9063

岡山県貨物運送(9063)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

陸運業 運輸・物流

事業の概要

岡山県貨物運送は、子会社9社と関連会社2社からなる企業グループで、主に貨物輸送事業を展開しています。これに付随して、石油製品の販売事業やその他の事業も行っています。主力は「貨物運送関連」事業で、市場のニーズに応じた多様な輸送サービスを提供し、グループ会社が自動車整備やトラックターミナル業、貨物利用運送事業を担っています。収益の大部分を貨物運送が占める構造です。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

岡山県貨物運送グループの事業セグメントは大きく二つです。一つ目は「貨物運送関連」で、これはグループの主要業務であり、貨物輸送サービス全般を提供しています。売上高363.17845億円、営業利益7.44778億円と、グループの収益の大部分を稼ぎ出す主力事業です。二つ目は「石油製品販売」で、子会社が石油製品の販売を行っています。売上高10.73293億円、営業利益0.08569億円と、貨物運送関連に比べると規模は小さいですが、グループ内の燃料供給なども担っていると推測されます。その他にも自動車用品販売や人材派遣などの事業も行っています。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
FreightRelevance 事業 363 7 2.1%
OilProductsSale 事業 11 0 0.8%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|620 文字
3【事業の内容】 当社の企業集団は子会社9社及び関連会社2社で構成され、貨物輸送並びにこれらに付帯する事業を主体に石油製品販売事業、その他事業を行っている。 当社グループの主な事業内容と当該事業に係る位置づけは次のとおりである。 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一である。貨物運送関連   :当社グループの主要な業務であり、当社及び子会社の岡山県貨物鋼運㈱を含む5社が従事しており市場ニーズに対応した輸送品質を開発して幅広いサービスを提供している。また、子会社のマルケー自動車整備㈱が自動車修理部門を担当しており、トラックターミナル業を関連会社である岡山県トラックターミナル㈱、及び山陽コンテナトランスポート㈱が貨物利用運送事業を営んでいる。石油製品販売   :子会社のマルケー商事㈱が出光興産㈱の代理店としてグループ各社並びに得意先に対して石油製品の販売を行っている。その他      :子会社のマルケー商事㈱は自動車用品の販売、建設及び保険代理業を行っている。また、岡山エールフォークリフト㈱はフォークリフト販売業を営んでおり、ハートスタッフ㈱は一般労働者派遣業を営んでいる。 事業の系統図は次のとおりである。 (注)1.子会社は全て連結している。    2.◎ 関連会社(岡山県トラックターミナル㈱、山陽コンテナトランスポート㈱)は持分法を適用している。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
コスト上昇リスク(燃料費高騰、金利急騰)が経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
貨物自動車運送事業法及び貨物利用運送事業法などの法令遵守が必要。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 維持投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:法的規制等の強化 / 重大事故の発生 / 人材の確保や育成の困難
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

特許やブランド力、規制ライセンス等、明確な無形資産による競争優位性は見られない。運送業という性質上、参入障壁となるような独占的IPも存在しない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

既存顧客との長期取引や、特定の業務プロセスへの最適化により、一定のスイッチング・コストは存在する可能性がある。しかし、運送会社間の価格競争やサービス内容の均質化により、顧客が容易に乗り換え可能な側面も大きい。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

運送業であり、プラットフォーム型ビジネスではないため、ネットワーク効果は期待できない。利用者数の増加がサービス価値を直接的に高める構造ではない。

コスト優位★★★☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の事業運営で培われた効率的な物流網、車両管理、ドライバーの稼働効率など、オペレーションにおけるコスト管理能力は一定の競争優位性となりうる。特に地域密着型のサービス展開による固定費抑制が考えられる。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

岡山県を中心に、中国地方での広範なネットワークと集配網を構築しており、一定の規模の経済が働いている。地域内でのシェアが高ければ、効率的な配車や積載率向上に繋がり、コスト優位性を生む可能性がある。

岡山県貨物運送グループは、貨物運送を主軸に、自動車整備、トラックターミナル運営、貨物利用運送といった関連事業をグループ内で多角的に展開している点が強みと考えられます。これにより、顧客に対して幅広いサービスをワンストップで提供できる可能性があります。また、長年の事業活動を通じて培われた地域におけるネットワークや、多様な輸送品質に対応できる体制も、競争優位性の一因となっていると推測されます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】  当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりである。  なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1)経営方針 当社グループは、運送事業を中核とした総合物流サービス業を目指し、広く地域社会に貢献し、公共の福祉に寄与することを使命としている。当社グループの提供するサービスが、顧客に信頼され、産業活動の発展に寄与し、株主、取引先、従業員等すべての人々の期待に応えることを経営理念としている。 (2)経営戦略等 当社グループは、主力の特別積合せ貨物運送を中心として、拠点網を通じた物流効率化と輸送品質の向上を図り、多様化する需要に対応した輸送システムの構築に努めている。また、3PL事業など付加価値の高い物流形態を積極的に提案するとともに、倉庫事業の強化、静脈物流の拡充などあらゆるニーズにお応えすることにより、顧客のパートナーとして信頼していただけるよう、サービスの充実と業績の向上に取り組んでいる。 物流効率化については、ITによる積載率の改善、JRコンテナの活用を含めた輸送モードの多角化推進、共同集配の拡充などに努めるとともに、ドライバーの待機時間短縮、老朽施設の改修など働きやすい環境の整備にも取り組んでいる。 今後とも輸送力の強化、高品質化に注力しつつ、付加価値の高いサービスの提供を行い、社業の発展と企業価値の向上に努める所存である。 (3)経営環境 当社グループを取り巻く経営環境は、国際情勢に起因するサプライチェーン逼迫からの緩和やインバウンド関連の需要増加に伴い、国内景気の持ち直しが期待されるものの、諸物価の高騰が原材料から食料品をはじめ広範囲に広がっており、予断を許さない状況が続いている。 物流業界においても、国内輸送需要は製造関連を中心に依然として低調に推移している。また、燃料価格の高止まりに加え、車両関係費、外注費など輸送コストの上昇やドライバー不足への懸念ともあいまって厳しい経営環境が続いており、先行きは不透明である。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 国内輸送量は依然として減少傾向にあり、燃料価格、資材、外注費の高騰をはじめ慢性的な労働力不足、従業員の高齢化、ドライバーの時間外労働・拘束時間の規制等大変厳しい状況が続いている。今後も同業他社との共同輸配送を拡充するなど、輸送効率の改善を進め、付加価値の高い3PL事業、倉庫事業の強化にも努めていく必要がある。 また、気候変動に対する取り組みとして、低公害車両の導入、エコドライブの推進、鉄道コンテナの活用、PPAによる太陽光発電設備の導入を進めるとともに、人的資本・多様性への取り組みとして、女性管理職の育成・登用、男性育児休業の取得しやすい環境づくりに取り組んでいく。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための指標等 当社グループは、収益の拡大・業務の効率化等を通じて経営基盤の強化を図るため、売上高経常利益率を重要な指標としてその向上に取り組んでいる。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】  当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりである。  なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1)経営方針 当社グループは、運送事業を中核とした総合物流サービス業を目指し、広く地域社会に貢献し、公共の福祉に寄与することを使命としている。当社グループの提供するサービスが、顧客に信頼され、産業活動の発展に寄与し、株主、取引先、従業員等すべての人々の期待に応えることを経営理念としている。 (2)経営戦略等 当社グループは、主力の特別積合せ貨物運送を中心として、拠点網を通じた物流効率化と輸送品質の向上を図り、多様化する需要に対応した輸送システムの構築に努めている。また、3PL事業など付加価値の高い物流形態を積極的に提案するとともに、倉庫事業の強化、静脈物流の拡充などあらゆるニーズにお応えすることにより、顧客のパートナーとして信頼していただけるよう、サービスの充実と業績の向上に取り組んでいる。 物流効率化については、ITによる積載率の改善、JRコンテナの活用を含めた輸送モードの多角化推進、共同集配の拡充などに努めるとともに、ドライバーの待機時間短縮、老朽施設の改修など働きやすい環境の整備にも取り組んでいる。 今後とも輸送力の強化、高品質化に注力しつつ、付加価値の高いサービスの提供を行い、社業の発展と企業価値の向上に努める所存である。 (3)経営環境 当社グループを取り巻く経営環境は、国際情勢に起因するサプライチェーン逼迫からの緩和やインバウンド関連の需要増加に伴い、国内景気の持ち直しが期待されるものの、諸物価の高騰が原材料から食料品をはじめ広範囲に広がっており、予断を許さない状況が続いている。 物流業界においても、国内輸送需要は製造関連を中心に依然として低調に推移している。また、燃料価格の高止まりに加え、車両関係費、外注費など輸送コストの上昇やドライバー不足への懸念ともあいまって厳しい経営環境が続いており、先行きは不透明である。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 国内輸送量は依然として減少傾向にあり、燃料価格、資材、外注費の高騰をはじめ慢性的な労働力不足、従業員の高齢化、ドライバーの時間外労働・拘束時間の規制等大変厳しい状況が続いている。今後も同業他社との共同輸配送を拡充するなど、輸送効率の改善を進め、付加価値の高い3PL事業、倉庫事業の強化にも努めていく必要がある。 また、気候変動に対する取り組みとして、低公害車両の導入、エコドライブの推進、鉄道コンテナの活用、PPAによる太陽光発電設備の導入を進めるとともに、人的資本・多様性への取り組みとして、女性管理職の育成・登用、男性育児休業の取得しやすい環境づくりに取り組んでいく。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための指標等 当社グループは、収益の拡大・業務の効率化等を通じて経営基盤の強化を図るため、売上高経常利益率を重要な指標としてその向上に取り組んでいる。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要  当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。  ①財政状態及び経営成績の状況  当連結会計年度における我が国経済は、輸出や設備投資の増加により緩やかな回復基調で推移した。加えて2024年の春季労使交渉では、大手企業を中心に高い賃上げが実現したが、物価上昇により実質賃金は停滞し、景気回復を実感できる状況には至っていない。  世界経済は長期化するロシアのウクライナ侵攻、混迷を深める中東情勢、先行きの読めない米国のトランプ政権等、不透明で不安定要素が山積している。  運輸業界においても、国内輸送量に回復の兆しが見られず、燃料価格をはじめ諸物価の上昇が続くなど厳しい状況が続いた。  このような経済環境下、当社グループは当年の目標を「人材の確保と適正運賃の収受」と定めた。学校訪問・説明会、オープンカンパニー、各種募集媒体の利用、従業員紹介制度の活用等により採用活動をさらに強化するとともに、積極営業による物量の確保に努め、適正運賃・諸料金の収受交渉を継続的に行い、増収に努めてきた。また、2月から北陸方面の配送を同業他社に委託し、山陰方面の配送を受託するなど、輸送の効率化を進めてきた。   イ.財政状態   当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ9億6千3百万円増加し、473億8千8百万円となった。   当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ7千8百万円増加し、239億8千4百万円となった。   当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ8億8千5百万円増加し、234億4百万円となった。   ロ.経営成績   当連結会計年度の営業収益は383億4千6百万円(前連結会計年度比1.7%増)となり、営業利益は9億7百万円(前連結会計年度比41.7%増)、経常利益は12億1千1百万円(前連結会計年度比31.0%増)となった。また、親会社株主に帰属する当期純利益は9億5千7百万円(前連結会計年度比15億3千7百万円の減益、前連結会計年度は広島主管支店の移転に伴う旧広島主管支店等の譲渡による固定資産売却益を計上)となった。   セグメントごとの経営成績は次のとおりである。  (貨物運送関連) 貨物運送関連については、適正運賃・料金の収受に積極的取り組んだこと等により、営業収益は363億1千7百万円(前連結会計年度比1.6%増)となり、営業利益は7億4千4百万円(前連結会計年度比50.5%増)となった。  (石油製品販売)   石油製品販売については、商品販売量の減少などにより、営業収益は10億7千3百万円(前連結会計年度比4.0%減)となり、営業利益は8百万円(前連結会計年度比5百万円の増益)となった。  (その他) その他については、自動車用品販売、フォークリフト販売及び一般労働者派遣等を含んでおり、営業収益は9億5千5百万円(前連結会計年度比14.1%増)となり、営業利益は1億3千万円(前連結会計年度比9.4%増)となった。  ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ8億9千4百万円増加し、当連結会計年度末には64億4千5百万円となった。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりである。  (営業活動によるキャッシュ・フロー)   営業活動の結果得られた資金は、25億9千2百万円(前連結会計年度は19億6千4百万円の獲得)となった。これは主に、税金等調整前当期純利益14億4千7百万円、減価償却費17億5百万円の計上があったことなどによるものである。  (投資活動によるキャッシュ・フロー)   投資活動の結果使用した資金は、18億2百万円(前連結会計年度は1百万円の使用)となった。これは主に、有形固定資産の取得による支出が21億6千9百万円であったことなどによるものである。  (財務活動によるキャッシュ・フロー)   財務活動の結果得られた資金は、1億4百万円(前連結会計年度は25億3千9百万円の使用)となった。これは主に、長期借入金の返済による支出が27億3百万円であったものの、長期借入れによる収入が30億5千2百万円であったことなどによるものである。  ③営業実績  イ.営業実績   当連結会計年度の営業実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。セグメントの名称当連結会計年度(千円)(2024年4月1日から2025年3月31日まで)前年同期比(%)貨物運送関連36,317,845101.6石油製品販売1,073,29396.0 報告セグメント計37,391,139101.5その他955,439114.1合計38,346,578101.7 (注)セグメント間の取引については相殺消去している。   ロ.地区別営業収益区分当連結会計年度(千円)(2024年4月1日から2025年3月31日まで)前年同期比(%)関東地区3,874,598102.8中部地区2,602,117103.5北陸地区331,23181.8近畿地区9,303,123102.1中国地区19,785,177101.3四国地区838,904104.1九州地区1,611,425103.3合計38,346,578101.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容  経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。  なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。  ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容  イ.財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容   当連結会計年度末の総資産は473億8千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億6千3百万円の増加となった。これは、現金及び預金の増加等により流動資産が5億2千4百万円増加し、建物及び構築物(純額)の増加等により固定資産が4億3千8百万円増加したことによるものである。   負債については239億8千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ7千8百万円の増加となった。これは、短期借入金の増加等により流動負債が22億7千1百万円増加し、長期借入金の減少等により固定負債が21億9千3百万円減少したことによるものである。なお、短期借入金の増加及び長期借入金の減少はシンジケートローンの返済期日が1年未満となったことで流動負債へ振替えたことによるものである。   純資産については234億4百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億8千5百万円の増加となった。これは、主に利益剰余金の増加等によるものである。   ロ.経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容   当社グループの経営成績は、当連結会計年度において営業収益は383億4千6百万円、経常利益は12億1千1百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は9億5千7百万円となっており、前連結会計年度と比較して、営業収益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、それぞれ6億5千3百万円の増収、2億8千6百万円の増益、15億3千7百万円の減益となっている。   これは当社グループが、貨物取扱量は微減であったが、適正運賃・料金の収受に積極的に取り組んだためである。(前連結会計年度は広島主管支店の移転に伴う旧広島主管支店等の譲渡による固定資産売却益を計上)   営業原価については当社グループの主要事業である貨物運送関連において、人手不足に加え2024年問題への対応のため外注費(傭車料)の増加があったことなどにより、前連結会計年度より3億6千1百万円増加し、356億8百万円となっている。   ハ.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容  (貨物運送関連)   貨物運送関連については、適正運賃・料金の収受に積極的に取り組んだこと等により、営業収益は363億1千7百万円(前連結会計年度比1.6%増)となった。   セグメント利益は、7億4千4百万円(前連結会計年度比50.5%増)となった。   セグメント資産は、津山主管支店新築ならびに、豊川営業所の土地、建物の取得の計上などにより、392億8千8百万円(前連結会計年度比0.1%増)となった。  (石油製品販売)   石油製品販売については、商品販売量の減少などにより、営業収益は10億7千3百万円(前連結会計年度比4.0%減)となった。   セグメント利益は、8百万円(前連結会計年度比5百万円の増益)となった。   セグメント資産は、8億9千5百万円(前連結会計年度比8.5%減)となった。  (その他)   その他については、自動車用品販売、フォークリフト販売及び一般労働者派遣等を含んでおり、営業収益は9億5千5百万円(前連結会計年度比14.1%増)となった。   セグメント利益は、1億3千万円(前連結会計年度比9.4%増)となった。   セグメント資産は、8億6千4百万円(前連結会計年度比0.7%減)となった。  ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報  イ.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容   当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりである。  ロ.資本の財源及び資金の流動性に係る情報   当社グループの事業活動における運転資金需要のうち主なものは、外注費(傭車料)及び燃油費等の支払のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用である。投資を目的とした資金需要は、主要な拠点の再整備、車両購入等の設備投資によるものである。   当社グループの事業活動上必要な流動性と資金調達の源泉を安定的に確保することを基本方針としている。   短期運転資金は、自己資金及び金融機関からの短期借入を基本とし、設備投資や長期運転資金の調達については、金融機関からの長期借入を基本としている。   なお、当連結会計年度末における借入金等の有利子負債の残高は141億3千7百万円となっている。   また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は64億4千5百万円となっている。  ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成している。この連結財務諸表の作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とする。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しているが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合がある。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5「経理の状況」の連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しているが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えている。  イ.貸倒引当金の計上基準 当社グループは、債権等の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上している。将来、荷主の財政状況が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上または貸倒損失が発生する可能性がある。  ロ.有価証券の減損処理 当社グループは、金融機関、荷主や連帯関係にある同業他社の株式を保有している。これらの株式は株式市場の価格変動リスクを負っているため、合理的な基準に基づいて有価証券の減損処理を行っている。また、非上場株式については財政状態の悪化などにより実質価額が著しく低下したとき減損処理を行っている。将来、株式市場や財政状態が悪化した場合には多額の有価証券評価損を計上する可能性がある。  ハ.繰延税金資産の回収可能性の評価 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して将来の課税所得を合理的に見積っている。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するので、その見積額が減少した場合は繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性がある。  ニ.固定資産の減損  当社グループは、管理会計上の区分、投資の意思決定を行う際の単位を基準とし、主として主管支店及び管下店所を1つの単位とし、また遊休資産については物件単位ごとにグルーピングを行っている。これらの資産グループについて、減損の兆候が認められた場合、当該資産グループに係る資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上する可能性がある。

事業リスク

主なリスクとして、まず貨物自動車運送事業法などの法的規制の強化や遵守違反が事業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。次に、公道での車両運行に伴う重大事故の発生は、損害賠償等により財務状況に大きな影響を与えるリスクがあります。また、労働集約型事業であるため、働き方改革による時間外労働規制などで質の高い人材の確保・育成が困難になる可能性も指摘されます。さらに、顧客情報の漏洩による信用低下や損害賠償、自然災害による物流停滞、燃料費や金利の高騰によるコスト上昇、固定資産の減損、保有株式の市場価格変動もリスクとして挙げられます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,541 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1)法的規制等について 当社グループは、主に貨物自動車運送事業法及び貨物利用運送事業法などの法令を遵守して営業活動を行っている。また、近年環境問題への関心が高まるなか、当社グループは低公害車の導入やエコドライブの徹底等、環境対策を自主的に進めている。しかし、将来において、現在予期し得ない法的規制や或いは現在の規制が一層強化される可能性がある。 これらの法的規制等を遵守できなかった場合、当社グループの事業活動が制限される可能性があり、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性がある。(2)重大事故等について 当社グループは、公道を使用して車両による営業活動を行っていることから、従業員教育等を通じて交通安全・事故防止対策に万全な体制をとり、人命の尊重を最優先として努めているが、重大な不慮の事故を発生させた場合、損害賠償等により当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。(3)人材の確保や育成について 当社グループは、主に貨物自動車による運送事業を行っているため、労働集約型の事業が多く、労働力としての質の高い人材の確保・育成が必要である。「働き方改革」の推進、労働環境の改善による社員の定着に努めているが、時間外労働の上限規制等により、十分な人材の確保・育成が出来なかった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。(4)顧客情報の流出について 当社グループは、多くの顧客情報を取り扱っている。特にハート産直便や引越等は顧客の個人情報を記載した伝票を利用しており、多様な顧客情報を取り扱っている。当社グループには顧客情報に対する守秘義務があり、管理の徹底に努めているが、万一情報が外部に漏洩した場合、当社グループの社会的信用の低下を招くだけでなく、損害賠償請求等が発生する。これらの事象が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。(5)自然災害等について 当社グループは、公道を使用して車両による商品の輸送が主な業務である。地球温暖化による異常気象や、地震・台風等の自然災害による車両・設備等の被害、輸送経路の遮断による物流の停滞等により、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。(6)コストの上昇について 当社グループは、事業を行うにあたり多量の燃料を使用している。原油価格の変動により、燃料費が大幅に高騰することによる輸送コストの上昇、また事業活動上必要な資金の一部は金融機関から調達しているため、金利の急騰による資金調達コストの上昇があった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。(7)減損会計に係るリスクについて 当社グループは、事業用固定資産を保有している。これらの資産について、収益性の低下や、時価の下落に伴う資産価値の低下があった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。(8)市場リスクについて 当社グループは、金融機関、荷主や連帯関係にある同業他社の株式を保有しているため、株式市場の価格変動リスクを負っている。将来において、現在予期し得ない相場変動があった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。

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