7520

エコス(7520)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

小売業 小売

事業の概要

  • スーパーマーケット事業
    エコスグループは、株式会社エコスを中心に、子会社7社(連結子会社5社、非連結子会社2社)で構成されています。主な事業はスーパーマーケットの運営で、生鮮食品、一般食品、日用雑貨などを販売し、日々の生活に必要な商品を消費者に提供することで収益を上げています。関東1都6県に店舗を展開し、地域密着型のビジネスモデルを構築しています。
  • 卸売事業
    当社および子会社の一部は、スーパーマーケット事業で培ったノウハウを活かし、一般食品や日用雑貨などの卸売も行っています。これにより、グループ内での効率的な商品供給体制を構築するとともに、外部への販売を通じて収益源の多様化を図っています。グループ全体の仕入れ力を強化し、コスト競争力の向上にも寄与しています。
  • 不動産賃貸・物流事業
    エコスグループは、店舗や不動産の賃貸事業も行っています。これは、グループが保有する不動産を有効活用し、安定的な賃料収入を得ることで収益基盤を強化するものです。また、子会社である株式会社TSロジテックが物流センターの管理運営を行い、効率的な商品配送や資源リサイクル事業を担うことで、グループ全体のサプライチェーンを支え、事業運営の効率化に貢献しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • スーパーマーケット事業
    エコスグループの主要な収益源であり、当社(株式会社エコス)と連結子会社の株式会社たいらや、株式会社与野フードセンター、株式会社マスダ、株式会社ココスナカムラが担っています。生鮮食品、一般食品、日用雑貨などを販売し、関東1都6県に展開する店舗を通じて、地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。グループ全体の売上高の大部分を占める基幹事業です。
  • 卸売事業
    当社と株式会社たいらやが、一般食品および日用雑貨等の卸売を行っています。これは、グループ内の店舗への安定供給だけでなく、外部への販売も視野に入れた事業であり、仕入れのスケールメリットを活かしてコスト競争力を高め、グループ全体の収益に貢献しています。スーパーマーケット事業を補完し、サプライチェーン全体の効率化を図っています。
  • 不動産賃貸・物流・その他事業
    当社、株式会社たいらや、株式会社与野フードセンター、株式会社マスダ、株式会社ココスナカムラが店舗や不動産の賃貸事業を行い、安定的な賃料収入を得ています。また、株式会社TSロジテックが物流センターの管理運営や資源リサイクル事業を、株式会社平成が店舗の賃貸・仲介を、株式会社令和が一般食品・日用雑貨等の卸売を行うなど、多角的な事業展開でグループ全体の事業基盤を強化しています。これらの事業は、スーパーマーケット事業を支える重要なインフラとしての役割も果たしています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|379 文字
3 【事業の内容】当企業集団は、株式会社エコス(当社)及び子会社は7社(連結子会社5社及び非連結子会社2社)で構成されており、スーパーマーケット事業を主要業務としております。事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付け並びにセグメントとの関連は、以下のとおりであります。事業内容事業会社名主要業務スーパーマーケット事業当社、㈱たいらや㈱与野フードセンター㈱マスダ、㈱ココスナカムラ生鮮食品、一般食品及び日用雑貨品等の販売その他当社、㈱たいらや一般食品及び日用雑貨品等の卸売 当社、㈱たいらや㈱与野フードセンター㈱マスダ、㈱ココスナカムラ店舗、不動産の賃貸 ㈱TSロジテックロジスティクスセンターの管理運営業務事業及び資源リサイクル事業等 ㈱平成店舗の賃貸、店舗物件の仲介 ㈱令和一般食品及び日用雑貨品等の卸売   事業の系統図は、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
異業種からの参入も含めた競合の状況が業績に影響を及ぼす可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 設備
食品スーパーマーケットのチェーン展開には店舗物件や物流センター等の設備投資が必要。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:外部環境の変化 / 固定資産の減損等 / 食品の品質管理
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

エコスは地域密着型のスーパーマーケットであり、特定の地域でのブランド認知度は存在するものの、全国的な強力なブランド力や特許、独占的IPは確認できない。PB商品の開発は行っているが、それが他社との明確な差別化要因となるほどの無形資産とは言えない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

スーパーマーケットの顧客は、価格、品揃え、利便性などを総合的に判断して店舗を選択する。エコスが提供する商品やサービスに、顧客が他社への乗り換えを躊躇するほどの高いスイッチング・コスト(例:特別な会員制度、長期契約など)は存在しない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

スーパーマーケット事業は、顧客数が増えることで商品価値が直接的に向上するネットワーク効果は基本的に発生しないビジネスモデルである。

コスト優位★★★☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

エコスは、主にディスカウントストア業態(「ザ・マーケット」など)や、生鮮食品の仕入れ・加工・販売を効率化する仕組みを通じて、競合他社と比較して低価格での商品提供を目指している。特に、生鮮食品の自社加工センターによる効率化はコスト優位の源泉となりうる。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

エコスは首都圏を中心に店舗展開しているが、業界全体で見ると、イオンやセブン&アイ・ホールディングスなどの大手小売業と比較して規模は小さい。一定の地域での店舗網は存在するものの、業界全体を代表するような効率規模の優位性は限定的。

  • 地域密着型の店舗展開
    エコスグループは関東1都6県に食品スーパーマーケットをチェーン展開しており、地域ごとのニーズに合わせた商品構成やサービスを提供することで、顧客との強固な関係を築いています。これにより、特定の地域におけるブランド認知度を高め、競合他社との差別化を図っています。長年の運営で培われた地域住民からの信頼が強みです。
  • 効率的な物流体制
    子会社である株式会社TSロジテックが運営する物流センターは、全店舗への定時一括納品や集中的な店舗配送、さらには店舗からの資源回収を行う「静脈物流」を組み合わせることで、非常に効率的な物流体制を構築しています。これにより、商品の鮮度維持や欠品防止、コスト削減を実現し、安定した店舗運営を支える競争優位性となっています。
  • 多角的な事業展開
    スーパーマーケット事業を核としながらも、一般食品・日用雑貨の卸売、店舗・不動産の賃貸、物流センターの管理運営、資源リサイクル事業など、複数の事業を展開しています。これにより、単一事業に依存するリスクを低減し、グループ全体としての収益基盤を安定させています。各事業が相互に連携し、シナジー効果を生み出しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、「正しい商売」という社是のもと、地域に最適な食品スーパーマーケットチェーンとしてお客様の食文化に貢献する企業を目指し、「安全・安心」、「健康」、「美味しさ」、「鮮度」を重視した商品の提供と楽しく豊かな食生活の提案が出来る魅力ある店舗作りに一層の強化を進めております。 (2) 目標とする経営指標当社グループは業界の勝ち組企業となるため、売上高経常利益率を自社の収益力を的確に示す指標として捉え、その中期的な目標を4.0%超に設定しております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略   2027年2月期を最終年度とする中期経営計画(3カ年計画)では、将来にわたりお客様に必要とされ続ける店舗、従業員が安心して働き、人生設計が叶う会社になりたい、という思いを込めて、「サステナブルな企業へ」をテーマに掲げています。この達成に向けて、具体的には①商品改革、②サービス力向上、③人材育成、④法令順守、⑤従業員満足度の向上に取り組んでいます。 (4) 会社の対処すべき課題地域密着の食品スーパーマーケットチェーンとして、毎日のお買い物をお楽しみいただきながら、環境と健康にやさしい暮らしを提供すべく以下の重点施策を推進してまいります。 ① 商品力の強化 当社エコスグループでは、お客様から更なるご支持をいただける商品や売場の実現に向けて、新商品やオリジナル商品の開発・開拓に注力してまいります。オリジナル商品の開発にあたっては「商品選定会議」を通じて、お客様にさらに価値を感じていただける商品開発を行い、アイテム数の拡大と提案商品の質の向上を目指してまいります。また、当社エコスグループのプライベートブランド「ナチュライブ」商品のラインナップの強化を行い、ブランド価値の向上を図ってまいります。 ② 接客・サービス力向上 気持ちの良い笑顔の接客、清潔感のある身だしなみの徹底に加えて、お買い物しやすい店内環境や売場づくりを強化し、ご来店いただいたお客様からの信頼を高められるよう、接客・サービス力向上に努めてまいります。 ③ 人財育成「従業員の成長と会社の成長は、車の両輪」との認識のもと、「自ら学び、失敗を恐れず挑戦し続ける」ことを通じて、個々の能力を高められる社風や文化の醸成を進めてまいります。特に若手・女性の育成を促進し、感性豊かな視点を積極的に取り入れてまいります。また、社内での研修やグループ間交流を一層充実させ、多様な経験と価値観の融合を通じた、新たな知見やスキルの習得を後押ししてまいります。 ④ 新規出店・既存店の活性化グループ規模の更なる拡大を目指すべく、積極的な新規出店による店舗網の拡充に注力してまいります。加えて、既存店の改装も積極的に行うことにより、店舗の活性化、最新のマーチャンダイジングを取り入れた店舗フォーマットへの転換を図ってまいります。将来を見据えた設備投資を行うことにより、当社エコスグループの成長とお客様がお買い物しやすく、従業員の作業効率を高められる環境を整えてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、「正しい商売」という社是のもと、地域に最適な食品スーパーマーケットチェーンとしてお客様の食文化に貢献する企業を目指し、「安全・安心」、「健康」、「美味しさ」、「鮮度」を重視した商品の提供と楽しく豊かな食生活の提案が出来る魅力ある店舗作りに一層の強化を進めております。 (2) 目標とする経営指標当社グループは業界の勝ち組企業となるため、売上高経常利益率を自社の収益力を的確に示す指標として捉え、その中期的な目標を4.0%超に設定しております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略   2027年2月期を最終年度とする中期経営計画(3カ年計画)では、将来にわたりお客様に必要とされ続ける店舗、従業員が安心して働き、人生設計が叶う会社になりたい、という思いを込めて、「サステナブルな企業へ」をテーマに掲げています。この達成に向けて、具体的には①商品改革、②サービス力向上、③人材育成、④法令順守、⑤従業員満足度の向上に取り組んでいます。 (4) 会社の対処すべき課題地域密着の食品スーパーマーケットチェーンとして、毎日のお買い物をお楽しみいただきながら、環境と健康にやさしい暮らしを提供すべく以下の重点施策を推進してまいります。 ① 商品力の強化 当社エコスグループでは、お客様から更なるご支持をいただける商品や売場の実現に向けて、新商品やオリジナル商品の開発・開拓に注力してまいります。オリジナル商品の開発にあたっては「商品選定会議」を通じて、お客様にさらに価値を感じていただける商品開発を行い、アイテム数の拡大と提案商品の質の向上を目指してまいります。また、当社エコスグループのプライベートブランド「ナチュライブ」商品のラインナップの強化を行い、ブランド価値の向上を図ってまいります。 ② 接客・サービス力向上 気持ちの良い笑顔の接客、清潔感のある身だしなみの徹底に加えて、お買い物しやすい店内環境や売場づくりを強化し、ご来店いただいたお客様からの信頼を高められるよう、接客・サービス力向上に努めてまいります。 ③ 人財育成「従業員の成長と会社の成長は、車の両輪」との認識のもと、「自ら学び、失敗を恐れず挑戦し続ける」ことを通じて、個々の能力を高められる社風や文化の醸成を進めてまいります。特に若手・女性の育成を促進し、感性豊かな視点を積極的に取り入れてまいります。また、社内での研修やグループ間交流を一層充実させ、多様な経験と価値観の融合を通じた、新たな知見やスキルの習得を後押ししてまいります。 ④ 新規出店・既存店の活性化グループ規模の更なる拡大を目指すべく、積極的な新規出店による店舗網の拡充に注力してまいります。加えて、既存店の改装も積極的に行うことにより、店舗の活性化、最新のマーチャンダイジングを取り入れた店舗フォーマットへの転換を図ってまいります。将来を見据えた設備投資を行うことにより、当社エコスグループの成長とお客様がお買い物しやすく、従業員の作業効率を高められる環境を整えてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況(業績等の概要)当連結会計年度(2025年3月1日~2026年2月28日)におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復が見られました。その一方で、国際情勢は不安定な状況が継続している中、原材料価格やエネルギー価格は高止まっており、依然として先行きについては不透明な状況が続いています。また、食品スーパーマーケット事業におきましては、物価上昇に賃金の伸びが追い付いていないことから、消費者の生活防衛意識は一段と強まっており、厳しい競争環境が継続しています。このような外部環境の下、当社グループはこれまで通り食品スーパーマーケット事業に経営資源を集中し、経営方針である社是「正しい商売」を徹底し、お客様の信頼と支持を獲得するために、安全・安心でお買い得な商品の提供に努め、地域のお客様の食文化に貢献できる店舗づくりに取り組んでいます。 当連結会計年度における主なトピックスは次の通りです。 エコスグループ設立60周年企画の実施エコスグループ設立60周年を記念し、毎月対象商品を選定してお値打ち価格で販売しました。新規出店及び店舗改装成長戦略の一環として3店舗を新規出店すると共に、既存店舗の活性化策として計11店舗の改装を実施しました。減損損失の計上事業環境の悪化による収益性の低下が認められた一部店舗に関して、会計基準に則り保守的に検討した結果、21店舗で減損処理を実施し、減損損失22億36百万円を計上しました。 なお、契約満了等に伴い2店舗を閉鎖した結果、当連結会計年度末現在の店舗数は137店舗(前連結会計年度末比1店舗増)となりました。 当社グループが取り組んだ重点施策は次の通りです。重点施策具体的な取り組み商品施策美味しさと品質の追求-低価格志向に対応しながら品質向上-鮮度管理・商品管理の改善(食品ロス削減)環境に配慮した商品の提供-自社ブランド「ナチュライブ」のアイテム数拡大-食品リサイクル・ループに沿い育成された農産物、自社ブランド「サスベジタブル」のアイテム数拡大多様化するライフスタイルへの対応-地域ニーズに応えた品揃え-エブリデイ・ロープライスの推進-時短商品の積極展開店舗運営施策接客・サービスの向上-笑顔でのあいさつ、従業員の身だしなみ向上清掃・衛生管理の徹底-お客様が安心できる店舗環境の提供ヤングファミリー層の支持拡大-SNSや公式アプリでお買い得品・新商品情報を発信業務効率の改善-自動発注システムの活用-従業員のマルチタスク化推進エコスグループ設立60周年企画の実施-毎月対象商品を選定・お値打ち価格で販売 以上の結果、当連結会計年度における当社グループの営業収益は1,379億85百万円(前期比0.6%増)、営業利益は57億29百万円(前期比4.8%減)、経常利益は58億91百万円(前期比6.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は26億45百万円(前期比36.0%減)となりました。 (財政状態の分析)資産の部当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ12億23百万円減少し、564億80百万円(前期比2.1%減)となりました。主な減少要因は、「現金及び預金」の減少によるものです。 負債の部当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ35億89百万円減少し、272億50百万円(前期比11.6%減)となりました。主な減少要因は、「長期借入金」の減少によるものです。 純資産の部当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ23億65百万円増加し、292億29百万円(前期比8.8%増)となりました。主な増加要因は、当期純利益の計上に伴う「利益剰余金」の増加です。減少の主な要因は配当金の支払いによるものです。また、当連結会計年度末における自己資本比率は、51.8%(前連結会計年度末は46.6%)と改善しており、財務の健全性は引き続き維持されています。 ② キャッシュ・フロー当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ32億86百万円減少(前期比24.5%減)し、101億50百万円となりました。当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりです。 営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動により得た資金は、52億67百万円であり、前期比0.0%(0百万円)の増加となりました。これは法人税等の支払いがあったものの、営業収入等により資金が増加したものです。 投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動に使用した資金は、50億3百万円であり、前期比64.0%(19億52百万円)の増加となりました。これは主に、固定資産の取得による48億40百万円の支出によるものです。 財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動に使用した資金は、35億50百万円であり、前期比145.2%(21億2百万円)の増加となりました。これは主に、借入金の返済62億71百万円及び、配当金の支払い7億28百万円等によるものです。 ③ 販売及び仕入の状況(部門別販売実績)当社グループは、食料品及び日用雑貨品等の販売を主力としたスーパーマーケット事業がほとんどを占める単一セグメントであるため、商品部門別に記載しております。 部門別当連結会計年度(自 2025年3月1日至 2026年2月28日)売上高(百万円)構成比(%)前年同期比(%)スーパー部門生鮮部門青果19,16314.3100.4鮮魚11,9178.997.0精肉15,02411.299.2惣菜19,05814.2103.8小計65,16348.6100.4グロサリー部門デイリー32,64424.3100.3一般食品26,86820.0102.0酒類6,6024.997.0雑貨1,7901.393.4その他4140.3104.6小計68,32150.9100.4スーパー部門計133,48499.5100.4物流部門7140.5120.5合計134,198100.0100.5 (注) 1.上記金額には、消費税等は含まれておりません。2.グロサリー部門におけるデイリーは、牛乳・乳製品・パン・漬物・冷凍食品・練物等であります。3.グロサリー部門におけるその他は、銘店・切手等であります (部門別仕入実績) 部門別当連結会計年度(自 2025年3月1日至 2026年2月28日)仕入高(百万円)構成比(%)前年同期比(%)スーパー部門生鮮部門青果14,88315.597.6鮮魚8,2678.696.8精肉9,69410.198.7惣菜9,87210.3102.8小計42,71844.498.9グロサリー部門デイリー24,40425.4100.5一般食品20,72021.5102.1酒類5,5875.897.4雑貨1,3731.493.6その他3130.3104.1小計52,39854.5100.6スーパー部門計95,11798.999.8物流部門1,0691.1111.0合計96,186100.099.9 (注) 1.上記金額には、消費税等は含まれておりません。2.グロサリー部門におけるデイリーは、牛乳・乳製品・パン・漬物・冷凍食品・練物等であります。3.グロサリー部門におけるその他は、銘店・切手等であります。4.生鮮部門における惣菜の金額には、グループ食品工場における原材料仕入が含まれております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営状態及びキャッシュ・フローの状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(経営成績の分析)売上高当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ6億76百万円増加し、1,341億98百万円(前期比100.5%)となりました。売上高の増加要因は、以下のとおりです。・仕入原価の上昇に対応しつつ、価格の安さを保ちながら、適切な価格改定を行ったこと・成長戦略の一環として3店舗を新規出店すると共に、既存店舗の活性化策として計11店舗の改装を行ったこと・2024年9月に連結子会社化した株式会社ココスナカムラの実績が1年分寄与したこと 売上総利益当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度に比べ7億96百万円増加し、368億63百万円(前期比102.2%)となり、売上総利益率は27.5%となりました。 営業収入当連結会計年度の営業収入は、前連結会計年度に比べ1億31百万円増加し、37億86百万円(前期比103.6%)となりました。 営業総利益当連結会計年度の営業総利益は、前連結会計年度に比べ9億27百万円増加し、406億50百万円(前期比102.3%)となり、売上高対営業総利益率は30.3%となりました。 販売費及び一般管理費当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ12億18百万円増加し、349億20百万円(前期比103.6%)となりました。この増加は、2024年9月に連結子会社化した株式会社ココスナカムラの実績が1年分反映したことのほか、当社グループ全体で実施した賃上げに伴う人件費の増加等によるものです。 なお、当連結会計年度の売上高に対する販売費及び一般管理費の比率は26.0%となりました。 営業利益当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度に比べ2億90百万円減少し、57億29百万円(前期比95.2%)となりました。 経常利益当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べ3億94百万円減少し、58億91百万円(前期比93.7%)となりました。売上高対経常利益率は、4.4%となりました。 特別損益当連結会計年度において、収益性の低下が認められた一部店舗に関して22億36百万円の減損損失を計上したこと等により、特別損失として25億79百万円の計上をしております。また、受取補償金等5億78百万円を特別利益として計上しております。 親会社株主に帰属する当期純利益以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ14億85百万円減少し、26億45百万円(前期比64.0%)となりました。 (キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性についての分析)資金の流動性につきましては、通常の営業上の運転資金にも充分対応できる資金を有しております。また、資金の流動性に一部支障を来す事象が発生した場合にも、金融機関との間で締結している当座貸越契約により140億50百万円の借越枠を確保しておりますので、それを利用することで一定の流動性を維持できると判断しております。 ② 経営者の問題認識と今後の見通しについて(目標とする経営指標)当社グループは業界の勝ち組企業となるため、当連結会計年度末現在、自社の収益力を的確に示す指標として売上高経常利益率が非常に重要と考えており、その中期的な目標を4.0%超に設定しています。 (今後の見通し及び重点施策)当社グループを取り巻く環境は、不安定な国際情勢や為替の変動の影響、商品仕入価格や光熱費をはじめとする各種コストの高騰等により、依然として厳しい経済環境が続くことが予想されます。さらに、業種・業態を超えた競争も激化しており、将来の見通しは不透明な状況にあります。当社グループは、地域密着型の食品スーパーとして、環境や健康に配慮した暮らしの提案と、地域の食文化への貢献に取り組みます。また、地域のインフラとしての役割も果たすため、以下の重点施策を進めていきます。 重点施策具体的な取り組み商品力の強化・新商品やオリジナル商品の開発・開拓・プライベートブランド「ナチュライブ」商品のラインナップ強化接客・サービスの向上・気持ちの良い笑顔の接客、清潔感のある身だしなみの徹底・お買い物しやすい店内環境や売り場づくりの強化人材育成・個々の能力を高められる社風や文化の醸成・研修やグループ間交流の更なる充実新規出店・既存店の活性化・積極的な新規出店による店舗網の拡充・改装による店舗の活性化、最新マーチャンダイジングを取り入れた店舗フォーマットへの転換 ③ 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。当社グループが当該財務諸表の作成に用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しておりますが、以下の会計方針及び見積りが連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。 固定資産の減損当社グループは、食品スーパーマーケット事業を展開しており、固定資産の減損会計の適用にあたっては、会社の実態を的確に反映することを目的として、資産のグルーピング、減損の兆候の判定、減損損失の認識の要否の判断、及び減損損失の測定を行っております。これらのプロセスにおいては、合理的かつ説明可能な仮定及び見積りに基づいて判断しておりますが、今後市場環境について想定を上回る変化が生じた場合には、新たに減損損失が発生する可能性があります。 繰延税金資産の回収可能性当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画における課税所得に基づき、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性については、当社グループの業績の推移などから将来の課税所得を合理的に見積り判断しておりますが、今後将来の不確実な経済条件の変動等により課税所得の予測に影響を与える変化が生じた場合には、翌連結会計年度以降の連結財務諸表において認識する繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に重要な影響を与える可能性があります。 退職給付債務の算定確定給付制度の退職給付債務及び関連する勤務費用は、数理計算上の仮定を用いて退職給付見込額を見積り、割り引くことにより算定しております。数理計算上の仮定には、割引率、死亡率、退職率や年金資産の長期期待運用収益率等の様々な計算基礎があります。当該見積り及び当該仮定について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、将来の退職給付費用及び債務が変動する可能性があります。 資産除去債務の計上当社グループは、主に店舗用土地建物の不動産賃借契約に伴う原状回復義務等に備えるため、資産除去債務を計上しております。計上にあたっては、過去の実績を基に算定した原状回復費用の見込み額を現在価値に割り引いて算出しておりますが、今後新たな事実の発生等に伴い、資産除去債務の見積り額が変動する可能性があります。

事業リスク

  • 外部環境の変化
    国内景気や個人消費の動向、異業種からの新規参入を含む競合状況の変化は、エコスグループの業績に大きな影響を与える可能性があります。消費者の購買意欲の低下や、競争激化による価格競争は、売上高や利益率の悪化につながる恐れがあります。特に食品スーパー業界は、景気変動や消費トレンドに左右されやすい特性があります。
  • 固定資産の減損と退店費用
    店舗の業績が悪化した場合、店舗物件などの固定資産が減損の対象となり、多額の損失を計上する可能性があります。また、不採算店舗の退店時には、店舗設備の除却損が発生するだけでなく、賃貸契約によっては保証金の一部または全部が返還されないリスクがあり、これらが業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 食品の品質管理と事故
    食品の製造・加工・販売を行う上で、異物混入、微生物汚染、表示ミス、アレルゲン管理の不備、温度管理不良などによる食品事故や健康被害が発生するリスクがあります。万が一事故が発生した場合、製品回収、損害賠償、行政指導、さらには風評被害により、企業の社会的信用が失墜し、業績に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,871 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。当社グループでは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び万一発生した場合には適切な対処に努め、事業活動に支障を来たさないように努力してまいります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 外部環境について 当社グループは、関東1都6県に食品スーパーマーケットをチェーン展開しておりますが、国内景気や個人消費の動向、異業種からの参入も含めた競合の状況など外部環境の変化が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 固定資産の減損等について当社グループは、食品スーパーマーケットをチェーン展開しておりますが、今後、店舗の業績推移によっては、店舗物件等が減損の対象となり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、既存店舗の活性化を図るため定期的にリニューアル投資等を行っておりますが、黒字化の見通しの立たない店舗については、退店を実施していく予定であります。退店に伴い店舗設備等の固定資産除却損の計上に加え、契約上保証金等の全部または一部が返還されない可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 食品の品質管理について当社グループは、食品の製造・加工・販売を行っており、食品の安全性及び品質の確保を最重要課題の一つと位置づけております。しかしながら、原材料の仕入れ段階から製造、流通、販売に至る各過程において、異物混入、微生物汚染、表示ミス、アレルゲン管理の不備、流通や保管・販売時の温度管理不備による品質劣化等が発生するリスクを完全に排除することは困難です。万が一、食品事故や健康被害が発生した場合、行政指導や製品回収、損害賠償、風評被害等により、当社グループの業績及び社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、食品工場に於けるHACCPに基づく衛生管理体制の構築、従業員教育の徹底、定期的な品質や衛生検査及び監査の実施などを通じて、食品の安全性確保に努めておりますが、今後も継続的な改善が求められる分野であります。 (4) 店舗展開について当社グループは、中期経営計画に基づき、新規出店の促進や既存店舗の改装により、売上高の拡大を目指した店舗開発を進めています。新規出店においては、土地の取得や賃借に加え、既存物件を活用した居抜き出店も積極的に行っていますが、案件の獲得が計画とおりに達成できない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 労働力不足、人件費の増加について当社グループは労働集約型産業であるスーパーマーケット事業を日本国内に展開しておりますが、日本では人口減、少子高齢化による生産年齢人口の減少が進行していくとされております。当社グループでは、賃金の上昇を含む労働環境の改善、柔軟な勤務制度の整備、教育制度の拡充等をすすめ従業員満足度の向上を前提とした人材確保に向けた取り組みを行っておりますが、これらが計画通りに進まない場合、販売機会の損失等が発生し、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、人材確保のための費用の増加、社会保障費の増加、省人化に備えた設備投資の増加等も見込まれるため、従業員の教育や情報システムの活用が進まず生産性改善ができない場合に当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) システムトラブルについて当社グループは、業務運営及びサービス提供において各種情報システムやネットワーク通信網を活用しており、これらのシステムにおいて障害や不具合が発生した場合、業務の停滞、商品調達の遅延や欠品、お客様対応の遅滞、決済や各種サービスの中断等が生じる可能性があります。また、外部委託先のシステム障害や、ソフトウェア・ハードウェアの不具合、サイバー攻撃、人的ミス、自然災害等によるシステム停止が発生した場合、当社グループの業績や社会的信用に影響を及ぼすおそれがあります。当社グループでは、システムの冗長化、定期的なバックアップ、障害発生時の対応手順の整備、セキュリティ対策の強化等を通じて、システムトラブルの予防及び影響の最小化に努めておりますが、すべてのリスクを完全に排除することは困難であり、予期せぬ事象の発生により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 物流センターについて当社グループは、物流子会社が運営する物流センターがあり、全店舗に対して定時一括納品を行い、集中的に店舗配送を行う他、静脈物流を利用した、店舗からの資源回収を行うことで効率的な物流体制を築いております。しかしながら、物流センター内における事故や配送時における事故等、不測の事態が生じた場合には店舗への納品時間の遅れといった支障が生じる恐れがあり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 個人情報の管理について当社グループは、お客様、取引先、従業員等の個人情報を業務上取り扱っており、これらの情報の適切な管理を重要な責務と認識しております。個人情報の漏えい、滅失、毀損、不正アクセス等が発生した場合、当社グループの社会的信用の失墜、損害賠償責任の発生、行政指導・制裁等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、個人情報保護に関する社内規程の整備、従業員教育の実施、アクセス制限やマルウェア対策等の技術的安全管理措置を講じることで、情報セキュリティの確保に努めております。しかしながら、サイバー攻撃の高度化・巧妙化、内部不正等によるリスクを完全に排除することは困難であり、今後予期せぬ事態が発生する可能性があります。 (9) 自然災害による影響について当社グループの店舗や事業所、食品工場、物流網等は、地震、台風、豪雨、洪水、津波、火山噴火などの自然災害の影響を受ける可能性があります。これらの災害が発生した場合、従業員の安全確保、設備の損壊、原材料の調達遅延、製品の出荷停止、サプライチェーンの寸断等により、当社グループの事業活動に重大な支障をきたすおそれがあります。また、自然災害に起因する電力や上下水道、通信インフラの停止、交通網の寸断や規制、取引先の商品供給能力の減退等が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 金利変動の影響について当社グループは、設備投資資金を中心とした事業資金を主に長期借入金によって調達しており、当連結会計年度末で99億円の有利子負債を有しております。今後の金融市場の動向によって、急激に調達コストが上昇した場合や、資金調達に支障が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が エコス の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →