7461

キムラ(7461)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

卸売業 商社・卸売

事業の概要

  • 卸売事業が基盤
    キムラグループは、住宅用資材やビル用資材の卸売を主力としています。これは、建設会社や工務店に対して、住宅を建てるために必要な材料(金物、サッシ、エクステリアなど)を供給するビジネスモデルです。グループ全体の売上を支える重要な柱の一つであり、特に住宅市場の動向に影響を受けやすい特性があります。
  • ホームセンター事業を展開
    子会社のジョイフルエーケーが北海道内で大型ホームセンターやペット専門店、資材専門店を運営しています。一般消費者向けにDIY用品、日用雑貨、ペット用品、園芸用品などを販売する小売事業であり、地域住民の生活に密着したサービスを提供しています。多角的な事業展開により、収益源の多様化を図っています。
  • 不動産・レンタル・施工も手掛ける
    卸売と小売の他に、不動産の賃貸や販売、建築足場のレンタル、サッシ・ガラス・建具の施工といった専門性の高い事業も行っています。これにより、建設関連の幅広いニーズに対応し、グループ全体で安定的な収益基盤を構築しています。特に足場レンタルや施工事業は、建設現場に不可欠なサービスを提供しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 卸売事業(Wholesales)
    住宅金物や住宅資材、ビル用サッシなどを販売する事業で、グループの基盤を支えています。最新年度の売上高は102.1億円、営業利益は7.3億円と、グループ内で大きな売上規模を誇ります。主に建設会社や工務店向けに、住宅やビル建設に必要な資材を供給しています。
  • 小売事業(Retails)
    ホームセンターやペット専門店、資材専門店を運営し、DIY用品、家庭用品、ペット用品などを一般消費者に販売しています。最新年度の売上高は222.9億円、営業利益は9.6億円と、グループで最も売上高と営業利益が大きい稼ぎ頭の事業です。北海道を中心に展開し、地域住民の生活を支えています。
  • 不動産事業(Real Estates)
    不動産の賃貸や販売を手掛ける事業で、最新年度の売上高は15.3億円、営業利益は6.5億円です。売上規模は他の事業に比べて小さいものの、高い営業利益率を誇り、安定的な収益源となっています。グループ全体の収益安定化に貢献しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Wholesales 事業 102 7 7.2%
Retails 事業 223 10 4.3%
RealEstates 事業 15 7 42.7%
ScaffoldRentals 事業 8 -0 -2.7%
SashGlassConstructionsReportableSegment 事業 14 2 11.0%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|600 文字
3【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び子会社3社で構成されております。当社は、住宅用資材、ビル用資材等の販売を行う卸売事業の他、不動産事業を行っております。子会社㈱ジョイフルエーケーは、北海道内において最大規模のホームセンター4店舗、ペット専門店5店舗、資材専門店2店舗を運営しており、建築資材、日用雑貨、インテリア、ペット、園芸用品等の販売を行う小売事業の他、不動産事業を行っております。子会社㈱キムラリースは、主に建築足場のレンタルを行う足場レンタル事業を行っております。子会社東洋ガラス工業㈱は、主にサッシ・ガラス・建具等の施工事業を行っております。事業内容及び当社と子会社の当該事業に係る位置づけ並びにセグメントとの関係は次のとおりであります。なお、事業区分はセグメントと同一であります。事業区分主要商品主要な会社卸売事業住宅金物、住宅資材、住宅機器、エクステリア、機械工具、仮設資材、ビル用サッシ 等㈱キムラ小売事業DIY用品、家庭用品、ペット用品、レジャー用品、建築資材、園芸用品、インテリア、農業用資材 等㈱ジョイフルエーケー不動産事業不動産賃貸及び販売㈱キムラ、㈱ジョイフルエーケー足場レンタル事業足場レンタル 等㈱キムラリースサッシ・ガラス施工事業サッシ・ガラス・建具 等東洋ガラス工業㈱  以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
ホームセンター業界での同業他社、他業種との競争激化、ネット販売など消費行動の多様化。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 なし
ホームセンター業界では同業他社、他業種との競争激化、ネット販売など消費行動の多様化が進んでいる。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 成長投資
会社が挙げる主要リスク:住宅市場の動向に左右される卸売事業 / ホームセンター業界の競争激化と天候不順 / 北海道地域への事業集中リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

キムラ(7461)の財務サマリデータが未収録のため、ブランド力、特許、規制ライセンス、知的財産権などの無形資産に関する具体的な評価は困難です。公開情報からは、明確な無形資産の強さを示す情報は確認できません。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

卸売業という業態から、顧客との継続的な取引関係は想定されるものの、キムラ固有のスイッチング・コストを高める要因(例:独自のシステム連携、長期契約など)に関する情報は限定的です。既存顧客の維持は可能ですが、乗り換え障壁は低い可能性があります。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

キムラ(7461)の事業内容において、ネットワーク効果が競争優位の源泉となっているという明確な証拠は見当たりません。プラットフォーム型ビジネスとは異なり、ユーザー数の増加が直接的にサービスの価値を高める構造ではないと考えられます。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

卸売業として、仕入れや物流における効率化は一定程度追求されていると推測されます。しかし、業界内での圧倒的なコスト優位性を示す具体的なデータや、構造的なコスト削減能力に関する情報は現時点では確認できません。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

キムラ(7461)は卸売業として、一定の事業規模を有していると考えられます。業界内でのポジションや、多数のサプライヤー・顧客との取引を通じて、効率的なサプライチェーンを構築している可能性があります。ただし、寡占的な市場構造における支配的な地位までは断定できません。

  • 北海道での強固な事業基盤
    キムラグループは、北海道地域に特化した事業展開により、地域内での高い認知度と顧客基盤を築いています。特に子会社のジョイフルエーケーが運営するホームセンターは、北海道内で最大規模を誇り、地域密着型のサービスで顧客の信頼を得ています。これにより、新規参入企業に対する優位性を持っている可能性があります。
  • 多角的な事業ポートフォリオ
    卸売、小売、不動産、足場レンタル、サッシ・ガラス施工と、建設関連の幅広い事業を手掛けています。これにより、特定の事業分野の景気変動リスクを分散し、グループ全体としての安定性を高めています。例えば、住宅着工件数の減少が卸売事業に影響を与えても、小売事業や不動産事業で補完できる可能性があります。
  • サプライチェーンの効率化
    卸売事業において、仕入先から販売先へ直接商品を届ける「直送取引」を売上高の約半分で実施しています。これにより、自社での在庫管理や物流コストを削減し、効率的なサプライチェーンを構築している可能性があります。コスト競争力の向上に寄与していると考えられます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針当社グループは、「社会への貢献」、「企業の永続」、「社員の幸せ」の三つを企業理念として、お客様、仕入先様、当社の三者が共に生成発展する三位一体経営の実践を社業の基本としております。経営の基本理念としては、「人と環境に優しい住まい方の創造と提案で社会貢献します」を企業コンセプトとして、堅実な経営による安定した財務体質の維持に注力してまいります。グループ会社間においては、各社の機能を十分に発揮してグループ総合力の強化を図り、経営の効率化を進めてまいります。(2)経営環境当社を取り巻く経営環境は、卸売事業の営業基盤であります住宅業界におきまして、新設住宅着工戸数については全体として減少傾向が続いております。円安基調による資源・原材料価格の高騰に伴う物価上昇に加え、職人不足や建築資材価格の高騰による住宅価格の上昇が消費者マインドを低下させているものと考えております。小売事業においては、電気代や生活必需品などの物価上昇による消費者の生活防衛意識の高まりもあり、厳しい状況が続いております。(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、企業価値の向上のために収益性を重視するとともに、財務基盤の安定に注力しております。このため、売上総利益を常に意識した営業活動を行っております。自己資本の充実を図りながら、売上高経常利益率及びROEを重要な指標として、その向上に取り組んでおります。(4)経営戦略等① 新商品開発と販売促進卸売事業においては、創業より北海道を営業基盤とした事業展開を行ってまいりましたが、近年ではオリジナル商品の売上拡大等により本州における基盤づくりを推進しております。ダクトレス全熱交換換気システム「Air save」などの換気関連商品の販売強化に努めております。② お客様に愛される店舗づくり小売事業においては、お客様の満足度向上が最大のテーマと考えております。大型店経営による品揃えと接客力強化による他店との差別化により、お客様の利便性を追求してまいります。ペット部門、DIY部門においては特色あるイベントの実施により、消費の掘り起こしに努めてまいります。リアル店舗の強みを生かすことで、ファンづくりの拡大を図ってまいります。③ グループ戦略の強化サッシ・ガラス施工事業を行う東洋ガラス工業㈱、足場レンタル事業を行う㈱キムラリースなどの関連会社と共に、取引先・お客様のご要望により幅広く対応することで、当社グループ全体でのシナジー効果を高め収益基盤の拡大を目指しております。(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 卸売事業営業基盤である北海道においては、きめ細かな営業展開とボリュームゾーンに対する提案型営業を行い、事業規模の拡大を図ってまいります。また、商品の安定供給と取扱商品増加による提案力強化により確固たる基盤の維持に努めます。本州方面においては、換気に特化した製品の販売拡大と商品ラインナップの定期更新により収益基盤の確立を図ってまいります。② 小売事業当社の属するホームセンター業界は、同業他社や業態を超えた販売競争もあり、厳しい経営環境が続いております。このような環境の下、当社は「お客様の喜びが、私達の喜びです」を基本理念として、よりお客様のお役に立つ店舗営業戦略を推し進めてまいります。お客様満足度向上への接遇改善、適正価格による販売と在庫戦略による仕入れ価格の引き下げ、新部門の開発と展開、各事業部の経営基盤強化により収益力の向上を目指します。テナント誘致による集客力向上、ペット専門店の多店舗展開などを行い、持続的な成長が可能となる経営体質の構築を進めてまいります。また、リアル店舗の強みを一層強化して、体感・体験・実感から感動を提供する店舗を目指してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針当社グループは、「社会への貢献」、「企業の永続」、「社員の幸せ」の三つを企業理念として、お客様、仕入先様、当社の三者が共に生成発展する三位一体経営の実践を社業の基本としております。経営の基本理念としては、「人と環境に優しい住まい方の創造と提案で社会貢献します」を企業コンセプトとして、堅実な経営による安定した財務体質の維持に注力してまいります。グループ会社間においては、各社の機能を十分に発揮してグループ総合力の強化を図り、経営の効率化を進めてまいります。(2)経営環境当社を取り巻く経営環境は、卸売事業の営業基盤であります住宅業界におきまして、新設住宅着工戸数については全体として減少傾向が続いております。円安基調による資源・原材料価格の高騰に伴う物価上昇に加え、職人不足や建築資材価格の高騰による住宅価格の上昇が消費者マインドを低下させているものと考えております。小売事業においては、電気代や生活必需品などの物価上昇による消費者の生活防衛意識の高まりもあり、厳しい状況が続いております。(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、企業価値の向上のために収益性を重視するとともに、財務基盤の安定に注力しております。このため、売上総利益を常に意識した営業活動を行っております。自己資本の充実を図りながら、売上高経常利益率及びROEを重要な指標として、その向上に取り組んでおります。(4)経営戦略等① 新商品開発と販売促進卸売事業においては、創業より北海道を営業基盤とした事業展開を行ってまいりましたが、近年ではオリジナル商品の売上拡大等により本州における基盤づくりを推進しております。ダクトレス全熱交換換気システム「Air save」などの換気関連商品の販売強化に努めております。② お客様に愛される店舗づくり小売事業においては、お客様の満足度向上が最大のテーマと考えております。大型店経営による品揃えと接客力強化による他店との差別化により、お客様の利便性を追求してまいります。ペット部門、DIY部門においては特色あるイベントの実施により、消費の掘り起こしに努めてまいります。リアル店舗の強みを生かすことで、ファンづくりの拡大を図ってまいります。③ グループ戦略の強化サッシ・ガラス施工事業を行う東洋ガラス工業㈱、足場レンタル事業を行う㈱キムラリースなどの関連会社と共に、取引先・お客様のご要望により幅広く対応することで、当社グループ全体でのシナジー効果を高め収益基盤の拡大を目指しております。(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 卸売事業営業基盤である北海道においては、きめ細かな営業展開とボリュームゾーンに対する提案型営業を行い、事業規模の拡大を図ってまいります。また、商品の安定供給と取扱商品増加による提案力強化により確固たる基盤の維持に努めます。本州方面においては、換気に特化した製品の販売拡大と商品ラインナップの定期更新により収益基盤の確立を図ってまいります。② 小売事業当社の属するホームセンター業界は、同業他社や業態を超えた販売競争もあり、厳しい経営環境が続いております。このような環境の下、当社は「お客様の喜びが、私達の喜びです」を基本理念として、よりお客様のお役に立つ店舗営業戦略を推し進めてまいります。お客様満足度向上への接遇改善、適正価格による販売と在庫戦略による仕入れ価格の引き下げ、新部門の開発と展開、各事業部の経営基盤強化により収益力の向上を目指します。テナント誘致による集客力向上、ペット専門店の多店舗展開などを行い、持続的な成長が可能となる経営体質の構築を進めてまいります。また、リアル店舗の強みを一層強化して、体感・体験・実感から感動を提供する店舗を目指してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用及び所得環境の改善を背景に個人消費が堅調に推移し、インバウンド需要の増加等により底堅い推移が見られたものの、ウクライナ紛争の長期化・中東情勢の緊迫化など地政学リスクの高まりに伴う原材料・エネルギー価格の高騰・高止まりなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。住宅業界におきましては、新設住宅着工戸数が4号特例縮小前の駆け込み需要により前年度比プラスに転じたものの依然低水準で推移しており、持家も同様に前年度比プラスに転じたものの依然低水準で推移しております。職人不足や資材価格の高騰による住宅価格の上昇が消費マインドを低下させているものと考えております。個人消費は、外食や旅行などのサービス消費が牽引して堅調に推移しておりますが、電気代や生活必需品などの物価上昇による消費者の生活防衛意識の高まりもあり、厳しい状況が続いております。このような状況のもと、当社グループでは、卸売事業における新商品開発と販売強化、小売事業における各種サービスの拡充によるお客様満足度の向上に努めてまいりました。これらの結果、売上高362億49百万円(前連結会計年度比6.6%増)、営業利益19億48百万円(同7.4%増)、経常利益20億70百万円(同4.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益11億84百万円(同14.8%増)となりました。セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。卸売事業2024年度3月累計の全国における住宅着工戸数は816,018戸(前年同月比2.0%増)、当社の主力市場である北海道では30,234戸(同6.2%増)と4号特例縮小前の駆け込み需要により前年度比プラスに転じたものの、依然低水準で推移しております。その中で当社の業績に大きく影響を及ぼす持家につきましても、全国で223,079戸(前年同月比1.6%増)、北海道では8,406戸(同2.9%増)と全国、北海道ともに前年度比プラスに転じたものの、依然低水準で推移しております。このような状況のもと、ダクトレス全熱交換換気システム「Air save」などの換気関連商品の販売強化と適正価格による販売に努めてまいりました。一方で、システム投資等による経費の増加が利益を押し下げる要因となりました。これらの結果、売上高102億10百万円(前連結会計年度比1.4%増)、営業利益7億30百万円(同8.6%減)となりました。 商品分類別売上実績(単位:百万円) 住宅金物住宅資材住器・EX輸入商材機械工具ビル用資材住宅その他合計2024年3月期1,6124,2262,55652968038050310,4862025年3月期1,6894,0752,58363368648246810,616前年同期比(%)104.8%96.4%101.0%119.5%100.9%126.9%93.1%101.2%(注)上記の売上実績には、セグメント間の内部売上を含んでおります。小売事業ホームセンター業界においては、コロナ特需の反動もあり、個人の節約志向は根強く、同業他社、他業種との競争の激化が続いております。このような状況のもと、お客様満足度の向上、接客力の強化による他店との差別化に努めてまいりました。2024年度は苫小牧市に2店舗出店、2025年度夏には釧路市に大型店舗出店を予定しており、売上増加の一方で人件費・出店関連経費等の増加が利益を押し下げる要因となりました。これらの結果、売上高222億95百万円(前連結会計年度比3.2%増)、営業利益9億67百万円(同5.8%減)となりました。部門別売上実績(単位:百万円) 日用品レジャー資材ガーデンインテリアその他RE事業合計2024年3月期4,9316,1196,6631,2031,4571431,09021,6092025年3月期5,1836,2776,9591,1571,4671981,05422,298前年同期比(%)105.1%102.6%104.4%96.2%100.7%138.7%96.7%103.2%(注)上記の売上実績には、セグメント間の内部売上を含んでおります。不動産事業賃貸資産の適切な管理と効率的な運用を心掛けておりますが、2024年度は分譲マンション「ザ・札幌タワーズ」の引渡し完了物件の計上により、売上高15億38百万円(前連結会計年度比263.9%増)、営業利益6億56百万円(同138.9%増)となりました。足場レンタル事業中・高層建築向け次世代足場資材の新規購入により受注が好調な中、業務の効率化と経費削減に努めましたが、資材購入経費の増加により、売上高7億61百万円(前連結会計年度比29.3%増)、営業損失20百万円(前連結会計年度は営業利益31百万円)となりました。サッシ・ガラス施工事業賃貸物件、大型施設等の受注が好調な中、工事現場での設計、監理、施工の基本を徹底することで業務の効率化に努め、売上高14億44百万円(前連結会計年度比10.7%増)、営業利益1億58百万円(同66.2%増)となりました。② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、当連結会計年度末には37億44百万円となり、前連結会計年度末より1億19百万円の減少となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果による資金の増加は14億8百万円(前連結会計年度は20億6百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が20億74百万円、減価償却費が10億55百万円、売上債権の増加が10億74百万円及び法人税等の支払額5億54百万円等によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果による資金の減少は39億28百万円(前連結会計年度は11億8百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出39億46百万円等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果による資金の増加は24億円(前連結会計年度は4億1百万円の使用)となりました。これは主に、短期借入金純増額11億48百万円、長期借入金による収入23億円、長期借入金の返済による支出7億87百万円、配当金の支払額2億7百万円等によるものであります。③ 生産、受注及び販売の実績a.商品仕入実績当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)卸売事業(千円)8,473,430101.3小売事業(千円)15,146,012107.0不動産事業(千円)906,864527.6足場レンタル事業(千円)443,186176.4サッシ・ガラス施工事業(千円)948,506107.5合計(千円)25,918,002108.8(注)1.上記の商品仕入実績は、セグメント間の取引高を消去した金額となっております。2.足場レンタル事業については売上原価の金額を記載しております。b.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)卸売事業(千円)10,210,544101.4小売事業(千円)22,295,748103.2不動産事業(千円)1,538,452363.9足場レンタル事業(千円)761,035129.3サッシ・ガラス施工事業(千円)1,444,080110.7合計(千円)36,249,862106.6(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績は、総販売実績に対する割合が10%以上に該当する販売先がないため省略しております。2.上記の販売実績は、セグメント間の取引高を消去した金額となっております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績等は、以下のとおりであります。当連結会計年度は、新中期経営計画(2024~2026年度 3ヵ年計画)の初年度としてグループ全体の成長戦略を推進してまいりました。a.新商品の開発と販売強化卸売事業におきましては、ボリュームゾーン先に対する提案型営業の推進と、換気に特化したオリジナル商品の販売強化に努め、収益基盤の拡大を図ってまいります。b.お客様に愛される店舗づくり小売事業におきましては、お客様満足度の向上を目指し接客力の強化に努めております。リアル店舗の強みを活かし、お客様に満足して頂ける店づくりを心がけ、利便性の向上を追求してまいります。c.グループ戦略の強化事業間シナジーの創出と最大化を目指し、引き続きグループ全体での成長戦略の確立に努めてまいります。経営成績の分析(売上高)当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ22億56百万円増加し、362億49百万円(前連結会計年度比6.6%増)となりました。各報告セグメントの外部顧客に対する売上高の連結売上高に占める割合は、卸売事業が28.2%、小売事業が61.5%、不動産事業が4.2%、足場レンタル事業が2.1%、サッシ・ガラス施工事業が4.0%となりました。(売上総利益)当連結会計年度における売上総利益は、前連結会計年度に比べ8億33百万円増加し、108億82百万円(前連結会計年度比8.3%増)となりました。また、売上高総利益率は、前連結会計年度に比べ0.4ポイント増加し、30.0%となりました。(営業利益)当連結会計年度における営業利益は、前連結会計年度に比べ1億34百万円増加し、19億48百万円(前連結会計年度比7.4%増)となりました。また、売上高営業利益率は、前連結会計年度に比べ0.1ポイント増加し、5.4%となりました。(経常利益)当連結会計年度における営業外収益は、前連結会計年度に比べ31百万円減少し、1億57百万円(前連結会計年度比16.5%減)となりました。営業外費用は、前連結会計年度に比べ16百万円増加し、35百万円(同83.8%増)となりました。以上の結果、当連結会計年度の経常利益は前連結会計年度に比べ86百万円増加し、20億70百万円(同4.4%増)となりました。(親会社株主に帰属する当期純利益)当連結会計年度における特別利益は前連結会計年度に比べ1百万円増加し、4百万円(前連結会計年度は3百万円)となりました。特別損失は、前連結会計年度と変わらず0百万円となりました。以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、11億84百万円(同14.8%増)となりました。財政状態の分析(資産)当連結会計年度末の総資産は、313億88百万円となり、前連結会計年度末に比べ44億78百万円増加しました。これは主に売上債権が10億32百万円、商品が5億12百万円、有形固定資産が29億31百万円それぞれ増加したことによるものであります。(負債)当連結会計年度末の負債は、122億93百万円となり、前連結会計年度末に比べ33億69百万円増加しました。これは主に短期借入金が12億78百万円、買入債務が3億34百万円、未払法人税等が2億5百万円、長期借入金が13億82百万円、資産除去債務が1億73百万円、それぞれ増加したことによるものであります。(純資産)当連結会計年度末の純資産は、190億94百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億9百万円増加し、自己資本比率は、51.8%となりました。経営成績に重要な影響を与える要因について当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、競合他社との競争激化等様々なリスク要因があると認識しております。特に北海道地域への依存は連結売上高に占める割合が非常に高く、道内経済が停滞した場合、業績に与える影響は深刻になると懸念されます。当社単独で道内外の売上比率の乖離を縮小する事を目標に、経営資源の分散に努めてまいります。経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、次のとおりであります。売上高は計画比12億49百万円増(3.6%増)となりました。売上総利益は計画比4億82百万円増(4.6%増)となりました。経常利益は計画比40百万円増(2.0%増)となりました。売上高経常利益率は5.7%となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は計画比94百万円増(8.6%増)となりました。ROEは計画比0.7ポイント増の7.5%となりました。指標2025年3月期(計画)2025年3月期(実績)2025年3月期(計画比)売上高35,000百万円36,249百万円1,249百万円増(3.6%増)売上総利益10,400百万円10,882百万円482百万円増(4.6%増)経常利益2,030百万円2,070百万円40百万円増(2.0%増)売上高経常利益率5.8%5.7%0.1ポイント減親会社株主に帰属する当期純利益1,090百万円1,184百万円94百万円増(8.6%増)ROE(自己資本利益率)6.8%7.5%0.7ポイント増 セグメントごとの財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容セグメントごとの財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報キャッシュ・フローの状況の分析当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。資本の財源及び資金の流動性について当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。現在のところ、緊急での資金調達が必要な状況には無く、自己資金と従来からの借入金によって企業活動は円滑に行われております。なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は66億8百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は37億44百万円となっております。十分な流動資金を有しており、従来どおりの資金の配分を行っていく事を考えております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における資産、負債の報告金額及び収益、費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を使用することが必要となります。当社グループの経営陣は連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 住宅市場の変動リスク
    主力である卸売事業は、新設住宅着工戸数の増減など住宅市場の動向に大きく左右されます。今後の人口減少や国内経済の停滞により住宅関連資材の需要が低迷した場合、売上高102億円を超える卸売事業の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。これは、グループ全体の収益に直結する重要なリスクです。
  • 地域集中による影響
    事業の約9割が北海道地域に集中しているため、北海道固有の経済環境や建設需要、人口減少問題の影響を強く受けます。例えば、地域経済の低迷や大規模な自然災害が発生した場合、グループ全体の業績や財政状態に深刻な影響を及ぼす可能性があります。地域分散が不十分な点がリスク要因です。
  • 競争激化と消費行動の変化
    小売事業では、ホームセンター業界における同業他社や他業種との競争激化、ネット販売の普及など、消費行動の多様化が進んでいます。今後、競合店の出店や天候不順による季節商品の需要低下が発生した場合、売上高222億円を超える小売事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。顧客獲得競争が激化するリスクがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,034 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものでありますが、経営成績に与える影響を合理的に見積ることはいずれも困難であるため、記載を省略しております。(1)業種的リスク① 卸売事業当社グループは主たる事業として、建築資材の卸売を行っております。当社の取扱商品の品目は多岐にわたっておりますが、その大半が住宅関連資材であり、それら商品の販売は、新設住宅着工戸数の増減等の住宅市場の動向に左右されるため、今後の人口減少、国内経済の停滞などにより、住宅関連資材の需要が低迷した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、卸売事業の売上高10,210,544千円のうち直送取引が5,103,289千円を占めております。商品である建築資材が当社を経由せずに、仕入先から販売先へ直送される取引であり、商品の発送等を当社が直接行わないため、売上に関する事実確認が相対的に難しい取引でありますが、仕入先が発行した納品書等の外部証憑との突合及び売上先に対して、売上計上の妥当性を検討するため売掛金の残高確認を実施することにより当該リスクの低減に努めております。② 小売事業当社グループは4店舗の大型ホームセンター、5店舗のペット専門店及び2店舗の資材関連の専門店を運営しております。なお、大型ホームセンターにつきましては、2025年夏に釧路市での新規出店を予定しております。近年ホームセンター業界では同業他社、他業種との競争激化、ネット販売など消費行動の多様化が進んでおり、また再編による寡占化が進行しております。今後、運営している店舗近隣に同業他社の出店や他業種からの参入があった場合、また、冷夏、暖冬等の天候不順による季節商品の需要低下が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。現在のところ、当該リスクが高まっているとの認識はありません。(2)営業基盤の集中について当社グループの事業は北海道地域を中心に展開しており、現状では北海道内における売上高の連結売上高全体に占める割合は約9割であり、当該地域への依存度が高くなっております。このため、当社グループの事業は北海道固有の経済環境や建設需要等の動向に影響を受けております。また、北海道内における人口減少問題が深刻化するにつれ、卸売、小売事業ともに影響を受けることが予想されます。当社グループは、これからも地域集中リスク等を低減させるため、北海道内における事業基盤強化に加え、北海道地域外における事業展開の強化を推進しておりますが、当面は当該依存が継続されることが想定されます。これらの動向により当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)取引先に対する信用リスクについて当社グループの主要な取引先は、国内の建材販売店、工務店及び建築関連業者であります。当社グループは、取引先の経営状況に応じた与信枠設定及び継続的な経営状態の把握により売上債権に係る信用リスクの低減に努めております。しかしながら、外部環境の急激な変化や取引先における業績や資金繰りの悪化等により貸倒れ等が発生する可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、取引先信用保険を設定しリスク分散に努めております。(4)災害等のリスク地震または火災等による災害により、当社グループの事業拠点、店舗等が損害を受ける可能性があります。当社グループはコンピューター・システムによる集中管理方式で情報処理を行っております。その設備の保全、安全対策については、充実した設備を有する専門的な施設において運用するなどの対策を講じておりますが、万一その設備または当社グループの事業拠点、店舗等が損害を被った場合、業務処理の停滞、遅延、商品の損害等が発生する可能性があります。また、インフラやサプライチェーンに大きな被害があった場合には商品の確保が困難になり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がありますが、災害発生の予測は現在のところ不可能であるため、災害発生時には迅速な情報収集によって適切な対応策を講じることとしております。(5)固定資産の減損に関するリスク当社グループは、保有する固定資産に対して減損会計基準に基づき適切な減損処理を実施しております。しかしながら、保有する固定資産の価値が著しく低下した場合には追加の減損処理が必要となります。このような場合には、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性がありますが、提出日時点で減損リスクが高まっている固定資産はないものと認識しております。

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