空港施設(8864)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 207 | 29 | 19 | -16 | 3.8 | 37.5 | — | 58.5 |
| FY2016 | 217 | 38 | 22 | -0 | 4.0 | 41.6 | — | 58.7 |
| FY2017 | 228 | 41 | 22 | 18 | 4.1 | 43.4 | 13.0 | 59.4 |
| FY2018 | 242 | 41 | 21 | -83 | 3.8 | 42.3 | 14.0 | 52.6 |
| FY2019 | 249 | 42 | 22 | -13 | 4.0 | 44.7 | 14.0 | 51.5 |
| FY2020 | 242 | 38 | -9 | 21 | -1.7 | -18.7 | 14.0 | 52.1 |
| FY2021 | 238 | 33 | 8 | 80 | 1.5 | 16.5 | 14.0 | 51.4 |
| FY2022 | 255 | 25 | 16 | 32 | 2.7 | 31.3 | 14.0 | 54.5 |
| FY2023 | 260 | 32 | 20 | -30 | 3.3 | 40.3 | 14.0 | 52.6 |
| FY2024 | 311 | 45 | 26 | 18 | 4.1 | 51.3 | 17.0 | 55.1 |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
空港施設は、特定の空港運営会社から委託を受けて運営・管理を行う事業であり、独自のブランド力や特許、規制ライセンスといった無形資産による競争優位性は限定的である。事業の性質上、参入障壁は高いものの、それは規制や許認可によるものであり、企業固有の無形資産とは異なる。
空港運営会社との契約に基づく事業であり、一度契約が締結されると、契約期間中は他の事業者に切り替えることは困難である。また、空港運営会社側も、実績のある信頼できる事業者に継続して委託するインセンティブが働くため、一定のスイッチング・コストが発生すると考えられる。
同社の事業は、空港利用者の増加や航空会社の便数増加といった外部ネットワーク効果から直接的な恩恵を受ける構造ではない。事業の収益性は、空港全体の利用状況に依存するものの、同社自身のサービス提供におけるネットワーク効果は認められない。
空港施設運営・管理事業は、高度な専門知識や設備投資が必要であり、構造的にコスト優位性を確立することは難しい。むしろ、安全基準の維持や高度なサービス提供のために、一定以上のコストがかかる事業である。
空港施設運営・管理事業は、大規模なインフラを扱うため、事業規模が大きくなるほど、運営効率の向上や調達コストの低減といったスケールメリットが働く可能性がある。特定の空港における独占的な運営権を持つ場合、その規模が競争優位に繋がる。
競合との比較優位
強気シナリオ
インバウンド需要の回復とそれに伴う空港利用者の増加
新規空港運営受託や既存空港でのサービス拡充による事業拡大
長期契約による安定的な収益基盤の維持・強化
弱気シナリオ(モート侵食)
新型コロナウイルスのようなパンデミックによる航空需要の急減
空港運営会社の経営悪化や運営方針の変更による契約見直しのリスク
競合他社との価格競争の激化による収益性の低下
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、空港運営会社が契約更新時に空港施設運営・管理業務を内製化する、あるいはより低コストで同等以上のサービスを提供できる競合他社に切り替えることが、空港運営会社にとって経済合理性が高まる状況が到来しなければならない。具体的には、空港施設運営・管理業務の専門性が低下し、外部委託のメリットが失われるか、あるいは、新規参入企業が既存の空港運営会社との関係性を構築し、既存の空港施設運営・管理会社よりも大幅に低いコストでサービスを提供できる技術革新やビジネスモデルが出現する必要がある。また、空港運営会社自身の経営戦略が大きく変化し、外部委託から内製化へと舵を切る、あるいは、より安価な代替サービスプロバイダーへの切り替えを優先するような市場環境が生まれることも考えられる。
5年後のモート予測
インバウンド需要の本格回復と国内旅行の活況により、空港利用者が増加し、空港施設運営・管理業務の需要が拡大。新規空港での受託や既存空港でのサービス拡充が進み、売上・利益ともに堅調に成長する。
空港利用者は緩やかに回復するものの、国際情勢や経済状況の不確実性から伸びは限定的。既存契約の更新を中心に安定した収益を維持するが、大幅な成長は見込みにくい。
世界経済の減速や地政学リスクの高まりにより、航空需要が低迷。空港運営会社の経営悪化やコスト削減圧力により、空港施設運営・管理業務の受託単価が低下、あるいは契約が打ち切られるリスクが生じ、業績が悪化する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 456億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 54.9% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 30.6% | |
| 6. 適度なPER | PER 13.1倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.73倍 |
合格数:5/7 防衛的投資家候補水準
直近の適時開示
- 2026-07-02 臨時報告書