9709

NCS&A(9709)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

NCS&Aグループは、ITを活用して企業の経営課題を解決するソリューションをワンストップで提供しています。主な事業は、顧客の要望に応じたシステムの設計・開発やパッケージソフトのカスタマイズを行う「システム開発」、コンピュータ機器の保守やシステム全体のサポートを行う「サービス」、そしてコンピュータ機器や自社・他社製ソフトウエアの販売を行う「システム機器等販売」です。システム開発やサービス業務の一部は子会社に外注しており、これらのITサービス全体で収益を上げています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

NCS&Aグループの事業セグメントは大きく分けて3つあります。一つ目は「システム開発」で、顧客の要望に応じてシステムの設計やソフトウエアの開発を受託したり、パッケージソフトウエアをカスタマイズして販売したりする事業です。二つ目は「サービス」で、コンピュータ機器の保守や企業のコンピュータシステム全般を支援するサービスを提供しています。三つ目は「システム機器等販売」で、コンピュータ機器や周辺機器、自社開発および他社開発のパッケージソフトウエアを販売しています。これらの事業全体で収益を上げており、特にシステム開発が主力事業と考えられます。

有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|723 文字
3 【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社3社、持分法非適用関連会社1社で構成されております。創業の精神である「コンピューターは社会に奉仕する」のもと、ITを通じて新しい価値を創造することで社会に貢献することを経営理念とし、経営課題を抱えた企業の皆様に向けて、最適なソリューション提案をはじめとしてシステムの構築から保守・運用にわたるITサービスをワンストップで提供しております。なお、連結子会社であった株式会社テクノインフィニタスは、当連結会計年度中に清算結了したため、連結の範囲から除外しております。 (1) システム開発当社グループは、顧客からシステムの設計及びソフトウエアの開発を受託し開発を行うとともに、パッケージソフトウエアのカスタマイズを行い、ソリューションを中心とした販売を行っております。開発作業の一部については、当社の連結子会社であるエブリ株式会社、NCSサポート&サービス株式会社、恩愛軟件(上海)有限公司に外注しております。 (2) サービス当社グループは、コンピュータ機器の保守を行うハードウエア保守サービス及び企業のコンピュータシステムに対する全般的な支援サービスを行うシステムサポートサービスを中心にサービス業務を行っております。サービス業務の中のハードウエア保守サービス及びシステムサポートサービスについては、その業務の一部を当社の連結子会社であるエブリ株式会社に外注しております。 (3) システム機器等販売当社グループは、コンピュータ機器及び周辺機器、自社開発パッケージソフトウエア、他社開発パッケージソフトウエアの販売を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
自社ソリューションへの積極投資による差別化や新規事業創出への取り組み
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
システム開発における幅広い知識、生成AI等の技術革新への対応、優秀な人材の確保
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 成長投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:経済情勢変化によるIT投資抑制 / 不採算プロジェクトの発生 / 特定取引先への依存
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

NCS&Aはシステムインテグレーション事業を主軸としており、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPといった無形資産の存在を示す具体的な情報は現時点では確認できません。事業の性質上、技術力やノウハウは重要ですが、それが直接的な無形資産としての競争優位に結びついているかは不明瞭です。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

NCS&Aは、顧客の基幹システムや業務システムを開発・保守しており、一度導入されたシステムは顧客の業務プロセスに深く組み込まれるため、他社への切り替えには相応の時間とコスト、リスクが伴うと考えられます。しかし、技術の陳腐化や競合他社の提案力によっては、スイッチング・コストが低下する可能性も否定できません。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

NCS&Aの事業モデルは、特定のプラットフォームやサービス上でユーザーが増えることで価値が増大するネットワーク効果を持つものではありません。個々の顧客との個別契約に基づいてサービスを提供しており、ユーザー間の相互作用による価値向上は見られません。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

システムインテグレーション業界は一般的に価格競争が存在しますが、NCS&Aが他社と比較して構造的に優位なコスト構造を持っているという明確な証拠はありません。規模の経済や独自の効率化によるコスト削減の可能性はありますが、現時点ではその優位性は限定的と考えられます。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

NCS&Aは中堅のSIerであり、業界全体で見ると大手企業も多数存在します。特定のニッチ市場で高いシェアを持っている可能性はありますが、業界規模に対して最適な少数寡占を形成しているとは言えません。一定の規模による効率性は享受していると考えられますが、それが決定的な競争優位となるかは疑問です。

NCS&Aグループは、システム構築から保守・運用までを一貫して提供するワンストップサービスが強みです。長年の実績とノウハウに基づき、顧客の多様なニーズに対応できる点が競争優位性と考えられます。また、日本電気株式会社(NEC)の販売特約店として、NEC製品と自社技術を組み合わせた情報システムを提供し、NECグループの大型プロジェクトにも参画することで、安定した事業基盤を築いています。これにより、特定の顧客との強固な関係性が事業の安定性につながっています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

事業リスク

主なリスクとして、経済情勢の変化による顧客のIT投資抑制が業績に影響を与える可能性があります。また、システム開発における仕様変更や不具合発生、外部委託先での問題により、不採算プロジェクトが発生するリスクがあります。日本電気株式会社(NEC)への依存度が高く、NECグループの経営方針変更が業績に影響を及ぼす可能性も指摘されています。さらに、情報セキュリティ問題による情報漏洩や、技術革新への対応不足、優秀な人材の確保ができない場合も競争力低下につながるリスクがあります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,377 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済情勢変化当社グループが属する情報サービス産業においては、働き方の変革にDXも後押しし、順調に企業のIT関連投資が増加傾向にあります。また、生成AIを始めとする新しい技術も大きな注目を集めており、さらなる市場の伸長が期待されております。一方で、国内外における情勢の変化、継続している物価の高騰は我々の市場にも大きな影響を及ぼす可能性があるものと予想されます。このような環境下において、顧客企業のIT関連投資の抑制が急速に進行・持続した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社ではこうした事態に対し、「稼ぐ力の強化」、「人材への積極投資」及び「企業価値の向上」を基本方針に、景気の変化に大きな影響を受けることのないよう自立するとともに、真に社会から必要とされる企業を目指してまいります。自社ソリューションへの積極的な投資による商品の差別化やマイグレーション事業の同時稼働数の拡大を進め、既存事業の持続的な成長の促進に取組みます。また、生成AIなどの新しい技術を活用した新規事業の創出や信頼できるパートナーとの協業ビジネスの取組など、将来に向けた成長基盤の獲得を進めてまいります。 (2) 不採算プロジェクトの発生当社グループの事業、とりわけシステム開発においては、お客様からの仕様追加や開発方式の変更等により当初見積り以上に作業工数が増大した場合、受託責任としてその開発リスクの負担を求められる場合があり、結果として不採算となるプロジェクトが発生することがあるほか、納入後の不具合の発生等により修復に要する費用が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは外部専門家の知識・ノウハウの活用あるいは生産性向上のため、業務の一部を外部委託しておりますが、委託先において予想外の事態が発生した場合には、品質保持のためのコスト増、納期遅れに伴う顧客への損害賠償等が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社では、品質マネジメントシステムを構築し、プロジェクト統制を策定するとともに、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)を設置し、全社的な視点から各プロジェクトの規模、進捗、重要度及び緊急度を判断し、効果的な人材配分やプロジェクト支援、監査を実施することで、不採算プロジェクトの発生防止に努めております。また、委託先に対して品質水準及び管理体制に対して定期的な審査を実施し、必要に応じて改善指導を行う等、優良な委託先の安定的確保に努めております。 (3) 特定取引先への依存当社は日本電気株式会社(以下、NEC)の販売特約店であり、NECが製造販売するコンピュータ機器と当社グループの保有する情報技術やソフトウエアパッケージを組み合わせた情報システムを販売するとともに、NECグループが受注した大型プロジェクトのSIサービス、開発作業の一部を受託しております。これらの売上は当社グループの大きな事業収入の柱の一つとなっており、今後NECグループにおいて経営方針または取引関係における事業方針の大幅な変更がなされた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、こうしたリスクを回避するためにNECグループのITサービス事業における当社のポジションを明確にし、その強みを発揮して協業関係を維持・拡大するとともに、顧客企業との直接取引の拡大にも努めております。 (4) コンプライアンスに関するリスク当社グループにおいて様々なハラスメントやその他の法令違反等の事象が発生した場合、取引先との取引停止、レピュテーションによる採用活動への影響、当社グループの社会的信用の失墜等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、NCS&Aグループコンプライアンス基本方針を制定し、グループ社員に対し定期的なコンプライアンス教育や各種ハラスメント研修を実施するなど、コンプライアンス委員会を通じてグループ全社に対しコンプライアンスに対する意識向上を図っております。また、内部通報窓口を社内と社外に設置しており、2024年度からは「コンプライアンスの日」を制定し、コンプライアンスに対する啓蒙活動を強化するなど、当社グループ全体でのコンプライアンス重視の企業風土の醸成及び浸透に努めております。 (5) 情報セキュリティ問題システムの開発、運用に関連する情報セキュリティの確立・維持は当社グループにとって重要な経営課題と認識しており、万が一、悪意のあるセキュリティ侵害を受けた場合や、業務遂行上取り扱う機密情報や個人情報の漏洩が発生した場合は、情報サービス企業としての社会的信用の失墜や損害賠償責任など、当社グループの業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。当社では、情報セキュリティマネジメントシステムを構築し、社内へのセキュリティ意識の啓蒙を行うとともに、こうしたセキュリティインシデントの発生防止と発生時のリスクの最小化、及び再発防止にむけての実行体制を強化しております。また、その結果として、プライバシーマーク使用許諾事業者として認められており、また一部の事業においては第三者機関よりISO/IEC27001(情報セキュリティ)の認証を取得しております。 (6) 技術革新と人材の確保当社グループが属する情報サービス産業においては、コンピュータのハードウエア技術、ソフトウエアの開発言語、アプリケーション及びネットワーク技術等の幅広い知識が求められると同時に、生成AIに代表される技術革新が急速に進んでおります。これらに対応できる開発技術者、優秀なプロジェクトマネージャー、及びシステム構築要員の確保が不十分であれば、競争力が低下し、受注の縮小、プロジェクト採算性の悪化等をもたらす可能性があります。当社グループでは優秀な人材採用・雇用に努めるとともに、開発人材の教育・研修の強化と社員が新しい技術スキル獲得に挑戦するための支援制度を設けております。また、多様なスキルや価値観をもつ優秀な人材を惹きつけられる活力ある企業風土、男女を問わず育児や介護と仕事を両立しながら社員がその能力を最大限に発揮し生き生きと働くことができる企業風土、そして組織が健全な成果をあげ、社員が仕事を通じて大きな喜びを得られる環境づくりに努めるとともに、働き方改革に継続して取組んでおります。 (7) 自然災害等地震等の自然災害やテロ行為、感染症の流行等により、当社グループの主要な事業所等が壊滅的な被害を被った場合や多数の従業員が被害を受けた場合には、その復旧や代替のために多大な費用が発生するとともに、販売活動などの事業活動に大きな影響を与えるため、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、社員及び会社資産の安全を確保するとともに、迅速かつ適切な対応による復旧及び事業継続が最優先であるとの認識のもと、こうしたリスクの発生に備えてデータセンターの活用や有事を想定した訓練の実施等により事業継続活動に取組んでおります。 (8) 知的財産権の侵害当社グループが事業を展開する上で必要となる技術、ライセンス、及び各種商標等の知的財産権について、当社グループが他社の知的財産権を侵害したとして損害賠償請求を受ける可能性や、他社により当社グループの知的財産権が侵害される可能性があり、いずれの場合も、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。当社では、当該リスクに備えるため、社内におけるライセンスの利用状況を定期的に調査し、知的財産権の侵害やソフトウエアライセンスの不適切な利用の防止に努めております。また、CSR教育等により知的財産権の保護に関する社員の意識向上に努めております。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が NCS&A の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →