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乃村工藝社(9716)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

乃村工藝社グループは、ディスプレイ事業を主軸とし、集客環境づくりの調査・コンサルティングから企画・デザイン、設計、制作施工、さらには施設運営管理までを一貫して手掛けています。物販店、飲食店、百貨店、ショッピングセンターといった商業施設から、企業PR施設、博物館、美術館、テーマパーク、ホテル、博覧会イベントなど、多岐にわたる市場で事業を展開しています。人と情報が交流する「コミュニケーションメディア」としての空間づくりを通じて収益を上げており、国内全域に加え、中国、シンガポール、マレーシアといったアジア市場でも事業を展開しています。

出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

乃村工藝社グループは、主に「ディスプレイ事業」と「レストラン・ショップ事業」の2つの事業セグメントで構成されています。ディスプレイ事業は、商業施設、文化施設、イベント会場など、人が集まる空間の企画・デザインから施工、運営までを一貫して手掛ける主力事業であり、売上高1102.93億円、営業利益55.1億円とグループの収益の大部分を占めています。一方、レストラン・ショップ事業は売上高7.87億円、営業利益は-0.09億円と小規模であり、現時点ではグループ全体の業績への貢献は限定的です。事業は国内全域に加え、中国、シンガポール、マレーシアといったアジア地域でも展開しています。

2022-02 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Display 事業 1,103 55 5.0%
RestaurantAndShop 事業 8 -0 -1.1%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,175 文字
3【事業の内容】 乃村工藝社グループ(以下、「当社グループ」という。)は当社、連結子会社7社により構成されており、ディスプレイ事業におきまして、集客環境づくりの調査・コンサルティング、企画・デザイン、設計、制作施工ならびに各種施設・イベントの活性化、運営管理などの業務をおこなっているほか、これらに関連する事業活動を展開しております。 ディスプレイ事業における市場分野別の区分概要は次のとおりであります。① 専門店市場物販店、飲食店、サービス業態店舗等② 百貨店・量販店市場百貨店、量販店等③ 複合商業施設市場ショッピングセンター等④ 広報・販売促進市場企業PR施設、ショールーム、セールスプロモーション、CI等⑤ 博物館・美術館市場博物館、文化施設、美術館等⑥ 余暇施設市場テーマパーク、ホテル・リゾート施設、アミューズメント施設、エンターテインメント施設、動物園、水族館等⑦ 博覧会・イベント市場博覧会、見本市、文化イベント等⑧ その他市場上記以外の市場に係るもの(オフィス、ブライダル施設、サイン、モニュメント、飲食・物販事業等) 専門店市場、百貨店・量販店市場および複合商業施設市場においては、当社を中心に、子会社では㈱ノムラアークスが主として事業展開をおこなっております。 広報・販売促進市場、博物館・美術館市場、余暇施設市場および博覧会・イベント市場においては、当社を中心に、子会社では㈱ノムラメディアス、㈱六耀社が主として事業展開をおこなっております。 その他市場においては、オフィス、ブライダル施設等について当社および各子会社が事業展開をおこなっております。また、子会社の㈱シーズ・スリーは、人材派遣や施設運営等をおこなっております。 北海道支店、東北支店、中四国支店、九州支店、金沢営業所、沖縄営業所は、全ての市場について首都圏・近畿圏・中部圏以外の担当地域の開発をおこなっております。これにより国内全域を網羅しております。 海外においては、アジア市場の開拓を目指し、乃村工藝建築装飾(北京)有限公司(中華人民共和国北京市)、NOMURA Design & Engineering Singapore Pte. Ltd.(シンガポール共和国)、NOMURA Design & Engineering Malaysia Sdn. Bhd.(マレーシア)がそれぞれ拠点を設けております。 当社グループは、これらの市場を人と人、人と情報が交流するコミュニケーションメディアとしてとらえ、社会環境・都市環境の最適化の実現に向けて研究し、人の集まる環境の整備を通して社会への貢献につとめております。 なお、当社グループは、ディスプレイ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 事業の系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
集客環境づくりの調査・コンサルティング、企画・デザイン、設計、制作施工の専門性。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:景気変動 / 法的規制 / 品質管理・環境保全・安全衛生
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 9 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★☆☆☆
根拠:中程度ブランド・特許・許認可

乃村工藝社は、商業施設、ホテル、オフィスなどの空間デザイン・施工において長年の実績とノウハウを蓄積しており、特定の顧客層からの信頼は厚い。しかし、ブランド力や特許による明確な独占性は限定的であり、デザインや施工技術は模倣される可能性がある。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

商業施設や大規模イベントの空間デザイン・施工は、一度契約すると、仕様変更や再度の業者選定に多大なコストと時間がかかるため、顧客は既存の施工業者との継続取引を望む傾向が強い。特に、複雑な要件や長期間のプロジェクトではスイッチング・コストが高くなる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

乃村工藝社のビジネスモデルは、顧客との直接的な関係構築が中心であり、プラットフォーム型のようなネットワーク効果は発生しない。ユーザーが増えることでサービスの価値が向上する構造ではない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

資材調達や施工管理における効率化努力は行われているが、業界全体として人件費や資材費の変動影響を受けやすく、構造的なコスト優位性を確立しているとは言えない。競合他社との価格競争力は、品質や実績とのバランスで決まる。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

国内の大型商業施設やイベント会場などの空間デザイン・施工市場において、大手プレイヤーとして一定のシェアを確保している。大規模プロジェクトの遂行能力や、サプライヤーとの関係性において、規模の経済が働く場面はある。

乃村工藝社グループは、集客環境づくりにおける調査・コンサルティングから企画・デザイン、設計、制作施工、運営管理までを一貫して提供できる総合力が強みです。特定の取引先に依存せず、幅広い顧客基盤を持つことで安定した事業運営を図っています。また、国内全域を網羅する拠点展開に加え、アジア市場にも進出しており、多様な市場ニーズに対応できる体制を構築しています。品質管理、環境保全、安全衛生に関する国際的なマネジメントシステム(ISO9001, ISO14001, COHSMS)を運用し、高い技術水準と信頼性を維持している点も競争優位性と言えるでしょう。

出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

事業リスク

乃村工藝社グループは、景気変動による設備投資や広告宣伝費の抑制が、プロジェクトの延期や中止につながり業績に影響を及ぼす可能性があります。また、建設業法などの法的規制の改廃や抵触が生じた場合、業務遂行に支障が出るリスクがあります。品質上の欠陥、産業廃棄物処理における不法投棄、制作・施工現場での事故などが発生した場合には、社会的信用が低下し、損害賠償責任の発生や受注への影響が懸念されます。さらに、自然災害や新型ウイルスパンデミックによる工事の中断・遅延、地域経済の停止なども業績に影響を与える可能性があります。

出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,138 文字
3【事業等のリスク】当社グループの事業などを遂行するうえで、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、当社グループでは、事業等のリスクを、将来の経営成績等に与える影響の程度や発生の蓋然性等に応じて、「特に重要なリスク」「重要なリスク」に分類しています。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (特に重要なリスク)リスク項目リスクの説明リスク対策①景気変動特定の取引先に依存することなく、幅広い顧客からの受注を確保しており、安定した取引基盤を有しております。しかし、景気の動向によっては、設備投資や広告宣伝費の抑制が進み、計画されていたプロジェクトが延期・中止となるなど、業績に影響を及ぼす可能性があります。・市場動向を見据えた要員計画の立案・営業力、生産性の向上・事業領域の拡大を通じた収益源の多様化・盤石な財務体質の構築②法的規制事業活動をおこなううえで、建設業法や建築士法など様々な法規制の適用を受けております。今後、これらの法規制が改廃された場合のほか、何らかの事情により法律に抵触する事態が生じた場合には、業務遂行に支障が生じ、業績に影響を及ぼす可能性があります。・関係法令等の動向への情報収集およびその影響分析・関連部署による対応方法の事前検討③品質管理・環境保全・安全衛生(品質管理)現場工事の技術上の管理を主任技術者や監理技術者が担当し技術水準を確保するなど徹底した品質・工程管理につとめておりますが、万一、制作物に品質上の欠陥などが生じた場合には社会的信用が低下するほか、損害賠償責任などの発生により業績に影響を及ぼす可能性があります。(環境保全)店舗の改装や展示会等の撤去にともない発生する残材等を処分する際には、産業廃棄物処理法をはじめとする法令を遵守し、適正な処理をおこなうよう委託処理業者の管理の徹底につとめておりますが、委託処理業者による不法投棄がおこなわれた場合には、処理業者のみならず、当社グループの社会的信用が低下することにより、受注に影響を及ぼす可能性があります。(安全衛生)制作・施工現場における事故を防止するため、危険や有害要因の除去等、適切な管理につとめておりますが、事故等が発生した場合には、社会的信用が低下することにより、受注に影響を及ぼす可能性があります。・品質・環境・安全衛生方針の策定・担当役員による品質・環境・安全の総括の実施・品質マネジメントシステム(ISO9001)、環境マネジメントシステム(ISO14001)および建設業労働災害防止マネジメントシステム(COHSMS)の運用・統合マネジメントマニュアルにもとづくマネジメントシステムの構築・協力会社を含めた安全教育の実施・全社単位での危険予知活動の定着化や事故リスクの高いグループ会社における安全管理活動の強化 リスク項目リスクの説明リスク対策④災害等関連自然災害や新型ウイルスパンデミックの発生に備え、人的被害の回避を最優先としつつ事業継続をはかるため、各種設備の導入、訓練の実施および規程・マニュアル等によりリスク回避と被害最小化につとめております。しかしながら、大規模災害等の発生およびそれに伴うライフラインの停止や燃料・資材・人員の不足による工事の中断・遅延、事業所の建物・資機材への損害等の不調の事態が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、災害等によって、地域経済の停止にともなう当該地域における得意先の出店およびイベント計画の延期・中止や受注規模の縮小など、営業活動に影響を及ぼす可能性があります。・グループ間の相互補完体制を組み込んだBCPの策定・危機発生時の対応マニュアルの整備、保険によるリスク移転・災害対策用備蓄品の確保・災害時の行動マニュアルをイントラネット掲載により社内周知 (重要なリスク)リスク項目リスクの説明リスク対策①資材価格・労務単価の変動市場価格の動向を注視し、コスト削減に向け管理を強化しておりますが、資材価格や労務単価等が請負契約締結後著しく上昇し、これを請負金額に反映できない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります・主要協力社選定による発注の調整・生産性の向上 ②保有資産の価格変動事業運営上の必要性から、固定資産や有価証券等を保有しておりますが、著しい時価の変動等があった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。・政策保有株式のうち上場株式については毎期保有意義を検証・非上場株式については総会出席等を通して財務状況を確認・事業用資産については、路線価等の情報を毎期収集し減損の兆候を検証③新規事業の開拓事業領域の拡大を目指し、新規事業開拓を進める場合がありますが、新規事業においては不確定要因が多く、予定外のコスト増大が否定できないことから、当初想定していた事業収益を獲得出来なかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。・投資評価委員会において、投資案件の費用対効果や想定されるリスクと対応策を確認④海外事業開拓東南アジアを中心とした諸外国で事業を展開しており、政治・経済情勢の急激な変化、為替レートの大きな変動、法的規制の予期せぬ変更等が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。・海外危険情報対応ガイドラインの策定によるリスク管理の周知徹底・労働安全衛生体制の整備 リスク項目リスクの説明リスク対策⑤情報システム当社グループにおける情報システムは、データの消失に備え、データのバックアップを行い、データの暗号化、アクセス権限の設定、パスワード管理により、機密漏洩の防止に努めておりますが、万一、システムダウンや不正アクセス等が発生した場合には、事業の効率性や社会的信用が低下することにより、業績に影響を与える可能性があります。・情報管理規程の策定による情報管理の徹底・情報セキュリティに関する基本方針の策定・情報セキュリティ担当役員の設置・情報資産へのアクセス管理の徹底・私物情報端末の利用制限・情報管理に関する教育活動 等⑥個人情報の保護当社グループ各社において、お客様、従業員ならびに株主の皆様に関する個人情報につきましては、適正に管理し、個人情報の漏洩防止に努めておりますが、万一、個人情報が漏洩した場合、社会的信用が低下するほか、損害賠償金の支払い等により、業績に影響を与える可能性があります。・個人情報保護規程策定による個人情報保護マネジメントシステム(PMS)の確立、運用実施・個人情報保護方針の策定・JIS Q 15001が要求する事項の内部規程の策定、運用実施・個人情報保護責任者の設置⑦M&Aの実施による減損損失の可能性事業拡大や新規事業への参入を目的として、M&Aを実施する場合があります。M&Aの実施にあたっては、事業計画の策定、将来価値の測定について十分な検討を行ってまいりますが、想定した事業展開ができない場合、減損損失が発生するなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。・投資評価委員会において、投資案件の費用対効果や想定されるリスクと対応策を確認・事業計画の策定、将来価値の測定について十分な検討を実施・買収後のシナジー実現に向けたフォローアップや定期的なモニタリング

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