バローホールディングス(9956)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 5,205 | 154 | 105 | 7 | 9.8 | 205.8 | — | 39.7 |
| FY2017 | 5,440 | 135 | 76 | 35 | 6.7 | 148.0 | 40.0 | 39.3 |
| FY2018 | 5,659 | 142 | 79 | -43 | 6.3 | 153.1 | 45.0 | 40.0 |
| FY2019 | 6,781 | 155 | 65 | 43 | 4.6 | 120.6 | 48.0 | 34.1 |
| FY2020 | 7,302 | 256 | 126 | 160 | 8.1 | 234.5 | 52.0 | 35.3 |
| FY2021 | 7,325 | 212 | 90 | -24 | 5.6 | 167.9 | 54.0 | 36.2 |
| FY2022 | 7,600 | 201 | 76 | 105 | 4.5 | 141.6 | 56.0 | 36.6 |
| FY2023 | 8,078 | 228 | 119 | 124 | 6.7 | 223.0 | 58.0 | 36.9 |
| FY2024 | 8,544 | 232 | 137 | -21 | 7.3 | 257.7 | 65.0 | 37.2 |
| FY2025 | — | — | — | — | — | — | 68.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
バローホールディングスは、特定の強力なブランドや特許、規制ライセンス、独占的IPを前面に押し出した事業モデルではない。スーパーマーケット事業が中心であり、地域密着型の店舗展開が主であるため、無形資産による競争優位性は限定的と考えられる。
スーパーマーケットという業態の性質上、顧客が他社へ乗り換える際の直接的な金銭的・時間的コストは低い。しかし、長年の利用による習慣や、特定の店舗への愛着、ポイントカード等のロイヤリティプログラムによる限定的なスイッチング・コストは存在する可能性がある。
バローホールディングスの事業モデルは、ユーザー数の増加がサービス価値を直接的に高めるネットワーク効果を生み出す構造ではない。個々の店舗の利用体験が中心であり、顧客間のネットワークによる価値向上は見られない。
同社は、中部地方を中心に広範な店舗網と、自社での物流・加工センター(ユーデリカ等)を持つことで、規模の経済を活かした効率的な仕入れ・物流・商品開発を実現している。これにより、競合他社と比較して一定のコスト優位性を確保している可能性がある。
中部地方におけるスーパーマーケット業界では、バローホールディングスはトップクラスの売上高と店舗数を誇る。この地域での規模の経済と、地域特性に合わせた商品開発・店舗運営により、効率的な事業展開が可能となっており、少数寡占的な地位を築いている。
競合との比較優位
JMHDはドラッグストア事業が中心であり、バローとは事業ポートフォリオが異なる。バローはスーパーマーケット事業に強みを持つ。
ライフコーポレーションは首都圏・近畿圏を中心に展開しており、バローとは主要な事業地域が異なる。ライフはより高付加価値な商品展開や都市型店舗に強みを持つ傾向がある。
ヤオコーは首都圏を中心に展開し、地域密着と高品質な商品・サービスで評価が高い。バローとは主要な事業地域が異なり、ヤオコーはより広範な地域でのブランド認知度が高い可能性がある。
強気シナリオ
中部地方における圧倒的なシェアと規模の経済を維持・拡大できる。
PB商品開発力や物流効率化によるコスト優位性をさらに強化できる。
M&Aや新規事業(ドラッグストア等)による成長余地がある。
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社(ライフコーポレーション、ヤオコー等)の攻勢により、地域シェアが低下する。
消費者の嗜好変化やECシフトに対応できず、既存事業の成長が鈍化する。
人件費や原材料費の高騰がコスト優位性を侵食する。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
バローホールディングスの投資が失敗するには、まず中部地方における同社の規模の経済と地域密着型の強みが、競合他社のより洗練された商品戦略や、オンライン販売への迅速な適応能力によって凌駕される必要がある。具体的には、ライフコーポレーションやヤオコーが、より魅力的なプライベートブランドや、利便性の高いオムニチャネル戦略を強力に展開し、バローの顧客基盤を侵食し始めるシナリオが考えられる。また、同社が長年培ってきた物流・加工ノウハウが陳腐化し、新たなテクノロジー(AIを活用した需要予測、自動化された倉庫システム等)への投資が遅れることで、コスト競争力も失われる可能性がある。さらに、地域経済の構造的な変化(人口減少、所得水準の低下)が、同社の既存事業の成長性を根本から否定するような事態も考えられる。これらの要因が複合的に作用し、同社の優位性が急速に失われることが、投資の失敗につながるだろう。
5年後のモート予測
中部地方での圧倒的なシェアを維持しつつ、PB強化や物流効率化で利益率を改善。ドラッグストア事業の拡大やM&Aにより、売上・利益ともに堅調に成長する。
既存のスーパーマーケット事業は安定的に推移するが、競争激化により大幅な成長は限定的。PB強化やコスト削減努力により、緩やかな利益成長を維持する。
競合の攻勢や消費者の嗜好変化により、既存店売上が低迷。コスト上昇圧力も加わり、利益は減少傾向となる。新規事業の成長も鈍化する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 1,998億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 37.2% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 15.4% | |
| 6. 適度なPER | PER 14.6倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.16倍 |
合格数:4/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-06-29 臨時報告書