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愛媛銀行(8541)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

銀行業 銀行

事業の概要

愛媛銀行は、銀行業務を中心に、リース業務などの金融サービスを提供する「ひめぎんグループ」の中核企業です。主な収益源は、預金、貸出、為替業務といった銀行業で、地域金融機関として四国地方の顧客にサービスを提供しています。その他、連結子会社を通じてコンピュータ関連業務、クレジットカード業務、保証業務、シップファイナンス支援なども手掛けており、多角的な金融サービスで収益を上げています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

愛媛銀行グループの事業セグメントは主に「銀行業」と「リース業」で構成されています。銀行業は、預金、貸出、為替業務などを通じてグループの売上高の大部分を占める主力事業です。リース業は、ひめぎんリース株式会社が担当し、リース業務等を行っています。その他、コンピュータ関連業務、クレジットカード業務、保証業務、シップファイナンス支援なども手掛けています。これらの事業は主に日本国内、特に四国地域を基盤として展開されており、地域経済に深く根差した事業構造となっています。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Banking 事業 608
Leasing 事業 36
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|858 文字
3 【事業の内容】(1) 当行及び当行の関係会社の事業の内容当行及び当行の関係会社は、当行、当行の連結子会社5社及び非連結子会社(持分法適用)8社で構成され、銀行業務を中心に、リース業務などの金融サービスに係る事業を行っております。当行及び当行の関係会社の事業に係わる位置づけは次のとおりであります。なお、事業の区分は「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。〔銀行業〕当行の本店ほか支店98店、出張所12店において預金業務、貸出業務、内国為替業務、外国為替業務等を行っており、地域金融機関として地域の皆様に親しまれ信頼される「ひめぎんグループ」の中核業務と位置づけております。また、連結子会社のひめぎんビジネスサービス株式会社において銀行業務に付随した業務を行っております。〔リース業〕ひめぎんリース株式会社がリース業務等を行っております。〔その他〕株式会社ひめぎんソフト、株式会社愛媛ジェーシービー、株式会社西瀬戸マリンパートナーズにおいて、コンピュータ関連業務、クレジットカード業務、保証業務、シップファイナンスの高度化支援業務を行っております。〔持分法適用非連結子会社〕投資事業有限責任組合えひめベンチャーファンド2013において、ベンチャー企業への投資業務を行っております。えひめガイヤ成長産業化支援ファンド投資事業有限責任組合、えひめアグリファンド投資事業有限責任組合、えひめ一次産業応援投資事業有限責任組合において、農林水産業の支援育成を目的とした投資業務を行っております。せとうちSDGs投資事業有限責任組合において、瀬戸内地域においてSDGsを経営に取り込む企業への経営支援を目的とした投資業務を行っております。また、合同会社コラボローン西瀬戸1、合同会社コラボローン西瀬戸2及び合同会社コラボローン西瀬戸4において、当行顧客による船舶取得を目的とした金銭債権の取得、保有及び処分業務を行っております。 (2) 当行及び当行の関係会社の事業系統図

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
金融制度の規制緩和により、他業態・他業種との競合が激化しているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
銀行法第14条の2の規定に基づく自己資本比率規制があり、これを維持する必要がある。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:信用リスク / 市場リスク / 気候変動に関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

地域密着型の銀行として、長年にわたり築き上げてきた顧客との信頼関係や地域社会からの認知度は一定の無形資産となりうる。しかし、具体的なブランド価値や特許などは不明瞭。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

預金や融資といった基本的な金融サービスにおいて、顧客が他行へ乗り換える際の直接的な金銭的コストは低い。しかし、長年の取引による関係性や、地域内での利便性から、一定のスイッチング・コストは存在する。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

銀行業は一般的にネットワーク効果が働きにくいビジネスモデルである。愛媛銀行においても、特定のサービスで顕著なネットワーク効果は見られない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

地域金融機関として、特定の地域に特化することで、マーケティングや支店網の維持コストを最適化している可能性はある。しかし、他行とのコスト競争力に関する具体的な情報は乏しい。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

愛媛県内を主な営業基盤としており、地域内での一定のシェアを確保している。しかし、全国規模で見ると規模の経済性は限定的であり、業界全体における最適規模の少数寡占とは言えない。

愛媛銀行は、四国地方に広がる本店・支店網と長年の地域密着型経営により、地域金融機関としての確固たる地位と顧客からの信頼を築いています。これは、新規参入者にとって高いブランド力と顧客基盤という参入障壁となり、安定的な預金獲得と貸出機会の確保に繋がっています。また、地域経済の活性化を支援するベンチャー投資や農林水産業支援ファンドへの投資を通じて、地域との強固なネットワークを構築し、持続的な成長基盤を築いている点も強みと言えます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当行グループ(当行及び連結子会社)の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当行グループ(当行及び連結子会社)が判断したものであります。 (1)経営方針当行は、「ふるさとの発展に役立つ銀行」、「たくましく発展する銀行」、「働きがいのある銀行」という経営理念を掲げております。当行で受け継がれてきた精神は「思いやり」、「相互扶助」の無尽の精神であり、また、当行に求められている使命は、地域の産業と人々の暮らしを支えていくことであり、地域のお客さまに信頼され、地域の発展に尽くしていくという経営の根本は、これからも変わることはありません。 (2)経営戦略等当行は、2024年4月より3年間の第18次中期経営計画「変革への挑戦3rd stage」をスタートさせました。第18次中期経営計画は、これまで行ってきた「変革への挑戦」の集大成であり、成果を最大限発揮するとともに、経営環境の変化を踏まえ、地域とともに持続可能な発展を目指します。第18次中期経営計画では、「「金融プラス1」収益力の強化」、「強固な経営基盤の確立」、「サステナビリティ経営の実践」を基本方針に掲げております。  ①「金融プラス1」収益力の強化 これまで培ってきたネットワークを活用し、法個人コンサルティングやグループ総合力による「金融プラス1」収益力を強化します。  ②強固な経営基盤の確立 新APプラットフォーム本格稼働による生産性向上(DX)および企業価値向上に資するガバナンス態勢を高度化し強固な経営基盤を確立します。  ③サステナビリティ経営の実践 人的資本経営により、当行役職員が能力・資質を最大限に発揮しながら、地域価値を創造し、持続可能な地域社会の実現をめざすサステナビリティ経営を実践します。   第18次中期経営計画の計画最終年度の主要計数目標 第18次中期経営計画(2026年度目標)10年後(2033年度目標)当期純利益(単体)60億円以上70億円以上ROE(単体)4%程度5%程度OHR(単体)60%台60%台連結自己資本比率8%以上8%以上 (3)経営環境及び対処すべき課題等地域金融機関を取り巻く経営環境は、人口減少、少子高齢化、気候変動や地政学的リスクの高まり、物価上昇や金融政策変更に伴う影響などにより、先行きの不透明な状況が続いているなか、当行においては、法個人のコンサルタントを中心とした役務収益力の強化やPBRの改善、人的資本経営への対応、リスク管理の高度化等の課題があります。こうした経営環境や課題に対応していくため、第18次中期経営計画~変革への挑戦3rd stage~を策定しました。新中期経営計画では、基本方針として、①「金融プラス1」収益力の強化、②強固な経営基盤の確立、③サステナビリティ経営の実践を掲げ、「お客さまに寄り添い 地域の発展に貢献する」ことを目指してまいります。第1の基本方針「金融プラス1」収益力の強化では、法個人コンサルティングと、グループ総合力を重点項目としています。第2の基本方針、強固な経営基盤の確立では、生産性向上とガバナンスを、第3の基本方針、サステナビリティ経営の実践では、地域共創と人的資本経営をそれぞれ重点項目としました。地場産業の育成を通じて、地域シェアを拡大するとともに、役務収益ビジネスの更なる強化に努め、新たな企業価値を創造することに注力します。また、選択と集中により、人的資本分野やDX分野に引き続き戦略的投資を行いながら、業務効率化と収益化を推進し、OHR60%台の達成を目標とします。さらに、リスクアセット対比での収益目線であるRORAの改善と財務レバレッジコントロールにより、中長期的に、自己資本利益率であるROE向上を図るとともに、地域企業への資金供給を継続的に行いながら、連結自己資本比率の8%を維持します。また、配当政策は安定配当を基本とし、配当性向30%以上を目指してまいります。第18次中期経営計画を着実に推し進め、3つの基本方針にもとづく重点戦略を組み合わせ、お客さまに寄り添いながら、地域の発展に貢献することで、地域全体の価値を高めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当行グループ(当行及び連結子会社)の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当行グループ(当行及び連結子会社)が判断したものであります。 (1)経営方針当行は、「ふるさとの発展に役立つ銀行」、「たくましく発展する銀行」、「働きがいのある銀行」という経営理念を掲げております。当行で受け継がれてきた精神は「思いやり」、「相互扶助」の無尽の精神であり、また、当行に求められている使命は、地域の産業と人々の暮らしを支えていくことであり、地域のお客さまに信頼され、地域の発展に尽くしていくという経営の根本は、これからも変わることはありません。 (2)経営戦略等当行は、2024年4月より3年間の第18次中期経営計画「変革への挑戦3rd stage」をスタートさせました。第18次中期経営計画は、これまで行ってきた「変革への挑戦」の集大成であり、成果を最大限発揮するとともに、経営環境の変化を踏まえ、地域とともに持続可能な発展を目指します。第18次中期経営計画では、「「金融プラス1」収益力の強化」、「強固な経営基盤の確立」、「サステナビリティ経営の実践」を基本方針に掲げております。  ①「金融プラス1」収益力の強化 これまで培ってきたネットワークを活用し、法個人コンサルティングやグループ総合力による「金融プラス1」収益力を強化します。  ②強固な経営基盤の確立 新APプラットフォーム本格稼働による生産性向上(DX)および企業価値向上に資するガバナンス態勢を高度化し強固な経営基盤を確立します。  ③サステナビリティ経営の実践 人的資本経営により、当行役職員が能力・資質を最大限に発揮しながら、地域価値を創造し、持続可能な地域社会の実現をめざすサステナビリティ経営を実践します。   第18次中期経営計画の計画最終年度の主要計数目標 第18次中期経営計画(2026年度目標)10年後(2033年度目標)当期純利益(単体)60億円以上70億円以上ROE(単体)4%程度5%程度OHR(単体)60%台60%台連結自己資本比率8%以上8%以上 (3)経営環境及び対処すべき課題等地域金融機関を取り巻く経営環境は、人口減少、少子高齢化、気候変動や地政学的リスクの高まり、物価上昇や金融政策変更に伴う影響などにより、先行きの不透明な状況が続いているなか、当行においては、法個人のコンサルタントを中心とした役務収益力の強化やPBRの改善、人的資本経営への対応、リスク管理の高度化等の課題があります。こうした経営環境や課題に対応していくため、第18次中期経営計画~変革への挑戦3rd stage~を策定しました。新中期経営計画では、基本方針として、①「金融プラス1」収益力の強化、②強固な経営基盤の確立、③サステナビリティ経営の実践を掲げ、「お客さまに寄り添い 地域の発展に貢献する」ことを目指してまいります。第1の基本方針「金融プラス1」収益力の強化では、法個人コンサルティングと、グループ総合力を重点項目としています。第2の基本方針、強固な経営基盤の確立では、生産性向上とガバナンスを、第3の基本方針、サステナビリティ経営の実践では、地域共創と人的資本経営をそれぞれ重点項目としました。地場産業の育成を通じて、地域シェアを拡大するとともに、役務収益ビジネスの更なる強化に努め、新たな企業価値を創造することに注力します。また、選択と集中により、人的資本分野やDX分野に引き続き戦略的投資を行いながら、業務効率化と収益化を推進し、OHR60%台の達成を目標とします。さらに、リスクアセット対比での収益目線であるRORAの改善と財務レバレッジコントロールにより、中長期的に、自己資本利益率であるROE向上を図るとともに、地域企業への資金供給を継続的に行いながら、連結自己資本比率の8%を維持します。また、配当政策は安定配当を基本とし、配当性向30%以上を目指してまいります。第18次中期経営計画を着実に推し進め、3つの基本方針にもとづく重点戦略を組み合わせ、お客さまに寄り添いながら、地域の発展に貢献することで、地域全体の価値を高めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 <金融経済環境>国内経済は、企業収益や雇用環境に改善がみられるなど、緩やかに回復しています。一方で、世界的な物価上昇の継続や米国の通商政策等が世界全体の貿易や金融市場に大きな影響を及ぼしており、これら影響による世界経済減速の可能性を考慮すると、先行きは不透明感を伴う展開となっております。愛媛県を中心とする地域経済は、国内経済と同様、物価上昇の影響を受けつつも、個人消費や設備投資に回復の兆しが見られ、全体としては緩やかに回復しています。金融面では、2024年3月に、日本銀行の金融政策決定会合において、マイナス金利を解除し、金融政策の正常化を開始しました。その後、2度の政策金利の引き上げを受け、金融機関の資金調達環境、運用動向にも変化が生じています。 <財政状態> 預金・譲渡性預金は積極的な営業活動を行った結果、前連結会計年度末比569億円増加の2兆7,025億円となりました。また、預り資産残高は同比193億円増加し2,245億円となりました。貸出金は、中小企業・個人向け貸出を中心に積極的な貸出に努めました結果、前連結会計年度末比411億円増加し、1兆9,757億円となりました。有価証券は、効率的な運用に努めました結果、前連結会計年度末比297億円減少し、5,851億円となりました。 連結自己資本比率は8.53%、当行単体では8.10%となりました。 <経営成績の説明>収益面では、米国市場金利の低下による外貨建て貸出金及び外貨建て有価証券の利息配当金の減少により、資金運用収益が前連結会計年度比4億26百万円の減少となりました。役務取引等収益については、預金・貸出業務における手数料が増加したことで前連結会計年度比2億28百万円の増加となりました。その他業務収益については同比5億30百万円増加、その他経常収益が株式売却益の増加等により同比6億50百万円増加したことから、経常収益は同比9億83百万円増加して661億46百万円となりました。費用面においては、国内市場金利の上昇を受けた資金調達費用が前連結会計年度比1億9百万円増加したほか、貸出金償却等の増加などにより経常費用は同比10億56百万円増加し583億10百万円となりました。これらの結果、経常利益は前連結会計年度比73百万円減少して78億35百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は同比6億60百万円増加して57億15百万円となりました。セグメント情報につきましては、次のとおりであります。なお、記載の金額は内部取引相殺前の金額であります。銀行業の経常収益は、貸倒引当金戻入益の増加等により、前連結会計年度比3億58百万円増加の611億61百万円となりました。一方、経常費用は、資金調達費用等の増加により前連結会計年度比3億51百万円増加し540億70百万円となりました。これらの結果、経常利益は前連結会計年度比6百万円増加して70億91百万円となりました。リース業では、経常収益は前連結会計年度比2億93百万円増加し37億33百万円、経常費用は前連結会計年度比3億22百万円増加し36億6百万円となり、経常利益は前連結会計年度比29百万円減少して1億27百万円となりました。その他業務(クレジットカード業務、保証業務、コンピュータ業務運営・管理等)では、経常収益は前連結会計年度比2億26百万円増加の27億46百万円、経常費用は前連結会計年度比2億75百万円増加の21億13百万円となり、経常利益は前連結会計年度比48百万円減少して6億32百万円となりました。連結自己資本比率は8.53%、当行単体では8.10%となり、引き続き健全性を保っております。  <キャッシュ・フロー>当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末比636億88百万円増加しました。営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動によるキャッシュ・フローは、積極的な営業活動による預金の増加により441億13百万円(前連結会計年度比690億82百万円増加)となりました。投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却・償還が取得を上回ったことから208億25百万円(前連結会計年度比78億5百万円増加)となりました。財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払い等により△12億50百万円(前連結会計年度比42百万円増加)となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は、2,679億68百万円となりました。 (参考)(1) 国内・国際業務部門別収支(経営成績の説明)海外市場金利の低下による外貨建て資産の運用利回り低下や預金金利引き上げによる円貨調達コストの上昇により、資金運用収支合計は前連結会計年度比5億35百万円減少して346億90百万円となりました。役務取引等収支合計は、前連結会計年度比1億9百万円増加し75百万円となりました。その他業務収支は、前連結会計年度比16億99百万円増加し△43億円となりました。 種類期別国内業務部門国際業務部門相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)資金運用収支前連結会計年度24,84810,378-35,226当連結会計年度25,0039,687-34,690うち資金運用収益前連結会計年度25,48926,60521551,878当連結会計年度27,50524,57662951,452うち資金調達費用前連結会計年度64016,22621516,652当連結会計年度2,50114,88962916,761役務取引等収支前連結会計年度161△195-△34当連結会計年度319△244-75うち役務取引等収益前連結会計年度5,29594-5,389当連結会計年度5,516101-5,618うち役務取引等費用前連結会計年度5,133290-5,423当連結会計年度5,196346-5,542その他業務収支前連結会計年度2,944△8,943-△5,999当連結会計年度2,877△7,177-△4,300うちその他業務収益前連結会計年度3,441--3,441当連結会計年度3,9700-3,971うちその他業務費用前連結会計年度4978,943-9,441当連結会計年度1,0937,178-8,271 (注) 1 「国内業務部門」は、当行及び子会社の円建取引、「国際業務部門」は当行及び子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。2 「相殺消去額」は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の利息であります。 (2) 国内・国際業務部門別資金運用/調達の状況(経営成績の説明)資金運用勘定平均残高(相殺消去後)は、積極的な貸出金の増強や資金運用の多様化を進めた結果2兆7,643億53百万円(前連結会計年度比286億59百万円減少)となり、うち国内業務部門は2兆5,735億9百万円(前連結会計年度比370億50百万円減少)、国際業務部門は6,415億10百万円(前連結会計年度比15億21百万円増加)となりました。運用利回りは、合計で前連結会計年度比0.01%上昇し1.86%となりました。資金調達勘定平均残高(相殺消去後)は、預金等平均残高の増加を主因に2兆6,946億90百万円(前連結会計年度比320億90百万円減少)となり、うち国内業務部門は2兆5,004億69百万円(前連結会計年度比409億93百万円減少)、国際業務部門は6,448億87百万円(前連結会計年度比20億34百万円増加)となりました。合計の調達利回りは前連結会計年度比0.01%上昇し0.62%となりました。 ① 国内業務部門 種類期別平均残高利息利回り金額(百万円)金額(百万円)(%)資金運用勘定前連結会計年度2,610,55925,4890.97当連結会計年度2,573,50927,5051.06うち貸出金前連結会計年度1,631,33820,5921.26当連結会計年度1,635,08321,5661.31うち商品有価証券前連結会計年度7900.55当連結会計年度2400.50うち有価証券前連結会計年度295,8813,3461.13当連結会計年度296,7263,7971.27うちコールローン及び買入手形前連結会計年度6,22100.01当連結会計年度1,05750.50うち買現先勘定前連結会計年度---当連結会計年度---うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度---当連結会計年度---うち預け金前連結会計年度171,8932330.13当連結会計年度142,5603300.23資金調達勘定前連結会計年度2,541,4636400.02当連結会計年度2,500,4692,5010.10うち預金前連結会計年度2,166,9285270.02当連結会計年度2,248,9292,0540.09うち譲渡性預金前連結会計年度287,611520.01当連結会計年度211,5533160.14うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度70,19510.00当連結会計年度13,549360.26うち売現先勘定前連結会計年度---当連結会計年度---うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度---当連結会計年度4,537210.46うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度---当連結会計年度---うち借用金前連結会計年度16,368110.07当連結会計年度21,614240.11 (注) 1 「国内業務部門」は、当行及び子会社の円建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。2 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、子会社については、半年毎の残高に基づく平均残高を利用しております。3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高(前連結会計年度567百万円、当連結会計年度572百万円)を、控除して表示しております。 ② 国際業務部門 種類期別平均残高利息利回り金額(百万円)金額(百万円)(%)資金運用勘定前連結会計年度639,98826,6054.15当連結会計年度641,51024,5763.83うち貸出金前連結会計年度295,03310,7683.65当連結会計年度312,3849,5853.06うち商品有価証券前連結会計年度---当連結会計年度---うち有価証券前連結会計年度332,81115,5574.67当連結会計年度314,87214,6264.64うちコールローン及び買入手形前連結会計年度4,7052535.38当連結会計年度6,4883194.92うち買現先勘定前連結会計年度---当連結会計年度---うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度---当連結会計年度---うち預け金前連結会計年度28700.13当連結会計年度31100.23資金調達勘定前連結会計年度642,85316,2262.52当連結会計年度644,88714,8892.30うち預金前連結会計年度159,0083,5072.20当連結会計年度171,8563,7882.20うち譲渡性預金前連結会計年度---当連結会計年度---うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度1105.67当連結会計年度1704.72うち売現先勘定前連結会計年度---当連結会計年度---うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度---当連結会計年度---うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度---当連結会計年度---うち借用金前連結会計年度26,0581,5786.05当連結会計年度21,9191,1775.37 (注) 1 「国際業務部門」は、当行及び子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めております。2 国際業務部門の外貨建取引の平均残高は月次カレント方式(前月末TT仲値を当該月のノンエクスチェンジ取引に適用する方式)により算出しております。3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高(前連結会計年度―百万円、当連結会計年度―百万円)を、控除して表示しております。 ③ 合計 種類期別平均残高(百万円)利息(百万円)利回り(%)小計相殺消去額(△)合計小計相殺消去額(△)合計資金運用勘定前連結会計年度3,250,548457,5352,793,01352,09421551,8781.85当連結会計年度3,215,020450,6662,764,35352,08162951,4521.86うち貸出金前連結会計年度1,926,371-1,926,37131,361-31,3611.62当連結会計年度1,947,468-1,947,46831,151-31,1511.59うち商品有価証券前連結会計年度79-790-00.55当連結会計年度24-240-00.50うち有価証券前連結会計年度628,692-628,69218,903-18,9033.00当連結会計年度611,598-611,59818,423-18,4233.01うちコールローン及び買入手形前連結会計年度10,926-10,926254-2542.32当連結会計年度7,546-7,546324-3244.30うち買現先勘定前連結会計年度-------当連結会計年度-------うち債券貸借取引支払保証金前連結会計年度-------当連結会計年度-------うち預け金前連結会計年度172,180-172,180234-2340.13当連結会計年度142,872-142,872331-3310.23資金調達勘定前連結会計年度3,184,316457,5352,726,78116,86721516,6520.61当連結会計年度3,145,357450,6662,694,69017,39062916,7610.62うち預金前連結会計年度2,325,937-2,325,9374,034-4,0340.17当連結会計年度2,420,785-2,420,7855,842-5,8420.24うち譲渡性預金前連結会計年度287,611-287,61152-520.01当連結会計年度211,553-211,553316-3160.14うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度70,206-70,2062-20.00当連結会計年度13,567-13,56737-370.27うち売現先勘定前連結会計年度-------当連結会計年度-------うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度-------当連結会計年度4,537-4,53721-210.46うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度-------当連結会計年度-------うち借用金前連結会計年度42,427-42,4271,590-1,5903.74当連結会計年度43,534-43,5341,201-1,2012.76 (注) 1 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高(前連結会計年度567百万円、当連結会計年度572百万円)を、控除して表示しております。2 「相殺消去額」は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息であります。 (3) 国内・国際業務部門別役務取引の状況(経営成績の説明)役務取引等収益合計は為替業務手数料等の増加を主因に前連結会計年度比2億28百万円増加の56億18百万円となりました。役務取引等費用合計は、支払手数料の増加等に伴い前連結会計年度比1億19百万円増加の55億42百万円となりました。 種類期別国内業務部門国際業務部門相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)役務取引等収益前連結会計年度5,29594-5,389当連結会計年度5,516101-5,618うち預金・貸出業務前連結会計年度2,218--2,218当連結会計年度2,319--2,319うち為替業務前連結会計年度82194-916当連結会計年度889101-990うち証券関連業務前連結会計年度552--552当連結会計年度489--489うち代理業務前連結会計年度833--833当連結会計年度820--820うち保護預り・貸金庫業務前連結会計年度27--27当連結会計年度26--26うち保証業務前連結会計年度90--90当連結会計年度70--70役務取引等費用前連結会計年度5,133290-5,423当連結会計年度5,196346-5,542うち為替業務前連結会計年度93290-383当連結会計年度116346-462 (注)1 「国内業務部門」は、当行及び子会社の円建取引であります。2 「国際業務部門」は、当行及び子会社の外貨建取引であります。 (4) 国内・国際業務部門別預金残高の状況○ 預金の種類別残高(末残) 種類期別国内業務部門国際業務部門相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)預金合計前連結会計年度2,258,509162,531-2,421,040当連結会計年度2,360,718181,648-2,542,367うち流動性預金前連結会計年度1,423,873--1,423,873当連結会計年度1,389,109--1,389,109うち定期性預金前連結会計年度829,404--829,404当連結会計年度960,756--960,756うちその他前連結会計年度5,231162,531-167,762当連結会計年度10,852181,648-192,501譲渡性預金前連結会計年度224,497--224,497当連結会計年度160,153--160,153総合計前連結会計年度2,483,006162,531-2,645,537当連結会計年度2,520,872181,648-2,702,520 (注)1 「国内業務部門」は、当行及び子会社の円建取引、「国際業務部門」は、当行及び子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引、特別国際金融取引勘定分等は、国際業務部門に含めております。2 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金3 定期性預金=定期預金+定期積金 (5) 国内・国際業務部門別貸出金残高の状況① 業種別貸出状況(末残・構成比) 業種別前連結会計年度当連結会計年度金 額(百万円)構成比(%)金 額(百万円)構成比(%)国内(除く特別国際金融取引勘定分)1,934,664100.001,975,795100.00製造業133,6016.91155,4687.87農業、林業2,3170.122,2100.11漁業5,2240.275,4470.28鉱業、採石業、砂利採取業1080.01910.00建設業55,5382.8755,2872.80電気・ガス・熱供給・水道業18,0170.9320,4971.04情報通信業6,2750.325,7920.29運輸業、郵便業281,98814.58292,43714.80卸売業、小売業100,3675.19103,5225.24金融業、保険業90,1164.66110,2255.58不動産業、物品賃貸業137,4277.10144,4307.31各種サービス業198,19810.24195,7419.91地方公共団体142,8157.38135,3346.85その他762,66639.42749,30937.92特別国際金融取引勘定分――――政府等――――金融機関――――その他――――合計1,934,664―1,975,795― (注)1 「国内」とは、当行及び子会社で特別国際金融取引勘定分を除いたものであります。2 当行には海外店及び海外に本店を有する子会社はありません。 ② 外国政府等向け債権残高(国別)該当事項はありません。 (6) 国内・国際業務部門別有価証券の状況○ 有価証券残高(末残) 種類期別国内業務部門国際業務部門合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)国債前連結会計年度46,104-46,104当連結会計年度49,986-49,986地方債前連結会計年度106,006-106,006当連結会計年度99,809-99,809短期社債前連結会計年度---当連結会計年度---社債前連結会計年度38,432-38,432当連結会計年度36,154-36,154株式前連結会計年度49,422-49,422当連結会計年度44,203-44,203その他の証券前連結会計年度65,317309,616374,933当連結会計年度63,277291,694354,971合計前連結会計年度305,283309,616614,899当連結会計年度293,431291,694585,125 (注)1 「国内業務部門」は、当行及び子会社の円建取引、「国際業務部門」は、当行及び子会社の外貨建取引であります。ただし、円建外国証券は国際業務部門に含めております。2 「その他の証券」には、外国債券を含んでおります。 (自己資本比率等の状況)(参考)自己資本比率は、銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。なお、当行は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法を採用しております。 連結自己資本比率(国内基準)(単位:億円、%)  2025年3月31日1.連結自己資本比率(2/3)8.532.連結における自己資本の額1,3503.リスク・アセットの額15,8224.連結総所要自己資本額632 単体自己資本比率(国内基準)(単位:億円、%)  2025年3月31日1.単体自己資本比率(2/3)8.102.単体における自己資本の額1,2733.リスク・アセットの額15,7154.単体総所要自己資本額628 (資産の査定)(参考)資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、当行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。1 破産更生債権及びこれらに準ずる債権破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。 2 危険債権危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。 3 要管理債権要管理債権とは、三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。 4 正常債権正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。 資産の査定の額 債権の区分2024年3月31日2025年3月31日金額(億円)金額(億円)破産更生債権及びこれらに準ずる債権5425危険債権290245要管理債権4779正常債権19,30019,708 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。①財政状態の分析  (ⅰ)預金等預金・譲渡性預金は、積極的な営業活動を行った結果、前連結会計年度末比569億円増加の2兆7,025億円となりました。また、預り資産残高は前連結会計年度末比193億円増加し2,245億円となりました。 前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減(百万円)預金等残高2,645,5372,702,52056,982  うち個人預金1,475,9821,483,2687,286 前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減(百万円)国  債9,62613,3993,773投資信託60,05067,1017,050保  険135,534144,0128,478合  計205,211224,51319,302   (ⅱ)貸出金等貸出金は、中小企業・個人向け貸出を中心に積極的な貸出に努めました結果、前連結会計年度末比411億円増加し、1兆9,757億円となりました。<参考>中小企業等貸出金(単体) 前事業年度(百万円)当事業年度(百万円)増減(百万円)貸出金残高1,942,4431,982,67140,228  うち中小企業等貸出残高1,448,0691,454,0886,018  中小企業等貸出残高比率74.54%73.33%△1.21% リスク管理債権は、前連結会計年度末比43億円減少の354億円となり、総与信残高に対するリスク管理債権の比率は前連結会計年度比0.26%低下し、1.77%となりました。  <リスク管理債権残高> 前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減(百万円)破産更生債権及びこれらに準ずる債権5,8512,818△3,033危険債権29,33324,788△4,545三月以上延滞債権8-△8貸出条件緩和債権4,6547,8753,221リスク管理債権合計39,84735,482△4,365総与信残高(末残)1,961,3701,998,74237,371 <対総与信残高比率> 前連結会計年度(%)当連結会計年度(%)増減(%)破産更生債権及びこれらに準ずる債権0.290.14△0.15危険債権1.491.24△0.25三月以上延滞債権0.00-△0.00貸出条件緩和債権0.230.390.16リスク管理債権合計2.031.77△0.26    (ⅲ)有価証券有価証券は、効率的な運用に努めました結果、前連結会計年度末比297億円減少し、5,851億円となりました。 前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減(百万円)有価証券614,899585,125△29,774  株式49,42244,203△5,219  債券190,543185,950△4,593    国債46,10449,9863,882    地方債106,00699,809△6,196    社債38,43236,154△2,278  その他374,933354,971△19,961    (ⅳ)資本金等自己資本比率は、前連結会計年度比0.38%上昇し、8.53%となりました。 前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減(百万円)自己資本比率8.15%8.53%0.38%自己資本の額130,667135,0114,343リスク・アセットの額1,601,7881,582,276△19,512連結所要自己資本額64,07163,291△780 ②経営成績に重要な影響を与える要因 当行グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、「第2事業の状況 3事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ③資本の財源及び資金の流動性当行グループは、本店ほか支店が立地する地域のお客さまからお預けいただいた預金を貸出金や有価証券で運用しております。今後も地域の成長につながる資金供給を一層強化してまいります。一方で、地方銀行として、良質な金融サービスを提供していくためには、一定の自己資本を確保しておく必要があり、効率的な資金運用等を行い、財務体質の一層の強化に努めてまいります。なお、当面の設備等への投資は自己資金で対応しており、今後の固定資産の取得や株主還元も同様に自己資金で対応する予定であります。 ④経営成績の分析収益面では、海外市場金利の低下による外貨建て資産の運用利回り低下により資金運用収益は、前連結会計年度比4億26百万円減少しました。一方で、役務取引等収益は、為替業務手数料の増加により同比2億28百万円増加しました。その他経常収益は株式売却益の増加等により同比6億50百万円増加し、経常収益は同比9億83百万円増加して661億46百万円となりました。費用面においては国内市場金利の上昇を受け、資金調達費用が増加したこと等により経常費用は前連結会計年度比10億56百万円増加し583億10百万円となりました。これらの結果、経常利益は前連結会計年度比73百万円減少して78億35百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は57億15百万円となりました。 <損益の概況> 前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減(百万円)連結粗利益29,19230,4651,273  資金利益35,22634,690△535  役務取引等利益△3475109  その他業務利益△5,999△4,3001,699営業経費(△)24,57125,464893貸倒償却引当費用(△)337929592  貸出金償却(△)5921,6421,049  個別貸倒引当金  純繰入額(△)---  その他の債権  売却損等(△)14948  一般貸倒引当金  繰入額(△)---  貸倒引当金戻入益255760504  償却債権取立益011株式等関係損益3,3213,41593その他30434844経常利益7,9097,835△73特別損益△822△122700税金等調整前当期純利益7,0867,713626  法人税、住民税及び  事業税(△)2,0872,15669  法人税等調整額(△)△72△166△94法人税等合計(△)2,0141,989△24当期純利益5,0725,723651  非支配株主に帰属する  当期純利益167△8  親会社株主に帰属する  当期純利益5,0555,715660 ⑤中期経営計画の進捗状況当行は、2024年4月より3年間の第18次中期経営計画をスタートさせ、役職員一丸となって推進しております。第18次中期経営計画の最終年度(2026年度)の計数目標と実績は以下のとおりとなっております。項目2026年度計数目標2024年度実績当期純利益(単体)60億円以上52億円ROE(単体)4%程度4.24%OHR(単体)60%未満76.3%連結自己資本比率8%以上8.53% ⑥次期の業績見通し第18次中期経営計画の2年目として、2026年3月期は経常利益79億円、親会社株主に帰属する当期純利益58億円をそれぞれ見込んでおります。 ⑦重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当行グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表作成に当たっては、連結財務諸表の報告額に影響を及ぼす会計上の見積り及び仮定を用いております。当行グループでは、過去の実績等を分析し合理的であると考えられる見積り及び仮定を使用しておりますが、見積り及び仮定に基づく数値は、実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成において特に重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、貸倒引当金に関するものであり、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。その他、以下の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定が、連結財務諸表の作成において重要なものと考えております。 a.繰延税金資産当行グループは、将来の合理的な期間内の課税所得に関する見通しをはじめとする様々な見積り及び仮定に基づき、将来の税金負担額を軽減する効果を有していると判断した将来減算一時差異について、繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の計上に関する判断は、毎決算期末時点において実施しておりますが、実際の課税所得の推移等により、前連結会計年度に計上した繰延税金資産の一部、又は全額の回収ができないと判断した場合には、当行グループの繰延税金資産を取り崩し、同額を費用として計上することとなります。また、将来の課税所得は十分見込めるとしても、将来の税金負担額の軽減の要件を充足することが見込めない場合には、同様に当行グループの繰延税金資産を取り崩し、同額を費用として計上することとなります。 b.有価証券の減損当行グループが保有している有価証券には、市場価格又は合理的に算定された価額のある有価証券と市場価格のない有価証券が含まれます。当行グループでは、市場価格又は合理的に算定された価額のある有価証券の時価が取得原価に比べて著しく下落しており、取得原価まで回復する見込みがないものと判断したものについては、当該時価をもって連結貸借対照表価額とするとともに、評価差額を当該連結会計年度において損失処理を行っております。また、市場価格のない有価証券において、当該有価証券の発行会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下した場合には、相当の減額を行い、同様に評価差額を当該連結会計年度において損失処理しております。将来の市況悪化や投資先の業績不振等により、現在の帳簿価額に反映されていない損失又は帳簿価額の回収不能が発生した場合には、追加的な減損処理が必要となる可能性があります。c.退職給付に係る負債当行グループは、従業員の退職給付に備えるため、連結会計年度末における退職給付債務の見込額に基づき、退職給付に係る負債を計上しております。退職給付費用及び退職給付債務は、割引率、予定昇給率、退職率及び死亡率等の数理計算において用いる前提条件に基づいて算出されております。 実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、その影響は数理計算上の差異あるいは過去勤務費用として累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、将来期間において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼします。d.固定資産の減損会計当行グループは、収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった固定資産の帳簿価額を、回収可能価額まで減額する会計処理を適用しております。同会計処理の適用に当たっては、営業活動から生ずる損益の継続的低下や地価の著しい下落等によって減損の兆候が見られる場合に減損の有無を検討しております。減損の検討には将来キャッシュ・フローの見積額を用いており、減損の認識が必要と判断された場合には、帳簿価額が回収可能価額を上回る金額を減損しております。なお、回収可能価額は将来キャッシュ・フローの見積額の現在価値、又は正味売却価額のいずれか高い金額によって決定しております。将来の営業活動から生ずる損益の悪化、使用範囲又は方法についての変更、経営環境の著しい悪化、市場価格の著しい下落等により減損の認識が必要となった場合、また、見積りの前提条件の変更等により将来キャッシュ・フローの見積額が減少することとなった場合には、追加的な減損処理が必要となる可能性があります。

事業リスク

愛媛銀行グループは、貸出先の業況悪化や担保価値の下落による不良債権増加の可能性がある「信用リスク」を抱えています。また、保有する債券や株式の市場金利や株価の変動による価値下落リスク、および気候変動による自然災害や規制強化が取引先や当行の業績に影響を及ぼす「市場リスク」も重要です。さらに、金利変動による資金運用と資金調達のミスマッチ、自己資本比率の低下、システム障害やサイバー攻撃、事務ミス、競合激化、風評被害なども事業運営に影響を与える可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|4,261 文字
3 【事業等のリスク】当行、当行の連結子会社5社及び持分法適用非連結子会社8社(以下、本項目においては「当行グループ」という。)において、事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクには、以下のようなものがあります。当行グループは、これらのリスクを認識したうえで、リスクの抑制を図るとともに、万が一顕在化した場合には迅速かつ適切に対処してまいります。なお、本項においては将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)特に重要なリスク当行グループは、本店ほか支店が立地する地域のお客さまからお預けいただいた預金を貸出金や有価証券で運用していることから、貸出金における信用リスク及び有価証券運用における金利変動や株価変動等の市場リスクを特に重要なリスクと位置付けております。a.信用リスク当行グループは、貸出金等の資産内容について自己査定を実施し、これに基づき貸倒引当金を繰り入れるとともに、不良債権の状況を開示しております。しかしながら、わが国の経済情勢、特に当行グループが主たる営業基盤としている四国地区内の経済情勢の変動が貸出先の業況等に悪影響を及ぼし、債務者区分の下方遷移や、担保価値の下落、その他予期せざる事由の発生により、不良債権及び与信費用が増加する可能性があります。b.市場リスク当行グループは、余資運用や政策投資等の観点から、各種債券や市場性のある株式等を保有しています。保有債券については、市場金利の変動等によって債券ポートフォリオの価値が下落し、損失を被る可能性があります。また、保有株式等については、株価の変動によって価格が下落すれば、減損または評価損が発生する可能性があります。当行グループでは、市場リスク管理において、株価や市場金利をリスクファクターとしたVaR(Value at Risk)計測、BPV(Basis Point Value)による金利感応度計測に加えて、ストレステストを定期的に行うことによりリスク量の定量的な把握を行っております。c.気候変動に関するリスク当行グループは、地球規模の気候変動に関する問題について、水害等自然災害の発生により取引先の担保物件が毀損した場合や気候変動対策の規制により取引先の事業が影響を受ける場合、当行の信用や業績にも影響を及ぼす可能性があります。 (2)その他重要なリスク①金利リスク当行グループは、市場関連リスクの中の1つのファクターとして金利リスクを管理しております。しかしながら、貸出取引や有価証券投資等の資金運用と預金等による資金調達との金額・期間等のミスマッチが存在している状況において、当行グループの予期せぬ金利変動が生じた場合、当行グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。②資金調達・流動性に関するリスク当行グループは、資金調達や資金運用の状況について客観的な基準で把握し、流動性管理に万全を期しておりますが、当行グループの業績や財務状況が悪化した場合、あるいは市場環境が大きく変化した場合に、必要な資金の確保が困難になり、通常より著しく高い金利による資金調達を余儀なくされる可能性があります。③自己資本比率に係るリスク当行は、「銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準」(平成18年金融庁告示第19号)に定められた国内基準である自己資本比率4%以上を維持する必要があり、要求される水準を下回った場合、監督当局から業務の全部または一部の停止等の命令を受けることとなります。当行では適正かつ十分な水準の自己資本比率を維持することに努めておりますが、本項に示した事業等に係る各種リスクが顕在化することにより自己資本比率が低下する可能性があります。④繰延税金資産に係るリスク繰延税金資産は、現時点におけるわが国の会計基準に基づき、一定の条件の下で、将来における税金負担額の軽減効果として貸借対照表に計上することが認められております。当行グループは、現時点において想定される金融経済環境等の様々な予測・仮定を前提に将来の課税所得を合理的に見積り計上しておりますが、実際の課税所得が想定と異なること等により、繰延税金資産が減額された場合には、当行グループの業務運営、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑤格付に係るリスク当行は、格付機関から格付を取得しております。格付の水準は、当行から格付機関に提供する情報のほか、格付機関が独自に収集した情報に基づいて付与されているため常に格付機関による見直しがなされる可能性があり、また、日本の金融システム全体に対する評価等の影響も受けます。仮に格付が引き下げられた場合には、資金調達コストの上昇や必要な資金を市場から確保できず資金繰りが困難になる可能性があります。⑥退職給付債務等の変動に係るリスク当行グループの退職給付費用や債務は、年金資産の期待運用利回りや将来の退職給付債務算出に用いる年金数理上の前提条件に基づいて算出しておりますが、実際の結果が前提条件と異なる場合や前提条件に変更があった場合には追加損失が発生する可能性があります。また、制度内容の変更により未認識の過去勤務費用が発生する可能性があります。⑦規制変更のリスク当行グループは、現時点の規制(法律、規則、政策、実務慣行等)に従って業務を遂行しております。将来、これらの規制の新設、変更、廃止並びにそれらによって発生する事態が、当行グループの業務運営、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑧事務リスク当行グループは、預金・為替・貸出などの銀行業務に加え、リース業務、クレジットカード業務など幅広い業務を行っております。これら多様な業務の遂行に際して、役職員による不正確な事務、あるいは不正や過失等による不適切な事務が行われることにより、損失が発生する可能性があります。当行グループではこのようなリスクが内在することを認識した上で、これを防止するための事務管理規程を定めて定期的な点検を行い、本部による事務指導の強化や管理者の育成を行っておりますが、仮に重大な事務リスクが顕在化した場合には、当行グループの業務運営、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑨システムリスク当行グループは、勘定系・決済系等のコンピュータシステムを保有しており、お客さまや各種決済機構等のシステムとネットワークで接続されています。 当行グループでは、システムリスク管理規程を定め、日々システムの安定稼働の維持に努めるとともに定期的な保守点検も励行しております。また、システムリスクのうちサイバーセキュリティリスクについては、サイバーセキュリティリスク管理方針をはじめとする諸規程・マニュアルの整備に加え、最高情報セキュリティ責任者(CISO)及びサイバーセキュリティ管理部門(CSIRT「シーサート」(Computer Security Incident Response Team))を設置し、経営主導によるセキュリティリスク事案にかかる未然防止・事案発生時の態勢を構築し、関連する外部機関とも連携のうえ運営しております。しかしながら、万が一重大なシステム障害やサイバー攻撃による不正アクセスやコンピュータウイルス感染等が発生した場合には、当行グループの業務運営、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑩競合リスク近年、わが国の金融制度は大幅に規制緩和されてきており、各種商品サービス等を含めた広範な分野において、他業態・他業種との競合が激しさを増しています。当行がこうした環境下において競争優位性を得られない場合、当行の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑪風評リスク当行グループの業務は、預金者等のお客さまや市場関係者からの信用に大きく依存しております。そのため、当行グループや金融業界等に対する風説・風評が、マスコミ報道・市場関係者への情報伝播・インターネット上の掲示板への書き込み等により発生・拡散した場合には、お客さまや市場関係者が当行グループについて事実と異なる理解・認識をされ、当行グループの業務運営、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑫コンプライアンスリスク当行グループは、業務を遂行する上で様々な法令諸規制の適用を受けており、これらの法令諸規制が遵守されるよう、役職員に対するコンプライアンスの徹底に努めていますが、これが遵守できなかった場合には、当行グループの業務運営、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑬顧客情報に係るリスク当行グループは、多数のお客さまの情報を保有しているほか、様々な経営情報等の内部情報を有しております。これらの情報の管理については、情報管理に関するポリシーやその手続等を策定するとともに、役職員への研修等による周知徹底、システム上のセキュリティ対策等を行っております。しかしながら、これらの対策にもかかわらず、重要な情報が外部に漏洩した場合には、当行グループの信用力、業務運営、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑭災害リスク当行グループは、愛媛県を中心に事業を展開しており、営業拠点、電算センター等の施設、お客さま及び役職員は愛媛県に集中しております。万が一、愛媛県を含む広域に災害等が発生した場合、あるいは愛媛県を中心とする局地的な災害等が発生した場合には、地域経済及び当行の施設、役職員に甚大な被害が及ぶ可能性があり、その結果、当行グループの業績及び財政状況に悪影響を及ぼす可能性があります。⑮感染症の流行に係るリスク新型インフルエンザ等に当行グループ役職員が感染することにより、業務継続に支障をきたす可能性があります。加えて、感染症の影響が国内外の経済や金融市場に波及することにより、当行グループの信用リスクや市場リスク、流動性リスク等が顕在化することで、当行グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。当行グループでは、業務継続のために、リモートワークや勤務の交代制度を導入しております。

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