の強化」では、受注時利益率や作業所の4週8閉所、施工体制等を確保できる受注の獲得に努める「選別受注」を一層強化いたしました。また、環境配慮や人の健康等に資する取組み「GOOD CYCLE PROJECT」における当社独自技術の提案強化が、設計施工や特命受注の増加にも寄与してきております。6つのテーマの一つである「ガバナンス・コンプライアンス・リスク管理の強化」においては、IR強化の一環で、より多くの投資家様へ当社の事業活動を知っていただけるよう多様な形態での投資家説明会の開催や、新しい投資家プラットフォームの活用を開始しました。さらに、「DX推進」においては、2024年3月に、経済産業省による「DX認定制度」で定める「DX認定事業者」の認定を取得しました。これはデジタル技術による社会変革に対して経営者に求められる事項を取りまとめた「デジタルガバナンス・コード」に対応し、DX推進の準備が整っていると認められた企業を認定する制度です。建設業界では労働人口の減少が進み、事業・技術継承が喫緊の課題と捉えており、DXによる業務効率化・生産性向上は、これらの課題解決に向けた一助になると考えております。当社は引き続きDXを推進して参ります。 その他の施策においても着実に取り組んでいくことで様々な社会変化に対応し、新技術開発による人材不足対策をはじめとした生産性の向上、既存技術の洗練や新領域へも挑戦し、多様に変化する経営環境の下、経営課題をしっかりと捉え、全役職員一丸となってさらなる企業価値向上を目指してまいります。 当社グループにおきましては、当連結会計年度の受注高は1,806億2千4百万円となり、前連結会計年度比1.8%の増加となりました。 売上高につきましては、1,670億5百万円となり、前連結会計年度比9.4%の増加となりました。 損益に関しましては、売上総利益につきましては、179億9千1百万円(前年同期比27.2%増)となりました。また、営業利益及び経常利益につきましては、それぞれ、営業利益68億6千7百万円(前年同期比69.3%増)、経常利益65億4千5百万円(前年同期比52.0%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、46億9千2百万円(前年同期比0.5%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。(建 築) 受注高は1,550億9千7百万円(前年同期比2.0%増)、売上高は1,413億7千万円(前年同期比9.6%増)となり、セグメント利益は143億5千6百万円(前年同期比35.4%増)となりました。(土 木) 受注高は255億2千6百万円(前年同期比1.1%増)、売上高は222億9千1百万円(前年同期比9.0%増)となり、セグメント利益は27億2千5百万円(前年同期比6.5%増)となりました。 また、「その他」の事業につきましては、売上高33億4千4百万円(前年同期比2.5%増)、セグメント利益6億4千2百万円(前年同期比14.5%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の増加は51億8千4百万円(前連結会計年度は31億6千9百万円の資金の減少)となりました。これは売上債権が増加したものの、未成工事受入金の増加及び税金等調整前当期純利益を計上したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の減少は7億8千4百万円(前連結会計年度は26億4千9百万円の資金の増加)となりました。これは主に無形固定資産の取得による支出によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の減少は9億1千3百万円(前連結会計年度は14億1千万円の資金の増加)となりました。これは主に長期借入れによる収入があったものの、長期借入金の返済による支出、配当金の支払及び連結範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出によるものであります。 以上の結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物は、38億1百万円増加し、当連結会計年度末には168億3千3百万円(前連結会計年度比29.2%の増加)となりました。 ③ 生産、受注及び売上の状況a.受注実績セグメントの名称前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)(百万円)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)(百万円)建 築152,123155,097土 木25,24325,526合計177,366180,624(注) 当社グループでは建設事業以外では受注生産を行っておりません。 b.売上実績セグメントの名称前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)(百万円)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)(百万円)建 築128,961141,370土 木20,45322,291その他3,2613,344合計152,676167,005(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。2 当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載しておりません。3 売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。 なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次のとおりであります。 建設事業における受注工事高及び完成工事高の状況a.受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高期別区分前期繰越工事高(百万円)当期受注工事高(百万円)計(百万円)当期完成工事高(百万円)次期繰越工事高(百万円)前事業年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)建築工事119,486146,168265,654121,979143,675土木工事30,30922,22452,53419,75732,776計149,795168,393318,188141,737176,451当事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)建築工事143,675143,828287,503134,318153,185土木工事32,77625,50658,28220,95737,325計176,451169,334345,786155,275190,511(注)1 前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含んでおります。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。2 次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)であります。 b.受注工事高の受注方法別比率 工事受注方法は、特命と競争に大別されます。期別区分特命(%)競争(%)計(%)前事業年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)建築工事57.842.2100.0土木工事18.082.0100.0当事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)建築工事50.050.0100.0土木工事27.073.0100.0(注) 百分比は請負金額比であります。 c.完成工事高期別区分官公庁(百万円)民間(百万円)計(百万円)前事業年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)建築工事15,974106,004121,979土木工事12,0007,75719,757計27,974113,762141,737当事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)建築工事11,545122,772134,318土木工事12,0918,86520,957計23,637131,638155,275(注)1 完成工事高のうち主なものは、次のとおりであります。 前事業年度丸徳産業株式会社(仮称)丸徳産業(株)稲沢第一物流センター新築工事能瀬精工株式会社(仮称)能瀬精工株式会社 奈良第二工場新築工事大阪市高速電気軌道株式会社(仮称)Osaka Metro なんばビル プロジェクト積水ハウス株式会社(仮称)上野二丁目ホテル計画 新築工事 当事業年度センコーグループホールディングス株式会社(仮称)センコーグループホールディングス東大阪第2PDセンター建設工事フジテック株式会社フジテック株式会社(仮称)品質ラボ計画株式会社タカラレーベン(仮称)レーベン鶴岡上畑町新築工事関東地方整備局R5綾瀬川左岸大曽根地先堤防護岸整備工事 2 前事業年度及び当事業年度ともに完成工事高総額に対する割合が、100分の10以上の相手先はありません。 d.次期繰越工事高(2025年3月31日現在)区分官公庁(百万円)民間(百万円)計(百万円)建築工事30,181123,004153,185土木工事26,66810,65737,325計56,849133,661190,511(注) 次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりであります。 千葉貨物施設開発特定目的会社(仮称)DPL千葉レールゲート 新築工事2025年9月完成予定東急株式会社(仮称)大田区西蒲田七丁目計画新築工事2026年3月完成予定奈良県文化会館整備工事2027年3月完成予定東急アルス本郷マンション建替管理組合(仮称)東急アルス本郷建替え計画新築工事2025年10月完成予定関西高速鉄道株式会社なにわ筋線西本町駅部土木工事2028年3月完成予定西日本高速道路株式会社京滋バイパス 吹前高架橋他3橋耐震補強工事2026年10月完成予定 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(経営成績) 当連結会計年度における経済環境につきましては、官庁・民間ともに建設投資は堅調に推移しており、概ね景気は良好でありました。しかし、米国による関税政策やウクライナ情勢など世界経済は未だ不透明な状況が続いており、先行きのリスク要因をみると世界経済の下振れリスク等には注意が必要な状況であります。 国内建設市場において民間は引き続き回復基調にあり、官庁でも国土強靭化をはじめとした公共事業関係費が確保されていることから堅調に推移しました。 そのような環境の中、当社グループにおける受注活動につきましては、官庁工事、民間工事ともに受注を伸ばし、前期比増の1,806億2千4百万円となり、計画値である1,412億円を約394億円上回ることができました。 売上高につきましては、提出会社においては工事が順調に進捗したこと、海外子会社が堅調に推移したことにより、計画値を133億4千5百万円上回る1,670億5百万円となりました。 損益に関しましては、売上総利益が179億9千1百万円となり、計画値を18億9千1百万円上回りました。営業利益および経常利益はそれぞれ68億6千7百万円、65億4千5百万円となり、営業利益は計画値を9億3千7百万円上回り、経常利益は計画値を7億2千5百万円上回りました。親会社株主に帰属する当期純利益は計画値を6億7千2百万円上回る46億9千2百万円となりました。業績数値につきましては、ほぼ計画通りという結果となりました。 なお、自己資本利益率(ROE)は前連結会計年度比0.2ポイント減の10.1%となり、計画値を上回ることができました。 (セグメントごとの経営成績) 建築部門の経営成績は、受注高が前連結会計年度比2.0%増の1,550億9千7百万円となり、計画値を378億9千7百万円上回りました。これは国内民間工事で大型物件の受注が相次いだことが主な要因です。 売上高につきましては、前連結会計年度比9.6%増の1,413億7千万円となり、計画値からは98億7千万円上回りました。これは、国内において大型工事が順調に進捗したことによります。セグメント利益は前連結会計年度比35.4%増の143億5千6百万円となりました。これは海外子会社が好調に推移したことなどによります。 土木部門の経営成績は、受注高が前連結会計年度比1.1%増の255億2千6百万円となり、計画値を15億2千6百万円上回りました。これは官庁および民間工事で大型受注が相次いだことによります。 売上高につきましては、前連結会計年度比9.0%増の222億9千1百万円となり、計画値からは12億9千1百万円上回りました。これは、設計変更による追加工事が発生したことなどによります。セグメント利益は前連結会計年度比6.5%増の27億2千5百万円となりました。これは売上高の増加に加え、利益率の高い大型工事があったためです。 (財政状態) 当連結会計年度末における財政状態は、資産合計が1,152億4千万円となり、前連結会計年度比139億8千8百万円の増加となりました。これは売上の増加により受取手形・完成工事未収入金等が88億1千万円増加したこと等によるものです。 負債合計は、691億2百万円となり、前連結会計年度比165億5千6百万円の増加となりました。これは主に未成工事受入金が43億7千1百万円増加したことや、長期借入金が89億6千3百万円増加したこと等によります。 純資産合計は、461億3千8百万円となり、前連結会計年度比25億6千7百万円の減少となりました。これは、子会社であるEVERGREEN ENGINEERING & CONSTRUCTION PTE. LTD.の株式を追加取得したことなどにより、資本剰余金が19億8千万円、非支配株主持分が6億5千2百万円それぞれ減少したことに加え、親会社株主に帰属する当期純利益の計上や配当金の支払などの結果、利益剰余金が2億7百万円増加したこと等によるものです。 この結果、連結自己資本比率は39.7%となり、前連結会計年度末から7.4ポイント減少しました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、38億1百万円増加し、当連結会計年度末では168億3千3百万円となりました。これは未成工事受入金の増加及び税金等調整前当期純利益を計上したことによるキャッシュ・フローが51億8千4百万円の増加となった一方、無形固定資産の取得により投資活動によるキャッシュ・フローが7億8千4百万円の減少、配当金の支払及び連結範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出により財務活動によるキャッシュ・フローが9億1千3百万円減少したことによるものです。 当社グループにおける主な資金需要は、建設事業における工事施工に要する工事費、販売費及び一般管理費ならびに技術開発・ICT関連の設備投資や新領域関連の投資資金です。 運転資金については、金融機関からの借入金及び社債の発行により調達しており、設備投資資金等については、内部留保等の自己資金でまかなっております。 当社は中期3ヵ年計画において、資金投入計画と共に株主還元計画を打ち出しており、競争力の維持・強化のための成長投資と株主還元のバランスを取る方針としております。株主配当につきましては、中期3ヵ年計画において連結配当性向を70%以上としており、2025年3月期の配当は1株当たり41円、連結配当性向70.4%としました。また、次期の配当につきましても引き続き連結配当性向70%以上を維持する計画としております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に準拠して作成しておりますが、この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われており、資産・負債や収益・費用の金額にその結果が反映されております。 これらの見積りにつきましては、過去の実績等を踏まえながら継続して評価し、必要に応じ見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらの見積りと異なることがあります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。
事業リスク
- 外部環境変動国内外の経済状況や災害、紛争などが工事需要に影響を与える可能性があります。
- コスト変動資材価格や労務費の高騰、為替変動が事業運営に影響を及ぼすリスクがあります。
- 安全・品質問題工事中の事故や施工後の不具合が発生した場合、信頼失墜や補償費用が発生するリスクがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】 投資者の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、次のようなものがあります。ただし、これらは当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外の予見し難いリスクも存在します。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 当社グループにおいては建設事業を中心とする事業の内容に鑑み、次のようなリスクが存在しております。 (1) 国内外情勢や経済動向等の外部経営環境に関わるリスク① 外部経営環境に関わるリスク 当社グループは、日本、グアム及び東南アジアで建設事業を展開しており、工事需要は、各国の政治動向、経済動向、天災または悪天候、テロや地域紛争、戦争、疫病の発生・蔓延等により大幅に減少する可能性があります。 また、当社グループの取引は、取引ごとの請負代金が大きく、工事の着工から完成引渡しまでの期間が長期に亘るため、工事代金の受領前に取引先の競争環境や事業環境が大幅に変化し、信用不安が生じた場合、当社グループの事業運営に影響を及ぼす可能性があります。② 競争環境に関わるリスク 当社グループは、国内及び海外において、施工品質及び請負金額に関して激しい競争に直面しております。国内では、既存の建設会社との競争に加え、設備会社やプラント会社との競争、海外では、各国及び日本の海外子会社との競争が激化しております。上述のように、現在の当社グループの競争環境や事業環境が大幅に変化した場合、当社グループの経営に影響を及ぼす可能性があります。③ PFI事業に関わるリスク 当社グループは、その他の事業としてPFI事業を行っていますが、運営期間が最長2036年までと長期に亘っております。事業運営の間に上述のように、競争環境や事業環境が大幅に変化した場合、当社グループの経営に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 市況変動に関わるリスク① 資材調達価格等に関わるリスク 当社グループの建設事業は、各工事業者、資材業者等の協力会社の提供するサービスに一定程度依存しており、協力会社と共に、主要資材価格や労務価格が高騰した場合、当社グループの事業運営に影響を及ぼす可能性があります。② 為替変動に関わるリスク 当社グループは、日本国外においても事業を展開しており、外貨建により、収益の一部を受領し、費用の一部を支払っております。これら為替変動による収支変動を軽減する目的で、収入で得た外貨は外貨建の支出に充当することを基本としておりますが、当社連結財務諸表において海外工事の外貨建ての財務諸表金額は日本円に換算されるため、当社連結財務諸表は日本円と各通貨間の為替相場変動の影響を受けます。為替相場の変動により、当社グループの事業、財務状況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。③ 資金・金融市場に関わるリスク 当社グループは、建設工事の施工時に多額の立替を必要としており、その資金需要に応じる為に金融機関や市場からの資金調達を行う可能性があります。当社グループの資金調達能力や資金調達コストについては、資金・金融市場の動向や当社グループの信用力の変動等により、資金調達の制約や資金調達コストの上昇を招く可能性があります。 (3) 災害に関わるリスク 当社グループの事業地は日本全国及び海外に亘り、かつ屋外が主であり、各地域によりそれぞれの特性があります。そのため、各地域において大規模な震災や台風、火山の噴火等が発生した場合もしくは当該施工現場において火災や水害、テロ攻撃等の災害が発生し、工事の遅延や追加費用が発生した場合、当社グループの経営に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (4) 安全品質環境に関わるリスク① 安全に関わるリスク 当社グループでは、施工中の安全性の確保のため、日々様々な取組みを実施しておりますが、事故を発生させてしまった場合、当社グループの施工の安全性に対する顧客の信頼及び社会的評価が失墜するだけでなく、死傷した作業員や第三者への補償等に対応しなければならないことから、当社グループの業績に極めて深刻な影響を与える可能性があります。なお、施工事故に伴う各種損害の軽減、並びに被災者への確実な賠償を行う目的で、現在業界水準と同程度の補償額・補償範囲の損害賠償保険に加入しております。② 品質に関わるリスク 当社グループでは、施工物件の品質性の確保のため、日々様々な取組みを実施しておりますが、施工後の物件に契約不適合が発生した場合、当社グループの施工の品質性に対する顧客の信頼及び社会的評価が失墜するだけでなく、契約不適合責任による顧客や第三者への補償等に対応しなければならないことから、当社グループの業績に極めて深刻な影響を与える可能性があります。 (5) 法的規制・訴訟に関わるリスク 当社グループの事業は、様々な側面において、国際的な規制並びに政府及び地方自治体レベルの法令及び規則に基づく規制に服しております。これらの規制の変化等により、当社グループの事業がさらに規制され、また、大幅な費用の増加が必要となる可能性があります。① 法的規制に関わるリスク 当社グループの事業は、建設業法、建築基準法、国土利用計画法、都市計画法、宅地建物取引業法、品質確保法、建設リサイクル法、産業廃棄物法、独占禁止法その他諸外国の類似の法令等の定めに基づき事業を行っておりますが、これらに変更が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、コンプライアンス体制の充実を図っておりますが、これらの法令に違反した場合、行政処分などにより、業績、事業運営に影響を及ぼす可能性があります。② 訴訟に関わるリスク 当社グループは事業活動に関して各種の訴訟に巻き込まれるおそれがあり、係争中の事案においては、当社グループの主張や予測と相違する結果となった場合には、追加的な支出や引当金の計上により業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) IT(情報システム)、顧客情報の取り扱いに関わるリスク 当社グループは、業務の多くを情報システムに依存しております。コンピュータ・プログラムの不具合やコンピュータ・ウイルス等のサイバー攻撃によって情報システムに様々な障害が生じた場合には、重要なデータの喪失に加えて、建設施工に支障が生じる等、当社グループの経営に影響を及ぼす可能性があります。また、情報システムを支える電力、通信回線等のインフラに大規模な障害が発生した場合、当社グループの業務に重大な支障をきたす可能性があります。 また、当社グループが保有する個人情報が取り扱い不備または不正アクセス等により漏洩した場合には、当社グループの事業、またはシステムに対する社会的評価が傷つけられ、顧客及び市場の信頼が低下して、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 人材・労務に関わるリスク 当社グループの事業運営には、各取引の施工、運営に関連して法律上要求される国家資格を始めとする各種の資格や技能を有する人材の確保が必要ですが、当社グループの従業員がその業務に必要なこれらの資格や技能を取得するまでには相応の期間を要することから、当社グループが想定する人員体制を必要な時期に確保できない場合には、当社グループの事業運営が影響を受ける可能性があります。 また、当社グループの従業員は労働組合に所属しておりますが、当社グループの従業員による集団的なストライキ等の労働争議が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 新型感染症拡大に関するリスクについて 新型感染症が拡大した場合の当社グループへの影響につきましては、国内外における経済活動の制約等から以下のリスクが想定されます① 新型感染症の収束が長引くことに伴う経済活動の減速・停滞により、建設投資の先送りや中止・抑制など建設需要が落ち込むことにより、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。② 感染拡大が収まらない場合、経済活動の制約措置が講じられ、建設中の工事物件の施工停止等に伴う完成工事高の減少や工事原価の増加により完成工事粗利益が減少し、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。③ 経済活動の停滞により、協力会社において業績悪化や事業継続に支障が発生した場合、施工労務者不足等、当社グループにおける施工能力が低下することにより当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。④ 世界的な経済活動の停滞によるサプライチェーンの混乱により建設資材の調達に支障が出ることで、調達価格の上昇や工事進捗の遅延等が発生し、工事原価が膨らむことにより当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。