事業の概要
- 自動車部品製造販売日本プラストグループは、日本、北米、中国、東南アジアを拠点に、自動車部品の製造と販売を主な事業としています。具体的には、ステアリングホイールやエアバッグモジュールなどの安全部品、空調部品やコンソールといった内装樹脂製品、カバーカウルトップなどの外装樹脂製品を手掛けています。自動車産業の需要に直接影響を受けるビジネスモデルです。
- 安全部品と樹脂部品主要な事業部門は「安全部品部門」と「樹脂部品部門」の2つです。安全部品部門では、自動車の安全性に関わるステアリングホイールやエアバッグモジュールを製造・販売しており、高い品質と信頼性が求められます。樹脂部品部門では、自動車の内装・外装に使われる様々な樹脂製品を製造し、快適性やデザインに貢献しています。
- 多角的な事業展開自動車部品以外にも、「その他事業部門」としてゲーム機用ハンドルなどの製造販売も行っています。また、グループ内での事務処理サービスや製品輸送サービスも提供しており、事業の多角化と効率化を図っています。これにより、自動車産業以外の収益源も確保し、リスク分散に努めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 日本セグメントの収益貢献日本セグメントは売上高460.48億円、営業利益17.11億円を計上しており、グループ全体の収益に大きく貢献しています。主に安全部品、樹脂部品、その他事業部門の製造販売を行い、国内市場での安定した基盤を築いています。本社機能も日本にあり、グループ全体の統括的な役割を担っています。
- 北米セグメントの売上規模北米セグメントは売上高564.17億円と、グループ内で最も高い売上を誇りますが、営業利益は5.37億円と売上規模に比べて利益率は低めです。自動車産業が盛んな北米地域で、安全部品や樹脂部品の製造販売を手掛けており、現地の自動車メーカーへの供給が中心です。競争が激しい市場環境が利益率に影響している可能性があります。
- 中国・東南アジアの事業状況中国セグメントは売上高138.34億円に対し、営業利益は-7.95億円と赤字を計上しており、課題を抱えています。一方、東南アジアセグメントは売上高42.89億円ながら、営業利益13.25億円と高い利益率を達成しています。中国市場での競争激化やコスト増が影響している可能性があり、東南アジアは効率的な事業運営ができていると推測されます。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Japan | 地域 | 460 | 17 | 3.7% |
| NorthAmerica | 地域 | 564 | 5 | 1.0% |
| China | 地域 | 138 | -8 | -5.7% |
| SoutheastAsia | 地域 | 43 | 13 | 30.9% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社12社、関連会社1社により構成され、セグメント別には、日本、北米、中国、東南アジアの地域からなっており、自動車部品の製造販売を主な事業としております。 なお、セグメントは地域別に区分されているため、事業の内容を事業部門によって記載しております。 安全部品部門 ステアリングホイール・エアバッグモジュール等の製造販売を行っております。(主な事業会社)日本:当社北米:ニートン・オート・プロダクツ、ニートン・ローム、ニホンプラストメヒカーナ、ニホンマグネシオ、ニートン・オート・メヒカーナ、ニホンプラストメヒカーナ・テマスカルシンゴ中国:中山富拉司特工業有限公司、武漢富拉司特汽車零部件有限公司東南アジア:ニホンプラストインドネシア、ニホンプラストタイランド、ニホンプラストベトナム 樹脂部品部門 空調部品、コンソール等の内装樹脂製品、カバーカウルトップ、プロテクターインナーフェンダー等の外装樹脂製品の製造販売を行っております。(主な事業会社)日本:当社北米:ニートン・オート・プロダクツ、ニートン・ローム、ニホンプラストメヒカーナ、ニートン・オート・メヒカーナ中国:中山富拉司特工業有限公司、武漢富拉司特汽車零部件有限公司東南アジア:ニホンプラストタイランド その他事業部門 ゲーム機用ハンドル等の製造販売を行っております。(主な事業会社)日本:当社 当社の事務処理に関するサービス業務、当社製品の輸送サービス業務を行っております。(主な事業会社)日本:エヌピーサービス㈱、日本プラスト運輸㈱ [事業系統図]
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 原材料価格の高騰が販売価格に転嫁できない場合やコストダウンで吸収できない場合があるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 品質マネジメントシステムISO9001やIATF16949:2016の認証、独自の加工技術と生産・品質管理システム。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 高い(依存) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:特定の産業、得意先への依存 / 競争の激化 / 海外事業進出
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
財務サマリに時系列データが未収録であり、ブランド力や特許などの無形資産に関する具体的な情報は現時点では入手困難です。公開情報からは、特定の強力な無形資産の存在を示唆する情報は確認できません。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
自動車部品サプライヤーとしての性質上、自動車メーカーとの長期的な取引関係は存在する可能性があります。しかし、部品の汎用性や代替可能性によっては、スイッチング・コストは限定的と考えられます。具体的な取引条件や顧客との関係性の深さを示す情報はありません。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
同社の事業内容(自動車部品製造)において、ネットワーク効果が働くビジネスモデルは想定されません。製品やサービスの利用者が増えることで価値が増幅するような構造は確認できません。
コスト優位★★☆☆☆
輸送用機器部品業界は一般的に価格競争が激しい傾向にあります。同社が長年事業を継続できていることから、一定のコスト管理能力や生産効率は有していると考えられますが、構造的なコスト優位性を示す具体的な証拠はありません。
規模の経済★★★☆☆
輸送用機器部品業界は、特定の車種やメーカー向けに特化した部品を製造する企業が多く、一定の規模を持つ企業が寡占化しやすい構造です。日本プラストが長年にわたり事業を継続していることから、業界内での一定の地位と規模を確保していると考えられます。
- グローバルな生産体制日本プラストは、日本だけでなく北米、中国、東南アジアに子会社を展開し、グローバルな生産・供給体制を構築しています。これにより、各地域の自動車メーカーのニーズに迅速に対応し、効率的な部品供給を可能にしています。特に北米や中国での生産比率が高まっており、国際競争力を強化しています。
- 品質マネジメントシステムISO9001や自動車産業品質マネジメントシステムIATF16949:2016の認証を取得し、高品質な製品製造と品質管理を徹底しています。これにより、自動車メーカーからの信頼を獲得し、安定した取引関係を維持しています。品質の高さは、安全部品や樹脂部品において特に重要な競争優位性となります。
- 技術開発と収益強化第6次中期経営計画では、CASE時代に対応する次世代商品の開発など技術開発力の強化に注力しています。また、製造ラインの自動化・省人化による生産ロス削減など、収益体質の強化にも取り組んでいます。これにより、競合他社に対する優位性を維持し、持続的な成長を目指しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月27日)現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針当社は、「常に誇り得る商品を作り 顧客に奉仕し 社会に寄与する」を経営理念として、創業以来自動車部品業界での事業活動に取り組んでまいりました。経営理念に加えて、2024年3月期より新たに、企業パーパスとして「プラスチックテクノロジーで安全・快適な未来をつくる」を定めています。この企業パーパスには、当社は創業来、プラスチック加工技術で自動車ユーザーの方々へ安全で快適な室内空間をお届けしてきたという自負と、未来に向けてはプラスチックテクノロジーを活用したリサイクル技術・循環型資源の活用等を環境配慮に役立てつつ、自動車部品以外の新規事業領域にもチャレンジし、より多くのお客様に「安全・快適な未来」をお届けすることこそが当社の使命であるとの思いを込めています。今後、企業環境はますます厳しくなることが予想され、企業としての的確な舵取りが従来にも増して不可欠となる中で、当社はこれら経営理念と企業パーパスを不変の方向性として常に念頭に置き、経営に取り組んでまいります。また、2024年3月期より長期ビジョンを見直し、2048年を新たな目標年限とした「長期ビジョン2048」に刷新しています。2048年は当社の創業100周年にあたる年であり、長期ビジョン2048では創業100周年までに当社として到達を目指す、ありたき姿として、「すべてのステークホルダーから信頼・期待され、選ばれるオンリーワン企業へ」を掲げています。オンリーワン企業とは、競合他社と比較して突出した技術・独自の製品がある等、当社独自の強みをもって顧客にとって替えの効かない企業をイメージしたものです。長期ビジョン2048では、独自の強みで顧客から高い信頼・期待を勝ち取ることで、株主、取引先、金融機関、地域社会、従業員等、他のステークホルダーからも信頼・期待される魅力ある「オンリーワン企業」となることを当社の目指す方向性として定めており、またこれを念頭に2024年3月期から始まる第6次中期経営計画を策定しております。(2) 経営環境、経営戦略及び対処すべき課題2024年3月期からの第6次中期経営計画では、前中期経営計画期間において新型コロナウイルス、半導体供給不足、ロシア・ウクライナ情勢に起因する世界的混乱等、さまざまな外的要因の影響により経営目標の多くが未達となる等、苦戦した結果を受け、そのような状況から脱却するため以下の目標を掲げ、取り組みを推進しております。① 第6次中期経営計画当社が身を置く自動車業界では、大きな変革期を迎え、利益創造構造の変化と、同業種に加え異業種からの参入による競争の激化が進み、さらに受注環境は厳しさを増しております。また、新型コロナウイルスや半導体供給不足等の外的要因による影響は緩和したものの、中国市場の構造変化による日系自動車メーカーの販売台数減少、米国新政権の関税政策による市場の不確実性の増大等、新たな課題も発生しており、2026年3月期も引き続き困難な経営環境が継続することが予想されます。そのような中でも、安定して利益を生み成長できる企業体質の構築を目指すという第6次中期経営計画の基本方針に基づき、経営基盤の強化に引き続き力を入れて取り組んでまいります。第6次中期経営計画 経営方針a.基本方針効率化推進・成長投資を通じて経営基盤(人財・技術・財務)を強化し、企業価値の最大化をはかる。b.経営目標管理項目目標値品質ゼロディフェクトのやり切り収益営業利益率3%SDGsCO2/廃材排出量削減 c.スローガンBuild-Up d.重点施策・品質保証体制・体質の強化ゼロディフェクト品質の追求に向け、品質保証制度の厳格化・人に頼らない品質保証の強化等、体制・体質の両面での品質保証強化に取り組みます。・技術開発力の強化自動化技術を始めとした新技術の開発、CASE時代に対応する次世代商品の開発、コア技術を活用した新事業の推進等に向け、成長投資を通じてリソースを拡充し開発力の強化を目指します。・収益体質の強化製造ラインの自動化・省人化による生産ロスの削減、原価企画活動の強化による利益率の向上、有利子負債の削減等の活動を通じて、困難な状況下であっても確実に利益を確保できる体質への変革を目指します。・人的資本の強化多様な人材が高い意欲をもって働くことのできる労働環境の構築を目的として、従業員エンゲージメントの強化に取り組みます。・社会的責任の追求人命を守る事業を扱う企業として、また樹脂事業に携わる企業として、SDGsの目標達成に向け当社が取り組むべき課題を積極的に検討し、2030年の社会貢献領域での事業化を目指します。② 主要な事業の経営環境、経営戦略及び対処すべき課題・安全部品部門現在の自動車業界は、2極化の局面がさらに強まってきています。都市化が進む先進国ではぶつからない車、人が運転しない車、クリーンでエコな車が求められ、CASEに代表される次世代自動車の開発が加速度的に進んでいます。これに対し当社は、高度化する安全法規対応に加え、加速する“つながる車(コネクテッド)”化を受け、アラーム機能やセンシング機能を充実させ、外部からの情報を的確に“車から人へ”伝え、運転手の意思・判断を確実に“人から車へ”伝える情報伝達(HMI)デバイスとして、ハンドル、ドライバーエアバッグを中心に機能拡充をはかり、当社製品の必要性と重要性及び発展性を最大化した魅力ある商品を提案し続けます。一方、市場拡大が期待されるアセアン・アフリカ諸国等の新興国では、インフラ上の問題から従来型自動車の需要が大半を占め、高度化よりも廉価化が求められています。これに対し共通化、シンプル化を追求し、安全・安心を確保しつつ、リーズナブルで受け入れられやすい部品(価格)を提案し、自動車市場拡大に寄与していきます。・樹脂部品部門自動車に対する要求は、単なる移動手段から、移動する居住空間へと大きく変化しています。ユーザーが求めるクオリティをいかに実現していくか、ニーズの変化をいち早くとらえタイムリーに提供していくか、更には市場のトレンドから次に来るニーズを予測し、新たなウェーブを作り出していくかを求められています。これに対し当社は、視覚、聴覚、嗅覚、触覚に対し、人間が感じる“快適”を当社の独自技術で数値化し、保有するあらゆる技術(樹脂成型技術、マグネシウム鋳造・アルミニウム鋳造技術、塗装技術、加飾技術、組み立て技術等)により、これを具現化していきます。また、両事業領域の融合により“安全で快適な居住空間”を提供し続けます。③ 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応当社は資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、ROE向上と株主資本コスト低減に取り組んでいきます。ROEについては、第6~7次中期経営計画の経営目標達成に向けた取り組みによりROE向上を目指します。また、2026年3月期より配当基本方針を、「業績等を勘案し、連結配当性向30%(年間配当金の下限値10円)を目安として、安定的な配当を継続して行う」に変更し、株主還元を強化していきます。加えて、SDGsの経営目標達成に向けた取り組み、情報開示・IR活動の強化にも取り組んでいきます。(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (7) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照ください。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月27日)現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針当社は、「常に誇り得る商品を作り 顧客に奉仕し 社会に寄与する」を経営理念として、創業以来自動車部品業界での事業活動に取り組んでまいりました。経営理念に加えて、2024年3月期より新たに、企業パーパスとして「プラスチックテクノロジーで安全・快適な未来をつくる」を定めています。この企業パーパスには、当社は創業来、プラスチック加工技術で自動車ユーザーの方々へ安全で快適な室内空間をお届けしてきたという自負と、未来に向けてはプラスチックテクノロジーを活用したリサイクル技術・循環型資源の活用等を環境配慮に役立てつつ、自動車部品以外の新規事業領域にもチャレンジし、より多くのお客様に「安全・快適な未来」をお届けすることこそが当社の使命であるとの思いを込めています。今後、企業環境はますます厳しくなることが予想され、企業としての的確な舵取りが従来にも増して不可欠となる中で、当社はこれら経営理念と企業パーパスを不変の方向性として常に念頭に置き、経営に取り組んでまいります。また、2024年3月期より長期ビジョンを見直し、2048年を新たな目標年限とした「長期ビジョン2048」に刷新しています。2048年は当社の創業100周年にあたる年であり、長期ビジョン2048では創業100周年までに当社として到達を目指す、ありたき姿として、「すべてのステークホルダーから信頼・期待され、選ばれるオンリーワン企業へ」を掲げています。オンリーワン企業とは、競合他社と比較して突出した技術・独自の製品がある等、当社独自の強みをもって顧客にとって替えの効かない企業をイメージしたものです。長期ビジョン2048では、独自の強みで顧客から高い信頼・期待を勝ち取ることで、株主、取引先、金融機関、地域社会、従業員等、他のステークホルダーからも信頼・期待される魅力ある「オンリーワン企業」となることを当社の目指す方向性として定めており、またこれを念頭に2024年3月期から始まる第6次中期経営計画を策定しております。(2) 経営環境、経営戦略及び対処すべき課題2024年3月期からの第6次中期経営計画では、前中期経営計画期間において新型コロナウイルス、半導体供給不足、ロシア・ウクライナ情勢に起因する世界的混乱等、さまざまな外的要因の影響により経営目標の多くが未達となる等、苦戦した結果を受け、そのような状況から脱却するため以下の目標を掲げ、取り組みを推進しております。① 第6次中期経営計画当社が身を置く自動車業界では、大きな変革期を迎え、利益創造構造の変化と、同業種に加え異業種からの参入による競争の激化が進み、さらに受注環境は厳しさを増しております。また、新型コロナウイルスや半導体供給不足等の外的要因による影響は緩和したものの、中国市場の構造変化による日系自動車メーカーの販売台数減少、米国新政権の関税政策による市場の不確実性の増大等、新たな課題も発生しており、2026年3月期も引き続き困難な経営環境が継続することが予想されます。そのような中でも、安定して利益を生み成長できる企業体質の構築を目指すという第6次中期経営計画の基本方針に基づき、経営基盤の強化に引き続き力を入れて取り組んでまいります。第6次中期経営計画 経営方針a.基本方針効率化推進・成長投資を通じて経営基盤(人財・技術・財務)を強化し、企業価値の最大化をはかる。b.経営目標管理項目目標値品質ゼロディフェクトのやり切り収益営業利益率3%SDGsCO2/廃材排出量削減 c.スローガンBuild-Up d.重点施策・品質保証体制・体質の強化ゼロディフェクト品質の追求に向け、品質保証制度の厳格化・人に頼らない品質保証の強化等、体制・体質の両面での品質保証強化に取り組みます。・技術開発力の強化自動化技術を始めとした新技術の開発、CASE時代に対応する次世代商品の開発、コア技術を活用した新事業の推進等に向け、成長投資を通じてリソースを拡充し開発力の強化を目指します。・収益体質の強化製造ラインの自動化・省人化による生産ロスの削減、原価企画活動の強化による利益率の向上、有利子負債の削減等の活動を通じて、困難な状況下であっても確実に利益を確保できる体質への変革を目指します。・人的資本の強化多様な人材が高い意欲をもって働くことのできる労働環境の構築を目的として、従業員エンゲージメントの強化に取り組みます。・社会的責任の追求人命を守る事業を扱う企業として、また樹脂事業に携わる企業として、SDGsの目標達成に向け当社が取り組むべき課題を積極的に検討し、2030年の社会貢献領域での事業化を目指します。② 主要な事業の経営環境、経営戦略及び対処すべき課題・安全部品部門現在の自動車業界は、2極化の局面がさらに強まってきています。都市化が進む先進国ではぶつからない車、人が運転しない車、クリーンでエコな車が求められ、CASEに代表される次世代自動車の開発が加速度的に進んでいます。これに対し当社は、高度化する安全法規対応に加え、加速する“つながる車(コネクテッド)”化を受け、アラーム機能やセンシング機能を充実させ、外部からの情報を的確に“車から人へ”伝え、運転手の意思・判断を確実に“人から車へ”伝える情報伝達(HMI)デバイスとして、ハンドル、ドライバーエアバッグを中心に機能拡充をはかり、当社製品の必要性と重要性及び発展性を最大化した魅力ある商品を提案し続けます。一方、市場拡大が期待されるアセアン・アフリカ諸国等の新興国では、インフラ上の問題から従来型自動車の需要が大半を占め、高度化よりも廉価化が求められています。これに対し共通化、シンプル化を追求し、安全・安心を確保しつつ、リーズナブルで受け入れられやすい部品(価格)を提案し、自動車市場拡大に寄与していきます。・樹脂部品部門自動車に対する要求は、単なる移動手段から、移動する居住空間へと大きく変化しています。ユーザーが求めるクオリティをいかに実現していくか、ニーズの変化をいち早くとらえタイムリーに提供していくか、更には市場のトレンドから次に来るニーズを予測し、新たなウェーブを作り出していくかを求められています。これに対し当社は、視覚、聴覚、嗅覚、触覚に対し、人間が感じる“快適”を当社の独自技術で数値化し、保有するあらゆる技術(樹脂成型技術、マグネシウム鋳造・アルミニウム鋳造技術、塗装技術、加飾技術、組み立て技術等)により、これを具現化していきます。また、両事業領域の融合により“安全で快適な居住空間”を提供し続けます。③ 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応当社は資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、ROE向上と株主資本コスト低減に取り組んでいきます。ROEについては、第6~7次中期経営計画の経営目標達成に向けた取り組みによりROE向上を目指します。また、2026年3月期より配当基本方針を、「業績等を勘案し、連結配当性向30%(年間配当金の下限値10円)を目安として、安定的な配当を継続して行う」に変更し、株主還元を強化していきます。加えて、SDGsの経営目標達成に向けた取り組み、情報開示・IR活動の強化にも取り組んでいきます。(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (7) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照ください。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要及び経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。(1) 財政状態当連結会計年度末における総資産は、83,707百万円となり、1,773百万円増加いたしました。流動資産の残高は、48,015百万円となり、1,668百万円増加いたしました。これは売掛金の減少3,407百万円、現金及び預金の増加2,538百万円、原材料及び貯蔵品の増加1,666百万円が主な要因であります。固定資産の残高は、35,692百万円となり、104百万円増加いたしました。これは建設仮勘定の増加401百万円が主な要因であります。流動負債の残高は、39,237百万円となり、342百万円増加いたしました。これは短期借入金の増加1,681百万円、支払手形及び買掛金の減少1,295百万円が主な要因であります。固定負債の残高は、9,932百万円となり、2,048百万円減少いたしました。これは長期借入金の減少776百万円、退職給付に係る負債の減少732百万円、繰延税金負債の減少486百万円が主な要因であります。純資産の残高は、34,538百万円となり、3,480百万円増加いたしました。これは為替換算調整勘定の増加3,065百万円が主な要因であります。なお、自己資本比率は、41.3%となっております。(2) 経営成績当連結会計年度における当社グループを取り巻く環境は、中国では自動車市場のニーズが大きく変化していることや地政学的リスクの高まりによる不安定な世界情勢等の懸念は残存し、引き続き不透明な状況にあります。このような状況の中、当連結会計年度における売上高は、為替換算による増収影響、販売価格転嫁の進展等はあるものの、得意先の減産影響等により前期比2.9%減の120,591百万円となりました。製品別の売上高は、安全部品のうち、ハンドルは前期比0.4%増の31,644百万円、エアバッグは前期比5.7%減の30,861百万円、樹脂部品は前期比2.2%減の58,057百万円、その他は前期比95.5%減の29百万円となりました。ハンドルは、為替影響等による増収が得意先の減産影響等で相殺され、概ね前期並みとなり、エアバッグ・樹脂部品は、減産影響等、その他は、自転車用エアバッグ販売先倒産影響等によりそれぞれ減少しました。損益面では、日本における販売価格転嫁の進展及び諸経費の抑制、東南アジアの車種構成差等による良化要因を北米・中国での減収影響等で相殺し、営業利益は、前期比1.4%減の2,772百万円となりました。経常利益は、前期比31.3%減の2,006百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、減損損失の計上等により前期比97.7%減の56百万円となりました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。① 日本国内の売上高は、新規得意先の増加影響、当期の原材料価格・電力料の高騰、賃金上昇影響等の販売価格転嫁の進展はあるものの、得意先の減産、自転車用エアバッグの減少等により46,048百万円と前期に比べ1,785百万円(△3.7%)の減収となりました。セグメント利益は、減収影響、将来立ち上がる新車開発費の増加、取引先からの価格改定(値上げ)要請に応じた仕入価格の高騰等はあるものの、販売価格転嫁の進展、諸経費の抑制、前期に一過性の要因として貸倒引当金繰入額の計上があった影響等により1,711百万円と前期に比べ938百万円(121.6%)の増益となりました。② 北米北米の売上高は、為替換算による増収影響等を受け56,417百万円と前期に比べ158百万円(0.3%)の増収となりましたが、為替の影響を除くと得意先の減産影響等により減収となりました。セグメント利益は、減収影響、賃金上昇を受けた労務費の増加、将来立ち上がる新車開発費の増加等により537百万円と前期に比べ1,127百万円(△67.7%)の減益となりました。③ 中国中国の売上高は、日系自動車メーカーの販売苦戦の影響等により13,834百万円と前期に比べ2,092百万円(△13.1%)の減収となりました。セグメント損失は、795百万円(前期は301百万円のセグメント損失)となりました。前期に経費削減等の対策を講じた効果はあるものの、減収影響、生産台数に見合った人員体制の見直しにかかる費用の発生等により赤字幅は拡大しました。また、日系自動車メーカーの販売苦戦の影響等による市場環境の悪化により、固定資産の一部回収が困難と判断したため、固定資産1,607百万円を減損損失として、特別損失に計上しております。④ 東南アジア東南アジアの売上高は、為替換算による増収影響等を受け4,289百万円と前期に比べ56百万円(1.3%)の増収となりましたが、為替の影響を除くと得意先の減産影響等により減収となりました。セグメント利益は、減収影響はあるものの、車種構成差等により1,325百万円と前期に比べ534百万円(67.6%)の増益となりました。(3) キャッシュ・フロー当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、2,538百万円(20.5%)増加し、当連結会計年度末は14,943百万円となりました。営業活動の結果獲得した資金は6,151百万円(前年同期は11,483百万円の獲得)となりました。これは主に、減価償却費4,863百万円をはじめ、売上債権の減少4,709百万円等の資金増加要因が、仕入債務の減少2,168百万円等の資金減少要因を上回ったことによるものであります。投資活動の結果使用した資金は3,593百万円(前年同期は2,745百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出3,594百万円等によるものであります。財務活動の結果使用した資金は959百万円(前年同期は8,399百万円の使用)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出2,893百万円等の資金減少要因が、長期借入れによる収入2,000百万円等の資金増加要因を上回ったことによるものであります。(4) 生産、受注及び販売の実績① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前年同期比(%)日本(百万円)45,677△4.6北米(百万円)56,6381.0中国(百万円)13,643△10.5東南アジア(百万円)4,3794.6合計(百万円)120,338△2.5 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間取引については、相殺消去しております。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)日本45,822△5.13,534△6.0北米56,892△0.15,02010.4中国13,190△20.3845△43.2東南アジア4,152△4.4254△35.1合計120,057△4.89,654△5.2 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間取引については、相殺消去しております。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前年同期比(%)日本(百万円)46,048△3.7北米(百万円)56,4170.3中国(百万円)13,834△13.1東南アジア(百万円)4,2891.3合計(百万円)120,591△2.9 (注) 1.金額は販売価格によっており、セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。相手先前連結会計年度当連結会計年度販売高(百万円)割合(%)販売高(百万円)割合(%)日産自動車㈱28,21422.727,49222.8Nissan North America, Inc.18,55714.916,31013.5 3.販売実績が総販売実績の100分の10未満の相手先については記載を省略しております。(5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項については、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。重要な見積りについては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」をご参照ください。 (6) 資本の財源及び資金の流動性当社グループの運転資金需要のうち主なものは、生産活動に必要な材料費、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であり、投資を目的とした資金需要については、事業伸長・生産性向上・合理化等、企業競争力強化を目的とした投資及び事業遂行に関連した投資が主な内容であります。今後の重要な資本的支出の予定及びその調達源については、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載しております。当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金及び製品保証引当金の資金を効率的・安定的に確保するため、営業活動から得られたキャッシュ・フローを主とし、必要に応じて金融機関からの借入等により充当しており、当社グループの資金調達については本社で一元管理しております。また、国内金融機関において流動性の補完に対応可能な40億円のコミットメントライン契約を締結し緊急時の対応資金を確保しております。(7) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループでは、2024年3月期からの3年間を計画期間とする第6次中期経営計画を定め、「品質:ゼロディフェクトのやり切り」「収益:営業利益率3%」「SDGs:CO2/廃材排出量削減」を経営目標として掲げ、2025年3月期はその2年目として、諸活動を継続しております。・品質:ゼロディフェクトのやり切り2025年3月期は、機械・設備による品質保証、制度・仕組みによる品質保証を両軸として諸活動に取り組んでまいりました。これら活動の成果として、製品品質は一定の改善をはかることができております。第6次中期経営計画の最終目標であるゼロディフェクトの達成に向け、引き続き活動を継続してまいります。・収益:営業利益率3%第6次中期経営計画の最終目標値である営業利益率3%に対し、2025年3月期は営業利益率1.6%を目標に活動を推進してまいりました。前年度比での営業利益率目標値の下方修正は、2026年から2027年にかけて新車の立ち上げが多く集中する関係で、設計開発費用等が一時的に増大する一過性の要因を加味したものであり、修正後の目標値に対しては、得意先の販売苦戦による減収は前年度より引き続き影響したものの、原材料市況、電力料・輸送費高騰影響の製品価格への反映が進んだこと等により、達成しています。2026年3月期は、前述の一過性の要因が継続して発生することが見込まれる他、米国新政権の関税政策による市場の不確実性増大等の影響も懸念され、非常に厳しい状況が予想されますが、第6次中期経営計画の方針に基づき、経営基盤を強化しつつ、営業利益率3%の達成に向け引き続き活動を強化してまいります。・SDGs:CO2/廃材排出量削減当社の創立100周年である2048年目標の「CO2排出量ゼロ化」「社内廃材実質ゼロ化」達成に向け、活動を推進してまいりました。CO2排出量削減では、マグネシウム鋳造工程で使用する防燃ガスをより環境負荷の低いガスへ切り替えたものの、専用設備導入後に判明した課題により、一時的に従来の防燃ガスを再使用していることが要因で、年度目標に対しては未達となっています。同問題は2026年3月期中の解消を見込んでおり、長期的なCO2排出量削減計画に支障はない見込みです。廃材排出量削減については、製造現場における各種取り組みに加え、製品品質の改善による原材料・梱包資材のロス削減が進んだことから目標を上回り達成しています。2048年までの目標達成に向け、引き続き活動を推進してまいります。
事業リスク
- 特定顧客への依存日産自動車グループへの販売割合が67.2%、本田技研工業グループへの販売割合が27.9%と、特定の自動車メーカーへの依存度が高い点がリスクです。これらの得意先の販売減少や経営戦略・購買方針の変更があった場合、日本プラストグループの経営成績や財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。
- 海外事業環境の変化北米や中国など海外での生産比率が高いため、これらの地域の予期せぬ法律・規制の変更、政治情勢の変化、人件費の高騰などが経営に影響を与える可能性があります。特に米国の関税措置など、国際的な経済情勢の変動は予測が難しく、事業運営に不確実性をもたらします。
- 原材料価格と為替・金利変動鋼材、樹脂原料、マグネシウム地金などの原材料価格は、世界的な需給バランスや経済情勢により変動します。価格高騰を販売価格に転嫁できない場合やコストダウンで吸収できない場合、収益性が悪化する可能性があります。また、海外事業における為替変動や借入金利の変動も、経営成績や財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のあるリスク要因は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月27日)現在において当社グループが判断したものであり、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期につきましては、合理的に予測することが困難であるため記載しておりません。当社グループは、事業推進活動にあたり関係するさまざまな法令を遵守し、考えられる事業上のリスクに適切に対処できる健全な事業運営体制を構築することを目的として、代表取締役社長を委員長とするNCG(日本プラスト・コーポレートガバナンス)委員会を設置し、コンプライアンス及びリスクマネジメントの体制整備をはかるとともに、「NCGチェックリスト」により、実態の把握と評価を行い事業リスクの低減に取り組んでおります。(1) 事業環境に関するリスク① 特定の産業、得意先への依存当社グループは、自動車メーカー及び自動車関連部品メーカーに対し製品を供給しております。このため、各メーカーが製品を販売している日本、北米、欧州、アジアにおける経済情勢等の変化に伴う自動車需要の変動は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。その中でも、当社グループは、2025年3月期において日産自動車株式会社及び同社グループへの販売割合が67.2%、本田技研工業株式会社及び同社グループへの販売割合が27.9%となっております。これに対し、日系を中心とした他の自動車メーカー向けの受注拡大をはかるとともに、非自動車業界向けのビジネス展開も精力的に進め、リスク緩和をはかっております。しかしながら、これら得意先の販売が減少した場合や経営戦略や購買方針の変更が行われた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。② 競争の激化当社グループは、品質、コスト、供給、開発すべての領域において、お客様からの支持を得られるよう日々企業努力を重ねておりますが、グローバルでの自動車部品業界の競争はますます熾烈さを増してきております。第6次中期経営計画では、CASE時代に対応する次世代商品の開発等の技術開発力の強化、製造ラインの自動化・省人化による生産ロスの削減等の収益体質の強化に取り組みますが、当社グループが競合先に対して優位な品質競争力、価格競争力の維持ができない場合や魅力ある商品開発ができない場合には、将来の成長を阻害し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。③ 海外事業進出当社グループは、北米及び中国等に子会社を設立しており、海外生産の比率は近年高まる傾向にあります。そのため、これらの変化を早期にとらえ、柔軟に対応すべく、幅広く情報収集を行うとともに、海外拠点との連携を密にし、情報の一元化と判断及び対応の迅速化をはかっております。しかしながら、これら地域において、予期しない法律・規制等の制定及び変更、各国の政治情勢の変化、人件費の高騰等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、米国の関税措置が当社グループの経営成績及び財政状態に与える影響等については、現時点で見積ることは困難でありますが、最新情報を可能な限り細かく入手し、適切に対応してまいります。④ 原材料市況の変動ハンドル、エアバッグ、樹脂部品等の当社グループの製品に用いられる鋼材、樹脂原料、マグネシウム地金等の原材料及び部品は、世界規模での需給バランスや各生産地域における経済情勢等により価格が変動しております。当社グループでは、部品種類の統合化や仕入先の絞込みによるスケールメリットの追求等、仕入コスト増加の回避に努めておりますが、原材料価格の高騰が、販売価格に転嫁できない場合や製造方法改善によるコストダウン等により吸収できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。⑤ 為替・金利変動当社グループの海外事業における売上、費用、資産を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表作成のために円換算されております。このため、換算時の為替レートにより、これらの項目は元の現地通貨における価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が影響を受け、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、通貨の異なる国・地域間の仕入・販売取引に関して、為替動向によっては、為替予約等を実施することにより為替変動リスクのヘッジを行っております。しかしながら、為替変動リスクを完全に排除することは困難であり、大幅な為替変動が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、設備投資資金や運転資金等を金融機関からの借入により賄っております。固定金利借入による調達やデリバティブ等の活用により、金利変動リスクの低減をはかっておりますが、金利変動リスクを完全に排除することは困難であり、大幅な金利変動が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。⑥ 法的規制当社グループは、事業展開する各国において、安全基準、有害物質や生産工場からの汚染物質排出レベル等の様々な法的規制の適用を受け、これらの関連法規を遵守した事業活動を行っております。しかしながら、将来においてこれらの法的規制の強化や新たな規制の制定が行われた場合には、当社グループの事業活動が制限される可能性や、これらの規制を遵守するための費用増加につながる可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。⑦ 人材の確保と育成当社グループは、グローバル規模で事業の拡大をはかるためには、国内外での優秀な人材の確保と育成が必要不可欠と考えております。第6次中期経営計画では多様な人材が高い意欲をもって働くことのできる労働環境の構築を目的として、従業員エンゲージメントの強化に取り組みますが、日本では少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少、また、海外では労働市場の急速な変動が予測されており、当社グループの人材の確保と育成が計画通り進まなかった場合、長期的視点から当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(2) 事業運営に関するリスク① 製品の品質当社グループは、品質マネジメントシステムISO9001や自動車産業品質マネジメントシステムIATF16949:2016の認証を受け、当該規格下において各種製品の製造、品質管理を行い、品質の保持、向上に努めております。また、第6次中期経営計画では、ゼロディフェクト品質の追求に向け、品質保証制度の厳格化・人に頼らない品質保証の強化等、体制・体質の両面での品質保証強化に取り組みますが、万一、製品の欠陥が発生した場合には、その欠陥内容によっては多額のコスト発生や信用の失墜を招き、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。② 特定の原材料及び部品の外部事業者への依存当社グループは、多数の外部の取引先から原材料及び部品を購入していますが、製品の製造において使用するいくつかの部品については、一部の取引先にその多くを依存しております。これに対し、代替品調査や複数購買化の推進及び特殊工程の内製取入れ等、問題発生時のリスク最小化施策を検討しております。しかしながら、これらの部品について、何らかの理由により主要な取引先から安定的な供給を受けられない場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。③ 知的財産保護当社グループは、製造する製品に関する特許及び商標を保有し、もしくはその権利を取得することで当社グループが保有する技術等について保護をはかっております。また、他社の知的財産権に対する侵害のないようリスク管理に努めております。しかしながら、当社グループの知的財産権が違法に侵害されることによって、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの製品が第三者の知的財産権に抵触する可能性や損害賠償等の訴訟を起こされる可能性もあります。これらの要因により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。④ 情報セキュリティ当社グループは、事業活動において、情報技術やネットワーク、システムを利用しています。これらの情報技術やネットワーク、システムは、「日本プラスト・セキュリティ・ポリシー」に則り、機密情報漏洩防止等の情報管理の徹底に努めております。しかしながら、サイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウィルスによる攻撃等によって、当社グループで保有している機密情報、個人情報が漏洩した場合、社会的信用の低下や当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(3) 会計制度に関するリスク① 固定資産の減損当社グループは、固定資産の減損会計を適用しております。このため、固定資産の時価が著しく下落した場合や、事業の収益性が悪化した場合には、減損損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 棚卸資産の破棄、評価損当社グループは、在庫の適正化と滞留在庫の発生を防止するよう努めておりますが、市場の変化、顧客事情等により製品及び仕掛品の評価の見直しが必要となった場合には、棚卸資産の破棄及び評価損が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。③ 税務リスク当社グループは、世界各国において事業を展開しているため、各国の税制による適用を受けており、予期しない税制の制定及び変更、外資企業に対する優遇税制の改正、移転価格税制等に基づく課税、税務当局との見解に相違が生じた場合は、大幅なコストの増加、事業活動の制限等が懸念されます。また、当社グループは繰延税金資産の回収可能性を評価する際、将来の課税所得を合理的に見積っております。繰延税金資産の全部又は一部を将来回収できないと判断した場合は、評価性引当額を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積り額が減少した場合、繰延税金資産の減額又は評価性引当額を計上することにより税金費用が増額する可能性があります。このような税務リスクが発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(4) 災害・戦争・テロ・ストライキ・疫病等のリスク当社グループは、世界各国において事業を展開しており、それらの事業は自然災害・戦争・テロ・ストライキ・疫病等の影響を受ける可能性があり、これらの事象が発生した地域においては、原材料や部品の購入、製品の生産・販売及び物流サービス等に遅延、混乱及び停止が生じる可能性があります。また、一つの地域でこれらの事象が発生した場合には、それ以外の地域へ影響する可能性もあり、これらの遅延、混乱及び停止が生じ、それが長引くようであれば、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。