8260

井筒屋(8260)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

小売業 小売

事業の概要

井筒屋グループは、百貨店業を主軸に事業を展開しています。具体的には、井筒屋と子会社の山口井筒屋が百貨店を運営し、商品供給や商品券の共通利用などで連携しています。その他、子会社のレストラン井筒屋が店舗内レストランを経営し、井筒屋商事が慶弔ギフト販売や卸売を、井筒屋友の会が前払式商品販売の取次を行っています。関連会社のニシコンは情報処理サービスを提供しており、百貨店事業を中心に多角的なサービスで収益を上げています。

出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

井筒屋グループの事業セグメントは主に2つです。「百貨店業(DepartmentStore)」が主要な稼ぎ頭であり、売上高221.23億円、営業利益10.92億円を計上しています。これは、百貨店の運営を通じて商品を販売する事業です。もう一つのセグメントは「友の会事業(Tomonokai)」で、売上高0.35億円、営業利益0.32億円と規模は小さいものの、百貨店の商品販売を支援する前払式商品販売の取次を行っています。地域構成としては、北部九州と山口地域が中心です。

2025-02 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
DepartmentStore 事業 221 11 4.9%
Tomonokai 事業 0 0 91.4%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|425 文字
3 【事業の内容】当社の企業集団は、当社、子会社4社、関連会社1社で構成され、百貨店業を主な内容とし、百貨店業に付随、関連する友の会事業等の事業活動を展開しております。当社グループの事業に関する位置づけおよびセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。百貨店業 …  当社および連結子会社㈱山口井筒屋が事業展開しており、当社は㈱山口井筒屋に対し商品の供給を行うほか、商品券の共通使用等営業上の提携を行っております。なお、連結子会社㈱レストラン井筒屋が当社の店舗内のレストラン部門の経営を、連結子会社㈱井筒屋商事が当社および㈱山口井筒屋の慶弔ギフトの販売、国内及び輸入製品の卸売を、非連結子会社井筒屋サービス㈱が店舗内の清掃を行っております。 友の会事業…  百貨店各社に対し連結子会社㈱井筒屋友の会は前払式の商品販売の取次を行っております。その他  …  関連会社㈱ニシコンが情報処理サービス業を行っております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
同業・異業種の小売業他社との競争状況(新規大型商業施設の参入等)の影響を受ける
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
百貨店の強みである編集力を活かした売場づくりを行い、商品力・販売力・サービス力を強化し、店舗価値の向上をはかる
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:営業基盤および商圏動向に関するリスク / 商品取引に関するリスク / 各種システムに関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

井筒屋は地域に根差した百貨店としてのブランド認知はあるものの、全国的な強力なブランド力や特許、独占的IPは限定的。特定の地域(特に山口県下関市)での長年の営業実績がブランド価値を支えているが、競合との差別化要因としては弱い。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

百貨店という業態の性質上、顧客は価格や品揃え、利便性で店舗を選択するため、特定の店舗への強いスイッチング・コストは発生しにくい。ポイントカードや会員制度はあるが、乗り換えを強く抑制するほどの囲い込み効果は限定的と推測される。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

百貨店業態において、顧客数や店舗数の増加が直接的にサービス価値を高めるネットワーク効果は基本的に存在しない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

百貨店業界全体として、オンライン販売の台頭や消費者の価値観の変化により、価格競争力やコスト構造での優位性を確立することは困難。井筒屋も特別なコスト優位性を持つとは考えにくい。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

下関市を中心に複数店舗を展開しており、地域内での一定の規模を持つ。しかし、全国的な百貨店業界や小売業界全体で見ると、規模の経済による圧倒的な優位性はなく、むしろ規模の小ささが課題となる場面もある。

井筒屋グループの優位性は、北部九州・山口地域に根差した百貨店としての地域密着型戦略と、長年の運営で培われたブランド力にあります。旗艦店である本店と山口店を中心に、地域のお客様のニーズに応じた売場改装や、百貨店ならではの「編集力」を活かした商品・販売・サービス力の強化を通じて、店舗価値の向上を図っています。これにより、同業他社との競争が激しい小売業界において、地域顧客からの信頼と支持を維持し、安定的な顧客基盤を築いていると考えられます。

出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】    文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。   (1)会社の経営の基本方針 井筒屋グループは、お客様・お取引先・株主各位ならびに従業員に対し、適正な利益配分を行い、「秩序のうえに立つ創造的繁栄」を図ることを経営理念と定め、この理念に徹するとともに、「奉仕こそ繁栄の基」という奉仕の精神を日常の実践的心構えといたしております。  (2)目標とする経営指標  当社グループは、売上高営業利益率ならびに売上高経常利益率を重要な経営指標としております。当該指標を採用した理由は、投資家が当社グループの経営方針・経営戦略等を理解するうえで重要な指標であり、経営方針・経営戦略等の進捗状況や企業価値の的確な把握が可能であると判断するためであります。 <最終年度(2027年度)の数値目標> 連結業績 2025年2月期実績(2024年度)  2028年2月期目標値(2027年度)   対比前中計最終年度本中計最終年度売上高221億円   227億円6億円営業利益10億円    11億円1億円営業利益率4.7%    5.0%0.3%経常利益7億円    9億円2億円経常利益率3.3%    3.9%0.6%  (3)経営環境   ①企業構造当社グループは、主要事業である百貨店業を中心とした各事業会社により構成されています。グループ共通の経営理念やビジョンの下、グループガバナンスを効かせております。各社の自立性や採算性を基本とし、事業を行っております。    ②市場環境グローバル化に加え、技術革新によるデジタル化が加速度的に進展しています。また、人口減少による労働力不足、働き方改革、非正規雇用の増加、女性の社会進出などの社会変化が起きております。これらの課題に対し、DXの推進をはじめ、労働環境の抜本的な改革が必要となっております。SDGs意識の高まりにより、企業は地球環境に配慮しながら事業活動をするよう社会的責任(CSR)を強く求められるようになり、企業の戦略も、これまでの製品の一時的なヒットや薄利によるシェア獲得、規模に依る拡大戦略ではなくしっかりとした理念や価値観に基づく持続戦略に変えていく事が必要になります。「井筒屋グループ中期3ヵ年経営計画(2025年度~2027年度)」により、創業100周年を迎える2035年に向けて当社の資産価値向上に取り組み、地域唯一の百貨店として、地域経済・社会の発展に貢献することを目指してまいります。    ③競合他社との比較 当社グループは、地域に根ざす百貨店として、これまで以上に地域のお客様にご満足いただける品揃え・ サービスを提供することで、他小売業との差別化を進め、将来にわたる安定的な収益基盤の確立と、財務体質の健全化を図ってまいります。    ④顧客動向・顧客基盤 国内市場は、人口減少、少子高齢化等の加速が見込まれ、顧客数および消費量の減少が続くことが予想されます。また、引き続き富裕層を中心とした高額商品が堅調な一方、商品カテゴリー別の好不調が鮮明になってきております。お客様が百貨店に期待される品揃えとサービスを着実に捉えるべく、引き続きお客様第一主義を基本とした営業戦略の企画・立案に努めてまいります。 (4)中長期的な会社の経営戦略 当社グループでは、「井筒屋グループ 中期3ヵ年経営計画(2025年度~2027年度)」を推進いたしております。本中計につきましては、創業100周年を迎える2035年に目指す姿を定め、当社の資産価値向上を図ることにより、安定的な収益を確保する体制構築に努めてまいります。 1. 当社グループのビジョングループビジョン : 「地域小売業のリーディングカンパニーとして発展していく」2035年(創業100周年)に目指す姿 : 「地域唯一の百貨店として、地域経済・社会の発展に貢献する」グループビジョンを反映した“2035年に目指す姿”を設定し、本中計の3年間では、井筒屋が90年をかけて築いてきた資産である「店舗、顧客基盤、井筒屋ブランド、人的資本」の価値向上を図ってまいります。〈取組指針〉 ・百貨店らしさの追求により、地域唯一の百貨店として存続・発展し続ける ・地域の賑わいの中心として、幅広い層のお客様が訪れ、地域商圏の活性化を牽引する ・ライフステージ・スタイルにおける様々なニーズに応え、地域の方々の生活の質向上に貢献する ・地域の魅力溢れる産品の発掘・改良・新規開発に取り組み、地域の稼ぐ力の拡大に寄与する2. 戦略の方向性・百貨店らしさの追求店舗におけるMD、プロモーション、外商施策を強化し、店舗価値向上と顧客基盤の拡大を図ってまいります。・デジタルを基軸とした営業施策の強化アプリをはじめとしたデジタル活用により、新たな顧客接点の創造や次世代顧客獲得に努めてまいります。・収益基盤の多様化グループ企業の事業強化や新規事業検討を行い、将来的に安定した収益を確保する体制を構築してまいります。・経営基盤の強化生産性の向上や、財務・資本戦略、サステナビリティ経営等を推進してまいります。  (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題今後の経済環境につきましては、雇用・所得環境の改善の下、景気は緩やかな回復が続くものと期待されますが、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価の上昇、通商政策など米国の政策動向、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響が懸念されるなど、引き続き注意が必要な状況にあります。このような状況の下、当社グループでは、新たに「井筒屋グループ 中期3ヵ年経営計画(2025年度~2027年度)」を推進いたしております。創業100周年を迎える2035年に向け、地域唯一の百貨店として、地域経済・社会の発展に貢献することを目指してまいります。本中計の3年間では、90年という年月をかけて築いてきた井筒屋の強みである、「店舗」、「顧客基盤」、「井筒屋ブランド」、「人的資本」の4つの資産価値の向上に取り組んでまいります。対処すべき課題といたしましては、次のとおりであります。・百貨店らしさの追求として、引き続き好調カテゴリーの強化を図るとともに、幅広い世代のお客様に 喜んでいただける売場の構築に努め、店舗価値の向上および売場の活性化を図ってまいります。・デジタルを基軸とした営業施策の強化として、井筒屋アプリの会員拡大およびお客様の嗜好に沿った 効果的な情報配信を進めてまいります。あわせて、ネットショッピング事業の強化や、SNSを活用 した国内外の新規顧客の獲得等にも努めてまいります。・将来的に安定した収益を確保するため、地域と連携した事業の展開や、新規事業の検討・展開を行っ てまいります。・経営基盤強化のため、人的資本への投資による生産性の向上や、財務・資本戦略の策定、サステナビ リティ経営等に取り組んでまいります。  以上を当社グループの対処すべき課題とし、創業100周年に向け、将来にわたる安定的な収益基盤の確立と、財務体質の健全化に努めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】    文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。   (1)会社の経営の基本方針 井筒屋グループは、お客様・お取引先・株主各位ならびに従業員に対し、適正な利益配分を行い、「秩序のうえに立つ創造的繁栄」を図ることを経営理念と定め、この理念に徹するとともに、「奉仕こそ繁栄の基」という奉仕の精神を日常の実践的心構えといたしております。  (2)目標とする経営指標  当社グループは、売上高営業利益率ならびに売上高経常利益率を重要な経営指標としております。当該指標を採用した理由は、投資家が当社グループの経営方針・経営戦略等を理解するうえで重要な指標であり、経営方針・経営戦略等の進捗状況や企業価値の的確な把握が可能であると判断するためであります。 <最終年度(2027年度)の数値目標> 連結業績 2025年2月期実績(2024年度)  2028年2月期目標値(2027年度)   対比前中計最終年度本中計最終年度売上高221億円   227億円6億円営業利益10億円    11億円1億円営業利益率4.7%    5.0%0.3%経常利益7億円    9億円2億円経常利益率3.3%    3.9%0.6%  (3)経営環境   ①企業構造当社グループは、主要事業である百貨店業を中心とした各事業会社により構成されています。グループ共通の経営理念やビジョンの下、グループガバナンスを効かせております。各社の自立性や採算性を基本とし、事業を行っております。    ②市場環境グローバル化に加え、技術革新によるデジタル化が加速度的に進展しています。また、人口減少による労働力不足、働き方改革、非正規雇用の増加、女性の社会進出などの社会変化が起きております。これらの課題に対し、DXの推進をはじめ、労働環境の抜本的な改革が必要となっております。SDGs意識の高まりにより、企業は地球環境に配慮しながら事業活動をするよう社会的責任(CSR)を強く求められるようになり、企業の戦略も、これまでの製品の一時的なヒットや薄利によるシェア獲得、規模に依る拡大戦略ではなくしっかりとした理念や価値観に基づく持続戦略に変えていく事が必要になります。「井筒屋グループ中期3ヵ年経営計画(2025年度~2027年度)」により、創業100周年を迎える2035年に向けて当社の資産価値向上に取り組み、地域唯一の百貨店として、地域経済・社会の発展に貢献することを目指してまいります。    ③競合他社との比較 当社グループは、地域に根ざす百貨店として、これまで以上に地域のお客様にご満足いただける品揃え・ サービスを提供することで、他小売業との差別化を進め、将来にわたる安定的な収益基盤の確立と、財務体質の健全化を図ってまいります。    ④顧客動向・顧客基盤 国内市場は、人口減少、少子高齢化等の加速が見込まれ、顧客数および消費量の減少が続くことが予想されます。また、引き続き富裕層を中心とした高額商品が堅調な一方、商品カテゴリー別の好不調が鮮明になってきております。お客様が百貨店に期待される品揃えとサービスを着実に捉えるべく、引き続きお客様第一主義を基本とした営業戦略の企画・立案に努めてまいります。 (4)中長期的な会社の経営戦略 当社グループでは、「井筒屋グループ 中期3ヵ年経営計画(2025年度~2027年度)」を推進いたしております。本中計につきましては、創業100周年を迎える2035年に目指す姿を定め、当社の資産価値向上を図ることにより、安定的な収益を確保する体制構築に努めてまいります。 1. 当社グループのビジョングループビジョン : 「地域小売業のリーディングカンパニーとして発展していく」2035年(創業100周年)に目指す姿 : 「地域唯一の百貨店として、地域経済・社会の発展に貢献する」グループビジョンを反映した“2035年に目指す姿”を設定し、本中計の3年間では、井筒屋が90年をかけて築いてきた資産である「店舗、顧客基盤、井筒屋ブランド、人的資本」の価値向上を図ってまいります。〈取組指針〉 ・百貨店らしさの追求により、地域唯一の百貨店として存続・発展し続ける ・地域の賑わいの中心として、幅広い層のお客様が訪れ、地域商圏の活性化を牽引する ・ライフステージ・スタイルにおける様々なニーズに応え、地域の方々の生活の質向上に貢献する ・地域の魅力溢れる産品の発掘・改良・新規開発に取り組み、地域の稼ぐ力の拡大に寄与する2. 戦略の方向性・百貨店らしさの追求店舗におけるMD、プロモーション、外商施策を強化し、店舗価値向上と顧客基盤の拡大を図ってまいります。・デジタルを基軸とした営業施策の強化アプリをはじめとしたデジタル活用により、新たな顧客接点の創造や次世代顧客獲得に努めてまいります。・収益基盤の多様化グループ企業の事業強化や新規事業検討を行い、将来的に安定した収益を確保する体制を構築してまいります。・経営基盤の強化生産性の向上や、財務・資本戦略、サステナビリティ経営等を推進してまいります。  (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題今後の経済環境につきましては、雇用・所得環境の改善の下、景気は緩やかな回復が続くものと期待されますが、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価の上昇、通商政策など米国の政策動向、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響が懸念されるなど、引き続き注意が必要な状況にあります。このような状況の下、当社グループでは、新たに「井筒屋グループ 中期3ヵ年経営計画(2025年度~2027年度)」を推進いたしております。創業100周年を迎える2035年に向け、地域唯一の百貨店として、地域経済・社会の発展に貢献することを目指してまいります。本中計の3年間では、90年という年月をかけて築いてきた井筒屋の強みである、「店舗」、「顧客基盤」、「井筒屋ブランド」、「人的資本」の4つの資産価値の向上に取り組んでまいります。対処すべき課題といたしましては、次のとおりであります。・百貨店らしさの追求として、引き続き好調カテゴリーの強化を図るとともに、幅広い世代のお客様に 喜んでいただける売場の構築に努め、店舗価値の向上および売場の活性化を図ってまいります。・デジタルを基軸とした営業施策の強化として、井筒屋アプリの会員拡大およびお客様の嗜好に沿った 効果的な情報配信を進めてまいります。あわせて、ネットショッピング事業の強化や、SNSを活用 した国内外の新規顧客の獲得等にも努めてまいります。・将来的に安定した収益を確保するため、地域と連携した事業の展開や、新規事業の検討・展開を行っ てまいります。・経営基盤強化のため、人的資本への投資による生産性の向上や、財務・資本戦略の策定、サステナビ リティ経営等に取り組んでまいります。  以上を当社グループの対処すべき課題とし、創業100周年に向け、将来にわたる安定的な収益基盤の確立と、財務体質の健全化に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (業績等の概要)(1) 業績当期におけるわが国経済は、底堅い企業業績を背景に、雇用・所得環境は堅調に推移し、緩やかな回復基調で推移いたしました。 国内消費におきましては、日中関係の緊張の高まりや地政学リスク、米国の通商政策等による下振れリスクが消費マインドに及ぼす影響が懸念され、依然として先行き不透明な状況が続いております。 百貨店業界におきましては、国内のオケージョン需要や富裕層の消費は堅調に推移し、底堅さを見せたものの、円安一服や中国の渡航自粛の影響によるインバウンド需要の減速に加え、高額品需要の勢いが鈍化するなど、厳しい商況が続いております。 こうした状況の中、当社グループにおきましては、地域唯一の百貨店として、地域経済・社会の発展に貢献することを中長期的に目指す姿と定め、資産価値向上に取り組む「井筒屋グループ 中期3ヵ年経営計画(2025年度~2027年度)」を策定し、推進いたしております。 当期は、物価上昇の継続による消費者の節約志向の強まりや来店客数の伸び悩み等の影響を受け、売上高は計画を下回る水準で推移いたしました。一方で、期後半には高額品を中心とした新規商材の積極的な導入、新規催事やアプリ・SNSを活用した販売促進などの需要喚起施策により、持ち直しの動きが見られました。また、次なる成長に向けた基盤整備として、11月には北九州市および北九州商工会議所との3者間で「『地域商社』構想の実現に向けた連携に係る基本合意書」を締結し、収益基盤の多様化に向けた「地域商社」構想における第一弾となる商品の開発・販売を開始いたしました。当社グループの業績につきましては、売上高は212億83百万円(前期比96.1%)、営業利益は6億15百万円(前期比59.1%)、経常利益は4億72百万円(前期比63.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は4億91百万円(前期比49.2%)となりました。なお、百貨店業の代理人取引を総額に置き換えた場合の売上高は、525億10百万円(前期比97.5%)であります。 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 ① 百貨店業当社グループの主要事業であります百貨店業におきましては、百貨店らしさの追求を普遍的な基本方針と位置付けたうえで、デジタル推進をはじめ、商品・サービス力強化の取り組みを推し進めております。 本年度は、創業90年の節目を迎える年となり、これまで井筒屋を支えていただいた地域のお客様に、年間を通して様々な形で、感謝の気持ちを伝えてまいりました。 デジタル推進といたしましては、4月に導入1周年を迎えた「井筒屋アプリ」は、登録会員数も計画を上回って進捗しており、今後もお客様の利便性向上を図るとともに効果的な営業施策を実施してまいります。 サービス力強化といたしましては、友の会カードについて、積立を継続いただけるお客様用に自動チャージシステムを導入いたしました。ご来店不要でお持ちの井筒屋友の会カードに自動で全額がチャージされるようになり、多くのお客様に大変喜ばれております。 商品力強化といたしましては、本館3階では、女性誌販売部数№1雑誌「ハルメク」で販売している商品を取り扱う「ハルメク おみせ」が新規オープンいたしました。50代以上の女性のために開発したオリジナルファッションアイテムやコスメなど様々な商品を展開しており、お客様に大変ご好評いただいております。 本館地階では、「茅乃舎」が移設リニューアルオープンいたしました。定番のだしに加え、新たに日本各地から厳選した台所道具や器などの取扱いを増やし、商品展開の幅が広がっております。また、洋菓子強化のため、イタリア生まれのウエハース・スイーツ専門店「BABBI」を新規導入いたしました。 本館6階では、タオル売場をリニューアルオープンするとともに、眠りの体験型店舗「nishikawaショップ」が新しくオープンいたしました。全身の形状を3D計測できる「N3D-body」を九州の百貨店では初導入し、パーソナルな接客システムのもと、専門スタッフによるコンサルティング販売を実現。ワンランク上の眠りをご提案いたしております。 本館7階では、ナルミヤインターナショナルで人気のガールズ&ボーイズブランド 、「petit main (プティマイン)」が新規オープンし、価格帯の幅が広がり、お客様からご好評いただいております。 本館8階では、昨今の好調な物産展等のお客様ニーズにお応えするべく、催事場を拡大。物産催事の拡張やオケージョン売場の対応など有効活用に努めております。 レストラン街におきましても、お客様の健康と生活の質「Quality of Life」向上と地産地消の食材を使った逸品料理を提供する「蕎麦.和カフェ瑞月(みづき)」が新しくオープンいたしました。 催事・イベントに関しましても、「北海道物産展」や「文具の博覧会」、「ショコラスペシャリテ」などの人気催事に加え、初企画として、井筒屋創業90周年記念特別企画「大北陸展」、「関西グルメフェア」、「大九州展」、「あんことスイーツフェア」を開催し、連日多くのお客様で賑わいました。 また、小倉井筒屋創業90周年のプロモーションテーマ「もっと、思いがけない百貨店へ。」を体現するイベントの一つとして、小倉井筒屋の本館と新館の間のクロスロードと隣接する船場広場におきまして、「井筒屋モーターフェスティバル」を初開催。普段なかなか見ることのない憧れの輸入車の競演に、お子様から大人まで楽しんでいただけたイベントとなりました。 新館9階パステルホールでは、「燃える闘魂アントニオ猪木展」を開催し、猪木氏の貴重な品々の展示やレジェンドレスラー達によるトークショーを実施。また、北九州育ちの画家わたせせいぞう氏の画業50周年と井筒屋90周年を記念した「わたせせいぞう展」を開催。サイン会では長蛇の列ができるなど多くのお客様にご来場いただきました。 サテライトショップにおきましては、「中津ショップ」がゆめタウン中津内で移設・リニューアルオープンし、大変ご好評をいただいております。 山口店におきましては、顧客層ならびに価格帯を広げる目的で2階婦人服フロアに「インディヴィ」、 4階紳士服フロアに「メンズビギ」をオープンいたしました。また新規催事として「選べるガチャガチャランド」を山口県初開催。普段、来店の少ない若年層に大変ご好評いただきました。 本店で取扱いのあるラグジュアリーブランドの販売会や本店特選会へのご招待など、本店との商品供給における連携強化や、本店への送客を図ることで、売上の拡充に努めております。本年、「小倉井筒屋バスツアー」を初開催。山口店のお客様をバス送迎し、ゆっくりお買物を楽しんでいただきました。 また、「周南ショップ」が「徳山デッキ」1階へ移転オープンいたしました。駅からのアクセスも良く、お客様から大変ご好評いただいております。 持続可能な社会の実現に向けた取り組みといたしましては、日本航空株式会社と協働で「国産SAF原料となる家庭からの廃食油の回収」を開始。また、従業員団体である井和会の社会貢献活動として「フードドライブ」を実施し、回収した未使用の食品を地域のNPO法人に寄贈いたしました。加えて、産学官連携で取り組む植樹会、クリスマスオーナメント制作等のワークショップや木育講座などの森林保全活動が認められ、「緑化功労者表彰 福岡県知事賞」を受賞いたしました。今後も様々なサステナビリティ活動をすすめてまいります。 当社グループの百貨店業におきましては、売上高は212億47百万円(前期比96.0%)、営業利益は6億66百万円(前期比61.0%)となりました。 ② 友の会事業 友の会事業におきましては、売上高は35百万円(前期比102.0%)、営業利益は58百万円(前期比182.6%)となりました。 (2) キャッシュ・フローの状況当連結会計年度の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて1億27百万円減少し、26億35百万円となりました(前連結会計年度は27億62百万円)。これらの要因は以下のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税金等調整前当期純利益や減価償却費等の計上により18億31百万円の資金収入(前連結会計年度は13億69百万円の資金収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)  投資活動によるキャッシュ・フローは、主に有形固定資産の取得等により3億円の資金支出(前連結会計年度は4億21百万円の資金支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、主に借入金の返済により16億57百万円の資金支出(前連結会計年度は15億78百万円の資金支出)となりました。 (生産、受注及び販売の実績)(1) 仕入実績当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。また、当社および当社の連結子会社は、百貨店業および友の会事業を行っており、生産および受注については該当事項はありません。 セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)百貨店業10,51195.5友の会事業--合計10,51195.5 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2) 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。友の会事業におきましては、前払式の商品販売の取次を行っており、主に百貨店からの手数料を収益として認識しております。手数料については、契約に定める料率等に基づき、井筒屋友の会カード(お買物カード)等の使用に応じて収益を認識しております。 セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)百貨店業21,24796.0友の会事業35102.0合計21,28396.1 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。  なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容 ①財政状態の分析当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度に比べ11億64百万円減少し、433億30百万円となりました。これは主に、現金及び預金や有形固定資産の建物及び構築物等が減少したことによるものであります。負債につきましては、前連結会計年度末に比べ14億50百万円減少し、311億23百万円となりました。これは主に、長期借入金等が減少したことによるものであります。        純資産は、自己株式の取得や実効税率の変更により土地再評価差額金が減少したものの親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加により前連結会計年度末に比べ2億86百万円増加し、122億7百万円となりました。 ②経営成績の分析 a) 概況百貨店業を中心とした諸施策を講じてまいりました結果、売上高は212億83百万円(前期比96.1%)、営業利益は6億15百万円(前期比59.1%)、経常利益は4億72百万円(前期比63.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は4億91百万円(前期比49.2%)となりました。 b) 売上高当連結会計年度の百貨店業の売上高は212億47百万円(前期比96.0%)となりました。友の会事業におきましては、売上高は35百万円(前期比102.0%)となりました。 c) 販売費及び一般管理費販売費及び一般管理費は、101億15百万円(前期比99.8%)となり、前連結会計年度に比べ17百万円の減少となりました。 d) 営業外損益営業外損益は、1億42百万円の損失(前連結会計年度は2億99百万円の損失)となり、前連結会計年度に比べ1億57百万円利益が増加いたしました。前連結会計年度は持分法による投資損失152百万円を営業外費用に計上いたしました。 e) 特別損益当連結会計年度は55百万円の利益(前連結会計年度は2百万円の利益)となり、前連結会計年度に比べて52百万円利益が増加いたしました。当連結会計年度は投資有価証券売却益55百万円を特別利益に計上いたしました。 (2) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当連結会計年度の現金及び現金同等物は前連結会計年度に比べ1億27百万円減少し、26億35百万円となりました(前連結会計年度は27億62百万円)。これらの要因は以下のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税金等調整前当期純利益や減価償却費等の計上により18億31百万円の資金収入(前連結会計年度は13億69百万円の資金収入)となりました。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、主に有形固定資産の取得等により3億円の資金支出(前連結会計年度は4億21百万円の資金支出)となりました。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、主に借入金の返済により16億57百万円の資金支出(前連結会計年度は15億78百万円の資金支出)となりました。 (3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

事業リスク

井筒屋グループは、北部九州・山口地域の気候、景気、消費動向、競合状況(新規大型商業施設の参入等)に業績が左右されるリスクがあります。また、食品の品質表示問題や商品取引における契約不適合、システム障害による店舗運営への支障、顧客情報の流出、サイバー攻撃による情報漏洩なども重要なリスクです。さらに、大規模小売店舗立地法などの公的規制遵守違反や、自然災害・事故による店舗への損害、資産価値の下落による減損損失、金融市場の混乱による資金調達難や金利上昇も業績に影響を与える可能性があります。

出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,586 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 営業基盤および商圏動向に関するリスク (リスク)当社グループは北部九州、山口地域を中心として活動しており、その業績は地域の気候状況、景気動向、消費動向、および同業・異業種の小売業他社との競争状況(新規大型商業施設の参入等)、地域の再開発事業等の影響を受けます。したがって、これらの要因は当社グループの業績に影響をおよぼす可能性があります。 (対応策)旗艦店である本店と山口店につきましては、より一層魅力を高め、収益力を強化するための売場改装を行うとともに、地域のお客様のニーズに応えてまいります。また、百貨店の強みである編集力を活かした売場づくりを行い、商品力・販売力・サービス力を強化し、店舗価値の向上をはかってまいります。 (2) 商品取引に関するリスク (リスク)当社グループの取扱商品の中で、食品においては、消費者の食品に対する不安が高まり当社グループの売上に影響を及ぼす可能性があります。また、商品取引において契約不適合がある商品の販売等があった場合、公的規制や損害賠償責任等による費用の発生や消費者からの信用失墜による売上の減少等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社グループでは、食品の適正な品質表示のため、毎週「食品検品デー」を実施しており、賞味・消費期限をはじめアレルギー原料等の表示確認の徹底を行っております。また、万一の食中毒や異物混入等の発生に備え、社内情報共有体制を整備し、原因究明、再発防止策の実施と、必要に応じて所轄の保健所へ報告するとともに、危害発生要因の防止策としてHACCPに基づく「自主衛生管理マニュアル」を策定し、食品衛生管理の徹底に努めております。また、非食品部門においても、毎月「商品検品デー」を実施しており、原産国、素材や強調表示等の適正な表示確認の徹底に努めております。 (3) 各種システムに関するリスク (リスク)自然災害やデータセンターの事故および通信回線や電力供給に障害等が起きた場合、カード決済が出来ない等、店舗営業業務に支障をきたし、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社グループでは、各種システムが安定的に稼働できるように、システムに冗長性を持たせるとともに、セキュリティ対策を行っております。また、社内に情報システム部門を設置して、外部からの攻撃の防止および様々な障害に対して迅速に対応するための体制を構築し、リスク低減をはかってまいります。 (4) 顧客情報の流出に関するリスク (リスク)当社グループの顧客情報の管理については、社内規程および管理マニュアルに基づき厳重に管理・運用を行っておりますが、不測の事故または事件によって顧客情報が外部に流出した場合、当社グループの社会的信用の失墜を招き、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社グループは、顧客情報の流出防止のため、店舗および事業所内にある顧客台帳や各種伝票類の施錠保管ルールを定め、その徹底と定期的な監査を実施しております。また、電子保存の顧客情報アクセスに関しては厳格な入室制限を行っております。 (5) 情報セキュリティに関するリスク (リスク)当社グループは、外部からのコンピューターウイルスやサイバー攻撃等により、情報漏洩等が発生したり、情報システムに障害が発生して適切に稼働できない等の事態が発生した場合、店舗の運用等に重大な影響を与え、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)インターネットの閲覧に起因するリスクを低減するため、業務に関わりのないサイトへの閲覧制限を実施しております。また、ウイルスメール受信時の対策として、社内通知等による注意喚起および従業員の不審メールへの対応教育・訓練のための「メール訓練」を実施しております。 (6) 公的規制に関するリスク (リスク)当社グループは、商品・サービスの提供は景品表示法等、商品の仕入れは独占禁止法や取適法等、出店や増床に関しては大規模小売店舗立地法をはじめとする各種法規制の適用を受けております。当社グループにおいては内部統制室を構築し、法令遵守を徹底しておりますが、これらの規制を遵守できなかった場合、法令違反として、業務改善命令や業務停止命令、罰金等の制裁を受ける可能性があります。その場合、社会的信用が低下し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社グループは、当社を取り巻く各種法規制の適用に対し、コンプライアンス研修をはじめとする各種研修を通じ従業員に対する情報の提供や法令遵守に関する教育を実施しております。また、法令違反やそのおそれに対して従業員から内部通報、内部告発を受ける内部通報窓口を設置し、法令違反の未然防止や早期発見に努めております。 (7) 自然災害・事故等に関するリスク (リスク)当社グループの主な事業である百貨店業は、店舗による事業展開を行っており、火災・地震・洪水・台風等の不測の災害または事故によって店舗等事業所に大きな損害を受けた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社グループは、火災・地震・洪水・台風等の不測の災害または事故への対策として、施設、設備、防災備品の点検や、火災・防水・地震等の各種避難訓練を定期的に実施しております。また、店舗等の建物・設備に対する火災保険や店内事故等への施設賠償責任保険に加入するなど、リスク発現時の損失の補填対応を行っております。さらに、万一の災害や不測の事態の発生により、店舗等事業所に大きな損害を受ける等事業の遂行に支障が生じた場合に備え、事業を継続または早期に再開できるよう事業継続計画(BCP)を策定しております。  (8) 減損損失によるリスク (リスク)当社グループの資産価値が下落した場合や事業の収益性が悪化した場合には、減損損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)固定資産のリスクに関しては、店舗の魅力を高め、不動産等の収益性を高めるための設備投資をおこない、その採算管理や投資回収状況を評価することにより、安定的なキャッシュ・フローの創出に努め、リスクの低減を図っております。株式の保有リスクに関しては、四半期毎に時価を把握し、取引先企業との関係を勘案して保有状況を取締役会において報告しております。 (9) 財政状態に関するリスク (リスク)当社グループは、金融市場の混乱や景気低迷、金融機関の融資姿勢の変化により借入や借換えが困難になった場合や、市場金利の急速な上昇等に伴い支払利息が増加し、収益や資金繰りの悪化により当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社グループは、日頃から金融市場や景気動向に関する情報収集に努め、注視しております。また、万一の場合に備え、設備資金および運転資金を機動的かつ安定的に調達するため、取引銀行と良好な関係を維持し、必要な資金調達に支障をきたさないようにしております。 (10)繰延税金資産に関するリスク (リスク)当社グループは、将来減算一時差異および税務上の繰越欠損金に対して将来の課税所得等を合理的に見積り繰延税金資産を計上しておりますが、実際の課税所得等が見積りと異なることで繰延税金資産の全部または一部の回収可能性が無いと判断される場合には、繰延税金資産を減額することになります。その結果、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応策)当社グループは、慎重に繰延税金資産の回収可能性を検討し、合理的な範囲内での繰延税金資産の計上を行うように努めております。 (11)持分法適用関連会社に関するリスク (リスク)当社グループのうち、持分法適用関連会社である㈱ニシコンは、情報サービス業(ソフトウエアの受注開発事業など)を営んでおりますが、予測できない事態により見積りを超えるコストや追加作業が発生した場合、当社グループの経営成績および財政状態に悪影響を与える可能性があります。 (対応策)当社は、四半期等での業績、外部環境の変化および財政状況をモニタリングするなど、適切な管理を行い、不採算案件の抑制に努めております。

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