事業の概要
- 自動車サスペンション事業テインは、自動車のサスペンション製品の開発、製造、販売を一貫して手掛けています。サスペンションは、車の乗り心地や走行性能を左右する重要な部品で、主に車のカスタマイズや性能向上を目的としたアフターマーケット(新車購入後)向けに提供されています。国内外の工場で製造し、世界中の自動車愛好家や小売店に販売することで収益を得ています。
- グローバルな販売網製品は日本国内だけでなく、北米、欧州、中国・香港、タイ、オーストラリアなど世界各地で販売されています。各地域に子会社を設立し、現地の小売店などを通じて顧客に直接届ける体制を構築しています。これにより、多様な市場ニーズに対応し、安定した収益基盤を築いています。
- 開発と製造の分業体制製品の開発は主に日本国内で行われ、高い技術力を維持しています。製造は国内工場に加え、中国工場でも行われており、特に中国工場はアジア地域のエントリーユーザー向け製品を生産することで、国内工場との役割分担を図っています。これにより、効率的な生産体制とコスト削減を実現しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 自動車サスペンション事業テイングループは、自動車用サスペンション製品の開発、製造、販売を主軸とした単一の事業を展開しています。この事業は、車の走行性能や乗り心地を向上させるための部品を、主に車の購入後にカスタマイズを求めるユーザー向けに提供しています。グループ全体でこの分野に経営資源を集中しています。
- 国内事業日本国内では、当社がサスペンション製品の開発を主導し、製造も行っています。販売は、当社が小売店などを通じて直接お客様に製品を届けています。国内市場は、製品開発の拠点であり、高品質な製品供給の基盤となっています。
- 海外事業海外では、北米、欧州、中国・香港、タイ、オセアニアなど広範な地域に子会社を設立し、それぞれの地域で製品の販売を行っています。特に中国工場は、アジア地域のエントリーユーザー向け製品を生産することで、グローバルな市場ニーズに対応し、地域ごとの住み分けを図っています。
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3 【事業の内容】当社グループは当社、子会社7社および持分法適用関連会社2社により構成されており、自動車用サスペンション製品の開発、製造、販売を主な内容とした事業を展開しております。開発は主に国内で当社がおこない、製造は国内工場および中国工場でおこなっております。また販売は国内においては当社が小売店等を通じてお客様に販売し、海外において北米地域はTEIN U.S.A.,INC.、欧州地域はTEIN UK LIMITED、TEIN Europe Sp.z o.o.、中国・香港地域は天御遠東国際貿易(北京)有限公司、タイ国はTEIN Sales (Thailand) Co.,Ltd.、その他のアジア地域ならびにオセアニア地域等はTEIN AUSTRALIA PTY LTD及び当社が小売店等を通じて販売しております。また、中国工場である天御減振器制造(江蘇)有限公司は、主にアジア地域を中心としたエントリーユーザー向けの製品を生産することで国内工場との住み分けを図っております。なお、海外からの製品用資材や消耗品等の調達は、天御減振器制造(江蘇)有限公司および宿遷天野貿易有限公司が中国を中心にアジア地域での調査・調整活動をおこなうとともに、資材の一部共通化による調達の合理化や原価低減も推進しております。当社グループの事業系統図は次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 資材・エネルギーコスト高騰に対し販売価格の見直しを行うが、吸収できない場合がある |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 技術力とブランド力によって、主にドライビングにおける運動性能、快適性、スタイル性などを重視するユーザーから支持 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:特定製品への依存度が高いこと / 為替レートの変動 / 製品の不具合
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
テインは自動車用サスペンションメーカーとして一定のブランド認知を持つが、特許や独自技術に関する公開情報は限定的。特定のレースシーンでの実績はあるものの、それが広範な顧客層への無形資産として機能しているかは不明瞭。
スイッチングコスト★★☆☆☆
自動車アフターパーツとしてのサスペンションは、車種適合性や性能、価格などを比較検討して選ばれる。一度装着した製品への愛着や信頼感はある程度スイッチングコストを生む可能性があるが、乗り換えによる大きな損失が発生するほどではない。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
テインの事業には、ユーザーが増えることでサービスの価値が増すといったネットワーク効果は基本的に見られない。
コスト優位★☆☆☆☆
大量生産によるコスト削減効果は期待できるが、競合他社も同様の取り組みを行っており、構造的なコスト優位性を確立しているとは言えない。為替変動の影響も受ける。
規模の経済★★★☆☆
テインは自動車用サスペンション市場において、一定のシェアを持つ主要プレイヤーの一つである。特にチューニングパーツとしての地位は確立しており、業界規模に対して最適な少数寡占の一角を担っていると言える。
- 技術力とブランド力テインの製品は、長年の研究開発で培われた高い技術力と「TEIN」というブランド力によって、ドライビングの運動性能、快適性、スタイル性を重視するユーザーから支持されています。これにより、競合他社との差別化を図り、特定の顧客層に強くアピールできています。
- 品質マネジメント体制国内の全事業所と中国工場で品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001:2015の認証を取得しています。これは、製品の品質管理体制が国際的な基準を満たしていることを示し、顧客からの信頼獲得に繋がっています。高品質な製品を提供し続けることで、ブランド価値を維持・向上させています。
- グローバルな調達体制製品の資材や消耗品は、中国を中心にアジア地域で調査・調達活動を行っています。資材の一部共通化や調達の合理化、原価低減を推進することで、コスト競争力を高めています。これにより、安定した製品供給と利益率の確保に貢献しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
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経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループは、カーアフターマーケット向けサスペンションの専門メーカーとして、「世界戦略に相応した品質、性能、価格の製品を作り上げ、カーアフターマーケット、プレミアム・リプレースメント市場におけるサスペンション事業の売上高100億円を目指す。」ことを、長期経営ビジョンとして掲げております。この長期経営ビジョンを実現するため、次の基本経営方針を掲げ行動しております。① ROA重視の経営② 「セイフティー、ハイクオリティー、リーズナブルプライス」の商品を製造し、新たな市場を創造する③ ユーザーの欲するものを、ユーザーの欲するときに、必要なだけ提供する④ 客観的データに基づいて判断するこの基本経営方針に基づく行動により、長期経営ビジョンを実現させることが、お客様の満足度向上と株主の皆様のご期待に沿えるものと確信しております。 (2) 経営戦略等当社グループは、自動車用サスペンション事業に経営資源を集中的に投入してまいります。また、グローバルな競争に打ち勝つための企業体質への転換を推進してまいります。この基本方針に基づく中長期的な会社の経営戦略は次のとおりであります。① 販売力日々の営業活動から得られる様々な情報を活用し、ユーザーニーズに基づく提案型の営業を強化することで、国内は元より海外における販売シェアも拡大してまいります。② 研究開発力カーアフターマーケットでのトップ企業として相応しい速力を持ち、選択と集中による研究開発活動を推し進めることで、付加価値の高い高品質でリーズナブルな製品を開発してまいります。③ コスト削減力効果的なVA・VE活動に注力するとともに、消費地生産によるグローバルな生産活動を追求することで、強靭な企業体質の構築とコストの削減を推進してまいります。④ 品質力アフターマーケットにおける要求品質への適合は元より、所有することへの喜びをも提供できる品質の確立で、お客様満足度100%を目指してまいります。⑤ 総合力営業・技術・生産などの様々な情報の共有、また拠点連携の強化や資産の相互活用など、テイングループの総合力を結集することで、よりスリムで強固な経営基盤を構築してまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループが目標とする経営指標は、事業効率を重視する観点から基本経営方針の一つにも掲げております「ROA(総資産利益率)の重視」であります。その経営指標に基づき、最小の資産(特に営業資産を重視しております。)で最大の利益を出す効率性の高い経営を目指してまいる所存であります。しかしながら、この指標は達成を目指すといった性質のものではなく、日常的な経営活動における効率向上を社内に周知徹底するための方法として位置付けております。 (4) 経営環境今後の経営環境につきましては、賃金上昇などを背景に消費マインドが回復傾向に向かうことが期待される一方で、原材料費の高止まり、また海外においては、欧州地域および中東地域における地政学的リスクの長期化や中国経済の成長鈍化の継続、加えて一進一退の激しい米国の関税政策の行方を巡り世界経済の不安定化や不確実性の高まりなど、依然として予断を許さない状況が続くことが想定されます。当社グループの属するカーアフターマーケットにおきましても同様に、先行きの見通しにくい厳しい状況が続き、とりわけ大きなマーケットである米国における関税政策の動向によっては、当社グループも大きな影響を受ける可能性があると考えられます。このような中、当社グループとしましては、今後の成長が期待できるグローバルマーケットへのブランド訴求と販売網を構築し、収益性の強化を図ってまいります。新規海外拠点となるTEIN AUSTRALIAやTEIN Europeを早期に軌道に乗せるとともに、他拠点においても海外展示会への積極的な出展など営業活動への投資をしてまいります。また、「EnduraPro」シリーズおよび「4x4DAMPER」のラインアップの拡充を鋭意継続し、変化の激しいマーケットのニーズに適合する製品群の充実を図ることで売上の向上に努めてまいります。また当社グループでしか生み出せない付加価値の創造により新たな需要を喚起するとともに、内製化の推進やフレキシブルな生産体制を進化させることで、品質向上や為替変動や世界情勢の影響を受けにくい財務体質の構築なども推し進めてまいります。なお、次期の連結業績見通しにつきましては、売上高5,874百万円、経常利益405百万円、親会社株主に帰属する当期純利益318百万円を見込んでおります。 (5) 事業上及び財務上の対処すべき課題前述の不安定な経営環境に対して、当社グループでは相互に緊密に連携しながら、中長期的な会社の経営戦略に基づき引き続き次の4つの課題に取り組み、売上の拡大に努めてまいる所存であります。① 高付加価値製品の開発とラインアップの多様化最先端のモータースポーツフィールドからフィードバックした付加価値の高い製品の開発と市販化による世界各国の様々なユーザーニーズに対応したラインアップの多様化と新たな需要の掘り起こし。② 海外市場の拡大海外事業部の拡充、海外子会社および関連会社を活用した積極的なグローバル展開の推進。③ コスト削減の推進国内外の生産拠点を活用した生産効率の一層の向上と、変化する需要に対応するフレキシビリティを追求した生産体制の整備。④ 品質の向上耐久性・信頼性評価レベルのさらなる向上と購買品の品質保証体制の強化による世界基準の品質の確立。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針当社グループは、カーアフターマーケット向けサスペンションの専門メーカーとして、「世界戦略に相応した品質、性能、価格の製品を作り上げ、カーアフターマーケット、プレミアム・リプレースメント市場におけるサスペンション事業の売上高100億円を目指す。」ことを、長期経営ビジョンとして掲げております。この長期経営ビジョンを実現するため、次の基本経営方針を掲げ行動しております。① ROA重視の経営② 「セイフティー、ハイクオリティー、リーズナブルプライス」の商品を製造し、新たな市場を創造する③ ユーザーの欲するものを、ユーザーの欲するときに、必要なだけ提供する④ 客観的データに基づいて判断するこの基本経営方針に基づく行動により、長期経営ビジョンを実現させることが、お客様の満足度向上と株主の皆様のご期待に沿えるものと確信しております。 (2) 経営戦略等当社グループは、自動車用サスペンション事業に経営資源を集中的に投入してまいります。また、グローバルな競争に打ち勝つための企業体質への転換を推進してまいります。この基本方針に基づく中長期的な会社の経営戦略は次のとおりであります。① 販売力日々の営業活動から得られる様々な情報を活用し、ユーザーニーズに基づく提案型の営業を強化することで、国内は元より海外における販売シェアも拡大してまいります。② 研究開発力カーアフターマーケットでのトップ企業として相応しい速力を持ち、選択と集中による研究開発活動を推し進めることで、付加価値の高い高品質でリーズナブルな製品を開発してまいります。③ コスト削減力効果的なVA・VE活動に注力するとともに、消費地生産によるグローバルな生産活動を追求することで、強靭な企業体質の構築とコストの削減を推進してまいります。④ 品質力アフターマーケットにおける要求品質への適合は元より、所有することへの喜びをも提供できる品質の確立で、お客様満足度100%を目指してまいります。⑤ 総合力営業・技術・生産などの様々な情報の共有、また拠点連携の強化や資産の相互活用など、テイングループの総合力を結集することで、よりスリムで強固な経営基盤を構築してまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループが目標とする経営指標は、事業効率を重視する観点から基本経営方針の一つにも掲げております「ROA(総資産利益率)の重視」であります。その経営指標に基づき、最小の資産(特に営業資産を重視しております。)で最大の利益を出す効率性の高い経営を目指してまいる所存であります。しかしながら、この指標は達成を目指すといった性質のものではなく、日常的な経営活動における効率向上を社内に周知徹底するための方法として位置付けております。 (4) 経営環境今後の経営環境につきましては、賃金上昇などを背景に消費マインドが回復傾向に向かうことが期待される一方で、原材料費の高止まり、また海外においては、欧州地域および中東地域における地政学的リスクの長期化や中国経済の成長鈍化の継続、加えて一進一退の激しい米国の関税政策の行方を巡り世界経済の不安定化や不確実性の高まりなど、依然として予断を許さない状況が続くことが想定されます。当社グループの属するカーアフターマーケットにおきましても同様に、先行きの見通しにくい厳しい状況が続き、とりわけ大きなマーケットである米国における関税政策の動向によっては、当社グループも大きな影響を受ける可能性があると考えられます。このような中、当社グループとしましては、今後の成長が期待できるグローバルマーケットへのブランド訴求と販売網を構築し、収益性の強化を図ってまいります。新規海外拠点となるTEIN AUSTRALIAやTEIN Europeを早期に軌道に乗せるとともに、他拠点においても海外展示会への積極的な出展など営業活動への投資をしてまいります。また、「EnduraPro」シリーズおよび「4x4DAMPER」のラインアップの拡充を鋭意継続し、変化の激しいマーケットのニーズに適合する製品群の充実を図ることで売上の向上に努めてまいります。また当社グループでしか生み出せない付加価値の創造により新たな需要を喚起するとともに、内製化の推進やフレキシブルな生産体制を進化させることで、品質向上や為替変動や世界情勢の影響を受けにくい財務体質の構築なども推し進めてまいります。なお、次期の連結業績見通しにつきましては、売上高5,874百万円、経常利益405百万円、親会社株主に帰属する当期純利益318百万円を見込んでおります。 (5) 事業上及び財務上の対処すべき課題前述の不安定な経営環境に対して、当社グループでは相互に緊密に連携しながら、中長期的な会社の経営戦略に基づき引き続き次の4つの課題に取り組み、売上の拡大に努めてまいる所存であります。① 高付加価値製品の開発とラインアップの多様化最先端のモータースポーツフィールドからフィードバックした付加価値の高い製品の開発と市販化による世界各国の様々なユーザーニーズに対応したラインアップの多様化と新たな需要の掘り起こし。② 海外市場の拡大海外事業部の拡充、海外子会社および関連会社を活用した積極的なグローバル展開の推進。③ コスト削減の推進国内外の生産拠点を活用した生産効率の一層の向上と、変化する需要に対応するフレキシビリティを追求した生産体制の整備。④ 品質の向上耐久性・信頼性評価レベルのさらなる向上と購買品の品質保証体制の強化による世界基準の品質の確立。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における我が国経済は、資材価格の高騰や人件費の上昇などによる物価高の影響が続くなか、堅調な企業業績や設備投資を背景に内需は底堅く推移しました。また海外においては、欧州地域および中東地域における地政学的リスクの長期化や中国経済の成長鈍化がより顕在化し、加えて米国の関税政策の動向を巡り世界経済の不確実性がより一層高まるなど、依然として予断を許さない状況が続いております。このような情勢のもと、当社の属するカーアフターマーケットにおいて当社グループは、海外市場の開拓と販売力の強化を目指し、海外代理店等との緊密な連携の強化や、新規販売網の開拓など営業基盤の底上げに努めてまいりました。また欧州地域における販売網の強化を図るべくTEIN Europeを設立し、9月から営業を開始しております。他方、国内はもとより海外での展示会にも積極的に出展し、今後の成長が期待されるグローバルマーケットへのブランド浸透や、「EnduraPro」シリーズおよび市場ニーズの高い「4x4DAMPER」の訴求に努めてまいりました。これらの結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ406百万円減少し、8,049百万円となりました。当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ235百万円減少し、1,848百万円となりました。当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ171百万円減少し、6,201百万円となりました。b.経営成績当連結会計年度の経営成績は、売上高は5,316百万円(前期比450百万円、9.3%増)となりました。経常利益は391百万円(前期比△277百万円、41.4%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は247百万円(前期比△221百万円、47.2%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ141百万円減少し、1,272百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローでは、当連結会計年度において営業活動の結果取得した資金は686百万円(前連結会計年度583百万円の取得)となりました。これは主として減価償却費の加算429百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローでは、当連結会計年度において投資活動の結果支出した資金は266百万円(前連結会計年度289百万円の支出)となりました。これは主として有形固定資産の取得による支出269百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローでは、当連結会計年度において財務活動の結果支出した資金は557百万円(前連結会計年度456百万円の支出)となりました。これは主として自己株式の取得による支出201百万円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前期比(%)金額(千円)自動車用サスペンションの製造・販売事業7,191,17697.8合計7,191,17697.8 (注) 1 金額は販売価格によっております。 b.受注状況当社は見込み生産をおこなっているため、該当事項はありません。c.販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前期比(%)金額(千円)自動車用サスペンションの製造・販売事業5,316,141109.3合計5,316,141109.3 (注) 1 主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度当連結会計年度金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)㈱タカマコンペティションプロダクト555,91711.4564,56610.6TURN 14 DISTRIBUTION INC.459,3779.4718,80813.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたっての重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、棚卸資産の評価、繰延税金資産の計上、重要な引当金の計上、退職給付に係る負債の計上等に関して、過去実績や状況に応じ合理的と考えられる要因などに基づき、見積り及び判断を行い、その結果を連結貸借対照表及び連結損益計算書の金額に反映しております。但し、実際の結果は、見積による不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。また、特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が当社グループの業績に重要な影響を及ぼすと考えております。 (棚卸資産の評価)当社グループは、棚卸資産の評価に関する会計基準に従い、収益性の低下により正味売却価額が帳簿価額を下回っている棚卸資産の帳簿価額を、正味売却価額まで切り下げる会計処理を適用しております。また、「棚卸資産」のうち、長期滞留品における正味売却単価は、長期間経過後の販売による回収金額を把握することが困難なことから、過去の販売実績から原価に一定の掛率を乗じた金額が回収できるものと仮定しております。なお、将来の販売実績または市場動向が当社グループの見積りより悪化した場合には、追加の棚卸資産評価損が計上される可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態の分析(資産の部)当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ406百万円減少し、8,049百万円となりました。これは主として、現金及び預金の減少によるものであります。なお、現金及び預金は、前連結会計年度末に比べ141百万円減少し、1,272百万円となりました。(負債の部)当連結会計年度末における負債合計は、前年度会計年度末に比べ235百万円減少し、1,848百万円となりました。これは主として、長期借入金の減少によるものであります。(純資産の部)当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ171百万円減少し、6,201百万円となりました。これは主として、利益剰余金の減少によるものであります。 b.経営成績の分析(売上高)当連結会計年度における売上高は5,316百万円(前期比450百万円、9.3%増)と増収となりました。要因は「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。(営業利益)当連結会計年度における営業利益は、売上構成の変化による販売単価の減少、人件費や資材の高騰に加えて為替変動による原価の増加により売上総利益率が低下したことに加え、新拠点の立ち上げ費用などにより販売管理費の増加もあって317百万円(前期比△204百万円、39.1%減)となりました。(経常利益)当連結会計年度における経常利益は、為替影響などから391百万円(前期比△277百万円、41.4%減)となりました。(親会社株主に帰属する当期純利益)上記の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は247百万円(前期比△221百万円、47.2%減)となりました。c.キャッシュ・フローの分析「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 (3) 資本の財源及び資金の流動性当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。なお、当連結会計年度末における借入金を含む有利子負債の残高は448百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,272百万円となっております。 (4) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループが目標とする経営指標は、事業効率を重視する観点から基本経営方針の一つにも掲げております「ROA(総資産利益率)の重視」であります。その経営指標に基づき、最小の資産(特に営業資産についてを重視しております。)で最大の利益を出す効率性の高い経営を目指してまいる所存であります。当連結会計年度末におけるROAは3.0%(前期比△2.7%減)であり、引き続き当該指標の改善に邁進していく所存でございます。しかしながら、この指標は達成を目指すといった性質のものではなく、日常的な経営活動における効率向上を社内に周知徹底するための方法として位置付けております。
事業リスク
- 特定製品への高い依存度テインは自動車用サスペンションの開発、製造、販売という単一セグメントの事業に集中しています。カーアフターマーケットにおけるユーザーの趣味・嗜好や経済状況の変化、販売競争の激化により、製品が販売不振に陥った場合、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 海外事業活動のリスク事業をグローバルに展開しているため、ユーザーニーズやマーケット動向の変化、競合の存在、ビジネス慣習の違い、為替レートの変動、予期せぬ法令・規制変更、政治経済的要因、テロや感染症の蔓延など、様々な海外事業特有のリスクに直面する可能性があります。これらが事業計画の達成を阻害し、投資回収に影響を与える可能性があります。
- 製品の不具合と製造物責任品質マネジメントシステムを導入しているものの、製品に不具合が発生する可能性はゼロではありません。万が一、自主回収や製造物責任賠償につながるような重大な不具合が発生した場合、多額のコストが発生するだけでなく、ブランドイメージの低下や顧客からの支持喪失により、業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】当社グループの事業は、今後起こりうる様々な要因により大きな影響を受ける可能性があります。以下において、当社の事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の予防および発生した場合の対応に努める方針であります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 製品の特性および特定製品への依存度が高いことについて自動車用サスペンション製品のカーアフターマーケットにおいては、趣味・嗜好性や、さらに近年においては経済状況なども販売動向やユーザーニーズに強く影響を与える要因となっております。当社の製品は技術力とブランド力によって、主にドライビングにおける運動性能、快適性、スタイル性などを重視するユーザーから支持されておりますが、こうしたユーザーニーズが大きく変化した場合には、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、自動車用サスペンションの開発、製造、販売という単一セグメントに属する事業をおこなっております。これにより当社グループは経営資源を集中的に投入することによって、製品ラインナップの充実を図るとともに、常にコストダウンにも努めておりますが、カーアフターマーケット向けサスペンション市場における販売競争が激化し、当社の製品が販売不振に見舞われた場合には、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業活動に潜在するリスクについて当社グループは事業拡大を図るため、国内・アジア地域を中心に世界の広範な地域で事業を展開しております。また、海外進出に当たっては十分な調査と計画に基づいて実施しておりますが、これらの事業活動においては、以下に掲げるようないくつかのリスクが潜在します。① ユーザーニーズやマーケットの動向の変化② 競合会社の存在③ ビジネス慣習や労働環境・雇用慣習などの違いや変化④ 為替レートの変動⑤ 予期しない法令または規制などの変更⑥ 不利な政治または経済的要因⑦ 不利な税制の影響⑧ テロ、戦争、クーデター、その他の要因による社会的混乱⑨ 感染症の蔓延等による操業の停止や事業活動の制限⑩ 物価、その他の高騰による影響 その他不確実要素が多く存在するため、将来において、当社グループが予期していない事象が発生した場合には、当該投資が計画通り回収できない可能性があります。 (3) 為替レートの変動について当社グループには、海外に所在する連結子会社が含まれております。各地域における売上、費用、資産を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表作成のために円換算されております。これらの項目は元の現地通貨における価値が変わらなかったとしても、換算時の為替レートにより、円換算後の価値が影響を受ける可能性があり、為替レートの変動は当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4) 製品の不具合について当社は、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001:2015の認証を国内の全ての事業所ならびに中国工場の天御減振器制造(江蘇)有限公司において取得しておりますが、全ての製品について不具合が発生しないという保証はありません。また、製造物責任についてはPL保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。自主回収や製造物責任賠償につながるような内容の製品の不具合が発生した場合には、多額のコストを要したり、当社の製品やサービスに対するユーザーの支持を低下させることになり、当社の業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 知的財産について当社は、研究開発上の知的所有権を所有しておりますが、当社の認識の範囲外で第三者の知的所有権を侵害する可能性があります。当社が第三者より知的所有権に関する侵害訴訟などを提訴されている事実はありませんが、知的所有権を巡っての紛争が発生した場合には、当社の業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6) 自然災害その他の事故などによる影響について当社製品の生産拠点は横浜市内の本社工場、ならびに中国宿遷市の中国工場の2箇所となっております。両工場ともに安全管理には十分に注意を払っておりますが、地震、台風その他の自然災害、突発的事象に起因する設備の破損や電力・水道の供給困難等により被害を受け、生産活動の継続が困難になった場合には、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7) 人材不足の影響について当社グループがグローバル規模で事業の拡大を図るためには、国内外での優秀な人材および良質な労働力の確保が必要不可欠と考えております。当社グループでは新卒者を中心とした採用をおこない、育成に努めておりますが、当社グループの求める人材・労働力の確保、育成が計画どおりに進捗しない場合には、今後の事業展開に支障が生じ、事業成長および経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (8) ウイルス感染症等の異常事態の影響について当社グループは、国内および中国に生産拠点を置き、また世界の広範な地域で事業活動をおこなっております。ウイルス感染症のようなパンデミック等の異常事態の発生により、サプライヤーからの製品用資材や消耗品等の調達の停滞、外出規制に伴う従業員の自宅待機による生産活動への影響や購買行動の変化、また渡航等の制限や営業活動の自粛など事業の正常な運営が困難になった場合、当社グループの財政状態や経営成績等に大きな影響を与える可能性があります。 (9) 物価、その他の高騰による影響について当社グループは、資材・エネルギーコストその他の高騰に対して必要に応じて販売価格の見直しなどをおこなっておりますが、当該コスト増が販売価格の見直しで吸収できない場合、収益構造の悪化により、当社グループの財政状態や経営成績等に大きな影響を及ぼす可能性があります。