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共立メンテナンス(9616)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

共立メンテナンスは、学生寮や社員寮の運営、ビジネスホテル「ドーミーイン」やリゾートホテルの運営を主力とする会社です。その他、オフィスビルやマンションの管理、外食事業、建設・不動産開発なども手掛けています。寮事業では、学校や企業と提携し、土地・建物を賃借して運営することで、多様なニーズに応えています。ホテル事業は、ビジネスホテルとリゾートホテルの両輪で収益を上げており、多角的な事業展開で安定した収益構造を築いています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

共立メンテナンスの事業セグメントは多岐にわたります。最も売上が大きいのは「ホテル事業」で、ビジネスホテル「ドーミーイン」とリゾートホテルの運営が中心です。次いで「寮事業」が続き、学生寮や社員寮の管理運営を行っています。「受託サービス事業」はオフィスビルやレジデンスビルの管理を、「フードサービス事業」は外食や受託給食、ホテルレストラン運営を担っています。「建設事業」は建設・企画・設計・仲介や分譲マンション事業、不動産流動化などを手掛けています。ホテル事業が売上・営業利益ともに稼ぎ頭であり、事業全体の収益を牽引しています。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Dormitories 事業 546 61 11.1%
Hotels 事業 1,390 185 13.3%
ContractedServices 事業 83 12 14.6%
FoodServices 事業 19 2 12.6%
Construction 事業 80 7 8.4%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|678 文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社共立メンテナンス)、子会社17社及び関連会社3社により構成されており、寮事業、ホテル事業、総合ビルマネジメント事業、フーズ事業、デベロップメント事業を主たる業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の5部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 セグメントの名称事業内容主要な会社寮事業学生寮・社員寮・ドミール・受託寮の管理運営事業当社他3社ホテル事業ドーミーイン(ビジネスホテル)事業リゾート(リゾートホテル)事業当社㈱韓国共立メンテナンス他4社総合ビルマネジメント事業オフィスビルマネジメント事業レジデンスビルマネジメント事業㈱ビルネット㈱セントラルビルワークフーズ事業外食事業受託給食事業ホテルレストラン等の受託運営事業㈱共立フーズサービス㈱共立オアシス㈱共立フーズマネジメント他1社デベロップメント事業建設・企画・設計・仲介事業分譲マンション事業不動産流動化事業その他開発付帯事業当社㈱共立エステート他1社その他事業シニアライフ事業(高齢者向け住宅の管理運営事業)PKP事業(自治体向け業務受託事業)単身生活者支援事業保険代理店事業総合人材サービス事業融資事業及び事務代行業その他の付帯事業当社㈱共立トラスト㈱共立保険サービス㈱共立ソリューションズ㈱共立ファイナンシャルサービス他3社 事業系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
寮事業では大口契約の解消リスク、ホテル事業では景気動向や天候に影響を受けるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 設備
寮事業やホテル事業の開発には不動産市場の停滞、資産価値の下落、金融情勢の悪化等のリスクがある。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 成長投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:大口契約の解約による空室発生リスク / 不動産市場の停滞等による開発計画への影響 / 食中毒・個人情報漏洩等による社会的信用の毀損
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

共立メンテナンスは「ドーミーイン」ブランドでホテル事業を展開しており、一定の知名度とリピーターを獲得している。しかし、特許や独占的IPによる明確な優位性は見られない。ブランド力は存在するものの、競合他社も類似ブランドを展開しており、圧倒的な無形資産とは言えない。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

会員制度「共立ポイント」や、特定のホテルチェーンへのロイヤリティは存在する。しかし、ビジネスホテル市場は競争が激しく、顧客が他のホテルチェーンへ乗り換える際の直接的な金銭的損失は限定的である。利便性や価格、立地などの要因で容易に乗り換えが発生しうる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ホテル事業において、顧客数が増加することでサービスの質が向上するようなネットワーク効果は基本的に存在しない。予約プラットフォームや口コミサイトは存在するが、それは共立メンテナンス固有のネットワーク効果ではない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

寮事業においては、長年の運営ノウハウやスケールメリットによる一定のコスト効率が期待できる。しかし、ホテル事業においては、人件費や物件取得費など、競合と比較して構造的に優位なコスト構造を確立しているとは断定しにくい。効率化努力は行われていると推測される。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

寮事業(学生会館・社員寮)においては、全国規模で多数の施設を運営しており、規模の経済性が働きやすい。これにより、施設管理や調達において効率性を発揮できる可能性がある。ホテル事業(ドーミーイン)も全国展開を進めており、一定の規模を持つ。

共立メンテナンスの優位性は、寮事業における「下宿屋としての心」をモットーとしたきめ細やかな管理運営と、学校・企業との提携による安定した入居者確保システムにあります。また、ホテル事業では「ドーミーイン」ブランドによるビジネスホテルとリゾートホテルの両方を展開し、長期滞在者受け入れやソフト・ハード面での差別化を図っています。これらの事業は、土地・建物の賃借契約を活用することで、大規模な初期投資を抑えつつ、多様な顧客ニーズに対応できる柔軟な事業モデルを構築している点も強みと言えます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

事業リスク

主なリスクとして、寮事業では大口契約の学校や企業からの解約による空室増加、ホテル事業では景気変動や天候不順、災害による稼働率低下が挙げられます。また、フーズ事業では個人消費の低迷や受託契約の解約リスクがあります。財務面では、寮やホテルの開発に伴う不動産市場の停滞や金融情勢の悪化による計画未達、有利子負債への依存と金利上昇による資金調達コスト増加が業績に影響を与える可能性があります。さらに、食品衛生法や旅館業法などの法的規制違反や、食中毒・個人情報漏洩といった不測の事態が発生した場合、社会的信用を損ない業績に悪影響を及ぼすリスクもあります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,144 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)売上高状況 当社グループの主力事業である寮事業につきましては、下宿屋としての心を持って管理運営を行い、入居される方々には自宅と同じようなくつろぎの中で生活をしていただくことをモットーに事業を展開してまいりました。そして、学校様とは提携を結び自校の学生寮としてご利用していただき、企業様とは社員様の数の増減に合わせて必要な時、必要な部屋数だけを社員寮として契約いただくシステムを採用しております。これら、ほとんどの事業用土地・建物は地主様との賃借契約により開発しているため、上記のようなきめ細かな対応にかかわらず、学生寮では大口の学校様における指定寮扱いの解消、社員寮におきましては、リストラ等の進展に伴う大口契約企業様の一括解約等が生じ、大きな空室が発生した場合そのリスクは当社に帰属いたします。 ホテル事業におきましては、ドーミーイン(ビジネスホテル)事業は長期滞在者を受け入れることやソフト・ハード面での他社との差別化により稼働が大きく左右されない仕組となっておりますが、景気動向による法人需要の低迷等により影響を受ける可能性があります。また、リゾート(リゾートホテル)事業におきましては、景気動向や天候不順、台風などの気象状況や地震の発生により、本来大きな売上を見込んでいる時期の業績が伸び悩んだ場合、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 フーズ事業におきましては、外食店舗は個人需要の低迷等により、またゴルフ場レストラン・受託食堂につきましては、受託先となっているゴルフ場及び企業様との受託契約が解約された場合、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 (2)財務状態 当社グループは、持続的な成長のため、寮事業やホテル事業の開発が不可欠な要素の一つと考えております。開発に際しては会社全体の財務バランスを勘案しながら様々な財務手法を活用し、安全かつ最大限の効果を生むべく進めておりますが、不動産市場の停滞、資産価値の下落、既存開発資産の極度なキャッシュ・フローの低下、金融情勢の悪化等により開発が計画どおりに進まなかった場合、業績と財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)法的規制・品質管理 当社グループの取扱う商品、サービスの提供にあたっては、食品衛生法の規定による衛生管理、個人情報保護法、旅館業法や消防法による安全管理等様々な法的規制・指導のもと、安全性が強く要請されております。当社グループにおいてはコンプライアンス体制、リスク委員会、社内統制システムにより法令厳守や実施状況の確認チェックを定期的に行っておりますが、万一不測の事態により食中毒・個人情報漏洩等が発生した場合、当社グループの社会的信用を傷つけ、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)「減損会計」の適用について 2002年8月9日付で企業会計審議会から「固定資産の減損に係る会計基準の設定に関する意見書」が公表され、それを踏まえて2003年10月31日付で(財)財務会計基準機構・企業会計基準委員会から「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」(適用指針第6号)が公表されております。これに対応して、当社グループが所有する有形固定資産、無形固定資産及び投資その他の資産並びにリース資産において、急激な経済情勢の変化や金融情勢の悪化等により事業の恒常的なキャッシュ・フローの将来にわたる収益性の著しい低下が認識された場合、「減損会計」処理を適用し業績と財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)重要な契約 当社グループの重要な事業施設である、寮事業所及びホテル事業所につきましては、主として建物所有者から契約期間10年~20年の長期賃借契約により一括賃借しており、一部の長期賃借契約には相互に中途解約が不可能なものがあり、当該事業所における稼働・収益が著しく悪化した場合には、当社の業績と財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、2025年3月末現在の中途解約が不可能な事業所は75棟あり、解約不能未経過賃借料残高合計は125,461百万円であります。 (6)有利子負債への依存及び金利動向の影響 当社グループは、事業資金について自己資金のほか、金融機関からの借入等により調達しており、総資産のうち有利子負債の占める比率は2025年3月期末において49.5%となっております。一方で、自社所有物件の一部について当社の管理運営・賃借契約付運用物件として投資家に売却する等の手法を活用して有利子負債依存度の低下を図っております。また、2025年3月期末における固定金利調達割合は70.1%であり、金利上昇局面における短期的な影響を限定的なものにしております。しかしながら、将来長期的に金利が上昇し、資金調達コストが増加した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

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