事業の概要
- 歯科医療機器製造販売ナカニシグループは、歯科治療用ハンドピースや技工用マイクロモーター、外科用ハンドピース、滅菌器など、歯科医療に不可欠な機器の製造と販売を主軸としています。世界中の歯科医院や技工所に製品を提供し、歯科医療の現場を支えることで収益を上げています。
- 歯科チェア等の製造販売DCI事業では、歯科治療で使用される歯科チェアなどの製造・販売を行っています。患者さんが快適に治療を受けられる環境を整えるための製品を提供し、歯科医院の設備投資需要に応えることで収益を確保しています。
- 一般産業用機器製造販売機工事業では、手作業用グラインダーや機械装着用スピンドルといった一般産業用の切削・研削機器を製造・販売しています。これは歯科医療以外の産業分野にも技術を応用し、事業の多角化を図ることで安定的な収益基盤を構築しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 歯科製品事業この事業は、治療用ハンドピースや技工用マイクロモーター、外科用ハンドピース、滅菌器など、歯科医療に特化した機器の製造・販売を行っています。売上高は481.97億円、営業利益は168.53億円と、グループ全体の収益の大部分を占める稼ぎ頭であり、最も規模の大きい事業です。
- 歯科チェア製品事業この事業では、歯科治療で使用される歯科チェアなどの製造・販売を手掛けています。売上高は205.38億円ですが、営業利益は-4.90億円と赤字であり、グループ内では収益改善が課題となっているセグメントです。
- 外科製品事業脳神経外科をはじめとする外科領域で用いられる骨切削機器などの製造・販売を行っています。売上高は55.38億円、営業利益は26.67億円と、売上規模は小さいながらも高い収益性を誇る事業であり、専門性の高い医療分野に貢献しています。
2025-12 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| DentalProducts | 事業 | 482 | 169 | 35.0% |
| DCIProducts | 事業 | 205 | -5 | -2.4% |
| SurgicalProducts | 事業 | 55 | 27 | 48.2% |
| IndustrialProducts | 地域 | 69 | 8 | 11.8% |
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3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社28社で構成されており、歯科医療用機器、歯科チェア、一般産業用切削・研削器の製造・販売を主たる業務としております。 当社グループの事業における位置付け及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。 歯科事業 当事業においては、治療用ハンドピース、技工用マイクロモーター&ハンドピース、外科用ハンドピース及び滅菌器等の製造・販売をしております。[主な関係会社]当社、NSK-AMERICA CORP.、NSK EUROPE GmbH、NSK FRANCE S.A.S.、上海弩速克国際貿易有限公司、NSK OCEANIA PTY.LTD.、NSK UNITED KINGDOM LTD.、NSK-NAKANISHI DENTAL SPAIN S.A.、NSK Dental Italy s.r.l.、NSK DENTAL KOREA CO.,LTD.、NSK NAKANISHI AMERICA LATINA LTDA.、Integration Diagnostics Sweden AB、四川中西歯科制造有限公司及び桂林市鋭鋒医療器械有限公司 DCI事業 当事業においては、歯科チェア等の製造・販売をしております。[主な関係会社]DCI International, LLC 外科事業 当事業においては、脳神経外科をはじめとする外科領域で必需品となっている骨切削機器等の製造・販売をしております。[主な関係会社]当社、NSK-AMERICA CORP.、NSK EUROPE GmbH、上海弩速克国際貿易有限公司、NSK UNITED KINGDOM LTD.、NSK-NAKANISHI DENTAL SPAIN S.A.及び四川中西歯科制造有限公司 機工事業 当事業においては、手作業用グラインダー及び機械装着用スピンドル等の製造・販売をしております。[主な関係会社]当社、NSK-AMERICA CORP.及びNakanishi Jaeger GmbH 事業の系統図は、次の通りであります。(注) ※印は非連結子会社で持分法非適用会社であります。 その他に連結子会社3社、非連結子会社10社あります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 ISO9001、ISO13485、GMPなどの厳格な品質管理体制を確立しているため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 規制 日本国内では医薬品医療機器等法、欧州ではMDR、米国ではFDA規制といった法的規制。 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:輸出比率が高いことによる為替変動リスク / 法的規制の変更による業績・財務状況への影響 / 予期せぬ品質問題の発生リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 9 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★☆☆☆
ナカニシは、歯科用ハンドピースやマイクロモーターといった精密機器分野で、長年の経験と技術蓄積による「Nakanishi」ブランドの信頼性を有する。特に、歯科医療従事者からの高い評価は無形資産となりうるが、特許やライセンスによる明確な独占性は限定的。
スイッチングコスト★★★☆☆
歯科用ハンドピースは、歯科医の使い慣れたメーカーからの乗り換えには、操作感やメンテナンスへの習熟、場合によっては新たなトレーニングが必要となる。また、既存の診療機器との互換性も考慮されるため、一定のスイッチング・コストが発生する。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ナカニシの製品はBtoBの精密機器であり、ユーザーが増えることで製品価値が向上するようなネットワーク効果は基本的に見られない。
コスト優位★☆☆☆☆
精密機器の製造においては、品質管理や高度な生産技術が求められるため、他社が容易に追随できないコスト構造を築くことは難しい。規模の経済によるコスト優位性も限定的。
規模の経済★★★☆☆
歯科用ハンドピース市場において、ナカニシは主要プレイヤーの一つであり、一定の市場シェアを確保している。これにより、生産・販売における効率性をある程度享受できていると考えられる。しかし、グローバル市場全体で見ると、寡占度はそれほど高くない。
- グローバルな事業展開ナカニシグループは、日本国内だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、中国、オセアニアなど世界各地に子会社を展開し、グローバルに製品を供給しています。これにより、特定の地域経済に依存せず、多様な市場からの収益機会を確保し、事業の安定性を高めています。
- 医療機器の品質保証体制医療機器の製造において、ISO9001、ISO13485、GMPといった国際的な品質マネジメントシステム規格に対応した厳格な品質管理体制を確立しています。これにより、高品質で安全な製品を提供し、医療現場からの信頼を得ることで、競争優位性を維持しています。
- 多岐にわたる製品ラインナップ歯科治療用機器、歯科チェア、外科用骨切削機器、一般産業用切削・研削器と、幅広い製品ラインナップを持つことで、多様な顧客ニーズに対応しています。これにより、特定の製品に依存しない安定した事業構造を築き、市場の変化にも柔軟に対応できる強みを持っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針 当社グループは、1930年の創業以来「顧客のニーズにより新製品を開発し、堅牢、優美にして廉価な製品づくりで社会の信頼に応える」を経営の基本に据え、歯科医療分野、外科医療分野及び一般産業分野において、常に新しいニーズを的確に把握し新製品の開発を行い、国内はもとより世界135ヵ国以上でご愛顧いただいております。 また品質基本方針として、「品質第一を基本とし全員参加の品質管理により顧客の満足と信頼に応える」を掲げ1997年にISO9001(品質マネジメントシステムに関する国際規格)の認証を取得すると共に1999年にはISO14001(環境マネジメントシステムに関する国際規格)の認証も取得し、全社員による徹底した品質保証体制と顧客満足を第一とする設計開発・製造・サービス体制を図っております。更に製品の生産、使用、廃棄に至るまでの各段階において地球にやさしい環境への配慮をし、また、欧州の廃棄電気・電子機器(WEEE)指令、電気電子機器含有特定危険物質制限(ROHS)指令に適応させると共に、欧米における販売・サービスの強化を図り、今後も世界のナカニシとしてブランド力のアップへと邁進してまいります。 (2)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、創業100周年を迎える2030年に向け、グローバル市場において、革新的「削るテクノロジー」による新製品を次々と生み出し、全世界の人々の健康寿命の延伸に大きく貢献できるONLY ONEの医療機器メーカーになることを目指しています。 当社グループの長期ビジョンにおける事業展開のキーワードは、「超高齢化」です。超高齢社会において、「健康寿命の延伸」が最重要課題であり、その解は「歯の健康」と「体の健康」にあります。また、超高齢化により「労働人口の減少」が、日本、欧州、中国などの経済成長のボトルネックになりつつあり、その解の一つは「工場の自動化」にあると考えています。これらの社会ニーズに対して、ナカニシの“革新的「削るテクノロジー」”により、革新的な新製品とサービスを生み出し、大きく社会に貢献し、企業価値を高めて参ります。 また、当社グループは、長期ビジョンに基づき、持続的な成長を実現するために、2025年より中期経営計画NV2030(2025年~2030年)をスタートさせております。NV2030では、以下の重点施策を推進しています。1.歯科事業 ・歯科用ハンドピース等の主力製品におけるブランド力および販売力の一層の強化 ・OEMおよびDSOビジネスの拡大を通じた、安定的かつ継続的な収益の確保 ・予防歯科・訪問診療関連製品等の拡充による、製品ラインアップの強化 ・新興国市場における価格競争を見据えた、コスト競争力を意識した製品展開 ・グローバルアフターサービス体制の強化による、顧客満足度向上2. DCI事業 ・競争力のある製品ラインアップの拡充 ・DSOを含む販売チャネルの多様化を通じた、市場プレゼンスの向上 ・歯科用ハンドピースとのバンドル販売相乗効果の最大化3.外科事業 ・既存製品の改良および新製品投入を通じた、競争力のある製品群の構築 ・国内および北米市場を中心とした販売体制の強化 ・外部経営資源の活用(提携・M&A等)も視野に入れた事業拡大4.機工事業 ・精密・微細加工分野に特化した、高付加価値スピンドル製品の開発・販売強化 ・既存製品の更新および用途拡張による、安定的な事業基盤の維持 ・欧州を中心としたグローバル展開の推進と、グループ内技術・販売シナジーの創出 (3)目標とする経営指標 当社グループでは、創業100周年を見据えた中期経営計画において、2027年および2030年を目標年次として、売上高、EBITDA、収益性および資本効率等を重要な経営指標として位置付けております。具体的には、2027年を目標として、連結売上高880億円~950億円、EBITDA220億円~250億円2030年を目標として、連結売上高1,000億円~1,200億円、EBITDA250億円~330億円を目指しております。 また、資本効率の観点からROE12%を目標水準とし、株主還元については総還元性向70%を基本方針としております。加えて、事業環境の変化に柔軟に対応するため、手元流動性比率については概ね8カ月程度を目安とした財務運営を行ってまいります。 (4)経営環境及び会社の対処すべき課題 今後の見通しにつきましては、地政学的リスクの高まりや為替相場の変動、各国における医療機器規制の動向等により、事業環境の不透明感が継続しております。また、設備投資や医療機器需要については、地域や市場分野によって回復の度合いに差がみられるなど、先行きには引き続き不確実性が残る状況にあります。このような経営環境の中で、当社グループは、国内外の経済動向や市場環境を注視しつつ、事業ポートフォリオの最適化、競争力のある製品の継続的な投入およびグローバルオペレーションの高度化を通じて、変化に柔軟に対応できる経営体制の構築に取り組んでまいります。 あわせて、品質・安全性の確保、コスト競争力の強化および人材基盤の充実を図ることで、グローバルな競争環境において持続的な成長を目指してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針 当社グループは、1930年の創業以来「顧客のニーズにより新製品を開発し、堅牢、優美にして廉価な製品づくりで社会の信頼に応える」を経営の基本に据え、歯科医療分野、外科医療分野及び一般産業分野において、常に新しいニーズを的確に把握し新製品の開発を行い、国内はもとより世界135ヵ国以上でご愛顧いただいております。 また品質基本方針として、「品質第一を基本とし全員参加の品質管理により顧客の満足と信頼に応える」を掲げ1997年にISO9001(品質マネジメントシステムに関する国際規格)の認証を取得すると共に1999年にはISO14001(環境マネジメントシステムに関する国際規格)の認証も取得し、全社員による徹底した品質保証体制と顧客満足を第一とする設計開発・製造・サービス体制を図っております。更に製品の生産、使用、廃棄に至るまでの各段階において地球にやさしい環境への配慮をし、また、欧州の廃棄電気・電子機器(WEEE)指令、電気電子機器含有特定危険物質制限(ROHS)指令に適応させると共に、欧米における販売・サービスの強化を図り、今後も世界のナカニシとしてブランド力のアップへと邁進してまいります。 (2)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、創業100周年を迎える2030年に向け、グローバル市場において、革新的「削るテクノロジー」による新製品を次々と生み出し、全世界の人々の健康寿命の延伸に大きく貢献できるONLY ONEの医療機器メーカーになることを目指しています。 当社グループの長期ビジョンにおける事業展開のキーワードは、「超高齢化」です。超高齢社会において、「健康寿命の延伸」が最重要課題であり、その解は「歯の健康」と「体の健康」にあります。また、超高齢化により「労働人口の減少」が、日本、欧州、中国などの経済成長のボトルネックになりつつあり、その解の一つは「工場の自動化」にあると考えています。これらの社会ニーズに対して、ナカニシの“革新的「削るテクノロジー」”により、革新的な新製品とサービスを生み出し、大きく社会に貢献し、企業価値を高めて参ります。 また、当社グループは、長期ビジョンに基づき、持続的な成長を実現するために、2025年より中期経営計画NV2030(2025年~2030年)をスタートさせております。NV2030では、以下の重点施策を推進しています。1.歯科事業 ・歯科用ハンドピース等の主力製品におけるブランド力および販売力の一層の強化 ・OEMおよびDSOビジネスの拡大を通じた、安定的かつ継続的な収益の確保 ・予防歯科・訪問診療関連製品等の拡充による、製品ラインアップの強化 ・新興国市場における価格競争を見据えた、コスト競争力を意識した製品展開 ・グローバルアフターサービス体制の強化による、顧客満足度向上2. DCI事業 ・競争力のある製品ラインアップの拡充 ・DSOを含む販売チャネルの多様化を通じた、市場プレゼンスの向上 ・歯科用ハンドピースとのバンドル販売相乗効果の最大化3.外科事業 ・既存製品の改良および新製品投入を通じた、競争力のある製品群の構築 ・国内および北米市場を中心とした販売体制の強化 ・外部経営資源の活用(提携・M&A等)も視野に入れた事業拡大4.機工事業 ・精密・微細加工分野に特化した、高付加価値スピンドル製品の開発・販売強化 ・既存製品の更新および用途拡張による、安定的な事業基盤の維持 ・欧州を中心としたグローバル展開の推進と、グループ内技術・販売シナジーの創出 (3)目標とする経営指標 当社グループでは、創業100周年を見据えた中期経営計画において、2027年および2030年を目標年次として、売上高、EBITDA、収益性および資本効率等を重要な経営指標として位置付けております。具体的には、2027年を目標として、連結売上高880億円~950億円、EBITDA220億円~250億円2030年を目標として、連結売上高1,000億円~1,200億円、EBITDA250億円~330億円を目指しております。 また、資本効率の観点からROE12%を目標水準とし、株主還元については総還元性向70%を基本方針としております。加えて、事業環境の変化に柔軟に対応するため、手元流動性比率については概ね8カ月程度を目安とした財務運営を行ってまいります。 (4)経営環境及び会社の対処すべき課題 今後の見通しにつきましては、地政学的リスクの高まりや為替相場の変動、各国における医療機器規制の動向等により、事業環境の不透明感が継続しております。また、設備投資や医療機器需要については、地域や市場分野によって回復の度合いに差がみられるなど、先行きには引き続き不確実性が残る状況にあります。このような経営環境の中で、当社グループは、国内外の経済動向や市場環境を注視しつつ、事業ポートフォリオの最適化、競争力のある製品の継続的な投入およびグローバルオペレーションの高度化を通じて、変化に柔軟に対応できる経営体制の構築に取り組んでまいります。 あわせて、品質・安全性の確保、コスト競争力の強化および人材基盤の充実を図ることで、グローバルな競争環境において持続的な成長を目指してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要① 経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、アメリカでは緩やかな成長が続いているものの、物価高や政策の不透明さの影響により、企業や消費者の景気に対する不安が強まっています。ヨーロッパにおいても回復傾向は見られるものの、ドイツやフランスなど主要国の低迷、地政学的リスク、政策の不透明さが成長の足かせとなっています。 一方、国内経済は設備投資が堅調に推移しているものの、個人消費は弱く、物価高の影響により停滞が続いています。 このような事業環境の中、売上高については4つの事業すべて増収となりました。また、利益面については、EBITDA、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも減益となりました。 この結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は、81,179,143千円(前年同期比5.4%増)、EBITDAは、19,899,423千円(前年同期比2.7%減)、営業利益は、14,089,536千円(前年同期比3.5%減)、経常利益は、16,933,969千円(前年同期比2.0%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は、2,398,213千円(前年同期8,577,872千円の利益)となりました。 セグメントの業績は次のとおりであります。 (歯科事業) 歯科事業の売上高については、国内、北米及びアジアで減収となったものの、欧州において増収となり、前年同期に比べて増収となりました。利益面については、セグメントEBITDA及びセグメント営業利益ともに、前年同期に比べて減益となりました。 この結果、売上高は、48,197,285千円(前年同期比3.6%増)、セグメントEBITDAは、19,238,663千円(前年同期比0.5%減)、セグメント営業利益は、16,852,762千円(前年同期比1.3%減)となりました。 (DCI事業) DCI事業の売上高については、DSO(Dental Service Organization)への販売が一服したものの、前年同期に比べて増収となりました。利益面については、セグメントEBITDA及びセグメント営業利益ともに、前年同期に比べて減益となりました。 この結果、売上高は20,538,007千円(前年同期比5.6%増)、セグメントEBITDAは1,866,563千円(前年同期比23.7%減)、セグメント営業損失は490,483千円(前年同期90,106千円の利益)となりました。 (外科事業) 外科事業の売上高については、国内、北米、欧州及びアジアの全ての地域で、前年同期に比べて増収となりました。利益面についても、セグメントEBITDA及びセグメント営業利益ともに、前年同期に比べて増益となりました。 この結果、売上高は、5,537,559千円(前年同期比28.1%増)、セグメントEBITDAは、2,837,091千円(前年同期比19.2%増)、セグメント営業利益は、2,667,290千円(前年同期比18.5%増)となりました。 (機工事業) 機工事業の売上高については、国内及び欧州で減収となったものの、北米及びアジアで増収となり、前年同期に比べて増収となりました。利益面については、セグメントEBITDA及びセグメント営業利益ともに、前年同期に比べて減益となりました。 この結果、売上高は、6,906,290千円(前年同期比2.5%増)、セグメントEBITDAは、1,180,483千円(前年同期比17.7%減)、セグメント営業利益は、817,321千円(前年同期比1.0%減)となりました。 ② 資産、負債及び純資産の状況 当連結会計年度末の総資産の残高は、160,155,463千円で、前連結会計年度末に比べ1,855,920千円増加いたしました。主な要因は、現金及び預金が15,266,774千円並びに建物及び構築物が2,348,840千円増加した一方で、のれんが15,998,745千円減少したこと等によるものです。 負債の残高は、46,081,022千円で、前連結会計年度末に比べ8,980,841千円増加いたしました。主な要因は、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)が14,192,705千円増加した一方で、短期借入金が6,148,430千円減少したこと等によるものです。 純資産の残高は、114,074,441千円で、前連結会計年度末に比べ7,124,920千円減少いたしました。主な要因は、利益剰余金が6,547,017千円減少し、並びに自己株式が2,921,187千円増加したこと等によるものです。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高(以下、「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ10,740,004千円増加し、45,964,061千円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、16,649,420千円の収入(前年同期は15,302,565千円の収入)となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益3,278,621千円の計上により資金が増加した一方で、法人税等の支払額5,721,196千円により資金を支出したこと等によるものであります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、8,682,539千円の支出(前年同期は7,941,650千円の支出)となりました。主な支出は、有形固定資産の取得による支出4,394,084千円等であります。 財務活動によるキャッシュ・フローは、679,155千円の収入(前年同期は598,510千円の収入)となりました。主な収入は、長期借入れによる収入18,000,000千円であります。主な支出は、短期借入金の返済による支出13,500,000千円であります。 ④ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)前年同期比(%)歯科事業(本)2,810,967118.8DCI事業 (台)8,491103.1外科事業(本)25,629194.9機工事業(本)82,978103.8合計--(注) 生産実績は、生産本数及び台数で表示しております。 b.受注実績当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)歯科事業50,755,032114.09,016,452139.6DCI事業20,966,655109.31,805,872131.1外科事業5,779,194136.0508,521190.5機工事業7,421,452112.5899,914233.9合計84,922,335113.912,230,760144.1 c.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)前年同期比(%)歯科事業(千円)48,197,285103.6DCI事業 (千円)20,538,007105.6外科事業(千円)5,537,559128.1機工事業(千円)6,906,290102.5合計(千円)81,179,143105.4(注) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次の通りであります。相手先前連結会計年度(自 2024年1月1日至 2024年12月31日)当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)Henry Schein, Inc.12,439,14216.110,653,18013.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループ経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針及び見積りについては、第5[経理の状況]-1[連結財務諸表等]-(1)[連結財務諸表]-[注記事項]-「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」をご参照ください。 ② 経営成績等の分析 当社グループの当連結会計年度の売上高は、81,179,143千円(前年同期比5.4%増)となりました。 当社グループの海外売上高の比率は、前連結会計年度87.9%、当連結会計年度88.4%と、高い比率となっております。そのため、為替の変動が当社グループの経営成績に影響を及ぼします。当社グループが採用した前連結会計年度の平均為替レートは、1米ドル151.44円、1ユーロ163.80円であり、当連結会計年度の平均為替レートは、1米ドル150.43円、1ユーロ169.18円であり、それぞれ、1.01円の円高(前年同期比0.7%円高)、5.38円の円安(前年同期比3.3%円安)となっております。この影響により、当社グループの当連結会計年度の売上高は、275,072千円増加しております(前年同期比4.0%増の影響)。 下記は、実績レートと前連結会計年度の平均為替レートを採用した場合の比較であります。(実績レートの売上高)セグメントの名称前連結会計年度(千円)当連結会計年度(千円)増減(千円)前年同期比(%)歯科事業46,527,00848,197,2851,670,2763.6DCI事業19,454,75320,538,0071,083,2545.6外科事業4,321,6795,537,5591,215,87928.1機工事業6,738,0046,906,290168,2852.5合計77,041,44681,179,1434,137,6965.4 (当連結会計年度の平均為替レートを前連結会計年度で採用した場合の売上高)セグメントの名称前連結会計年度(千円)当連結会計年度(千円)増減(千円)前年同期比(%)歯科事業46,852,96848,197,2851,344,3162.9DCI事業19,325,00320,538,0071,213,0046.3外科事業4,332,1495,537,5591,205,40927.8機工事業6,806,3976,906,29099,8921.5為替の影響△275,072-275,072-合計77,041,44681,179,1434,137,6965.4 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、主に設備投資等によるものであります。 当社グループの資金運営は、営業キャッシュ・フローで獲得した資金を主な財源としております。また、当社グループは、事業活動を行うための資金の調達に際し、低コストで安定的な資金の確保を重視しております。 なお、当連結会計年度末における借入金等の有利子負債の残高は、26,772,785千円であります。 また、当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は、45,964,061千円であります。 ④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、2030年12月を最終年度とする中期経営計画「NV2030」を推進しており、同計画において売上高1,000億円~1,200億円、EBITDA250億円~330億円の達成を目指してまいります。
事業リスク
- 高い輸出比率による為替リスクナカニシグループは海外売上高の比率が高く、外貨建て取引や資産を円換算する際に為替レートの変動が業績や財務状況に影響を与える可能性があります。円高に振れると海外での売上が目減りし、収益が圧迫されるリスクがあります。
- 各国の法的規制変更リスク医療機器を主力製品としているため、日本、欧州、米国など各国で医薬品医療機器等法やMDR、FDA規制といった厳しい法的規制を受けています。これらの規制が変更された場合、製品開発や製造、販売に新たなコストや制約が生じ、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 品質問題発生による影響厳格な品質管理体制を敷いているものの、将来的に予期せぬ製品の不具合が発生する可能性はゼロではありません。品質問題が発生した場合、製品回収や損害賠償、ブランドイメージの低下などにより、業績や財務状況に大きな影響を与えるリスクがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
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3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の概況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があるリスクの一部を以下に挙げていますが、全てのリスクを網羅している訳ではありません。当社グループの事業は、現時点では未知であったり、特筆すべき又は重要と認識していない他のリスクの影響を将来的に受ける可能性もあります。 なお、以下に挙げた事項は、当連結会計年度末現在入手し得る情報に基づいて当社が判断したものであります。 (1)輸出比率が高いことによるリスク 当社グループはグローバルに事業を展開しており、海外売上高の比率が相対的に高い傾向にあります。当社グループの外貨建取引及び外貨建資産等は、連結財務諸表作成時に円換算するため、為替レートの変動は、当社グループの業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (2)法的規制 当社グループの主力製品である医療機器は、日本国内では医薬品医療機器等法、欧州ではMDR(欧州医療機器規則)、米国ではFDA(米国食品医薬品局)規制といったように、各国にて医療面および環境面などにおける法的規制を受けております。従いまして、今後これらの規制が変更された場合に、当社グループの業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (3)品質問題 当社グループは、製品の特性に応じて最適な品質を確保できるよう、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001に基づいた品質保証体制を確立し、更に医療機器につきましては、ISO13485(医療機器に関する品質マネジメントシステム)やGMP(製造管理及び品質管理規則)などの規格にも対応し、厳格な品質管理のもと生産活動を行っております。しかしながら、将来的に予期せぬ不具合が発生する可能性は皆無ではなく、この場合において、当社グループの業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (4)企業買収に関するリスク 当社グループでは、事業の持続的な成長の実現のために、既存事業とのシナジー効果が期待できる企業に対するM&Aを実施しております。M&Aにあたっては、市場動向や顧客のニーズに加えて、対象企業の財務内容や契約関係等について、詳細なデュー・ディリジェンスを通じた事前調査を行い、十分にリスクを検討した上で決定しておりますが、事業環境の悪化等により予想どおりの収益が得られない場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)訴訟に関するリスク 当社グループにかかわる訴訟リスクとして大きく分けて知的財産にかかわるリスクと医療事故・製造者責任にかかわるリスクがあり、それらを通じて財政状態、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 知的財産に関しましては、自社の知的財産を権利化することにより第三者から防護するとともに、情報セキュリティを推進し、秘匿すべきノウハウ等の社外への流出防止を図る一方、第三者の知的財産権については、継続的に調査を行うことにより侵害の予防に努めておりますが、以下に掲げるようなリスクがあります。・特定の国、地域においては、知的財産権に対する意識の欠如などの固有の理由により、第三者の侵害行為を効果的に取締まることができず、これによる売上低下、価格競争など、当社グループの業績及び財務状況に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。・当社グループの製品について、予期しない第三者から知的財産権の侵害を理由に訴訟を提起され、当社グループの主張が認められなかった場合、当社グループは多額の損害賠償金、製造差止めなどの不利益を受ける可能性があります。・当社グループの保有する知的財産権が、第三者から異議申立てなどの法的手段により無効にされ、第三者が同一事業分野へ参入してきた場合、当社グループの売上低下、価格競争など、業績及び財務状況に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。・当社グループは、第三者が、当社グループの保有する知的財産権を侵害した場合、訴訟等に多額の費用を費やす可能性があるとともに、当社グループの主張が認められなかった場合、以後の事業展開に大きな影響を及ぼす可能性があります。・当社グループの製品の中には、第三者から許諾された特許の使用を前提にした製品がありますが、今後も、当社グループが許容できる条件で、第三者から使用許諾を受けられる保証はなく、不利な条件で和解したり、事業展開に大きな影響を及ぼす可能性があります。 医療事故訴訟、製造者責任にかかわる訴訟リスクに関しましては、当社グループは医療機器の設計、開発、製造段階で製品の安全性の確保に全力で努めておりますが、使用時の偶発的な不具合などにより他者に損害を与え賠償責任を請求されるリスクがあります。将来的に法令もしくは規制による訴訟等のリスクにさらされることも考えられ、その際も当社グループの経営成績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (6)情報セキュリティに関するリスク 当社グループでは情報セキュリティ基本方針を策定し、情報セキュリティ管理のための組織体制を構築するとともに、各リスクへの対策を運用し、情報セキュリティの確保と維持に努めております。さらに、従業員への教育を継続的に実施し、情報セキュリティへの意識向上に取り組んでおります。しかしながら、これらの取り組み及ばず、サイバー攻撃やウイルス感染等による業務システムの停止、情報の漏洩、情報システムの障害等が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)大規模な自然災害・感染症等に関するリスク 当社グループでは、有事に備えた危機管理体制の整備に努め対策を講じておりますが、台風、地震、津波等の自然災害及び新型コロナウイルスや新型インフルエンザ等の感染症が想定を大きく上回る規模で発生及び流行し、当該地域の工場及び事務所の稼働が長期にわたって困難になった場合及び顧客の属する業界に影響を及ぼした場合には、当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。 (8)地政学的リスクおよび経済安全保障に関するリスク 当社グループは、グローバルに事業を展開していることから、特定地域における地政学的緊張の高まり、テロ行為、政権交代による政策変更等の影響を受ける可能性があります。 また、近年強化されつつある経済安全保障の観点からの各国規制や制裁措置、戦略物資に係る輸出規制、調達制限等により、原材料や部品の安定調達、生産活動、販売活動に影響が生じる可能性があります。これらの事象が顕在化した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。