7600

日本エム・ディ・エム(7600)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

精密機器 電機・精密

事業の概要

  • 医療機器の輸入販売
    日本エム・ディ・エムは、主に整形外科分野で使用される医療機器(骨折治療材料、人工関節、脊椎固定器具など)を海外から仕入れて日本国内で販売しています。これにより、日本の医療現場に最先端の医療技術を提供し、収益を上げています。
  • 自社製品の開発製造
    米国子会社のODEV社が、骨接合材料や人工関節などの医療機器を自社で開発・製造しています。ODEV社はこれらの製品を日本エム・ディ・エムに供給するだけでなく、米国市場でも独自に販売しており、グループ全体の収益源となっています。
  • 整形外科分野に特化
    事業内容の大部分が整形外科分野の医療機器に集中しています。これにより、専門性を高め、この分野における深い知識と経験を活かして事業を展開しています。特定の医療分野に特化することで、効率的な製品供給と販売戦略を構築しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 日本事業
    日本エム・ディ・エムの主要な事業地域であり、売上高は136.34億円、営業利益は7.95億円を計上しています。主に米国子会社ODEV社や国内外メーカーから仕入れた整形外科医療機器を日本国内の医療機関に販売することで収益を上げています。グループ全体の売上を牽引する重要な市場です。
  • 米国事業
    米国子会社ODEV社が中心となって展開する事業地域で、売上高は114.80億円、営業利益は5.90億円です。ODEV社は骨接合材料や人工関節などの医療機器を自社で開発・製造し、日本エム・ディ・エムへの製品供給だけでなく、米国市場でも独自に販売活動を行っています。自社製品の製造拠点であり、海外市場での成長を担っています。
  • 整形外科医療機器
    両セグメントともに整形外科分野の医療機器が事業の中心です。骨折治療材料、人工関節、脊椎固定器具といった製品が売上の大半を占めており、専門性の高い分野に特化することで、安定した顧客基盤と技術力を築いています。この分野における市場ニーズに応えることが、グループ全体の成長戦略の要となっています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Japan 地域 136 8 5.8%
America 地域 115 6 5.1%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|327 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社及び海外子会社1社等で構成され、整形外科分野を中心とした医療機器類の輸入、開発、製造、販売を主な事業活動内容としております。 当社グループの売上は、整形外科分野の医療機器類の取り扱いが大半を占めております。具体的には、当社が、米国子会社ODEV社及び販売提携契約等に基づき国内外メーカーから、骨接合材料、人工関節、脊椎固定器具等の製商品を仕入れ、日本国内において販売を行っております。 また、米国子会社ODEV社は、骨接合材料、人工関節や脊椎固定器具等の開発製造を行い、当社に対して製品供給を行う一方、独自に米国市場を中心として人工関節、脊椎固定器具等の販売を行っております。 事業の系統図は、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
国内においては、2年毎に診療報酬が改定されるなどの行政施策が影響を及ぼすリスクがあるため
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
医療機器の販売は、様々な法規制を受けており、薬事承認取得の可否及び取得に要する期間が計画どおりとならないリスクがある
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか ディフェンシブ
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:サプライチェーンに関するリスク / 販売に関するリスク / 法規制、行政動向に関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 3 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

財務サマリに時系列データが未収録であり、ブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPに関する具体的な情報が得られないため、無形資産による競争優位性は現時点では評価できません。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

医療機器、特にカテーテルなどの医療用具は、一度採用されると、その性能や安全性、医師の習熟度から、他社製品への切り替えには一定のハードルが存在すると考えられます。しかし、具体的なスイッチングコストを示すデータはありません。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

同社の事業内容からは、ユーザー数の増加が製品やサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果が発生するビジネスモデルとは考えにくく、そのための具体的な証拠もありません。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

医療機器製造においては、品質管理や研究開発費が先行するため、構造的なコスト優位性を確立することは一般的に困難です。同社が他社と比較して著しく低いコスト構造を持つという情報は現時点では確認できません。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

精密機器業界の中でも、特定のニッチ市場に特化している可能性があり、業界全体の規模に対して最適な少数寡占を形成しているとは断定できません。市場シェアや生産規模に関する具体的なデータが不足しています。

  • 自社開発・製造能力
    米国子会社ODEV社が骨接合材料や人工関節などを自社で開発・製造している点は強みです。これにより、外部からの仕入れに完全に依存することなく、製品の品質管理や供給の安定性を高め、利益率の高い製品を提供できる可能性があります。
  • 国内外の調達網
    ODEV社からの自社製品供給に加え、国内外のメーカーと販売提携契約を結び、多様な医療機器を調達しています。これにより、幅広い製品ラインナップを揃え、顧客である医療機関の多様なニーズに応えることができ、市場での競争力を維持しています。
  • 整形外科分野の専門性
    整形外科分野に特化した医療機器の取り扱いが大半を占めているため、この分野における専門知識と販売ノウハウが蓄積されています。これにより、医療現場のニーズを正確に把握し、適切な製品提案やサポートを提供できることが、顧客からの信頼獲得につながっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 会社の経営の基本方針当社グループは、患者様のQOL向上に資する経営を行うべく、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて医療に貢献する」という経営理念のもと、日米共同開発を基軸に、整形外科分野の医療機器の開発・製造・輸入・販売を通じて日本だけでなく世界の医療マーケットに真に価値ある医療機器を提供していくことで、医療に貢献することを経営方針としております。 (2) 目標とする経営指標連結業績目標 2026年3月期2027年3月期2028年3月期予想百分比目標百分比目標百分比売上高(百万円)26,400100.0%28,700100.0%31,200100.0%営業利益(百万円)1,8507.0%2,5508.9%3,30010.6%当期純利益(注)1(百万円)1,4505.5%1,7506.1%2,3507.5%   (注)1 親会社株主に帰属する当期純利益   2 対ドル為替レート:1ドル145円 (3) 経営環境及び対処すべき課題1.パーパス、経営方針当社グループは、「患者さんのQOL向上に貢献する」をパーパスと定め、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて、医療に貢献する」という経営理念のもと、日米共同開発を基軸に、医療機器の開発・製造・販売を通して、日本だけでなく世界の医療マーケットに真に価値ある医療機器を提供していくことで、当社グループの持続的な発展と企業価値の向上に努めます。2.日本における課題・高齢化社会に対応した新製品の継続的導入日本では高齢化の進行に伴い、骨折や骨疾患を抱える患者が今後も増加すると予想されます。当社は、こうした医療ニーズの拡大を成長機会と捉え、より高い治療成績が期待できる新製品を継続的に市場へ投入し、獲得症例数の拡大を目指します。・為替レート変動(円安)による仕入原価の高騰当社が取り扱う整形外科インプラント製品は、主に米国子会社Ortho Development Corporation(以下、ODEV社)から米ドル建てで仕入れており、為替レートの変動、特に円安により仕入原価が上昇するリスクを抱えています。医療機器は償還価格が定められていることにより価格転嫁ができない環境下において仕入原価の上昇に対応すべく、為替変動の影響を受けにくいアジア地域等での調達体制の構築を進めています。・償還価格の改定への対応社会保障関係費の抑制を背景に、診療報酬改定により医療機器の償還価格が引き下げられる傾向が続いています。当社は、こうした厳しい価格環境下においても利益率を維持するため、製造原価の低減や業務効率化を通じたコスト構造の強化に取り組んでいます。・三井化学株式会社との業務提携による持続的成長体制の構築2022年1月に資本業務提携契約を締結した三井化学株式会社との連携を通じ、同社の開発機能や事業運営ノウハウと当社グループの薬事・開発・販売・マーケティング機能を相互に有効活用し、新製品の開発や事業拡大に向けた協業を推進することで、持続的な成長基盤の構築を目指しています。 3.米国における課題・製品の安定供給体制当社は、サプライチェーン問題に起因する製品供給リスクを回避するため、主要サプライヤーとの関係強化や、地域分散型の調達体制への移行を計画し、供給リスクの低減とレジリエンスの向上を図っています。・医療環境の変化とデジタル技術への対応整形外科領域では、術前のシミュレーションソフト、術中のナビゲーションシステムやロボット支援技術、術後のリハビリテーションプログラムなど、治療の各プロセスでデジタル技術の活用が加速しています。一方で、医療機関側にはこれら技術について経済合理性を伴った導入をすることが求められており、コスト効率の観点も重要な課題となっています。当社はこうした環境変化に対応すべく、関連商品の拡充を進め、医療現場における付加価値の提供を強化しております。・症例単価(ASP:Average Sales Price)の下落傾向近年、外来型の人工関節手術施設(ASC:Ambulatory Surgical Center)の増加に伴い、症例あたりの販売単価(ASP:Average Sales Price)が下落傾向にあります。当社はこうした単価下落の影響に対応するため、市場ニーズに即した製品の継続的な開発と製造原価の低減を推進し、収益性の確保と向上を目指してまいります。・製造原価上昇、及び為替変動(円安)による収益性低下人件費などの上昇により、ODEV社の製造原価が上昇しています。加えて、対ドル為替レートが150円台と円安傾向が続いていることから、製品輸入時の原価率が悪化するなど、収益性に対する下押し圧力が継続しています。これらの課題に対し、当社は「SAICOプロジェクト」(Strategic Actionable Initiatives for Cost Optimization)を推進し、以下の施策を通じて収益性の改善を図ってまいります。 ① 内製化比率の拡大による原価低減 ② 米国におけるサプライヤー(製造委託先)の複社購買化によるサプライチェーンのレジリエンス向上 ③ アジア・欧州地域のサプライヤーへの製造委託拡大による原価低減 ④ 自社製品の販売比率の拡大による収益性改善4.その他の課題・PBR1倍割れへの課題当社は、米国における製造原価の上昇、及び急激な円安の進行に伴う日本国内での売上原価率の悪化により収益性が低下し、株価はPBR(株価純資産倍率)1倍を下回る水準で推移しております。これらの課題に対し、当社は日米市場における新製品の投入を通じた売上高の拡大に取り組むとともに、SAICOプロジェクト等を通じて、円安による原価悪化の影響緩和や米国製造コストの低減を図ります。また、製品ポートフォリオの定期的な見直しと選択と集中を進め、成長性の高い分野への投資を実施することで、持続的な収益性の向上を目指します。経営にあたっては、株主資本コストを強く意識した資本効率の高い運営を推進し、企業価値の最大化に努めてまいります。なお、株主還元については安定的な配当を基本方針とし、配当性向30%以上の実現を目標としています。 ・当社連結子会社における和解による損害賠償請求訴訟の解決に関する課題への対処米国子会社での損害賠償請求訴訟(以下、本件訴訟)を重く受け止め、本件訴訟に至る経緯について根本的な原因分析を行うとともに、本件訴訟の被告となった当社米国子会社であるODEV社において、再発防止に向けて真摯に取り組んで参ります。ODEV社では、コンプライアンス・プログラムが十分機能しなかったことが、本件の根本的な原因と考えられます。そのため、再発防止策として、以下のような対策を進めて参ります。(1) チーフ・コンプライアンス・オフィサーの機能強化独立した専任のチーフ・コンプライアンス・オフィサーを設置し、契約交渉などの諸手続や各種事業活動においてコンプライアンスリスクを孕む取組の内容や状況を監視・牽制し、必要に応じて軌道修正を進める機能の強化を推進して参ります。(2) コンプライアンス・プログラムの見直し司法省より公示されている最新のガイダンスを参照の上、ODEV社のコンプライアンス・プログラムの内容の見直しを実施致します。 (3) 従業員に対する教育訓練従業員に対し、競合他社の従業員や医療関係者と接触する際においては、不正競争や雇用契約上の義務違反といったコンプライアンス上の問題が生じないように適正に行動することの重要性について、教育内容を刷新の上、教育訓練を強化し、再発防止を図って参ります。また定期的な従業員サーベイを通して研修の実効性の検証も継続的に実施していきます。5.サステナビリティを巡る取組み当社は、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて、医療に貢献する」という経営理念のもと、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進しております。その一環として、当社グループにおけるマテリアリティ(重要課題)を特定し、ESG(環境・社会・ガバナンス)活動を通じて企業の社会的責任(CSR)を果たすとともに、SDGs(持続可能な開発目標)への貢献を目指しています。「マテリアリティ(重要課題)」・患者QOLの向上・環境負荷の低減・人権尊重への取組み・多様な人材の活躍推進・医療ニーズへの高品質対応・コーポレート・ガバナンスの推進 文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末日現在において当社が判断したものであります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 会社の経営の基本方針当社グループは、患者様のQOL向上に資する経営を行うべく、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて医療に貢献する」という経営理念のもと、日米共同開発を基軸に、整形外科分野の医療機器の開発・製造・輸入・販売を通じて日本だけでなく世界の医療マーケットに真に価値ある医療機器を提供していくことで、医療に貢献することを経営方針としております。 (2) 目標とする経営指標連結業績目標 2026年3月期2027年3月期2028年3月期予想百分比目標百分比目標百分比売上高(百万円)26,400100.0%28,700100.0%31,200100.0%営業利益(百万円)1,8507.0%2,5508.9%3,30010.6%当期純利益(注)1(百万円)1,4505.5%1,7506.1%2,3507.5%   (注)1 親会社株主に帰属する当期純利益   2 対ドル為替レート:1ドル145円 (3) 経営環境及び対処すべき課題1.パーパス、経営方針当社グループは、「患者さんのQOL向上に貢献する」をパーパスと定め、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて、医療に貢献する」という経営理念のもと、日米共同開発を基軸に、医療機器の開発・製造・販売を通して、日本だけでなく世界の医療マーケットに真に価値ある医療機器を提供していくことで、当社グループの持続的な発展と企業価値の向上に努めます。2.日本における課題・高齢化社会に対応した新製品の継続的導入日本では高齢化の進行に伴い、骨折や骨疾患を抱える患者が今後も増加すると予想されます。当社は、こうした医療ニーズの拡大を成長機会と捉え、より高い治療成績が期待できる新製品を継続的に市場へ投入し、獲得症例数の拡大を目指します。・為替レート変動(円安)による仕入原価の高騰当社が取り扱う整形外科インプラント製品は、主に米国子会社Ortho Development Corporation(以下、ODEV社)から米ドル建てで仕入れており、為替レートの変動、特に円安により仕入原価が上昇するリスクを抱えています。医療機器は償還価格が定められていることにより価格転嫁ができない環境下において仕入原価の上昇に対応すべく、為替変動の影響を受けにくいアジア地域等での調達体制の構築を進めています。・償還価格の改定への対応社会保障関係費の抑制を背景に、診療報酬改定により医療機器の償還価格が引き下げられる傾向が続いています。当社は、こうした厳しい価格環境下においても利益率を維持するため、製造原価の低減や業務効率化を通じたコスト構造の強化に取り組んでいます。・三井化学株式会社との業務提携による持続的成長体制の構築2022年1月に資本業務提携契約を締結した三井化学株式会社との連携を通じ、同社の開発機能や事業運営ノウハウと当社グループの薬事・開発・販売・マーケティング機能を相互に有効活用し、新製品の開発や事業拡大に向けた協業を推進することで、持続的な成長基盤の構築を目指しています。 3.米国における課題・製品の安定供給体制当社は、サプライチェーン問題に起因する製品供給リスクを回避するため、主要サプライヤーとの関係強化や、地域分散型の調達体制への移行を計画し、供給リスクの低減とレジリエンスの向上を図っています。・医療環境の変化とデジタル技術への対応整形外科領域では、術前のシミュレーションソフト、術中のナビゲーションシステムやロボット支援技術、術後のリハビリテーションプログラムなど、治療の各プロセスでデジタル技術の活用が加速しています。一方で、医療機関側にはこれら技術について経済合理性を伴った導入をすることが求められており、コスト効率の観点も重要な課題となっています。当社はこうした環境変化に対応すべく、関連商品の拡充を進め、医療現場における付加価値の提供を強化しております。・症例単価(ASP:Average Sales Price)の下落傾向近年、外来型の人工関節手術施設(ASC:Ambulatory Surgical Center)の増加に伴い、症例あたりの販売単価(ASP:Average Sales Price)が下落傾向にあります。当社はこうした単価下落の影響に対応するため、市場ニーズに即した製品の継続的な開発と製造原価の低減を推進し、収益性の確保と向上を目指してまいります。・製造原価上昇、及び為替変動(円安)による収益性低下人件費などの上昇により、ODEV社の製造原価が上昇しています。加えて、対ドル為替レートが150円台と円安傾向が続いていることから、製品輸入時の原価率が悪化するなど、収益性に対する下押し圧力が継続しています。これらの課題に対し、当社は「SAICOプロジェクト」(Strategic Actionable Initiatives for Cost Optimization)を推進し、以下の施策を通じて収益性の改善を図ってまいります。 ① 内製化比率の拡大による原価低減 ② 米国におけるサプライヤー(製造委託先)の複社購買化によるサプライチェーンのレジリエンス向上 ③ アジア・欧州地域のサプライヤーへの製造委託拡大による原価低減 ④ 自社製品の販売比率の拡大による収益性改善4.その他の課題・PBR1倍割れへの課題当社は、米国における製造原価の上昇、及び急激な円安の進行に伴う日本国内での売上原価率の悪化により収益性が低下し、株価はPBR(株価純資産倍率)1倍を下回る水準で推移しております。これらの課題に対し、当社は日米市場における新製品の投入を通じた売上高の拡大に取り組むとともに、SAICOプロジェクト等を通じて、円安による原価悪化の影響緩和や米国製造コストの低減を図ります。また、製品ポートフォリオの定期的な見直しと選択と集中を進め、成長性の高い分野への投資を実施することで、持続的な収益性の向上を目指します。経営にあたっては、株主資本コストを強く意識した資本効率の高い運営を推進し、企業価値の最大化に努めてまいります。なお、株主還元については安定的な配当を基本方針とし、配当性向30%以上の実現を目標としています。 ・当社連結子会社における和解による損害賠償請求訴訟の解決に関する課題への対処米国子会社での損害賠償請求訴訟(以下、本件訴訟)を重く受け止め、本件訴訟に至る経緯について根本的な原因分析を行うとともに、本件訴訟の被告となった当社米国子会社であるODEV社において、再発防止に向けて真摯に取り組んで参ります。ODEV社では、コンプライアンス・プログラムが十分機能しなかったことが、本件の根本的な原因と考えられます。そのため、再発防止策として、以下のような対策を進めて参ります。(1) チーフ・コンプライアンス・オフィサーの機能強化独立した専任のチーフ・コンプライアンス・オフィサーを設置し、契約交渉などの諸手続や各種事業活動においてコンプライアンスリスクを孕む取組の内容や状況を監視・牽制し、必要に応じて軌道修正を進める機能の強化を推進して参ります。(2) コンプライアンス・プログラムの見直し司法省より公示されている最新のガイダンスを参照の上、ODEV社のコンプライアンス・プログラムの内容の見直しを実施致します。 (3) 従業員に対する教育訓練従業員に対し、競合他社の従業員や医療関係者と接触する際においては、不正競争や雇用契約上の義務違反といったコンプライアンス上の問題が生じないように適正に行動することの重要性について、教育内容を刷新の上、教育訓練を強化し、再発防止を図って参ります。また定期的な従業員サーベイを通して研修の実効性の検証も継続的に実施していきます。5.サステナビリティを巡る取組み当社は、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて、医療に貢献する」という経営理念のもと、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進しております。その一環として、当社グループにおけるマテリアリティ(重要課題)を特定し、ESG(環境・社会・ガバナンス)活動を通じて企業の社会的責任(CSR)を果たすとともに、SDGs(持続可能な開発目標)への貢献を目指しています。「マテリアリティ(重要課題)」・患者QOLの向上・環境負荷の低減・人権尊重への取組み・多様な人材の活躍推進・医療ニーズへの高品質対応・コーポレート・ガバナンスの推進 文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末日現在において当社が判断したものであります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要① 財政状態及び経営成績の状況当社グループの当連結会計年度における売上高は25,114百万円(前連結会計年度比1,936百万円増、同8.4%増)、営業利益1,555百万円(前連結会計年度比190百万円減、同10.9%減)、経常利益1,488百万円(前連結会計年度比354百万円減、同19.2%減)、親会社株主に帰属する当期純損失461百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益1,271百万円)となりました。なお、連結売上高に占める自社製品売上高の割合は、80.7%(前連結会計年度は80.2%)となりました。 日本国内売上高は、前連結会計年度比629百万円増、同4.8%増の13,634百万円となりました(「収益認識に関する会計基準」の適用による販売促進費の一部控除後)。米国の外部顧客への売上高は、前連結会計年度比4,830千USドル増、同6.9%増の75,279千USドルとなり、円換算後は円安の影響により前連結会計年度比1,306百万円増、同12.8%増の11,479百万円となりました(前連結会計年度の米国売上高の換算レートは1USドル144.41円、当連結会計年度は同152.50円)。 製品セグメント別の売上高は、以下のとおりです。 日本国内の人工関節分野は、人工骨頭挿入術(BHA)において、Entrada Hip Stemや新製品Promontory Hip Stem、OVATION Tribute Hip Stemなどの 獲得症例数が増加し、BHA全体の売上高が2桁成長と順調に推移しました。一方、人工股関節置換術(THA)は獲得症例数が減少し、売上高が減少しました。また、人工膝関節置換術(TKA)の獲得症例数も減少し、売上高が減少しました。これらの要因により、本分野の日本国内売上高は5,237百万円(前連結会計年度比6.2%増)となりました。 米国の人工膝関節分野は、BKS TriMax 、Balanced Knee System Uniなどの獲得症例数が増加し、人工膝関節置換術(TKA)の売上高が増加しました。また、人工股関節分野は、新製品Trivicta Hip Stemの販売を開始したことにより、人工股関節置換術(THA)の売上高が前年同期比で増加に転じました。これらの要因により、本分野の米国売上高は75,077千USドル(前連結会計年度比6.9%増)となり、円換算後では円安の影響により11,449百万円(前連結会計年度比12.9%増)となりました。 骨接合材料分野は、大腿骨頚部骨折の治療材料Prima Hip Screwの獲得症例数が増加し、引き続き2桁成長と順調に推移しました。また、大腿骨頚部転子部骨折の治療材料ASULOCKは、競合環境の激化があったものの、前年同期と同水準を維持しました。これらの要因により、本分野の日本国内売上高は4,653百万円(前連結会計年度比2.0%増)となりました。 脊椎固定器具分野では、KMC Kyphoplastyシステム、Vusion Ti3D ARCケージなどの獲得症例数が増加し 、日本国内の売上高が増加しました。特にKMC Kyphoplastyシステムは、Balloon Kyphoplasty市場の拡大もあり、売上高が前年同期比で2桁成長と順調に推移しました。これらの要因により、本分野の日本国内及び米国の売上高合計は3,574百万円(前連結会計年度比6.6%増)となりました。 売上原価は、円安の影響による調達コストの上昇や自社製造コストの上昇が重なったことなどにより、売上原価率が37.7%(前連結会計年度は36.3%)となりました。販売費及び一般管理費は、円安による米国費用の為替換算の影響や、米国の売上高増加に伴う支払手数料(コミッション・ロイヤリティ)、賃上げによる人件費の増加の結果、全体で14,090百万円(前連結会計年度比8.3%増)となり、売上高販管費率は56.1%(前連結会計年度は56.2%)となりました。 営業利益は、売上高が増加し売上高販管費率が改善したものの、売上原価が増加した結果、1,555百万円(前連結会計年度比10.9%減)となりました。 経常利益は、営業外収益として為替差益63百万円を含む77百万円を計上した一方で、営業外費用として支払利息75百万円及び中国における合弁会社Changzhou Waston Ortho Medical Appliance Co., Limited の持分法適用による投資損失56百万円など、合計144百万円を計上した結果、1,488百万円(前連結会計年度比19.2%減)となりました。 また、特別損益として、米国子会社における訴訟の和解関連費用1,555百万円(注)及び製品販売中止による損失222百万円を特別損失に計上した結果、親会社株主に帰属する当期純損失は461百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益1,271百万円)となりました。 注:当該訴訟は、米国子会社の競合事業者の元従業員による顧客奪取行為に関し、同従業員の雇用契約上の義務違反等について、米国子会社の関係者による一定の関与があったと主張されたものであり、2025年3月に相手方と和解が成立しました。これにより、米国子会社は相手方に対し、10.2百万USドルの支払いを行うことに合意しており、本費用を特別損失として計上しております。 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。日 本・・・・ 売上高は償還価格の引き下げの影響がありましたが、主要な分野で堅調に推移致しました。また、賃上げを実施したことにより給料及び手当が増加したことなどから、販売費及び一般管理費も増加しました。  その結果、当セグメントの売上高は13,634百万円(前連結会計年度比4.8%増)、営業利益は794百万円(前連結会計年度比27.3%減)となりました。米 国・・・・  売上高は人工関節分野の外部顧客への売上が増加しました。また、支払手数料(コミッション・ロイヤリティ)や研究開発費の増加により、販売費及び一般管理費も増加しました。        その結果、内部売上高を含んだ当セグメントの売上高は15,511百万円(前連結会計年度比8.0%増)、営業利益は590百万円(前連結会計年度比7.3%減)となりました。 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ2,181百万円増加し、33,667百万円となりました。主な増加は、原材料及び貯蔵品1,585百万円、現金及び預金860百万円であります。負債合計につきましては、前連結会計年度末と比べ3,043百万円増加し、8,925百万円となりました。主な増加は、短期借入金1,979百万円、未払金1,182百万円であります。また、当連結会計年度末の有利子負債(短期借入金、長期借入金及びリース債務の合計額)から現金及び預金を控除した純有利子負債は104百万円であります。純資産合計は、前連結会計年度末と比べ862百万円減少し、24,741百万円となりました。主な減少は、利益剰余金832百万円、為替換算調整勘定117百万円であります。その結果、当連結会計年度末の自己資本比率は73.3%(前連結会計年度末は81.0%)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ860百万円増加し、3,182百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは1,046百万円の収入(前連結会計年度は2,104百万円の収入)となりました。収入の主な内訳は減価償却費1,671百万円などであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは1,666百万円の支出(前連結会計年度は1,804百万円の支出)となりました。主な内訳は有形固定資産の取得による支出1,550百万円であります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは1,490百万円の収入(前連結会計年度は840百万円の支出)となりました。収入の主な内訳は短期借入金の純増額2,373百万円、支出の主な内訳は長期借入金の返済による支出498百万円、配当金の支払額371百万円であります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 (イ)生産実績前連結会計年度及び当連結会計年度における生産実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称及び品目前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)金額 (千円)金額 (千円)医療機器類日本 95,262151,973 人工関節 40,34479,778 骨接合材料 41,71056,430 その他 13,20715,764米国 7,866,1296,690,372 人工関節 6,257,3895,467,045 骨接合材料 948,686781,573 脊椎固定器具 577,746387,902 その他 82,30653,850合計 7,961,3926,842,346 (注) 上記金額は製造原価により、製品の再加工等が含まれております。  (ロ)受注実績当社グループでは、見込み生産を行っているため、該当事項はありません。  (ハ)販売実績前連結会計年度及び当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称及び品目前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)金額 (千円)金額 (千円)医療機器類日本 13,004,31313,634,057 人工関節 4,932,9195,237,211 骨接合材料 4,563,4244,653,686 脊椎固定器具 3,322,0253,543,812 その他 390,403407,767  小計 13,208,77213,842,477 売上控除 △204,459△208,420米国 10,173,43411,479,976 人工関節 10,141,08611,449,257 脊椎固定器具 32,34730,719合計 23,177,74725,114,033 比率 (%)比率 (%)自社製品売上比率 80.280.7  (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。2 日本の販売実績は、「収益認識に関する会計基準」を適用しているため、売上高から販売促進費の一部を 控除しております。3 日本における品目別販売実績は、合理的な売上控除按分ができないため、当該売上控除額を一括で表示しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 当連結会計年度の財政状態及び経営成績及びキャッシュ・フローの分析は、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において判断したものであります。① 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者により会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。なお、上記会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 [注記事項](重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績の分析当連結会計年度の経営成績の分析については、「第2[事業の状況]1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等]」をご参照ください。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2[事業の状況]3[事業等のリスク]」をご参照ください。 ④ 当連結会計年度の財政状態及びキャッシュ・フローの状況の分析財政状態については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。また、キャッシュ・フローの状況の分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ⑤ 資本の財源及び資金の流動性の分析財務政策につきましては、当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、主に金融機関からの借入金により資金調達を行っております。 資金需要につきましては、運転資金として、仕入高、販売費及び一般管理費等の営業費用があります。また、設備資金として、主に医療工具類の取得があります。 (3) 経営者の問題認識と今後の方針について経営者の問題認識と今後の方針については、「第2[事業の状況]1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等]」をご参照ください。

事業リスク

  • サプライチェーンの脆弱性
    製品の調達は自社製造のODEV社と他社からの仕入れに依存しており、ODEV社の部材調達問題や他社の供給遅延・停止は、製品供給に支障をきたし、売上や利益に悪影響を及ぼす可能性があります。多様な調達先の確保や自社製造比率の向上が対策として挙げられます。
  • 法規制と行政施策の影響
    医療機器の販売は薬事法などの法規制に厳しく管理されており、国内の診療報酬改定や米国の医療制度変更といった行政施策が、売上や利益に直接的な影響を与えるリスクがあります。収益性の高い自社製品の販売比率を高めることで、収益悪化リスクに対応しています。
  • 研究開発と知的財産リスク
    新製品の研究開発は、期待通りの効果が得られずに中止される可能性や、薬事承認の取得が計画通りに進まないリスクがあります。また、他社の特許権に抵触した場合には、販売停止や賠償金支払いにつながる可能性があり、事業活動に大きな影響を及ぼす恐れがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,239 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関連する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、主として以下のようなものがあります。 なお、当社グループの事業等はこれら以外にも様々なリスクを伴っており、ここに記載されたものがリスクのすべてではありません。当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、可能な限りリスク発生の防止に努め、リスクが発生した場合の的確な対応に努めていく方針です。また、文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 (サプライチェーンに関するリスク) 当社グループが販売する製商品等は、ODEV社から調達する自社製品の他、販売提携契約等に基づいた他社からの仕入商品もあります。ODEV社の自社製造に関する部材調達先で問題が発生した場合や、他社からの調達商品の仕入・物流等が遅延または停止した場合、損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクがありますので、部材調達先の多様化や自社製造の比率を高める対策を行っております。 (販売に関するリスク) 予期していなかった製品不具合の発生、他社との競合等は、売上を減少させ得る要因となり損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクがありますが、不具合の発生状況や他社の販売動向について月次でレビューする仕組みを構築し、リスク低減を図っております。(法規制、行政動向に関するリスク) 医療機器の販売は、様々な法規制を受けております。国内においては、2年毎に診療報酬が改定されるなどの行政施策が当社の損益及び財政状況に影響を及ぼすリスクもあります。また、米国における医療制度に関連した行政施策などが、当社の米国子会社の損益及び財政状況に影響を及ぼすリスクもあります。その対策として、より収益性が高い自社製品の販売比率を高めることや、自社製造比率を高める等の手段により売上原価の低減を図ることで、収益悪化リスクに対応しております。 この他、税制関連の法令改正等により法人税等実効税率が変更された場合、繰延税金資産の金額が変動し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼすリスクがあります。(研究開発に関するリスク) 新製品の研究開発は、開発期間中に、期待されていた有効性・安全性の確認ができず製品の開発を中止するリスクがあります。また、開発した製品の販売を開始するためには、各市場において薬事承認を取得する必要がありますが、薬事承認取得の可否及び取得に要する期間が当社の計画どおりとならないリスクがあります。(知的財産に関するリスク) 当社グループが取扱う製商品、及び、医療工具等が他社の保有する特許等知的財産権に抵触した場合、係争の発生や販売停止、賠償金の支払いに至る可能性があり、当社の損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクがあるため、製品の開発段階で関連する他社特許の内容を調査する、適宜外部の専門家に相談するなどリスク低減に努めております。(訴訟に関するリスク) 公正取引に関する事案の他、特許、販売に関する契約、製造物責任、労務問題などに関し、訴訟を提起される可能性があり、その動向によっては損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。 また、当社グループの販売活動に関連して、役職員による不適切な行為や関係法令への抵触があったと判断された場合、行政機関による指導・制限等を受け、一部の販売先に対して営業活動が制約される可能性があり、このような事態が生じた場合、売上が減少し、損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。 なお、当社は、販売関連の法令遵守体制や社員教育を強化し、リスクの未然防止に努めております。(為替変動に関するリスク) 当社は主にODEV社からUSドル建てで輸入仕入していること、また、連結財務諸表においてODEV社のUSドル建て財務諸表を円換算していることから、為替相場の変動は当社グループの損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。なお、当社は為替予約方針を定め、当該方針に基づく運用により、USドル建ての輸入に関わる為替変動リスクの低減に努めております。 (感染症拡大に関するリスク) 感染症拡大に伴う各国保健行政の指針に従い、医療機関が人工関節置換術など緊急を要さない手術を延期させることなどにより当社グループの損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。(気候変動に関するリスク)世界的なGHG(温室効果ガス)排出増大に起因する地球温暖化がもたらす急性的あるいは慢性的な気候変動、及びそれに対して各国や地域行政が講じる政策・施策は、市場環境や原材料の調達などに大きな影響を与え、当社グループの事業の継続や業績に悪影響を及ぼすリスクがあります。そのため、当社はサステナビリティ推進室を設置し、当社グループにおける全社的な気候変動対応に向けた施策の立案とESG活動の推進、経営陣に向けた提言、社員に向けた啓発と情報提供、そして、投資家をはじめとする社外ステークホルダーに向けた情報開示を遂行する体制を構築し、リスク低減に努めております。 (その他のリスク)上記のほか、損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクとしては、地震等大規模な災害の発生に伴う事業活動の停滞、情報セキュリティ問題によるITシステム停止、金利の変動、販売先の経営悪化などに起因する売上債権の貸倒れ等があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が 日本エム・ディ・エム の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →