事業の概要
- 自動車部品製造販売ユニバンスグループは、主に自動車部品や産業機械用変速機を製造・販売しています。具体的には、自動車の駆動系部品であるトランスミッションやトランスファーユニット、その他の自動車部品を手掛けており、これら製品の製造・販売が主な収益源です。また、関連する物流サービスや工場付帯サービスなども展開し、事業活動を多角的に支えています。
- グローバルな事業展開日本国内だけでなく、北米、アセアン(東南アジア)、欧州といった主要な自動車市場向けに製品を供給しています。子会社も米国、インドネシア、タイに展開しており、それぞれの地域で自動車部品の製造販売を行うことで、グローバルなサプライチェーンを構築し、世界中の自動車メーカーに貢献しています。
- 多岐にわたる関連事業主要な自動車部品製造販売の他に、機能メッキ処理を行う子会社や、工場附帯サービス、物流サービスを提供する子会社も有しています。これらの関連事業は、グループ全体の製造活動を円滑に進めるためのサポート機能として重要であり、安定した製品供給体制を維持する上で不可欠な役割を担っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 変速機・トランスファーユニット事業この事業は、自動車の駆動系に不可欠な変速機やトランスファーユニットの製造販売を主に行っています。最新年度の売上高は約355億円、営業利益は約42億円と、グループの収益の大部分を占める稼ぎ頭であり、高い収益性を誇る主力事業です。
- 自動車部品事業この事業では、変速機・トランスファーユニット以外の様々な自動車部品の製造販売を手掛けています。最新年度の売上高は約184億円ですが、営業利益は約-1.8億円と赤字となっており、収益性の改善が課題となっている可能性があります。
- その他事業有価証券報告書には明記されていませんが、事業内容の記述から、機能メッキ処理、工場附帯サービス、物流サービス、営業・市場調査などが含まれると考えられます。これらの事業は、グループ全体の事業活動を支える重要な役割を担っています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| TransmissionAndTransferUnitsBusiness | 地域 | 355 | 42 | 11.8% |
| AutomotivePartsBusiness | 地域 | 184 | -2 | -1.0% |
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3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社8社で構成され、自動車部品及び産業機械用変速機等の製造販売を主な内容とし、これらに関連する物流及びその他のサービス等の事業活動を展開しています。 当社グループの子会社は次のとおりです。当社株式会社ユニバンス 自動車部品の製造販売 (ユニット事業、部品事業)子会社株式会社遠州クロム 機能メッキ処理 (部品事業)株式会社ウエストレイク 工場附帯サ-ビス (その他)富士協同運輸株式会社 物流サ-ビス (その他)株式会社富士部品製作所 自動車部品の製造販売 (部品事業)ユニバンスINC. 自動車部品の製造販売 (ユニット事業、部品事業)PT.ユニバンスインドネシア 自動車部品の製造販売 (ユニット事業、部品事業)ユニバンスタイランドCO.,LTD. 自動車部品の製造販売 (ユニット事業)ユニバンスアメリカINC. 営業及び市場調査 (その他) 事業の系統図は次のとおりであります。 なお、2025年4月1日付で株式会社ウエストレイクと富士協同運輸株式会社が合併し、株式会社Kサービスへ商号変更しております。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 原材料・部品の多くをグループ外から購入しており、価格高騰の影響を受けるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 自動車駆動用の変・減速機、四輪駆動装置、産業機械用駆動系コンポーネント等の開発技術。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:自動車部品業界の構造変化、電動化技術の革新 / 経済情勢(物価・賃金上昇、中国経済減速、通商政策) / 製品の品質問題(リコール、品質不祥事)
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
ユニバンスは、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的な知的財産権によって裏付けられた無形資産による競争優位性は、開示情報からは明確に確認できません。技術開発は行っているものの、それが他社に対する決定的な優位性となっているかは不明瞭です。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
自動車部品サプライヤーとしての性質上、既存の取引関係は一定のスイッチング・コストを生む可能性があります。しかし、自動車メーカーは複数のサプライヤーを起用することが一般的であり、ユニバンスの部品が他社製に容易に代替されないほどの特殊性や高い開発投資を顧客が回収できない状況は確認できません。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ユニバンスの事業モデルは、ユーザー数の増加によってサービスの価値が向上するネットワーク効果を生む性質のものではありません。BtoBビジネスであり、プラットフォーム型ビジネスとは根本的に異なります。
コスト優位★★☆☆☆
長年の事業継続により、生産効率やサプライチェーン管理において一定のコストノウハウを蓄積していると考えられます。しかし、同業他社と比較して構造的に大幅なコスト優位性を持つという明確な証拠は、開示情報からは見当たりません。為替変動の影響も受ける可能性があります。
規模の経済★★★☆☆
自動車部品業界において、特定のニッチ分野(例:トランスミッション関連部品)に特化することで、その分野においては一定の生産規模とノウハウを確立していると考えられます。これにより、効率的な生産体制を維持し、業界内での一定の地位を確保している可能性があります。
- 自動車部品の専門技術ユニバンスグループは、自動車部品、特に変速機や駆動系ユニットの製造販売を長年手掛けており、この分野における専門的な技術とノウハウを蓄積しています。これにより、高品質で信頼性の高い製品を顧客に提供できる点が強みと考えられます。
- グローバルな生産・販売網日本、北米、アセアン地域に製造・販売拠点を持ち、世界中の主要な自動車市場に対応できる体制を構築しています。これにより、特定の地域経済の変動リスクを分散し、多様な顧客ニーズに応える柔軟性を持っていると言えるでしょう。
- 品質管理体制の確立品質マネジメントシステムに基づいた製品品質の安定と向上に継続的に取り組んでおり、第三者審査も受けています。これにより、製品の信頼性を高め、顧客からの評価を得ることで、安定した取引関係を維持していると考えられます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
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経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、1937年の創業以来、常にお客様第一を考え、最適な製品を提供し、競争力ある提案型企業を目指した経営活動を推進しております。創業の精神であります「常に今よりも高きものに」のもと、駆動系製品の専門メーカーとして「魅力ある商品」を創造し、お客様の期待を超えるパートナーを目指すとともに、企業理念である「わたくしたちは、人間尊重をもとに、たえまない革新を通じ、人々の幸せづくりに貢献します」を常に心がけ、事業活動を通じて社会課題を解決することで、産業界の発展と国際社会に貢献できることを経営の基本としております。 (2)中長期的な会社の経営戦略 中期経営戦略につきましては、持続的な成長と中期的な企業価値の向上のためにVision2030として『ものつくりを通じたことつくりで社会に貢献する』を目指し、激化する事業環境で勝ち残るために、挑戦と失敗からの学びを得て成長し、1.「既存事業領域での競争力向上と事業の拡大」、2.「新規事業の創造」3.「企業基盤の強化」に取り組んでまいります。 これらの施策を推進するために顧客価値向上、市場ニーズへの適合、競争相手に対し差別化した商品・技術開発の強化、ものつくり力の強化を行い、顧客重視の提案型ビジネスの確立を推進してまいります。また、激しく早く変化する経済環境、事業環境に追従していくため、経営判断と執行のスピードアップを図り、効果的・効率的な企業運営を推進してまいります。 今後も、中・長期を見据えたグローバル経営としての将来に向けた更なる「経営革新」を図り、当社グループ一丸による企業価値向上に取り組んでまいります。 (3)優先的に対処すべき課題 企業の持続的な成長と中期的な企業価値向上のため、気候変動リスクへの対応や労働環境の改善及び地域社会への貢献など、事業を通じた社会課題解決への貢献が求められています。とりわけ気候変動リスクについては、各国・各地域で脱炭素社会の実現に向け取り組みを強化していますが、環境規制の方針転換は企業に与える影響が大きく、社会情勢を注視していく必要があります。 自動車部品業界においては、カーボンニュートラルの達成に向けて車両の電動化など様々な技術開発が行われ、市場のニーズは多様化しています。また、製品ライフサイクルにおけるCO2排出量の削減にも取り組んでおり、事業環境が大きく変化しています。 直近の経済状況については、ウクライナおよび中東情勢は収束の目処は立たず、世界的な物価高・賃金上昇は継続し、中国経済の減速傾向も続くものと予測されます。加えて米国通商政策の実施により、世界経済の不透明感はこれまでになく高まっており、今後も続くものと予測されます。 当社グループは、このような事業環境の変化を成長機会と捉え、持続的な成長と継続的な企業価値向上のために、創業の精神である『常に今よりも高きものに』と共に、Vision2030として『ものつくりを通じたことつくりで社会に貢献する』を挑戦と失敗からの学びを得て成長しながら目指し、環境・社会・ガバナンスに配慮し、企業継続の障害となる潜在リスクの対応から企業価値創造への発展を図るため以下の3点の課題に継続して取り組んでまいります。 1.既存事業領域での競争力向上と事業の拡大既存資産の有効活用と生産拠点に適したプロセス設計による『ものつくり競争力の向上』と『各生産拠点における自律的な経営』により既存商品の競争力と収益力の向上に取り組み、お客様ニーズに対して、商品、技術開発力(ソリューション)による『お客様への提案型アプローチ』により、隣接市場を含めて既存事業のさらなる成長に取り組んでおります。2.新規事業の創造『市場の困り事を技術と発想で解決する』ことにより、新たな提供価値の事業化を目指してまいります。この活動は社内精鋭チームにより推進し、挑戦する企業文化を醸成いたします。また、『1.既存事業領域での競争力向上と事業の拡大』と合わせて事業ポートフォリオの転換に取り組んでおります。3.企業基盤の強化当グループ全体のカーボンニュートラル、データドリブン経営を実現するためのAI活用と業務変革、外部環境や顧客ニーズの変化に対応できる人事戦略の推進により、ステークホルダーからの期待や要請に事業を通じて応えるためのサステナビリティ経営に取組んでまいります。 なお、推進にあたっては経営判断と執行のスピードアップにより効果的な企業運営を図るとともに、コーポレート・ガバナンスの充実を図り、透明性、健全性を更に高める活動の推進に努めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、1937年の創業以来、常にお客様第一を考え、最適な製品を提供し、競争力ある提案型企業を目指した経営活動を推進しております。創業の精神であります「常に今よりも高きものに」のもと、駆動系製品の専門メーカーとして「魅力ある商品」を創造し、お客様の期待を超えるパートナーを目指すとともに、企業理念である「わたくしたちは、人間尊重をもとに、たえまない革新を通じ、人々の幸せづくりに貢献します」を常に心がけ、事業活動を通じて社会課題を解決することで、産業界の発展と国際社会に貢献できることを経営の基本としております。 (2)中長期的な会社の経営戦略 中期経営戦略につきましては、持続的な成長と中期的な企業価値の向上のためにVision2030として『ものつくりを通じたことつくりで社会に貢献する』を目指し、激化する事業環境で勝ち残るために、挑戦と失敗からの学びを得て成長し、1.「既存事業領域での競争力向上と事業の拡大」、2.「新規事業の創造」3.「企業基盤の強化」に取り組んでまいります。 これらの施策を推進するために顧客価値向上、市場ニーズへの適合、競争相手に対し差別化した商品・技術開発の強化、ものつくり力の強化を行い、顧客重視の提案型ビジネスの確立を推進してまいります。また、激しく早く変化する経済環境、事業環境に追従していくため、経営判断と執行のスピードアップを図り、効果的・効率的な企業運営を推進してまいります。 今後も、中・長期を見据えたグローバル経営としての将来に向けた更なる「経営革新」を図り、当社グループ一丸による企業価値向上に取り組んでまいります。 (3)優先的に対処すべき課題 企業の持続的な成長と中期的な企業価値向上のため、気候変動リスクへの対応や労働環境の改善及び地域社会への貢献など、事業を通じた社会課題解決への貢献が求められています。とりわけ気候変動リスクについては、各国・各地域で脱炭素社会の実現に向け取り組みを強化していますが、環境規制の方針転換は企業に与える影響が大きく、社会情勢を注視していく必要があります。 自動車部品業界においては、カーボンニュートラルの達成に向けて車両の電動化など様々な技術開発が行われ、市場のニーズは多様化しています。また、製品ライフサイクルにおけるCO2排出量の削減にも取り組んでおり、事業環境が大きく変化しています。 直近の経済状況については、ウクライナおよび中東情勢は収束の目処は立たず、世界的な物価高・賃金上昇は継続し、中国経済の減速傾向も続くものと予測されます。加えて米国通商政策の実施により、世界経済の不透明感はこれまでになく高まっており、今後も続くものと予測されます。 当社グループは、このような事業環境の変化を成長機会と捉え、持続的な成長と継続的な企業価値向上のために、創業の精神である『常に今よりも高きものに』と共に、Vision2030として『ものつくりを通じたことつくりで社会に貢献する』を挑戦と失敗からの学びを得て成長しながら目指し、環境・社会・ガバナンスに配慮し、企業継続の障害となる潜在リスクの対応から企業価値創造への発展を図るため以下の3点の課題に継続して取り組んでまいります。 1.既存事業領域での競争力向上と事業の拡大既存資産の有効活用と生産拠点に適したプロセス設計による『ものつくり競争力の向上』と『各生産拠点における自律的な経営』により既存商品の競争力と収益力の向上に取り組み、お客様ニーズに対して、商品、技術開発力(ソリューション)による『お客様への提案型アプローチ』により、隣接市場を含めて既存事業のさらなる成長に取り組んでおります。2.新規事業の創造『市場の困り事を技術と発想で解決する』ことにより、新たな提供価値の事業化を目指してまいります。この活動は社内精鋭チームにより推進し、挑戦する企業文化を醸成いたします。また、『1.既存事業領域での競争力向上と事業の拡大』と合わせて事業ポートフォリオの転換に取り組んでおります。3.企業基盤の強化当グループ全体のカーボンニュートラル、データドリブン経営を実現するためのAI活用と業務変革、外部環境や顧客ニーズの変化に対応できる人事戦略の推進により、ステークホルダーからの期待や要請に事業を通じて応えるためのサステナビリティ経営に取組んでまいります。 なお、推進にあたっては経営判断と執行のスピードアップにより効果的な企業運営を図るとともに、コーポレート・ガバナンスの充実を図り、透明性、健全性を更に高める活動の推進に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要及び分析・検討内容 当連結会計年度における当社グループを取り巻く経営環境につきましては、米国では堅調な雇用状況を背景に底堅い成長が続きましたが、依然として原材料価格やエネルギー価格は高止まりしており、中国の景気減速も長引く様相を見せる中、米国の関税政策の動向も加わり世界経済は先行き不透明な状況にありました。 このような環境の中、当社グループの当連結会計年度における売上高は、日本拠点において中国市場における日系自動車メーカーの販売不振、一部取引先の在庫調整に伴う生産調整の影響はあったものの、主にアジア拠点において取引先における半導体供給不足による生産調整が解消したことや、円安に伴う為替換算影響等により539億15百万円となり、前年同期に比べ11億44百万円(2.2%)の増加となりました。 利益面におきましては、海外拠点における売上増加はあったものの、日本拠点における売上減少影響、並びに賃上げによる更なる労務費の増加やエネルギー価格高騰分の値上げによる仕入コスト増加等により、営業利益は40億31百万円(前年同期比7.8%の減少)、経常利益は43億91百万円(前年同期比3.2%の減少)となりました。また、連結子会社である遠州クロムの工場敷地内における土壌および地下水汚染への対応(注)に関し、恒久的な土壌修復のための掘削工事について工事の安全性を高めるための見直しを行ったこと等により環境対策引当金繰入額3億69百万円を特別損失に計上しており、親会社株主に帰属する当期純利益は29億48百万円(前年同期比66.2%の増加)となりました。なお、対前期比での増加には、前期において前述の土壌および地下水汚染への対応に関し環境対策費53百万円および環境対策引当金繰入額20億37百万円を特別損失に計上した影響が含まれております。 (注) 前連結会計年度において、当社連結子会社である株式会社遠州クロム(浜松市)の工場敷地内で地下水汚染の自主調査を行った結果、環境省令に定める基準値を超える特定有害物質(六価クロム)が検出されました。当該調査の結果については浜松市に報告し、2023年12月2日付けで公表されております。当連結会計年度においては、行政当局および専門家の指導の下、汚染地下水の流出防止対策を行い、2025年2月13日浜松市に「措置完了届」を提出し、受領されました。今後も引き続き近隣住民・事業者の安心安全を最優先とし、昨今頻発する自然災害への対策についても検討を重ね、行政当局および専門家の指導を仰ぎながら恒久的な土壌修復を行ってまいります。 なお、当社は2025年5月23日開催の取締役会において、株式会社遠州クロムの敷地土壌修復の早期化を目的として同社の工場移転を伴う全面修復とする方針変更を決議いたしました。 また、欧州を中心とした環境負荷物質の利用規制の高まりから、六価クロムの代替となるめっき技術開発を行い、移転先では六価クロムを使用しない方針も合わせて決議いたしました。 全面修復を実施するための費用については、現在適切な工法や工期を調査・検討しているところであり、現時点で合理的に見積もることが困難であります。本方針による連結業績への影響につきましては、精査の上、開示すべき事項が発生した場合には速やかに開示いたします。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。<ユニット事業> 売上高は、日本拠点において一部取引先の在庫調整に伴う生産調整により減少しましたが、アジア拠点においては、北米市場向け製品の販売が、半導体供給不足による取引先の生産調整の解消により増加したことや、円安に伴う為替換算影響等により354億99百万円(前年同期比4.1%の増加)となりました。セグメント利益につきましては、日本拠点における売上減少影響、並びに賃上げによる更なる労務費の増加やエネルギー価格高騰分の値上げによる仕入コスト増加があったものの、海外拠点における売上増加、円安影響により41億95百万円(前年同期比20.2%の増加)となりました。<部品事業> 売上高は、主に米国拠点において半導体供給不足による取引先の生産調整が解消したものの、日本拠点において取引先の中国市場向け部品の需要が急速に鈍化したことにより183億84百万円(前年同期比1.3%の減少)となりました。セグメント利益につきましては、売上減少に加え、主に日本拠点における賃上げによる労務費の増加や、エネルギー価格高騰分の値上げによる仕入コスト増加により、1億79百万円の損失(前年同期は8億58百万円の利益)となりました。<その他> セグメント利益につきましては、8百万円の利益(前年同期比54.9%の減少)となりました。 (2)生産、受注及び販売の実績①生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前年同期比(%)ユニット事業(千円)35,581,646104.7部品事業(千円)18,376,37698.8報告セグメント計(千円)53,958,022102.6その他(千円)32,02280.5合計(千円)53,990,044102.6 (注)金額は販売価格並びに製品原価によっております。 ②受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)ユニット事業(千円)35,100,282100.22,328,08985.4部品事業(千円)18,277,12996.71,497,68393.3合計(千円)53,377,41199.03,825,77388.3 (注)金額は販売価格によっております。 ③販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前年同期比(%)ユニット事業(千円)35,499,682104.1部品事業(千円)18,384,20298.7報告セグメント計(千円)53,883,884102.2その他(千円)32,02280.5合計(千円)53,915,906102.2 (注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)日産自動車㈱13,596,07825.814,965,94427.8Ford Motor Company10,251,87519.414,051,34826.1本田技研工業㈱9,863,81518.710,007,89518.6CNH Industrial7,869,24214.94,796,4718.9 (3)財政状態の概要及び分析(資産) 当連結会計年度末における総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ14億69百万円減少し、448億92百万円となりました。これは主に、売掛金が13億70百万円、有形固定資産が13億16百万円、投資有価証券が10億66百万円減少したことによるものです。(負債) 当連結会計年度末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べ34億48百万円減少し、182億49百万円となりました。これは主に、借入金が17億93百万円、製品保証引当金が5億74百万円、支払手形及び買掛金が5億22百万円減少したことによるものです。(純資産) 当連結会計年度末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ19億78百万円増加し、266億43百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が7億73百万円減少したものの、利益剰余金が26億77百万円増加したことによるものです。 (4)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高(以下「資金」という。)は79億78百万円となり、前連結会計年度末と比べ27億82百万円の増加となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は71億77百万円(前年同期比9.4%の増加)となりました。 資金の主な増加要因は、税金等調整前当期純利39億35百万円、減価償却費33億20百万円、および売上債権の減少18億40百万円です。資金の主な減少要因は、法人税等の支払額7億96百万円、および仕入債務の減少7億41百万円です。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は22億85百万円(前年同期比8.1%の増加)となりました。 これは主に、有形固定資産の取得による支出21億81百万円によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は20億99百万円(前年同期比30.6%の減少)となりました。 これは主に、長期借入金の返済17億93百万円によるものです。 (5)資本の財源及び資金の流動性について 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、材料購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、増産対応及び新規製品受注対応のための設備投資によるものであります。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 当連結会計年度末における借入金およびリース債務を含む有利子負債の残高は5億73百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は79億78百万円となっております。 (6)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、売上高営業利益率を経営指標とし、当社グループ一丸によるグローバルな企業価値向上に取り組んでおります。当連結会計年度における売上高営業利益率は、前年同期に対して0.8ポイント悪化し、7.5%となりました。 (7)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。 連結財務諸表の作成に際し、当連結会計年度末日における資産・負債の報告数値及び当連結会計年度における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りは、過去の実績や当社グループを取り巻く環境等に応じて合理的と考えられる方法により計上しておりますが、見積り特有の不確実性があるために実際の結果は異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますが、下記の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定が重要であると考えております。 (固定資産の減損) 当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、当社については事業の種類別セグメントを基準に、連結子会社は会社別に資産のグルーピングを行い、収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上することとしております。 (繰延税金資産) 当社グループは、繰延税金資産の計上にあたり、将来の利益計画に基づいて課税所得を見積り、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。なお、当該課税所得を見積るにあたって、前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、繰延税金資産及び税金費用が変動する可能性があります。 (製品保証引当金) 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。 (環境対策引当金) 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。
事業リスク
- 自動車業界の構造変化と電動化自動車業界は電動化技術の進化や市場ニーズの多様化により、大きな構造変化の途上にあります。ユニバンスグループの既存製品が電動化の進展によって需要が低迷・縮小する可能性があり、これが業績に悪影響を及ぼすリスクがあります。
- 世界経済の不確実性と為替変動製品の主要な販売先が北米、日本、アセアン、欧州と多岐にわたるため、世界的な物価・賃金上昇、中国経済の減速、米国の通商政策など、各国の政治・経済動向や為替レートの変動が経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。
- 原材料価格の高騰と供給不安定性製品製造に必要な原材料や部品の多くを外部から購入しているため、世界的な賃金上昇や原材料価格の高騰が続く場合、製造コストが増加し利益を圧迫する可能性があります。また、取引先の業績悪化や自然災害などにより、安定的な供給が困難になるリスクも存在します。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
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3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在において当社グループが判断したものであります。(1)自動車部品業界の構造変化、電動化技術の革新について当社グループは、自動車部品の製造・販売を主な事業としております。全世界的な気候変動リスク対応として自動車業界は電動化に向けさまざまな技術開発が推進され、また市場のニーズも多様化していることから、自動車業界の構造変化が進み、当社グループの既存商品の販売が低迷、縮小する可能性があります。当社は技術動向、市場のニーズをキャッチし、中期経営戦略Vision2030の推進として、顧客へのソリューションとなる商品開発、技術開発によって環境変化に適応した事業展開を推進してまいります。 (2)経済情勢について当社グループの製品は、主に北米、日本、アセアン、欧州向けであります。世界的な物価・賃金上昇、中国経済の減速傾向の継続、加えて米国の通商政策の実施から世界経済は先行き不透明な状況も続くものと懸念しております。そのため各国および地域の政治・経済動向並びに為替の動向は、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは市場動向によって想定される生産変動に対し、適応力の強化として生産とサプライチェーンの柔軟性の向上に取り組み、かつ万が一の資金確保としてコミットメントライン契約を締結しています。なお、米国通商政策が事業および業績に与える影響については、先行き不透明であり現時点で適切に見積もることが困難であるため、当社グループの業績予想には織り込んでおりませんが、必要に応じて対応などを検討してまいります。 (3)製品の品質について当社グループは、品質マネジメントシステムに基づき、製品品質の安定と向上に取り組むとともに、第三者審査を受けることにより、品質管理体制を整備しております。しかし、万一市場においてリコールが発生した場合や品質不祥事が発生した場合、多額のコストや当社グループの評価に重大な影響を与え当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。当社グループは常に品質の保持が第一と考え、品質マネジメントシステムの継続的な改善を行い、顧客の満足と信頼を得ることを推進してまいります。 (4)原材料・部品等の購入について当社グループの製品は、その原材料や部品の多くをグループ外のお取引先様から購入しており、定期的な信用調査とお取引先様と基本取引契約を締結し、安定的、公平的な取引を行っております。エネルギー価格の高騰はピークアウトしたとみられるものの、世界的な賃金上昇および原材料価格の高騰は続くものと懸念しております。また、自動車部品業界の再編も含めて取引先の業績の悪化、企業不祥事の発生、自然災害および事故によりお取引先様からの継続的な供給を確保できない場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループは当該リスクの軽減のために、お取引先様との信頼関係を構築する活動を推進し、市場に対するサプライチェーンの競争力向上に取り組んでまいります。 (5)コンプライアンスについて当社グループは、法令・規制を遵守するため、コンプライアンス委員会、安全衛生委員会、環境責任者会議等の各会議体及び内部通報制度を設けリスクマネジメントに取り組んでおりますが、意図せず法令等に抵触する事態が発生した場合、損害補償や信頼失墜につながり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループは企業継続に大きな影響を与えるリスクの抽出と改善を行い、ステークホルダーの信頼を得ることを推進してまいります。 (6)情報セキュリティについて当社グループの多くの業務は情報システムに依存しており、情報セキュリティの強化に努めておりますが、サイバー攻撃やウイルス等への感染が発生した場合、システムダウンによる業務の停止、重要なデータの消失、機密情報の漏えいにより、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループは情報セキュリティ、インシデントへの対応力の強化およびITリテラシーの向上により、リスク低減を推進してまいります。 (7)自然災害について東海地区に本拠地が所在している当社グループにとって地震は大きなリスクの一つであり、人命尊重に加え、事業継続、早期生産復旧に向けた活動を推進しております。しかし、大規模な地震により、操業が中断するような場合は当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、広域な範囲に甚大な被害をもたらし、自動車産業全体に影響を及ぼすような大規模な自然災害については、日本経済、自動車メーカー及び自動車部品業界全体の生産動向が当社グループの業績と財務状況に大きく影響を及ぼす可能性があります。当社グループは当該リスクの対応のために、防災委員会を通じて初動対応を行うとともに、事業継続計画を策定し適時見直しを行います。 なお、上記以外にもさまざまなリスクがあり、ここに記載されたものが当社グループのすべてのリスクではありません。