事業の概要
- 建材事業が中核フクビ化学工業グループは、合成樹脂製品や無機化合物などの製造加工・販売を主軸としています。特に、住宅の外装・内装建材、床材、システム建材などの開発・製造・販売を行う「建材事業」がグループ全体の売上の大部分を占める中核事業です。新築やリフォーム需要に合わせた製品提供で収益を上げています。
- OEM/ODM製品の提供住宅設備や車両分野のメーカーからの依頼に基づき、顧客ブランドの製品(OEM)や、フクビ化学工業が企画・開発した製品を顧客ブランドで提供する(ODM)事業も展開しています。これにより、多様な産業分野で安定した収益源を確保し、技術力を活かした製品開発で顧客ニーズに応えています。
- 機能性材料と海外展開反射防止機能を持つ樹脂シートなどの機能性コーティング製品を開発・製造・販売する「精密事業」も手掛けています。また、海外市場向けに建材などを展開する「グローバル事業」を通じて、事業の多角化と国際的な成長を目指しており、国内外の幅広いニーズに対応するビジネスモデルを構築しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 建材事業フクビ化学工業グループの主要な収益源であり、売上高256.67億円、営業利益35.77億円を計上しています。住宅の外装材、内装材、床材、システム建材などの開発・製造・販売を手掛けており、建設工事の設計施工も行っています。グループの中核を担う事業であり、安定した収益基盤を形成しています。
- CSE事業主に住宅設備や車両分野向けに、顧客からの注文に応じて製品を開発・製造・販売するOEM/ODM事業です。売上高100.59億円、営業利益3.26億円を計上しており、建材事業に次ぐ規模の事業です。顧客の多様なニーズに対応することで、幅広い産業分野での収益確保に貢献しています。
- 精密事業反射防止機能を持つ樹脂シートなどの機能性コーティング製品の開発・製造・販売を行っています。売上高15.93億円、営業利益1.57億円と規模は小さいものの、高付加価値製品を提供しています。高い技術力を活かした製品で、特定の市場ニーズに応える事業です。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| BuildingMaterialsReportableSegment | 事業 | 257 | 36 | 13.9% |
| CSEReportableSegment | 事業 | 101 | 3 | 3.2% |
| PrecisionOpticalCoatingsAndPolymerizationReportableSegment | 事業 | 16 | 2 | 9.9% |
| GlobalBusinessReportableSegment | 地域 | 25 | -1 | -4.8% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】当社グループは、フクビ化学工業株式会社(当社)及び子会社8社及び関連会社1社により構成されており、事業は合成樹脂製品、無機化合物等の製造加工及び販売を主に行っているほか、建設工事設計施工の事業を営んでおります。事業内容と当社及び関係会社の当該事業にかかる位置付け及び事業の種類別セグメントとの関連は次のとおりであります。 建材事業外装建材、内装建材、床関連材、システム建材等を開発・製造・販売しております。また建設工事設計施工の事業を営んでおります。当社及びフクビハウジング㈱、リフォジュール㈱、アリス化学㈱、フクビ岡山㈱、FUKUVI VIETNAM CO.,LTD.、FUKUVI (THAILAND) CO.,LTD.(6社いずれも連結子会社)、㈱八木熊(持分法非適用関連会社)が製造販売しております。また、販売については商社、代理店、販売店を通じて行っておりますが、リフォジュール㈱はこの特約店の一部であります。 CSE事業主に住宅設備、車両分野でユーザーからの受注によるOEM製品・ODM製品等を開発・製造・販売しております。当社及びフクビハウジング㈱、アリス化学㈱、フクビ岡山㈱、FUKUVI VIETNAM CO.,LTD.、FUKUVI (THAILAND) CO.,LTD.(5社いずれも連結子会社)、㈱八木熊(持分法非適用関連会社)が製造販売しております。 精密事業反射防止付樹脂シートを主とする機能性コーティング製品を開発・製造・販売しております。当社が製造し、主に商社を通じて販売しております。 グローバル事業海外市場向けの外装建材、内装建材等を開発・製造・販売しております。当社及びFUKUVI USA,INC.、FUKUVI VIETNAM CO.,LTD.、FUKUVI (THAILAND) CO.,LTD.(3社いずれも連結子会社)が製造販売しております。 なお、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 〔事業系統図〕 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 原材料価格の変動を製品価格に転嫁できない場合、経営成績に影響を及ぼす可能性があるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 反射防止付樹脂シートを主とする機能性コーティング製品の開発・製造・販売。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 中程度 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:事業環境の変化による影響 / 原材料の市況変動による影響 / 販売先の信用悪化による影響
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 9 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
特定のブランド力や特許による独占的な優位性は限定的。一部製品における技術的ノウハウは存在するが、汎用的な化学製品が多く、模倣されやすい側面がある。
スイッチングコスト★★☆☆☆
建築用断熱材など一部製品では、顧客(ハウスメーカー等)の仕様変更や再選定の手間・コストが発生するため、一定のスイッチング・コストが存在する。しかし、代替材料の選択肢も存在。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ネットワーク効果が働くビジネスモデルではない。
コスト優位★★★☆☆
長年の製造ノウハウと生産効率の改善により、一部製品においてコスト競争力を有していると考えられる。特に発泡樹脂分野での効率的な生産体制が強み。
規模の経済★★★☆☆
建築資材分野、特に断熱材や天井材において、国内で一定のシェアを確保しており、規模の経済による効率的な生産・販売体制を構築している。しかし、グローバルな巨大化学メーカーと比較すると規模は小さい。
- 多様な建材製品群フクビ化学工業は、外装材、内装材、床材、システム建材など、住宅建築に必要な幅広い建材製品を自社で開発・製造・販売しています。これにより、顧客は様々なニーズを一つのグループで満たすことができ、製品ラインナップの豊富さが競争優位性となっています。
- 長年の技術と実績合成樹脂製品や無機化合物の製造加工において長年の経験と技術を蓄積しており、これが製品の品質と信頼性を支えています。特に、住宅建築資材という品質が重視される分野での実績は、顧客からの信頼獲得に繋がり、安定した事業基盤を築いています。
- 国内外の生産・販売網国内に加えて、ベトナムやタイ、アメリカにも子会社を持ち、海外市場向けの建材開発・製造・販売も行っています。これにより、グローバルな視点での事業展開が可能となり、特定の地域に依存しないリスク分散と成長機会の獲得に繋がっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針当社グループは、「化学に立脚し、新たな価値を創造、提案する」、「企業経営を通じて、地域に貢献し、環境共生型社会形成に寄与する」の企業理念のもと、プラスチックを中心とする異形押出成形技術をコア技術として、常に新しい技術と製品の開発に専念し、企業価値の向上に努めてまいりました。今後さらに、フクビの絶対主義、即ち「絶対品質、絶対スピード、絶対コスト」に裏付けられた製品とサービスの提供を通して、お客様の企業価値の増大に貢献し、開発型メーカーとしての事業基盤を一層強化してまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略当社グループでは、2023年度より5ヶ年の第7次中期経営計画がスタートしています。中長期ビジョンのあるべき姿「新たな技術開発と市場創造に絶え間なく挑戦し、快適な社会の実現に貢献する」「一人一人の成長と企業の成長が一体となることで、喜びを実感できるフクビグループを目指す」に対し、現状とのギャップを埋めるための戦略と位置付けました。企業理念に立脚した事業活動を具現化することによって、企業としての存在価値を高めるとともに、VUCAの時代において安定的な経営を目指すため、3つの基本戦略を掲げました。① 循環型ビジネス拡大・プラスチックリサイクルへ事業領域を拡大し、循環型社会に貢献する。・環境配慮型商品のブランド展開とフクビの5R(Reduce、Reuse、Recycle、Renewable、Revalue)実践によりグループの存在感を高める。② 強靭な収益基盤構築・当社の強みである、材料配合・成形加工技術に関するバリューポジションを更に拡大する。・社会のニーズに沿った商品開発や採算性を意識した事業PFの再構築、生産性向上による更なる原価低減を通じて付加価値をさらに高める。③ 成長を後押しする組織づくり・人的資本への積極的取り組みにより、従業員エンゲージメントを高め、従業員の力を最大限発揮できる清新な組織への改革を加速させる。・戦略を確実に実行するためのガバナンス体制を強化する。 当社グループは、上記諸施策を推進することで100年企業へ向けた強固な基盤づくりを行い、さらには、地域の皆様や社会に貢献する経営を継続することで、常にステークホルダーに信頼され、選ばれ続ける企業を目指します。 (3) 会社の対処すべき課題令和6年能登半島地震からの復興課題や世界的な経済の構造変化、地球規模での気候変動リスクの高まり、そして生成AIをはじめとする技術革新など、私たちを取り巻く環境は大きな転換点を迎えています。こうした変化は、リスクである一方で新たな事業機会の創出にもつながります。当社グループは、この変革期を成長の契機と捉え、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を両立させる経営を推進してまいります。持続的な成長と企業価値の向上に向けて、当社グループでは以下の重点課題に取り組んでまいります。① 社会課題解決型ビジネスの拡大当社グループは、第7次中期経営計画で掲げる「循環型ビジネス拡大」を基本戦略とし、資源の有効活用と再生利用を促進する事業領域を重点的に強化してまいります。この循環型ビジネスの推進は、気候変動対応や地域活性化などの社会課題解決にも寄与します。当社の技術やノウハウを活かし、環境負荷低減と経済的成長を両立する持続可能なビジネスモデルの構築に注力してまいります。② 先端技術の戦略的活用と人材育成生成AIをはじめとする先端技術を経営戦略上の重要な差別化要素と位置付け、積極的な投資と活用を進めます。同時に、これらの技術を効果的に活用できる人材の育成・確保を進め、イノベーションの創出と業務の高度化・効率化を実現してまいります。また、従業員一人ひとりの創造性を最大限に引き出す環境整備と、多様性を尊重する組織文化の醸成に努めてまいります。 ③ ステークホルダーとの関係強化多様なステークホルダーとの対話と協働を一層強化します。透明性の高い情報開示と建設的な対話を通じて信頼関係を深め、共創による価値創造を実現してまいります。また、投資家との対話においては、財務情報と非財務情報を統合した長期的価値創造のストーリーを明確に発信してまいります。④ グローバル経営基盤の強化国内市場の成熟化を見据え、海外市場での成長を加速させるためのグローバル経営基盤を強化します。地域特性を踏まえた現地化の推進と、グループ全体での経営資源の最適配分を両立させ、各地域の社会課題解決に貢献しながら、持続的な成長を実現してまいります。また、グローバル人材の育成と登用を積極的に進め、多様な視点を経営に活かす体制を構築してまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針当社グループは、「化学に立脚し、新たな価値を創造、提案する」、「企業経営を通じて、地域に貢献し、環境共生型社会形成に寄与する」の企業理念のもと、プラスチックを中心とする異形押出成形技術をコア技術として、常に新しい技術と製品の開発に専念し、企業価値の向上に努めてまいりました。今後さらに、フクビの絶対主義、即ち「絶対品質、絶対スピード、絶対コスト」に裏付けられた製品とサービスの提供を通して、お客様の企業価値の増大に貢献し、開発型メーカーとしての事業基盤を一層強化してまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略当社グループでは、2023年度より5ヶ年の第7次中期経営計画がスタートしています。中長期ビジョンのあるべき姿「新たな技術開発と市場創造に絶え間なく挑戦し、快適な社会の実現に貢献する」「一人一人の成長と企業の成長が一体となることで、喜びを実感できるフクビグループを目指す」に対し、現状とのギャップを埋めるための戦略と位置付けました。企業理念に立脚した事業活動を具現化することによって、企業としての存在価値を高めるとともに、VUCAの時代において安定的な経営を目指すため、3つの基本戦略を掲げました。① 循環型ビジネス拡大・プラスチックリサイクルへ事業領域を拡大し、循環型社会に貢献する。・環境配慮型商品のブランド展開とフクビの5R(Reduce、Reuse、Recycle、Renewable、Revalue)実践によりグループの存在感を高める。② 強靭な収益基盤構築・当社の強みである、材料配合・成形加工技術に関するバリューポジションを更に拡大する。・社会のニーズに沿った商品開発や採算性を意識した事業PFの再構築、生産性向上による更なる原価低減を通じて付加価値をさらに高める。③ 成長を後押しする組織づくり・人的資本への積極的取り組みにより、従業員エンゲージメントを高め、従業員の力を最大限発揮できる清新な組織への改革を加速させる。・戦略を確実に実行するためのガバナンス体制を強化する。 当社グループは、上記諸施策を推進することで100年企業へ向けた強固な基盤づくりを行い、さらには、地域の皆様や社会に貢献する経営を継続することで、常にステークホルダーに信頼され、選ばれ続ける企業を目指します。 (3) 会社の対処すべき課題令和6年能登半島地震からの復興課題や世界的な経済の構造変化、地球規模での気候変動リスクの高まり、そして生成AIをはじめとする技術革新など、私たちを取り巻く環境は大きな転換点を迎えています。こうした変化は、リスクである一方で新たな事業機会の創出にもつながります。当社グループは、この変革期を成長の契機と捉え、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を両立させる経営を推進してまいります。持続的な成長と企業価値の向上に向けて、当社グループでは以下の重点課題に取り組んでまいります。① 社会課題解決型ビジネスの拡大当社グループは、第7次中期経営計画で掲げる「循環型ビジネス拡大」を基本戦略とし、資源の有効活用と再生利用を促進する事業領域を重点的に強化してまいります。この循環型ビジネスの推進は、気候変動対応や地域活性化などの社会課題解決にも寄与します。当社の技術やノウハウを活かし、環境負荷低減と経済的成長を両立する持続可能なビジネスモデルの構築に注力してまいります。② 先端技術の戦略的活用と人材育成生成AIをはじめとする先端技術を経営戦略上の重要な差別化要素と位置付け、積極的な投資と活用を進めます。同時に、これらの技術を効果的に活用できる人材の育成・確保を進め、イノベーションの創出と業務の高度化・効率化を実現してまいります。また、従業員一人ひとりの創造性を最大限に引き出す環境整備と、多様性を尊重する組織文化の醸成に努めてまいります。 ③ ステークホルダーとの関係強化多様なステークホルダーとの対話と協働を一層強化します。透明性の高い情報開示と建設的な対話を通じて信頼関係を深め、共創による価値創造を実現してまいります。また、投資家との対話においては、財務情報と非財務情報を統合した長期的価値創造のストーリーを明確に発信してまいります。④ グローバル経営基盤の強化国内市場の成熟化を見据え、海外市場での成長を加速させるためのグローバル経営基盤を強化します。地域特性を踏まえた現地化の推進と、グループ全体での経営資源の最適配分を両立させ、各地域の社会課題解決に貢献しながら、持続的な成長を実現してまいります。また、グローバル人材の育成と登用を積極的に進め、多様な視点を経営に活かす体制を構築してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の概況当社グループでは、2023年度からスタートした第7次中期経営計画「技術を押出し、未来へワクワク(2023年度~2027年度)」に基づき、下記の3つの基本方針に則り具体的施策を実施しました。 ・循環型ビジネス拡大屋外家具ブランドである『ファンダライン』シリーズでは、コンクリート製支持脚を採用した3タイプのベンチを新たに発売し、環境配慮型製品のラインナップを拡充しました。また、木質資源の有効活用を目指して、ジャパン建材株式会社、株式会社ミヨシ産業、株式会社鳥取CLTとの連携による『モクユカ』の共同開発事業を推進し、2025年4月に販売を開始しました。引き続き、企業間連携を図りながら資源循環型ビジネスを加速し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 ・強靭な収益基盤構築住宅建材では一部製品に弱さが見られたものの、成長分野等への取り組み強化により、連結売上高は前期を上回ることができました。また、収益性のさらなる強化と財務健全化の観点から引き続き、棚卸資産の適正化を進めております。ⅰ断熱関連製品が好調に推移するとともに、自動車関連分野ではこれまで継続的に取り組んできた高付加価値の技術提案やスペックイン活動が奏功。ⅱ新基幹システム稼働により、棚卸資産に関する情報の精度が向上。棚卸資産の再評価により一時的な費用計上となるも、将来に向けた収益性や財務基盤の強化に寄与。ⅲ生産効率の改善では、作業工程の見直しを継続実施し、前年に稼働を開始した押出成形の標準化モデルラインが安定稼働。 ・成長を後押しする組織づくりコーポレートガバナンス体制の強化は、成長を後押しする組織づくりの観点から最も重要な課題であると認識しており、CEO、COOのツートップによる新たな体制の下、監督と執行の役割の明確化を進めました。また執行体制では、迅速かつ的確な意思決定を実現するため、決裁権限の委譲や社内規程の整備を行いました。従業員エンゲージメント向上のための取り組みとして、従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブ制度を導入いたしました。また、タレントマネジメントの観点から、人材情報のデータベース化を進めており、人材の最適配置や組織力強化につなげてまいります。 以上、断熱関連製品の伸長に加え、住宅関連分野以外の復調と新規分野の開拓が進んだことから、当連結会計年度の売上高は、399億73百万円と、前期に比べ0.6%の増収となりました。利益面につきましては、営業利益15億50百万円(前期比11.6%減)、経常利益18億82百万円(同11.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益14億66百万円(同14.0%減)となりました。特別損失として製品補償費83百万円を計上しておりますが、これは、当社の再生木材製品『プラスッド』に関する補償費用として、支払済のものと将来の費用を見積り引当てしたものの合計金額であり、一過性の費用となります。既に不具合の発生源を特定し真因を把握の上問題は解消済みであり、他の製品等への影響がないことも確認しております。また、営業活動によるキャッシュ・フローは44億35百万円を確保しております。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。当連結会計年度より、従来の「建築資材」「産業資材」の2セグメントから、「建材事業」「CSE事業」「精密事業」「グローバル事業」の4セグメントおよび「その他」に変更しております。この変更は、事業展開を踏まえた組織体制および経営資源配分等の意思決定プロセスの観点から、当社グループの経営実態をより適切に反映すると判断したことによるものです。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりです。また、報告セグメント変更後の配分方法による算定が困難であることから、前連結会計年度との比較はしておりません。なお、各事業セグメントの概要は以下のとおりです。セグメントの名称売 上 高金 額(百万円)構成比(%)建材事業25,93264.8CSE事業10,05925.2精密事業1,5934.0グローバル事業3,4628.7報告セグメント計41,044102.7その他1090.3(調整額)△1,181△3.0合 計39,973100.0 (注) 調整額は、セグメント間取引消去によるものであります。 〔建材事業〕住宅分野では、新築、リフォームを問わず求められる高断熱化に対応した高性能断熱材『フェノバボード』が堅調に推移しました。一方で、持ち家・分譲戸建の大幅着工減という市場環境から、汎用品は売上が減少しました。非住宅分野では、工場・倉庫向け商品群『PLANTOOL』が売上高前年比55%増と好調な伸びを示しました。ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO2024をはじめとした展示会へ出展し、環境配慮型商品ブランド『Fukuvalue』のプロモーションを強化しております。 〔CSE事業〕CSE事業において、建築資材系OEM品は新設住宅着工の低迷の影響を受けましたが、顧客の課題解決に向けた新規スペックインの提案が功を奏し、厳しい市場環境の中でも前年並みの売上を確保することができました。一方、非建築資材系OEM品は、バスなどの大型車両向け部材が引き続き好調に推移したほか、業務用冷蔵庫向け部材や事務機器部材も順調となり、売上高前年比10%増と伸長しました。また、継続的な取り組みとして、新たに進出した領域における新規スペックイン強化が着実に成果を上げ、売上増に寄与しました。 〔精密事業〕精密事業では、主力の車載向け反射防止部材が自動車の減産や中国市場の販売不振という厳しい環境に直面しましたが、この課題を乗り越えるべく車両以外の分野に積極的に取り組み、カメラやセンサー等の電子機器部材でのエンジニアリングセールスが大きな成果を上げました。その結果、車載向け部材の減少分をしっかりとカバーし、売上高前年比34%増に売上を大きく伸ばすことができました。 〔グローバル事業〕グローバル事業では、米国現法の建材ブランド製品が一時的に伸び悩み、また、日本市場における需要低迷によりベトナム・タイの各現法の建材ビジネスも一時的に低調でした。しかし、このような環境下でも、ASEAN地域での建材販路拡大に向けた活動を積極的に推進し、販売チャネルの拡大に向けた基盤を強化しました。また、米国現法の車載OEM品は順調に売上を伸ばしており、今後のさらなる販売拡大に向けた取り組みを強化してまいります。 ② キャッシュ・フローの概況当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前期と比べ29億81百万円(前期末比26.6%)増加し、141億84百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況及びその主な要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益20億13百万円、減価償却費13億43百万円、および売上債権の減少額25億87百万円などの収入に対し、仕入債務の減少額8億12百万円、法人税等の支払額4億30百万円などの支出により、合計44億35百万円のプラスとなり、前期比では36億40百万円増加しました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、機械設備等の有形固定資産の取得による支出7億93百万円に対し、投資有価証券の売却による収入6億61百万円などにより、合計3億81百万円のマイナスとなり、前期比では4億36百万円増加しました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額5億19百万円、リース債務の返済による支出3億52百万円などの支出により、合計11億51百万円のマイナスとなり、前期比では1億73百万円減少しました。 ③ 生産、受注及び販売の実績当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製商品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、また受注生産形態をとらない製商品も多く、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。このため生産、受注及び販売の状況については、「① 経営成績の概況」におけるセグメント業績に関連付けて示しております。 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)伊藤忠建材㈱7,75819.56,97717.5 ④ 財政状態の概況 (資産)総資産は前連結会計年度末に比べ8億39百万円(前期末比1.6%)減少し、532億37百万円となりました。主な増減要因としましては、流動資産では、売上債権が25億60百万円減少した一方で、現金及び預金が29億81百万円増加したことなどにより、1億51百万円(同0.4%)の増加となりました。固定資産では、有形固定資産が1億5百万円減少したことや無形固定資産が6百万円減少したことに加え、投資その他の資産が8億78百万円減少したことなどにより、9億90百万円(同5.3%)の減少となりました。 (負債)負債は前連結会計年度末に比べ11億97百万円(前期末比7.1%)減少し、157億17百万円となりました。主な増減要因としましては、流動負債では、仕入債務が8億円減少したことに加え、未払費用が1億84百万円減少したことなどにより8億35百万円(同5.9%)の減少となりました。固定負債では、繰延税金負債が2億76百万円減少、またリース債務が1億14百万円減少したことなどにより、3億62百万円(同13.5%)の減少となりました。 (純資産)純資産は前連結会計年度末に比べ3億58百万円(前期末比1.0%)増加し、375億20百万円となりました。主な増減要因は、その他有価証券評価差額金が3億90百万円減少した一方で、利益剰余金が9億18百万円増加したことなどです。株主資本合計は335億72百万円となり、この結果、自己資本は365億95百万円、自己資本比率は68.7%となりました。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り及び予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ、合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り及び予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。なお、当社グループの連結財務諸表に影響を及ぼす可能性がある主な見積りとして、以下の会計処理があります。 (棚卸資産の評価)当社グループは、棚卸資産を取得原価で測定しておりますが、塩ビ・オレフィン等の汎用プラスチック樹脂を主原料としており、これらの原材料価格の変動を、適時に生産技術の向上により吸収できない場合、あるいは製品価格に転嫁できない場合や、市場環境の悪化により市場価格の下落が生じ、その結果として正味売却価額が取得原価より下落している場合には、当該正味売却価額で測定し、取得原価との差額を当期の費用として処理しております。品目ごとの回転期間又は滞留期間の閾値を超える棚卸資産については、過去の販売実績を基礎として見積りした今後の販売可能性に応じて、規則的に帳簿価額を切り下げています。そのため、市場環境が予測より悪化して棚卸資産の収益性が低下した場合には、簿価切下げが必要となる可能性があります。 (固定資産の減損)当社グループは、国内外において取引先のニーズに応えるため継続的な設備投資を行っておりますが、生産設備の稼働率が当初予定していた生産計画を大幅に下回り、投資額の回収が困難になる可能性があります。その結果として固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識および測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績の分析当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高は399億73百万円と、前期に比べ0.6%の増収となりました。利益面につきましては、棚卸資産の合理的な見積を更に進めたことにより、営業利益15億50百万円(前期比11.6%減)、経常利益18億82百万円(同11.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益14億66百万円(同14.0%減)となりました。当グループが主要マーケットとする国内住宅業界では、金利上昇による住宅取得意欲への影響に加え、資材価格高騰に伴う建設コスト増が続いており、新設住宅着工戸数の低水準での推移が予想されます。また、建設業界全体の構造的課題である人手不足と高齢化はさらに深刻化しており、生産性向上と技術継承は引き続き重要な経営課題となっています。こうした厳しい環境下においても、当グループは「2050年カーボンニュートラル」に向けた住宅の脱炭素化や、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)などの環境配慮型住宅の需要拡大、ワークスタイルの変化に対応したリモートワーク対応住宅、さらには災害に強いレジリエント住宅など、社会ニーズに応える商品開発と提案力強化を図ってまいります。また、ストック市場におけるリフォーム・リノベーション事業やアフターメンテナンス事業の拡充により、フロー依存からストック型ビジネスへの転換を加速させてまいります。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について当連結会計年度におけるわが国経済は、企業の生産活動が持ち直し設備投資が堅調に推移するとともに、賃金上昇を背景とした個人消費の改善および、インバウンド需要の増加等が見られるなど緩やかな回復基調となりました。一方で、政策金利の引き上げによる企業の資金調達コストの上昇や、資源価格の高騰、物価高の影響に加えて、米国の関税政策による世界経済減速の懸念が広がったことなどから、景気の先行きについては不透明な状況が続いております。当社グループに関連する住宅業界においては、持ち家や分譲住宅の減少が続く中、2025年4月の省エネ基準適合義務化や4号特例縮小といった法改正を前にした駆け込み需要が、同年3月に見られました。その結果、2024年度の新設住宅着工戸数は816千戸(前期比2.0%増)、床面積は62,830千平方メートル(同1.0%増)となりました。非住宅建築分野においては、事務所、工場および倉庫の減少が見られ、同年度の民間非居住建物着工床面積は34,744千平方メートル(同10.5%減)となりました。 〔新設住宅着工および民間非居住建物着工の推移〕 2020年度2021年度2022年度2023年度2024年度前年比 増減数前年比 増減率新設住宅着工着工戸数(千戸)812866861800816162.0%着工面積(千㎡)66,29971,16168,65162,19562,8306351.0%民間非居住建物着工着工戸数(千戸)6162635958△1△1.1%着工面積(千㎡)40,04043,73843,29638,83234,744△4,087△10.5% (出典:国土交通省) ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析当社グループは、円滑な営業活動のための流動的な資金確保と長期的かつ安定的な資金調達を基本とし、資本効率にも考慮したうえで、運転資金及び設備投資資金については、自己資金又は金融機関からの借入による調達を行っております。また、事業展開等に伴う資金需要に機動的に対応するため、十分な現金及び現金同等物を保有しております。(単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減額営業活動によるキャッシュ・フロー795(2,796)4,435(2,434)3,640(△362)投資活動によるキャッシュ・フロー△817△381436財務活動によるキャッシュ・フロー△978△1,151△173現金及び現金同等物に係る換算差額8578△7現金及び現金同等物の増減額(△は減少)△915(1,085)2,981(980)3,896(△105)現金及び現金同等物の期首残高12,11911,203△915現金及び現金同等物の期末残高11,203(13,204)14,184(12,184)2,981(△1,020) (注)( )内は期末休日要因を除いた実質ベースの金額であります。 営業活動によるキャッシュ・フローは、44億35百万円のプラスとなりました。前期比では36億40百万円増加しました。投資活動によるキャッシュ・フローは、機械設備等の有形固定資産の取得による支出7億93百万円などにより、3億81百万円のマイナスとなり、前期比では4億36百万円増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額5億19百万円などにより11億51百万円のマイナスとなり、前期比では1億73百万円減少しました。これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は、141億84百万円となり、前期比では29億81百万円(前期末比26.6%)増加しました。現金及び現金同等物の自己資本に対する比率は、38.8%(同8.0%増)となりました。また、期末休日調整後のフリーキャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計)は、前期末比75百万円増加し、20億53百万円となりました。インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)は344.7(同144.6増)となりました。当連結会計年度末における財政状態は、次のとおりであります。(単位:百万円) 前連結会計年度末当連結会計年度末増減額 流 動 資 産35,30335,454151 固 定 資 産18,77317,783△990資 産 合 計54,07653,237△839 流 動 負 債14,22913,394△835 固 定 負 債2,6852,323△362負 債 合 計16,91415,717△1,197純 資 産 合 計37,16237,520358 当連結会計年度において親会社株主に帰属する当期純利益14億66百万円を計上したことなどにより、株主資本合計は335億72百万円(前期末比2.3%増)となりました。この結果、自己資本は365億95百万円(同0.7%増)となり、自己資本比率は68.7%(前期比1.5%増)となりました。なお、時価ベースの自己資本比率は30.5%(同2.7%減)であります。
事業リスク
- 住宅市場の変動フクビ化学工業グループは、住宅建築資材の生産・販売を主要事業としているため、個人消費の動向、住宅関連税制の変更、金利の変動などが、新築やリフォームの需要に大きく影響します。需要が減少した場合、固定資産や棚卸資産の価値が下がり、減損損失や評価損が発生し、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 原材料価格の変動主要製品の原料は塩ビやオレフィンなどの汎用プラスチック樹脂であり、これらの原材料価格が市場で変動するリスクがあります。原材料価格の上昇を、生産技術の改善で吸収できなかったり、製品価格に転嫁できなかったりした場合、利益率が低下し、経営成績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 大規模災害の影響生産拠点や物流拠点の中核が福井県に集中しているため、この地域で地震、台風、豪雪などの大規模災害が発生した場合、事業活動が中断したり、生産設備が損壊したり、物流機能が麻痺したりする可能性があります。これにより、製品の供給が滞り、売上の減少や復旧費用が発生し、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】当社グループの経営成績及び財務状態などに重要な影響を及ぼす可能性のある主なリスクは次のとおりです。当社グループは、各種リスクの所在、発生の可能性並びにその影響度を適切に分析し、リスクの低減、移転並びに回避に努める一方、発現時には逸早く認識し、迅速かつ的確な対応ができるよう体制の整備に努めています。なお、下記事項には、将来に関する事項が含まれますが、当該事項は当連結会計年度末現在において当社グループ自ら判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限定されるものではありません。 (1) 事業環境の変化による影響当社グループは、住宅建築資材の生産・販売を中核事業としています。このため、個人消費動向、住宅関連税制・消費税の改定並びに長期金利の動向等は、戸建住宅やマンション等の集合住宅の新築・増改築需要に影響を及ぼし、その結果、帳簿価額を回収できないと判断された場合には、固定資産や棚卸資産に対する減損損失や評価損の計上により、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原材料の市況変動による影響当社グループの主要製品は、塩ビ・オレフィン等の汎用プラスチック樹脂を主原料としており、これらの原材料価格の変動を、適時に生産技術の向上により吸収できない場合、あるいは製品価格に転嫁できない場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 販売先の信用悪化による影響当社グループは、大手建材問屋あるいは大手商社を主たる販売先とし、取引信用保険の活用等により信用補完を実施する一方で、意図しない集中が発生しないように、信用リスクの分散にも努めていますが、販売先の予期せぬ信用悪化により貸倒リスクが顕在化した場合には、追加的な損失や引当金の計上が必要となり、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 製造物責任による影響当社グループでは、開発製品等が、予期しない品質問題等により大規模な補償問題を引き起こす可能性があると認識しています。そのため、品質管理基準を明定し、また、開発工程で厳格な品質管理に努める一方、必要に応じて賠償責任保険を付保していますが、補償金額あるいは補償範囲が、想定の範囲を超えた場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 大規模災害等による影響当社グループの生産拠点並びに物流拠点の中核は福井県に所在しています。拠点の分散化には配慮していますが、福井県で地震、台風、豪雪等の大規模災害が発生した場合には、事業活動の中断、生産設備の壊滅、物流機能の麻痺等により、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、パンデミックや大規模災害により当社グループの基幹事業(製品)に係るサプライチェーンが寸断あるいは大きく毀損した場合にも、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 法規制による影響当社グループの事業活動は、環境、製造物責任、知的財産権、建設業、労務等各種の法令、規則の適用を受けます。関連法規の制定、改変には、その適時把握と事前の対応準備に努めていますが、関連法規の改変等は、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 情報セキュリティによる影響当社グループは、様々な事業活動を通じ、多数の個人情報や機密情報を保有しています。これらの情報については社内規程のもと管理には万全を期しておりますが、万一情報が流出した場合には、社会的信用の失墜や損害賠償請求等により、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、不正アクセスやサイバー攻撃などにより事業が停止した場合、売上高の減少、在庫の増加及び損失の発生等により、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、内部統制システムの再構築を進めておりますが、リスクの抽出、評価、対策の検討・実施並びに効果の検証のプロセスを重ねながら、引続きリスク管理態勢の強化を図っております。