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上組(9364)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

倉庫・運輸関連業 運輸・物流

事業の概要

上組グループは、港湾運送、倉庫、自動車運送、国際輸送などを手掛ける「物流サービス事業」を中核としています。具体的には、港での荷物の積み下ろし、コンテナターミナルの運営、倉庫での保管や入出庫作業、トラックでの輸送、海外への国際複合一貫輸送など、国内外の物流全般を担っています。その他、重量物建設、不動産賃貸、酒類製造販売、金融、農業、太陽光発電、ソフトウェア開発なども行っています。物流サービスが主な収益源であり、多岐にわたる事業で安定的な収益構造を築いています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

上組グループの事業セグメントは大きく二つに分かれています。「物流事業」は、港湾での荷物の積み下ろし、コンテナターミナルの運営、倉庫での保管、トラックによる輸送、国際輸送など、国内外の物流サービス全般を担っています。これがグループの主力事業であり、売上高2429.44億円、営業利益286.88億円と、収益の大部分を占めています。もう一つの「その他事業」は、重量物建設、不動産賃貸、酒類の製造販売、金融、農業、太陽光発電、ソフトウェア開発など多岐にわたる事業を含み、売上高362.38億円、営業利益43.83億円となっています。物流事業が圧倒的な稼ぎ頭であり、グループ全体の業績を牽引しています。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
DistributionBusiness 地域 2,429 287 11.8%
OtherBusinesses 地域 362 44 12.1%
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FY2025|932 文字
3【事業の内容】当社グループは、当社及び子会社27社、関連会社18社により構成されており、物流サービス事業を中核として各種の事業を行っております。当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。なお、次の2事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。(1)物流事業港湾荷役、コンテナターミナル運営、上屋保管等を行う港湾運送、貨物の保管及び保管貨物の入出庫作業を行う倉庫業、貨物自動車運送及び貨物自動車運送の委託、取次ぎを行う自動車運送業、その他国内における運輸関連の事業、国際複合一貫輸送などの国際輸送業及び海外における輸送及びそれに付随する事業を行っております。この事業に係る子会社は上組陸運㈱他22社及び関連会社はKLKGホールディングス㈱他13社であります。(2)その他事業重量建設機工事業、不動産賃貸事業、酒類の製造販売、物品等の販売・リース、金融業、農産物生産販売業、太陽光発電事業、ソフトウエアの開発・設計及びメンテナンス等を行う事業であります。この事業に係る子会社は㈱カミックス他3社及び関連会社は㈱神戸港国際流通センター他3社であります。 当社グループが営んでいる事業の関連を図示すると次のとおりであります。 (注)1.★は連結子会社であり、※は持分法適用会社であります。2.上組国際貨運代理(上海)有限公司、上組国際貨運代理(深圳)有限公司、台湾上組股份有限公司及びKAMIGUMI(VIETNAM)CO.,LTD.は、上組(香港)有限公司の子会社であります。3.THILAWA GLOBAL LOGISTICS CO.,LTD.は、上組(香港)有限公司の関連会社であります。4.岩川醸造㈱は、㈱カミックスの子会社であります。5.APM TERMINALS VALENCIA,S.A.は、MCKGポートホールディング㈱の関連会社であります。6.KAMIGUMI KSL TUNNELLING JV PTE.LTD.は、KAMIGUMI SINGAPORE PTE.LTD.の関連会社であります。7.矢印は役務の流れを示しております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 設備
港湾荷役、コンテナターミナル運営、上屋保管、倉庫業、自動車運送業など多岐にわたる設備投資が必要。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:輸出入貨物取扱量の減少 / 環境規制強化による費用増加 / 事故及び自然災害による影響
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 10 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

長年の歴史と実績に裏打ちされた信頼性は無形資産と言えるが、特定のブランド力や特許、規制ライセンスによる独占性は限定的。港湾運送事業における長年の経験とノウハウが、新規参入企業に対する一定の障壁となっている。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

港湾での荷役・保管・輸送といった一連のサービスは、顧客(荷主)にとってサプライチェーンの根幹をなすため、安易な業者変更は物流コストの増加やリードタイムの遅延リスクを伴う。特に大規模な取引や特殊貨物においては、既存業者との関係維持が優先されやすい。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

特定のプラットフォーム上でユーザーが増えることで価値が増大するようなネットワーク効果は、この事業モデルには見られない。各顧客との個別契約に基づくサービス提供が中心である。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

港湾インフラへの大規模投資や、長年の操業で培われた効率的なオペレーションノウハウはコスト優位性につながる可能性がある。しかし、競合他社も同様のインフラやノウハウを有している可能性があり、構造的な圧倒的コスト優位性は限定的。

規模の経済★★★★☆
根拠:強い規模が参入障壁になる

主要港湾における広範な拠点網と、そこで培われた大規模なオペレーション能力は、効率規模の経済を生み出している。特に神戸港や大阪港など、主要な国際貿易港におけるプレゼンスは大きく、規模の経済が競争優位の源泉となっている。

上組グループの優位性は、港湾荷役から倉庫、陸上運送、国際輸送まで一貫した物流サービスを提供できる点にあります。これにより、顧客は複数の業者と契約する手間を省き、効率的な物流を実現できます。長年の事業で培われた国内外の広範なネットワークと、港湾という重要なインフラに密接に関わる事業構造は、新規参入が難しい高い参入障壁となっています。また、多様な貨物を取り扱うことで、特定の貨物量に依存しない安定性も強みと考えられます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月30日)現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、物流を総合的にマネジメントできる企業として、国内外のハード、ソフトの増強、人材の育成に努め、グローバル企業としての価値を高めるとともに、企業の社会的責任(CSR)を果たし、企業価値の更なる向上を図ってまいります。 (2)経営環境当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかに回復しているものの、金融資本市場の変動等の影響と米国の通商政策等による不透明感がみられ、景気の下振れリスクが高まっております。物流業界におきましては、輸入貨物はおおむね横ばいになっている一方、輸出貨物は持直しの動きがみられますが、人手不足や燃料費の高騰など経営環境は厳しい状況が継続しております。当社グループを取り巻く状況におきましても、世界的な地政学リスクが高まっていることに加え、人口減少社会を見据えた事業活動への備えなど、経営環境は依然として多くの課題を抱え、長期的な変化を想定した経営戦略が求められております。 (3)経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループは存在意義(パーパス)を設定するとともに、10年後のありたい姿「長期ビジョン2035」を定め、そしてこの達成に向け、直近5年間で構造改革と成長事業への積極投資を進め、成長性と資本収益性の向上を図るべく「中期経営計画2030」を策定いたしました。※詳細は当社ホームページを参照ください。1.前中期経営計画(2021年3月期~2025年3月期)の振返り2025年3月期に最終年度を迎えた前中期経営計画では、いっそうの企業価値向上を図るため、5つの重点戦略(①基幹事業の強化、②海外事業の収益性強化、③新規事業の開拓、④人材確保・育成強化、⑤DXによる事業の強化)を掲げ、業績目標の達成に加え、資本効率を意識した経営を推進してまいりました。その結果、計数目標は概ね目標を達成したものの、営業収益目標は未達に終わり、成長性に課題を残す結果となりました。2.「長期ビジョン2035」について当社は創業以来、「現場力」と「充実したアセット」を武器に、港湾領域で確固たるポジションを築き、社会を支えてきました。事業継続性を確保するためにも、長期の視点で変革に取り組むことが不可欠との認識から、今回、「存在意義(パーパス)」に基づき「長期ビジョン2035」を策定しました。2035年にありたい姿を「日本と世界で物流の未来をデザインする総合物流カンパニー」と置き、財務目標を「連結営業収益4,500億円」としました。イ.長期ビジョン2035に向けたロードマップ「長期ビジョン2035」の実現に向け、バックキャストの視点でロードマップを策定し、当初5年間の施策として「中期経営計画2030」を取りまとめました。同計画においては、経営基盤・基盤事業を強化する構造改革を通じて成長事業への積極投資を進め、成長性と資本収益性の向上を図ってまいります。ロ.営業収益の拡大イメージ前述の「中期経営計画2030」により、最終年度である2030年3月期に連結営業収益3,500億円を目指します。さらに2035年3月期に向けては、連結営業収益4,500億円を目指します。 3.「中期経営計画2030」についてイ.基本方針と重点取組み6つの基本方針として以下の項目を掲げ、取組みを推進してまいります。・中期経営計画の基本方針①国内基盤事業のシェア拡大・強靭化②収益基盤としてのグローバル事業の確立③新たな物流ニーズに対応した事業拡大④ポートフォリオ経営を支える経営管理への移行⑤全社最適な人材マネジメントの実践⑥DXを通じた業務の効率化と提供価値の拡張・高度化ロ.2030年3月期の財務目標積極投資による営業収益増を起点に、営業利益の拡大およびROEの向上を図ってまいります。また、資本収益性の向上に向け、積極的な株主還元・負債活用を継続してまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループの中期経営計画の最終年度となる2030年3月期の連結業績目標は、営業収益3,500億円、営業利益380億円、EBITDA550億円、ROE8.0%を目標としております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月30日)現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、物流を総合的にマネジメントできる企業として、国内外のハード、ソフトの増強、人材の育成に努め、グローバル企業としての価値を高めるとともに、企業の社会的責任(CSR)を果たし、企業価値の更なる向上を図ってまいります。 (2)経営環境当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかに回復しているものの、金融資本市場の変動等の影響と米国の通商政策等による不透明感がみられ、景気の下振れリスクが高まっております。物流業界におきましては、輸入貨物はおおむね横ばいになっている一方、輸出貨物は持直しの動きがみられますが、人手不足や燃料費の高騰など経営環境は厳しい状況が継続しております。当社グループを取り巻く状況におきましても、世界的な地政学リスクが高まっていることに加え、人口減少社会を見据えた事業活動への備えなど、経営環境は依然として多くの課題を抱え、長期的な変化を想定した経営戦略が求められております。 (3)経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループは存在意義(パーパス)を設定するとともに、10年後のありたい姿「長期ビジョン2035」を定め、そしてこの達成に向け、直近5年間で構造改革と成長事業への積極投資を進め、成長性と資本収益性の向上を図るべく「中期経営計画2030」を策定いたしました。※詳細は当社ホームページを参照ください。1.前中期経営計画(2021年3月期~2025年3月期)の振返り2025年3月期に最終年度を迎えた前中期経営計画では、いっそうの企業価値向上を図るため、5つの重点戦略(①基幹事業の強化、②海外事業の収益性強化、③新規事業の開拓、④人材確保・育成強化、⑤DXによる事業の強化)を掲げ、業績目標の達成に加え、資本効率を意識した経営を推進してまいりました。その結果、計数目標は概ね目標を達成したものの、営業収益目標は未達に終わり、成長性に課題を残す結果となりました。2.「長期ビジョン2035」について当社は創業以来、「現場力」と「充実したアセット」を武器に、港湾領域で確固たるポジションを築き、社会を支えてきました。事業継続性を確保するためにも、長期の視点で変革に取り組むことが不可欠との認識から、今回、「存在意義(パーパス)」に基づき「長期ビジョン2035」を策定しました。2035年にありたい姿を「日本と世界で物流の未来をデザインする総合物流カンパニー」と置き、財務目標を「連結営業収益4,500億円」としました。イ.長期ビジョン2035に向けたロードマップ「長期ビジョン2035」の実現に向け、バックキャストの視点でロードマップを策定し、当初5年間の施策として「中期経営計画2030」を取りまとめました。同計画においては、経営基盤・基盤事業を強化する構造改革を通じて成長事業への積極投資を進め、成長性と資本収益性の向上を図ってまいります。ロ.営業収益の拡大イメージ前述の「中期経営計画2030」により、最終年度である2030年3月期に連結営業収益3,500億円を目指します。さらに2035年3月期に向けては、連結営業収益4,500億円を目指します。 3.「中期経営計画2030」についてイ.基本方針と重点取組み6つの基本方針として以下の項目を掲げ、取組みを推進してまいります。・中期経営計画の基本方針①国内基盤事業のシェア拡大・強靭化②収益基盤としてのグローバル事業の確立③新たな物流ニーズに対応した事業拡大④ポートフォリオ経営を支える経営管理への移行⑤全社最適な人材マネジメントの実践⑥DXを通じた業務の効率化と提供価値の拡張・高度化ロ.2030年3月期の財務目標積極投資による営業収益増を起点に、営業利益の拡大およびROEの向上を図ってまいります。また、資本収益性の向上に向け、積極的な株主還元・負債活用を継続してまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループの中期経営計画の最終年度となる2030年3月期の連結業績目標は、営業収益3,500億円、営業利益380億円、EBITDA550億円、ROE8.0%を目標としております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかに回復しているものの、金融資本市場の変動等の影響と米国の通商政策等による不透明感がみられ、景気の下振れリスクが高まっております。物流業界におきましては、輸入貨物はおおむね横ばいになっている一方、輸出貨物は持直しの動きがみられますが、人手不足や燃料費の高騰など経営環境は厳しい状況が継続しております。このような状況下にあって当社グループは、重点戦略に掲げる「新規事業の開拓」の一つとして「新エネルギープロジェクト事業部」を新設するなど、物流インフラを支える企業としてサービスの提供を行ってまいりました。この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ71億71百万円増加し、4,910億92百万円となりました。当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ99億43百万円増加し、1,065億74百万円となりました。当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ27億72百万円減少し、3,845億18百万円となりました。 b.経営成績当連結会計年度の経営成績は、営業収益2,791億82百万円(前年同期比4.6%増)、営業利益330億95百万円(同8.2%増)、経常利益366億55百万円(同7.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益269億35百万円(同7.6%増)となりました。 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。物流事業は、営業収益2,431億4百万円(同5.0%増)、セグメント利益286億88百万円(同8.5%増)となりました。その他事業は、営業収益392億29百万円(同4.1%増)、セグメント利益43億83百万円(同6.1%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における連結キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが純収入となり、投資活動によるキャッシュ・フロー及び財務活動によるキャッシュ・フローがそれぞれ純支出となりました結果、現金及び現金同等物の期末残高は前連結会計年度末に比べて、154億11百万円増加の955億9百万円となりました。「営業活動によるキャッシュ・フロー」は税金等調整前当期純利益380億84百万円、減価償却費131億91百万円、法人税等の支払額106億49百万円などにより、404億9百万円の純収入となりました。なお、当連結会計年度における純収入額は、前連結会計年度(424億71百万円の純収入)に比べて、営業貸付金の増減額の影響などにより、20億61百万円の減少となりました。「投資活動によるキャッシュ・フロー」は固定資産の取得による支出131億37百万円、有価証券の取得による支出74億89百万円、有価証券の売却による収入100億円などにより、74億67百万円の純支出となりました。なお、当連結会計年度における純支出額は、前連結会計年度(164億23百万円の純支出)に比べて、投資有価証券の取得による支出の減少などにより、89億55百万円の減少となりました。「財務活動によるキャッシュ・フロー」は長期借入れによる収入100億円、配当金の支払額111億78百万円、自己株式の取得による支出170億円などにより178億94百万円の純支出となりました。なお、当連結会計年度における純支出額は、前連結会計年度(122億16百万円の純支出)に比べて、自己株式取得による支出が増加したことなどにより、56億78百万円の増加となりました。 ③生産、受注及び販売の実績セグメント別営業収益は次のとおりであります。なお、当社グループは物流サービスの提供が主要な事業のため、生産及び受注の状況は記載を省略しております。 a.セグメント別営業収益セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)物流事業(百万円)243,1045.0その他事業(百万円)39,2294.1合計(百万円)282,3344.9(注)1.金額はセグメント間の取引消去前の数値によっております。2.営業収益総額に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。3.記載金額単位未満の端数は切り捨てて表示しております。 b.セグメント別取扱トン数セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)物流事業(千トン)249,7652.2その他事業  重量建設機工(千トン)9,9763.4合計(千トン)259,7412.3(注)1.記載トン数単位未満の端数は切り捨てて表示しております。2.その他事業の重量建設機工事業の取扱トン数は、重量貨物運搬の取扱トン数であります。なお、その他事業の重量建設機工以外の事業については、取扱トン数に該当する指標がないため記載しておりません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績等1)財政状態(流動資産)当連結会計年度末における流動資産は、有価証券が159億90百万円(148.1%)増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて132億60百万円(9.3%)増加の1,563億62百万円となりました。(固定資産)当連結会計年度末における固定資産は、建設仮勘定が68億74百万円増加しましたが、建物及び構築物が78億38百万円(7.5%)減少し、投資有価証券が52億66百万円(5.2%)減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べて60億89百万円(1.8%)減少の3,347億29百万円となりました。また、資産の総額は、前連結会計年度末に比べて71億71百万円(1.5%)増加の4,910億92百万円となりました。(流動負債)当連結会計年度末における流動負債は、その他に含まれる未払金が9億25百万円(14.6%)減少しましたが、支払手形及び営業未払金が14億34百万円(5.8%)増加、未払法人税等が11億21百万円(19.6%)増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて17億2百万円(3.8%)増加の466億60百万円となりました。(固定負債)当連結会計年度末における固定負債は、繰延税金負債が12億46百万円(33.8%)減少、退職給付に係る負債が8億37百万円(4.9%)減少したものの、長期借入金が100億円(33.3%)増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて82億41百万円(15.9%)増加の599億13百万円となりました。また、負債の総額は、前連結会計年度末に比べて99億43百万円(10.3%)増加の1,065億74百万円となりました。(純資産)当連結会計年度末における純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益および退職給付に係る調整累計額が増加したものの、その他有価証券評価差額金が減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べて27億72百万円(0.7%)減少の3,845億18百万円となりました。また、純資産より非支配株主持分を除いた自己資本は、前連結会計年度末に比べて27億77百万円(0.7%)減少の3,828億89百万円となりました。この結果、自己資本比率は78.0%となり、1株当たり純資産額は3,780円59銭となりました。 2)経営成績当連結会計年度における営業収益は、物流事業において港湾運送や倉庫、国内運送の取扱量増加に伴い、前年同期と比べて4.6%増収の2,791億82百万円となりました。利益面におきましても、営業利益は前年同期と比べて8.2%増益の330億95百万円、経常利益は7.2%増益の366億55百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は7.6%増益の269億35百万円となりました。 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。[物流事業]港湾運送および倉庫におきましては、コンテナの取扱いは横ばいで推移したものの、穀物、飼料原料、青果物および自動車の取扱数量が持ち直しました。また、大阪市南港地区における定温倉庫建替えによる取扱量の増加や、大型の工場設備輸送の受注が増収に寄与しました。国内運送におきましては、貨物の荷動きが堅調に推移したことに加え、スポット輸送案件の受注が増収に寄与しました。国際運送におきましては、発電所輸送プロジェクト案件が減少したものの、三国間輸送の取扱量の増加が増収に寄与しました。この結果、物流事業の営業収益は前年同期に比べて5.0%増収の2,431億4百万円、セグメント利益は8.5%増益の286億88百万円となりました。 [その他事業]重量・建設におきましては、自動車および半導体関連施設機器や発電所機器の運搬・据付案件が増加したことに加え、風力や蓄電池等の新エネルギープロジェクト案件の受注も増収に寄与しました。この結果、その他事業の営業収益は前年同期に比べて4.1%増収の392億29百万円、セグメント利益は6.1%増益の43億83百万円となりました。 3)キャッシュ・フローの状況当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性当社グループは、物流施設等の建設や車両及び荷役機械等の購入を行っており、自己資金および金融機関からの借入で賄っております。また、当社グループの資金の流動性は十分な水準を確保しているものと考えております。なお、重要な資本的支出の予定及びその資金の調達方法は、「第3 設備の状況 3設備の新設、除却等の計画」に記載のとおりであります。 ②重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、以下のとおりであります。a.有形固定資産等に関する減損損失当社グループは、減損の兆候がある有形固定資産等について、資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、その減少額を減損損失として計上しております。有形固定資産等に減損の兆候がある場合、減損損失の認識の要否を判定する必要がありますが、この減損損失の認識の要否の判定に用いる個々の有形固定資産等の将来キャッシュ・フローの見積りは、不確実性が高く、将来の経営環境の変化等により、減損損失の計上が必要となる場合があります。 b.関係会社株式・関係会社出資金の減損当社グループにおける関係会社株式・関係会社出資金の減損の判定に関しては、実質価額として純資産持分額を用い、実質価額が取得価額に比して50%以上下回るものの、関係会社において実行可能で合理的な事業計画があり回復可能性が十分な証拠によって裏付けられる場合には減損処理を行わないこととしています。なお、投資先の超過収益力や経営権等を考慮して取得した株式・出資金については、投資先の経営者により承認された事業計画の実行可能性や合理性について過去の実績との乖離程度を評価した上で算定された投資先の将来キャッシュ・フローの割引現在価値を実質価額とし、実質価額が取得価額を50%以上下回る場合は、減損処理を行うこととしています。このような事業計画に基づく将来キャッシュ・フローの見積りは、不確実性が高く、将来の経営環境等の変化により、評価額の計上が必要となる場合があります。

事業リスク

上組グループの事業にはいくつかのリスクがあります。まず、輸出入貨物の取扱量が、天候不順による農産物の生産量減少、新型感染症による輸入禁止措置、貿易規制の変更、テロや戦争などの社会情勢によって減少し、業績に影響を与える可能性があります。次に、自動車運送事業におけるCO2排出規制などの環境規制が強化された場合、対応費用が増加し業績に影響を及ぼす可能性があります。また、地震などの自然災害や大規模な事故、感染症の流行が発生した場合、主要事業拠点に損害が生じ、事業活動に支障が出るリスクがあります。さらに、保有する倉庫や土地などの固定資産、または投資有価証券の価値が下落した場合、減損損失が発生し、財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,399 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月30日)現在において、当社グループが判断したものであります。(1)輸出入貨物の取扱いにおける影響について当社グループは世界中の多種多様な輸出入貨物を取扱っていることから、特定の貨物の取扱量の増減によって、経営成績に多大な影響を受けることは少ないと考えられますが、以下のような種々の要因により、貨物取扱量が減少し業績に影響を受ける可能性があります。①青果物や穀物など食料品の産地における天候不順による生産量の減少②新型感染症などの新たな病原菌の発生による食材や飼料の輸入禁止措置③緊急輸入制限措置(セーフガード)などの法律又は規制の変更④テロ、戦争などの要因による社会的混乱(2)環境問題の影響について現在、当社グループの主要な事業の一つである自動車運送事業は、CO2や窒素酸化物及び粒子状物質の排出量、安全性など課せられる規制は広範囲にわたっており、今後、これらの規制は変更されることがあり、より厳しくなることが考えられます。これまで、当社グループはこれらの規制に迅速に対応し遵守してきましたが、今後、新たに追加される規制に対応するために、費用の支出を余儀なくされる可能性があり業績に影響を受けることがあります。(3)事故及び自然災害などによる影響について当社グループは、過去の経験などをもとに、事故や自然災害が業績に与える影響を最小限にするため日々対策や研究を重ねております。しかし、作業工程や設備等で発生する事故、大地震などの自然災害、生命・健康に重大な影響を与える新型コロナウイルスのような感染症等が流行した場合による影響を完全に防止又は軽減できる保証はないため、当社グループの主要な事業拠点において、重要な影響を及ぼす災害等が発生した場合、業績に影響を受けることがあります。(4)固定資産の減損による影響について当社グループは倉庫・土地等の事業用の固定資産を多く保有しておりますが、経営環境の変化等で、その収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合などには、減損会計の適用による減損損失が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)投資有価証券の減損による影響について当社グループでは取引関係の維持強化等を目的とした投資有価証券を多数保有しておりますが、証券市場での相場の下落や、投資先の財政状態の悪化により減損処理を行うこととなった場合、評価損の計上により当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)退職給付債務による影響について当社グループの従業員に対する退職給付費用及び債務は、割引率等の数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出しております。よって、予定給付債務を計算する前提となる数理計算上の前提・仮定に変更があった場合には、その影響は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、将来の期間において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼすものであります。したがって、今後、割引率が低下した場合、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

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