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リーガルコーポレーション(7938)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

その他製品 情報通信・サービスその他

事業の概要

リーガルコーポレーションは、主に靴の製造と販売を行うグループです。直営店での小売販売(靴小売事業)と、専門店や百貨店への卸売販売(靴卸売事業)が主な収益源です。また、各種靴の製造、修理、不動産賃貸、靴の研究開発なども手掛けています。海外子会社の一部事業譲渡により、連結範囲の見直しも行われました。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

リーガルコーポレーションの事業セグメントは大きく二つに分かれています。「靴小売事業」は、主に直営店を通じて靴関連商品を消費者に直接販売しています。一方、「靴卸売事業」は、各種靴の専門店や百貨店などに対して靴関連商品を卸売しています。最新年度の実績では、靴小売事業が売上145.73億円、営業利益1.41億円、靴卸売事業が売上89.68億円、営業利益2.55億円となっており、売上では小売事業が大きいものの、営業利益では卸売事業がより貢献している状況です。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
ShoesRetail 事業 146 1 1.0%
ShoesWholesale 事業 90 3 2.8%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|775 文字
3 【事業の内容】 当社グループ (当社及び当社の関係会社) は、当社、連結子会社13社及び関連会社3社で構成され、その主要な事業は靴の製造及び販売であります。なお、当連結会計年度において、当社の在外子会社である蘇州麗格皮革制品有限公司が、華健靴業有限公司 (出資比率40%) を設立し、大部分の事業を譲渡しております。これにより、蘇州麗格皮革制品有限公司は重要性が低下したため、当連結会計年度より連結の範囲から除外し、持分法適用の非連結子会社とし、華健靴業有限公司は、持分法適用の関連会社の範囲に含めております。当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、「靴小売事業・靴卸売事業 (生産関連等)」は、「靴小売事業」及び「靴卸売事業」それぞれの報告セグメントに振り分けており、「その他」は報告セグメントに含まれておりません。 靴小売事業主に直営店における靴関連の小売販売をしております。 (主な関係会社) 当社、㈱リーガルリテール、上海麗格鞋業有限公司 靴卸売事業主に各種靴の専門店及び百貨店等への靴関連の卸売販売をしております。 (主な関係会社) 当社、㈱リーガル販売 靴小売事業・靴卸売事業 (生産関連等)主に各種靴の製造、修理及び販売等を行っております。 (主な関係会社) 当社、チヨダシューズ㈱、岩手製靴㈱、岩手シューズ㈱、㈱田山製甲所、加茂製靴㈱、㈱ニッカエンタープライズ、香港麗格靴業有限公司 その他主に不動産賃貸、各種靴の調査・研究開発及び障害者雇用サポートなどの事業を行っております。 (主な関係会社) 当社、㈱日本靴科学研究所、㈱リーガルビジネスサポート (注) ※1. 現在製造業を営んでおりません。 ※2. 当社及び販売会社の事務代行業務を行っております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
ファッショントレンドや消費者の嗜好の変化により需要が低下するリスクがあるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
企画から販売まで一貫して行う体制と、各分野の専門スキルを持った人材の確保が重要。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:為替相場変動の影響 / 原材料価格等の高騰 / 人材の確保
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

リーガルコーポレーションは、長年の歴史を持つ靴製造・販売企業であるが、特定の強力なブランド力や特許、規制ライセンス、独占的IPといった無形資産による明確な競争優位性は見られない。他社製品との差別化が限定的である。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

靴の購入は比較的衝動買いや価格・デザイン重視の傾向が強く、顧客が特定のブランドに強く固執するスイッチング・コストは低い。ただし、長年の愛用者や特定のフィット感を求める顧客層においては、わずかなスイッチング・コストが存在する可能性はある。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

靴の製造・販売事業において、ネットワーク効果が働くビジネスモデルではない。ユーザーが増えることで製品の価値が向上するような構造は見られない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の製造ノウハウやサプライチェーンの最適化により、一定のコスト競争力は有していると考えられる。しかし、グローバルな競合と比較して、構造的なコスト優位性を確立しているとは断言できない。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

国内の紳士靴市場において、一定のシェアとブランド認知度を有しており、規模の経済による効率的な生産・販売体制を構築している。しかし、市場全体に対する寡占度は限定的であり、グローバルな大手と比較すると規模の優位性は中程度。

リーガルコーポレーションは、企画から販売まで一貫して行う体制を構築しており、各分野の専門スキルを持つ人材が強みです。これにより、製品の品質管理や顧客ニーズへの対応力を高めていると考えられます。長年の事業活動で培われたブランド力や、製造・販売ネットワークも競争優位の源泉となっている可能性があります。また、靴の製造・修理技術の継承にも力を入れており、専門性の高い事業展開が特徴です。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、1902 (明治35) 年の創立以来、一貫して靴の企画・製造・販売に従事しております。靴を履物であると同時に文化・生活の創造の原動力のひとつととらえ、新しい価値の提案をし、提供することで事業の発展を図ってまいりました。将来にわたって変化に対応し、業績を向上させ、従業員が活力を持って働いていくためには、企業構造の変革と従業員一人ひとりの自己変革が必要であり、その確固とした軸となる「ミッション・ビジョン・バリュー」を以下のとおり制定しております。 〈ミッション〉“「ずっといい」を創造する” 時間が経つほど大事にされ、価値が生まれるような「ずっといい」暮らしや生き方を皆さまとともに創造していくことを目指します。〈ビジョン〉 “人生に物語を、社会に豊かさを。”一人ひとりの良質な毎日が積み重なり、未来には新しい文化が生まれ、社会は豊かになっていきます。私たちは人生に物語を、社会に豊かさをつくっていく会社を目指します。〈バリュー〉 ・ 一人ひとりを想像する・ 共に歩み、共に創る・ 長く愛される品質を・ 枠を超え、創造的に・ 挑戦をやり遂げる 今後も、さらにお客さまのご支持をいただけるような商品開発、店舗づくり、販売体制などあらゆる分野で総力を結集し、新たな成長の基盤を創造することによって、お客さまのご信頼にお応えしていくとともに、財務体質の強化及びキャッシュ・フロー重視の事業活動を推進し、企業価値の最大化を目指してまいります。 (2) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループを取り巻く事業環境は、企業収益や雇用環境の改善により、緩やかな回復傾向となっておりますが、原材料・エネルギー価格の高騰等や消費者物価の上昇により、依然として先行きの不透明な状況が続いており、加えて2025年4月からの米国による新たな経済政策等により、当社事業への影響が懸念されております。当社グループにおける中期経営計画 (2023年度から2025年度) 2年目の実績は、消費者のワークスタイルの変化や購買行動の多様化、猛暑等気候変動への十分な対応ができず、目標数値を大幅に下回る結果となりました。このような状況下、市場ニーズの変化に迅速に対応するため、商品開発力と販売戦略の強化が急務であり、中期経営計画3年目を迎えるにあたりその一部を見直し、抜本的な構造改革による収益性の改善とデジタルデータの利活用によるビジネスモデルの構築を重要課題に掲げ、以下の事項に取り組んでまいります。 ① ブランド価値の向上ブランドごとのコンセプトやペルソナを明確にし、ブランド価値の向上を図ってまいります。主力である「リーガル」は、新たなタグライン「Always feel good (ずっと心地いい)」を設定し、当社の企業ミッションである“「ずっといい」を創造する”を具現化する基幹ブランドとして製品・機能・サービスを繋ぐ一貫体制により、お客さまへ新たな顧客経験や提供価値を高めてまいります。 ② デジタルデータ利活用によるビジネスモデルの構築企画・開発、製造、調達、販売までを一元管理する調達販売連携システムを基盤とし、顧客・販売データ、市場動向などのデジタルデータを高度に分析・活用することで、顧客ニーズやライフスタイルの変化をリアルタイムに把握し、迅速な商品・サービスの開発・提供を実現します。実店舗とEコマースをシームレスに連携させ、お客さま一人ひとりに最適化された購買体験を提供することで、顧客経験価値の高いビジネスモデルを構築します。更に、現行の会員システムを統合し、顧客基盤を再構築することによって、お客さまの利便性や満足度を高め、顧客生涯価値の向上を図ってまいります。 ③ 在庫効率の改善による収益性の向上と物流プロセスの効率化ブランドポートフォリオと商品ラインナップの最適化を推進し、商品ごとの完成度を追求することで在庫効率を改善し、収益性の向上を図ります。また、国内自社生産の強みを最大限に活かし、市場の変化に迅速に対応する「高品質・小ロット・短納期」の生産体制を確立するとともに、サプライチェーン全体の可視化と最適化、物流プロセスの効率化によりコスト削減にも取り組んでまいります。 ④ サステナビリティの推進全ての企業活動が豊かな自然環境と人々の生活の上に成り立っていることを深く認識し、ステークホルダーの皆さまとともに持続可能な成長・共創を目指してまいります。品質の維持・向上を基本とし、原材料調達から生産、販売、廃棄に至るプロセスを見直し、持続可能なサプライチェーンの構築を推進します。また、3R (リデュース、リユース、リサイクル) を推進するため、製品のロングライフ化、リサイクルしやすい素材の選定、回収・リサイクルシステムの構築に取り組んでまいります。 ⑤ 人的資本経営とダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン多様な人材が成長・活躍する自律的な組織への変革を目指し、「創造・挑戦・多様性」を重視した人事制度への転換と「組織の持続的成長」を担う人材の育成に取り組み、中長期的な経営戦略に不可欠な人材の確保と人的資本への積極的な投資を行ってまいります。個々の多様性を尊重し、従業員がそれぞれの能力を最大限に発揮できる環境を整えるため、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを推進し、柔軟な働き方支援、研修制度の充実を図り誰もが貢献できる企業環境を創造してまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは全体に対する経営指標として、売上高対営業利益率 2.0%、投下資本利益率 1.9%を目標として取り組んでおります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、1902 (明治35) 年の創立以来、一貫して靴の企画・製造・販売に従事しております。靴を履物であると同時に文化・生活の創造の原動力のひとつととらえ、新しい価値の提案をし、提供することで事業の発展を図ってまいりました。将来にわたって変化に対応し、業績を向上させ、従業員が活力を持って働いていくためには、企業構造の変革と従業員一人ひとりの自己変革が必要であり、その確固とした軸となる「ミッション・ビジョン・バリュー」を以下のとおり制定しております。 〈ミッション〉“「ずっといい」を創造する” 時間が経つほど大事にされ、価値が生まれるような「ずっといい」暮らしや生き方を皆さまとともに創造していくことを目指します。〈ビジョン〉 “人生に物語を、社会に豊かさを。”一人ひとりの良質な毎日が積み重なり、未来には新しい文化が生まれ、社会は豊かになっていきます。私たちは人生に物語を、社会に豊かさをつくっていく会社を目指します。〈バリュー〉 ・ 一人ひとりを想像する・ 共に歩み、共に創る・ 長く愛される品質を・ 枠を超え、創造的に・ 挑戦をやり遂げる 今後も、さらにお客さまのご支持をいただけるような商品開発、店舗づくり、販売体制などあらゆる分野で総力を結集し、新たな成長の基盤を創造することによって、お客さまのご信頼にお応えしていくとともに、財務体質の強化及びキャッシュ・フロー重視の事業活動を推進し、企業価値の最大化を目指してまいります。 (2) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループを取り巻く事業環境は、企業収益や雇用環境の改善により、緩やかな回復傾向となっておりますが、原材料・エネルギー価格の高騰等や消費者物価の上昇により、依然として先行きの不透明な状況が続いており、加えて2025年4月からの米国による新たな経済政策等により、当社事業への影響が懸念されております。当社グループにおける中期経営計画 (2023年度から2025年度) 2年目の実績は、消費者のワークスタイルの変化や購買行動の多様化、猛暑等気候変動への十分な対応ができず、目標数値を大幅に下回る結果となりました。このような状況下、市場ニーズの変化に迅速に対応するため、商品開発力と販売戦略の強化が急務であり、中期経営計画3年目を迎えるにあたりその一部を見直し、抜本的な構造改革による収益性の改善とデジタルデータの利活用によるビジネスモデルの構築を重要課題に掲げ、以下の事項に取り組んでまいります。 ① ブランド価値の向上ブランドごとのコンセプトやペルソナを明確にし、ブランド価値の向上を図ってまいります。主力である「リーガル」は、新たなタグライン「Always feel good (ずっと心地いい)」を設定し、当社の企業ミッションである“「ずっといい」を創造する”を具現化する基幹ブランドとして製品・機能・サービスを繋ぐ一貫体制により、お客さまへ新たな顧客経験や提供価値を高めてまいります。 ② デジタルデータ利活用によるビジネスモデルの構築企画・開発、製造、調達、販売までを一元管理する調達販売連携システムを基盤とし、顧客・販売データ、市場動向などのデジタルデータを高度に分析・活用することで、顧客ニーズやライフスタイルの変化をリアルタイムに把握し、迅速な商品・サービスの開発・提供を実現します。実店舗とEコマースをシームレスに連携させ、お客さま一人ひとりに最適化された購買体験を提供することで、顧客経験価値の高いビジネスモデルを構築します。更に、現行の会員システムを統合し、顧客基盤を再構築することによって、お客さまの利便性や満足度を高め、顧客生涯価値の向上を図ってまいります。 ③ 在庫効率の改善による収益性の向上と物流プロセスの効率化ブランドポートフォリオと商品ラインナップの最適化を推進し、商品ごとの完成度を追求することで在庫効率を改善し、収益性の向上を図ります。また、国内自社生産の強みを最大限に活かし、市場の変化に迅速に対応する「高品質・小ロット・短納期」の生産体制を確立するとともに、サプライチェーン全体の可視化と最適化、物流プロセスの効率化によりコスト削減にも取り組んでまいります。 ④ サステナビリティの推進全ての企業活動が豊かな自然環境と人々の生活の上に成り立っていることを深く認識し、ステークホルダーの皆さまとともに持続可能な成長・共創を目指してまいります。品質の維持・向上を基本とし、原材料調達から生産、販売、廃棄に至るプロセスを見直し、持続可能なサプライチェーンの構築を推進します。また、3R (リデュース、リユース、リサイクル) を推進するため、製品のロングライフ化、リサイクルしやすい素材の選定、回収・リサイクルシステムの構築に取り組んでまいります。 ⑤ 人的資本経営とダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン多様な人材が成長・活躍する自律的な組織への変革を目指し、「創造・挑戦・多様性」を重視した人事制度への転換と「組織の持続的成長」を担う人材の育成に取り組み、中長期的な経営戦略に不可欠な人材の確保と人的資本への積極的な投資を行ってまいります。個々の多様性を尊重し、従業員がそれぞれの能力を最大限に発揮できる環境を整えるため、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを推進し、柔軟な働き方支援、研修制度の充実を図り誰もが貢献できる企業環境を創造してまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは全体に対する経営指標として、売上高対営業利益率 2.0%、投下資本利益率 1.9%を目標として取り組んでおります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ (当社、連結子会社及び持分法適用会社) の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー (以下、「経営成績等」という。) の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境が改善し、景気は緩やかな回復傾向にあります。一方で、原材料・エネルギー価格の高騰等や円安による消費者物価の上昇は続いており、更に、中国経済の先行き懸念、米国による新たな経済政策等今後の金融市場や経済への影響懸念も存在するなど、先行きは不透明な状況が続いております。靴業界におきましても、円安に伴うインバウンド需要は伸長したものの、消費者物価上昇に伴う生活防衛意識の高まりによる節約志向の継続、原材料価格、商品仕入原価の高騰等により厳しい経営環境が続いております。このような環境のなか、当社グループは中期経営計画(2023年度から2025年度)の2年目にあたり、「顧客経験価値の創造」を全社戦略のテーマとして掲げ、「顧客戦略」、「ブランド戦略」、「リアル・EC店舗戦略」、「新規事業戦略」の4つの成長戦略を軸に取り組んでまいりました。「顧客戦略」につきましては、DXの取組みの一環として、データ統合基盤の整備を進め、より利便性の高いサービスや販促提案により、オンラインショップを含めた小売店舗の会員数増加を図っております。当第4四半期では、顧客層の拡大・離反防止やLTV(ライフタイムバリュー)の向上を目的とし、新規アプリ・メルマガ会員獲得施策を積極的に実施するとともに、将来の顧客層へのコミュニケーション強化を目的とした「YouTubeチャンネル」の配信や既存会員のファンの皆さまを対象にした「ファンミーティング」を適宜実施するなど様々な情報提供・共有を行っております。当連結会計年度末における2年以内に購買履歴のある会員数は96.2万人(2024年3月末比9.5万人増)、うちメルマガ登録会員数は27.2万人(2024年3月末比4.2万人増)となりました。「ブランド戦略」につきましては、主力である「リーガル」は、本年2月に新たなタグライン「Always feel good」を設定し、23年ぶりにブランドロゴを刷新、当社の企業ミッションである“「ずっといい」を創造する”を具現化する基幹ブランドとして製品・機能・サービスを繋ぐ一貫体制により、お客さまへの提供価値を高めてまいります。当第4四半期では、春の需要期に合わせた会員向けプレゼントキャンペーンやパーソナル需要に対応したオーダーフェア等を随時開催いたしました。「リアル・EC店舗戦略」につきましては、EC店舗の意義・役割は、顧客接点の拡大・拡張・多様化などのマーケットを広げることにあり、リアル店舗との融合を主眼としております。リアル店舗と自社ECサイトが連動した販促提案やコーディネート・商品提案を継続的に実施、更に、当社ブランドの認知度向上と販売チャネルおよび顧客層の拡大と増加を目的とし、外部ECモールへの取組みを強化しております。当連結会計年度の外部EC全体の売上高は、前年同期比で61.2%の増収となりました。「新規事業戦略」につきましては、デジタルを基盤とした事業再編で最適な事業バランスを実現し、新たな事業創出を目指しております。現在、異業種との共創・コラボレーション、ニッチ市場への参入やサステナビリティの一環として靴の製造過程で生じる残革を利用したルームシューズや革小物ブランド「CYQUEL」の販売を開始いたしました。以上の取組みの結果、当連結会計年度の業績は、売上面につきましては、自社・外部ECを含めたネット通販は伸長したものの、ワークスタイルや購買行動の多様化、温暖化による急激な気候変動への十分な対応ができず、季節商材やビジネスシューズが苦戦したこともあり、売上高は 23,558百万円(前年同期比0.7%減)となりました。 利益面につきましては、在庫効率改善施策等の効果もあり、売上総利益額は前年同期比で 1.6%の増益となりましたが、靴小売事業における業務委託料を含めた人件費や販売促進のため広告宣伝を強化したことによる販売費及び一般管理費の増加により、営業利益、経常利益は前年実績を下回りました。一方で、親会社株主に帰属する当期純利益は投資有価証券売却益の計上により前年実績を上回りました。以上の結果、営業利益は 397百万円 (前年同期比23.4%減) 、経常利益は 497百万円 (前年同期比7.3%減) 、親会社株主に帰属する当期純利益は 700百万円 (前年同期比 63.8%増) の計上となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 靴小売事業 靴小売事業では、WEBコンテンツを介した店頭販売員によるコーディネート・商品提案や需要期の販促提案、SNSを活用したお客さまとの情報共有等、OMOの推進による顧客接点の拡大と顧客経験価値の向上に注力いたしました。国内直営小売店の売上高は、主力の「リーガルシューズ店」では、婦人靴につきましては急激な気候変動によりサンダルやブーツ等季節商材に過不足が生じ苦戦いたしましたが、インバウンド需要の増加や付加価値の高い防水性・通気性などの機能を備えたカジュアル志向のスニーカーや履き心地を重視した「リーガルウォーカー」に加え、全天候型のソールを搭載したビジネスシューズ等が堅調に推移したことから、売上高は前年同期比で3.5%の増収となりました。また、ECサイトである「リーガルオンラインショップ」につきましては、リアル店舗と連動した販促施策やWEBコンテンツを介した店頭販売員によるスタッフスタイリング経由の受注、WEB注文によるリアル店舗受取りサービス等シームレスな顧客サービスに注力いたしました。スタッフスタイリング経由の受注額構成比は44.7%を占めており、特に婦人靴の「リーガル」、「リーガルウォーカー」や「ケンフォード」は好調に推移し、売上高は前年同期比で19.2%の増収となりました。しかしながら「アウトレット店」につきましては、気候変動に対応した季節商材等の品揃えが十分にできず、カジュアル化傾向もあり紳士・婦人靴ともに「リーガルウォーカー」やカジュアルシューズは堅調に推移したものの、主力のビジネスシューズが全般的に苦戦し、売上高は前年同期比で2.8%の減収となりました。靴小売事業全体の業績につきましては、売上高、売上総利益額につきましては前年並みに推移したものの、営業利益につきましては、店頭販売に係る人件費等の増加により大幅に下回りました。当連結会計年度の店舗展開につきましては、5店舗を出店し、不採算店舗3店舗を閉店いたしました。(直営小売店の店舗数119店舗、前連結会計年度末比2店舗増)この結果、当連結会計年度の売上高は 14,573百万円 (前年同期比 0.8%増) 、営業利益は 141百万円 (前年同期比65.2%減) となりました。 靴卸売事業 靴卸売事業では、既存取引先の減少・売場縮小等が進むなか、収益性の改善に向けた取引先への販売方法の見直しや新たな顧客創造としての新規取引先開拓に取り組んでまいりました。主力の百貨店業態につきましては、防水・透湿性に優れた付加価値の高いカジュアル志向のスニーカーや「リーガルウォーカー」は堅調に推移したものの、ビジネスシューズ全般は苦戦いたしました。また、地方のショッピングモールや靴専門店、大型チェーン店等につきましても消費者物価上昇の影響による低価格志向が見られ、値ごろ感のある紳士靴の「ケンフォード」や婦人靴の「アールドット」、「ビューフィット」は堅調に推移しているものの、全般的に苦戦が続いております。一方で、外部ECモールにつきましては、「リーガルウォーカー」や「リーガルカジュアル」、「ケンフォード」を中心に好調に推移しており、加えて、革靴の新たな価値観を構築することを目的とした「The Kenford Fineshoes」は新規のセレクトショップや公式オンラインストアにて着実に売上を伸ばしております。靴卸売事業全体の業績につきましては、既存取引先の売上減少を補うには至らず、売上高は前年実績を下回りましたが、利益面では在庫効率改善施策の効果から、流通値引額が減少するなど回復傾向にあります。この結果、当連結会計年度の売上高は 8,968百万円 (前年同期比 3.2%減) 、営業利益は 255百万円 (前年同期比 187.6%増) となりました。 その他報告セグメントに含まれない不動産賃貸料の収入など、その他事業の当連結会計年度の売上高は 150百万円 (前年同期比 8.1%増)、 営業利益は12百万円 (前年同期比 87.3%増) となりました。 b.財政状態 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ 1,538百万円減少し、26,258百万円となりました。このうち、流動資産の残高は14,958百万円と、前連結会計年度末に比べ 1,520百万円減少しております。これは、商品及び製品が 596百万円増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が 451百万円、借入金の返済等により現金及び預金が 1,427百万円減少したことなどが主な要因であります。固定資産の残高は11,300百万円と、前連結会計年度末に比べ17百万円減少しております。これは、ソフトウェア仮勘定が29百万円減少したことなどが主な要因であります。当連結会計年度末における負債の部の合計は、前連結会計年度末に比べ 1,833百万円減少し、13,512百万円となりました。このうち、流動負債の残高は 9,329百万円と、前連結会計年度末に比べ 3,519百万円減少しております。これは、2017年3月及び2021年3月に締結したシンジケートローンの返済などにより、短期借入金が 3,128百万円減少したことなどが主な要因であります。固定負債の残高は 4,182百万円と、前連結会計年度末に比べ 1,685百万円増加しております。これは、退職給付に係る負債が 148百万円減少したものの、2024年3月に締結したシンジケートローンの契約に基づき、タームローン契約による 2,000百万円の借入を実行したことなどにより、長期借入金が 1,892百万円増加したことなどが主な要因であります。当連結会計年度末における純資産の部の合計は、12,746百万円と、前連結会計年度末に比べ 295百万円増加しております。これは、配当金の支払いが 217百万円あったものの、親会社株主に帰属する当期純利益 700百万円を計上したことなどにより、利益剰余金が 483百万円増加したことなどが主な要因であります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は 3,729百万円と前連結会計年度末と比べ 1,411百万円の支出 (前連結会計年度は 1,456百万円の支出) となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、226百万円の収入 (前連結会計年度は 1,049百万円の支出) となりました。主な要因としては、税金等調整前当期純利益 793百万円、減価償却費 416百万円などの増加要因と、投資有価証券売却益 291百万円、棚卸資産の増加 577百万円などの減少要因によるものであります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、183百万円の収入 (前連結会計年度は 296百万円の支出) となりました。主な要因としては、投資有価証券の売却による収入 370百万円などの増加要因と、有形固定資産の取得による支出 175百万円などの減少要因によるものであります。 財務活動によるキャッシュ・フローは、1,745百万円の支出 (前連結会計年度は 186百万円の支出) となりました。主な要因としては、長期借入による収入 2,750百万円などの増加要因と、長期借入金の返済による支出 4,246百万円などの減少要因によるものであります。  ③ 生産、商品仕入、受注及び販売の実績 当社グループでは、生産実績及び商品仕入実績については、セグメント別に把握することが困難であるため、扱い品目の合計額を記載しております。 a. 生産実績 品 目生産高(百万円)前年同期比(%)紳士靴・婦人靴4,138△35.2 (注)1.金額は、卸売価格によっております。2.当連結会計年度において、生産実績に著しい変動がありました。これは、前連結会計年度まで当社の連結子会社でありました蘇州麗格皮革制品有限公司が当連結会計年度から持分法適用の非連結子会社となったことによるものであります。 b. 商品仕入実績 品 目商品仕入高(百万円)前年同期比(%)紳士靴・婦人靴8,3774.9 (注) 金額は、仕入金額によっております。 c. 受注実績 当社グループは、見込生産を主としており、受注高及び受注残高に重要性がないため、記載しておりません。 d. 販売実績 セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)靴小売事業14,5730.8靴卸売事業8,968△3.2その他1658.1合計23,558△0.7 (注) 「その他」の販売高は、セグメント間の内部売上高又は振替高を除いております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績当連結会計年度の売上高は 23,558百万円 (前年同期比 0.7%減) を計上しております。当期におきましては、自社・外部ECを含めたネット通販は伸長したものの、ワークスタイルや購買行動の多様化、温暖化による急激な気候変動への十分な対応ができず、季節商材やビジネスシューズが苦戦したこともあり、売上高は前年同期に比べ減少いたしました。また、消費者物価上昇に伴う生活防衛意識の高まりによる節約志向の継続、原材料価格、商品仕入原価の高騰等により厳しい経営環境が続いていると認識しております。利益面につきましては、在庫効率改善施策等の効果もあり、売上総利益額は前年同期比で 1.6%の増益となりましたが、靴小売事業における業務委託料を含めた人件費や販売促進のため広告宣伝を強化したことによる販売費及び一般管理費の増加により、当連結会計年度の営業利益は 397百万円 (前年同期比 23.4%減) 、経常利益は 497百万円 (前年同期比 7.3%減) を計上しております。当社グループは、中長期にわたる持続的な成長と安定的な収益基盤の実現を目指し、2023年度から3ヵ年の中期経営計画と新たにミッション・ビジョン・バリューを策定し、抜本的な構造改革による収益性の改善とデジタルデータの利活用によるビジネスモデルの構築に取り組んでまいりました。しかしながら、2026年3月期も引き続き顧客動向の回復は見込めず、厳しい状況と判断したため、中期経営計画の戦略および数値目標について一部見直しを行い、現状を踏まえ、2025年度の目標値を売上高24,300百万円、営業利益率 2.0% ROIC 1.9%としております。 セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 靴小売事業 靴小売事業におきましては、付加価値の高い防水性・通気性などの機能を備えたカジュアル志向のスニーカーや、全天候型のソールを搭載したビジネスシューズ等が堅調に推移いたしました。また、ECサイトにおいて、リアル店舗と連動した販促施策やWEBコンテンツを介した店頭販売員によるスタッフスタイリング経由の受注、WEB注文によるリアル店舗受取りサービス等シームレスな顧客サービスに注力したことなどにより、ネット通販は伸長いたしました。しかしながら、主力の「リーガルシューズ店」や「アウトレット店」において、気候変動に対応した季節商材等の品揃えが十分にできず、主力のビジネスシューズも全般的に苦戦したことなどにより、売上高は 14,573百万円 (前年同期比 0.8%増)と微増となりました。さらに、店頭販売に係る人件費等の増加により、営業利益は 141百万円 (前年同期比65.2%減) となりました。今後も引き続き、お客さまのニーズやライフスタイルの変化に適切かつ迅速に対応した商品・サービス等を提供することで、実店舗とEコマースのどちらでもお客さまとの価値共創やお買い物ができる環境を整備し、顧客経験価値の高いビジネスモデルの構築をを目指します。 靴卸売事業 靴卸売事業につきましては、外部ECモールが好調に推移したものの、既存取引先の減少・売場縮小等や、地方のショッピングモール、靴専門店、大型チェーン店等において消費者物価上昇の影響による低価格志向などにより、売上高は 8,968百万円 (前年同期比 3.2%減)となりました。しかしながら、収益性の改善に向けた取引先への販売方法の見直しによる流通値引額の減少や新たな顧客創造としての新規取引先開拓に取り組んだことにより、営業利益は 255百万円 (前年同期比 187.6%増) となりました。今後も引き続き、百貨店業態など既存取引先における新たな商流の検討や同業他社、異業種との協業の可能性を検討するなど、新たな顧客創造としての新規取引先開拓に注力してまいります。 b. 財政状態(流動資産)前連結会計年度末に比べ、現金及び預金が 1,427百万円減少し、商品及び製品が 596百万円増加しております。現金及び預金は、借入金の返済や仕入債務の支払いなどにより減少しておりますが、経営の安定化を図るべく手元資金を厚めに維持し手元流動性は十分と認識しております。商品及び製品は、取扱いブランド、展開アイテムの適正化及び在庫効率改善施策等を継続しておりますが、商品ごとの完成度を高めるとともに、更なる在庫効率の改善に向けた取り組みが必要と認識しております。 (固定資産)前連結会計年度末に比べ、有形固定資産が44百万円減少、無形固定資産が 133百万円減少し、投資その他の資産が 160百万円増加しております。有形固定資産の減少は、閉店及び改装した直営店舗の固定資産除却や、直営店舗の減損などによるものであります。無形固定資産の減少は、ソフトウェアなどの減価償却などによるものであります。投資その他の資産の増加は、連結の範囲から除外した子会社への出資金などによるものであります。今後も適切な投資への取り組みが必要と認識しております。 (流動負債、固定負債)前連結会計年度末に比べ、流動負債が 3,519百万円減少し、固定負債が 1,685百万円増加しております。 流動負債の減少は、短期借入金の返済などによるものであります。固定負債の増加は、2024年3月に契約したシンジケートローン契約によるタームローン契約による長期借入の実行などによるものであります。資金調達に関しましては、今後も金利水準や市場環境等を踏まえた資金調達を行うとともに、取引先金融機関との良好な関係維持を図り手元流動性の確保が必要と認識しております。 (純資産)純資産は、取締役会決議による自己株式の取得があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことによる利益剰余金の増加などにより、12,746百万円となり、前連結会計年度末に比べ 295百万円増加しております。また、自己資本比率も48.5%と前連結会計年度末に比べ 4.0ポイント増加しており、経営基盤の安定性は引き続き確保しているものと認識しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度における借入金及びリース債務等を含む有利子負債残高は、9,299百万円 (前年同期は10,591百万円) となっております。また、当連結会計年度における現金同等物の残高は 3,729百万円 (前年同期は 5,140百万円) となっております。当連結会計年度につきましては、長期借入金の返済により、財務活動によるキャッシュ・フローの支出が大幅に増加しており、現金及び現金同等物は減少しておりますが、手元流動性は十分と認識しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されています。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り) 」に記載しております。

事業リスク

主なリスクとして、為替相場の変動による輸入原材料価格の上昇や、皮革などの原材料価格の高騰が業績に影響を与える可能性があります。また、ファッショントレンドや消費者の嗜好変化による需要の低下、暖冬・冷夏などの天候不順や自然災害もリスクです。さらに、個人情報漏洩やサイバー攻撃による情報セキュリティの問題、国際情勢の悪化による資材調達の遅延や価格高騰、人材確保の難しさも事業に影響を及ぼす可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,066 文字
3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 為替相場変動の影響について当社は商品及び原材料の一定割合を輸入調達しており、為替相場変動による価格変動リスクを有しております。当社では、為替相場変動リスクを軽減するため、適切なタイミングで為替レートをもとに原価を見積り、また、為替予約取引を行っておりますが、為替相場変動による影響を全て回避するものではなく、著しい為替の変動があった場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原材料価格等の高騰当社グループの使用する原材料には、皮革をはじめ、その価格が変動するものがあります。それら原材料の価格が高騰することにより、調達及び製造コストが上昇し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 人材の確保当社グループは、企画から販売までを一貫して行うため、各分野の専門スキルを持った人材の確保が重要な課題となっています。各職種における人材の不足は製靴技術の継承、顧客満足度の低下、販売機会の喪失等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社は、これらの人材不足に対応するため、採用活動の強化、生産工程の自動化、人材育成プログラムの拡充、人事制度の改善など、様々な対策を講じています。 (4) 需要動向の変化当社グループの取扱商品は、ファッショントレンドの変化や消費者の短期的な嗜好の変化により、商品に対する需要が低下した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 天候や自然災害による影響について当社グループの取扱商品は、気候変動の影響を受けやすい商品であるため、暖冬・冷夏等の天候不順や震災・風水害等の大規模な自然災害の発生により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 個人情報の取り扱いについて当社グループは、直営店舗等の顧客に関する個人情報を保管・管理しております。かかる個人情報の取り扱いについては、個人情報管理規程に基づくルールの運用を徹底しておりますが、何らかの事情により個人情報が流出した場合には、社会的信用や損害賠償責任の問題等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 情報セキュリティの重要性についてリモートワークやクラウド利用拡大に伴い、企業の重要情報を狙ったサイバー攻撃やシステムへの不正アクセスなどが世界的に増加しており、攻撃手口も巧妙化してきています。当社グループは、システムインフラの整備・高度化や情報システムの安全稼働と堅牢性の高いセキュリティの実現等を目的としてハード・ソフト両面で取り組んでおりますが、万一、サイバー攻撃や不正アクセスを受けた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 国際情勢の影響についてロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル戦争、中台関係の緊張等、物流の混乱やエネルギー価格高騰に起因して、当社グループの製造販売に係る資材・革靴等の価格の高騰やその調達の遅れなどが生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 資金調達・金利変動のリスク当社グループの金融機関からのコミットメントライン契約には財務制限条項が付されており、財政状況の著しい悪化によりその財務制限条項に抵触し、当該契約の解約および当該借入金の返還請求を受け期限の利益を失った場合には、当社グループの資金調達に影響を及ぼす可能性があります。また、消費環境の悪化及び競争の激化などによって当社グループの信用力の低下等の要因により、当社が望む条件で適時に資金調達できない場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、対応策として、十分な手元流動性の確保に努めております。今後も金利水準や市場環境等を踏まえた資金調達を行うとともに、取引先金融機関との良好な関係の維持を図ってまいります。 (10)サプライチェーンについて当社グループは、多様な商品を国内外の多数のサプライヤーと連携して提供しています。これらのサプライヤーは、原材料の調達、部材加工、製造、物流など当社のサプライチェーン全体は重要なパートナーに支えられています。サプライチェーンが多岐にわたるため、サプライヤーの経営状況、自然災害・感染症、地政学リスク、人権・労働問題、品質管理など様々なリスクが存在し、発生した場合には当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

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