事業の概要
- 精密機械部品の製造販売黒田精工グループは、駆動システム、金型システム、機工・計測システムの3つの主要事業を展開しています。駆動システムでは、精密な動きを制御するボールねじやアクチュエータなどを製造し、半導体製造装置や電子デバイス分野に提供しています。金型システムでは、自動車業界向けの精密プレス型やモーターコアなどを手掛け、高い技術力で顧客のニーズに応えています。機工・計測システムでは、高精度な測定装置や研磨装置などを提供し、製造業の品質向上に貢献しています。
- 多岐にわたる製品群同社グループは、精密研削ボールねじ、転造ボールねじ、ボールねじアクチュエータ、XYステージ、ガイド、ギアといった駆動系の部品から、積層精密プレス型、精密金属プレス商品、モーターコアといった金型関連製品、さらには保持工具、ゲージ、平面研削盤、超精密鏡面研磨装置、超精密表面形状測定装置といった機工・計測機器まで、幅広い製品を提供しています。これらの製品は、それぞれ異なる産業分野の顧客に供給され、同社の収益源となっています。
- グローバルな生産・販売体制黒田精工グループは、日本国内だけでなく、ドイツ、韓国、米国、中国、マレーシアといった国々に製造・販売拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。例えば、駆動システム製品はドイツのJenaer Gewindetechnik GmbHが製造販売し、中国の平湖黒田精工有限公司が組立や加工の一部を担うなど、国際的な分業体制を構築しています。これにより、各地域の市場ニーズに合わせた製品供給と効率的な生産を実現しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 駆動システム事業の概要駆動システムは、精密な動きを制御する部品を製造・販売する事業です。主要製品には、精密研削ボールねじ、転造ボールねじ、ボールねじアクチュエータ、XYステージ、ガイド、ギアなどがあります。これらの製品は、主に半導体製造装置や各種分析関連装置、電子・デバイス分野で使用され、高い精度と信頼性が求められます。最新年度の売上高は63.58億円ですが、営業利益は-1.25億円と赤字でした。
- 金型システム事業の概要金型システムは、主に精密な金型やプレス製品を製造・販売する事業です。主要製品には、積層精密プレス型、精密金属プレス商品、モーターコアなどがあり、自動車業界を中心に幅広い顧客に提供されています。この事業は、当社グループの収益の柱の一つであり、最新年度の売上高は75.67億円、営業利益は5.81億円と、最も高い利益を上げています。
- 機工・計測システム事業の概要機工・計測システムは、高精度な工具や測定装置、研磨装置などを製造・販売する事業です。主要製品には、保持工具、ゲージ、平面研削盤、超精密鏡面研磨装置、超精密表面形状測定装置などがあります。これらの製品は、製造業における品質管理や生産効率向上に貢献しています。最新年度の売上高は33.58億円ですが、営業利益は-1.03億円と赤字でした。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| MotionControlsSystems | 事業 | 64 | -1 | -2.0% |
| Press | 事業 | 76 | 6 | 7.7% |
| Machine | 事業 | 34 | -1 | -3.1% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】当社グループは、当社、連結子会社7社、関連会社2社で構成されており、当社グループにおけるセグメントの事業内容及び各事業に携わっている関係会社は下記のとおりであります。KURODA JENA TEC HOLDINGS LTD.は2024年9月26日に解散及び清算を決定し、本書提出日時点において清算手続き中であります。なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げセグメントの区分と同一であります。 (1) 駆動システム・・・・主要な製品は精密研削ボールねじ、転造ボールねじ、ボールねじアクチュエータ、XYステージ、ガイド、ギア等であります。駆動システム製品は当社及びJenaer Gewindetechnik GmbH(ドイツ)が製造販売する他、韓国黒田精工㈱、KURODA JENA TEC,INC.(米国)及び平湖黒田精工有限公司が販売を担っております。また、平湖黒田精工有限公司においては、ボールねじやボールねじアクチュエータの組立や加工の一部を行っております。 (2) 金型システム・・・・主要な製品は積層精密プレス型、精密金属プレス商品、モーターコア等であります。金型システム製品は当社及びクロダプレシジョンインダストリーズ(M)が製造販売する他、Jenaer Gewindetechnik GmbHにおいてはプレス商品の販売を、平湖黒田精工有限公司においては金型のメンテナンス及び金型の販売を行っております。また、一部の製品をグループ会社間でも販売・仕入を行っております。持分法適用関連会社である日本金型産業㈱は製造工具を、紅忠黒田ラミネーション㈱はプレス製品を当社へ納入しております。 (3) 機工・計測システム・・・・主要な製品は保持工具、ゲージ、平面研削盤、超精密鏡面研磨装置、超精密表面形状測定装置等であります。機工・計測システム製品は当社が製造・販売・コンプレッサーのメンテナンスを行う他、一部を平湖黒田精工有限公司において販売、㈱ゲージングにおいて製造・販売を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。※1.系統図内では下記のとおり企業名を略して記載しております。JGWT Jenaer Gewindetechnik GmbH(ドイツ)KJTI KURODA JENA TEC,INC.(米国)2.2024年10月1日付で当社を吸収合併存続会社、クロダインターナショナル株式会社を吸収合併消滅会社とする吸収合併を行っております。3.KURODA JENA TEC HOLDINGS LTD.は清算手続き中のため記載しておりません。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 顧客からの個別仕様による受注請負型製品であり、精密技術を評価されているため |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 高精度な加工・計測技術と永年の経験を有する優秀な技術者・技能者群が基本 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 高い(依存) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:特定業種への販売依存 / 短納期化への対応不足 / 技術力・製品開発力の低下
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
黒田精工は、特定のニッチ分野における精密部品製造に強みを持つが、汎用的なブランド力や特許、規制ライセンスといった明確な無形資産の存在は確認できない。技術力は競争力の源泉となりうるが、数値化・定量化が難しい。
スイッチングコスト★★☆☆☆
自動車部品や半導体製造装置向け精密部品は、高い精度と品質が求められ、一度採用された部品の仕様変更やサプライヤー変更は、開発・評価コスト、生産ラインの調整などで顧客にとって大きな負担となる可能性がある。しかし、特定の顧客への依存度や代替技術の出現可能性も考慮すると、スイッチング・コストは限定的。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
黒田精工の事業は、個々の顧客との取引が中心であり、製品やサービスの利用者が増えることで価値が増大するネットワーク効果は期待できない。
コスト優位★☆☆☆☆
長年の経験とノウハウによる生産効率の向上は考えられるが、業界全体で見た場合の構造的なコスト優位性を示す具体的な証拠は見当たらない。競合他社も同様の技術力を持つ可能性があり、価格競争力で圧倒するほどの優位性は確認できない。
規模の経済★★☆☆☆
精密部品製造というニッチ市場において、一定のシェアを確保している可能性はある。しかし、業界全体が巨大であるわけではなく、黒田精工が突出した規模の経済性を享受しているとは断定しにくい。特定の分野での寡占状態は限定的と考えられる。
- 高精度な技術力と製品群黒田精工グループは、精密研削ボールねじや超精密鏡面研磨装置など、高い精度が求められる製品を数多く手掛けています。これは長年の経験で培われた独自の加工・計測技術に裏打ちされており、特に半導体製造装置や各種分析関連装置分野でその精密技術が高く評価されています。この技術力は、他社との差別化要因となり、競争優位性を生み出しています。
- 顧客個別仕様への対応力同社グループの製品の多くは、顧客からの個別仕様による受注請負型で製造されています。これは、顧客の特定のニーズに合わせて製品をカスタマイズできる能力があることを示しており、顧客との強い関係性を築く上で有利に働きます。標準品では満たせない高度な要求に応えることで、顧客の囲い込みにも繋がります。
- 多角的な事業ポートフォリオ駆動システム、金型システム、機工・計測システムという3つの異なる事業セグメントを持つことで、特定の市場の変動リスクを分散しています。例えば、駆動システムが半導体分野に強い一方、金型システムは自動車業界に、機工・計測システムは金型関連業界に強みを持つなど、それぞれの事業が異なる顧客基盤を持つことで、安定した収益基盤を構築しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社は、“精密化(PRECISION)”と“生産性の向上(PRODUCTIVITY)”を意味する「P&P」の経営理念の下、「精密技術を通じて、世界の産業の高度化をサポートする」ことを使命として、広く産業社会の進歩に貢献し、お客様・株主・地域社会・社員等の関係者各位との相互の発展に寄与することを目標に活動しております。また行動理念としてChallenge & Create(C&C)の精神を掲げ、常に新しい技術と商品・サービスを開発し挑戦し続けること、そして「精密のクロダ」を品質と信頼のブランドとして世界中で確立することを目標としています。 (2)経営戦略及び目標とする経営指標当社グループでは2021年度~2025年度の5年間を対象とする中期経営計画 Vision 2025を策定し、3つの事業分野においてそれぞれ世界的にニッチ・トップとなることを目指すとともに、成長戦略の実行と収益力の強化、人材育成により企業価値の向上を図ることを掲げ、中期的に営業利益率4%超~8%を安定的に確保する体制の確立を図ることを目指しております。各事業分野の事業ビジョン駆動システム事業:誰よりも早くお客様のニーズにこたえられる小型直動システムメーカーを目指す。金型システム事業:高効率モーターコアのスペシャリストを目指す。機工・計測システム事業:確かな計測と加工技術で Smart Solution プロバイダーを目指す。 (3)経営環境及び対処すべき課題長引くウクライナにおける戦闘や、不安定な中東情勢、激化する米中対立や米国による相互関税の導入等、世界経済を取り巻く環境は著しく不透明となっています。こうした情勢の中、当社としては事業環境の変化に機敏に対応できるような体制を整えつつ、以下のような諸課題に対処していく所存です。駆動システム事業では、直動システム商品の拡販、より生産性の高い自動化製造ラインの拡充と、生産管理強化による納期短縮に取り組みます。同時に、半導体以外の市場開拓を通して、半導体市況の谷でも利益を出すことができる顧客基盤の整備にも重点的に取り組みます。また業績低迷が続くドイツ子会社につきましても、優先課題として経営改善および生産性向上に努めます。金型システム事業では、電動車向けを中心に中期計画を上回るペースで需要が拡大しており、市場に対応したスピードで高効率モーターコア量産技術の向上とコアおよび金型の生産能力増強を行いながら、モーターコア量産プロジェクトの確実な推進に努めます。並行して、勢力を拡大しつつある中国OEMメーカーからの受注獲得に向けて更なるリードタイムの短縮、中国子会社での試作体制整備を進めます。機工・計測システム事業では、昨秋上市した新製品の拡販、当社独自の技術による高精度油圧治具や高効率研削装置等の新商品・ソリューション開発の加速、海外販売・サービス提供網の強化等を通じて業績向上への取り組みを引き続き進めます。また、DX化推進を3事業共通の基盤としながら、①収益力強化、②技術力強化、③顧客関係強化を図ることにより、それぞれの事業に於いて世界的に「ニッチ・トップ」となることを目指します。3事業が相互に補完し合い、全社ベースで安定的に収益とキャッシュ・フローを拡大し、成長分野への再投資と利益還元を適切な水準で実施することにより、成長戦略の実現と企業価値の向上を目指しています。ESG経営への取り組みも更に強化して行きます。環境面では、2050年度に実質的「カーボンニュートラル」の達成を目指すロードマップを作成しました。各種省エネ施策の実施、全社用車の電動化、工場への太陽光パネルの設置、バイオマス発電の導入等に加え、経済合理性のある調達価格であることを前提とした再エネ由来等のカーボンフリー電力への切り替え、更に削減が困難な部分の排出量については、植林(J-クレジット制度)等によるカーボンオフセットの施策を展開することにより、最終的なカーボンニュートラル達成を目指します。これらの計画を社内で着実に実行するとともに、低炭素社会の実現に貢献できる高効率モーターコア等の技術開発を継続して実行します。人的資源の活用面では、オフィスや工場に於いてDX化の推進を図りながら、女性管理職比率の引き上げを含むダイバーシティの一層の推進に取り組みます。また高齢者雇用制度の拡充や、子育て支援を含めた働き方改革や人事制度の見直し・人財育成を推進し、全社員がより働き易く、より働き甲斐がある制度・職場環境を作り上げていく所存です。また、グループ全体のガバナンス向上に向けた取り組みを行うとともに、PBR1倍割れの状況の改善を含め企業価値の向上を図ることを重要な課題と捉えてIR活動の内容を更に充実させ、積極的に情報発信をしながら株主の皆様との対話を緊密にしてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社は、“精密化(PRECISION)”と“生産性の向上(PRODUCTIVITY)”を意味する「P&P」の経営理念の下、「精密技術を通じて、世界の産業の高度化をサポートする」ことを使命として、広く産業社会の進歩に貢献し、お客様・株主・地域社会・社員等の関係者各位との相互の発展に寄与することを目標に活動しております。また行動理念としてChallenge & Create(C&C)の精神を掲げ、常に新しい技術と商品・サービスを開発し挑戦し続けること、そして「精密のクロダ」を品質と信頼のブランドとして世界中で確立することを目標としています。 (2)経営戦略及び目標とする経営指標当社グループでは2021年度~2025年度の5年間を対象とする中期経営計画 Vision 2025を策定し、3つの事業分野においてそれぞれ世界的にニッチ・トップとなることを目指すとともに、成長戦略の実行と収益力の強化、人材育成により企業価値の向上を図ることを掲げ、中期的に営業利益率4%超~8%を安定的に確保する体制の確立を図ることを目指しております。各事業分野の事業ビジョン駆動システム事業:誰よりも早くお客様のニーズにこたえられる小型直動システムメーカーを目指す。金型システム事業:高効率モーターコアのスペシャリストを目指す。機工・計測システム事業:確かな計測と加工技術で Smart Solution プロバイダーを目指す。 (3)経営環境及び対処すべき課題長引くウクライナにおける戦闘や、不安定な中東情勢、激化する米中対立や米国による相互関税の導入等、世界経済を取り巻く環境は著しく不透明となっています。こうした情勢の中、当社としては事業環境の変化に機敏に対応できるような体制を整えつつ、以下のような諸課題に対処していく所存です。駆動システム事業では、直動システム商品の拡販、より生産性の高い自動化製造ラインの拡充と、生産管理強化による納期短縮に取り組みます。同時に、半導体以外の市場開拓を通して、半導体市況の谷でも利益を出すことができる顧客基盤の整備にも重点的に取り組みます。また業績低迷が続くドイツ子会社につきましても、優先課題として経営改善および生産性向上に努めます。金型システム事業では、電動車向けを中心に中期計画を上回るペースで需要が拡大しており、市場に対応したスピードで高効率モーターコア量産技術の向上とコアおよび金型の生産能力増強を行いながら、モーターコア量産プロジェクトの確実な推進に努めます。並行して、勢力を拡大しつつある中国OEMメーカーからの受注獲得に向けて更なるリードタイムの短縮、中国子会社での試作体制整備を進めます。機工・計測システム事業では、昨秋上市した新製品の拡販、当社独自の技術による高精度油圧治具や高効率研削装置等の新商品・ソリューション開発の加速、海外販売・サービス提供網の強化等を通じて業績向上への取り組みを引き続き進めます。また、DX化推進を3事業共通の基盤としながら、①収益力強化、②技術力強化、③顧客関係強化を図ることにより、それぞれの事業に於いて世界的に「ニッチ・トップ」となることを目指します。3事業が相互に補完し合い、全社ベースで安定的に収益とキャッシュ・フローを拡大し、成長分野への再投資と利益還元を適切な水準で実施することにより、成長戦略の実現と企業価値の向上を目指しています。ESG経営への取り組みも更に強化して行きます。環境面では、2050年度に実質的「カーボンニュートラル」の達成を目指すロードマップを作成しました。各種省エネ施策の実施、全社用車の電動化、工場への太陽光パネルの設置、バイオマス発電の導入等に加え、経済合理性のある調達価格であることを前提とした再エネ由来等のカーボンフリー電力への切り替え、更に削減が困難な部分の排出量については、植林(J-クレジット制度)等によるカーボンオフセットの施策を展開することにより、最終的なカーボンニュートラル達成を目指します。これらの計画を社内で着実に実行するとともに、低炭素社会の実現に貢献できる高効率モーターコア等の技術開発を継続して実行します。人的資源の活用面では、オフィスや工場に於いてDX化の推進を図りながら、女性管理職比率の引き上げを含むダイバーシティの一層の推進に取り組みます。また高齢者雇用制度の拡充や、子育て支援を含めた働き方改革や人事制度の見直し・人財育成を推進し、全社員がより働き易く、より働き甲斐がある制度・職場環境を作り上げていく所存です。また、グループ全体のガバナンス向上に向けた取り組みを行うとともに、PBR1倍割れの状況の改善を含め企業価値の向上を図ることを重要な課題と捉えてIR活動の内容を更に充実させ、積極的に情報発信をしながら株主の皆様との対話を緊密にしてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の概要当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大により緩やかな回復基調で推移しました。一方で、米国の政策動向や中国経済の先行き懸念、継続的な物価上昇、地政学リスクの高まりなど、先行き不透明な状況で推移しました。こうした状況下、当社グループの受注高は、世界的EVシフトの減速の影響を受けた一方で、駆動システム製品及び家電用モーターコア等の需要の増加があったことから18,239百万円(前期比974百万円、5.6%増)と微増となりましたが、期待していたほどの回復とはなりませんでした。売上高については、駆動システム製品及び車載向け金型やモーターコアの売上の減少等により17,284百万円(前期比1,220百万円、6.6%減)となりました。利益面に関しては、売上高の減少を受け、経費削減に取り組みましたが連結営業利益は311百万円(前期比271百万円、46.6%減)となりました。経常利益は前期から為替差益が大きく縮小したことから、車載用モーターコアの顧客からの発注減少に伴う受取補償金及び新工場建設に伴う補助金等の営業外収益があったものの419百万円(前期比425百万円、50.4%減)と大きく減少、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、172百万円(前期比325百万円、65.4%減)となりました。 セグメントの業績は以下のとおりです。なお、下記セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて表示しております。 ○ 駆動システム 当セグメントでは、当連結会計年度後半から本格的な回復を予想していた半導体・液晶関連装置市場向け商品の受注回復ペースは予想よりも緩やかで受注高は6,339百万円(前期比689百万円、12.2%増)に留まりました。売上高については、前期に比べ期初の受注残が少なかった影響を受けた当社単体及び経済の減速の影響を受けた中国子会社が減収となり、6,371百万円(前期比340百万円、5.1%減)となりました。利益面では、ドイツ子会社が前期よりは縮小したとは言え赤字が残ってしまったことに加え、利益率が高い研削ボールねじの売上高減少が影響し、営業損失125百万円(前期は営業損失91百万円)となりました。 ○ 金型システム 当セグメントでは、家電用モーターコア等が堅調に推移したものの、EVシフトの減速に伴い車載用モーターコア金型のリピート受注が減少したことに加え車載用モーターコアの主要ユーザーの生産調整が継続しており、受注高は8,459百万円(前期比280百万円、3.4%増)に留まりました。売上高は、受注高と同様、家電用モーターコアの売上が増加した一方、車載用モーターコアの減少等により7,567百万円(前期比732百万円、8.8%減)となりました。利益面においては、売上高の減少及び固定費の増加により、営業利益は580百万円(前期比184百万円、24.1%減)となりました。 ○ 機工・計測システム 当セグメントでは、測定システムの受注増があった一方で要素機器製品の受注減少及びコンプレッサー輸入販売事業からの撤退の影響を受け、受注高は3,457百万円(前期比22百万円、0.7%増)となりました。売上高については、工作機械において当年度の売上に寄与する案件が少なかったことやコンプレッサー輸入販売事業からの撤退等の影響により、売上高は3,361百万円(前期比165百万円、4.7%減)、営業損失は103百万円(前期は営業損失54百万円)となりました。 ②財政状態の状況当連結会計年度末における総資産は26,159百万円となり、前連結会計年度末と比較して275百万円増加しました。これは主に棚卸資産の減少等により流動資産が529百万円減少した一方、有形固定資産の増加等により固定資産が804百万円増加したことによるものです。負債合計額は14,577百万円となり、前連結会計年度末と比較して390百万円増加しました。これは主に短期借入金の増加等により流動負債が285百万円、長期借入金の増加等により固定負債が104百万円増加したことによるものです。また、当連結会計年度末の純資産は11,582百万円となり、前連結会計年度末と比較して115百万円減少しました。これは主に資本剰余金の増加等により株主資本合計が4百万円増加した一方、その他有価証券評価差額金の減少等によりその他の包括利益累計額合計が128百万円減少したことによるものです。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に対し57百万円増の3,290百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、増加した資金は1,226百万円(前年同期は427百万円の増加)となりました。これは仕入債務の減少860百万円、法人税等の支払380百万円等により資金が減少した一方、減価償却費1,009百万円、棚卸資産の減少411百万円等により資金が増加したことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、減少した資金は1,643百万円(前年同期は1,311百万円の減少)となりました。これは主に有形固定資産等の取得1,655百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、増加した資金は468百万円(前年同期は214百万円の増加)となりました。これは主に長期借入れによる収入1,430百万円等により資金が増加した一方、長期借入金の返済1,149百万円等により資金が減少したことによるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前年同期比(%)駆動システム(千円)6,417,002△0.6金型システム(千円)7,931,119△8.1機工・計測システム(千円)3,445,523△2.2合計(千円)17,793,646△4.4 (注)金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)駆動システム6,339,80212.21,125,353△2.8金型システム8,459,4663.43,347,75136.3機工・計測システム3,457,1760.71,156,8739.0調整額△16,975---合計18,239,4705.65,629,97820.4 (注)金額は販売価格によっております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前年同期比(%)駆動システム(千円)6,371,939△5.1金型システム(千円)7,567,300△8.8機工・計測システム(千円)3,361,870△4.7調整額(千円)△16,975-合計(千円)17,284,135△6.6(注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)EUROTRANCIATURA MEXICO S.A.3,540,55319.11,626,6679.4 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績等の状況に関する分析・検討内容当社グループの当連結会計年度の経営成績は、以下のとおりであります。・売上高駆動システム事業については、主要顧客である半導体・液晶関連装置向け市場は、回復傾向が見られたものの、そのペースは緩やかであり受注高は増加に転じた一方、期初の受注残高が少なく売上高は減少しました。金型システム事業については、家電用電動車駆動モーターコア等が堅調に推移したものの、EVシフトの減速に伴い、車載用モーターコア金型が減少、また車載用モーターコアの主要ユーザーの生産調整も継続し売上高は減少しました。機工・計測システム事業については、受注高は微増となったものの工作機械において当連結会計年度の売上に寄与する案件が少なく、コンプレッサー輸入販売事業からの撤退等もあり売上高は減少しました。以上の結果、売上高は17,284百万円となり、前連結会計年度に比べ6.6%の減収となりました。各セグメント別においては下記のとおりとなりました。駆動システム6,371百万円(5.1%減)、金型システム7,567百万円(8.8%減)、機工・計測システム3,361百万円(4.7%減)と全事業において減収となりました。・売上原価、販売費及び一般管理費売上原価については、全社を挙げて生産性向上と収益改善活動に取り組んだものの、製品のプロダクトミックス等の影響により当連結会計年度の原価率は76.3%と前連結会計年度に比べ0.3ポイント増加しました。販売費及び一般管理費については、前連結会計年度にのれんの全額の減損をおこなったことにより「のれん償却額」が発生しなかったことを主要因として3,785百万円と前連結会計年度に比べ68百万円減少いたしました。・営業損益以上の結果、営業利益は311百万円と前連結会計年度に比べ46.6%の減少となりました。・営業外損益及び経常損益営業外収益は「補助金収入」「受取補償金」等があったものの「為替差益」が前期比177百万円減と大きく縮小したことから445百万円(前期比74百万円減)、営業外費用は「支払利息」「補償金原価」等により337百万円(前期比79百万円増)の結果、経常利益は419百万円となり、前連結会計年度に比べ50.4%の減少となりました。・特別損益特別利益として投資有価証券売却益等を106百万円(前期比51百万円増)、特別損失として固定資産除却損等123百万円(前期比657百万円減)を計上しております。その結果、税金等調整前当期純利益は402百万円となり、前期においてはのれん減損損失721百万円を計上していたことから前連結会計年度に比べ238.8%の増加となりました。・親会社株主に帰属する当期純損益税金等調整前当期純利益から法人税等合計242百万円(前期においてのれんの減損損失に伴い法人税等調整額726百万円(益)を計上したことを主要因として前期比595百万円増)と非支配株主に帰属する当期純損失12百万円を控除した親会社株主に帰属する当期純利益は172百万円となり、前連結会計年度に比べ65.4%の減少となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに財源及び資金の流動性についての分析・キャッシュ・フローの状況当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローにより増加した資金は1,226百万円(前年同期は427百万円の増加)、投資活動によるキャッシュ・フローにより減少した資金は1,643百万円(前年同期は1,311百万円の減少)、財務活動によるキャッシュ・フローにより増加した資金は468百万円(前年同期は214百万円の増加)となり、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は3,290百万円となり前連結会計年度末に比較し57百万円の増加となりました。・資金需要 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料・外注加工費の仕入れのほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、主に設備投資によるものであります。・資金の調達と流動性当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は、金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、自己資金及び金融機関からの長期借入を基本としております。当連結会計年度末における借入及びリース債務を含む有利子負債の残高は7,552百万円となり前連結会計年度末に比較し、970百万円の増加となりました。 ③重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における資産、負債の報告金額及び収益、費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を使用することが必要となります。当社グループの経営陣は連結財務諸表の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。しかしながら、これらの見積り、判断及び仮定は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち重要なものについては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。
事業リスク
- 特定市場への高い依存度同社グループの主力商品は、半導体製造装置・各種分析関連装置分野、電子・デバイス分野、自動車業界、金型関連業界など、特定の業種への依存度が高い傾向にあります。これらの特定業種の景気変動や、技術革新の動向によっては、同社グループの経営成績や財務状況に大きな影響が及ぶ可能性があります。
- 技術革新と開発競争の激化アジア諸国の技術力向上や製品寿命の短期化により、技術開発競争が激化しています。同社グループが市場の変化を予測できず、魅力的な新製品をタイムリーに提供できない場合、将来の成長性や収益性が低下し、経営成績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
- グローバル事業展開に伴うリスク同社グループは海外に多くの事業拠点を有しており、予期せぬ法律・規制の変更、不利な政治・経済要因、税制変更、テロ・戦争、為替レートの変動など、国際活動特有のリスクに晒されています。これらの事象が発生した場合、海外事業の運営に支障が生じ、同社グループ全体の経営成績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主な事項には、以下のようなものがあります。以下の項目は当社グループの事業展開上リスクとなる可能性があると考えられる主な要因を記載しております。 なお、文中における将来に関する事項に関しては、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)販売市場について 当社グループ主力商品の販売先は、特定業種への依存度が高いものが多くあります。ボールねじおよび精密測定装置については当社の精密技術を評価頂いている半導体製造装置・各種分析関連装置分野および電子・デバイス分野、金型システムと要素機器については自動車業界、工作機械においては金型関連業界等であります。当社グループとしては販売先市場の多様化に努めてまいりますが、このような特定業種への依存は、当該業種の景気変動や、大きな技術革新等の動向によって、当社グループの経営成績・財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 また、顧客の海外生産への移行や新興国メーカーの市場占有率増加に対応して、当社グループは海外販売体制の強化等によって市場の海外移転に対応する努力を重ねておりますが、その動きが予想を超えて加速した場合は、当社グループの経営成績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (2)生産体制について 当社グループ製品の多くは、顧客からの個別仕様による受注請負型製品であります。そのため、在庫の陳腐化による不良在庫のリスクは少ない反面、急速に進みつつある短納期化の流れに対し、顧客動向の把握と短納期生産体制の確保ができない場合には受注が低下し、経営成績・財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)技術力、製品開発力、研究開発力について アジア諸国の技術力の急速な進化により、日本全体の製造業の技術力は急速にその差を縮められつつあり、当社グループもこの例外ではありません。また、製品寿命も極端に短くなる傾向にあり、開発期間の短縮が必須となっています。今後、当社グループがこのような業界と市場の変化を十分に予測できず、魅力ある新製品をタイムリーに市場に提供できない場合には将来の成長と収益性を低下させ、経営成績・財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4)関係会社について 当社は、収益基盤の多様化を進めるため複数の関係会社を有しております。これらの関係会社は、経済環境の変化や予測できない費用の発生等の影響により、当社グループが計画したとおりの成果が得られる保証はなく、その結果、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、連結財務諸表において各関係会社の業績は反映されておりますが、関係会社各社の業績によっては、個別財務諸表において関係会社に対する債権の貸倒れ及び関係会社株式の評価損が認識される可能性があります。 (5)固定資産の減損について 当社グループは、有形固定資産等を保有しておりますが、これらの資産については減損会計を適用し、当該資産から得られる将来キャッシュ・フローによって資産の帳簿価額を回収できるかどうかを検証しており、減損処理が必要な資産については適切に処理を行っております。しかし、将来の経営環境の変化等により将来キャッシュ・フロー見込額が減少した場合には、追加の減損処理により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)災害による影響について 当社グループは、設備機械及び人材の有効活用を図り、生産性を向上させることを目的とし、一品種一工場生産または一業種一工場生産を行っていますが、ひとつの工場が存在する地域で、大規模な地震、風水害等操業を中断せざるを得ない事象が発生した場合、当該工場で製造する品種または業種の生産能力が著しく低下する可能性があります。 (7)国際活動および海外進出について 当社グループは、アジアにおいては、大韓民国、中華人民共和国及びマレーシアに、欧米においては英国、ドイツ及び米国に海外事業拠点を有しております。これらの地域における事業は、以下に挙げるようないくつかのリスクが存在します。 ①予期しない法律または規制の変更 ②不利な政治または経済要因 ③税制変更の可能性による影響 ④テロ、戦争、その他の要因による社会的混乱 ⑤為替レートの変動これらの事象が発生した場合は、当社グループの経営成績、財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8)人材について 当社グループ製品の製造は、高精度な加工・計測技術が基本となっており、それを支えるのは永年の経験を有する優秀な技術者・技能者群であります。この技術・技能の継承は会社にとっての重要課題であり、当社グループにおいても継承の努力を重ねてまいりますが、近年の優秀新卒者の製造業への就職者数の減少や、社員の高齢化・退職により、当社グループにおける技術・技能の継承がスムーズに行われない場合には、将来の成長、経営成績・財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9)保有有価証券について 当社グループは長期保有を目的とした市場性のある株式を保有しておりますが、今後全般的に大幅な株価下落が続く場合には、当該株式に減損または評価損が発生し、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼすとともに自己資本比率の低下を招く恐れがあります。 (10)繰延税金資産について 当社グループは、将来の課税所得を見積り、繰延税金資産の回収可能性を判断して貸借対照表上に計上しております。将来の課税所得が、当初の計画どおり得られない場合には、評価性引当額を計上することにより、繰延税金資産を減額することになり、その結果、当社グループの当期純利益に影響を与える可能性があります。(11)財務制限条項について 当社が、金融機関と締結しているコミットライン契約において、財務制限条項が定められており、当社業績が低迷し、純資産の減少額が定められた限度を超えた場合に、財務制限条項に抵触する場合があります。この場合、借入金の期限の利益喪失事由にあたり、借入金の即時返済を求められる等、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(12)製品の品質にかかるリスクについて 当社グループは製品の品質には細心の注意を払っています。しかしながら、当該製品の不具合等による販売停止及び製品回収あるいは損害賠償等が当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。(13)関税や輸出規制等の貿易に関わるルールの変更のリスク 米国追加関税や中国のレアアース(希土類)の輸出規制等の貿易ルールの変更は、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。