経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 経営理念≪社是≫当社グループは、社是「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」のもと、社会性、科学性、人間性の追求と売上利益のみならず、環境との調和を図ることを基本にしております。そして、建物や構造物の下地調整材から仕上材までの製品を扱う業界唯一の総合仕上塗材メーカーとして、すべての局面で責任を持った製品をご提供することが、業界を牽引するメーカーとしての責務と認識し、これからも環境や健康に配慮した製品の開発・製造・販売・工事に取組み、建物や構造物などの長寿命化の一翼を担ってまいります。 1.「みんなのために」 〈社会性〉 社会的に存在感のある企業であり続ける。2.「よりよい商品」 〈科学性〉 科学的に裏付られた独創的な製品・施工を提供する。3.「ゆたかな愛情」 〈人間性〉 企業の活動が顧客、その他まわりの人達に愛情と思いやりに満ちたものとする。 ≪ビジョン≫「環境共生時代にふさわしいものづくりで、持続可能な社会に貢献する」当社グループは、人や社会、更には地球環境にとって何が大切かを追求し、環境共生時代のニーズにマッチしたものづくりで、持続可能な社会の実現に貢献をしてまいります。 ≪サスティナビリティ方針≫「Repaint the future」~未来に向けた私たちの思い~当社グループは、サスティナビリティな経営を推進する上で、何もしなくてはくすんでしまう未来を、菊水化学の力で明るく塗り変えたいとの思いと、人を大切にしたい、自然を大切にしたい、人々の暮らしや街を大切にしたいという想いを込め『Repaint the future』を方針として掲げました。 ≪行動基準≫当社グループは、全ての行動基準となる基本方針・品質方針・コンプライアンス宣言を掲げ、市場の変化を迅速に捉え、その対応を的確に行うことが、顧客、株主、取引先、及び従業員に必要とされる企業であると考えています。また、提供する全ての製品・工事が企業理念であり社是である「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」のもと、常にお客様目線に立ち「業界№1品質」を目指す事で、持続可能な社会に貢献できると考えております。 〇基本方針1.われわれの力でやり遂げよう 自力実行これが最良の味方である。2.科学性を高めよう 科学性と合理性の裏付けのないところに、進歩も前進もない。3.利益をより多く求めよう 利益を上げてこそみんなが豊かになり、社会に還元することもできる。4.創造性を高めよう 製品の創造性と独自性が、これからの市場を制覇する。5.コストダウンを推し進めよう 品質保証の裏付けで。6.レベルアップしよう 新しい制度を恐れずに難しい仕事に取り組もう、これが体質改善の第一歩だ。 〇品質方針当社グループは3つの品質方針を掲げています。1.商品の設計開発・製造・販売・工事の全ての段階で、『安全』『品質』『コンプライアンス』を最優先とする。2.設計開発の段階で適正品質を確立し、製造・工事の工程で商品の品質を保証する。3.常にお客様志向であり、『業界№1品質』を目指す。 ○コンプライアンス宣言 当社は、コンプライアンスを全ての活動の基本とし、安心安全な職場環境を作り、社会に貢献する企業であり続けることを宣言します。1.法令等の遵守 法令、社会規範、社内規定を遵守します。2.公正な取引 取引先様と公正な取引を行い、お客様へ高品質な製品を提供します。3.人権の尊重および多様性への配慮 人権を尊重し、国籍、性別、年齢、信条、障がい等を理由とする差別やハラスメントを行いません。4.反社会的勢力の排除 反社会的勢力との関りを持たず、不当な要求には毅然と対処します。5.地域環境の保全 持続可能な社会の実現に向け、地球環境の保全に取り組みます。 (2)経営環境について当社グループが属する建築仕上塗材業界は、住宅・非住宅・マンションなどの塗り替えを中心に、改修市場でのニーズが高まっています。しかし、人手不足の深刻化、原材料価格及びエネルギー価格の高騰による物価高など、消費マインドを低下させる要因の影響もあり、成長市場である住宅塗り替え工事が低迷し続けたことから、需要が低調に推移しております。その中で、原材料価格及びエネルギー価格の高騰へ対応した価格改定、自然環境に配慮した付加価値製品への置換、働き方改革の一環とした労働環境改善に寄与する付加価値製品など、ニーズの多様化、複雑化への柔軟な対応を課題とし認識しております。当社グループでは、無機・水系製品を中心に、ニーズにマッチした製品の販売と、完成塗膜を提供する責任施工を推進することが、社会的使命ととらえ取組んでいます。また、高度経済成長期に建設された社会インフラ施設の老朽化が進み、維持保全に向けたメンテナンス市場が拡大しており、建築仕上塗材業界で培った無機・水系製品の新たな事業領域として認識しています。 <当社グループが目指すポジション>建設業界では、持続可能な社会の実現のため、建築物の省資源化、省エネルギー化、長寿命化への取組みが推進されています。建築仕上塗材業界でも、改修市場を中心に、長寿命化対策や環境に配慮した製品・施工方法を選択するニーズが高まりはじめ、それに対応する付加価値の高い製品開発が求められています。(高耐候/高耐久/低汚染/水系シリコン/水系ふっ素/無機/遮熱/断熱 など)当社グループは、下地から仕上げまでの建築仕上材の総合仕上塗材メーカーとして、これまで塗装業、防水業、タイル業、左官業、吹付業など、様々な業種と関わり、常に新たなテーマへ挑戦し続けてきました。当社の役割は、リフォームのソーシャルワーカーとして、「環境対策」「省エネ対策」「美観回復」「剥落対策」「機能回復」「漏水対策」の6つのソリューションを強みに、住環境の整備と建物や構造物の長寿命化の一翼を担うことです。また、製品販売と合わせ、施工を伴う完成品の提供も社会的責任ととらえています。 (3)対処すべき課題当社グループの属する仕上塗材業界におきましては、住宅・非住宅・マンションなどの改修市場が中心になります。その中、人手不足の深刻化、原材料価格及びエネルギー価格の高騰による物価高など、消費マインドを低下させる要因の影響もあり、従来成長市場である住宅塗り替え工事の需要が低調に推移しています。このような状況の中で当社グループは、社是「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」のもと、未来に向けた思いとしてサスティナビリティ方針「Repaint the future」を掲げ、「製品を通じた街づくり」「事業を通じて困りごとの解決」「安心して働ける環境づくり」「ガバナンスの強化と充実」をマテリアリティととらえ、持続的な成長に向けた事業基盤の強化に努めてまいります。 ① 製品を通じた街づくり ニーズにマッチした製品の開発と、魅力あるキクスイの独自性を追求し、よりよい製品の提供と共に、よりよい街づくりの一翼を担う活動に取組み、持続可能な社会の実現に貢献します。 ② 事業を通じて困りごとの解決 創業より環境に配慮した製品開発と、世の中の困り事を解決する事業活動で建物や構造物の長寿命化の一翼を担い、持続可能な社会の実現に貢献します。 ③ 安心して働ける環境づくり 社内環境の改善、人材育成の強化、多様な働き方ができる制度整備など、働き方改革の推進を行うと共に、当社と関わる全てのステークホルダーが幸福であり続けられる「しあわせ創造メーカー」を目指します。 ④ ガバナンスの強化と充実 コンプライアンスを徹底し、経営の透明性を高めます。また、地域社会への貢献として、未来へつなぐ「人」「もの」「こと」との関りと通じて、企業価値向上に取組みます。 (4)経営上の目標とする客観的な経営指標当社グループは、持続的な成長と企業価値の向上を目指すにあたり、本業でもある製品販売及び工事による業績を示す『売上高』、市場のニーズにマッチした付加価値の提供及び全社コスト削減で収益性を示す『営業利益』、財政状況の健全性を示す『自己資本比率』を重要な経営指標としております。2026年3月期連結会計年度の目標は、売上高225億円、営業利益6億50百万円、自己資本比率50%以上の維持です。 (注)有価証券報告書提出日現在において予想できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 (5)社会課題への取組み~ 地域の未来を創造することに貢献し、持続可能な社会の実現をめざします ~当社は、社是である「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」のもと、社会性、科学性、人間性の追求と、売上利益のみならず、環境との調和を図ってまいりました。SDGsは、当社の社是に通じるものがあり、これまでも、これからも社会の一員として、持続可能な社会の実現に向け取組む目標と考えており、当社の事業活動を通して、SDGsの達成に貢献してまいります。 「SDGs宣言」 1.よりよい製品を通じて、よりよい街づくりの一翼を担うため、時代に合った製品の開発、無機・水系製品・環境負荷低減を推進する。 1.すべてのひとがいきいきと能力を発揮するための、働き方改革の増強、健康経営・ダイバーシティーを推進する。 1.企業価値を高めクリーンであり続けるため、コンプライアンスの徹底、地域への社会貢献活動を促進する。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 経営理念≪社是≫当社グループは、社是「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」のもと、社会性、科学性、人間性の追求と売上利益のみならず、環境との調和を図ることを基本にしております。そして、建物や構造物の下地調整材から仕上材までの製品を扱う業界唯一の総合仕上塗材メーカーとして、すべての局面で責任を持った製品をご提供することが、業界を牽引するメーカーとしての責務と認識し、これからも環境や健康に配慮した製品の開発・製造・販売・工事に取組み、建物や構造物などの長寿命化の一翼を担ってまいります。 1.「みんなのために」 〈社会性〉 社会的に存在感のある企業であり続ける。2.「よりよい商品」 〈科学性〉 科学的に裏付られた独創的な製品・施工を提供する。3.「ゆたかな愛情」 〈人間性〉 企業の活動が顧客、その他まわりの人達に愛情と思いやりに満ちたものとする。 ≪ビジョン≫「環境共生時代にふさわしいものづくりで、持続可能な社会に貢献する」当社グループは、人や社会、更には地球環境にとって何が大切かを追求し、環境共生時代のニーズにマッチしたものづくりで、持続可能な社会の実現に貢献をしてまいります。 ≪サスティナビリティ方針≫「Repaint the future」~未来に向けた私たちの思い~当社グループは、サスティナビリティな経営を推進する上で、何もしなくてはくすんでしまう未来を、菊水化学の力で明るく塗り変えたいとの思いと、人を大切にしたい、自然を大切にしたい、人々の暮らしや街を大切にしたいという想いを込め『Repaint the future』を方針として掲げました。 ≪行動基準≫当社グループは、全ての行動基準となる基本方針・品質方針・コンプライアンス宣言を掲げ、市場の変化を迅速に捉え、その対応を的確に行うことが、顧客、株主、取引先、及び従業員に必要とされる企業であると考えています。また、提供する全ての製品・工事が企業理念であり社是である「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」のもと、常にお客様目線に立ち「業界№1品質」を目指す事で、持続可能な社会に貢献できると考えております。 〇基本方針1.われわれの力でやり遂げよう 自力実行これが最良の味方である。2.科学性を高めよう 科学性と合理性の裏付けのないところに、進歩も前進もない。3.利益をより多く求めよう 利益を上げてこそみんなが豊かになり、社会に還元することもできる。4.創造性を高めよう 製品の創造性と独自性が、これからの市場を制覇する。5.コストダウンを推し進めよう 品質保証の裏付けで。6.レベルアップしよう 新しい制度を恐れずに難しい仕事に取り組もう、これが体質改善の第一歩だ。 〇品質方針当社グループは3つの品質方針を掲げています。1.商品の設計開発・製造・販売・工事の全ての段階で、『安全』『品質』『コンプライアンス』を最優先とする。2.設計開発の段階で適正品質を確立し、製造・工事の工程で商品の品質を保証する。3.常にお客様志向であり、『業界№1品質』を目指す。 ○コンプライアンス宣言 当社は、コンプライアンスを全ての活動の基本とし、安心安全な職場環境を作り、社会に貢献する企業であり続けることを宣言します。1.法令等の遵守 法令、社会規範、社内規定を遵守します。2.公正な取引 取引先様と公正な取引を行い、お客様へ高品質な製品を提供します。3.人権の尊重および多様性への配慮 人権を尊重し、国籍、性別、年齢、信条、障がい等を理由とする差別やハラスメントを行いません。4.反社会的勢力の排除 反社会的勢力との関りを持たず、不当な要求には毅然と対処します。5.地域環境の保全 持続可能な社会の実現に向け、地球環境の保全に取り組みます。 (2)経営環境について当社グループが属する建築仕上塗材業界は、住宅・非住宅・マンションなどの塗り替えを中心に、改修市場でのニーズが高まっています。しかし、人手不足の深刻化、原材料価格及びエネルギー価格の高騰による物価高など、消費マインドを低下させる要因の影響もあり、成長市場である住宅塗り替え工事が低迷し続けたことから、需要が低調に推移しております。その中で、原材料価格及びエネルギー価格の高騰へ対応した価格改定、自然環境に配慮した付加価値製品への置換、働き方改革の一環とした労働環境改善に寄与する付加価値製品など、ニーズの多様化、複雑化への柔軟な対応を課題とし認識しております。当社グループでは、無機・水系製品を中心に、ニーズにマッチした製品の販売と、完成塗膜を提供する責任施工を推進することが、社会的使命ととらえ取組んでいます。また、高度経済成長期に建設された社会インフラ施設の老朽化が進み、維持保全に向けたメンテナンス市場が拡大しており、建築仕上塗材業界で培った無機・水系製品の新たな事業領域として認識しています。 <当社グループが目指すポジション>建設業界では、持続可能な社会の実現のため、建築物の省資源化、省エネルギー化、長寿命化への取組みが推進されています。建築仕上塗材業界でも、改修市場を中心に、長寿命化対策や環境に配慮した製品・施工方法を選択するニーズが高まりはじめ、それに対応する付加価値の高い製品開発が求められています。(高耐候/高耐久/低汚染/水系シリコン/水系ふっ素/無機/遮熱/断熱 など)当社グループは、下地から仕上げまでの建築仕上材の総合仕上塗材メーカーとして、これまで塗装業、防水業、タイル業、左官業、吹付業など、様々な業種と関わり、常に新たなテーマへ挑戦し続けてきました。当社の役割は、リフォームのソーシャルワーカーとして、「環境対策」「省エネ対策」「美観回復」「剥落対策」「機能回復」「漏水対策」の6つのソリューションを強みに、住環境の整備と建物や構造物の長寿命化の一翼を担うことです。また、製品販売と合わせ、施工を伴う完成品の提供も社会的責任ととらえています。 (3)対処すべき課題当社グループの属する仕上塗材業界におきましては、住宅・非住宅・マンションなどの改修市場が中心になります。その中、人手不足の深刻化、原材料価格及びエネルギー価格の高騰による物価高など、消費マインドを低下させる要因の影響もあり、従来成長市場である住宅塗り替え工事の需要が低調に推移しています。このような状況の中で当社グループは、社是「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」のもと、未来に向けた思いとしてサスティナビリティ方針「Repaint the future」を掲げ、「製品を通じた街づくり」「事業を通じて困りごとの解決」「安心して働ける環境づくり」「ガバナンスの強化と充実」をマテリアリティととらえ、持続的な成長に向けた事業基盤の強化に努めてまいります。 ① 製品を通じた街づくり ニーズにマッチした製品の開発と、魅力あるキクスイの独自性を追求し、よりよい製品の提供と共に、よりよい街づくりの一翼を担う活動に取組み、持続可能な社会の実現に貢献します。 ② 事業を通じて困りごとの解決 創業より環境に配慮した製品開発と、世の中の困り事を解決する事業活動で建物や構造物の長寿命化の一翼を担い、持続可能な社会の実現に貢献します。 ③ 安心して働ける環境づくり 社内環境の改善、人材育成の強化、多様な働き方ができる制度整備など、働き方改革の推進を行うと共に、当社と関わる全てのステークホルダーが幸福であり続けられる「しあわせ創造メーカー」を目指します。 ④ ガバナンスの強化と充実 コンプライアンスを徹底し、経営の透明性を高めます。また、地域社会への貢献として、未来へつなぐ「人」「もの」「こと」との関りと通じて、企業価値向上に取組みます。 (4)経営上の目標とする客観的な経営指標当社グループは、持続的な成長と企業価値の向上を目指すにあたり、本業でもある製品販売及び工事による業績を示す『売上高』、市場のニーズにマッチした付加価値の提供及び全社コスト削減で収益性を示す『営業利益』、財政状況の健全性を示す『自己資本比率』を重要な経営指標としております。2026年3月期連結会計年度の目標は、売上高225億円、営業利益6億50百万円、自己資本比率50%以上の維持です。 (注)有価証券報告書提出日現在において予想できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 (5)社会課題への取組み~ 地域の未来を創造することに貢献し、持続可能な社会の実現をめざします ~当社は、社是である「みんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情」のもと、社会性、科学性、人間性の追求と、売上利益のみならず、環境との調和を図ってまいりました。SDGsは、当社の社是に通じるものがあり、これまでも、これからも社会の一員として、持続可能な社会の実現に向け取組む目標と考えており、当社の事業活動を通して、SDGsの達成に貢献してまいります。 「SDGs宣言」 1.よりよい製品を通じて、よりよい街づくりの一翼を担うため、時代に合った製品の開発、無機・水系製品・環境負荷低減を推進する。 1.すべてのひとがいきいきと能力を発揮するための、働き方改革の増強、健康経営・ダイバーシティーを推進する。 1.企業価値を高めクリーンであり続けるため、コンプライアンスの徹底、地域への社会貢献活動を促進する。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】〔1〕経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態・経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド消費などにより、景気が緩やかな回復基調で推移しましたが、不安定な国際情勢、原材料価格及びエネルギー価格の高騰、円安による物価高、人手不足の深刻化などの影響から、先行きは依然として不透明な状況が続いております。このような状況の中、当社グループは、サスティナビリティな経営を推進する上で、「何もしなくてはくすんでしまう未来を、菊水化学の力で明るく塗り変えたい」との思いと、「人を大切にしたい、自然を大切にしたい、人々の暮らしや街を大切にしたい」という想いを込め、『Repaint the future』をサスティナビリティ方針として掲げ事業を展開しています。また、「製品を通じた街づくり」「安心して働ける環境づくり」「ガバナンスの強化と充実」の3つを、当社グループのマテリアリティとしてとらえ、環境に配慮した製品の普及、SDGsの活動、風通しの良い社内環境の整備などに取組むことで、持続可能な社会の実現を目指しています。当連結会計年度においては、原材料価格及びエネルギー価格高騰への対応とする価格改定を適時行い、ストック物件が拡大している改修市場を中心に、ニーズにマッチした製品の普及・提案に努めることで、製品販売及び責任施工による工事受注の拡大に取組みました。改修市場では、アスベストの除去や飛散防止を含む「環境対策」、屋根・壁に施工する遮熱・断熱塗料で「省エネ対策」、劣化した打放しコンクリートの質感を復元する「美観回復」、外壁タイルの落下を抑止する「剥落対策」、中性化・塩害により劣化したコンクリート構造物の「機能回復」、内壁・地下ピットでの「漏水対策」など、建物や構造物の困りごとを、製品販売及び完成塗膜を提供する責任施工で解決することが、社会的使命としてとらえ活動してまいりました。また、社会インフラ市場への展開として、断面修復材を中心に新たな需要の拡大に努めましたが、物価高による消費マインドの変化で、戸建て住宅の塗り替えが低迷したことから、需要が低調に推移しました。その結果、当連結会計年度における業績は、連結売上高は213億90百万円(前期比4.5%減)を計上することになりました。利益面におきましては、上記による売上高減少の影響、基幹システム移行に伴う費用の増加により、連結営業利益は2億64百万円(同52.2%減)、連結経常利益は3億41百万円(同46.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億65百万円(同55.9%減)となりました。当社としましては、この基幹システムの移行は原価管理及び経営判断の迅速化を目的としたものであり、長期的には財務の透明性と原価把握の正確性向上に資すると考えております。また、引き続き収益性の改善と持続可能な成長の実現に努めてまいります。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績当社グループは製品販売・工事の単一セグメントであります。当連結会計年度における生産実績は、次の通りであります。 セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)製品販売・工事17,927,362△2.6合計17,927,362△2.6 (注)金額は、販売価額で表示してあります。 ② 受注実績当社グループの工事(ビルリフレッシュ)は、受注から完了までの期間が非常に短いため、受注残高はほとんどなく、受注高と販売実績と大きな差異はないので、受注高並びに受注残高については、記載を省略しております。 ③ 販売実績当社グループは製品販売・工事の単一セグメントであります。当連結会計年度における販売実績は、次の通りであります。 セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)製品販売・工事21,390,614△4.5合計21,390,614△4.5 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合相手先前連結会計年度当連結会計年度金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)大和ハウスリフォーム㈱2,651,12411.82,807,68913.1 (2) 財政状態(流動資産)当連結会計年度末の流動資産の残高は、103億48百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億30百万円の減少となりました。主な内容は、現金及び預金が3億14百万円減少、売掛金が5億3百万円減少したことによるものであります。(固定資産)当連結会計年度末の固定資産の残高は、58億57百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億34百万円の減少となりました。主な内容は、機械装置及び運搬具が20百万円減少、投資有価証券が5億37百万円減少したことによるものであります。(流動負債)当連結会計年度末の流動負債の残高は、49億61百万円となり、前連結会計年度末に比べ18億15百万円の減少となりました。主な内容は、支払手形及び買掛金が10億82百万円減少、短期借入金が4億円減少、未払費用が89百万円減少したことによるものであります。(固定負債)当連結会計年度末の固定負債の残高は、15億77百万円となり、前連結会計年度末に比べ2百万円の減少となりました。主な内容は、長期借入金が45百万円増加、社債が45百万円減少、退職給付に係る負債が26百万円減少したことによるものであります。(純資産)当連結会計年度末の純資産の残高は、96億67百万円となり、前連結会計年度末に比べ47百万円の減少となりました。主な内容は、利益剰余金が39百万円減少、その他有価証券評価差額金が55百万円減少したことによるものであります。 (3) キャッシュ・フロー当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度に比べ1百万円減少し、40億41百万円となりました。なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況と主な内容は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度末において、営業活動によるキャッシュ・フローは4億95百万円の資金の増加(前連結会計年度は10億83百万円の資金の増加)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益、減価償却費、売上債権の増減額による増加、仕入債務の増減額による減少、未払費用の増減額による減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度末において、投資活動によるキャッシュ・フローは1億45百万円の資金の増加(前連結会計年度は5億52百万円の資金の減少)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入の増加、有形固定資産の取得による支出の減少、有形固定資産の除却による支出の減少によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度末において、財務活動によるキャッシュ・フローは6億76百万円の資金の減少(前連結会計年度は4億43百万円の資金の減少)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額の減少、長期借入金の返済による支出の減少、配当金の支払額の減少によるものであります。 〔2〕経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、本文の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (2)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討結果 2025年3月予想(A)2025年3月実績(B)増減額(B-A)2024年3月参考売上高(百万円)24,00021,390△2,61022,392営業利益(百万円)780264△516554 売上高におきましては、物価高による消費マインド低下の影響もあり、戸建て住宅の塗り替えの低迷が長引き、製品販売及び責任施工による工事の需要が低調に推移したことで、予想数値を下回りました。利益面におきましては、売上高減少の影響と、基幹システム移行に伴う費用の増加により、予想数値を下回る結果となりました。 (3)当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析① キャッシュ・フロー当社グループの当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度に比べ1百万円減少し、40億41百万円となりました。なお、各キャッシュ・フローの状況と増減については、4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」〔1〕経営成績等の状況の概要 (3)キャッシュ・フローに記載しております。② 資金需要 当社グループの資金需要の主なものは、運転資金、設備投資、法人税等の支払、借入金の返済、配当金の支払等であります。 また、その資金の原資といたしましては、営業活動によるキャッシュ・フロー、社債、金融機関からの借入等により必要とする資金を調達しております。