7412

アトム(7412)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

小売業 小売

事業の概要

  • 多角的な飲食チェーン展開
    アトムは、ステーキ、回転寿司、焼肉、とんかつ、カフェ、居酒屋、カラオケなど、幅広いジャンルの飲食店舗を直営およびフランチャイズ形式で展開しています。東北から関西を中心に店舗を構え、多様な顧客ニーズに応えることで収益を上げています。
  • コロワイドグループの一員
    親会社である株式会社コロワイドの連結子会社であり、コロワイドグループ全体で飲食事業を展開しています。これにより、食材調達や経営ノウハウの共有など、グループシナジーを活かした事業運営を行っています。
  • 事業再編による効率化
    近年、たれ事業をコロワイドMDへ、居酒屋事業をコロワイドダイニングへ、カラオケ事業をシン・コーポレーションへ移管するなど、事業の選択と集中を進めています。これにより、各事業の専門性を高め、経営効率の向上を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • レストラン事業
    ステーキ、回転寿司、焼肉、とんかつ、和食、洋食、カフェなど、多様な飲食店舗の経営が主な事業です。最新年度の売上は301.48億円、営業利益は12.23億円と、アトムの事業の中で最も大きな収益源となっています。
  • 居酒屋事業
    居酒屋店舗の経営を行っていましたが、2025年2月1日に株式会社コロワイドダイニングへ会社分割により承継されました。最新年度の売上は36.73億円、営業利益は2.52億円でした。
  • カラオケ事業
    カラオケ店の経営を行っていましたが、2025年3月1日に株式会社シン・コーポレーションへ会社分割により承継されました。最新年度の売上は15.99億円、営業利益は1.38億円でした。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Restaurant 事業 301 12 4.1%
Tavern 事業 37 3 6.9%
Karaoke 事業 16 1 8.6%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|722 文字
3【事業の内容】 当社は、ステーキ、居酒屋、回転寿司、焼肉、とんかつ、カフェ及びカラオケ店などの飲食等チェーン店舗を、東北から関西の地域を中心に、直営及びフランチャイズ展開しております。 また当社は、親会社の株式会社コロワイド及び同社の連結子会社61社により構成される株式会社コロワイドグループに属しております。株式会社コロワイドは、当社の普通株式7,954万株(議決権比率41.2%)を保有しております。 なお、次の4部門は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 たれ事業は、前会計年度にコロワイドグループの株式会社コロワイドMDへ移管しました。これにより当会計年度よりたれ事業のセグメント区分を廃止しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。 居酒屋事業は、2025年2月1日に株式会社コロワイドダイニングに会社分割(簡易吸収分割)により承継しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」をご参照ください。 カラオケ事業は、2025年3月1日に株式会社シン・コーポレーションに会社分割(簡易吸収分割)により承継しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」をご参照ください。当社………レストラン事業:ステーキ・回転寿司・焼肉・とんかつ・和食・洋食・カフェ等の店舗経営 居酒屋事業:居酒屋の店舗経営 カラオケ事業:カラオケ店の店舗経営 その他:フランチャイズ事業、他  (事業の系統図)

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
原材料やエネルギーの高騰、消費者の節約志向や選別消費の傾向が強まるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 なし
外食産業は新規参入が比較的容易であり、競合他社との競争が激化するリスクがある。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:食品の安全性・食品事故 / 外食業界の動向・原材料の調達 / 出店政策・出店形態
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

アトムは「アトムグループ」としてのブランド認知はあるものの、個別の店舗ブランド(ステーキ宮、揚州商人など)の強力なブランド力や特許・IPは限定的。特定の規制ライセンスに依存する事業でもない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

既存顧客はポイントカードやアプリを通じて一定のロイヤルティを持つが、競合他社への乗り換えに対する心理的・経済的ハードルは低い。特別な会員制度や長期契約は存在しない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

顧客が増えることでサービスの質が向上するようなネットワーク効果は、飲食・小売業においては一般的に見られない。プラットフォームビジネスではない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

ゼンショーグループの一員であり、スケールメリットによる仕入れコスト削減の可能性はある。しかし、外食・小売業は競争が激しく、構造的なコスト優位を確立しているとは言い難い。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

「ステーキ宮」や「がんこ炎」など、複数のブランドを展開し、全国に多数の店舗を持つ。一定の規模を持つことで、立地選定や効率的な店舗運営が可能になっている。

  • 多様な業態と広範な立地
    ステーキの「ステーキ宮」、回転寿司の「にぎりの徳兵衛」、焼肉の「カルビ大将」など、顧客の多様な嗜好に応える幅広い業態を展開し、駅前から郊外まで様々な立地に出店しています。これにより、幅広い顧客層を獲得し、市場の変化に対応しやすい体制を築いています。
  • グループによる食材調達力と安全性
    親会社であるコロワイドグループの株式会社コロワイドMDと連携し、産地・加工工程・添加物などをデータベース化することで、食材の安全性を確保しています。また、安定した食材調達が可能であり、品質管理体制も整っているため、顧客からの信頼を得やすい強みがあります。
  • 徹底した衛生管理体制
    HACCPの考え方を取り入れた衛生管理手法を導入し、全店舗で内部監査室および外部検査機関による衛生検査を定期的に実施しています。手洗いの徹底、健康・温度管理、従業員の検便など、食中毒の未然防止に努めることで、ブランドイメージと顧客の安心感を維持しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「すべてはお客様と従業員のために」という企業理念をもとに、ブランドコンセプト及びQSCA(品質、サービス、清潔、雰囲気)を抜本的に見直し、その本質をさらに深化させてまいります。家庭ではなかなか体験できない様々な料理や高いレベルのサービスを提供することで、「楽しかった、おいしかった」とお客様に喜んでいただき、企業価値の向上に努めてまいります。これらの取り組みを着実に推進するため、当社ではコンプライアンスポリシーを策定し、全従業員が社会的良識に基づいた行動を心がけております。 (2)経営戦略等 雇用・所得環境改善の期待から経済社会活動が活性化し、個人消費の回復やインバウンド需要の増加等を背景に、景気は緩やかな回復基調が続きました。一方、物価上昇の長期化による個人消費の伸び悩みや人手不足が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。 外食産業については、人流、個人消費の回復やインバウンド需要の拡大もあり、緩やかに回復が続いております。しかしながら、原材料価格やエネルギーコストの高騰、継続的な採用難による人員不足やそれに起因する人件費の上昇を背景に、業界全体で価格改定の動きが継続しており、当社においても依然として厳しい経営環境が続いております。 このような状況の中、当社におきましては、コロワイドグループのシナジー効果を活かし、コロワイドグループの業態間連携によるメニュー開発により、原材料価格削減を推進してまいります。また、地方/郊外、ロードサイドを中心に積極的に新規出店、経年店舗の改装、不採算店舗の業態転換、並びに、本部コストの最適化など各種施策を継続的に実施し、収益性の改善を図ってまいります。 また、食品ロスの削減・エネルギーコストの削減・配送頻度見直しによるCO2排出量削減・地域社会及び地域経済への貢献などを通じて、企業としての社会的責任を果たし、持続的な成長を実現するため、サステナビリティの推進にも積極的に取り組んでおります。 (3)経営環境① レストラン事業 レストラン市場は、2023年5月8日以降の新型コロナ感染症の行動規制撤廃により、多くの業態でコロナ禍のダメージからの回復傾向がみられ、コロナ禍の中で健闘していた「ファーストフード」が昨年も引き続き牽引したことに加え、度重なる価格改定による「客単価の上昇」とあいまって、売上は前年比108.4%となりました。 年間を通して訪日外客数は大きく増加し、2024年は過去最高だったコロナ前の2019年を上回り、「ディナーレストラン」などを中心に、外食の売上のプラス要因となりました。 コメ価格をはじめ原材料費の高騰で「値上げ」せざるを得ない状況が続いており、客単価は上昇したものの(103.9%)、一部企業では客数の伸び悩みがみられるなど、外食経営を圧迫しています。一方で、物価高騰に伴い消費者の節約志向も進んでおり、割引きキャンペーンや価格据え置きを実行する企業や、相対的に価格が安い「ファーストフード」等の企業が、堅調に推移する状況も見られました。(日本フードサービス協会 外食産業市場動向調査) 今後は、原材料価格やエネルギーコストの高騰、継続的な採用難による人員不足やそれに起因する人件費の上昇を背景に、業界全体で価格改定の動きが継続しており、依然として厳しい環境が続くものと分析しております。② 居酒屋事業 居酒屋市場については、2009年度から13年連続して前年の売上を下回っており、客単価も低下しておりました。一方、2022年より3年連続で売上は前年売り上げを上回っております。(日本フードサービス協会 外食産業市場動向調査)③ カラオケ事業 カラオケ白書によると、日本のカラオケ人口は2012年から毎年僅かに増加しておりましたが、2016年にマイナスに転じ、その後6年続けて減少しておりました。アフターコロナとなった2023年度のカラオケ業界は、ユーザー市場規模が2年連続の増加となり、コロナ前(2019年度)の8割近くまで回復しました。(全国カラオケ事業者協会カラオケ白書) (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社が対処すべき主な課題は以下のとおりであります。① 安全・安心な商品の開発提供 「食の安全・安心の提供」は、外食企業として持続可能な成長の基盤であります。 当社は、産地、加工工程、添加物などの食材情報の確保に努め、仕入れから提供までの衛生管理を徹底し、お客様へ安心・安全な食を届け、信頼に応え続けることを使命としております。「食の安全」をすべてに優先させる姿勢を貫き、厳格な品質管理と衛生管理を実施。安全で美味しい料理を提供することで、お客様に満足と信頼をお届けします。 また、お客様のご期待にお応えするために看板商品の品質をさらに磨き上げ、「お値打ち感」と「ここでしか味わえない特別感」を追求し、お客様に新たな感動と満足をお届けしてまいります。 ② 既存店の業績回復と新規出店 当社は、レストラン事業である洋食・焼肉・寿司の各業態に経営資源を集約し、飲食業としての「原点回帰」を経営戦略の基本方針に掲げております。この方針のもと、当社の強みを最大限に活かし、業績の回復を図ってまいります。 さらなる商品の品質向上とサービスの充実に取り組み、お客様に「食の楽しさ」を提供することを最優先としながら、投資効率を考慮した新規出店・改装・業態転換を通じて、顧客ニーズの変化に柔軟に対応してまいります。これにより、店舗配置の最適化を継続的に推進し、より効率的な運営と持続的な成長を実現してまいります。 また、当社は「地方創生」への貢献を目指し、地域に根ざしたローカルチェーンとして、地域の皆様に愛され、必要とされる店舗づくりに取り組んでおります。 「すべてはお客様と従業員のために」という企業理念のもと、ブランドコンセプト及びQ・S・C・A(品質・サービス・清潔・雰囲気)を抜本的に見直し、その本質をさらに深化させてまいります。家庭ではなかなか体験できない多彩な料理と高品質なサービスを提供することで、「楽しかった」「おいしかった」と感じていただける体験を創出し、企業価値の向上に努めてまいります。 ③ 人材の確保・育成 当社は、「人」の育成が持続的な企業成長の基盤であると認識し、人材の確保と育成を最重要の経営課題として位置づけております。従業員一人ひとりが働きがいを感じられる職場環境の構築を通じて、企業としての持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。 その実現に向けて、当社はコンプライアンスポリシーを策定し、全従業員が社会的良識をもって行動することを徹底しております。加えて、企業としての社会的責任を果たしながら、環境・社会・ガバナンス(ESG)を意識した経営を推進し、サステナビリティの観点からも持続可能な企業運営を進めてまいります。 ④ 働き方改革の推進による生産性の向上 当社は、お客様への提供価値の向上と生産性の向上を両立させるため、利便性の高いサービスの提供と、業務の省力化・原価低減を実現するデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に取り組んでまいります。これにより、顧客満足度の向上と経営効率の最大化を同時に実現してまいります。 また、従業員の新しい働き方や職場環境作りにおいて、当事業年度に「健康経営優良法人2025」に認定されました。引き続き、従業員の健康管理の強化と社員モチベーション向上を目的とするインセンティブ制度の拡充を図り、生産性の向上を推進してまいります。 ⑤ サステナビリティへの取り組み 当社は、持続可能な社会の実現に向けて、企業活動を通じて、地域経済の活性化等の社会問題の解決とSDGsへの貢献に取り組んでまいります。また、性別・年代・国籍を問わず、すべての従業員が働きがいを持てる職場環境を整備し、中長期的な企業価値向上と持続的成長を目指し、以下の5つのマテリアリティ(重要課題)を掲げます。 1.地球環境への貢献-CO2排出量削減、省エネの推進2.食の安全・安心の提供-徹底した品質管理・衛生管理3.働く仲間の成長と多様性の尊重-キャリアアップ体制の構築、育児休業制度、ダイバーシティの推進4.地域社会・地域経済への貢献-地域活性化、持続可能な事業展開5.経営基盤強化-コーポレートガバナンスの強化、指名報酬諮問委員会の設置 企業理念「すべてはお客様と従業員のために」の考えのもと、食のインフラの担い手として、社会の持続可能な発展に貢献し、企業価値の向上を目指してまいります。 ⑥コーポレートガバナンス・コードの対応 当社は、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、透明性が高く、健全かつ信頼性のあるコーポレートガバナンス体制の構築に取り組んでおります。その一環として、株主との建設的な対話を推進し、経営の透明性を確保してまいります。 機関投資家やアナリスト向けには、定期的な決算説明会を開催し、当社事業内容を丁寧に説明してまいります。また、当社ホームページに決算短信、適時開示資料を継続して掲載し、投資家の理解促進を図ってまいります。さらに、定時株主総会後には株主との対話会を開催し、株主の意見・要望を共有するとともに、経営陣の考えを直接伝える貴重な場として位置づけております。この取り組みを通じ、持続的成長のための基盤をさらに強化してまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、直営店舗数が237店舗であり、既存店の売上が重要な指標となります。 毎期既存店売上高前期比100%以上を経営指標とし、新規出店と合わせて毎期、増収、増益を継続することにより企業価値の継続拡大を目指しております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「すべてはお客様と従業員のために」という企業理念をもとに、ブランドコンセプト及びQSCA(品質、サービス、清潔、雰囲気)を抜本的に見直し、その本質をさらに深化させてまいります。家庭ではなかなか体験できない様々な料理や高いレベルのサービスを提供することで、「楽しかった、おいしかった」とお客様に喜んでいただき、企業価値の向上に努めてまいります。これらの取り組みを着実に推進するため、当社ではコンプライアンスポリシーを策定し、全従業員が社会的良識に基づいた行動を心がけております。 (2)経営戦略等 雇用・所得環境改善の期待から経済社会活動が活性化し、個人消費の回復やインバウンド需要の増加等を背景に、景気は緩やかな回復基調が続きました。一方、物価上昇の長期化による個人消費の伸び悩みや人手不足が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。 外食産業については、人流、個人消費の回復やインバウンド需要の拡大もあり、緩やかに回復が続いております。しかしながら、原材料価格やエネルギーコストの高騰、継続的な採用難による人員不足やそれに起因する人件費の上昇を背景に、業界全体で価格改定の動きが継続しており、当社においても依然として厳しい経営環境が続いております。 このような状況の中、当社におきましては、コロワイドグループのシナジー効果を活かし、コロワイドグループの業態間連携によるメニュー開発により、原材料価格削減を推進してまいります。また、地方/郊外、ロードサイドを中心に積極的に新規出店、経年店舗の改装、不採算店舗の業態転換、並びに、本部コストの最適化など各種施策を継続的に実施し、収益性の改善を図ってまいります。 また、食品ロスの削減・エネルギーコストの削減・配送頻度見直しによるCO2排出量削減・地域社会及び地域経済への貢献などを通じて、企業としての社会的責任を果たし、持続的な成長を実現するため、サステナビリティの推進にも積極的に取り組んでおります。 (3)経営環境① レストラン事業 レストラン市場は、2023年5月8日以降の新型コロナ感染症の行動規制撤廃により、多くの業態でコロナ禍のダメージからの回復傾向がみられ、コロナ禍の中で健闘していた「ファーストフード」が昨年も引き続き牽引したことに加え、度重なる価格改定による「客単価の上昇」とあいまって、売上は前年比108.4%となりました。 年間を通して訪日外客数は大きく増加し、2024年は過去最高だったコロナ前の2019年を上回り、「ディナーレストラン」などを中心に、外食の売上のプラス要因となりました。 コメ価格をはじめ原材料費の高騰で「値上げ」せざるを得ない状況が続いており、客単価は上昇したものの(103.9%)、一部企業では客数の伸び悩みがみられるなど、外食経営を圧迫しています。一方で、物価高騰に伴い消費者の節約志向も進んでおり、割引きキャンペーンや価格据え置きを実行する企業や、相対的に価格が安い「ファーストフード」等の企業が、堅調に推移する状況も見られました。(日本フードサービス協会 外食産業市場動向調査) 今後は、原材料価格やエネルギーコストの高騰、継続的な採用難による人員不足やそれに起因する人件費の上昇を背景に、業界全体で価格改定の動きが継続しており、依然として厳しい環境が続くものと分析しております。② 居酒屋事業 居酒屋市場については、2009年度から13年連続して前年の売上を下回っており、客単価も低下しておりました。一方、2022年より3年連続で売上は前年売り上げを上回っております。(日本フードサービス協会 外食産業市場動向調査)③ カラオケ事業 カラオケ白書によると、日本のカラオケ人口は2012年から毎年僅かに増加しておりましたが、2016年にマイナスに転じ、その後6年続けて減少しておりました。アフターコロナとなった2023年度のカラオケ業界は、ユーザー市場規模が2年連続の増加となり、コロナ前(2019年度)の8割近くまで回復しました。(全国カラオケ事業者協会カラオケ白書) (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社が対処すべき主な課題は以下のとおりであります。① 安全・安心な商品の開発提供 「食の安全・安心の提供」は、外食企業として持続可能な成長の基盤であります。 当社は、産地、加工工程、添加物などの食材情報の確保に努め、仕入れから提供までの衛生管理を徹底し、お客様へ安心・安全な食を届け、信頼に応え続けることを使命としております。「食の安全」をすべてに優先させる姿勢を貫き、厳格な品質管理と衛生管理を実施。安全で美味しい料理を提供することで、お客様に満足と信頼をお届けします。 また、お客様のご期待にお応えするために看板商品の品質をさらに磨き上げ、「お値打ち感」と「ここでしか味わえない特別感」を追求し、お客様に新たな感動と満足をお届けしてまいります。 ② 既存店の業績回復と新規出店 当社は、レストラン事業である洋食・焼肉・寿司の各業態に経営資源を集約し、飲食業としての「原点回帰」を経営戦略の基本方針に掲げております。この方針のもと、当社の強みを最大限に活かし、業績の回復を図ってまいります。 さらなる商品の品質向上とサービスの充実に取り組み、お客様に「食の楽しさ」を提供することを最優先としながら、投資効率を考慮した新規出店・改装・業態転換を通じて、顧客ニーズの変化に柔軟に対応してまいります。これにより、店舗配置の最適化を継続的に推進し、より効率的な運営と持続的な成長を実現してまいります。 また、当社は「地方創生」への貢献を目指し、地域に根ざしたローカルチェーンとして、地域の皆様に愛され、必要とされる店舗づくりに取り組んでおります。 「すべてはお客様と従業員のために」という企業理念のもと、ブランドコンセプト及びQ・S・C・A(品質・サービス・清潔・雰囲気)を抜本的に見直し、その本質をさらに深化させてまいります。家庭ではなかなか体験できない多彩な料理と高品質なサービスを提供することで、「楽しかった」「おいしかった」と感じていただける体験を創出し、企業価値の向上に努めてまいります。 ③ 人材の確保・育成 当社は、「人」の育成が持続的な企業成長の基盤であると認識し、人材の確保と育成を最重要の経営課題として位置づけております。従業員一人ひとりが働きがいを感じられる職場環境の構築を通じて、企業としての持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。 その実現に向けて、当社はコンプライアンスポリシーを策定し、全従業員が社会的良識をもって行動することを徹底しております。加えて、企業としての社会的責任を果たしながら、環境・社会・ガバナンス(ESG)を意識した経営を推進し、サステナビリティの観点からも持続可能な企業運営を進めてまいります。 ④ 働き方改革の推進による生産性の向上 当社は、お客様への提供価値の向上と生産性の向上を両立させるため、利便性の高いサービスの提供と、業務の省力化・原価低減を実現するデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に取り組んでまいります。これにより、顧客満足度の向上と経営効率の最大化を同時に実現してまいります。 また、従業員の新しい働き方や職場環境作りにおいて、当事業年度に「健康経営優良法人2025」に認定されました。引き続き、従業員の健康管理の強化と社員モチベーション向上を目的とするインセンティブ制度の拡充を図り、生産性の向上を推進してまいります。 ⑤ サステナビリティへの取り組み 当社は、持続可能な社会の実現に向けて、企業活動を通じて、地域経済の活性化等の社会問題の解決とSDGsへの貢献に取り組んでまいります。また、性別・年代・国籍を問わず、すべての従業員が働きがいを持てる職場環境を整備し、中長期的な企業価値向上と持続的成長を目指し、以下の5つのマテリアリティ(重要課題)を掲げます。 1.地球環境への貢献-CO2排出量削減、省エネの推進2.食の安全・安心の提供-徹底した品質管理・衛生管理3.働く仲間の成長と多様性の尊重-キャリアアップ体制の構築、育児休業制度、ダイバーシティの推進4.地域社会・地域経済への貢献-地域活性化、持続可能な事業展開5.経営基盤強化-コーポレートガバナンスの強化、指名報酬諮問委員会の設置 企業理念「すべてはお客様と従業員のために」の考えのもと、食のインフラの担い手として、社会の持続可能な発展に貢献し、企業価値の向上を目指してまいります。 ⑥コーポレートガバナンス・コードの対応 当社は、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、透明性が高く、健全かつ信頼性のあるコーポレートガバナンス体制の構築に取り組んでおります。その一環として、株主との建設的な対話を推進し、経営の透明性を確保してまいります。 機関投資家やアナリスト向けには、定期的な決算説明会を開催し、当社事業内容を丁寧に説明してまいります。また、当社ホームページに決算短信、適時開示資料を継続して掲載し、投資家の理解促進を図ってまいります。さらに、定時株主総会後には株主との対話会を開催し、株主の意見・要望を共有するとともに、経営陣の考えを直接伝える貴重な場として位置づけております。この取り組みを通じ、持続的成長のための基盤をさらに強化してまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、直営店舗数が237店舗であり、既存店の売上が重要な指標となります。 毎期既存店売上高前期比100%以上を経営指標とし、新規出店と合わせて毎期、増収、増益を継続することにより企業価値の継続拡大を目指しております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 (1)経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、雇用・所得環境改善の期待から経済社会活動が活性化し、個人消費の回復やインバウンド需要の増加等を背景に、景気は緩やかな回復基調が続きました。一方で、物価上昇の長期化による個人消費の伸び悩みや人手不足が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。 外食産業については、人流、個人消費の回復やインバウンド需要の拡大もあり、緩やかに回復が続いております。しかしながら、原材料価格やエネルギーコストの高騰、継続的な採用難による人員不足やそれに起因する人件費の上昇を背景に、業界全体で価格改定の動きが継続しており、当社においても依然として厳しい経営環境が続いております。 このような状況の中、当社では引き続き「すべてはお客様と従業員のために」という企業理念のもとに、ブランドコンセプト及びQSCAの再構築に合わせたオペレーションの見直しや、髪型の自由化、紹介制度の見直しなどにより人員の充足を高め、労働環境を安定させることで、お客様への提供価値の向上、家庭ではなかなか体験できない様々な料理や高いレベルのサービスを提供することによって、「楽しかった、おいしかった」とお客様に喜んでいただけるよう努めております。 お客様のご期待にお応えするために、昨年ご好評をいただいた「アトム・ブランド合同キャンペーン感謝祭」の第2弾を開催し、ステーキ宮では希少部位である「ミスジ」を使用したメニュー、焼肉業態では「厚切り!牛タン塩」「大判サーロインステーキ」の販売、寿司業態では期間限定で全品謹製赤しゃりで提供、「豪快まぐろ祭り」など感謝祭特別メニューの販売とともに、アトム全店共通お食事券が当たる「レシートキャンペーン」も実施致しました。 感謝祭に加え、ステーキ宮ではサラダバーをリニューアルし期間限定で「季節限定 春のサラダバー」の提供、寿司業態では毎年大人気の「八十八鰤と北海祭り」、近畿大学とニチレイフーズが共同開発した真鯛を使用した「アセロラ真鯛と春の味覚祭り」、焼肉業態ではカルビ大将の認知度をさらに強化すべく「味のがんこ炎」からの業態転換を積極的に実施してまいりました。 これらの結果、当事業年度における業績は、売上高が354億77百万円(前期比4.0%減)、営業損失が6億70百万円(前期営業損失65百万円)、経常損失が6億43百万円(前期経常利益9百万円)、当期純利益が5億30百万円(前期純損失14億70百万円)となりました。 当事業年度において、不採算店12店舗の閉鎖、事業譲渡75店舗により、当事業年度末の店舗数は247店舗(直営店237店舗、FC店10店舗)となりました。また、業態転換を13店舗、改装を37店舗行いました。  セグメントの業績の概要は以下のとおりです。 前会計年度より、「たれ事業」をコロワイドグループの株式会社コロワイドMDへ移管しており、当会計年度より報告セグメントの区分変更を致しました。詳細は、「注記事項 (セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 ① レストラン事業 レストラン事業につきましては、業態転換を12店舗(「味のがんこ炎」から「カルビ大将」へ11店舗、「廻転すし海へ」から「にぎりの徳兵衛」へ1店舗)、改装を26店舗(「ステーキ宮」8店舗、「にぎりの徳兵衛」12店舗、「海鮮アトム」1店舗、「カルビ大将」5店舗)、不採算店7店舗(「ステーキ宮」5店舗、「にぎりの徳兵衛」1店舗、「味のがんこ炎」1店舗)の閉鎖を行い、当事業年度末の店舗数は237店舗となりました。 レストラン事業の当事業年度の売上高は、301億48百万円(前年同期比1.4%減)となりました。② 居酒屋事業 居酒屋事業につきましては、2025年2月1日を効力発生日として株式会社コロワイドダイニングへ会社分割(簡易吸収分割)により承継しております。 居酒屋事業の当事業年度の売上高は、36億73百万円(前年同期比18.0%減)となりました。③ カラオケ事業 カラオケ事業につきましては、2025年3月1日を効力発生日として株式会社シン・コーポレーションへ会社分割(簡易吸収分割)により承継しております。 カラオケ事業の当事業年度の売上高は、15億99百万円(前年同期比5.3%減)となりました。 ④ その他の事業 その他の事業につきましては、当事業年度末の店舗数はFC店10店舗であります。 その他の事業の当事業年度の売上高は、55百万円(前年同期比8.5%増)となりました。 (2)当期の財政状態の概況(資産) 当事業年度末における総資産は、前事業年度末に比べ13億29百万円減少し、189億89百万円となりました。その要因は現金及び預金を主とした流動資産の増加19億27百万円、減価償却を含む有形固定資産の減少21億93百万円、敷金及び保証金の回収を主とした投資その他の資産の減少10億54百万円によるものであります。(負債) 当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べ18億68百万円減少し、116億86百万円となりました。その要因は未払消費税等を主とした流動負債の減少7億60百万円、長期借入金を主とした固定負債の減少11億8百万円によるものであります。(純資産) 当事業年度末における純資産は、前事業年度末に比べ5億39百万円増加し、73億2百万円となりました。その要因は当期純利益の計上5億30百万円によるものであります。 この結果、自己資本比率は38.5%(前事業年度末は33.3%)、1株当たり純資産額は26円25銭(前事業年度末は23円46銭)となりました。 (3)キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は67億3百万円となり、前事業年度末に比べ20億54百万円増加致しました。 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は7億82百万円となりました。これは主に未払消費税等の支出(4億62百万円)、法人税等の支出(1億36百万円)によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果得られた資金は37億51百万円となりました。これは主に事業譲渡による収入(42億12百万円)、有形固定資産の取得による支出(7億82百万円)によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は9億14百万円となりました。これは主に短期借入金の返済による支出(1億円)、長期借入金の借入れによる収入(15億円)、長期借入金の返済による支出(21億37百万円)、ファイナンス・リース債務の返済による支出(1億77百万円)によるものであります。 仕入及び販売の実績  (1)セグメント別仕入実績 当事業年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前事業年度比(%)レストラン事業11,601103.3居酒屋事業1,00486.9カラオケ事業31398.0その他の事業△79△1,210.0合計12,839100.2 (2)セグメント別販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前事業年度比(%)レストラン事業30,14898.6居酒屋事業3,67382.0カラオケ事業1,59994.7その他の事業55108.5合計35,47796.0 (注)上記金額のうち、セグメント間取引については相殺消去をしております。 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容  経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 (1)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 (2)当事業年度の経営成績の分析 当事業年度における業績は、売上高は354億77百万円(前期比4.0%減)、営業損失は6億70百万円(前事業年度は65百万円の営業損失)、経常損失は6億43百万円(前事業年度は9百万円の経常利益)、当期純利益は5億30百万円(前事業年度は14億70百万円の当期純損失)となりました。  売上高については、4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (1)経営成績の状況 に記載しております。 売上原価は、128億28百万円(前期比0.0%減)となりました。売上高に対する構成比は36.2%となりました。販売費及び一般管理費は233億20百万円(前期比3.6%減)となりました。売上高に対する構成比は、65.7%となりました。賃借料は31億6百万円(前期比4.7%減)、減価償却費は9億18百万円(同17.2%減)となっております。また、従業員給料及び賞与は30億35百万円(前期比2.3%減)、その他人件費は68億68百万円(同3.0%減)となっております。上記の結果、営業損失は6億70百万円(前期営業損失65百万円)となりました。 営業外収益に関しては、損害保険等保険金の入金等により2億5百万円(前期比15.4%減)となり、営業外費用に関しては、借入による支払利息の増加等により1億78百万円(同6.3%増)となりました。この結果、経常損失は6億43百万円(前期経常利益9百万円)となりました。 特別利益は、居酒屋事業を株式会社コロワイドダイニングへ、カラオケ事業を株式会社シン・コーポレーションへ受取対価を現金等の財産のみとする会社分割(簡易吸収分割)により33億29百万円(前期比41,306.7%増)となりました。 特別損失は、固定資産除却損や店舗閉鎖損失引当金繰入額の減少や減損損失等の計上により13億60百万円(前期比7.8%増)となりました。 上記の結果、税引前当期純利益は13億24百万円(前期は税引前当期純損失12億44百万円)となりました。  当期純利益は、法人税、住民税及び事業税4億7百万円(前期比231.6%増)、法人税等調整額3億86百万円(前期は法人税等調整額1億3百万円)の計上により5億30百万円(前期は当期純損失14億70百万円)となりました。 (3)経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 (4)経営戦略の現状と見通し 当社の経営戦略の現状と見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 (5)資本の財源及び資金の流動性についての分析①キャッシュ・フロー 当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。②契約債務 2025年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(百万円)契約債務合計1年以内1年超3年以内3年超5年以内5年超長期借入金5,0432,0782,141824―リース債務332115152650 上記の表において、貸借対照表の流動負債に含まれている1年内返済予定の長期借入金及び1年内返済予定のリース債務は、長期借入金及びリース債務に含めております。③財務政策当社は、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金及び店舗設備などの長期資金は、固定金利の長期借入金で調達しております。 (6)経営者の問題認識と今後の方針について外食業界は、人流、個人消費の回復やインバウンド需要の拡大もあり、緩やかに回復が続いております。しかしながら、原材料価格やエネルギーコストの高騰、継続的な採用難による人員不足やそれに起因する人件費の上昇を背景に、業界全体で価格改定の動きが継続しており、依然として厳しい経営環境が続いております。このような状況の中、当社と致しましては、コロワイドグループのシナジー効果を活かし、コロワイドグループの業態間連携によるメニュー開発により、原材料価格削減を推進してまいります。また、地方/郊外、ロードサイドを中心に積極的に新規出店、経年店舗の改装、不採算店舗の業態転換、並びに、本部コストの最適化など各種施策を継続的に実施し、収益性の改善を図ってまいります。また、当社が目指す姿は、「地方創生」に貢献することであり、ローカルチェーンとして地域に愛され続ける店舗をつくり、その地域にとって欠かせない存在となることを目指しております。当社は、「お客様に喜びと価値をお届けすること」を何よりも大切にし、ブランドコンセプト及びQSCA(品質、サービス、清潔、雰囲気)を抜本的に見直し、その本質をさらに深化させてまいります。家庭ではなかなか体験できない様々な料理や高いレベルのサービスを提供することで、「楽しかった、おいしかった」とお客様に喜んでいただき、企業価値の向上に努めてまいります。これらの取り組みを着実に推進するため、当社ではコンプライアンスポリシーを策定し、全従業員が社会的良識に基づいた行動を心がけております。また、企業としての社会的責任を果たし、持続的な成長を実現するため、サステナビリティの推進にも積極的に取り組んでまいります。

事業リスク

  • 食品の安全性と事故のリスク
    食材の安全性に疑問が生じたり、食中毒などの事故が発生したりした場合、ブランドイメージの低下、店舗売上の減少、損害賠償金の発生、営業停止などにより、経営成績や財政状態に深刻な影響を及ぼす可能性があります。厳格な品質管理が不可欠です。
  • 外食業界の変動と原材料価格の高騰
    消費者のライフスタイルや嗜好の変化、節約志向の強まり、原材料やエネルギー価格の高騰など、外食産業を取り巻く環境は常に変化しています。これらの変化に適切に対応できない場合、売上や利益が計画を下回り、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 人材確保と育成の課題
    飲食店舗の運営には、優秀な人材の確保と育成が不可欠です。採用環境の悪化による人材不足、人件費の上昇、育成の遅れなどが発生した場合、店舗運営に支障をきたし、サービスの質の低下や売上減少につながる可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|5,275 文字
3【事業等のリスク】 当社の事業その他に関するリスクについて、経営成績、財政状態に影響を与える可能性があると認識している主なリスクを記載しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、リスク発生の低減及び発生した場合の損失最小化に努めます。 (1)食品に関するリスク①食の安全性 食材の安全性確保に疑問が生じた場合、調達先の見直しや調達先の分散、メニューの主要食材の見直し、原産地表示などトレーサビリティーを確立し、お客様の不安を抑える必要がありますが、万一、表示内容に重大な誤り等が発生した場合には信用低下等を招き、店舗売上低下により当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、グループ会社である株式会社コロワイドMDと適宜連携を取り、産地・加工工程・添加物などをデータベース化し食材の安全が担保されており、食材の調達に関しても安定調達が可能となっております。 ②食品事故 万一、食中毒などの事故を起こした場合、ブランドイメージの低下や社会的信用の失墜により店舗売上低下、損害賠償金の発生、一定期間の営業停止や営業許可の取消等により、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社の店舗では「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理手法」を用いて、安定した品質を提供できる体制を整えており、全店舗を対象にした、内部監査室及び外部検査機関による衛生検査を行うと共に、基本の手洗いの実行、健康管理表・温度管理表の徹底、また全従業員に対する定期的な検便による菌検査を行うなど、何よりも食中毒の発生を未然に防ぐため、厳正な品質管理及び衛生管理を徹底し、お客様に安心していただける料理の提供に努めております。 (2)事業に関するリスク①外食業界の動向 外食産業市場は、ライフスタイルの変化や健康志向の高まり、新たなコンセプトや食材・料理などの出現により消費者の行動・意識・心理は日々、目まぐるしく移り変わっております。 当社は、環境の変化に対応すべくライフスタイルの変化に順応した店舗戦略、嗜好の変化や新たな人流トレンドに適応した施策の実施などを行っておりますが、原材料やエネルギーの高騰、生活習慣の変化、消費者の一層の節約志向や選別消費の傾向が強まるなど、当社の想定以上に市場が変化した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ②原材料の調達 当社は、使用する食材が多岐に渡るため、疫病の発生、天候不順、自然災害の発生、地政学リスク等による資源の争奪戦等によって必要量の原材料確保に困難な状況が生じた場合や、市場価格や為替相場の変動により調達価格が高騰したりした場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③出店政策 当社は、中部、東北、北関東を中心として複数の飲食店舗を出店しており、主力業態としては、ステーキ店の「ステーキ宮」、回転寿司の「にぎりの徳兵衛」、焼肉店の「カルビ大将」等、お客様のニーズに応えるため、幅広い業態を展開し、駅前から郊外立地まで出店しておりますが、新規出店については、立地条件や賃貸条件などを総合的に勘案して決定しているため、条件に合致する物件が確保できない場合は新規出店が実行できず、また消費者の嗜好等を正確に把握又は予測できない場合、ブランド転換や出店予定地域の調査等の施策が功を奏さない場合、メニュー・価格帯・サービス等のコンセプトが顧客からの支持を得られない場合等は、計画通りの設備投資が実行できず、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④出店形態 当社は、主に、店舗の土地・建物を賃借する方式で出店しており、出店に際して、土地等保有者に対して保証金、建設協力金として資金の差し入れを行っており、建設協力金は主に当社が月々支払う賃借料との相殺、保証金は主に契約終了時に一括返還により回収しております。 預託先の経営悪化等により預託金の一部又は全部が回収不能となる場合や契約期間満了前に中途解約する場合、保証金、建設協力金を放棄せざるを得ず、損失が発生し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤競合リスク 当社は、常に同業他社や飲食業界の動向を確認し、必要に応じてブランドコンセプトの見直しを行い、当社でしか食べられない商品を開発し提供していく等、ブランド価値の向上に努めておりますが、他社飲食店との競合関係が激化し、相対的に当社の競争力が低下し優位性を発揮できなかった場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥フランチャイズ事業 当社には、フランチャイジーとして10店舗の加盟店があり、当該フランチャイズ店舗から売上に対するロイヤリティーによる収入があります。加盟するフランチャイズ店舗が、何らかの理由により閉店・撤退する場合、ロイヤリティーが減少し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦人材の確保及び育成 当社の飲食店舗の運営のためには人材の確保と運営能力向上が重要な課題であり、優秀な人材を確保するためには、ブランディング、的確な人事評価制度、個人の事情に応じた働きやすい職場環境と各種制度の提供、採用体制の整備や人材の育成が最重要課題として継続的に注力しておりますが、人材の採用環境の悪化等により必要な人材が集まらない場合、人件費が上昇した場合、また採用した人材の育成が順調に進まない場合等には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)財務に関するリスク①経済事情の急変 当社の業績は、景気動向や個人消費の動向に影響を受けます。想定外の経済事情の急変があった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②店舗固定資産の減損 当社は、営業店舗を中心に土地、設備などを有しており、直営店舗において営業活動から生ずる損益が継続して赤字を生ずる場合や、当社の所有する土地等の市場価格が著しく下落した場合は、固定資産の減損に係る会計処理の適用により減損損失が計上され、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③繰延税金資産 当社は、事業計画を基礎として見積もられた将来の課税所得に基づき、将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金の解消時期をスケジューリングし、将来の税金負担額を軽減する効果を有する繰延税金資産の金額を算出しております。繰延税金資産の回収可能性の評価にあたり見積もられた将来の課税所得は、実現可能性について慎重に検討を行っておりますが、当社の業績や経営環境の著しい変化により将来の課税所得の予測の変更や更なる税務上の繰越欠損金の発生が見込まれ繰延税金資産の一部ないし全部が回収できないと判断した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)リーガル・情報セキュリティに関するリスク①コンプライアンス・法的規制 当社の展開する外食事業は、各種法令・規則などの規制を受けております。当社はこれらの法令・規則の改正状況の適時適切な把握に努めるとともに、全従業員に対し各種コンプライアンス研修を実施しております。また、コンプライアンス規程並びにコンプライアンスポリシーに基づき、当社の全従業員が、企業の社会的責任を常に認識しコンプライアンスを実践することで、法令、倫理、社内規程を遵守し徹底することで社会からの信頼確保に努めておりますが、これらの法令・規制などに違反したことにより賠償義務を負った場合や、社会的信用が低下した場合、また新たな法規制により多額のコストが発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②インターネットによる風評被害 インターネット上等における当社及びその関係者に関連し不適切な書き込みや画像等の公開等、ブランドイメージ及び社会的信用に否定的な評判や評価が発生した場合、その内容の真偽にかかわらず、ブランドイメージ及び社会的信用が毀損され、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社の競合他社等に関する否定的な評判や評価であっても、外食市場全体の社会的評価や評判が下落するものであれば、当社の事業、業績、ブランドイメージ及び社会的信用にも影響を及ぼす可能性があり、これらリスクに対して、当社は危険な兆候の早期発見に努めると同時に不適切な投稿が確認された場合は、迅速かつ適切な対応を図っております。 ③顧客情報・機密情報の管理 当社は、お客様のアンケート情報や入会会員情報をデータベース化し、販売促進に活用しております。個人情報・機密情報の取扱いに関しては、全社を挙げて適正な管理に努めておりますが、万一、個人情報・機密情報の漏洩や不正使用などの事態が生じた場合には、社会的信用の失墜、損害賠償請求の提起等により経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、機密情報の漏洩防止を目的に定期的に全従業員を対象に動画による視聴研修を実施し、視聴後のテストにより理解度を高め、誓約書を提出する等意識を継続的に高めることや、重要な資料等においては「Confidential」等の表記をルール化、そして、外部に対してメール等で資料を送付する際はパスワードを設定するなどを実施し、機密情報の漏洩により社会的信用を失墜される事がないよう未然防止に取り組んでおります。 ④情報セキュリティ管理 当社は、店舗からの発注、店舗での注文や決裁等において情報通信システムに大きく依存しています。当社の情報システム部門においては、コンピューターウィルス・サイバー攻撃などに対して、適切に防止策を実施しておりリスク低減に努めていますが、情報通信システムが悪意ある攻撃などにより障害が発生した場合には、効率的な運営ができず、また社会的信用の失墜により、当社経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (5)環境に関するリスク①自然災害(地震・津波・風水災など) 大規模な地震・風水害・津波・大雪等が発生した場合、当社の本社や店舗等の建物・機械設備等が被災、または店舗の営業、原材料の物流や従業員の出勤に支障が生じ、多大な影響を受けます。また、そうした自然災害等により、ライフライン(水道、電気、ガス)の供給制限や供給停止、物流網の遮断、ガソリン等の調達難による配送業務の停止、取引先工場等の被害、エネルギーや物資の不足、従業員の大規模な欠員等や公共交通機関の障害が発生した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策として、自然災害発生に備えて、事前に気象情報等を全店もしくは該当エリアに発信し、各店舗において天気予報や防災アプリを確認し、事前に災害に備える対策を講じます。また、自然災害等への危機管理として、BCP(事業継続計画)を策定しており、災害発生時にはBCPに基づく速やかな対応を行う体制を整えております。災害発生時の従業員の安否確認や店舗被害状況は「セコム安全確認サービス」を活用し、災害発生から速やかに情報収集を行い適時適切に対応できるようにしております。また社員だけでなく震度6強以上の大規模地震発生時には、全店舗のパートナーの安否確認が取れる社内連絡体制を構築し、四半期に1回、全従業員による災害訓練を実施し災害に備えております。 ②感染症等 感染症等の発生による外食機会減少の可能性、行政からの要請により店舗営業制限の可能性、また、従業員が感染することにより働き手の逸失や従業員の雇用消失につながる可能性があり、当社は、行政からの各種要請に従い、社会機能の維持、お客様と従業員の安全安心のため店舗営業を制限した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ③気候変動・環境対応 当社は、企業理念である「すべてはお客様と従業員のために」の考えのもと、食のインフラの担い手として、社会の持続可能な発展への貢献と企業価値の向上を目指すことを基本方針として、重点的に取り組んでいく5つのマテリアリティ(重要課題)を特定し、マテリアリティのマネジメントサイクルを通じて「持続可能な社会への貢献」と「企業価値の向上」を両立しながら、今後も持続的成長に向けた取り組みを推進しており、特定したマテリアリティについては、社会環境や戦略の変化により、見直しも適宜実施しておりますが、気候変動による自然災害や異常気象などにより営業が困難になる場合、当社の気候変動・脱炭素の対策が不十分であると評価され社会的信用が低下した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

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