7808

シー・エス・ランバー(7808)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

その他製品 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • プレカット加工と販売
    シー・エス・ランバーグループは、木造住宅の主要な工法である在来工法とツーバイフォー工法に対応した木材のプレカット加工(工場で事前に木材をカット・加工すること)と、その製品の販売を行っています。これにより、建築現場での作業効率を高め、品質の安定化と工期短縮、コスト削減に貢献しています。
  • 建築請負事業
    木造の戸建住宅や、保育園・介護施設などの木造一般建築物の建築を請け負っています。設計から施工までを一貫して手掛けることで、顧客のニーズに応じた多様な建築物を提供し、安定した収益源としています。
  • 不動産賃貸事業
    事業用の不動産(オフィスや店舗など)や居住用の不動産(アパートやマンションなど)の賃貸および管理を行っています。特に介護施設や保育所向けの賃貸に注力しており、安定的な賃料収入を得ることで、グループ全体の収益基盤を強化しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • プレカット事業
    この事業は、木造住宅の骨組みとなる木材を工場で事前に加工し、販売するものです。最新年度の売上高は約140.57億円、営業利益は約7.46億円と、グループの主要な収益源であり、効率的な生産体制と品質の安定性が強みです。
  • 建築請負事業
    木造の戸建住宅や、介護施設・保育所などの木造一般建築物の設計から施工までを一貫して請け負う事業です。最新年度の売上高は約51.37億円、営業利益は約3.69億円であり、顧客の多様なニーズに応えることで安定した受注を確保しています。
  • 不動産賃貸事業
    事業用・居住用不動産の賃貸と管理を行う事業で、特に介護施設や保育所向けの賃貸に注力しています。最新年度の売上高は約11.23億円、営業利益は約5.79億円と、売上規模は小さいものの高い利益率を誇り、安定的な収益基盤を支えています。
2025-05 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
PrecutReportableSegment 事業 141 7 5.3%
ConstructionContractingReportableSegment 事業 51 4 7.2%
RealEstateLeaseReportableSegment 事業 11 6 51.6%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,273 文字
3 【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社8社、非連結子会社1社(協同組合シー・エス・コープ)で構成されております。連結子会社は、株式会社シー・エス・物流、株式会社なのはなハウジング、株式会社シー・エス・ホーム、株式会社シー・エス・マテリアル、株式会社シー・エス・リアルエステート、株式会社シー・エス・不動産リース、株式会社シー・エス・ビルド及び連結在外子会社であるCSL CAD VIETNAM COMPANY LIMITEDであり、プレカット事業、建築請負事業及び不動産賃貸事業を主な事業としております。 当社及び当社の主な関係会社の事業における当社及び主な関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 (1) プレカット事業在来(木造軸組)工法及びツーバイフォー工法※1における木材のプレカット加工※2、並びにツーバイフォー工法におけるパネルの製造と、製品の販売及び建て方工事の請負を行っております。※1 在来工法とツーバイフォー工法の特長在来工法は、柱と梁を組み合わせて屋根などを支える工法で、間取りやデザインの自由度が高い。ツーバイフォー工法は、壁・床・天井・屋根パネルを組み合わせて家を支える工法で、一般に強度が高い。※2 プレカット加工のメリット①機械加工のため、手作業に比べて品質が安定する。②現場での加工が必要ないため、工期が短縮する。③人件費の削減によるコストダウンが可能。(2) 建築請負事業木造戸建住宅及び木造一般建築物の建築の請負を行っております。(3) 不動産賃貸事業事業用・居住用不動産の賃貸及び管理を行っております。(4) その他事業戸建住宅の開発と分譲販売を行っております。 事業内容と各グループ会社の位置付けは以下のとおりであります。事業セグメントの名称事業内容各グループ会社の位置付けプレカット事業在来工法・ツーバイフォー工法における木材のプレカット加工及び販売 ツーバイフォー工法におけるパネルの製造及び販売 建て方工事の請負当社プレカット加工及び販売株式会社シー・エス・物流製品配送株式会社シー・エス・マテリアル製材及びプレカット加工CSL CAD VIETNAM COMPANY LIMITEDツーバイフォー工法のCAD入力株式会社シー・エス・ビルド建て方工事の請負建築請負事業木造戸建住宅・木造一般建築物の建築請負当社木造戸建住宅の建築株式会社なのはなハウジング木造戸建住宅の建築株式会社シー・エス・ホーム木造戸建住宅の建築木造一般建築物の建築不動産賃貸事業事業用・居住用不動産の賃貸及び管理当社株式会社シー・エス・不動産リース株式会社シー・エス・物流株式会社なのはなハウジング株式会社シー・エス・ホーム株式会社シー・エス・マテリアルその他事業戸建住宅の開発と分譲販売株式会社シー・エス・リアルエステート 〔事業系統図〕 事業の内容を事業系統図によって示しますと、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
原材料価格の変動リスクがあり、販売価格の見直しを常に行う必要があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 設備
プレカット加工機などの生産設備が必要であり、初期投資が大きいと考えられる。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:住宅市況の変動 / 各種法規制及び許認可によるリスク / 事業エリアの集中
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

シー・エス・ランバーは、特定のブランド力、特許、規制ライセンス、または独占的な知的財産に関する顕著な情報を持たない。無形資産による競争優位性は確認できない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

木材加工製品の顧客は、特定の仕様や品質要求を満たすサプライヤーに依存する可能性がある。しかし、一般的に木材業界は代替サプライヤーへの切り替えコストが低い傾向にあり、強いスイッチング・コストは確認できない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

同社の事業モデルは、ユーザー数の増加によって製品やサービスの価値が増加するネットワーク効果を生み出す性質のものではない。顧客基盤の拡大が直接的な価値向上に繋がる構造ではない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

木材の調達ルートや加工技術における効率化の可能性はあるが、業界全体として構造的なコスト優位性を確立している証拠は乏しい。規模の経済や独自の調達網による顕著なコスト削減は確認できない。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

木材加工業界は多数のプレイヤーが存在する競争環境であり、シー・エス・ランバーが業界規模に対して最適化された少数寡占を形成しているとは言えない。一定の規模は持つものの、圧倒的な市場シェアや効率規模の優位性は限定的。

  • プレカット加工の効率性
    木材のプレカット加工を機械で行うことで、手作業に比べて品質が安定し、現場での加工が不要になるため工期が短縮されます。これにより人件費の削減も可能となり、コスト競争力と生産効率の向上に繋がっています。
  • 首都圏に特化した事業展開
    事業エリアを首都圏(千葉県、東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県南部)に集中させることで、工場立地や配送コストを最適化し、効率的な事業運営を実現しています。人口減少が緩やかな首都圏での需要を安定的に取り込む戦略です。
  • 多角的な事業ポートフォリオ
    プレカット事業、建築請負事業、不動産賃貸事業を組み合わせることで、特定の事業に依存しない安定した収益構造を構築しています。特に不動産賃貸事業は、景気変動の影響を受けにくい安定収入源として機能しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針「Customer Satisfaction through Lumber」(木材を通じて顧客に満足いただける取引に徹する)を社是とし、社是から社名をシー・エス・ランバー(C.S. LUMBER)といたしました。具体的には以下の経営理念を経営の基本方針として事業に取り組んでおります。(経営理念)一、我社は、木造住宅資材の販売流通を通して社会に貢献する。二、我社は、顧客満足と会社の繁栄、社員の幸福を一致させる。三、我社は、数値に基づく行動と現場主義の徹底を行動原理とする。 (2)中長期的な経営戦略<プレカット事業を基盤としつつも、プレカット事業の枠にとらわれることなく、創意工夫で多様な収益源を創りながら、事業の拡大、成長を続ける企業集団を目指す>「シー・エス・ランバーVISION 2032」を掲げ、その達成に向けて取り組んでおります。日本経済の先行きは、雇用・所得環境の改善、個人消費やインバウンド需要の回復の動きが見られるなど、景気は緩やかな回復基調が見られる一方で、原材料価格やエネルギー価格の高騰、金利上昇懸念等の影響により、依然として先行き不透明な状況が続いております。住宅関連業界におきましては、中長期的に、人口・世帯数の減少による住宅需要の減少、大工就業者の高齢化に伴う人材不足などが予想され、企業間の競争激化、業界再編が進むと考えております。住宅建築価格の上昇傾向を背景に住宅取得マインドが低下しているため、戸建てを中心に新設住宅着工戸数が伸び悩んでおり、厳しい事業環境となっております。こうした課題に対処するために、セグメント別に施策を展開してまいります。 ①セグメント別の施策(プレカット事業)サイディング(外壁材)のプレカット事業を早期に軌道に乗せてまいります。構造材プレカット営業と連携して提案力強化による受注先を確保し、シナジー効果による全体としての受注拡大を図ってまいります。構造材プレカット営業に加えて、建て方工事や内装工事等も併せて材工一体での提案、構造材以外の建築資材(外壁材等)の提案等、顧客のニーズ・課題に対しトータルで提案できる営業力の強化を図ってまいります。プレカット加工機の刷新による省人化や無人化ライン機の導入を計画・実施し、更なる原価低減と歩留まりの追求を進め、コスト競争力を徹底的に高めてまいります。また同時に製販連携強化による付加価値の最大化を図ってまいります。ドライバー人財の積極登用と育成に注力し、IT・DⅩ活用も進めながら更なる配送効率の向上・合理化に努めてまいります。 (建築請負事業)プレカット事業との連携を強化し、将来的な大工職人不足に備えて職人人財を積極的に登用し多能的技術職の育成に取り組み、材工一体での受注拡大やエリア拡大に対応する体制構築と同時にIT・DⅩ活用による施工管理の効率化・合理化を進めてまいります。都市部を中心に施工エリアを拡大し受注拡大に努めるとともに、既存取引先への提案力の強化に加え、新規取引先の不動産会社や工務店の開拓、紹介ルートの確保等、営業体制の再構築に努めてまいります。脱炭素等、社会の持続可能性や企業の社会的責任に対する意識が高まっており、都市(まち)の木造化促進法により木材利用の拡大が見込まれる大型木造施設も積極的に受注し、アパート・保育所建築等で蓄積した大型木造建築ノウハウとブランド力をフル活用してまいります。 (不動産賃貸事業)経営基盤の安定化のため、駅近の収益物件や不動産販売事業における将来の戸建て分譲候補地の取得を積極的に進め、安定した賃貸収入を確保してまいります。首都圏では待機児童の解消が進み、当社主力賃貸物件である保育所開設の拡大が望みにくい環境下にありますが、随時募集状況を確認し、新規保育所開設を増やすよう取り組んでまいります。なお、当連結会計年度においては、2026年4月開所予定の保育所2箇所の土地を取得し、開設に向けた準備を進めております。 (その他事業)不動産販売事業では、計画的に分譲用地の確保を行い安定的に分譲販売を行っていくべく販売仲介企業との連携強化を図ってまいります。不動産賃貸事業におけるアパート等の収益物件用地をしかるべきタイミングで分譲用地へと活用していく比較的中長期の販売計画も含めて、分譲用地の確保を進めてまいります。 ②その他の取組み将来の経営幹部の育成、女性社員の活躍促進に向けた環境整備に取り組み、社員の知識向上・スキルアップを図る教育態勢の構築を進めてまいります。加えて、リスク管理態勢の強化、グループ企業間の連携強化を通し、永続的に発展できるよう企業価値を高めてまいります。 (3)目標とする経営指標中長期的には、住宅着工戸数が減少していく見込みの中、木材価格の低下、競合との競争が激しくなることが予想されます。その中で、安定的な利益確保を進め経常利益率12.0%を確保し、自己資本利益率10.0%以上の利益率を維持できる企業をめざします。また投資を継続しつつ借入金の返済を推進し財務体質の改善を図ってまいります。「中期経営計画2028」では、全社員が目標に向かって進み、日ごろから工夫と改善を繰り返すことを習慣にし数値に基づく行動をすることで、永続的に成長を続ける強い企業集団になることを目指します。2026年5月期の通期業績予想としましては、セグメント別施策の確実な推進による増収を見込んでおりますが、収益構造改革のための工場無人化投資、大工職人・ドライバー育成等の人的資本拡充のための投資、居住用賃貸不動産取得時における控除対象外消費税や不動産取得税の増加を見込んでおりますため、利益については2025年5月期と同水準と予想しております。そのため、売上高は22,100百万円、営業利益は1,800百万円、経常利益は1,700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,190百万円を目標としております。 2026年5月期売 上 高22,100百万円経常利益1,700〃経常利益率7.7%当期純利益1,190百万円 (注)業績見通しについては有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループは、「適正な価格による高品質商品の供給、的確な情報と真心のこもったサービスの提供により顧客の信頼を勝ち取ること」を経営理念とし「顧客に満足を戴ける取引に徹する」ことを社是としております。また、製材・加工から配送、建築業、不動産業までの一貫した価値提供が当社グループの強みでもあります。将来的な新設住宅着工戸数減少が予想される厳しい環境下ではありますが、環境問題や労働力不足等の社会的課題・社会的ニーズに対し、サイディングプレカットの展開や、構造材等の資材提供に加え、建て方工事等も併せて提供すること(材工一体)で、環境への取り組みと顧客の生産性向上に資する新たな価値創造を目指してまいります。建築請負事業に関しては、都市部へのエリア拡大と、特に環境とデザイン性に配慮した大型木造非住宅施設の受注に注力し、不動産賃貸事業・不動産販売事業に関しても、事業間連携をさらに強化し、幅広い分野で事業展開している強みを活かした積極的な投資を継続していくことで不動産のバリューアップに努めてまいります。また、当社グループは、今後これらセグメント別の施策を確実に推進し、企業運営に内在するリスクについて、随時、リスクの把握とその顕在化の予防に努めていくことこそが目標達成のための課題と捉えております。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針「Customer Satisfaction through Lumber」(木材を通じて顧客に満足いただける取引に徹する)を社是とし、社是から社名をシー・エス・ランバー(C.S. LUMBER)といたしました。具体的には以下の経営理念を経営の基本方針として事業に取り組んでおります。(経営理念)一、我社は、木造住宅資材の販売流通を通して社会に貢献する。二、我社は、顧客満足と会社の繁栄、社員の幸福を一致させる。三、我社は、数値に基づく行動と現場主義の徹底を行動原理とする。 (2)中長期的な経営戦略<プレカット事業を基盤としつつも、プレカット事業の枠にとらわれることなく、創意工夫で多様な収益源を創りながら、事業の拡大、成長を続ける企業集団を目指す>「シー・エス・ランバーVISION 2032」を掲げ、その達成に向けて取り組んでおります。日本経済の先行きは、雇用・所得環境の改善、個人消費やインバウンド需要の回復の動きが見られるなど、景気は緩やかな回復基調が見られる一方で、原材料価格やエネルギー価格の高騰、金利上昇懸念等の影響により、依然として先行き不透明な状況が続いております。住宅関連業界におきましては、中長期的に、人口・世帯数の減少による住宅需要の減少、大工就業者の高齢化に伴う人材不足などが予想され、企業間の競争激化、業界再編が進むと考えております。住宅建築価格の上昇傾向を背景に住宅取得マインドが低下しているため、戸建てを中心に新設住宅着工戸数が伸び悩んでおり、厳しい事業環境となっております。こうした課題に対処するために、セグメント別に施策を展開してまいります。 ①セグメント別の施策(プレカット事業)サイディング(外壁材)のプレカット事業を早期に軌道に乗せてまいります。構造材プレカット営業と連携して提案力強化による受注先を確保し、シナジー効果による全体としての受注拡大を図ってまいります。構造材プレカット営業に加えて、建て方工事や内装工事等も併せて材工一体での提案、構造材以外の建築資材(外壁材等)の提案等、顧客のニーズ・課題に対しトータルで提案できる営業力の強化を図ってまいります。プレカット加工機の刷新による省人化や無人化ライン機の導入を計画・実施し、更なる原価低減と歩留まりの追求を進め、コスト競争力を徹底的に高めてまいります。また同時に製販連携強化による付加価値の最大化を図ってまいります。ドライバー人財の積極登用と育成に注力し、IT・DⅩ活用も進めながら更なる配送効率の向上・合理化に努めてまいります。 (建築請負事業)プレカット事業との連携を強化し、将来的な大工職人不足に備えて職人人財を積極的に登用し多能的技術職の育成に取り組み、材工一体での受注拡大やエリア拡大に対応する体制構築と同時にIT・DⅩ活用による施工管理の効率化・合理化を進めてまいります。都市部を中心に施工エリアを拡大し受注拡大に努めるとともに、既存取引先への提案力の強化に加え、新規取引先の不動産会社や工務店の開拓、紹介ルートの確保等、営業体制の再構築に努めてまいります。脱炭素等、社会の持続可能性や企業の社会的責任に対する意識が高まっており、都市(まち)の木造化促進法により木材利用の拡大が見込まれる大型木造施設も積極的に受注し、アパート・保育所建築等で蓄積した大型木造建築ノウハウとブランド力をフル活用してまいります。 (不動産賃貸事業)経営基盤の安定化のため、駅近の収益物件や不動産販売事業における将来の戸建て分譲候補地の取得を積極的に進め、安定した賃貸収入を確保してまいります。首都圏では待機児童の解消が進み、当社主力賃貸物件である保育所開設の拡大が望みにくい環境下にありますが、随時募集状況を確認し、新規保育所開設を増やすよう取り組んでまいります。なお、当連結会計年度においては、2026年4月開所予定の保育所2箇所の土地を取得し、開設に向けた準備を進めております。 (その他事業)不動産販売事業では、計画的に分譲用地の確保を行い安定的に分譲販売を行っていくべく販売仲介企業との連携強化を図ってまいります。不動産賃貸事業におけるアパート等の収益物件用地をしかるべきタイミングで分譲用地へと活用していく比較的中長期の販売計画も含めて、分譲用地の確保を進めてまいります。 ②その他の取組み将来の経営幹部の育成、女性社員の活躍促進に向けた環境整備に取り組み、社員の知識向上・スキルアップを図る教育態勢の構築を進めてまいります。加えて、リスク管理態勢の強化、グループ企業間の連携強化を通し、永続的に発展できるよう企業価値を高めてまいります。 (3)目標とする経営指標中長期的には、住宅着工戸数が減少していく見込みの中、木材価格の低下、競合との競争が激しくなることが予想されます。その中で、安定的な利益確保を進め経常利益率12.0%を確保し、自己資本利益率10.0%以上の利益率を維持できる企業をめざします。また投資を継続しつつ借入金の返済を推進し財務体質の改善を図ってまいります。「中期経営計画2028」では、全社員が目標に向かって進み、日ごろから工夫と改善を繰り返すことを習慣にし数値に基づく行動をすることで、永続的に成長を続ける強い企業集団になることを目指します。2026年5月期の通期業績予想としましては、セグメント別施策の確実な推進による増収を見込んでおりますが、収益構造改革のための工場無人化投資、大工職人・ドライバー育成等の人的資本拡充のための投資、居住用賃貸不動産取得時における控除対象外消費税や不動産取得税の増加を見込んでおりますため、利益については2025年5月期と同水準と予想しております。そのため、売上高は22,100百万円、営業利益は1,800百万円、経常利益は1,700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,190百万円を目標としております。 2026年5月期売 上 高22,100百万円経常利益1,700〃経常利益率7.7%当期純利益1,190百万円 (注)業績見通しについては有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループは、「適正な価格による高品質商品の供給、的確な情報と真心のこもったサービスの提供により顧客の信頼を勝ち取ること」を経営理念とし「顧客に満足を戴ける取引に徹する」ことを社是としております。また、製材・加工から配送、建築業、不動産業までの一貫した価値提供が当社グループの強みでもあります。将来的な新設住宅着工戸数減少が予想される厳しい環境下ではありますが、環境問題や労働力不足等の社会的課題・社会的ニーズに対し、サイディングプレカットの展開や、構造材等の資材提供に加え、建て方工事等も併せて提供すること(材工一体)で、環境への取り組みと顧客の生産性向上に資する新たな価値創造を目指してまいります。建築請負事業に関しては、都市部へのエリア拡大と、特に環境とデザイン性に配慮した大型木造非住宅施設の受注に注力し、不動産賃貸事業・不動産販売事業に関しても、事業間連携をさらに強化し、幅広い分野で事業展開している強みを活かした積極的な投資を継続していくことで不動産のバリューアップに努めてまいります。また、当社グループは、今後これらセグメント別の施策を確実に推進し、企業運営に内在するリスクについて、随時、リスクの把握とその顕在化の予防に努めていくことこそが目標達成のための課題と捉えております。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善の動きが続く中で、個人消費の持ち直しが見られるなど、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方、物価上昇の継続が消費者マインドの下振れを通じて個人消費に及ぼす影響や、日銀の金融政策動向の影響も懸念され、依然として先行きは不透明な状況が続いております。当社グループが属する住宅関連業界におきましては、新設住宅着工戸数が2024年6月から2025年5月までの累計では4.0%減となり、建築資材・労務費等の高騰による住宅建築価格の上昇や、日銀の政策金利引き上げによる住宅ローン金利上昇懸念などを背景に住宅取得マインドが低下していると考えられ、今後の経営環境は益々厳しさを増していくものと懸念しております。このような状況のもと、当社グループは、営業力強化、徹底した歩留り追求、配送効率向上に努めてまいりました。また、建て方工事・フレーミング工事・内装工事等と併せて材工一体での提供による安定的取引の推進、木材以外の建築資材販売強化、サイディング(外壁材)プレカット参入準備等を進めてまいりました。その結果、当連結会計年度の売上高は20,673百万円(前年同期比2.2%減)、営業利益は1,774百万円(同18.4%減)、経常利益は1,680百万円(同19.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,157百万円(同19.3%減)となりました。 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 a) プレカット事業当セグメントにおきましては、取引先への地道な営業活動を行ってまいりましたが、新設住宅着工戸数減と受注競争激化の影響を受けて出荷棟数が減少し、厳しい事業展開となりました。1棟当りの利益率へのこだわりを持った活動、製材や配送の一部を内製化している強みを活かした歩留まり追求、配送効率向上に努めてまいりました。プレカット事業の合計出荷棟数は、5,485棟(同11.4%減)、出荷坪数は、222千坪(同6.4%減)と前年同期を下回る結果となりました。部門別としましては、在来部門は出荷棟数4,080棟(同10.7%減)、出荷坪数142千坪(同9.1%減)、ツーバイフォー部門は出荷棟数1,405棟(同13.6%減)、出荷坪数80千坪(同1.1%減)となりました。その結果、売上高は15,249百万円(同6.9%減)、セグメント利益は745百万円(同42.0%減)となりました。 b) 建築請負事業当セグメントにおきましては、既存の取引先からの受注棟数増に向けた営業強化、新規先開拓、エリア拡大に努め、着工棟数199棟、うち、大型木造施設は23棟となりました。完工棟数は、前期着工済みを含め153棟、うち、大型木造施設は10棟となりました。また、千葉県四街道市の1,000坪超の木造福祉施設や保育園等の大型非住宅施設完工、追加オプション工事施工など採算を重視した積算で利益率の改善に努めてまいりました。その結果、売上高は5,170百万円(同17.3%増)、セグメント利益は369百万円(同22.2%増)となりました。 c) 不動産賃貸事業当セグメントにおきましては、賃貸物件を8物件取得し、保育所21物件、その他の賃貸施設34物件(うち1物件については当連結会計年度は取得のみ)から安定した賃料収入を維持しております。また、2026年4月開所予定の保育所2箇所の土地を取得し、開設に向けた準備を進めております。その結果、売上高は1,123百万円(同22.6%増)、セグメント利益は579百万円(同20.8%増)となりました。 d) その他事業当セグメントには、不動産販売事業を区分しております。不動産販売事業におきましては、土地14区画、建売住宅1戸を販売したものの、固定費を回収するには至らずセグメント損失となりました。その結果、売上高は356百万円(同38.6%減)、セグメント損失は1百万円(前年同期はセグメント利益25百万円)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,810百万円(35.4%)減少し、3,311百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 a) 営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動の結果得られた資金は2,155百万円(前年同期は2,005百万円の獲得)となりました。これは主に、売上債権及び契約資産の増加額196百万円、法人税等の支払額550百万円等の減少要因があったものの、税金等調整前当期純利益1,684百万円、減価償却費420百万円、棚卸資産の減少額345百万円、仕入債務の増加額361百万円等の増加要因があったことによるものであります。 b) 投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動の結果使用した資金は5,547百万円(前年同期は2,307百万円の使用)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出1,829百万円、不動産賃貸事業における賃貸施設の新規取得を中心とした固定資産の取得による支出3,769百万円等の減少要因があったことによります。 c) 財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動の結果獲得した資金は1,585百万円(前年同期は34百万円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出1,648百万円、長期借入金の返済による支出612百万円、社債の償還による支出280百万円、リース債務の返済による支出76百万円、及び配当金の支払額147百万円等の減少要因があったものの、短期借入れによる収入1,030百万円、長期借入れによる収入3,332百万円の増加要因があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a) 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)プレカット事業13,975,82791.2建築請負事業--不動産賃貸事業--その他事業--合計13,975,82791.2 (注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。2.金額は、販売価格によっております。 b) 受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)プレカット事業14,114,07797.23,103,674101.9建築請負事業5,291,608100.02,098,394107.9不動産賃貸事業----その他事業----合計19,405,68597.85,202,069104.2 (注) セグメント間取引については相殺消去しております。 c) 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)プレカット事業14,056,98291.6建築請負事業5,137,136119.6不動産賃貸事業1,122,506122.6その他事業356,47961.3合計20,673,10497.8 (注) セグメント間取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容a) 財政状態の分析当連結会計年度末における総資産の残高は、前連結会計年度末に比べて3,405百万円(14.5%)増加し、26,938百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べ212百万円(2.2%)減少し、9,569百万円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産が211百万円増加したものの、現金及び預金が111百万円、販売用不動産が198百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ3,618百万円(26.3%)増加し、17,368百万円となりました。これは主に、賃貸不動産(純額)が3,478百万円増加したこと等によるものであります。 当連結会計年度末の負債の残高は、前連結会計年度末に比べて2,404百万円(18.2%)増加し、15,649百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べ147百万円(1.8%)減少し、7,937百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が363百万円増加したものの、短期借入金が618百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ2,551百万円(49.5%)増加し、7,711百万円となりました。これは主に、長期借入金が2,637百万円増加したこと等によるものであります。 当連結会計年度末の純資産の残高は、前連結会計年度末に比べて1,001百万円(9.7%)増加し、11,289百万円となりました。これは主に、配当金の支払いによる減少があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益計上によって利益剰余金が1,009百万円増加したこと等によるものであります。 この結果、自己資本比率は41.9%(前連結会計年度末は43.7%)となりました。 b) 経営成績の分析プレカット事業の出荷棟数は受注競争の激化などの影響により前年同期と比べ減少となったほか、1棟当たりの単価についても低位で推移いたしました。建築請負事業についてはエリア拡大に加え、とりわけ大型物件が倍増したことにより売上高が増加し、採算を重視した積算の改善などにより1棟当たりの利益も向上いたしました。不動産賃貸事業においては新規賃貸物件取得により売上高・利益ともに増加いたしました。その結果、当連結会計年度の売上高は20,673百万円(同2.2%減)、営業利益は1,774百万円(同18.4%減)となりました。当連結会計年度の経常利益は、営業外収益102百万円、営業外費用196百万円の計上により1,680百万円(同19.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税等合計526百万円を計上したことから1,157百万円(同19.3%減)となりました。なお、当連結会計年度の財政状態及び経営成績の詳細につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析・検討内容につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 b) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの資金需要の主なものは、運転資金、販売用不動産の取得、プレカット製品生産設備の新設及び更新、並びに賃貸用不動産の取得であります。調達手段は、主として金融機関からの借入金によっております。当連結会計年度末の有利子負債は10,285百万円となりました。有利子負債につきましては、当社グループの事業活動により獲得するキャッシュ・フローから返済を行う方針であります。(有利子負債の内訳)短期借入金2,200百万円社債580〃長期借入金7,175〃長期未払金120〃リース債務209〃 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、資産及び負債または損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績等の連結財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りのうち、特に重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

事業リスク

  • 住宅市況の変動リスク
    プレカット事業と建築請負事業は、木造戸建住宅の着工戸数に大きく影響されます。景気や金利、税制、人口減少などの要因で住宅需要が低下すると、着工戸数が減少し、グループ全体の業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 事業エリア集中によるリスク
    事業展開が首都圏に集中しているため、この地域の景気動向、経済環境、住宅需要、地価動向などがグループの業績に直接的な影響を与えます。特定の地域に依存することで、地域特有のリスクに晒される可能性があります。
  • 原材料価格の変動リスク
    主要な原材料である木材の多くを海外からの輸入に頼っているため、為替変動や輸出国の情勢によって調達コストが変動するリスクがあります。木材価格の高騰は、製品の原価を押し上げ、利益率を圧迫する可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|4,931 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1) 住宅市況の変動について当社グループの営むプレカット事業及び建築請負事業は住宅着工戸数の中でも木造戸建住宅(木造アパートを含む)戸数の動向に大きく影響を受けます。そのため、景気動向、金利動向、地価動向及び物価動向の変動、消費税及び住宅減税等の税制変更、公的融資制度の変更・廃止、少子化による人口減少などにより、消費者の需要が低下した場合には、住宅着工戸数の変動を招き、当社グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。また、当社グループでは、不動産賃貸事業を営んでおり、主に介護施設事業者及び保育所事業者に不動産賃貸を行っております。今後、賃貸料の減額、契約解除等が発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。リスクへの対応策として、建て方の体制強化、住宅のみならず非住宅建築や大型木造建築・ログハウス等のさらなる拡大、営業部門の強化、物流の効率化など種々の施策を打ち出すことにより、プレカット事業も建築請負事業も受注の維持拡大と経営基盤作りに努めております。不動産賃貸事業では、新規の賃貸開始前に保育所事業者に関する情報を収集して与信判断するとともに、介護事業を含めて事業者の分散を図っております。 (2) 各種法規制及び許認可によるリスク当社グループの営む事業は、「建設業法」、「建築基準法」、「宅地建物取引業法」、「都市計画法」、「貨物運送業法」、「廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)」などの法令の他、各自治体制定の条例などによる規制を受けております。今後これらの公的規制を強化する改正や、当社の事業に関連する法規の新設等がなされた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは法令改正などのデータベースを日常的に取得し確認するとともに、顧問弁護士事務所、行政書士事務所、司法書士事務所などの専門家の情報や意見も入手し、月1回開催しているコンプライアンス推進委員会で法務リスクの検討も行っております。 (3) 事業エリアの集中について当社グループの事業展開は対象エリアを首都圏とし、工場立地(千葉県東金市及び山武市)及び配送コストの利益への影響を勘案し、その中でも特に千葉県及びそれに隣接する地域(東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県南部の1都4県)を中心としております。したがって、当社グループの経営成績は首都圏内の景気動向、経済環境、住宅需要、地価動向等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。ただし、今後全国的に人口や世帯数が減少していく中で、1都4県は人口減少率では他地域よりも低く、新設や建て替えなどの建築需要が他地域よりも見込めるため、引き続き1都4県戦略維持の方針を出しております。 (4) 他社との競合当社グループは木材の加工及び販売をはじめとする様々な事業を行っており、それぞれの事業において競合会社との間で競争状態にあります。したがって、当社グループの商品・サービスの品質・価格・営業力等について競合会社より優位に立てない場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。品質・価格等で優位に立つために、木材歩留り率向上、機械加工効率や作業効率改善による生産性向上、販売先の拡大・多様化と利益率確保、材料の樹種変更、材料費引き下げ、一括配送等の物流の効率化といった課題に対する追求を一層徹底してまいります。 (5) 原材料価格の変動について当社グループが扱う木材の多くは、海外から輸入しているため為替変動リスクや輸出国の情勢が当社グループの原材料の調達コストに影響を与える可能性があります。また、国内の住宅需要と海外の住宅需要によって、木材価格に影響する状況です。これに対して当社グループは、木材メーカーや木材商社との情報交換を密にし、価格変動リスクを最小限に抑える対策を講じており、販売価格の見直し等を常に行うことに努めています。引き続き、情報収集と適正価格の設定に努めてまいりますが、これらの対策がタイムリーに行われない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります (6) 品質について当社グループは木材加工製品及び建築請負業務等の品質管理に万全を期しておりますが、予期せぬ事情により重大な品質問題等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。品質問題が発生しないよう、プレカット事業では品質管理室が営業、設計、工場に対して日常の点検と指導を行い、また月1回開催している品質向上委員会で問題事例の再発防止策を協議し実施に移しております。建築請負事業では施工管理部が定期的に施工内容の検査を行っています。 (7) 生産設備のトラブルについて当社グループの営むプレカット事業においては、プレカットCADデータをもとに自動的に木材を加工するプレカット加工機を利用し生産を行っております。加工機は定期的な点検、保守メンテナンスを実施しておりますが、万が一、加工機に重大なトラブルが生じ、品質不良、納期延期が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。機械稼働の維持には、設備技術部が中心的な役割を担っており、加工機にトラブルが発生した場合に速やかに修繕をするとともに、重大なトラブルを生じさせないために、工場で行っている定期的な点検、保守メンテナンスの統括・指導もしております。 (8) 建築請負事業における外注先について当社グループは、建築請負事業における施工面の大部分を外注に出しているため、万が一、建築請負数の増加に伴って当社グループの選定基準に合致する外注先を十分に確保できない場合や、外注先の経営不振等により工期が遅延した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクを軽減するために、外注先の確保につきましては、年間着工棟数、完工棟数を前年度などの早い段階で確定させ、必要施工能力に見合うよう外注先に工事のスケジュール化をしていただいております。また、職人不足が大きく影響する基礎工事については一部社内職人による内製化を実施し、大工工事については仕事の安定化を考慮し継続的な発注を行っております。更に季節的な繁忙期をずらすなどの工夫も行っております。外注先の経営不振による工期遅延を発生させないためには、各業種とも3社以上の複数外注先と取引をしており、少なくとも年に一度は外注先の経営者との面談を実施しております。 (9) 取引先の信用供与について当社グループは取引先に対する売上債権などの信用供与を行っており、信用リスクの顕在化を防ぐために適切な限度額を設定するなど、与信管理を徹底しておりますが、それでもなおリスクが顕在化する可能性があります。また信用リスクが顕在化した場合の損失に備えるため、一定の見積りに基づいて貸倒引当金を設定しておりますが、実際に発生する損失がこれを超過する可能性があります。したがって、こうした管理はリスクを完全に回避できるものではなく、顕在化した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。原材料である木材の供給不足による工事遅延など一部の取引先について信用リスクが高まる可能性があることから、与信額の見直しやこまめなコミュニケーション、建築現場での工事進捗確認など情報追加に努めるとともに、取引信用保険なども積極的に活用しております。 (10) 減損会計の適用について当社グループは木材加工の工場及び賃貸不動産を有しており、減損会計を適用しております。将来、当社グループが保有する固定資産について、経営環境の著しい悪化等による収益性の低下や市場価格の下落等により、減損損失が発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。受注の拡大に努め工場の稼働率を落とさないこと、計画的な修繕や保守メンテナンスにより賃貸不動産の価値を維持することなどにより、減損リスクが生じないように努めております。 (11) 個人情報について当社グループでは業務遂行上の必要性から、各事業において多くの個人情報を取り扱っております。これらの個人情報に関しては、「個人情報の保護に関する法律」をはじめ、関係する諸法令の遵守と適正な取扱いの確保に努めております。しかしながら、不測の事態により、万一、個人情報が外部へ漏洩した場合、当社グループの信用の失墜等及びそれに伴う売上高の減少や損害賠償費用の発生等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そこで法令を遵守するのみならず、当社グループで制定済みである「プライバシーポリシー」「個人番号及び特定個人情報の適正な取扱に関する基本方針」等に基づき、社員に対して意識向上の教育・啓蒙を行い、顧客の個人情報の保護を図っております。 (12) 災害の発生について当社グループの事業エリアである首都圏において、大規模な地震や風水害棟の自然災害、ウイルス等の感染症の流行、サイバー攻撃を含むテロ、犯罪、不正行為、戦争、火災、システム障害、重大な事故等の人的災害が発生した場合には、保有設備の復旧活動や製品の配送遅延、請負工事の納期遅延等により多額の費用が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。地球温暖化の影響による災害の甚大化による国内及び海外の木材産地、港湾、木材メーカーの工場等に災害被害が発生した場合には、木材の不足やサプライチェーンの停滞等により、当社グループの事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 訴訟リスクについて当社グループは様々な事業活動を行っており、それらが訴訟や紛争等の対象となる可能性があります。対象となった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。訴訟を回避すべく、取引先とトラブルが発生しないよう日頃から適正な業務運営に努めております。また月1回開催しているリスク管理委員会におきましても、訴訟につながる恐れもある大きなリスクの管理強化、低減策実行を図っております。 (14) 組織体制について① 特定人物への依存について当社グループの創業者で代表取締役社長である中井千代助は、最高経営責任者として経営方針や経営戦略の決定等、事業活動上の重要な役割を果たしております。現時点において同人が何らかの理由により経営者として業務を遂行できなくなった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社におきましては、同人に過度に依存することがないよう、強固な組織体制作りや合議制、権限委譲の推進を図っております。② 人財の確保について当社グループは、優秀な人財確保のため積極的な採用を行うとともに、社員の成長と会社の業績向上のため組織の活性化を行っております。また、事業に直結する木材・建築分野のみならず、専門性と知識・経験を有する総務・経理等の管理部門についても人財の確保を行っております。しかしながら、計画どおりに当社の求める人財が確保できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため専門家集団作りを目指して各社員が日々自己研鑽に努め、社内の教育研修制度を充実させ、必要な場合には外部からプロ人財を集めることも施策展開しております。

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