9658

ビジネスブレイン太田昭和(9658)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

ビジネスブレイン太田昭和グループは、主に企業の経営課題を解決するためのコンサルティングとシステム開発、そして経理や人事などの業務を代行するマネージドサービス(BPO)を提供しています。コンサルティング・システム開発では、会計基準対応、IPO支援、内部統制、電子帳簿保存法対応、業務改革支援、人事・組織コンサルティング、事業計画立案、連結経営管理基盤構築、システムコンサルティング、DX、M&Aなど多岐にわたるサービスを展開。製品・ソリューションとして会計パッケージやDX関連ツールも提供しています。マネージドサービスでは、経理・財務、人事・総務、給与計算などのバックオフィス業務を効率化・高度化するサービスを提供し、企業の業務負担軽減と生産性向上を支援することで収益を上げています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

同社グループの事業は大きく二つのセグメントで構成されています。一つは「コンサルティング・システム開発サービス」で、企業の経営課題に対するコンサルティングや、それに伴うシステムの企画・開発・導入支援を行います。会計基準対応、DX推進、人事制度構築など多岐にわたるサービスを提供しており、グループの売上の大部分を占める稼ぎ頭です。もう一つは「マネージドサービス(BPO)」で、経理・財務、人事・総務、給与計算といった企業のバックオフィス業務を外部から代行するサービスです。RPAやBPRを組み合わせることで、より高度で専門的な業務にも対応し、顧客の業務効率化を支援しています。現状ではコンサルティング・システム開発サービスが収益の柱であり、マネージドサービスはまだ利益貢献が限定的です。

FY2017 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
ConsultingAndSystemIntegrationService 事業 171 9 5.1%
ManagedServiceBPO 事業 62 -1 -0.9%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,116 文字
3【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(㈱ビジネスブレイン太田昭和)、連結子会社13社、持分法適用会社2社により構成されており、その主な事業内容と当社グループ各社の位置付けは、次のとおりであります。なお、次の2事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」に掲げるセグメントの区分と同一であります。事業サービス内容主担当会社コンサルティング・システム開発経営会計コンサルティング○ IFRSおよび会計基準対応 IFRS対応支援、新収益認識基準対応コンサルティング○ IPO支援(株式上場支援)○ 内部統制(J-SOX)対応 内部統制(J-SOX・不正防止)対応支援、IT統制対応支援○ 電子帳簿保存法、e文書法、ペーパーレス対応 e文書法・ペーパーレス対応支援、電子帳簿保存法対応支援○ 業務改革支援(BPR支援) 決算早期化、予算管理、SSC構築支援サービス、原価計算・原価 管理、調達購買管理○ 決算業務支援○ 人事・組織コンサルティング 人事制度構築支援、人事制度再構築マスタープラン策定セッショ ン、人的資本経営支援サービス、シニア人事制度構築支援、タレン トマネジメント実効化支援、採用活動改善コンサルティング、新人 材開発体系構築サービス、人事労務アドバイザリーサービス○ 事業計画立案・管理 事業計画策定支援、事業性評価○ 連結経営管理基盤構築 連結予算管理、経営情報管理、連結資金管理、統合マスター管理、 連結原価管理、連結業績管理、連結会計、プロジェクト会計、内部 取引管理、連結経営管理基盤グランドデザイン○ システムコンサルティング DX業務調査サービス、DXシステム診断サービス、バックオフィ ス業務診断サービス、DXグランドデザイン策定サービス、PMO 支援コンサルティング、システム導入支援○ RPA・BA(デジタルコンサルティング) Analytica Framework、AI・アナリティクス、プロセスイノベー ションサービス、ビジネスアナリティクストレーニングサービス○ M&A M&A、PPA(取得原価の配分)○ その他 経理パートナーサービス、情報セキュリティ・サイバーセキュリテ ィ、個人情報保護法対応支援製品・ソリューション○ 会計パッケージ ACT-Potentia、ACT-NetPro、ACT-V、STRAVIS、DivaSystem、Biz∫、 multibook○ エンタープライズ・ソリューション mcframe7、Qlik Sense、ACT-Journal CONNECT、BizForecast、Data Delivery、intra-mart○ デジタルトランスフォーメーション(DX) 在宅ソリューション、WinActor、BizRobo!、DX Suite○ 業務別・業種特化型テンプレート 工事原価管理テンプレート、調達・購買テンプレート、プロジェク ト管理テンプレート、会計テンプレート○ 製品向けテンプレート Biz∫会計導入テンプレート、BizForecastプロジェクト管理テンプ レート、Front One、Biz∫プロジェクト管理テンプレート○ エンジニアリング分野のソリューション PLMconsole、PARTsolutions、CADシステム、PDMシステム○ 証券・金融系システム・ソリューション ○ 医療・福祉関連の経営改善支援、システム開発○ Web・スマートフォンアプリ開発他 当社 同上 同上 当社及びグローバルセキュリティエキスパート㈱当社 同上 同上 同上 同上 当社、グローバルセキュリティエキスパート㈱、㈱ジョイワークス及び㈱BSC当社 同上 当社及びグローバルセキュリティエキスパート㈱ 当社 同上 同上 同上 同上 ㈱PLMジャパン及び㈱フレスコ㈱ファイナンシャルブレインシステムズ当社㈱ジョイワークス 事業サービス内容主担当会社コンサルティング・システム開発 ○ ローコード開発システム 楽々Framework○ マネージドサービス ㈱BSC ㈱BBSマネージドサービスマネージメントサービス(BPO)High Value BPOサービス○ High Value BPO ○ BPO+RPA ○ BPO+BPR ○ BPO+OCR○ BPO+テレワーク領域別BPOサービス○ 経理・財務BPO ○ 人事・総務BPO ○ 人事給与総合サービス○ バックオフィス複合BPO○ 日本企業海外現地法人向けBPO ○ ペイメントBPO○ ヘルプデスクBPO 当社及び㈱BBSアウトソーシング熊本 当社、㈱EPコンサルティングサービス及び㈱BBSアウトソーシング熊本 同上 当社 同上BUSINESS BRAIN SHOWA-OTA VIETNAM CO.,LTD.当社㈱テクノウェアシンク及び㈱トゥインクル 事業の系統図は以下のとおりであります。 (注)1.矢印は事業の流れを示しております。2.その他の持分法適用会社2社は、重要性が乏しいため上図に記載しておりません。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
SI、システム開発、マネージメントサービス(BPO)で価格競争が激しい
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
会計分野を中心としたコンサルティングやソフトウェア開発の専門知識、技術革新への対応力
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 軽い(資本不要)
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:情報セキュリティ、機密情報及び個人情報の漏洩 / 景気動向による設備投資の変動 / 価格競争の激化
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

長年の実績と顧客からの信頼は無形資産となり得るが、具体的な特許やブランド力は限定的。特定の業務システム開発におけるノウハウ蓄積は存在する。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

基幹システムや業務特化型システムは導入・移行にコストと時間がかかるため、一定のスイッチング・コストが発生する。しかし、競合ソリューションへの移行可能性は否定できない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ネットワーク効果が働くようなプラットフォームビジネスではないため、スコアは0とする。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

特定のニッチ市場に特化しているため、その分野では効率的なオペレーションが可能かもしれないが、業界全体でのコスト優位性は見られない。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

情報通信業の中でも特定のシステム開発・運用に特化しており、業界全体をカバーする規模の経済性は限定的。ニッチ市場での一定のシェアは存在する。

同社グループの優位性は、経営会計コンサルティングを核とした専門性の高さと、システム開発からBPOまで一貫して提供できる点にあります。特にIFRSや新収益認識基準対応、IPO支援、内部統制、電子帳簿保存法対応など、専門知識が求められる分野でのコンサルティング実績が強みです。また、会計パッケージやDXソリューション、エンジニアリング分野のソリューションなど、幅広い製品・サービスラインナップを持つことで、顧客の多様なニーズに対応可能です。BPO事業では、単なる業務代行に留まらず、RPAやBPRを組み合わせた「High Value BPO」を展開し、専門的かつ高度な分野で差別化を図っています。これにより、顧客のスイッチングコストを高め、安定的な収益基盤を構築していると考えられます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

事業リスク

主要なリスクとして、まず情報セキュリティ、機密情報及び個人情報の漏洩が挙げられます。顧客の機密情報や個人情報を扱うため、漏洩やシステム障害が発生した場合、信用毀損や業務遅延により経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。次に、景気動向の影響です。コンサルティング・システム開発事業は企業の設備投資動向に左右されやすく、景気悪化時には売上減少や利益率低下のリスクがあります。また、価格競争もリスクです。SIやシステム開発、BPO事業において同業他社との価格競争が激しく、競争力低下や低採算化により顧客離れや収益悪化を招く可能性があります。さらに、開発プロジェクトの管理も重要で、ソフトウェアの欠陥や見積りの不正確さにより、採算性の悪化や長期の不採算契約が発生するリスクがあります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,821 文字
3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには、以下のものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月20日)において当社グループが判断したものであります。 (1) 情報セキュリティ、機密情報及び個人情報の漏洩について 当社グループが顧客へ提供するサービスでは顧客の機密情報や個人情報を扱っており、一部のサービスにおいては、当社の情報システムにおいてこれらの情報を処理しております。当社の情報システムに対する外部からの不正アクセスにより、これらの情報が漏洩した場合やシステムが利用できなくなった場合には、当社グループの信用が毀損するばかりでなく顧客からの受託業務の履行遅延や履行が出来ない状況に陥り、当社グループの経営成績及び財政状態等に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、一部のサービスにおいては、顧客の情報システムを当社グループ社員が操作し業務を行っております。これらのサービスでは、当社グループ社員の不適切な操作により顧客企業の情報システムに同様の損害を与える可能性があります。 当社グループでは、これらのリスクに対応するために、機密保護管理に関する社内規程の整備及び社員教育の徹底や各種サイバーセキュリティ対策を実施し、リスク発現の可能性を低下させるとともに、サイバーセキュリティ保険に加入しリスク発現時の金銭的負担の低減を行っております。 (2) 景気動向について 当社グループが展開するコンサルティング・システム開発事業は、景気変動に伴う顧客企業等の設備投資動向の影響を大きく受けやすく、景気が悪化した場合、売上収益の減少や利益率の低下、回収サイトの長期化など、当社グループの経営成績及び財政状態等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3) 価格競争について 当社グループが提供するサービスのうちSI及びシステム開発は、顧客の品質要求が高い反面、価格志向も強く、同業他社との価格競争が激しくなっております。当社グループでは、プロジェクト生産性向上を重要な課題として認識し、生産性向上ツールの開発及びプロジェクトマネージメント力強化を図っておりますが、価格面での圧力又は競争力の低下に伴う顧客離れは、当社グループの経営成績及び財政状態等に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、マネージメントサービス(BPO)事業も同様に同業他社との価格競争が激しくなっております。当社グループでは、High Value BPOと称し、より専門的かつ高度な分野に展開することで差別化を図っておりますが、一部サービスにおいては低採算化や価格競争力の低下による顧客流出等の影響を受ける可能性があり、当該事象が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態等に悪影響を及ぼします。 (4) 開発プロジェクトの管理について 当社グループのコンサルティング・システム開発事業では、大型SIサービスを提供するために、顧客と請負契約を締結し、開発プロジェクトの進捗管理を行っております。しかし、ソフトウェアの欠陥等によりシステムが当初計画通りに稼動しないことや、大幅な手戻り作業の発生等によるプロジェクトの採算性の悪化、納期遅れ等が発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態等に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、マネージメントサービス(BPO)事業においては、契約当初に受託業務量を見積り受託価額を決定しますが、当該見積りの正確性を欠いた場合、あるいは想定された業務改善に失敗した場合には、顧客との間で長期の不採算契約が締結されることになり、当社グループの経営成績及び財政状態等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) キーパーソンの確保や育成について 当社グループの成長と発展は人材に依存しており、当社グループでは「社員が最大の経営資源」と認識しております。そのため、社員をプロフェッショナルなキーパーソンとして育成するための人事制度を導入し社員教育を充実させております。しかしながら、キーパーソンの確保及び育成が十分に出来なかった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態等に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6) 技術革新について 当社グループの属する業界は、技術革新のスピードが速くかつその変化が著しい業界であり、新技術、新サービスが次々と生み出されております。当社グループにおいても、当該技術革新の動向を捉え、当社グループの事業との関連性を勘案しつつ対応を講じておりますが、すべての技術革新に対応できているわけではありません。当社グループの想定を超える技術革新による著しい環境変化等が生じた場合、当該変化に対応することができず、当社グループの経営成績及び財政状態等に悪影響を及ぼす可能性があります。(7)労働者派遣事業について 主として当社グループのマネージメントサービス(BPO)事業セグメントにおいて行っている労働者派遣事業は、厚生労働省からの許可(一般労働者派遣事業の場合)、若しくは同省への届出(特定労働者派遣事業の場合)により行っております。当社グループでは、社員教育を徹底し法令順守に努めておりますが、法令違反等に起因して事業の許可の取り消し又は業務の全部若しくは一部の停止が命ぜられた場合や、今後の重要な法改正とその対応等の要因により事業遂行に大きな影響が出る場合には、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 (8)法改正等による需要の変動について 当社グループのコンサルティング・システム開発事業においては、会計分野を中心としたコンサルティングやソフトウェアの開発を行っているその事業の特性上、会計制度をはじめとする法改正等に起因した外部環境の変化に伴う需要が一時的に発生する場合があります。このような需要が発生した場合、及びその需要が一巡した場合においては、急激な需要の変化に伴い当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 (9) 気候変動(災害等)について 当社グループのマネージメントサービス(BPO)事業では、札幌市、浜松市、新潟市、熊本市、名護市などにBPOセンターを設け、人事・経理等の業務を受託しております。各BPOセンターでは、各種災害に備え事業継続・復旧計画を策定し、災害時での事業継続や早期の復旧が出来るように体制を整えております。しかし、想定を超える大規模災害が発生し、復旧に長期の時間を要する場合には、顧客からの受託業務の履行遅延や履行が出来ない状況となり、当社グループの経営成績及び財政状態等に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、気候変動に伴うリスクについては、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」にて詳細に記載しております。

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