9046

神戸電鉄(9046)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

陸運業 運輸・物流

事業の概要

神戸電鉄グループは、鉄道、バス、タクシーなどの運輸業を主軸に、不動産の売買・賃貸、食品スーパーやコンビニ、飲食などの流通業、旅行、保育、介護、広告代理、建設、施設管理、金融、温泉給湯、情報システムサービスといった多岐にわたる事業を展開しています。特に鉄道事業が主力であり、沿線地域での生活を支えるインフラサービスを提供することで収益を上げています。不動産事業や流通事業も収益源となっています。

出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

神戸電鉄グループの事業セグメントは大きく3つに分かれています。一つ目は「運輸事業」で、売上高130.22億円、営業利益9.18億円と最も大きな売上と利益を上げており、鉄道、バス、タクシーなどが含まれます。二つ目は「不動産事業」で、売上高17.82億円、営業利益9.1億円と、売上規模は小さいものの利益率が高いのが特徴です。土地建物の販売や賃貸が主な内容です。三つ目は「流通事業」で、売上高53.36億円、営業利益1.03億円となっており、食品スーパーやコンビニ、飲食事業などが含まれます。これらのセグメントから、運輸事業がグループ全体の稼ぎ頭であり、不動産事業が高い収益性を誇ることが分かります。地域構成については、主に兵庫県南部を中心とした国内事業が中心です。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Transportation 事業 130 9 7.0%
RealEstate 事業 18 9 51.1%
Merchandise 事業 53 1 1.9%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|541 文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社7社、関連会社1社及びその他の関係会社1社で構成され、その営んでいる主要な事業内容は、次のとおりであります。(1)運輸業〔4社〕事業の内容会社名鉄道事業当社バス事業神鉄バス㈱ ①(A)タクシー業大阪神鉄豊中タクシー㈱ ①、神鉄タクシー㈱ ① (2)不動産業〔1社〕事業の内容会社名土地建物販売業当社土地建物賃貸業当社 (3)流通業〔2社〕事業の内容会社名食品スーパー業コンビニ業飲食業㈱神鉄エンタープライズ ①(A)神鉄観光㈱ ①(A)神鉄観光㈱ ① (4)その他〔5社〕事業の内容会社名旅行業神鉄観光㈱ ①(A)保育事業及び健康事業介護事業当社当社広告代理業神鉄観光㈱ ①(A)建設業㈱神鉄コミュニティサービス ①施設管理・警備業㈱神鉄コミュニティサービス ①金融業㈱神鉄ビジネスサポート ①温泉給湯業㈱有馬温泉企業 ②情報システムサービス業㈱神鉄ビジネスサポート ①(B) (注)1 ①連結子会社2 ②持分法適用関連会社3 上記部門の会社数には、当社、神鉄観光㈱が重複して含まれております。4 当社では(A)の会社に対して施設の賃貸を行っております。5 当社では(B)の会社に対して業務を委託しております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
鉄道事業及びバス事業の運賃や路線の設定に国土交通省の許可・認可が必要なため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
鉄道事業法等の法的規制に基づき事業を運営しており、国土交通省の許可・認可が必要。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:法的規制等に係るリスク / 競合と沿線人口の減少等に係るリスク / 自然災害・気候変動等に係るリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

神戸電鉄は地域に根差した鉄道事業者としてのブランド力を持つが、特許や独占的IPによる明確な無形資産は限定的。沿線開発や不動産事業でブランド価値を高める努力はしているものの、競争優位に直結するほどの強固な無形資産とは言えない。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

神戸電鉄の沿線住民にとって、日常的な通勤・通学・生活移動手段としての鉄道は、他の交通手段への乗り換えに時間的・金銭的コストがかかる。特に、沿線に居住している場合、生活基盤が鉄道に依存しており、乗り換えは容易ではない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

鉄道事業は基本的にネットワーク効果を持たない。利用者が増えても、個々の利用者の体験価値が直接的に向上するわけではない。沿線開発による乗降客数増加は、事業拡大には繋がるが、ネットワーク効果とは異なる。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

鉄道事業はインフラ投資が大きく、新規参入障壁は高いものの、既存事業者間でのコスト競争力は限定的。神戸電鉄のコスト構造が他社と比較して構造的に優位であるという明確な証拠はない。効率化努力は行われている。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

神戸電鉄は神戸市北西部を中心に独自の鉄道網を構築しており、その地域においては一定の寡占状態にある。沿線人口や都市開発の規模に対して、鉄道インフラの最適化という点では効率的な規模を持つと言える。

神戸電鉄グループの優位性は、神戸市北部から六甲山系を越える地域に根差した鉄道ネットワークと、それに付随する多角的な事業展開にあります。鉄道事業は国土交通省の許可・認可が必要なため、新規参入が非常に困難な許認可事業であり、強固な参入障壁となっています。また、沿線地域での不動産賃貸や流通事業、生活関連サービスを展開することで、地域住民の生活に密着したサービスを提供し、顧客の囲い込みを図っていると考えられます。これにより、地域におけるブランド力とネットワーク効果を構築している可能性があります。

出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループでは、将来に亘って持続的な成長と発展を遂げていくため、以下のとおり「経営理念」と「経営方針」を掲げ、グループの総合力を結集して事業に取り組んでおります。 (経営理念) 神鉄グループは、「安心」・「安全」・「快適」をお届けすることで、お客様の豊かな暮らしを実現し、地域社会に貢献します。 (経営方針)  ① 心のこもったサービスで、お客様の信頼を築きます。  ② 法令と社会規範を遵守し、誠実に行動します。  ③ 地球環境の保護・保全に積極的に取り組みます。  ④ 柔軟な発想で社会のニーズに応え、新たな価値を創ります。  ⑤ 人を尊重し、活力のある企業風土をつくります。  当社グループでは、経営理念・経営方針の実践や、多様な人々との連携・共創を通じて新たな価値を創出し、グループの持続的な成長を図るとともに、社会課題の解決や持続可能な社会の実現に貢献することを目指しております。 その実現に向け、当社グループが果たすべき役割(ミッション)を新たに定義するとともに、2030年度時点における“あるべき企業像”を示した長期経営ビジョン「神鉄グループみらいビジョン2030」を以下のとおり策定しております。 (ミッション) 神鉄グループは、沿線が便利で活気に満ち、喜びや感動で彩られた魅力あるエリアとなるよう、地域と手を取り合い、共に歩みます。 (長期経営ビジョン「神鉄グループみらいビジョン2030」) “あるべき企業像” 『暮らしに彩を添える地域の共創プラットフォーム』 神鉄グループは、暮らしに彩を添える時間やモノ、サービスの共創プラットフォームとして確固たる地位を築き、地域の持続的な価値向上に貢献するとともに、社会・経済活動を支える存在となることを目指します。  上記の「神鉄グループみらいビジョン2030」の実現に向けた具体的な実行計画として、2023年度から2030年度までの8年間を前後半に分け、最初の4か年における経営計画となる「中期経営計画2026」を策定しております。 (中期経営計画2026) 「中期経営計画2026」においては、コロナ禍により落ち込んだ「収益力」をコロナ禍前の水準に回復させるとともに、「財務の健全性」を引き続き着実に進展させ、外部環境の変化(コロナ禍による生活様式の変化や高コスト社会など)に対応しながら、グループの持続的な成長を通じて企業価値を高めて、各種ステークホルダーの期待にお応えするとともに、地域の持続的な価値向上に貢献していくこととしております。   [1]基本方針    グループの持続的な成長を通じて企業価値を高めるとともに、地域の持続的な価値向上に貢献する。   [2]事業戦略    ① 新しい時代(外部環境の変化)に対応した収益構造の構築等    ② 沿線活性化    ③ 成長投資・新規投資による収益拡大    ④ ステークホルダーへの貢献・還元   [3]連結数値目標 2026年度(2027年3月期)【修正後】【修正前】①営業利益   23億円以上   18億円以上②当期純利益   10億円以上    8億円以上③借入金残高  550億円以下  550億円以下④自己資本比率    27%以上    25%以上※2025年5月13日に下線部の箇所を修正して公表しております。 (2) 経営環境 当社グループの営業エリアにおいては、今後も沿線人口の減少が進行するものとみており、また、自然災害等の事業リスク、エネルギー価格や原材料価格の高騰、人材の確保などへの対応等が重要となっております。 一方で、北神急行電鉄北神線の神戸市営化や、神戸市と締結している当社沿線のリノベーションに関する連携協定による駅・駅前再整備等に加えて、当社グループによる積極的な事業展開などにより、駅を中心としたまちづくりが今後更に推進され、当社沿線の活性化につながるものと考えております。 (3) 事業上及び財務上の対処すべき課題 このような経営環境下において、当社グループは、「安心・安全・快適をお届けすることで、お客様の豊かな暮らしを実現し、地域社会に貢献する」ことを経営理念とし、「神鉄グループみらいビジョン2030」を掲げ、暮らしに彩を添える時間やモノ、サービスの共創プラットフォームとして確固たる地位を築き、地域の持続的な価値向上に貢献するとともに、社会・経済活動を支える存在(『暮らしに彩を添える地域の共創プラットフォーム』)となることを目指しております。 また、このビジョンの実現に向けた具体的な行動計画として、グループの持続的な成長を通じて企業価値を高めるとともに、地域の持続的な価値向上に貢献することを基本方針とする「中期経営計画2026」(2023~2026年度)を策定し、以下の4点を重点課題とし、具体的な取組や検討を進めております。<1>新しい時代(外部環境の変化)への対応 新しい時代への対応が喫緊の課題となっている鉄道事業においては、新しい技術の積極的な導入等により安全性や利便性、生産性や環境性等の向上に取り組むなど、持続可能な収益構造の構築に努めております。なお、粟生線においては上下分離をはじめとした同線にかかるコストの軽減策等を引き続き関係者と協議してまいります。<2>沿線の活性化 沿線自治体や地域の皆様との連携・共創により駅を中心としたまちづくりを推進することで、賑わいを創出し地域の活性化を図るとともに、関係人口や交流人口の拡大、ひいては人口の定着に向けて取り組んでおります。<3>収益性の改善 収益力の更なる強化に向けては、不動産事業において新規の賃貸収益物件等への投資を積極的に行うとともに、既存の収益物件の維持更新を着実に行い魅力度向上に努めているほか、既存事業及び周辺事業の強化や新規事業の開拓等に取り組んでおります。<4>有利子負債の削減 収益力の更なる強化及び資本効率の向上を通じて、借入金の削減を図ってまいります。  以上の取組を通じて、グループが一丸となって資本収益性の向上と財務体質の更なる強化に努め、企業価値の向上を図ってまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループでは、将来に亘って持続的な成長と発展を遂げていくため、以下のとおり「経営理念」と「経営方針」を掲げ、グループの総合力を結集して事業に取り組んでおります。 (経営理念) 神鉄グループは、「安心」・「安全」・「快適」をお届けすることで、お客様の豊かな暮らしを実現し、地域社会に貢献します。 (経営方針)  ① 心のこもったサービスで、お客様の信頼を築きます。  ② 法令と社会規範を遵守し、誠実に行動します。  ③ 地球環境の保護・保全に積極的に取り組みます。  ④ 柔軟な発想で社会のニーズに応え、新たな価値を創ります。  ⑤ 人を尊重し、活力のある企業風土をつくります。  当社グループでは、経営理念・経営方針の実践や、多様な人々との連携・共創を通じて新たな価値を創出し、グループの持続的な成長を図るとともに、社会課題の解決や持続可能な社会の実現に貢献することを目指しております。 その実現に向け、当社グループが果たすべき役割(ミッション)を新たに定義するとともに、2030年度時点における“あるべき企業像”を示した長期経営ビジョン「神鉄グループみらいビジョン2030」を以下のとおり策定しております。 (ミッション) 神鉄グループは、沿線が便利で活気に満ち、喜びや感動で彩られた魅力あるエリアとなるよう、地域と手を取り合い、共に歩みます。 (長期経営ビジョン「神鉄グループみらいビジョン2030」) “あるべき企業像” 『暮らしに彩を添える地域の共創プラットフォーム』 神鉄グループは、暮らしに彩を添える時間やモノ、サービスの共創プラットフォームとして確固たる地位を築き、地域の持続的な価値向上に貢献するとともに、社会・経済活動を支える存在となることを目指します。  上記の「神鉄グループみらいビジョン2030」の実現に向けた具体的な実行計画として、2023年度から2030年度までの8年間を前後半に分け、最初の4か年における経営計画となる「中期経営計画2026」を策定しております。 (中期経営計画2026) 「中期経営計画2026」においては、コロナ禍により落ち込んだ「収益力」をコロナ禍前の水準に回復させるとともに、「財務の健全性」を引き続き着実に進展させ、外部環境の変化(コロナ禍による生活様式の変化や高コスト社会など)に対応しながら、グループの持続的な成長を通じて企業価値を高めて、各種ステークホルダーの期待にお応えするとともに、地域の持続的な価値向上に貢献していくこととしております。   [1]基本方針    グループの持続的な成長を通じて企業価値を高めるとともに、地域の持続的な価値向上に貢献する。   [2]事業戦略    ① 新しい時代(外部環境の変化)に対応した収益構造の構築等    ② 沿線活性化    ③ 成長投資・新規投資による収益拡大    ④ ステークホルダーへの貢献・還元   [3]連結数値目標 2026年度(2027年3月期)【修正後】【修正前】①営業利益   23億円以上   18億円以上②当期純利益   10億円以上    8億円以上③借入金残高  550億円以下  550億円以下④自己資本比率    27%以上    25%以上※2025年5月13日に下線部の箇所を修正して公表しております。 (2) 経営環境 当社グループの営業エリアにおいては、今後も沿線人口の減少が進行するものとみており、また、自然災害等の事業リスク、エネルギー価格や原材料価格の高騰、人材の確保などへの対応等が重要となっております。 一方で、北神急行電鉄北神線の神戸市営化や、神戸市と締結している当社沿線のリノベーションに関する連携協定による駅・駅前再整備等に加えて、当社グループによる積極的な事業展開などにより、駅を中心としたまちづくりが今後更に推進され、当社沿線の活性化につながるものと考えております。 (3) 事業上及び財務上の対処すべき課題 このような経営環境下において、当社グループは、「安心・安全・快適をお届けすることで、お客様の豊かな暮らしを実現し、地域社会に貢献する」ことを経営理念とし、「神鉄グループみらいビジョン2030」を掲げ、暮らしに彩を添える時間やモノ、サービスの共創プラットフォームとして確固たる地位を築き、地域の持続的な価値向上に貢献するとともに、社会・経済活動を支える存在(『暮らしに彩を添える地域の共創プラットフォーム』)となることを目指しております。 また、このビジョンの実現に向けた具体的な行動計画として、グループの持続的な成長を通じて企業価値を高めるとともに、地域の持続的な価値向上に貢献することを基本方針とする「中期経営計画2026」(2023~2026年度)を策定し、以下の4点を重点課題とし、具体的な取組や検討を進めております。<1>新しい時代(外部環境の変化)への対応 新しい時代への対応が喫緊の課題となっている鉄道事業においては、新しい技術の積極的な導入等により安全性や利便性、生産性や環境性等の向上に取り組むなど、持続可能な収益構造の構築に努めております。なお、粟生線においては上下分離をはじめとした同線にかかるコストの軽減策等を引き続き関係者と協議してまいります。<2>沿線の活性化 沿線自治体や地域の皆様との連携・共創により駅を中心としたまちづくりを推進することで、賑わいを創出し地域の活性化を図るとともに、関係人口や交流人口の拡大、ひいては人口の定着に向けて取り組んでおります。<3>収益性の改善 収益力の更なる強化に向けては、不動産事業において新規の賃貸収益物件等への投資を積極的に行うとともに、既存の収益物件の維持更新を着実に行い魅力度向上に努めているほか、既存事業及び周辺事業の強化や新規事業の開拓等に取り組んでおります。<4>有利子負債の削減 収益力の更なる強化及び資本効率の向上を通じて、借入金の削減を図ってまいります。  以上の取組を通じて、グループが一丸となって資本収益性の向上と財務体質の更なる強化に努め、企業価値の向上を図ってまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況a.財政状態 当連結会計年度末の総資産は、有形固定資産が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ2,813百万円増加の93,493百万円となりました。 当連結会計年度末の負債は、買掛金が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ1,066百万円増加の68,207百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、利益剰余金が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ1,746百万円増加の25,286百万円となり、自己資本比率は27.0%となりました。 b.経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善を背景に緩やかな回復基調が続いたものの、米国の関税政策や不安定な国際情勢により先行き不透明感が継続し、また物価上昇の影響が長期化するなか、個人消費が停滞する状況で推移しました。こうしたなか、関西地域では大阪・関西万博の開催を背景としたインバウンド需要や関連需要の下支え効果がみられました。 この間、当社グループにおいては、各部門において増収やコストの削減に努めた結果、当連結会計年度の経営成績は次のとおりとなりました。 すなわち、営業収益は23,347百万円となり前連結会計年度に比べ1,216百万円(5.5%)増加、営業利益は2,421百万円となり前連結会計年度に比べ415百万円(20.7%)増加、経常利益は1,861百万円となり前連結会計年度に比べ272百万円(17.1%)増加、親会社株主に帰属する当期純利益は1,462百万円となり前連結会計年度に比べ312百万円(27.1%)増加しました。 運 輸 業 鉄道事業においては、「安全の絶対確保」を図るため、安全管理体制のさらなる整備・充実に取り組んだほか、国や自治体の補助制度を活用しながら、軌道の強化や電気設備の更新工事を推し進め、運転保安度の一層の向上に努めました。また、2026年3月に有馬口駅ホームのスロープ化が完成するとともに、6年ぶりに新造車両1編成の運行を開始しました。 営業活動については、当社沿線のお出かけに便利な企画乗車券「有馬グルメ&湯けむりチケット」や「おもてなしきっぷ」等を発売したほか、大阪・関西万博の開催や神戸空港の国際線就航にあわせ、二次元コードを活用したデジタル乗車券を発売するなど、旅客誘致に努めました。また、2025年3月から実施した「神戸電鉄ウルトラプロジェクト」におきましては、「ウルトラマン」とのコラボグッズの販売のほか、神鉄グループ採用強化キャンペーン「ウルトラ大作戦」として、特別ラッピング列車を運行しました。 粟生線活性化の取組としては、三木上の丸駅の美装化にあわせ、神戸電鉄粟生線活性化協議会と連携し、沿線のアーティストと子どもたちが描いた絵画を駅に掲出するイベントを実施しました。 神戸市との連携事業では、地域との交流を通じた駅周辺の活性化を図る「神鉄沿線モヨウガエ」やアウトドアを通じた地域活性化を図る「KOBE Rail&Trail」を推し進め、当社沿線の魅力発信に努めました。 バス事業においては、企業や学校の貸切送迎業務の継続的な営業活動を展開するなど、増収に努めるとともに、2025年10月に路線バスのダイヤ改正を実施しました。 タクシー業においては、大阪地域における大阪・関西万博の開催による需要増加に対応したほか、地域コミュニティ交通「からとんくるりんバス」(神戸市北区唐櫃台地域)及び「さとやま」(神戸市北区青葉台・柏尾台地域)の本格運行を開始するとともに、配車アプリの活用や乗務員の採用に注力するなど、収益の拡大に努めました。 上記の取組のほか、運輸業における運賃改定が寄与し、当連結会計年度の運輸業の営業収益は14,052百万円となり、前連結会計年度に比べ1,012百万円(7.8%)増加し、営業利益は1,578百万円となり、前連結会計年度に比べ660百万円(71.9%)増加しました。  (提出会社の運輸成績)期別 種別単位当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 対前期増減率(%)営業日数日365-営業キロキロ69.6-客車走行キロ千キロ14,257△2.5旅客人員定期千人36,7181.2定期外〃19,3151.0計〃56,0331.1旅客運輸収入定期百万円4,6309.1定期外〃5,0117.2計〃9,6418.1運輸雑収〃3073.6収入合計〃9,9497.9乗車効率%22.1- (注)1. 乗車効率は、 延 人 キ ロ客車走行キロ×平均定員  により算出しております。2. 客車走行キロ数は社用、試運転及び営業回送を含んでおりません。 期別 種別当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)営業収益(百万円)対前期増減率(%)鉄道事業9,9498.0バス事業1,7934.0タクシー業2,3149.8消去△5-営業収益計14,0527.8 不 動 産 業 土地建物賃貸業においては、収益の拡大を図るため当社が保有する賃貸物件へのテナント誘致を進めるとともに、2025年4月に大阪府摂津市、2025年9月に東京都葛飾区、2026年1月に東京都立川市において新規物件を取得しました。 また、管理受託業務においては、神戸市及び神戸市道路公社から管理運営業務を受託している「神戸市立三宮駐車場(神戸市中央区)」他5施設について、円滑な運営に努めるとともに、2025年4月より新たに神戸市道路公社から「箕谷駐車場(神戸市北区)」の管理運営業務を受託しております。 これらの結果、当連結会計年度の不動産業の営業収益は2,047百万円となり、前連結会計年度に比べ80百万円(4.1%)増加し、営業利益は793百万円となり、前連結会計年度に比べ117百万円(12.9%)減少しました。 期別 種別当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)営業収益(百万円)対前期増減率(%)土地建物販売業0-土地建物賃貸業2,0474.1営業収益計2,0474.1 流 通 業 食品スーパー業においては、青果部門を中心とした生鮮部門の品揃えを強化するとともに、ご当地フェア等の集客策を実施するなど、販売促進策を各店舗で積極的に展開しました。また、ご好評をいただいている移動スーパー「とくし丸」については、2025年11月から新たに6号車の運行を開始し、引き続き顧客開拓を精力的に行うなど、収益の拡大に努めました。 コンビニ業においては各店舗で販売促進策を実施するとともに、飲食業においてはケンタッキーフライドチキン武庫之荘駅前店(兵庫県尼崎市)のリニューアル工事を実施するなど、増収に努めました。 しかしながら、エネルギー価格や食料品価格の高騰に伴う消費者の買い控え傾向等により、当連結会計年度の流通業の営業収益は5,296百万円となり、前連結会計年度に比べ51百万円(1.0%)減少し、営業利益は24百万円となり、前連結会計年度に比べ79百万円(76.7%)減少しました。 期別 種別当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)営業収益(百万円)対前期増減率(%)食品スーパー業3,867△1.8コンビニ業1,0530.2飲食業3562.9その他1850.0営業収益計5,296△1.0 そ の 他 保育事業及び健康事業においては、駅に近接する各施設の強みを活かしてご利用者の増に努めました。なお、施設改修調査等のため休業しておりました「御影スイミングスクール(神戸市東灘区)」については2025年12月に営業を終了しました。 建設業においては、当社グループ外からの受注拡大に努めました。 引き続き、当社沿線のお客様のニーズに応じたサービスの充実に努めてまいります。 これらの結果、当連結会計年度のその他の営業収益は3,482百万円となり、前連結会計年度に比べ270百万円(8.4%)増加し、営業利益は31百万円となり、前連結会計年度に比べ28百万円(47.5%)減少しました。 期別 種別当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)営業収益(百万円)対前期増減率(%)建設業1,59327.4施設管理・警備業1,4792.2保育事業及び健康事業740△14.0その他4833.4消去△815-営業収益計3,4828.4 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ269百万円(25.6%)増加し、当連結会計年度末は1,322百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により得られた資金は、3,840百万円と前連結会計年度に比べ876百万円の増加となりました。これは、税金等調整前当期純利益及び仕入債務の増減額が増加したこと等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により使用した資金は、2,390百万円と前連結会計年度に比べ375百万円の増加となりました。これは、有形固定資産の取得による支出が増加したこと等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により使用した資金は、1,181百万円と前連結会計年度に比べ175百万円の減少となりました。これは、自己株式の取得による支出が減少したこと等によるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 当社グループは運輸業、不動産業及び流通業など多種多様な事業を営んでいるため、そのセグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため生産、受注及び販売の実績については、「①財政状態及び経営成績の状況」における各セグメントの経営成績に関連付けて示しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、以下のとおりであります。a.財政状態の分析 当連結会計年度の財政状態の分析は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。b.経営成績の分析営業収益及び営業利益 運輸業では、鉄道事業の旅客人員数が前連結会計年度に引き続き回復基調で推移したことや、2025年1月に実施した運賃改定が寄与したこと等により増収となりました。バス事業では、貸切送迎業務の寄与等により増収となりました。タクシー業では、大阪地域における大阪・関西万博の開催による需要増加と、2025年11月に実施した運賃改定が寄与したこと等により増収となりました。 これらの結果、運輸業の営業収益は14,052百万円と前連結会計年度に比べ1,012百万円(7.8%)の増加となりました。 不動産業では、土地建物賃貸業において、新規物件の取得が営業収益に寄与したほか、2025年4月より新たに神戸市道路公社から「箕谷駐車場(神戸市北区)」の管理運営業務受託したこと等により、不動産業の営業収益は2,047百万円と前連結会計年度に比べ80百万円(4.1%)の増加となりました。 流通業では、ご当地フェア等の集客策を実施するなど、販売促進策を各店舗で積極的に展開し、さらなる顧客開拓を精力的に行うなど、収益の拡大に努めました。しかしながら、エネルギー価格や食料品価格の高騰に伴う消費者の買い控え傾向等により、流通業の営業収益は5,296百万円と前連結会計年度に比べ51百万円(1.0%)の減少となりました。 これらの結果、営業収益は23,347百万円と前連結会計年度に比べ1,216百万円(5.5%)の増加となりました。 営業利益は、米国の関税政策や不安定な国際情勢により先行き不透明感が継続し、また物価上昇の影響が長期化するなか、個人消費が停滞する状況で推移したものの、各部門においてそれぞれの増収施策と、コスト削減に努めた結果、2,421百万円と前連結会計年度に比べ415百万円(20.7%)の増加となりました。 経常利益 営業外収益は、231百万円と前連結会計年度に比べ2百万円(0.9%)の増加となりました。これは、主に受取配当金の増加であります。 営業外費用は、792百万円と前連結会計年度に比べ147百万円(22.8%)の増加となりました。これは、主に支払利息の増加であります。 これらの結果、経常利益は1,861百万円と前連結会計年度に比べ272百万円(17.1%)の増加となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益 特別利益は、主に「鉄道軌道安全輸送設備等整備事業費」等の補助を含む他の工事負担金等受入額を計上したことや、固定資産売却益を計上したことにより1,832百万円となり、前連結会計年度に比べ544百万円(42.2%)の増加となりました。 特別損失は、主に「鉄道軌道安全輸送設備等整備事業費」等の補助を含む他の工事負担金等圧縮額を計上したことや、減損損失を計上したことにより1,634百万円となり、前連結会計年度に比べ346百万円(26.9%)の増加となりました。 これらの結果、税金等調整前当期純利益は2,059百万円と前連結会計年度に比べ470百万円(29.6%)の増加となり、これから法人税等(法人税等調整額を含む)を控除した当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は1,462百万円と前連結会計年度に比べ312百万円(27.1%)の増加となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度の営業キャッシュ・フローは3,840百万円であり、当連結会計年度末において現金及び現金同等物を1,322百万円保有しております。 当社グループは、キャッシュ・フロー重視の経営を行っており、収益力の強化により営業活動によるキャッシュ・フローを高め、さらに、投資効率を重視した設備投資を行うとともに、有利子負債の削減を進めることに取組んでおります。 a.有利子負債当連結会計年度末現在の有利子負債の概要は、以下のとおりであります。 年度別要支払額(百万円)有利子負債合 計1年以内1年超3年以内3年超5年以内5年超(1)短期借入金(※1)10,36110,361---(2)長期借入金(※1)43,5389,63321,8318,1093,964(3)リース債務(※2)53112918813677(4)その他有利子負債(※3)54923023386-合 計54,98020,35322,2528,3324,042 (※1)1年内返済予定の長期借入金は、「(2)長期借入金」に含めております。(※2)「(3)リース債務」は、流動負債と固定負債のリース債務の合計であります。(※3)「(4)その他有利子負債」は、流動負債と固定負債の未払金の合計であります。なお、主に変電所機械等の割賦購入代金等であります。 b.資金需要 当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、持続的な成長のための投資や各事業に係る運転資金の他、鉄道事業をはじめとする運輸業における設備の更新等に要する設備資金であります。 c.財務政策 当社グループの事業活動に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入等により資金を調達しており、資金については当社及び金融業を営む子会社で一元管理しております。 資金調達に際しては、金利スワップ等を活用し、調達コストの低減に努めております。 また、金融機関に借入枠を有しており、当社グループの運営に必要な運転資金及び設備資金の安定的な調達は今後も可能であります。 なお、当連結会計年度末における借入金、リース債務等を含む連結有利子負債残高は54,980百万円であります。③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成において、経営者は、見積り及び仮定の設定を行っております。見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直されております。会計上の見積りの見直しによる影響は、その見積りを見直した連結会計年度と将来の連結会計年度において認識されております。実際の業績は、これら会計上の見積り及びその基礎となる仮定と異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表上で重要と判断する会計上の見積り及びその基礎となる仮定は以下のとおりであります。 a.固定資産の減損当社グループは、固定資産の回収可能価額について、将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額等に基づき算出しております。従って、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更があった場合、固定資産の減損を実施する可能性があります。 b.繰延税金資産の回収可能性当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を判断するに際して、事業計画に基づいて将来獲得しうる課税所得の時期及びその金額を見積り算定しております。従って、将来獲得しうる課税所得の見積額や時期が変更された場合は、繰延税金資産が増額又は減額される可能性があります。

事業リスク

神戸電鉄グループは、法的規制の変更や沿線人口の減少、他社との競合激化による影響を受ける可能性があります。また、兵庫県南部という立地から、地震や台風などの自然災害による鉄道施設の被災や運休、それに伴う業績への影響が懸念されます。さらに、鉄道やバスなどの公共交通事業における大規模事故の発生、労働人口減少に伴う要員確保の困難さ、金利上昇による有利子負債の負担増大もリスクとして挙げられます。感染症の発生・拡大による利用客減少や、個人情報漏洩による社会的信用の失墜、動力費高騰も業績に影響を与える可能性があります。

出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,666 文字
3【事業等のリスク】 当社グループでは、取締役会が決定した「内部統制システムの整備に関する基本方針」に基づき、定期的にリスク管理委員会を開催し、事業活動やその持続性に影響を与えるリスクの重要性や残余リスク等の定量的な評価を行い、経営方針・経営戦略との関連性の程度を考慮したうえで、優先順位を付けて対策を立案・実行しております。 これらの結果、当社グループの財政状態及び経営成績等に重大な影響を与える可能性のある主要なリスクには以下のようなものがあります。ただし、以下に記載したリスクは当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在しております。また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1)法的規制等に係るリスク 当社グループの運輸業では、鉄道事業は鉄道事業法等の、バス事業及びタクシー業は道路運送法等に基づき事業を運営しており、鉄道事業及びバス事業の運賃や路線の設定に当たっては国土交通省の許可・認可を得る必要があります。 当社のグループの主要な事業である鉄道事業においては、鉄道事業法に基づく第一種鉄道事業許可及び第二種鉄道事業許可を受けており、期限の定めはありませんが、法令・処分や許可条件への違反、正当な理由のない事業開始遅延、欠格事由の該当等により許可が取り消される場合があります。 また、この他の事業においてもそれぞれを律する法律を前提に事業活動を行っております。こうした法律、規制、政策、会計基準等の新たな施行、変更及びその影響を予測することは困難であり、これらの法規制や法改正により、事業活動が制限を受ける場合、これらの法的規制等によって、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループの主要な事業活動の前提となる事項について、その継続に支障を来す要因は発生しておりません。(2)競合と沿線人口の減少等に係るリスク 当社グループでは、鉄道事業を中心に主として当社沿線で事業展開しているため、沿線人口の減少や他社との競合激化の状況が続いた場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (3)自然災害・気候変動等に係るリスク 当社グループは、兵庫県南部において鉄道施設や賃貸ビル等の営業施設を所有しております。鉄道においては、六甲山系を超えて神戸の北部に至る路線であることから、自然災害に備えて、橋梁、トンネル及び法面の補強等の防災工事を進めておりますが、近年の異常気象による豪雨や大型台風により被災し、またこれにより運休することがあります。今後、当該エリアに大きな被害をもたらす地震、台風による洪水等の自然災害が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (4)事故に係るリスク 当社グループでは鉄道、バスなど大量の旅客を輸送する公共交通事業を営んでおり、安全保安諸施設の整備、従業員教育の徹底など安全管理には万全の注意を払っておりますが、大規模な事故が発生し、長期に亘る運休となった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (5)要員の確保に係るリスク 当社グループでは、鉄道をはじめ労働集約型の事業を展開しておりますが、労働人口の減少や価値観の多様化による人材流出により、要員の確保が難しくなってきております。このため、離職率の抑制に向けて「従業員エンゲージメントの向上」に取り組むとともにキャリア採用の強化や定年退職者の雇用延長等による要員の確保を図っているところであり、今後は、地域社会の多様化(訪日外国人の増加)を踏まえた外国籍の社員についても採用を検討していきます。なお、各分野のIT化や作業用機器の導入により作業の軽減や効率化等にも努めておりますが、要員計画の未達成が続いた場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (6)金利の変動に係るリスク 当社グループの有利子負債は、営業キャッシュ・フローに比べ過大であります。このため金利の変動リスクを回避するため、大部分の借入金等は固定金利で調達しているものの、金利上昇が長期間続いた場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (7)保有資産の時価下落に係るリスク 当社グループが保有する賃貸用土地・建物をはじめとする事業用固定資産については、経済状況の悪化や競合状況の激化などによる収益性の低下や地価が著しく下落した場合に減損損失が発生する可能性が、また、当社グループが保有する有価証券については、今後市場価格が著しく下落した場合には評価損等が発生する可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (8)コンプライアンスに係るリスク 当社グループでは、法令順守の意識と高い倫理観をもって事業運営にあたり、従業員への啓発・教育にも努めておりますが、これらに反する不法行為や不適切な事象が発生した場合に、社会的信用失墜のみならず、損害賠償請求等により、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)感染症に係るリスク 感染症が発生・拡大した場合、当社グループの主要な事業である運輸業・不動産業・流通業においては、生活様式の変化等による利用客の減少や、従業員の感染による要員不足に伴う事業縮小や休業の可能性があります。 これらに加えて、当社が運営する保育施設等において集団感染が発生した場合に、風評被害等の影響が及ぶ可能性があります。 これらの事象が長期化した場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (10)個人情報の漏洩に係るリスク 当社グループでは、多数の個人情報を取り扱っており、その管理には万全を期しておりますが、システムトラブルや犯罪行為により情報が流出した場合、社会的信用失墜のみならず、損害賠償請求等により、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)動力費等の高騰に係るリスク 当社グループの主要な事業である運輸業では、鉄道事業において大量の電力を消費するほか、バス・タクシーなどの営業車両の燃料として軽油等を使用しております。電気料金をはじめ、これらの価格が大きく高騰した場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が 神戸電鉄 の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →