8160

木曽路(8160)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

小売業 小売

事業の概要

木曽路グループは、主に料理と飲食物を提供する飲食業を営んでいます。事業の大部分は飲食店経営が占める単一セグメントで、特に「しゃぶしゃぶ・日本料理の木曽路」が主力事業です。その他に、焼肉店(大将軍、くいどん)、居酒屋(大穴、とりかく)、和食店(鈴のれん)、からあげ専門店(からしげ)なども展開しており、物販や不動産賃貸、食肉加工販売も行っています。収益は主に店舗での飲食提供から得られています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

木曽路グループの事業は、主に飲食店の経営から成り立っており、単一セグメントとして運営されています。部門別では、「木曽路部門」がしゃぶしゃぶ・日本料理店を経営し、これがグループ全体の売上の約79.3%を占める最大の稼ぎ頭です。「焼肉部門」は特選和牛の「大将軍」や国産牛焼肉の「くいどん」を展開。「その他部門」には居酒屋の「大穴」や鶏料理の「とりかく」が含まれます。その他、「鈴のれん」(和食 旬彩処)や「からしげ」(からあげ専門店)も展開しており、物販や不動産賃貸、食肉加工販売も行っています。店舗は中部、関東、関西、九州の各地域に展開しており、特に木曽路部門は全国に広く店舗を構えています。

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FY2025|442 文字
3【事業の内容】 当社グループは、料理及び飲食物の加工調理提供を主要業務とする飲食業であり、事業は飲食店としての事業がほとんどを占める単一セグメントであります。  当社グループの部門別の主な事業内容は次のとおりであります。事業部門の名称事業内容木曽路部門しゃぶしゃぶ・日本料理の「木曽路」の経営焼肉部門特選和牛の「大将軍」・国産牛焼肉の「くいどん」の経営その他部門居酒屋居酒屋の「大穴」・鶏料理の「とりかく」の経営鈴のれん和食 旬彩処の「鈴のれん」の経営からしげからあげ専門店の「からしげ」の経営その他物販、不動産賃貸の経営、食肉の加工販売  当社グループの部門別及び地域別の店舗数は次のとおりであります。                                           2025年3月31日現在部門別中部地区関東地区関西地区九州地区 合計木曽路3459303126焼肉1235--47居酒屋-8--8鈴のれん5---5からしげ4---4合計55102303190

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
外食産業は低価格化が進み客単価が下がる傾向にあり、競争が激化しているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 なし
外食産業は比較的参入障壁が低く新規参入が多い。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:業績の季節変動 / 主力業態への依存 / 立地環境の変化
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

「木曽路」ブランドは一定の認知度を持つが、高級和食レストラン市場における強力なブランドロイヤリティや特許、独占的IPは限定的。地域限定の店舗展開が中心であり、全国的なブランド力はまだ発展途上。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

高級和食レストランという性質上、顧客は特定の店舗や味に慣れると、他店への乗り換えに心理的なハードルを感じる可能性がある。しかし、食の嗜好は多様であり、競合店へのスイッチングコストは限定的。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

レストラン事業であり、ユーザーが増えることでサービスの価値が向上するネットワーク効果は基本的に見られない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

セントラルキッチン方式の導入や仕入れルートの最適化など、コスト削減努力は行われていると考えられるが、外食産業全体の競争環境を鑑みると、構造的なコスト優位性は確立されていない。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

国内に約30店舗を展開しており、一定の規模を持つ。しかし、外食産業全体や高級和食市場においては、規模の経済が十分に発揮されているとは言えず、寡占化の度合いは低い。

木曽路グループの優位性は、長年にわたり培ってきた「しゃぶしゃぶ・日本料理の木曽路」ブランドの確立と、その店舗網にあると考えられます。主力業態が売上の約8割を占めることから、特定の料理ジャンルにおける専門性と品質への信頼が顧客を惹きつけていると推察されます。また、関東、中部、関西、九州といった主要都市圏に店舗を展開しており、一定の規模と地域カバレッジを有していることも強みと言えるでしょう。これにより、安定した顧客基盤と食材調達における交渉力を維持している可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは「よろこびの食文化の創造」即ち「お客様の感動が私たちの喜びとし、日本一質の高い外食企業を目指す」という経営理念を掲げております。 この経営理念を実現すべく、当社グループは、「食べる」ということを、単に栄養の摂取というレベルに押しとどめることなく、潤いのある人生の喜びとしてとらえ、ひとつの文化にまで高めたいと考えています。そのために、①食材は常に上質のものを使う、②商品に他店にない特長を持たせる、③落ち着ける店舗をつくる、④常に良いサービスを心がける、⑤お値打ち感のある価格設定をすることにより、多くの人々に外食の楽しさ、人生のよろこびを感じていただけるように全力を注いでいます。 この経営理念のもとに、当社グループは外食企業としてさまざまな事業分野に進出して、お客様の多様なニーズにお応えすることとしております。現時点では、しゃぶしゃぶと日本料理の「木曽路」、特選和牛の「大将軍」、国産牛焼肉の「くいどん」、居酒屋の「大穴」、鶏料理の「とりかく」、和食 旬彩処の「鈴のれん」、からあげ専門店の「からしげ」及び「物販(しぐれ煮、胡麻だれ類)」を運営しております。 それぞれの部門が付加価値の高い料理・サービス・商品を手頃な価格で提供することによって、会社の業績進展と企業価値の向上を図ることを基本方針としています。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当連結会計年度末の部門別の店舗配置状況は、木曽路部門126店舗、焼肉部門47店舗、居酒屋8店舗、鈴のれん5店舗、からしげ4店舗の合計190店舗であります。 今後も中核部門の「木曽路」を中心に拡大しつつ、各部門それぞれに市場の変化や顧客ニーズの多様化に適合したビジネスモデルの構築に努め、経営基盤の拡充を図っていく方針であります。 一方、地域別にみた店舗配置は中部地区55店舗、関東地区102店舗、関西地区30店舗、九州地区3店舗と大都市経済圏を中心に店舗網を形成しております。今後の店舗展開につきましては、東海地区の強固な基盤の上に立って、中部・関東・関西の各地区に出店しバランスのとれた経営基盤を形成していく方針であります。 (3) 目標とする経営指標 当社は成長性と収益性の追求を通じて企業価値の向上を実現していく方針であり、売上高成長率及び売上高経常利益率を経営の目標指標として掲げています。その目標指標の向上のために、経営理念を指針として顧客起点経営に徹し、価値観と独自性のある商品・サービスの開発・提供に努めていきます。同時に高い成長性・収益性が期待される事業分野に対して積極的に経営資源を投入していきます。 (4) 会社の対処すべき課題 2025年度の春闘での高い賃上げ率による名目賃金の上昇、企業の業績改善などを背景に成長へ向けての投資意欲の高さから、引き続き消費は底堅く推移すると予想されます。一方、円安や原料価格の高騰・需給の変化、光熱費や物流費の上昇及び継続的な人手不足など依然として事業を取り巻く環境は厳しい状況が続くものと予想しております。 このような経営環境の中で、当社グループは基本方針通り、お客様の食の安全・安心を追求するとともにコンプライアンスの徹底、企業規模の拡大に向け、組織の在り方を常に見直し、教育体系を整備し、新規出店や新規事業開発等を実施してまいります。新時代に向けた魅力ある企業づくりを行い、人材の確保、育成へとつなげてまいります。また、しゃぶしゃぶ・日本料理の木曽路部門に次ぐ第2の柱として焼肉部門の業容を拡大してまいります。 第一は、「企業の社会的責任の自覚」であります。コンプライアンスの徹底、食の安全と安心の追求をすべてのことに優先していきます。特に基本である「手洗い」の徹底など衛生管理の水準向上に努めるとともに、SDGsや環境配慮の観点からも企業の社会的責任を果たしてまいります。 第二は、「経営基盤の強化」であります。組織体制の明確化、権限と責任の適切な分担を通じて、組織力の向上を図ります。また、教育システムの再構築(OJTの強化)と労働環境の改善を通じて、定着、登用と適所配置に努めてまいります。 第三は、「営業基盤の強化」であります。外食産業の原点に立ち、改めて「お客様の声」の把握・分析を行い、Q(品質)・S(サービス)・C(清潔)の向上やオペレーションの改善を今一度強化することで、外食の喜びの提供・創造、顧客ニーズに即した対応を実施してまいります。また、接客・調理・店舗運営の基本技術の徹底・向上により商品力・サービス力を強化してまいります。 第四は、「収益基盤の改革」であります。引き続き、客数予想・シフト調整によるワークスケジュールの精度向上及び業務の改善・改革により生産性の向上に取り組んでまいります。損益分岐点の引下げに向けて、すべての経費を総点検してまいります。また、海外展開やM&Aの機会を模索し、新業態開発も検討してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは「よろこびの食文化の創造」即ち「お客様の感動が私たちの喜びとし、日本一質の高い外食企業を目指す」という経営理念を掲げております。 この経営理念を実現すべく、当社グループは、「食べる」ということを、単に栄養の摂取というレベルに押しとどめることなく、潤いのある人生の喜びとしてとらえ、ひとつの文化にまで高めたいと考えています。そのために、①食材は常に上質のものを使う、②商品に他店にない特長を持たせる、③落ち着ける店舗をつくる、④常に良いサービスを心がける、⑤お値打ち感のある価格設定をすることにより、多くの人々に外食の楽しさ、人生のよろこびを感じていただけるように全力を注いでいます。 この経営理念のもとに、当社グループは外食企業としてさまざまな事業分野に進出して、お客様の多様なニーズにお応えすることとしております。現時点では、しゃぶしゃぶと日本料理の「木曽路」、特選和牛の「大将軍」、国産牛焼肉の「くいどん」、居酒屋の「大穴」、鶏料理の「とりかく」、和食 旬彩処の「鈴のれん」、からあげ専門店の「からしげ」及び「物販(しぐれ煮、胡麻だれ類)」を運営しております。 それぞれの部門が付加価値の高い料理・サービス・商品を手頃な価格で提供することによって、会社の業績進展と企業価値の向上を図ることを基本方針としています。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当連結会計年度末の部門別の店舗配置状況は、木曽路部門126店舗、焼肉部門47店舗、居酒屋8店舗、鈴のれん5店舗、からしげ4店舗の合計190店舗であります。 今後も中核部門の「木曽路」を中心に拡大しつつ、各部門それぞれに市場の変化や顧客ニーズの多様化に適合したビジネスモデルの構築に努め、経営基盤の拡充を図っていく方針であります。 一方、地域別にみた店舗配置は中部地区55店舗、関東地区102店舗、関西地区30店舗、九州地区3店舗と大都市経済圏を中心に店舗網を形成しております。今後の店舗展開につきましては、東海地区の強固な基盤の上に立って、中部・関東・関西の各地区に出店しバランスのとれた経営基盤を形成していく方針であります。 (3) 目標とする経営指標 当社は成長性と収益性の追求を通じて企業価値の向上を実現していく方針であり、売上高成長率及び売上高経常利益率を経営の目標指標として掲げています。その目標指標の向上のために、経営理念を指針として顧客起点経営に徹し、価値観と独自性のある商品・サービスの開発・提供に努めていきます。同時に高い成長性・収益性が期待される事業分野に対して積極的に経営資源を投入していきます。 (4) 会社の対処すべき課題 2025年度の春闘での高い賃上げ率による名目賃金の上昇、企業の業績改善などを背景に成長へ向けての投資意欲の高さから、引き続き消費は底堅く推移すると予想されます。一方、円安や原料価格の高騰・需給の変化、光熱費や物流費の上昇及び継続的な人手不足など依然として事業を取り巻く環境は厳しい状況が続くものと予想しております。 このような経営環境の中で、当社グループは基本方針通り、お客様の食の安全・安心を追求するとともにコンプライアンスの徹底、企業規模の拡大に向け、組織の在り方を常に見直し、教育体系を整備し、新規出店や新規事業開発等を実施してまいります。新時代に向けた魅力ある企業づくりを行い、人材の確保、育成へとつなげてまいります。また、しゃぶしゃぶ・日本料理の木曽路部門に次ぐ第2の柱として焼肉部門の業容を拡大してまいります。 第一は、「企業の社会的責任の自覚」であります。コンプライアンスの徹底、食の安全と安心の追求をすべてのことに優先していきます。特に基本である「手洗い」の徹底など衛生管理の水準向上に努めるとともに、SDGsや環境配慮の観点からも企業の社会的責任を果たしてまいります。 第二は、「経営基盤の強化」であります。組織体制の明確化、権限と責任の適切な分担を通じて、組織力の向上を図ります。また、教育システムの再構築(OJTの強化)と労働環境の改善を通じて、定着、登用と適所配置に努めてまいります。 第三は、「営業基盤の強化」であります。外食産業の原点に立ち、改めて「お客様の声」の把握・分析を行い、Q(品質)・S(サービス)・C(清潔)の向上やオペレーションの改善を今一度強化することで、外食の喜びの提供・創造、顧客ニーズに即した対応を実施してまいります。また、接客・調理・店舗運営の基本技術の徹底・向上により商品力・サービス力を強化してまいります。 第四は、「収益基盤の改革」であります。引き続き、客数予想・シフト調整によるワークスケジュールの精度向上及び業務の改善・改革により生産性の向上に取り組んでまいります。損益分岐点の引下げに向けて、すべての経費を総点検してまいります。また、海外展開やM&Aの機会を模索し、新業態開発も検討してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日)におけるわが国経済は、企業業績の回復、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加により回復基調で推移しました。一方、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、米国新政権の経済政策の動向、物価上昇による個人消費への懸念などを背景に先行きは依然として不透明な状況が続いております。外食産業におきましては、人流の活性化により外食機会、訪日外国人の増加等により堅調な需要が続いている一方で、エネルギー価格・原材料価格の高騰による物価上昇、日米の金利差を背景とする円安進行、また慢性的な労働力不足・平均賃金の上昇など、コストを押し上げる要因が重なり、取り巻く環境は厳しい状況が続いております。このような環境の中、当社は主力業態であるしゃぶしゃぶ・日本料理の「木曽路」部門において、同業態の強みでもある「ハレの日」需要に応えるべく、店舗での「お食い初め」「一升餅」の社内マイスター認定制度を設け、より上質なおもてなしの提供に努めてまいりました。あわせて、お客様ニーズに応える商品の開発として、新たにお値打ちなお昼の定食(籠盛り定食)やコア商品であるしゃぶしゃぶのコースメニュー(お値打ちコース、1.5倍コース)の追加、さらに、サイドメニューを充実(有機栽培コーヒー、季節のデザートなど)し推奨力を高めることで、来店客数、売上高の増加に努めてまいりました。また、第2の柱として焼肉部門の強化を図るため、自社食肉加工工場を活かした品質の向上、木曽路部門の顧客管理手法を活用することにより営業力を強化しました。費用面においては、下期以降、組織変更等により体制を整え、客数予想をもとにしたシフト管理の徹底等により人件費をコントロールするとともに、購買・調達の見直しの推進、在庫・ロス管理の徹底による原価低減を図り、また高騰する光熱費に対して使用量の節減、消耗品等の経費見直しを徹底し経費削減に努めてまいりました。一方、人材育成については、社内SNSツールを通じ、画像や動画を配信し、Q(品質)・S(サービス)・C(清潔)や基本オペレーションの徹底を図りました。さらに組織間の目標・課題の共有を行うことにより、従業員のコミュニケーションの活性化を図るとともに、好事例を共有すること等により従業員のスキルアップやモチベーションアップに繋がるよう努めました。また、CSR活動といたしまして、中部地区の国産牛焼肉「くいどん」、和食 旬彩処「鈴のれん」店舗において、近隣の児童養護施設の児童並びに職員の皆様(30施設、合計1,418名)をご招待し、お腹いっぱい食事をお召し上がり頂きました。「よろこびの食文化の創造」を掲げる弊社の活動の一環として、今後も継続してまいります。店舗展開、改築・改装につきましては、3店舗の出店、3店舗の改装(うち業態転換1店舗)及び6店舗の退店を実施し、当連結会計年度末の店舗数は190店舗となりました。なお、働き方改革の一環として当社グループ全体で、2024年5月7日、8日、2025年1月8日の計3日間、全店一斉休業を実施しました。今後も働き易い魅力ある企業づくりにも努めてまいります。 (財政状態の状況)当連結会計年度末の総資産は467億81百万円(前連結会計年度末比 5億66百万円の増加)となりました。この主な内訳は、流動資産が195億3百万円、有形固定資産が162億50百万円、無形固定資産が20億1百万円、投資その他の資産が90億26百万円であります。前連結会計年度末からの主な増加要因は、繰延税金資産が12億39百万円増加したことによるものであります。 一方、負債合計は164億40百万円(同 21億17百万円の減少)となりました。この主な内訳は、流動負債が132億12百万円、固定負債が32億27百万円であります。前連結会計年度末からの主な減少要因は、未払法人税等が2億92百万円、長期借入金が2億93百万円減少したことによるものであります。また、当連結会計年度末における純資産合計は303億41百万円(同 26億83百万円の増加)となりました。この主な内訳は資本金が126億48百万円、資本剰余金が124億67百万円、利益剰余金が55億29百万円であります。前連結会計年度末からの主な増加要因は、繰越利益剰余金が35億48百万円増加したことによるものであります。 以上の結果、当連結会計年度末の自己資本比率は64.9%、1株当たり純資産は1,077.45円となりました。 (経営成績の状況) 当連結会計期間の売上高は、532億29百万円(前期比 0.5%増加)、営業利益は27億8百万円(同 20.5%増加)、経常利益は27億54百万円(同 20.9%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は31億66百万円(同 625.5%増加)となりました。1株当たり当期純利益は112.44円となりました。 当連結会計年度におけるセグメント別の概況については、当社グループの事業は単一セグメントでありますので、その概況を部門別に示すと次のとおりであります。 木曽路部門 しゃぶしゃぶ・日本料理「木曽路」業態は、2店舗の改装を行い、当連結会計年度末店舗数は126店舗であります。 営業面ではお客様ニーズに応えるメニューの投入、春の歓送迎会、GW、夏休み、忘年会など季節毎のイベントや恒例の「北海道祭り」「しゃぶしゃぶ祭り」を実施しました。また「お食い初め」「一升餅」の社内マイスター制度の充実による木曽路の強みである「ハレの日」需要向けのおもてなしを強化し、お子様のお祝い、新入学・就職、結婚や長寿といった慶事・祝事へのアプローチに注力してまいりました。 その結果、売上高は422億22百万円(前期比 0.6%増加)となりました。 焼肉部門 特選和牛「大将軍」及び国産牛焼肉「くいどん」は、1店舗の出店、1店舗の改装(うち業態転換1店舗)及び4店舗の退店を行い、当連結会計年度末店舗数は47店舗となりました。 営業面では、木曽路の強みでもある顧客管理の実施や計画的な販促活動等を実施し繁忙期である年末年始等の営業へとつなげてまいりました。併せて、木曽路の生産性やQSCの管理手法を取り入れました。大将軍業態においては一定の収益確保につなげることができましたが、くいどん業態においては4店舗の退店等もあり、売上高は79億41百万円(同 2.4%減少)となりました。 その他部門 居酒屋(「とりかく」、「大穴」)業態は、2店舗の出店、1店舗の退店を行い、当連結会計年度末店舗数は8店舗となりました。新規出店や宴会需要が回復し来店客数が増加したこと等により、売上高は12億19百万円(同15.0%増加)となりました。 和食 旬彩処「鈴のれん」業態は、店舗の異動はなく、当連結会計年度末店舗数は5店舗であります。来店客数が減少したこと等により、売上高は6億66百万円(同 3.6%減少)となりました。 その他業態は、食肉加工卸売、からあげ専門店「からしげ」、物販(しぐれ煮、胡麻だれ類)及び不動産賃貸等であります。売上高は15億41百万円(同 1.3%増加)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は133億89百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は14億34百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益24億2百万円、減価償却費14億87百万円、減損損失2億20百万円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は15億58百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出18億44百万円、無形固定資産の取得による支出2億6百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は10億78百万円となりました。これは主に、借入金の借入れによる収入70億円、借入金の返済による支出72億93百万円等によるものであります。 ③販売及び仕入の実績イ.販売実績   当社の事業は飲食店としての事業がほとんどを占める単一セグメントであります。当連結会計年度における販売実績の内訳を部門別・地域別に示すと次のとおりであります。  ・部門別販売実績部門別事業内容当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)木曽路部門しゃぶしゃぶ・日本料理の「木曽路」42,222百万円100.6%焼肉部門特選和牛の「大将軍」国産牛焼肉の「くいどん」7,94197.6%その他部門居酒屋1,219115.0%和食 旬彩処の「鈴のれん」66696.4%その他1,541101.3%調整額△362-合 計53,229100.5%   (注)1.総販売実績に対し、10%以上に該当する販売先はありません。2.部門別売上高は連結取引高の相殺消去前の数値であります。   ・地域別販売実績地域別当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)中部地区15,427百万円101.8関東地区27,816100.1関西地区9,02299.6九州地区96298.6 ロ.仕入実績項目別当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)原材料肉類6,539百万円95.0% 野菜類1,49698.1% 魚介類2,85888.9% 調理済加工食品2,950108.8% 飲料1,312103.0% 米・パン類604117.7% 乳製品234108.3%小計15,99497.9%商品店頭商品166111.6%合計16,16198.0%   (注)店頭商品とは菓子類及び胡麻だれ等であります。 (2)経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、2024年6月に開示した中期経営計画において中期的な業績目標や経営戦略、事業ポートフォリオに関する基本的な方針等を説明しております。また、これらに関する結果は四半期業績開示、決算説明会、株主総会等を通じ説明してまいります。 当社のPBRに関しては、2~3倍程度で一定の水準を維持しております。今後は資本コストを的確に把握していくことに努めつつ資本効率に関する目標の設定と適宜見直し、株価を意識した経営の実現に向け具体的な計画や取り組みを検討・実践してまいります。  今後の見通しにつきましては、消費者の購買活動はコロナ禍以前の状態に戻りつつ緩やかな回復軌道にあり、2024年度の春闘での高い賃上げ率による実質賃金の上昇、企業の業績改善から成長へ向けての投資意欲の強さから消費は底堅く推移すると予想されます。一方で円安や原料価格の高騰・需給の変化、光熱費や物流費の上昇及び継続的な人手不足など依然として事業を取り巻く環境は厳しい状況が続くものと予想しております。 このような経営環境の中で、当社グループは基本方針通り、お客様の食の安全・安心を追求するとともにコンプライアンスの徹底、企業規模の拡大に向け、組織の在り方を常に見直し、教育体系を整備し、新規出店や新事業開発等を実施してまいります。新時代に向けた魅力のある企業づくりを行い、人材の確保、育成へとつなげてまいります。 また、しゃぶしゃぶ・日本料理の木曽路部門に次ぐ第2の柱として焼肉部門の業容を拡大してまいります。 (3)資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要は原材料及び人件費を主とした、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、新規出店、店舗の改築・改装、工場設備改修及び情報システム関連投資等によるものであります。 当社グループの事業活動拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入と社債の発行等による資金調達を基本的な方針としており、今後の調達の安定性と低コスト調達を実現するために調達方法の多様化も進めてまいります。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は78億15百万円となっており、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は133億89百万円となっております。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積に用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び該当見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

事業リスク

木曽路グループの業績は、主力商品であるしゃぶしゃぶの需要が冬季に高まるため、売上と利益が下半期に偏る季節変動リスクがあります。また、売上の約8割を「木曽路」が占めているため、主力業態の売上が減少した場合、業績に大きな影響が出る可能性があります。さらに、店舗の立地環境の変化による減損損失や、賃貸物件の敷金・保証金・建設協力金が回収不能となるリスクも存在します。原材料の価格変動や調達困難、外食産業の競争激化、人材確保の難しさも事業に影響を与える可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,859 文字
3【事業等のリスク】  (1) 業績の季節変動について 当社グループの主力商品である「しゃぶしゃぶ」の需要は、年末・年始を含めた冬季に高まるため、当社グループの売上高及び営業利益は下半期に片寄る傾向があります。 当社グループの最近5年間の状況は下表のとおりです。 売上高営業利益又は営業損失(△)上半期下半期通 期上半期下半期通 期2021年3月期(百万円)13,35917,70731,067△3,314△905△4,219構成比(%)43.057.0100.0--100.02022年3月期(百万円)14,84521,93336,778△3,307△233△3,541構成比(%)40.459.6100.0--100.02023年3月期(百万円)20,04225,88745,930△1,6971,115△581構成比(%)43.656.4100.0--100.02024年3月期(百万円)23,86529,11952,984△3962,6422,246構成比(%)45.055.0100.0--100.0 2025年3月期(百万円)23,85629,37353,229△6943,4022,708構成比(%)44.855.2100.0--100.0 (注)今後につきましても、下半期依存型の傾向は続くことが考えられます。   (2) 主力業態への依存当社グループの主力業態であるしゃぶしゃぶ・日本料理の木曽路の売上が全体の売上の79.3%(2025年3月期累計実績)を占めています。予期せぬ事情によって主力業態の売上が著しく減少した場合には、他商品の売上で補うことが困難になる可能性があります。   (3) 立地環境の変化当社グループは、店舗の建物を中心に有形固定資産に投資をしており、2025年3月31日現在の残高は16,250百万円、総資産の34.7%を占めております。店舗を最小単位として固定資産をグルーピングしていますが、店舗の立地環境が大きく変化し、その結果、店舗の業績が悪化し投下資金の回収が困難になる場合には、減損損失又は店舗撤退に伴う費用が発生する可能性があります。 (4) 店舗物件等に係る敷金、保証金及び建設協力金回収に関するリスク当社グループは、賃借による出店を基本としております。店舗用物件等の賃貸借契約の締結に際して賃貸人に敷金・保証金及び建設協力金を差し入れており、2025年3月31日現在の残高は4,014百万円、総資産に占める割合は8.6%となっております。敷金・保証金は契約期間満了等により賃貸借契約を解約する際に返還される契約となっており、また、建設協力金は、賃借料の支払いと相殺することにより契約期間満了時までに全額回収する契約となっております。しかし、敷金、保証金及び建設協力金については、預託先の経済的破綻等によりその一部又は全部が回収不能となる場合や、賃貸借契約に定められた期間満了前に中途解約をした場合には返還されないことがあります。このような事態が生じた場合には、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 (5) 原材料の調達について当社グループの原材料仕入額において、肉類、野菜、魚介類が50%以上を占めています。異常気象や大規模災害、安全性問題の発生等により、これらの食材の調達が広範囲かつ長期にわたり阻害された場合には、当社グループの業績に大きな影響が及ぶ可能性があります。 (6) 競合の状況について外食産業は、比較的参入障壁が低く新規参入が多いこと、また低価格化が進む中、客単価が下がる傾向にあります。さらに国内では少子高齢化が進みマーケットは飽和状態となっております。このような状況下で当社グループは、日本一質の高い外食企業を目指して、QSC(クオリティ、サービス、クリンリネス)の徹底と、生産性向上の追求や経費の抜本的見直しと効率化等により収益基盤の改革を行っております。しかしながら、お客様のニーズの変化、多様化等により更なる競争激化等が進んだ場合は、事業活動、将来の成長が阻害され当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 (7) 出店用地と建設業者及び建築資材の確保当社グループはチェーンレストランとして計画的な出店により業容の拡大を図っていますが、競合状況の変化や土地所有者の都合などにより適切な出店用地を確保できない場合や、出店計画にもとづく建設業者の確保と建設資材の入手に遅延等が発生した場合には、出店計画の進捗が遅れ、当社グループの成長性に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 法的規制について当社グループは、事業活動を行う上でさまざまな法的規制の適用を受けております。これらの法的規制は新設・変更・廃止される可能性があります。特に当社グループは食品衛生法の規制を受けており、食中毒や異物混入等の未然防止策を徹底しておりますが、重大な衛生問題が発生することにより、営業の禁止、一定期間の営業停止等を命ぜられた場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは食品リサイクル法により食品廃棄物などの再生利用(発生抑制、再生利用、減量)の促進を義務づけられております。そのための設備投資や再生利用可能な包材、備品への変更等により、新たな費用が発生する可能性があります。 (9) 人材の確保及び育成について当社グループは、積極的な店舗展開を行う方針であるため、人材を確保していく必要があります。特に外食産業の店舗運営における知識、経験を持った人材を確保、育成し、定着させていくことは重要な課題であります。一方で、パートタイマーを確保するために「募集時給の見直し」を行う等、賃率が上昇し、総額人件費が高騰する要因となっています。このような状態が長期化し、当社グループにおける人材の確保及び育成が出店スピードに追いつかない場合、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 (10) 個人情報の管理当社グループは多数の顧客情報を有しており、その管理に万全を期していますが、予期せぬ事情によって情報流出や不正使用等が発生した場合には、その対応のために多額の費用が発生する可能性があります。 (11) 自然災害、事故災害及び疫病に関するリスク当社グループの店舗網は、関東・東海・関西・北九州の大都市圏に集中しています。これらの地域で地震、台風等の自然災害や火災等の事故災害及び疫病が発生した場合、従業員や店舗の設備等が大きな被害を受け、その一部又は全部の営業が中断し、当社グループの業績が大きく影響を受ける可能性があります。また、被害を被った設備等の修復のために多額の費用が発生したが、その後業績が回復せずその投下資金の回収が困難になった場合には、減損損失又は店舗撤退に伴う費用が発生する可能性があります。なお、文中の将来に関する事項の判断につきましては、有価証券報告書提出日現在においてなされたものであります。

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