9073

京極運輸商事(9073)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

陸運業 運輸・物流

事業の概要

京極運輸商事は、国内輸送、国際物流、ドラム缶・ペール缶、エネルギー、タンク洗浄の5つの事業を展開しています。主な収益源は、タンクローリーによる石油類や化学製品の液体輸送を主力とする国内輸送事業です。その他、港湾での荷役や倉庫保管を行う国際物流、石油容器の売買、石油類の賃貸借・売買、貯蔵タンクの洗浄・修理なども手掛けており、多角的な物流関連サービスを提供することで収益を上げています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

京極運輸商事の事業セグメントは、主に5つで構成されています。最も売上と営業利益が大きいのは「国内輸送事業」で、石油類や化学製品の輸送が主力です。次に売上が大きいのは「ドラム缶・ペール缶事業」で、石油容器の販売を行っています。「国際物流事業」は港湾での荷役や倉庫保管が中心です。「エネルギー事業」は石油類の賃貸借や売買を手掛け、「タンク洗浄事業」は貯蔵タンクの洗浄・修理などを行っています。国内輸送事業がグループ全体の稼ぎ頭であり、国際物流事業も堅調な利益を上げています。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
DomesticTransportationBusinessReportableSegment 地域 39 3 6.6%
InternationalLogisticsBusinessReportableSegment 地域 6 1 18.9%
SteelDrumAndPailBusinessReportableSegment 地域 24 1 3.3%
EnergyBusinessReportableSegment 地域 11 0 0.5%
TankWashingBusinessReportableSegment 地域 5 0 0.9%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,031 文字
3 【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(京極運輸商事株式会社)、子会社2社及び関連会社1社より構成されており、国内輸送事業、国際物流事業、ドラム缶・ペール缶事業、エネルギー事業並びにタンク洗浄事業の5部門に関係する事業を行っております。また、その他の関係会社等にはENEOS株式会社があります。当社グループの事業内容及び当社と関係会社等の位置付けは次のとおりであります。 (国内輸送事業)本業は顧客の需要に応じ自動車により貨物を運送し、その対価として運賃を収受するものであり、道路運送法による一般貨物自動車運送事業の許可を受けて、日本各地に拠点を設けておりますが、主として関東一円の営業を行っております。また、当該事業の関連施設における構内作業を行っております。業務の主力はタンクローリーによる石油類、化学製品等の液体貨物輸送で普通トラックは一般貨物及び容器類、石油類、化学製品類等の輸送を行っております。また、顧客の需要に応じて自己及び他人の名をもって、貨物運送業者による貨物運送の取次、受取、委託を行い対価を収受するもので貨物運送取扱事業法による許可及び登録を受けて営業活動を行うものであります。〔主な関係会社〕 ㈱弥生京極社(国際物流事業)本業は荷主及び船舶運航業者の委託を受け、貨物の受渡しを伴う港湾荷役、貨物の本船への積込み、または本船から取卸した貨物の上屋への搬出入、若しくは船舶からの積卸し、またはこれら貨物の上屋における保管、荷捌等の作業を行うものであります。また、顧客のために物品を倉庫に保管し、保管貨物の運送、入出庫及びはい替え等の諸作業を行いその対価として、保管料、運賃及び荷役料を収受するものであります。また、当該事業の関連施設における構内作業を行っております。(ドラム缶・ペール缶事業)本業は顧客の需要に応じて石油類容器の売買、これら販売における配送業務を行っております。(エネルギー事業)本業は顧客の需要に応じて石油類の賃貸借及び売買、石油製品類及びその副産物の売買を行っております。〔主な関係会社〕 京極石油㈱(タンク洗浄事業)本業は顧客の需要に応じて石油・化学製品及びその他の貯蔵タンクの洗浄・修理並びに配管工事等を行うものであります。〔主な関係会社〕 日本タンクサービス㈱ [事業の系統図]以上述べた事項を事業系統図によって示しますと次のとおりであります。 *印は、連結子会社※印は、持分法適用関連会社

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
ドラム缶・ペール缶事業、タンク洗浄事業は入札制度で他社との価格競争があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
国内輸送事業は道路運送法、貨物運送取扱事業法による許可・登録が必要。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 維持投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:法規制による車両代替の設備投資及びコスト増 / 気候条件による輸送量の減少 / 素材価格の高騰による販売量減少・燃料費高騰
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

公開情報からは、特許、ブランド力、規制ライセンス等、明確な無形資産の存在を示す証拠は見当たらない。陸運業という性質上、無形資産による競争優位性は限定的と考えられる。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

長年の取引実績や、特定の顧客ニーズに合わせたカスタマイズされた物流サービスを提供している場合、一定のスイッチング・コストが発生する可能性がある。しかし、具体的な顧客維持率や解約率に関するデータは不明。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

同社の事業モデルは、プラットフォーム型ではなく、物理的な輸送・保管サービスが中心であり、ネットワーク効果が発生する構造ではない。ユーザー数の増加が直接的なサービス価値向上に繋がる要素は少ない。

コスト優位★★★☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の事業運営で培われた効率的な運行管理や、規模の経済を活かした仕入れ・調達力がコスト競争力の源泉となっている可能性がある。ただし、具体的なコスト構造や競合他社との比較データは不足している。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

陸運業において、一定の事業規模を持つことで、固定費の分散や、より広範なネットワークの構築が可能となり、効率性が高まる。同社が業界内でどの程度のシェアを持ち、効率的な規模を享受しているかは不明。

京極運輸商事の優位性は、多岐にわたる物流関連事業をグループ内で展開している点にあります。特に国内輸送事業では、道路運送法に基づく許可や日本各地の拠点、関東圏を中心とした営業網が強みです。タンクローリーによる特殊な液体貨物輸送は専門性が高く、参入障壁となり得ます。また、国際物流における港湾荷役や倉庫保管、ドラム缶・ペール缶の販売、エネルギー供給、タンク洗浄といった幅広いサービス提供能力は、顧客に対してワンストップでのソリューションを提供できる点で競争優位性があると考えられます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは1891年(明治24年)に京極家9代目「京極高通」が創業し、石油製品、液体化学品、高圧ガス等に関連した運送事業を中心とし、港湾運送、通関業務、倉庫事業、ドラム缶等の容器販売事業、タンク洗滌・修理事業等総合物流関連事業を展開してまいりました。しかしながら、現代社会においては、デジタル技術の発展、消費者ニーズの多様化等、ビジネス環境は目まぐるしく変化しており、今後どのように変化していくのか予測がますます難しくなってきております。このように環境が大きく変化する中においても、当社は事業の方向を柔軟に決定する羅針盤として「私たちの使命」「私たちの目指す姿」「私たちの行動基準」からなる企業理念を制定しました。当社は一人ひとりが働き甲斐を感じ、自ら参加したくなる組織を目指して『いい会社にしよう』を合言葉に次の100年に向かって前進します。 (2) 目標とする経営指標事業価値の向上のため、デジタル化の推進、グループ金融による資金の効率化及びキャッシュ・フロー範囲内での設備投資を実施し、安定的な営業利益の確保に努めてまいります。 (3) 中長期的な会社の経営戦略当社グループにおきましては、中長期的な目標として「事業価値の向上」、「サステナビリティへの取り組み」、「人的資本の充実」の3つをテーマに掲げ、2023年度4月から3ヵ年の第2次中期経営計画を策定しました。 「第2次中期経営計画」概要テ ー マ施      策達成目標21FY実績 → 25FY目標事業価値の向上・デジタル化の推進・デジタル推進部門、安全管理部門、販売管理部門の設置・資金効率の向上・キャッシュ・フローの範囲内での設備投資の実施・新規事業の創造営  業  利  益   1.5億円 → 3.0億円         (既存2億・新規1億) R    O    E   4.1% → 5.1%サステナビリティへの取り組み(CO2排出削減)・燃費向上 新車/アイドリングストップ/低燃費タイヤ・3R(リデュース/リユース/リサイクル)の推進3ヶ年で12.1%削減 11,220tco2 → 9,862tco2人的資本の充実・働き甲斐のある職場づくり・多様性と受容性の推進従 業 員 満 足 度 ス コ ア 4.34/満点7 → 5.00/満点7 女   性   比   率 事務職 19% →  33% 運転職  2% →  10% 障  が  い  者  比  率    0.8% → 3.0% (4) 中期経営計画の進捗状況中国の景気低迷などによる影響を受け、国内輸送事業における配送数量の減少、国際物流事業における輸出入取扱量の減少など中期経営計画の利益目標には大きく未達の状況となりました。営業面における適正運賃適用の要請を継続しておこない、半導体不況や物価高騰に起因した買い控え等による物量の減少問題を緩和させるとともに、管理体制におけるデジタル化の強化を今まで以上に推し進め、目標を見据えた経営努力をしてまいります。 (5) 会社の対処すべき課題ならびに対策① 貨物自動車運送事業及び貨物運送取扱事業部門におきましては、物流業界を取巻く環境は年々厳しさを増しております。特に車両や作業の特殊性もあり慢性的な乗務員不足、さらには働き方改革による長時間労働の上限規制、燃料価格の高止り等多くの課題を抱えております。こうした環境の変化に対応すべく女性ドライバーを含めた人材の確保及び育成環境改善、さらに労働環境の整備を図り、従業員が「いい会社」と思える職場づくりに取り組んでまいります。また、営業体制を見直し、セグメントの垣根を越えた営業集団を構築し、新規顧客の開拓、取引内容の深掘り、新規事業の創出を進め、売上の拡大と適正運賃の確保に努めてまいります。荷主様に対しては、サステナビリティへの取り組みも含めた、車両適正化及び配送効率化、新車切り替えによる燃費向上や低燃費タイヤを導入した3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進を図り、地域社会に有益となる提案型営業を心掛けてまいります。当社の最優先課題であります「輸送の安全」につきましても、我が社の行動基準「安全、誠実、正確」をもとにコンプライアンスに則った輸送体制を築き、無事故・無災害を目指し、皆さまから更なる信頼を得られますよう努めてまいります。② 港湾運送業及び通関業部門におきましては、世界的な経済情勢の変化に影響を受け、輸出入貨物の取扱量の減少が大きな問題となっております。 今後はあらゆる環境の変化に対応すべく、物流サービスの付加価値創造をもととした、収益性の高い業務の獲得、拡充を目指してまいります。また、働き方改革への取り組みとしては、新港運業務システムを活用した業務の平準化・効率化を図り、認定通関業者(AEO事業者)としてコンプライアンスを重視した安全管理体制を確立し、一層のサービス向上に取り組んでまいります。③ 倉庫業部門におきましては、一般倉庫を始めとした定温保管、危険物保管、毒物劇物保管等の当社倉庫施設機能をフルに活用し、また、保税蔵置場としての貨物保全や、安全管理等トータル的なサービスの提供に加え、お客様のニーズに柔軟な対応をし得る、付加価値の高いサービスを持続的に提供できるように努めてまいります。加えて物流不動産事業、情勢の変化に強い事業体系の構築を目指してまいります。④ ドラム缶等容器販売部門につきましては、光熱費や人件費上昇による価格転嫁が課題となっています。適正価格の浸透に努めつつ、社内他部門との連携による既存顧客との取引拡大、新規顧客の獲得を図ります。  容器配送部門につきましては、ドラム缶積込み作業の環境改善を図るとともに、安全会議における乗務員教育や、物流会議における各輸送協力会社への情報展開を行うことにより、無事故無災害の実現と安全で誠実・正確な配送を目指してまいります。⑤ タンク洗浄・修理事業におきましては、元売り他のタンク基数の減少と競争入札による受注価格下落による経営圧迫等、予断を許さない状況が続きますが、経営資源を集約し効率運用に努め、事故防止と安全管理に努めることにより、社業の発展に努める所存でございます。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは1891年(明治24年)に京極家9代目「京極高通」が創業し、石油製品、液体化学品、高圧ガス等に関連した運送事業を中心とし、港湾運送、通関業務、倉庫事業、ドラム缶等の容器販売事業、タンク洗滌・修理事業等総合物流関連事業を展開してまいりました。しかしながら、現代社会においては、デジタル技術の発展、消費者ニーズの多様化等、ビジネス環境は目まぐるしく変化しており、今後どのように変化していくのか予測がますます難しくなってきております。このように環境が大きく変化する中においても、当社は事業の方向を柔軟に決定する羅針盤として「私たちの使命」「私たちの目指す姿」「私たちの行動基準」からなる企業理念を制定しました。当社は一人ひとりが働き甲斐を感じ、自ら参加したくなる組織を目指して『いい会社にしよう』を合言葉に次の100年に向かって前進します。 (2) 目標とする経営指標事業価値の向上のため、デジタル化の推進、グループ金融による資金の効率化及びキャッシュ・フロー範囲内での設備投資を実施し、安定的な営業利益の確保に努めてまいります。 (3) 中長期的な会社の経営戦略当社グループにおきましては、中長期的な目標として「事業価値の向上」、「サステナビリティへの取り組み」、「人的資本の充実」の3つをテーマに掲げ、2023年度4月から3ヵ年の第2次中期経営計画を策定しました。 「第2次中期経営計画」概要テ ー マ施      策達成目標21FY実績 → 25FY目標事業価値の向上・デジタル化の推進・デジタル推進部門、安全管理部門、販売管理部門の設置・資金効率の向上・キャッシュ・フローの範囲内での設備投資の実施・新規事業の創造営  業  利  益   1.5億円 → 3.0億円         (既存2億・新規1億) R    O    E   4.1% → 5.1%サステナビリティへの取り組み(CO2排出削減)・燃費向上 新車/アイドリングストップ/低燃費タイヤ・3R(リデュース/リユース/リサイクル)の推進3ヶ年で12.1%削減 11,220tco2 → 9,862tco2人的資本の充実・働き甲斐のある職場づくり・多様性と受容性の推進従 業 員 満 足 度 ス コ ア 4.34/満点7 → 5.00/満点7 女   性   比   率 事務職 19% →  33% 運転職  2% →  10% 障  が  い  者  比  率    0.8% → 3.0% (4) 中期経営計画の進捗状況中国の景気低迷などによる影響を受け、国内輸送事業における配送数量の減少、国際物流事業における輸出入取扱量の減少など中期経営計画の利益目標には大きく未達の状況となりました。営業面における適正運賃適用の要請を継続しておこない、半導体不況や物価高騰に起因した買い控え等による物量の減少問題を緩和させるとともに、管理体制におけるデジタル化の強化を今まで以上に推し進め、目標を見据えた経営努力をしてまいります。 (5) 会社の対処すべき課題ならびに対策① 貨物自動車運送事業及び貨物運送取扱事業部門におきましては、物流業界を取巻く環境は年々厳しさを増しております。特に車両や作業の特殊性もあり慢性的な乗務員不足、さらには働き方改革による長時間労働の上限規制、燃料価格の高止り等多くの課題を抱えております。こうした環境の変化に対応すべく女性ドライバーを含めた人材の確保及び育成環境改善、さらに労働環境の整備を図り、従業員が「いい会社」と思える職場づくりに取り組んでまいります。また、営業体制を見直し、セグメントの垣根を越えた営業集団を構築し、新規顧客の開拓、取引内容の深掘り、新規事業の創出を進め、売上の拡大と適正運賃の確保に努めてまいります。荷主様に対しては、サステナビリティへの取り組みも含めた、車両適正化及び配送効率化、新車切り替えによる燃費向上や低燃費タイヤを導入した3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進を図り、地域社会に有益となる提案型営業を心掛けてまいります。当社の最優先課題であります「輸送の安全」につきましても、我が社の行動基準「安全、誠実、正確」をもとにコンプライアンスに則った輸送体制を築き、無事故・無災害を目指し、皆さまから更なる信頼を得られますよう努めてまいります。② 港湾運送業及び通関業部門におきましては、世界的な経済情勢の変化に影響を受け、輸出入貨物の取扱量の減少が大きな問題となっております。 今後はあらゆる環境の変化に対応すべく、物流サービスの付加価値創造をもととした、収益性の高い業務の獲得、拡充を目指してまいります。また、働き方改革への取り組みとしては、新港運業務システムを活用した業務の平準化・効率化を図り、認定通関業者(AEO事業者)としてコンプライアンスを重視した安全管理体制を確立し、一層のサービス向上に取り組んでまいります。③ 倉庫業部門におきましては、一般倉庫を始めとした定温保管、危険物保管、毒物劇物保管等の当社倉庫施設機能をフルに活用し、また、保税蔵置場としての貨物保全や、安全管理等トータル的なサービスの提供に加え、お客様のニーズに柔軟な対応をし得る、付加価値の高いサービスを持続的に提供できるように努めてまいります。加えて物流不動産事業、情勢の変化に強い事業体系の構築を目指してまいります。④ ドラム缶等容器販売部門につきましては、光熱費や人件費上昇による価格転嫁が課題となっています。適正価格の浸透に努めつつ、社内他部門との連携による既存顧客との取引拡大、新規顧客の獲得を図ります。  容器配送部門につきましては、ドラム缶積込み作業の環境改善を図るとともに、安全会議における乗務員教育や、物流会議における各輸送協力会社への情報展開を行うことにより、無事故無災害の実現と安全で誠実・正確な配送を目指してまいります。⑤ タンク洗浄・修理事業におきましては、元売り他のタンク基数の減少と競争入札による受注価格下落による経営圧迫等、予断を許さない状況が続きますが、経営資源を集約し効率運用に努め、事故防止と安全管理に努めることにより、社業の発展に努める所存でございます。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況a.財政状態  当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ96百万円増加し、8,169百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ204百万円増加し、3,928百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ107百万円減少し、4,241百万円となりました。 b.経営成績当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費の持ち直しやインバウンド需要による回復基調が見られました。しかしながら、中国経済不況による輸出停滞、長期化するウクライナ紛争・イスラエル・パレスチナ紛争の情勢等、依然として先行きは不透明な状況が続いています。当連結会計年度における当社グループの売上高は、国内輸送事業における輸送数量の減少、国際物流事業における取扱数量及び作業量の減少はあったものの、国内輸送事業を中心とした運賃交渉による価格改定により、売上高は8,422百万円と前連結会計年度と比べ7百万円(0.1%)の増収となりました。損益面につきましては、タンク洗浄事業における人員補充によるコスト増加により、営業利益は17百万円と前連結会計年度と比べ16百万円(△48.7%)の減益となりました。また、受取配当金が増加したものの、経常利益は104百万円と前連結会計年度と比べ19百万円(△15.8%)の減益となりましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は104百万円と前連結会計年度と比べ44百万円(72.9%)の増益となりました。 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。 (イ) 国内輸送事業車両修繕費の増加、国内品の需要減や化学品輸送数量の大幅な減少はあったものの、運賃交渉による価格改定により、増収・増益となりました。結果として、売上高は3,852百万円と前連結会計年度と比べ250百万円(7.0%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は254百万円と前連結会計年度と比べ31百万円(13.8%)の増益となりました。(ロ) 国際物流事業中国経済の減速やウクライナ紛争、米中関係の悪化といった外部環境の影響を受け、化学品を中心とする輸出貨物の取扱量が大きく減少したため、減収・減益となりました。結果として、売上高は606百万円と前連結会計年度と比べ30百万円(△4.7%)の減収となり、セグメント利益(営業利益)は114百万円と前連結会計年度と比べ30百万円(△20.8%)の減益となりました。(ハ) ドラム缶・ペール缶事業ドラム缶販売部門においては、国内需要低迷により取扱数量は減少したものの、ドラム缶配送部門においては価格改定により、増収・減益となりました。結果として、事業全体では売上高は2,366百万円と前連結会計年度と比べ16百万円(0.7%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は78百万円と前連結会計年度と比べ1百万円(△1.7%)の減益となりました。(ニ) エネルギー事業石油販売においては、取扱数量は減少したものの、販売平均単価が上昇したことにより、減収・増益となりました。結果として、売上高は1,085百万円と前連結会計年度と比べ239百万円(△18.1%)の減収となり、セグメント利益(営業利益)は5百万円と前連結会計年度と比べ4百万円(328.1%)の増益となりました。 (ホ) タンク洗浄事業工事受注件数は増加したものの、人員補充によるコスト増加により、増収・減益となりました。結果として、売上高は512百万円と前連結会計年度と比べ10百万円(2.0%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は5百万円と前連結会計年度と比べ20百万円(△81.8%)の減益となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ63百万円減少し、当連結会計年度末には881百万円となりました。当連結会計年度に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。  (営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における営業活動により得られた資金は393百万円(前連結会計年度は466百万円の獲得)となりました。前連結会計年度からの主な変動は、退職給付に係る負債、仕入債務の減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における投資活動により使用した資金は95百万円(前連結会計年度は122百万円の使用)となりました。前連結会計年度からの主な変動は、投資有価証券の売却による収入の増加によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における財務活動により使用した資金は361百万円(前連結会計年度は508百万円の使用)となりました。前連結会計年度からの主な変動は、短期借入れによる収入の増加によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績該当事項はありません。 b. 受注実績当社は受注生産を行っていないため、受注実績の記載を省略しております。 c. 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)国内輸送事業3,852,0227.0国際物流事業606,236△4.7ドラム缶・ペール缶事業2,366,0790.7エネルギー事業1,084,830△18.1タンク洗浄事業512,4272.0合計8,421,5940.1 (注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先前連結会計年度当連結会計年度金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)ENEOS㈱1,631,97419.41,665,78019.8 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(a) 財政状態の分析(資産の部)流動資産は前連結会計年度末に比べ110百万円減少し、2,532百万円となりました。これは主に、現金及び預金63百万円、受取手形57百万円の減少によるものであります。固定資産は前連結会計年度末に比べ206百万円増加し、5,637百万円となりました。これは主に、投資有価証券158百万円の減少はあるものの、リース資産390百万円、建設仮勘定107百万円の増加によるものであります。(負債の部)流動負債は前連結会計年度末に比べ42百万円減少し、2,292百万円となりました。これは主に、リース債務86百万円の増加はあるものの、支払手形及び買掛金37百万円、短期借入金33百万円、その他55百万円の減少によるものであります。固定負債は前連結会計年度末に比べ245百万円増加し、1,636百万円となりました。これは主に、リース債務340百万円の増加によるものであります。(純資産の部)純資産は前連結会計年度末に比べ107百万円減少し、4,241百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金111百万円の減少によるものであります。 (b) 経営成績の分析(売上高)当連結会計年度における売上高は8,422百万円(前年同期比0.1%増)となり、前連結会計年度に比べて7百万円の増加となりました。セグメント別の売上高については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載してあります。(営業利益)当連結会計年度における営業利益は17百万円(前年同期比48.7%減)となりました。これは主に、タンク洗浄事業における人員補充によるコスト増加によるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報(キャッシュ・フロー)キャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。(資金需要)当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、国内輸送事業における車両維持管理費、国際物流事業における下払費や倉庫維持管理費等があります。また、設備資金需要としては、ドラム缶・ペール缶事業における傭車先へ転貸リースを行うリース資産(車両)、国内輸送事業や国際物流事業における車両更新投資や倉庫設備、エネルギー事業における商品仕入費、タンク洗浄事業における機械及び装置等があります。(財務政策)当社グループの運転資金については、当面の資金需要と設備投資計画に則り自己資金及び金融機関からの借入金により調達しております。当連結会計年度末における現金及び現金同等物は880,727千円となり、有利子負債残高は1,860,842千円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成され ております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 今後の見通し 今後の見通しにつきましては、円安による原材料価格、エネルギー価格の高騰や、海外景気の下振れリスクなど、今後の社会経済活動や金融情勢は依然として不透明な状況にあります。当社グループにおきましては、第2次中期経営計画を中核とし、既存事業の強化や、業務の効率化を推進し、通期の売上高8,828百万円、営業利益122百万円、経常利益175百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は120百万円を見込んでおります。

事業リスク

京極運輸商事の事業にはいくつかのリスクがあります。国内輸送事業では、大気汚染に関する法規制強化により、車両代替の設備投資やコスト増が発生し、収益を圧迫する可能性があります。また、暖冬による石油類輸送量の減少や冷夏による空冷用ガス輸送量の減少など、気候条件が国内輸送、国際物流、エネルギー事業の損益に影響を与えることがあります。さらに、鉄鋼や原油などの素材価格高騰は、ドラム缶販売量の減少や車両燃料費の高騰を通じて、国内輸送やドラム缶・ペール缶事業の損益に影響を及ぼす可能性があります。国際物流事業は海外の需要動向に左右され、ドラム缶・ペール缶事業やタンク洗浄事業の一部は入札制度による失注リスクも抱えています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|655 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 法規制による影響当社グループの主要事業である国内輸送事業において、大気汚染にかかわる国及び地方自治体の環境確保による法規制は更に強化が予定されることから、これによる車両代替の設備投資及びコスト増が予想され、企業収益を圧迫する要因となります。(2) 気候条件の影響例えば国内の暖冬による石油類等の輸送量の減少、冷夏による空冷用ガスの輸送量の減少など、気候条件が主として国内輸送事業、国際物流事業、エネルギー事業の損益変動要因となります。(3) 素材価格の影響鉄鋼・原油等、素材の価格の高騰が、例えばドラム缶販売量の減少、車両燃料費の高騰など、主として国内輸送事業、ドラム缶・ペール缶事業(一部)の損益変動要因となります。(4) 海外の需要動向の影響海外の需要動向が得意先の販売量、仕入量に影響を与え、結果、主として国際物流事業の損益変動要因となります。(5) 入札制度による影響ドラム缶・ペール缶事業(一部)、タンク洗浄事業の受注は入札制度で行われます。入札制度により他社がより廉価な価格で入札してくる場合など、入札制度での失注が当該事業の損益変動要因となります。

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