事業の概要
- 主要事業の概要トピー工業グループは、鉄鋼事業と自動車・産業機械部品事業を核とする金属加工の総合グループです。素材の生産から最終製品の加工までを一貫して行う体制が特徴で、これにより効率的な生産と品質管理を実現しています。特に、建設資材としてのH形鋼や自動車・建設機械用のホイール製造に強みを持っています。
- 多角的な事業展開鉄鋼と部品製造に加え、合成マイカの製造・販売、土木・建築、不動産賃貸、屋内外サインシステム、スポーツ施設の運営など、幅広い事業を手掛けています。これにより、特定の市場変動リスクを分散し、安定した収益基盤の構築を目指しています。
- 一貫生産体制の強み鉄鋼事業で生産される異形形鋼が自動車・産業機械部品事業に供給されるなど、グループ内で素材から製品までを一貫して生産する体制が確立されています。これにより、外部からの調達リスクを低減し、コスト競争力と安定供給能力を高めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 鉄鋼事業このセグメントは、電気炉による製鋼と各種条鋼の圧延を主な事業内容としています。H形鋼や一般形鋼、異形棒鋼といった建設用資材を国内外に販売するほか、グループ内の自動車・産業機械部品事業へ異形形鋼を供給しています。2025年3月期の売上高は約1,026.18億円、営業利益は約63.55億円で、グループの素材供給を担う基盤事業です。
- 自動車・産業機械部品事業自動車用スチール・アルミホイール、建設機械用スチールホイール、自動車用プレス製品、工業用ファスナー、産業機械部品の製造・販売を行っています。特に国内の自動車用・産業車両用・建設機械用ホイールではトップメーカーであり、建設機械部品では圧倒的な国内シェアを誇ります。2025年3月期の売上高は約1,907.45億円、営業利益は約44.47億円と、グループの稼ぎ頭となっています。
- その他事業合成マイカの製造・販売、土木・建築、不動産の賃貸、スポーツ施設の運営など、多角的な事業を展開しています。これらの事業は、主要事業以外の収益源を確保し、事業ポートフォリオの多様化に貢献しています。具体的な売上高や利益はセグメント情報からは読み取れませんが、グループ全体の安定性を高める役割を担っています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| SteelBusiness | 地域 | 1,026 | 64 | 6.2% |
| AutomobileAndIndustrialMachineryComponentsBusiness | 地域 | 1,907 | 44 | 2.3% |
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3【事業の内容】 当社グループ(当社、子会社33社、関連会社4社及びその他の関係会社1社(2025年3月31日現在)により構成)は、素材供給部門としての鉄鋼事業及び加工部門としての自動車・産業機械部品事業が、相互に関連を持ちながら素材の生産から最終製品の加工まで、一貫した生産体制を持つ金属加工の総合グループとなっています。 また、合成マイカの製造・販売、土木・建築、不動産の賃貸、屋内外サインシステム及びスポーツ施設の運営等、事業の多角化にも取り組んでいます。 各事業における当社グループの位置づけ等は次のとおりです。 なお、次の2部門は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一です。 また、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しています。詳細は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりです。 <鉄鋼セグメント> 当部門においては、電気炉による製鋼及び各種条鋼の圧延を行っています。 H形鋼、一般形鋼及び異形棒鋼は主に建設用資材として国内外に販売し、異形形鋼は主に自動車・産業機械部品事業部門に供給しています。[主な関係会社]トピー工業株式会社、トピー実業株式会社、トピー海運株式会社、株式会社トージツ、明海リサイクルセンター株式会社 <自動車・産業機械部品セグメント> 当部門においては、自動車用スチールホイール、アルミホイール、建設機械用スチールホイール、自動車用プレス製品、工業用ファスナー及び産業機械部品の製造・販売を行っています。 国内自動車用・産業車両用及び建設機械用のホイールはトップメーカーとして、また欧米、アジアにおける国内外の自動車メーカーのグローバル調達に対応できる体制を有し、高い評価を得ています。 工業用ファスナー(精密薄板バネ他)は、自動車、家電、工業用機械等をはじめとし、IT分野への積極的な販売を展開しています。 また、産業機械部品事業は、ブルドーザー、パワーショベルの足回り部品及び排土板・バケット等の先端金具、モーターグレーダーの刃先等を製造・販売しています。熱処理・加工技術の評価の高い建設機械部品メーカーとして、国内では圧倒的なシェアを有しています。[主な関係会社]トピー工業株式会社、トピー実業株式会社、トピーファスナー工業株式会社、九州ホイール工業株式会社、株式会社オートピア、株式会社三和部品、リンテックス株式会社、西部ホィール株式会社、ATCホールディングス株式会社、旭テック株式会社、トピーアメリカ,INC.、トピープレシジョンMFG.,INC.、トピーファスナー(タイランド)LTD.、福建トピー汽車零件有限公司、トピー履帯(中国)有限公司、トピーファスナー・ベトナムCO.,LTD.、トピー パリンダ マニファクチャリング インドネシア、トピー履帯インドネシア、トピー・エムダブリュ・マニュファクチャリング・メキシコS.A. DE C.V.、トピーファスナー・メキシコS.A. DE C.V.、輪泰科斯(広州)汽車零配件有限公司、アサヒテック・アルミニウム・タイランド、広州旭 ドンリン リサーチ&デベロップメント <その他> 合成マイカの製造・販売、土木・建築、不動産の賃貸及びスポーツ施設の運営等を行っています。[主な関係会社]トピー工業株式会社、トピー実業株式会社、株式会社トピーレック 事業系統図
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 鉄鋼、自動車・産業機械部品という価格競争が極めて激しい市場で事業を展開しているため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 国内自動車用・産業車両用及び建設機械用のホイールでトップメーカーであり、建設機械部品で圧倒的なシェア。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:経済状況の変化による販売状況の悪化 / 原材料価格の高騰と製品価格への転嫁不可 / 為替レートの変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
トピー工業は、輸送用機器部品メーカーであり、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという顕著な証拠はない。その競争優位性は、主に製造技術や品質管理に依存していると考えられる。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
自動車メーカーとの取引は長期にわたることが多いが、部品メーカー間の乗り換えコストは限定的である。特定の高度な技術や金型を共有している場合、一定のスイッチングコストは発生しうるが、それが主要な競争優位性とは言えない。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
トピー工業の事業モデルは、ユーザーが増えることでサービスの価値が増すようなネットワーク効果を生む性質のものではない。BtoBビジネスであり、プラットフォーム型ビジネスとは根本的に異なる。
コスト優位★★☆☆☆
長年の製造経験と生産効率の改善により、一定のコスト競争力は有していると考えられる。しかし、原材料価格の変動や、競合他社との技術革新競争により、持続的なコスト優位性を確立しているとは断定しにくい。
規模の経済★★★☆☆
自動車用ホイールやサスペンション部品などの分野で、一定の市場シェアと生産規模を有しており、効率的な生産体制を構築している。これにより、規模の経済によるコストメリットや、大手自動車メーカーとの取引における交渉力を維持している。
- 鉄鋼事業における素材供給力電気炉による製鋼と各種条鋼の圧延を行い、H形鋼、一般形鋼、異形棒鋼などを国内外の建設資材市場に供給しています。また、異形形鋼はグループ内の自動車・産業機械部品事業へ供給することで、安定した素材供給源を確保し、サプライチェーン全体の効率化に貢献しています。
- 自動車・建設機械部品のトップシェア自動車用・産業車両用・建設機械用のスチールホイール、アルミホイールにおいて国内トップメーカーとしての地位を確立しています。特に建設機械部品では、ブルドーザーやパワーショベルの足回り部品などで国内圧倒的なシェアを持ち、熱処理・加工技術の高さが評価されています。
- グローバルな生産・供給体制自動車用ホイール事業では、欧米やアジアの自動車メーカーのグローバル調達に対応できる体制を構築しており、高い評価を得ています。海外子会社を通じて、世界各地での生産・販売活動を展開することで、国際的な競争力を維持し、市場ニーズに柔軟に対応しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
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経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社は、「トピー工業グループは、事業の存続と発展を通じて、広く社会の公器としての責務を果たし、持続可能な循環社会の実現に貢献する。」をグループ基本理念としております。すなわち、当社グループは、顧客の満足を得られる品質とコストを追求した商品を提供することで、社会の発展に寄与し、また、適時・適切な情報開示、地域社会への貢献、地球環境問題への積極的な取り組み等を通じて、企業として社会的責任を果たしていくことにより、持続的な成長を目指し、当社の企業価値ひいては株主の皆様の共同の利益を一層高めていくことを使命としております。 (2)経営環境及び対処すべき課題今後の当社グループを取り巻く事業環境は、国内鋼材需要の動向、米国の通商政策影響等に伴う自動車・建設機械生産の動向等により先行き不透明な状況が続くことが想定されます。このような環境下、当社グループは、事業環境の変化に対して柔軟かつ迅速に対応すべく、2025年度から2027年度を実行期間とする新中期経営計画「TOPY Active & Challenge 2027」をスタートいたしました。基本方針として、「既存事業の構造改革による収益力向上」と「コアコンピタンスを生かした成長事業の種まき」を掲げ、企業価値向上に取り組んでまいります。 経営目標項目2027年度目標2030年度目標自己資本利益率(ROE)6.0%以上8.0%以上(参考)営業利益130億円-非財務目標ESG視点評価指標数値目標環境CO2排出量カーボンニュートラルを目指す(2050年)社会女性管理職比率10%以上(2030年度)国内労働災害件数毎年0件を目指す(休業災害以上)ガバナンス重大なコンプライアンス違反件数毎年0件を継続 各セグメントにおける対処すべき課題は、次のとおりです。 (鉄鋼セグメント)安定稼働率の向上やエネルギー効率向上によるコスト低減を進めるとともに、当社独自の異形形鋼等の高付加価値製品の販売強化を図り、収益力の向上に努めてまいります。また、リサイクル事業の高度化と循環型ビジネスの展開を進め、当社の製鋼工程のCO₂排出量の削減と循環型社会の実現に貢献します。 (自動車・産業機械部品セグメント)持続可能な販売価格の形成に引き続き努めるほか、国内事業の構造改革、海外事業の再編、米国事業の再構築、鉱山機械用ホイールの市販品の販売強化等により、収益力の向上を図ります。また、鉄鋼セグメントとの協力による一貫生産製品(当社鋼材を用いて社内で加工した製品)の品種拡大、新市場・成長市場の新規開拓、高付加価値ホイール等の新製品開発を推進することで、持続的な成長事業創出を図ります。 (その他)マイカ事業においては、化粧品基礎原料である合成マイカは色にくすみが少なく、安全性が評価されています。肌ざわりの良い着色マイカ等、顧客ニーズに合致する多彩な製品バリエーションを生かして新分野の開拓を進めるなど、国内外で販売を拡大します。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社は、「トピー工業グループは、事業の存続と発展を通じて、広く社会の公器としての責務を果たし、持続可能な循環社会の実現に貢献する。」をグループ基本理念としております。すなわち、当社グループは、顧客の満足を得られる品質とコストを追求した商品を提供することで、社会の発展に寄与し、また、適時・適切な情報開示、地域社会への貢献、地球環境問題への積極的な取り組み等を通じて、企業として社会的責任を果たしていくことにより、持続的な成長を目指し、当社の企業価値ひいては株主の皆様の共同の利益を一層高めていくことを使命としております。 (2)経営環境及び対処すべき課題今後の当社グループを取り巻く事業環境は、国内鋼材需要の動向、米国の通商政策影響等に伴う自動車・建設機械生産の動向等により先行き不透明な状況が続くことが想定されます。このような環境下、当社グループは、事業環境の変化に対して柔軟かつ迅速に対応すべく、2025年度から2027年度を実行期間とする新中期経営計画「TOPY Active & Challenge 2027」をスタートいたしました。基本方針として、「既存事業の構造改革による収益力向上」と「コアコンピタンスを生かした成長事業の種まき」を掲げ、企業価値向上に取り組んでまいります。 経営目標項目2027年度目標2030年度目標自己資本利益率(ROE)6.0%以上8.0%以上(参考)営業利益130億円-非財務目標ESG視点評価指標数値目標環境CO2排出量カーボンニュートラルを目指す(2050年)社会女性管理職比率10%以上(2030年度)国内労働災害件数毎年0件を目指す(休業災害以上)ガバナンス重大なコンプライアンス違反件数毎年0件を継続 各セグメントにおける対処すべき課題は、次のとおりです。 (鉄鋼セグメント)安定稼働率の向上やエネルギー効率向上によるコスト低減を進めるとともに、当社独自の異形形鋼等の高付加価値製品の販売強化を図り、収益力の向上に努めてまいります。また、リサイクル事業の高度化と循環型ビジネスの展開を進め、当社の製鋼工程のCO₂排出量の削減と循環型社会の実現に貢献します。 (自動車・産業機械部品セグメント)持続可能な販売価格の形成に引き続き努めるほか、国内事業の構造改革、海外事業の再編、米国事業の再構築、鉱山機械用ホイールの市販品の販売強化等により、収益力の向上を図ります。また、鉄鋼セグメントとの協力による一貫生産製品(当社鋼材を用いて社内で加工した製品)の品種拡大、新市場・成長市場の新規開拓、高付加価値ホイール等の新製品開発を推進することで、持続的な成長事業創出を図ります。 (その他)マイカ事業においては、化粧品基礎原料である合成マイカは色にくすみが少なく、安全性が評価されています。肌ざわりの良い着色マイカ等、顧客ニーズに合致する多彩な製品バリエーションを生かして新分野の開拓を進めるなど、国内外で販売を拡大します。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。(1)経営成績当連結会計年度における当社グループの事業環境は、国内鋼材需要の低迷、世界的な建設機械需要の減少、国内自動車メーカーの認証不正問題による生産停止に加え、海外一部地域での自動車生産の減少等により、厳しい状況で推移しました。このような経営環境下、当社グループは中期経営計画「TOPY Active & Challenge 2025」を着実に実行してまいりました。事業基盤の再構築を目指し、事業ポートフォリオの最適化や、持続可能な販売価格の形成等を推進しました。また、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて、政策保有株式の縮減を進めるとともに、自己株式の取得を実施しました。当連結会計年度における業績につきましては、国内鋼材需要の低迷、建設機械用足回り部品や自動車用ホイールの販売数量減等により、売上高は300,610百万円(前期比10.0%減)、営業利益は5,300百万円(前期比49.2%減)、経常利益は6,246百万円(前期比40.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券売却益の計上等により6,387百万円(前期比36.6%増)となりました。 中期経営計画「TOPY Active & Challenge 2025」実績 財務実績項目2025年度目標2024年度実績売上高営業利益率4.5%以上1.8%EBITDA320億円174億円自己資本利益率(ROE)8.0%以上4.6% 非財務実績ESG視点評価指標数値目標2024年度実績環境CO2排出量2013年度比46%削減を目指す(2030年度)※161%削減(2013年度比)※2社会女性管理職比率10%以上(2030年度)5.7%国内労働災害件数毎年0件を目指す(休業災害以上)休業災害発生のため未達ガバナンス重大なコンプライアンス違反件数毎年0件を継続0件を継続 ※1.当社および国内連結子会社のScope1&2が対象。 ※2.速報値(第三者保証取得前)当社グループは、2025年5月20日、事業環境の変化に対して柔軟かつ迅速に対応すべく、2025年度から2027年度を実行期間とする新中期経営計画「TOPY Active & Challenge 2027」を発表し、新たにスタートしております。 セグメントの業績は、以下のとおりです。なお、当連結会計年度より、従来「賃貸」として記載していた報告セグメントについては、量的な重要性が低下したため、「その他」に含めて記載する方法に変更しています。また、従来「発電」として記載していた報告セグメントについては、前連結会計年度において同事業を廃止したことに伴い、「その他」に含めて記載する方法に変更しています。これらの報告セグメント区分の変更に伴い、前連結会計年度の数値を変更後のセグメント区分に読み替えたうえで算出しています。 (鉄鋼セグメント)鉄鋼業界では、建築案件の工期遅れ等により国内鋼材需要は低調に推移しました。原材料である鉄スクラップ価格は前期を下回りました。このような環境下、需要の低迷に伴う鋼材販売数量の減少やエネルギーコストの上昇等により、当社グループの売上高は102,618百万円(前期比7.4%減)、営業利益は6,355百万円(前期比34.1%減)となりました。 (自動車・産業機械部品セグメント)自動車業界では、国内自動車生産台数は認証不正問題等の影響により前期比で減少しました。海外では米国の乗用車生産台数が減少し、中国では日系メーカーのシェアが減退しました。また、東南アジア地域でも自動車生産台数が減少しました。建設機械業界では、油圧ショベルのグローバル需要の減少が続きました。また、鉱山機械の需要は停滞傾向が見られました。このような環境下、持続可能な販売価格の形成を進めたものの、建設機械用足回り部品の販売数量が大幅に減少したことをはじめ、国内自動車メーカーの認証不正問題の影響等による乗用車用ホイールの販売数量減、海外拠点での販売数量減等により、当社グループの売上高は190,745百万円(前期比5.4%減)、営業利益は4,447百万円(前期比18.1%減)となりました。 (その他)合成マイカの製造・販売、土木・建築、不動産の賃貸及びスポーツ施設の運営等を行っております。発電事業廃止の影響等により、売上高は7,246百万円(前期比66.4%減)、営業利益は428百万円(前期比65.1%減)となりました。 (2)財政状態① 資産当連結会計年度末の総資産は、281,751百万円となり、前連結会計年度末比16,540百万円の減少となりました。これは主に、投資有価証券の減少11,831百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少8,318百万円、有形固定資産の減少3,941百万円によるものです。② 負債当連結会計年度末の負債合計は、145,038百万円となり、前連結会計年度末比12,264百万円の減少となりました。これは主に、長期借入金の減少6,490百万円、短期借入金の増加5,220百万円、電子記録債務の減少5,114百万円によるものです。③ 純資産当連結会計年度末の純資産合計は、136,713百万円となり、前連結会計年度末比4,275百万円の減少となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金の減少7,577百万円、利益剰余金の増加4,030百万円、為替換算調整勘定の増加3,549百万円によるものです。この結果、1株当たり純資産は、6,133.88円となり自己資本比率は48.0%になりました。 (3)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源及び資金の流動性に係る情報① キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3,412百万円増加し、当連結会計年度末には26,621となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動により獲得した資金は、前連結会計年度比6,927百万円減の15,390百万円となりました。これは主に減価償却費12,199百万円、税金等調整前当期純利益8,982百万円、売上債権の減少額8,932百万円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動により使用した資金は、前連結会計年度比7,428百万円減の1,974百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出7,902百万円、投資有価証券の売却による収入3,484百万円、補助金の受取額1,173百万円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動により使用した資金は、前連結会計年度比1,750百万円減の10,828百万円となりました。これは主に長期借入金の返済による支出7,555百万円、短期借入金の純増額6,069百万円、社債の償還による支出5,000百万円によるものです。 ② 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの事業活動における資金需要のうち主なものは、製品製造のための原材料等の調達及び生産性向上を中心とした設備投資によるものです。 当社グループは、原則内部資金または借入及び社債の発行により資金調達することとしています。当社グループは財務の健全性を保ち、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出すことによって、当社グループの将来必要な資金を調達することが可能と考えています。なお、緊急時の手許流動性確保を目的に金融機関とコミットメントライン契約を締結しています。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたって、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載しております。特に以下の項目が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 ① 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいて課税所得を見積り、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。将来の課税所得見込額はその時の業績等により変動するため、課税所得の見積りに影響を与える要因が発生した場合は、回収可能額の見直しを行い繰延税金資産の修正を行うため、親会社株主に帰属する当期純損益が変動する可能性があります。 ② 退職給付債務及び退職給付費用 当社グループは、退職給付債務及び退職給付費用について、割引率等数理計算上の前提条件や年金資産の長期期待運用収益率等の見積りに基づいて算出しております。これら見積りの変動は、将来の退職給付費用に影響を与えると共に、親会社株主に帰属する当期純損益が変動する可能性があります。 ③ 固定資産の減損 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。将来この回収可能価額が減少した場合、減損損失が発生し、親会社株主に帰属する当期純損益に影響を与える可能性があります。 なお、見積り及び当該見積りに用いた仮定につきましては、過去実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っていますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。 (5)生産、受注及び販売の実績① 生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 前年同期比(%) 鉄鋼セグメント(百万円)101,58289.4自動車・産業機械部品セグメント(百万円)187,48991.1 報告セグメント計(百万円)289,07290.5その他(百万円)1,0617.1合計(百万円)290,13486.8② 受注実績当社グループ(当社及び連結子会社)は見込み生産を行っているため、該当事項はありません。③ 販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 前年同期比(%) 鉄鋼セグメント(百万円)102,61892.6自動車・産業機械部品セグメント(百万円)190,74594.6 報告セグメント計(百万円)293,36493.9その他(百万円)7,24633.6合計(百万円)300,61090.0(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しています。2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)トヨタ自動車㈱39,62211.936,68312.2
事業リスク
- 経済状況変動による影響主要市場である日本、北米、アジアの景気後退は、鉄鋼製品や自動車・産業機械部品の需要を大きく減少させる可能性があります。これにより、売上高の減少や利益率の悪化など、業績および財務状況に深刻な影響を及ぼす恐れがあります。
- 原材料価格と為替変動リスク鋼材、鉄スクラップ、燃料などの主要原材料価格は国際経済状況に左右され、大幅に変動する可能性があります。原材料価格の高騰を製品価格に転嫁できない場合や、為替レートの変動(特に輸出入が多い事業構造のため)は、収益性を悪化させる要因となります。
- 価格競争と資金調達リスク鉄鋼および自動車・産業機械部品市場は価格競争が激しく、販売価格の低下は利益率を圧化させる可能性があります。また、有利子負債比率が高い状況で金利が上昇したり、業績悪化により資金調達が困難になったりすると、財務状況に悪影響を及ぼす恐れがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
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3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社グループのリスク管理体制は、「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要」に記載しています。この管理体制の下、以下のリスクに対応してまいります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経済状況の変化によるリスク① 販売状況 当社グループの営業収入は、主に鉄鋼、自動車・産業機械部品で構成されています。自動車・産業機械部品の販売については、当社グループの製品を装着した完成車の販売に大きく影響を受け、さらにそれは完成車の様々な市場における経済状況の影響を受けます。同様に鉄鋼関連の製品の需要は、これを販売している国又は地域の経済状況の影響を受けます。 したがって、日本、北米、アジアという当社グループの主要市場における景気後退及びそれに伴う需要の縮小は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。② 原材料調達 当社グループが消費する主要原材料である鋼材、鉄スクラップ、燃料などの価格は国際的な経済状況の動きを反映して、大幅に変動する可能性があります。 原材料が高騰し、かつ製品の適正な価格形成ができない場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。③ 為替リスク 当社グループの事業には、日本から北米・アジア向けを中心とした輸出と、同地域における製品の生産・販売が含まれています。為替レートの変動は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。④ 金利の変動、有利子負債依存度 当社グループは、有利子負債の圧縮に努めておりますが、総資産に占める有利子負債の比率は依然として高い水準にあります。そのため有利子負債にかかる金利の変動により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。⑤ 資金調達 当社グループは、金融機関からの借入れを中心に資金調達を行っています。資金の調達コストは、金利や格付け機関による当社グループに対する評価の影響を受けます。金利上昇や当社グループの業績悪化などにより、高い金利での調達を余儀なくされたり、必要な資金が確保できなくなった場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。(2)販売価格低下によるリスク 当社グループは、鉄鋼、自動車・産業機械部品という価格競争が極めて激しい市場において事業を展開しており、価格低下が生じた場合、利益率の悪化が生じる恐れがあります。当社グループは購買面での努力、生産性の向上をもって利益の確保に努めてまいります。(3)海外展開によるリスク 当社グループの生産・販売活動は、国内の他、従来から米国でも行われています。また近年の中国をはじめとしたアジア諸国の経済発展にともない、これらの地域でも、直接投資を実施し、生産販売活動を行っています。しかし、これらの海外への事業進出には、例えば、社会的・技術的インフラの未整備、予期しない法律又は規制の変更、不利な政治又は経済要因、人材の採用と確保の難しさ、といったいくつかのリスクが内在しています。(4)新製品・新技術開発によるリスク 当社グループが市場・顧客からの支持を獲得できる新製品又は新技術を的確に予測し、商品化できるかどうかに関してはリスクが内在しています。 製造業である当社グループが、各事業分野で長期的に安定的な収益を上げていくためには、他社との競争環境の中で、技術面で確固たる地位を確立する必要があります。特に自動車・産業機械部品事業において、自動車の技術革新を背景とした、高度化する完成車メーカーの要請に的確に対応してまいります。(5)災害によるリスク 各事業所の周辺地域において大規模な地震、台風等の自然災害が発生した場合、当社グループは、操業に支障が生じ業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、自然災害に備え連絡体制の整備や定期的な防災訓練の実施、建物の耐震補強など着実に施策を進めております。(6)製品の欠陥によるリスク 当社グループは、製造物に係る賠償責任については保険に加入していますが、保険でカバーされないリスクや、顧客の安全確保の為に大規模なリコールを実施した場合などに、多額のコストが発生するなど、当社グループの業績と財務状況に悪影響を与える可能性があります。当社グループは、製品の安全性を最優先の課題として、日本国内及び事業展開する各国において認められている品質管理基準に従って製品を製造しています。(7)法的規制によるリスク 当社グループの事業活動は、国内及び海外各国においてさまざまな規制や、法令の適用を受けております。これらの法規制の変更等により当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。