7570

橋本総業ホールディングス(7570)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

卸売業 商社・卸売

事業の概要

  • 管材・住宅設備機器の卸売
    橋本総業ホールディングスは、鋼管や継手、バルブといった管材類から、便器・洗面台などの衛生陶器、給湯器・システムキッチンなどの住宅設備機器、さらにはエアコンやポンプといった空調機器まで、幅広い建築・住宅関連商品を専門商社として卸売しています。これらの商品は主に建設会社や工務店、設備業者などに販売され、建物の建設や改修工事に不可欠な資材を提供することで収益を上げています。
  • 多様な子会社による事業展開
    当社グループは、橋本総業株式会社をはじめとする10社の連結子会社と8社の非連結子会社、1社の関連会社で構成されており、各社が専門分野を持つことで事業の多角化を図っています。例えば、管材の販売を主軸としながらも、物流や旅行サービスなど周辺事業も手掛けることで、顧客への総合的なサービス提供能力を高め、安定した収益基盤を構築しています。
  • 特需とルート販売の二本柱
    販売経路は、大口の建設会社やゼネコンに直接販売する「特需部門」と、地域の二次店(卸売業者)に販売する「ルート部門」の二本柱で構成されています。これにより、大規模プロジェクトから地域密着型の小規模工事まで、幅広い顧客ニーズに対応し、安定的な販売チャネルを確保しています。特に、建設投資動向に左右されやすい業界において、多様な販売網はリスク分散にも繋がります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 管工機材事業
    売上高466.85億円。この事業では、鋼管、ステンレス管、銅管などの管類、それらを接続する継手類、水やガスなどの流れを制御するバルブ類、塩ビ管などの化成品類、配管工事に必要な工具類を販売しています。建設現場のインフラを支える基幹材料であり、建物の配管設備に不可欠な製品群を提供しています。
  • 衛生設備機器事業
    売上高472.19億円。便器、手洗器、洗面器、洗浄便座などの衛生陶器や、バス、洗面化粧台、水栓金具といった住宅の水回り設備を扱っています。人々の生活に直結する快適性や清潔さを提供する製品であり、住宅や商業施設の建設・改修において重要な役割を担っています。
  • 住宅設備機器事業
    売上高294.14億円。給湯器や風呂釜などの給湯関連機器、システムキッチンやユニット流し台などの厨房関連機器を販売しています。これらの製品は、住宅の機能性や快適性を高めるためのものであり、新築住宅やリフォーム市場において需要が高い事業分野です。
  • 空調・ポンプ設備事業
    売上高405.98億円。ルームエアコンやパッケージエアコンなどの空調関連機器、汎用陸上ポンプや水中ポンプなどのポンプ類を提供しています。建物の快適な室内環境を維持するための空調設備や、水の供給・排水に必要なポンプ設備は、あらゆる建築物において不可欠な要素であり、安定した需要が見込まれます。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
PlumberEquipment 事業 467
SanitaryEquipment 事業 472
HouseholdAppliance 地域 294
AirConditioningAndPumpingEquipment 事業 406
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|899 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当連結会計年度末において当社及び連結子会社10社(橋本総業株式会社、橋本総業ファシリティーズ株式会社、大明工機株式会社、若松物産株式会社、株式会社大和、サンセキ株式会社、株式会社永昌洋行、株式会社ムラバヤシ、みらい物流株式会社、株式会社みらい旅行社)と非連結子会社8社(株式会社リード・エンジニアリング等)、持分法非適用関連会社1社により構成されており、管材類、衛生陶器・金具類、住宅設備機器類、空調機器・ポンプの販売を主たる業務としております。 なお、当社は特定上場会社等であります。特定上場会社等に該当することにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することになります。 事業系統図は下記のとおりです。  セグメントごとの主要商品は、次のとおりであります。セグメント主要商品管材類管類鋼管、ステンレス管、銅管、鉛管、鉄管等継手類鋼管用継手、ステンレス管用継手、銅管用継手、ドレネジ継手、溶接継手等バルブ類各種材質汎用バルブ、バタフライバルブ、チャッキ弁、安全弁、減圧弁、調節弁等化成品類塩ビ管、ポリエチレン管、ポリプロピレン管、塩ビ管用各種継手類、カラーパイプ、FRPパネルタンク等工具関連機材各種配管用・工作用工具類、電動工具類衛生陶器・金具類便器・手洗器、洗面器、洗浄便座、センサーシステム、バス、洗面化粧台、水栓類、シャワー金具類等住宅設備機器類給湯関連給湯器、風呂釜、湯沸器等厨房関連システムキッチン、ユニット流し台等空調機器・ポンプ空調関連ルームエアコン、パッケージエアコン等ポンプ類汎用陸上ポンプ、ラインポンプ、水中ポンプ等  当社グループの品目及び販売経路は次のとおりであります。品目販売経路管類継手類バルブ類化成品類工具関連機材衛生陶器・金具類給湯・厨房関連空調関連ポンプ類その他バルブ類 品目販売経路空調関連軌道関連保守・サービス関連物流受託旅行サービス関連 (注)特需部門とは、大口需要先(サブコン及びゼネコン)への直接販売をいいます。また、ルート部門とは、二次店への販売(卸売)をいいます。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
仕入価格の変動を販売価格に転嫁するまでに一定の期間を要するため
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 なし
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:建設投資動向の影響 / 新型コロナウイルス感染症等の異常事態リスク / 仕入価格の変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

橋本総業ホールディングスは、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという公開情報は見当たらない。卸売業という性質上、無形資産による競争優位性は限定的と考えられる。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

同社は主に建設設備分野の配管資材などを扱っており、長年の取引実績と信頼関係に基づいた顧客基盤を持つ。一度取引を開始した顧客が、品質、納期、品揃え、技術サポートなどの理由で競合他社へ乗り換えるには一定の手間やリスクが伴うため、スイッチング・コストは中程度と考えられる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

橋本総業ホールディングスの事業モデルは、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果を生み出す構造ではない。サプライヤーと顧客の間の仲介が主であり、ネットワーク効果は期待できない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

同社は大手建材メーカーや海外メーカーからの仕入れ、および自社物流網を活用している。一定の仕入れ交渉力や効率的な物流システムはコスト優位の源泉となりうるが、業界全体で価格競争も存在するため、構造的な圧倒的コスト優位性は限定的と評価される。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

建設設備分野の配管資材卸売業において、同社は主要プレイヤーの一つであり、一定の市場シェアを有している。広範な仕入れネットワークと物流網を効率的に運用することで、規模の経済を活かした事業運営が可能であり、業界内での効率的な少数寡占の一角を担っていると考えられる。

  • 幅広い商品ラインナップ
    同社は管材類、衛生陶器・金具類、住宅設備機器類、空調機器・ポンプなど、建設・住宅設備に必要な多岐にわたる商品を扱っています。これにより、顧客は複数の仕入れ先を探す手間なく、必要な資材を一括で調達できるため、利便性が高く、顧客からの信頼を得やすいという強みがあります。
  • 全国規模の物流ネットワーク
    有価証券報告書には具体的な記載はありませんが、複数の事業拠点や物流施設を保有し、物流拠点の多拠点化を進めていることから、全国的な供給体制を構築していると推測されます。これにより、迅速かつ安定的な商品供給が可能となり、顧客の工事スケジュールに合わせた柔軟な対応ができる点は競争優位に繋がります。
  • 特定メーカーとの強固な関係
    TOTO株式会社からの仕入れが連結仕入総額の約30%を占めるなど、特定の有力メーカーとの間に強固な仕入れ関係を築いています。これにより、安定した商品供給を受けられるだけでなく、メーカーとの連携を通じて最新の商品情報や技術動向をいち早くキャッチし、顧客に提供できる可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針 当社グループは、『設備商品の流通とサービスを通じて、快適な暮らしを実現する』を企業理念として掲げ、今後共、社会に貢献できる企業を目指してまいります。 そのために以下のビジョンを掲げ、3つのベストの追求「7つのステークホルダーのみなさま(当社グループに関心を持って頂ける方々)」から「ありがとう」と言って頂ける企業を目指してまいります。・設備のベストコーディネーター-施主様、工事業者様に、ベストな設備をご提案・流通としてベストパートナー-得意先様、仕入先様、当社で3位1体のベストなしくみの構築・会社としてベストカンパニー-株主様、社員、社会からベストと言われる会社作り(2)経営戦略等 当社グループを取り巻く環境トレンドは、下記のとおりと考えております。(建設経済研究所資料より当社推定) 当社グループは、中期に目指す姿として・3つのフル - フルカバー、フルライン、フル機能・みらい会活動- みらい会、みらい市、みらいサービス・進化活動  - しくみ作り、ひと作り、しかけ作りを掲げております。そして、中期的な経営戦略では以下の基本戦略に具体的に取り組んでまいります。1.3つのフルの追求 - 成長への取組み ①フルカバー    - (どこでも)県別営業体制で全国需要に対応、ハブ+サテライト整備 ②フルライン    - (何でも)お客様が望む商品をワンストップで対応 ③フル機能     - (どんなことでも)基本7機能、工程9機能、ソリューション9機能の充実2.みらい会活動   - 業界最大、最良のネットワークへの取組み ①みらい会     - (みんなの会に)4位1体で県別(支店別)に展開 ②みらい市     - (みんなの市に)会員相互の販促の場に ③みらいサービス  - (みんなのサービスに)各種サービスを別会社化で展開3.進化活動     - 生産性向上への取組み ①しくみ作り    - (みらいプラン)商流(一貫化)、物流(共同化)、情報(共有化) ②ひと作り     - (みらいアカデミー)業界のプロの人材育成(リアル+オンデマンド研修) ③しかけ作り    - (会社の質の向上)デジタル化、ITの活用、5S、見える化、チーム活動 また、みらい活動としてHSDGCG活動に取り組んでまいります。HSDGCG活動Health健康ホワイト500(健康企業、医療、スポーツ)Society社会社会貢献(地域貢献、産官学連携、業界活動)DigitalデジタルDXカンパニー(社内DX、取引先連携、業界プラットフォーム)GreenグリーンGXカンパニー(エネルギー活用、水、ゴミ)Comfortable快適快適生活創造企業(生活、企業、社会)GlobalグローバルHATタイ、積算センター、設計センター (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、目標とする経営指標として前期対比売上高成長率2.5%以上、前期対比経常利益成長率3.0%以上を掲げております。これらを重要な指標として認識し、今後も事業の効率化や販売促進策等の推進により、目標の達成に努めてまいります。 (4)経営環境わが国経済は、激動が続く国際政治、物価と金融政策の間で揺れ動く市場、激しい変動と進化が共存する混沌とした状況にあります。当建設業界においては、民間住宅投資、民間非住宅投資、公共投資すべてにおいて、前年比プラスで推移すると予想され、業界全体として未だ予断を許さない状況は続くと思われます。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題激動を続ける国際政治、地球環境の変動と待ったなしのエネルギー革命、為替市場や政策・制度改正に揺れ動く経済・業界など、当社を取り囲む変化は激しさを増す一途にあります。一方で、AI・DXに代表される21世紀の産業革命は、新たな企業、業界、社会、そして働き方の創造を求めています。当社グループは、「7つのみらい」をチャンスととらえ、具体的テーマ(商材)に取組んでまいります。<7つのみらい>分野キーワード①社会変化への対応技術革新とDX、法制度の変化と対応、グローバル経済の変化と対応②環境・エネルギー省エネ、蓄エネ、創エネ(再生エネルギー)③リフォーム需要ストック活用、空き家問題、中古住宅市場④健康、快適(GX)高齢化対応、社会保障、健康寿命(食事、運動、医療)⑤安全、安心国土強靭化、公共投資、防災、緊急時対応⑥地域活性化インバウンド、グローバル化、産官学が総力で、防災、復興、観光立国⑦DX デジタル化ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、AI活用
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針 当社グループは、『設備商品の流通とサービスを通じて、快適な暮らしを実現する』を企業理念として掲げ、今後共、社会に貢献できる企業を目指してまいります。 そのために以下のビジョンを掲げ、3つのベストの追求「7つのステークホルダーのみなさま(当社グループに関心を持って頂ける方々)」から「ありがとう」と言って頂ける企業を目指してまいります。・設備のベストコーディネーター-施主様、工事業者様に、ベストな設備をご提案・流通としてベストパートナー-得意先様、仕入先様、当社で3位1体のベストなしくみの構築・会社としてベストカンパニー-株主様、社員、社会からベストと言われる会社作り(2)経営戦略等 当社グループを取り巻く環境トレンドは、下記のとおりと考えております。(建設経済研究所資料より当社推定) 当社グループは、中期に目指す姿として・3つのフル - フルカバー、フルライン、フル機能・みらい会活動- みらい会、みらい市、みらいサービス・進化活動  - しくみ作り、ひと作り、しかけ作りを掲げております。そして、中期的な経営戦略では以下の基本戦略に具体的に取り組んでまいります。1.3つのフルの追求 - 成長への取組み ①フルカバー    - (どこでも)県別営業体制で全国需要に対応、ハブ+サテライト整備 ②フルライン    - (何でも)お客様が望む商品をワンストップで対応 ③フル機能     - (どんなことでも)基本7機能、工程9機能、ソリューション9機能の充実2.みらい会活動   - 業界最大、最良のネットワークへの取組み ①みらい会     - (みんなの会に)4位1体で県別(支店別)に展開 ②みらい市     - (みんなの市に)会員相互の販促の場に ③みらいサービス  - (みんなのサービスに)各種サービスを別会社化で展開3.進化活動     - 生産性向上への取組み ①しくみ作り    - (みらいプラン)商流(一貫化)、物流(共同化)、情報(共有化) ②ひと作り     - (みらいアカデミー)業界のプロの人材育成(リアル+オンデマンド研修) ③しかけ作り    - (会社の質の向上)デジタル化、ITの活用、5S、見える化、チーム活動 また、みらい活動としてHSDGCG活動に取り組んでまいります。HSDGCG活動Health健康ホワイト500(健康企業、医療、スポーツ)Society社会社会貢献(地域貢献、産官学連携、業界活動)DigitalデジタルDXカンパニー(社内DX、取引先連携、業界プラットフォーム)GreenグリーンGXカンパニー(エネルギー活用、水、ゴミ)Comfortable快適快適生活創造企業(生活、企業、社会)GlobalグローバルHATタイ、積算センター、設計センター (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、目標とする経営指標として前期対比売上高成長率2.5%以上、前期対比経常利益成長率3.0%以上を掲げております。これらを重要な指標として認識し、今後も事業の効率化や販売促進策等の推進により、目標の達成に努めてまいります。 (4)経営環境わが国経済は、激動が続く国際政治、物価と金融政策の間で揺れ動く市場、激しい変動と進化が共存する混沌とした状況にあります。当建設業界においては、民間住宅投資、民間非住宅投資、公共投資すべてにおいて、前年比プラスで推移すると予想され、業界全体として未だ予断を許さない状況は続くと思われます。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題激動を続ける国際政治、地球環境の変動と待ったなしのエネルギー革命、為替市場や政策・制度改正に揺れ動く経済・業界など、当社を取り囲む変化は激しさを増す一途にあります。一方で、AI・DXに代表される21世紀の産業革命は、新たな企業、業界、社会、そして働き方の創造を求めています。当社グループは、「7つのみらい」をチャンスととらえ、具体的テーマ(商材)に取組んでまいります。<7つのみらい>分野キーワード①社会変化への対応技術革新とDX、法制度の変化と対応、グローバル経済の変化と対応②環境・エネルギー省エネ、蓄エネ、創エネ(再生エネルギー)③リフォーム需要ストック活用、空き家問題、中古住宅市場④健康、快適(GX)高齢化対応、社会保障、健康寿命(食事、運動、医療)⑤安全、安心国土強靭化、公共投資、防災、緊急時対応⑥地域活性化インバウンド、グローバル化、産官学が総力で、防災、復興、観光立国⑦DX デジタル化ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、AI活用
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。①財政状態及び経営成績の状況2024年度のわが国経済は、激動が続く国際政治、物価と金融政策の間で揺れ動く市場、AI・DX化で進む産業革命など、激しい変動と進化が共存する混沌とした状況にあります。当建設業界においては、2024年度は、民間住宅投資、民間非住宅投資、公共投資すべてにおいて、前年比プラスで推移すると予想され、業界全体としてプラスの中で推移すると見込まれておりました。(建設経済研究所資料より当社推定) このような状況下、当社グループは一層のシェアアップと新規開拓を目指し、以下の基本戦略の下、具体的展開に取組んでまいりました。1.3つのフルの追求 - 成長への取組み ①フルカバー    - (どこでも)県別営業体制で全国需要に対応、ハブ+サテライト整備 ②フルライン    - (何でも)お客様が望む商品は何でもワンストップで対応 ③フル機能     - (どんなことでも)基本7機能、工程9機能、ソリューション9機能の充実2.みらい会活動   - 業界最大、最良のネットワークへの取組み ①みらい会     - (みんなの会)4位1体で県別(支店別)に展開 ②みらい市     - (みんなの市)会員相互の販促の場に、ハイブリッド化 ③みらいサービス  - (みんなのサービス)各種サービスを別会社で展開3.進化活動     - 生産性向上への取組み ①しくみ作り    - (みらいプラン)商流(一貫化)、物流(共同化)、情報(共有化) ②ひと作り     - (みらいアカデミー)業界プロの人材育成(リアル+オンデマンド研修) ③しかけ作り    - (みらいステージ)デジタル化、ITの活用、5S、見える化、チーム活動 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ5,503百万円増加し、85,500百万円となりました。当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ4,405百万円増加し、53,182百万円となりました。当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,098百万円増加し、32,317百万円となりました。b.経営成績当連結会計年度の売上高は165,339百万円(前年同期比+6.2%)、売上総利益は17,443百万円(同+6.2%)となりました。販売費及び一般管理費は14,999百万円(同+6.2%)で営業利益は2,444百万円(同+5.8%)、経常利益は3,472百万円(同+3.1%)となりました。 特別損益は、投資有価証券売却益等を特別利益に、また出資金評価損を特別損失に計上し、その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は2,890百万円(同+10.7%)となりました。  セグメント別の業績は以下のとおりであります。管材類 住宅分野は、戸建新築需要が低迷した一方で、賃貸住宅向けの需要が好調に推移したことにより、昨年並みとなりました。非住宅分野は、第3四半期以降、半導体関連、倉庫、データセンター等の設備投資の需要が減少いたしました。その結果、管材類は、金属管材類の需要が減少したものの、樹脂管材類の需要が増加し、全体としてやや増加いたしました。その中で当社グループといたしましては、商品の即納体制への強化を図るため、在庫商材の拡充、物流機能の効率化、商材の拡大に注力いたしました。主要な商品市場動向当社の対応パイプ・設備案件の減少、プラント系などの物件需要は端境期・人手不足によりプレハブ化、加工管への需要高まる・樹脂化領域への拡大スピードアップ・発注から納品までのリードタイム削減への取組み・在庫管理精度を高め即納体制の強化・鋼管類の加工対応拡大によるCS強化継手・重量ベースでの微減が進む中、市況は安定・在庫拡充による即納体制の強化・パイプ・バルブと合わせて総合的に受注・防災設備向け継手は安定需要・省施工化商材の在庫化・ステンレス製メカニカル継手を採用する物件が増加傾向 バルブ・汎用バルブの需要は減少も、特殊バルブは伸長・プラント、工場関連の需要が大幅減少・設備現場の遅延、減少により需要は低迷・市況価格対応の販売体制・在庫商材の種類と数量の拡充・自動弁の組立て機能の活用化成品・住宅着工件数の減少により樹脂管の需要は減少・職人不足で省施工化商材への切替進む・原材料の高値推移で市況価格は安定・汎用品市況対応でシェア拡大・在庫アイテム拡充で即納体制強化・戸建向け樹脂管のプレハブ加工体制の構築土木・その他・耐震化、老朽管更新での需要が増加・ポリエチレン管、GX管の採用エリア拡大・上下水一体化により、対応の迅速化が見込まれる・地方の支店を中心に販売エリアを拡張・樹脂化対応に向け即納体制の構築・災害復旧などに向け各組合との災害協定の締結 以上の結果、当部門全体の売上高は46,685百万円(前年同期比+2.5%)となりました。衛生陶器・金具類 持家における新設着工戸数は、減少となった一方で、住宅のリフォーム需要が増加したことにより、やや増加致しました。非住宅分野では新築の大規模及び中小規模案件の需要が減少したことおよび、リニューアルでは、大規模の更新物件が減少致しました。衛生陶器・金具類全体として、高付加価値商品の需要が増加致しました。その中で当社グループと致しましては、商品の即納体制への強化を図るため、在庫商材の拡充、物流機能の活用、商材の拡大に注力致しました。主要な商品市場動向当社の対応トイレ・水栓金具・住宅は新築需要の減少、リフォーム需要はやや増加・非住宅は新築は減少・リニューアル需要は微減・高付加価値商品の需要が増加・物件情報を早期に入手し受注活動の強化・中高級商品を重点商材と位置付け提案・受注の強化・在庫機能を生かした商品供給の強化洗面・浴室設備・戸建住宅向けは減少、集合住宅向け新築、リニュ-アルは増加・洗面化粧台の新築需要は減少、リフォーム需要は高級機種減少・非住宅向けの新築及びリフォ-ム取替需要は減少・ショールームイベントを定期開催し、受注活動の強化・ショ-ル-ム活用し中高級機種の提案活動の強化・商品研修会の企画実施 現場調査、選定、見積り対応の強化 以上の結果、当部門全体の売上高は47,219百万円(同+3.4%)となりました。 住宅設備機器類 給湯機器類は、主力商品であるガス・石油給湯器の取替需要が増加したことおよび、高付加価値商材の需要が増加致しました。エコキュートは補助金の影響により取替需要が増加し、ランニングコストの削減を目的に石油からエコキュートへの取替需要も増加致しました。キッチン設備は、高価格帯商品は増加した一方で、中・低価格帯商品はリフォーム需要の減少に伴い、減少致しました。その中で当社グループと致しましては、地域需要に合った在庫商材拡充、即納体制の強化、ショールーム商談会を実施し、受注活動の強化に注力致しました。主要な商品市場動向当社の対応給湯機器・ガス、石油、電気機器類の取替需要拡大・省エネ補助金活用でエコキュート、ハイブリットが出荷増・商業用、業務用給湯器の取替需要は減少傾向・即納体制の強化、地域毎の需要に合ったアイテム拡充・補助金提案、高付加価値商材、省エネ商材への切替提案・物件情報の獲得と後追い追及の強化キッチン設備・各社システムキッチンは高価格帯商品が好調・出荷台数は、新築、リフォームとも減少傾向で台数減・シュールーム来館は前年並も未確定物件の増加・各支店毎ショールームイベント企画、実施、需要獲得・普及品の取替需要獲得、給湯分野とのセット提案、潜在需要獲得・情報発信、SNS等の活用、需要喚起活動 以上の結果、当部門全体の売上高は29,414百万円(同+9.2%)となりました。 空調機器、ポンプ 空調機器類は、2025年4月より、業務用空調機の新設用ビル用マルチエアコンに低GWP冷媒の使用が義務付けられることから、駆け込み需要が増加したことおよび、家庭用換気、空調機器類は電気代高騰の影響により、省エネ機器類の需要が増加致しました。標準ポンプ類は、都市部の給水ユニット類の需要が減少した一方で産業用ポンプの需要が増加致しました。この状況の中で当社グループと致しましては、仕入先との情報共有を密にし、案件ごとの対応に注力致しました。主要な商品市場動向当社の対応空調・換気機器・住宅用は省エネ機器類および暖房機器としての需要が増加・業務用は新設ビル用マルチエアコンの冷媒規制による駆け込み需要の増加・全国的に仕入先との情報共有および関係の強化・新冷媒機の配管、インストール情報の徹底・受注機能の強化、機能別提案へ向けての体制強化ポンプ・水槽・給水用ユニットhq化が進み、水槽は減少傾向・建築・産業用は更新需要が堅調、納期遅延もほぼ解消・家庭用はPFAS問題の影響により需要が減少・地域接点強化、物件情報の早期収集、代替提案・農水、産機、土木関連分野への取組み強化・家庭用ポンプの販売シェア拡大エネルギー関連・省エネ、蓄エネ、創エネ需要に対応した製品の増加・産業用太陽光発電の需要は減少・太陽光発電は売電から自家消費へ・省エネ、蓄エネ、創エネ商材の拡販・断熱含め省エネリフォームの推進・補助金の活用、おひさまエコキュートの拡大 以上の結果、当部門全体の売上高は40,598百万円(同+12.2%)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ685百万円減少し、4,810百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動による資金の増加は、2,471百万円(前連結会計年度は3,680百万円の増加)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の増加(当連結会計年度は4,073百万円の増加、前年同期は4,459百万円の増加)、仕入債務の減少(当連結会計年度は562百万円の減少、前年同期は2,157百万円の増加)、法人税等の支払い(当連結会計年度は1,232百万円の減少、前年同期は1,533百万円の減少)等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動による資金の減少は、7,269百万円(前連結会計年度は316百万円の減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出(当連結会計年度は6,686百万円の減少、前年同期は858百万円の減少)等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動による資金の増加は、4,112百万円(前連結会計年度は1,315百万円の減少)となりました。これは主に短期借入金の増加(当連結会計年度は2,985百万円の増加、前年同期は332百万円の減少)等によるものです。 ③生産、受注及び販売の実績a.仕入実績当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)管材類(管類、継手類、バルブ類、化成品類、工具関連機材)41,248102.5 衛生陶器・金具類43,396103.3 住宅設備機器類 (給湯、厨房関連等)27,850109.6空調機器・ポンプ(空調関連、ポンプ類)37,119111.1その他1,37597.5合計150,991106.0(注)金額は、実際仕入価格によっております。 b.販売実績当連結会計年度の商品販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)管材類(管類、継手類、バルブ類、化成品類、工具関連機材)46,685102.5 衛生陶器・金具類47,219103.4 住宅設備機器類 (給湯、厨房関連等)29,414109.2空調機器・ポンプ(空調関連、ポンプ類)40,598112.2その他1,421110.5合計165,339106.2 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態の分析(資産)資産合計は、前連結会計年度末に比べて、5,503百万円増加(+6.9%)し、85,500百万円となりました。これは主に、建物及び構築物が増加したこと等によるものです。(負債)負債合計は、前連結会計年度末に比べて、4,405百万円増加(+9.0%)し、53,182百万円となりました。これは主に、短期借入金が増加したこと等によるものです。(純資産)純資産合計は、前連結会計年度末に比べて、1,098百万円増加(+3.5%)し、32,317百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により、利益剰余金が増加したことによるものです。 b.経営成績の分析当社グループの経営成績は、建設投資(民間住宅投資・民間非住宅投資・公共投資)動向に影響され、当連結会計年度の売上高は165,339百万円(前期比+6.2%)となりました。売上高管材類の売上高は、前連結会計年度に比べ、1,118百万円の増加(+2.5%)、衛生陶器・金具類の売上高は、前連結会計年度に比べ、1,561百万円増加(+3.4%)、住宅設備機器類の売上高は、前連結会計年度に比べ、2,478百万円増加(+9.2%)、空調機器・ポンプの売上高は、前連結会計年度に比べ、4,412百万円増加(+12.2%)となりました。 売上総利益売上総利益は、前連結会計年度に比べ、1,011百万円増加(+6.2%)となりました。また、売上総利益率は前連結会計年度に比べ、0.1ポイント減少し、10.5%となりました。 販売費及び一般管理費販売費及び一般管理費は、給与手当の増加等により、前連結会計年度に比べ、876百万円増加(+6.2%)となりました。 営業利益営業利益は、前連結会計年度に比べ、134百万円増加(+5.8%)となりました。 経常利益経常利益は、前連結会計年度に比べ、105百万円増加(+3.1%)となりました。 特別損益特別損益は、投資有価証券売却益、出資金評価損などにより601百万円の利益となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ、280百万円増加(+10.7%)となりました。 経営成績に重要な影響を与える要因2021年3月期の特別利益は、投資有価証券売却益、また特別損失は創業130周年記念関連費用などによるものです。2022年3月期の特別利益は、固定資産売却益、また特別損失は投資有価証券評価損などによるものです。2023年3月期の特別利益は、投資有価証券売却益、また特別損失は投資有価証券売却損などによるものです。2024年3月期の特別利益は、固定資産売却益、また特別損失は固定資産解体費用などによるものです。2025年3月期の特別利益は、投資有価証券売却益、また特別損失は出資金評価損などによるものです。以上のような要因が発生した場合、経営成績に影響を与える可能性があります。その他の要因につきましては、「第2 事業の状況」の「3.事業等のリスク」をご参照ください。 c.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等2025年3月期の達成状況は以下のとおりです。売上高は建設投資(民間住宅投資・民間非住宅投資・公共投資)が業界全体としてプラスの中で推移した状況下で、当社グループは一層のシェアアップと新規開拓をすすめた結果、前期比9,706百万円増加(+6.2%)となりました。その結果、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、それぞれ前期比105百万円増加(+3.1%)、前期比280百万円増加(+10.7%)となりました。RОE(自己資本利益率)は、9.1%となりました。指標2024年3月期(前期)2025年3月期(実績)2025年3月期(前期比)売上高155,633百万円165,339百万円9,706百万円増加(+6.2%)経常利益3,366百万円3,472百万円105百万円増加(+3.1%)親会社株主に帰属する当期純利益2,609百万円2,890百万円280百万円増加(+10.7%)RОE(自己資本利益率)8.8%9.1%0.3ポイント増加 d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a.キャッシュ・フローの状況の分析当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループのキャッシュ・フロー指標は下記のとおりであります。 2024年3月期2025年3月期 自己資本比率(%)39.037.7 時価ベースの株主資本比率(%)34.727.3 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)2.66.1 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)58.711.4(注)自己資本比率:自己資本/総資産   時価ベースの株主資本比率:株式時価総額/総資産   キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー   インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い*各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。*株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。*キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち借入金を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 b.資本の財源及び資金の流動性当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、子会社株式の取得等によるものであります。当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資の調達につきましては、自己資金を基本としております。なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務等を含む有利子負債の残高は15,599百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は4,810百万円となっております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されています。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。棚卸資産商品は主として総平均法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)により評価しており、第2四半期連結会計期間末日、連結決算日を基準日として、実地棚卸を行っております。また、陳腐化等した商品に関しては、毎期評価損を計上しております。貸倒引当金債権の貸倒による損失に備えるため、債権種別毎に分類し、一般債権については貸倒実績率等により、貸倒懸念債権等については担保または保証が付されている債権について、債権額から担保の処分見込額及び保証による回収見込額を減額し、その残額について債務者の財政状態及び経営成績を考慮して貸倒見積高を算定しております。このため貸倒実績率の増加や個別相手先の財務状況等が悪化した場合は、貸倒引当金を積み増すこととなるため、損益にマイナスの影響を与える可能性があります。繰延税金資産繰延税金資産から控除する金額の決定に当たっては、当該資産の回収可能性について十分検討し、慎重に決定しております。繰延税金資産の回収可能性は、収益力に基づく課税所得の十分性、タックスプランニングの存在及び将来加算一時差異の十分性により判断しております。このため、繰延税金資産及び法人税等調整額に影響を与える可能性があります。投資有価証券その他有価証券で市場価格のない株式等以外のものは、決算日の市場価格等(以下、時価という。)により時価評価し、評価差額を純資産の部に計上しております。このため、時価が下落した場合には、純資産にマイナスの影響を与える可能性があります。また、期末における時価が取得原価に比べて50%程度以上下落した場合には全て減損処理を行い、30%~50%程度下落した場合には、回復可能性等を考慮して必要と認められた額について減損処理を行っております。この場合は、損益にマイナスの影響を与える可能性があります。また、その他有価証券で市場価格のない株式等は、移動平均法による原価法で評価しております。ただし、当該株式の実質価額が取得原価に比べて50%程度以上下落した場合には、回復可能性等を考慮して必要と認められた額について減損処理を行っております。この場合も、損益にマイナスの影響を与える可能性があります。退職給付に係る負債当社グループは、確定給付型の制度として確定給付年金制度及び退職一時金制度、また確定拠出型の制度として確定拠出年金制度及び中小企業退職金共済制度を設けております。退職給付に係る負債の計算に用いられる基礎率(割引率等)に重要な変動が生じた場合には、これを見直すことがあります。この場合、退職給付に係る負債及び退職給付費用に影響を与える可能性があります。また、役員の退職慰労金の支出に備えるため、一部の連結子会社は、内規に基づき、連結会計年度末要支給額の100%を計上しております。

事業リスク

  • 建設投資動向の影響
    同社の主力商品である管工機材や住宅設備機器は、民間住宅設備投資を中心とする建設投資の動向に大きく左右されます。景気変動や政策変更により建設投資が減少した場合、商品の需要が落ち込み、売上や利益が大きく減少する可能性があります。
  • 仕入価格変動と価格転嫁の遅れ
    鋼材や樹脂などの原材料価格の変動により、仕入先のメーカーからの仕入価格が変動するリスクがあります。仕入価格が急上昇した場合、販売価格への転嫁が遅れると、その間の売上総利益率が低下し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 特定仕入先への依存リスク
    連結仕入総額の約30%をTOTO株式会社からの仕入れが占めており、特に衛生陶器部門の大部分が同社製品です。もしTOTO株式会社との取引が何らかの理由で困難になった場合、代替商品の確保や供給体制の再構築に時間とコストがかかり、同社の業績に深刻な影響を与える可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,692 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1.建設投資動向の影響について 当社グループが卸販売を行っている鋼管、継手、バルブなどの管工機材、衛生陶器、住宅機器等は、民間住宅設備投資を中心とする建設投資に関連して需要が発生します。このため、当社グループの業績はこれら建設投資動向の変動により影響を受ける可能性があります。 2.新型コロナウイルス感染症等の異常事態リスク 当社グループは、複数の事業拠点、物流施設等を使用し事業運営をしております。新型コロナウイルス感染症拡大のようなパンデミックや大規模な自然災害等の異常事態が当社の想定を超える規模で発生し、事業運営が困難になった場合、当社グループの財政状態や経営成績等に大きな影響を与える可能性があります。 当社グループでは、事業復旧の早期化・省力化を図るため、事業運営機能やオフィスの分散化、物流拠点の多拠点化を実施しております。また、有事の際には管理方針の発信により、テレワーク等勤務体制の変更、従業員の行動基準の策定、異常事態発生時の対応マニュアル発動等、BCPの策定や事業リスクの最小化に向けた施策を推進します。 3.仕入価格の変動について 当社グループの取扱う商品の仕入価格は、仕入先のメーカーにおける原材料仕入価格の変動等により、変動する可能性があります。 当社グループでは仕入価格の変動に対し迅速かつ柔軟に対応していく所存でありますが、仕入価格が短期間に大きく変動した場合、仕入価格の変動を販売価格に転嫁するまでに一定の期間を要するため、充分な価格転嫁ができない期間が生じることから、売上総利益率の低下を招き、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 4.取引先の信用リスクについて(1)貸付金について 当社グループでは、営業上重要性が高いと判断した特定の得意先に対して、長・短期の貸付を行っております。担保または保証が付されている貸付金について、貸付金の額から担保の処分見込額及び保証による回収見込額を減額し、その残額について債務者の財政状態及び経営成績を考慮して貸倒引当金を計上しております。 なお、貸付方針としては営業上の観点から、個別に精査し、原則として期中の短期運転資金のみに限定しております。 これら貸付先企業の中には、債務超過となっている企業、あるいは直近期において赤字を計上している企業があり、当社グループは今後も取引先への貸付について、慎重な信用調査により対応していく所存でおりますが、取引先の経営状態が想定以上に悪化した場合などに、債権回収が滞ることにより、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 (2)手形割引について 当社は、2003年9月に東京都より貸金業者の登録を受け、取引先に対する当該業務を実施しております。これは当社が取引先の資金繰りを支援し、取引先が営業活動に専念することが当社グループの業績に対してもプラスとなる面が大きいとの判断によるものですが、当該業務におきまして、手形振出先企業の経営状態の悪化等により、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 5.特定仕入先への依存について 当連結会計年度の当社グループの連結ベースにおける仕入総額の30%程度が、TOTO㈱からの仕入となっております。当社の取扱う衛生陶器部門の大部分の商品が同社からの仕入によるものであり、今後何らかの要因により同社との取引が不能となった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 6.法的規制等について 当社グループを取り巻く環境は、「改正省エネルギー法」や「低炭素法」等の法的規制の強化・緩和・改正等により、今後、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。

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