事業の概要
- 地域密着型金融横浜フィナンシャルグループは、横浜銀行を中核とする企業集団で、神奈川県と東京都を主要な営業地盤としています。銀行業務を基盤に、証券、リース、情報サービス、ベンチャーキャピタルなど多岐にわたる金融サービスを提供し、地域経済の発展に貢献しています。地域の中小企業や個人顧客への貸し出しを強化し、地域に根差した金融グループとして収益を上げています。
- 多角的な金融サービス銀行業務だけでなく、証券業務では顧客の資産運用をサポートし、リース業務では企業の設備投資を支援しています。情報サービス・調査業務では、金融に関する情報提供やコンサルティングをおこない、ベンチャーキャピタル業務では、成長性の高いスタートアップ企業への投資を通じて、新たなビジネスの創出を支援しています。これにより、多様な顧客ニーズに応え、収益源の多角化を図っています。
- 単一セグメント経営有価証券報告書によると、横浜フィナンシャルグループは「銀行業」の単一セグメントで事業を展開しています。これは、グループ全体の収益の大部分が銀行業務から得られていることを示しており、他の事業も銀行業務と密接に関連しながら、一体となって金融サービスを提供している経営体制を反映しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 銀行業(中核事業)横浜フィナンシャルグループは、横浜銀行を中核とする「銀行業」を単一セグメントとしています。これは、グループ全体の収益の大部分が預金、貸出、為替などの伝統的な銀行業務から得られていることを示しています。地域の中小企業や個人顧客への貸し出しを強化し、地域経済の活性化に貢献することで、安定的な収益基盤を築いています。
- 証券・リース・その他金融サービス(付随事業)銀行業の他に、証券業務、リース業務、情報サービス・調査業務、ベンチャーキャピタル業務などを展開しています。これらの事業は、銀行業務と連携しながら、顧客の多様な金融ニーズに応えることで、グループ全体の収益機会を拡大しています。例えば、証券業務では資産運用を、リース業務では企業の設備投資を支援しています。
- 地域密着型経営(事業地域)主要な営業地盤は、神奈川県および東京都という首都圏の成長性の高いマーケットです。この地域に根差した事業展開により、地元企業や個人との強固な関係を構築し、安定した顧客基盤を確保しています。地域経済の動向がグループの業績に大きく影響するため、地域社会との共存共栄を目指す経営戦略がとられています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社と子会社等39社(2026年3月31日現在)により構成される企業集団であり、地域にとってなくてはならない金融グループとして銀行業務を中心に、証券業務、リース業務、情報サービス・調査業務、ベンチャーキャピタル業務などをおこなっております。当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。また、当社グループは、銀行業の単一セグメントであります。なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。(注)1 2025年4月に、株式会社L&Fアセットファイナンスを連結子会社としました。 2 2026年1月に、株式会社MILIZEを持分法適用関連会社としました。 3 スカイオーシャン・アセットマネジメント株式会社は当社および株式会社横浜銀行の持分法非適用関連会社となりました。 また、ストームハーバー証券株式会社は、当社の持分法非適用関連会社となりました。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 他の金融機関やFinTech企業の参入による競合激化の可能性。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 規制 銀行法に基づく自己資本比率規制や流動性規制など、金融庁の監督・規制。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 中程度 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:他の金融機関・他の業態との競合 / 金利の変動に関するリスク / 信用リスク(不良債権、中小企業等、不動産業への依存)
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★☆☆☆
横浜銀行、はまぎん3銀行のブランド力は地域で一定の認知度を持つ。しかし、特許や規制ライセンスによる明確な独占的優位性は限定的。デジタル化への投資は進めているが、それが直接的な無形資産の強固さに繋がるかは不透明。
スイッチングコスト★★★☆☆
既存顧客の預金・融資取引は、手続きの煩雑さや関係性の維持から、他行への乗り換えハードルは比較的高い。特に中小企業向け融資では、長年の取引関係がスイッチング・コストを形成している。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
銀行業は本質的にネットワーク効果が働きにくいビジネスモデルである。顧客が増加しても、個々の顧客にとってのサービスの価値が直接的に向上するわけではない。
コスト優位★☆☆☆☆
規模の経済によるコスト優位性は限定的。メガバンクと比較すると、システム投資や人材獲得競争において不利な面もある。地域密着型のため、効率化は進めているが、構造的なコスト優位性は低い。
規模の経済★★☆☆☆
横浜銀行単体では地域トップクラスの規模を持つが、全国的な銀行業界のプレイヤーと比較すると、効率規模の優位性は限定的。3銀行統合によるシナジー効果が規模の経済をどの程度高めるかが鍵。
- 強固な営業基盤横浜フィナンシャルグループは、神奈川県および東京都という経済成長性の高い地域に確固たる営業基盤を築いています。この地域密着型の戦略により、地元の中小企業や個人顧客との強固な関係性を構築し、安定した預金と貸出金の基盤を確保しています。これにより、新規参入企業や他金融機関との競争においても優位性を保っています。
- 多角的な金融サービス銀行業務を核としながらも、証券、リース、情報サービス、ベンチャーキャピタルといった幅広い金融サービスを提供しています。これにより、顧客は一つのグループ内で多様な金融ニーズを満たすことができ、顧客の利便性向上とともに、グループ全体の収益機会を拡大しています。この総合的な金融サービス提供能力が競争力となっています。
- 地域経済への貢献地域にとって不可欠な金融グループとしての役割を果たすことで、顧客からの信頼を獲得しています。中小企業や個人への貸し出しを強化し、地域経済の活性化に貢献する姿勢は、ブランドイメージの向上につながり、長期的な顧客関係の構築に寄与しています。これにより、単なる金融機関以上の存在として地域社会に根付いています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、別段の記載が無い限り、当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、以下の経営理念体系をグループ経営の基本とし、企業活動をしていくうえでの拠りどころと位置づけています。 <経営理念> お客さまに信頼され、地域にとってなくてはならない金融グループとして、 ① お客さまの豊かな人生、事業の発展に貢献します。 ② 地域社会の持続的な発展に貢献します。 ③ 従業員が誇りを持って働ける魅力ある会社であり続けます。 ④ 持続的に成長し、企業価値を向上させます。 <長期的にめざす姿> 地域に根ざし、ともに歩む存在として選ばれるソリューション・カンパニー <すべての役職員が共有すべき価値観・行動指針> 「信頼と信用」 地域・お客さま・株主・従業員との信頼関係の維持・強化を大切にする。 「お客さま本位」 常にお客さまファーストに基づき行動する。 「変革と挑戦」 経済・社会の変化に対して常に変革マインドを持ち、失敗を恐れず挑戦する。 「誇り」 確固たる矜持を持って常にベストを尽くす。 (2) 経営環境2025年度のわが国経済を振り返りますと、米国の関税引き上げ策や日中外交摩擦等の影響などを受けながらも、景気は緩やかに回復しました。輸出は、年度前半を中心に米国の関税引き上げの影響がみられたものの、総じて横ばい圏内で推移しました。また、インバウンド消費は、冬場に中国の渡航自粛要請の影響が顕在化しましたが、年度を通じて高い水準を維持しました。他方、個人消費は、物価高が下押し要因となったものの、賃金上昇が続いたことから、底堅く推移しました。企業の設備投資は、米国の関税政策の影響を受けつつも、高水準を維持した企業業績や省力化投資需要などに支えられて、緩やかに増加しました。金融面では、日本銀行が政策金利を据え置くなか、年度を通じて0.5%程度で推移していた無担保コールレート(オーバーナイト物)は、同年12月の利上げ後には0.75%程度で推移しました。 また、長期金利については、米国の関税政策に対する金融市場の不安感が高まった2025年春には、10年物国債金利が急低下しました。しかしその後は、米国との関税率の合意や、日本銀行の利上げ姿勢の継続、日本の予想物価上昇率の高まりなどから、10年物国債金利が2.4%に迫る水準まで上昇しました。 (3) 中期経営計画の概要と目標指標の進捗当社グループは、持続的な成長を通じた中長期的な企業価値の向上と、長期的にめざす姿である「地域に根ざし、ともに歩む存在として選ばれるソリューション・カンパニー」の実現に向け、2025年度からの3年間を計画期間とする中期経営計画に取り組んでいます。2025年度は、同計画で掲げた3つの基本テーマにもとづく重点戦略の実行を着実に進めました。2025年度業績は計画を上回る結果となり、目標指標の達成に向け力強く進捗しました。 ① 中期経営計画の概要 ■位置づけ 未来への飛躍につなげる3年間 ■基本テーマ・重点戦略② 目標指標の進捗(注)1 金利シナリオは日本銀行の政策金利が2026年4月以降0.75%で維持される想定。 2 ROE(東証基準)=親会社株主に帰属する当期純利益÷自己資本(期首・期末平均)。 自己資本は純資産の部合計から株式引受権、新株予約権および非支配株主持分を除く。 3 普通株式等Tier1比率=普通株式等Tier1(その他有価証券評価差額金を除く)÷リスクアセット(バーゼルⅢ 最終化・完全実施ベース)。 4 L&Fアセットファイナンス連結子会社化影響考慮後:11.6%程度。 (4) 会社の対処すべき課題国内における人口減少や高齢化の進行といった中長期的な社会課題に加え、グローバルな政治・経済情勢の急激な変化や国内外の金融政策動向など、不確実性の高い経営環境が継続しています。このような環境のもと、当社グループは、長期的にめざす姿である「地域に根ざし、ともに歩む存在として選ばれるソリューション・カンパニー」の実現および持続的な成長に向けて、優先的に対処すべき課題を「持続的な収益力の向上」「人財投資と生産性向上」「資本効率の向上」の3点と考え、各課題に対しては以下のとおり取り組みます。 <持続的な収益力の向上>ソリューション提供の土台となるお客さまとのリレーションを一層強化することで、中小企業融資など貸出金の増強をはかるとともに、継続的な取引関係にもとづく粘着性の高い預金の獲得を進めていきます。これにより、収益基盤の安定性を高め、持続的な収益力の向上を進めていきます。 <人財投資と生産性向上>着実に取り組んできた構造改革により創出した人的リソースを、成長分野や付加価値の高い業務へ重点的に再配置するとともに、従業員一人ひとりのスキル高度化や将来の担い手となる若手層の育成を進めます。あわせて、AIを含むデジタル技術の活用により、業務の高度化・効率化を推進し、組織全体の生産性向上とエンゲージメント向上を実現していきます。 <資本効率の向上>収益力の向上により資本の復元力が高まっていることを踏まえ、中期経営計画では普通株式等Tier1比率の目標水準を11%台半ばから11%程度へと引き下げ、資本の活用余地が拡大しています。拡大した資本活用余地を、既存ビジネスのオーガニック成長や戦略的投資、ならびに株主還元へと適切に配分し、資本効率の向上を進めていきます。ROE向上やグループ機能の拡充につながる戦略的投資機会を追求するとともに、着実なPMIの推進により投資効果の早期実現をめざします。 <地域密着の都市型総合金融グループ・ROE12%以上の実現へ>中期経営計画2年目となる2026年度は、優先的に対処すべき課題への対応を進めながら、重点戦略を着実に遂行し、同計画の目標指標達成をより明確に視野に入れる年度としてまいります。2025年度は、L&Fアセットファイナンスの連結子会社化やMILIZEの持分法適用関連会社化など、多角的で高付加価値な機能の獲得による競争力強化が進展しました。2026年度は、これらの基盤を活かし、ソリューションビジネスの深化・拡大によりホームマーケットにおけるシェア拡大をはかるとともに、グループ戦略の高度化を進め、新たに獲得した高付加価値機能を地域のお客さまへ提供してまいります。さらに、金融機関とのパートナーシップも活用しながら収益機会の拡大に取り組んでまいります。これらの取り組みにより、まずは同計画に掲げるROE9.0%超の達成を確実なものとし、さらにその先のROE12%以上をめざすことで、持続的な企業価値向上に取り組んでまいります。 <東京・神奈川ベースの都市型総合金融グループへ飛躍>
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、別段の記載が無い限り、当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、以下の経営理念体系をグループ経営の基本とし、企業活動をしていくうえでの拠りどころと位置づけています。 <経営理念> お客さまに信頼され、地域にとってなくてはならない金融グループとして、 ① お客さまの豊かな人生、事業の発展に貢献します。 ② 地域社会の持続的な発展に貢献します。 ③ 従業員が誇りを持って働ける魅力ある会社であり続けます。 ④ 持続的に成長し、企業価値を向上させます。 <長期的にめざす姿> 地域に根ざし、ともに歩む存在として選ばれるソリューション・カンパニー <すべての役職員が共有すべき価値観・行動指針> 「信頼と信用」 地域・お客さま・株主・従業員との信頼関係の維持・強化を大切にする。 「お客さま本位」 常にお客さまファーストに基づき行動する。 「変革と挑戦」 経済・社会の変化に対して常に変革マインドを持ち、失敗を恐れず挑戦する。 「誇り」 確固たる矜持を持って常にベストを尽くす。 (2) 経営環境2025年度のわが国経済を振り返りますと、米国の関税引き上げ策や日中外交摩擦等の影響などを受けながらも、景気は緩やかに回復しました。輸出は、年度前半を中心に米国の関税引き上げの影響がみられたものの、総じて横ばい圏内で推移しました。また、インバウンド消費は、冬場に中国の渡航自粛要請の影響が顕在化しましたが、年度を通じて高い水準を維持しました。他方、個人消費は、物価高が下押し要因となったものの、賃金上昇が続いたことから、底堅く推移しました。企業の設備投資は、米国の関税政策の影響を受けつつも、高水準を維持した企業業績や省力化投資需要などに支えられて、緩やかに増加しました。金融面では、日本銀行が政策金利を据え置くなか、年度を通じて0.5%程度で推移していた無担保コールレート(オーバーナイト物)は、同年12月の利上げ後には0.75%程度で推移しました。 また、長期金利については、米国の関税政策に対する金融市場の不安感が高まった2025年春には、10年物国債金利が急低下しました。しかしその後は、米国との関税率の合意や、日本銀行の利上げ姿勢の継続、日本の予想物価上昇率の高まりなどから、10年物国債金利が2.4%に迫る水準まで上昇しました。 (3) 中期経営計画の概要と目標指標の進捗当社グループは、持続的な成長を通じた中長期的な企業価値の向上と、長期的にめざす姿である「地域に根ざし、ともに歩む存在として選ばれるソリューション・カンパニー」の実現に向け、2025年度からの3年間を計画期間とする中期経営計画に取り組んでいます。2025年度は、同計画で掲げた3つの基本テーマにもとづく重点戦略の実行を着実に進めました。2025年度業績は計画を上回る結果となり、目標指標の達成に向け力強く進捗しました。 ① 中期経営計画の概要 ■位置づけ 未来への飛躍につなげる3年間 ■基本テーマ・重点戦略② 目標指標の進捗(注)1 金利シナリオは日本銀行の政策金利が2026年4月以降0.75%で維持される想定。 2 ROE(東証基準)=親会社株主に帰属する当期純利益÷自己資本(期首・期末平均)。 自己資本は純資産の部合計から株式引受権、新株予約権および非支配株主持分を除く。 3 普通株式等Tier1比率=普通株式等Tier1(その他有価証券評価差額金を除く)÷リスクアセット(バーゼルⅢ 最終化・完全実施ベース)。 4 L&Fアセットファイナンス連結子会社化影響考慮後:11.6%程度。 (4) 会社の対処すべき課題国内における人口減少や高齢化の進行といった中長期的な社会課題に加え、グローバルな政治・経済情勢の急激な変化や国内外の金融政策動向など、不確実性の高い経営環境が継続しています。このような環境のもと、当社グループは、長期的にめざす姿である「地域に根ざし、ともに歩む存在として選ばれるソリューション・カンパニー」の実現および持続的な成長に向けて、優先的に対処すべき課題を「持続的な収益力の向上」「人財投資と生産性向上」「資本効率の向上」の3点と考え、各課題に対しては以下のとおり取り組みます。 <持続的な収益力の向上>ソリューション提供の土台となるお客さまとのリレーションを一層強化することで、中小企業融資など貸出金の増強をはかるとともに、継続的な取引関係にもとづく粘着性の高い預金の獲得を進めていきます。これにより、収益基盤の安定性を高め、持続的な収益力の向上を進めていきます。 <人財投資と生産性向上>着実に取り組んできた構造改革により創出した人的リソースを、成長分野や付加価値の高い業務へ重点的に再配置するとともに、従業員一人ひとりのスキル高度化や将来の担い手となる若手層の育成を進めます。あわせて、AIを含むデジタル技術の活用により、業務の高度化・効率化を推進し、組織全体の生産性向上とエンゲージメント向上を実現していきます。 <資本効率の向上>収益力の向上により資本の復元力が高まっていることを踏まえ、中期経営計画では普通株式等Tier1比率の目標水準を11%台半ばから11%程度へと引き下げ、資本の活用余地が拡大しています。拡大した資本活用余地を、既存ビジネスのオーガニック成長や戦略的投資、ならびに株主還元へと適切に配分し、資本効率の向上を進めていきます。ROE向上やグループ機能の拡充につながる戦略的投資機会を追求するとともに、着実なPMIの推進により投資効果の早期実現をめざします。 <地域密着の都市型総合金融グループ・ROE12%以上の実現へ>中期経営計画2年目となる2026年度は、優先的に対処すべき課題への対応を進めながら、重点戦略を着実に遂行し、同計画の目標指標達成をより明確に視野に入れる年度としてまいります。2025年度は、L&Fアセットファイナンスの連結子会社化やMILIZEの持分法適用関連会社化など、多角的で高付加価値な機能の獲得による競争力強化が進展しました。2026年度は、これらの基盤を活かし、ソリューションビジネスの深化・拡大によりホームマーケットにおけるシェア拡大をはかるとともに、グループ戦略の高度化を進め、新たに獲得した高付加価値機能を地域のお客さまへ提供してまいります。さらに、金融機関とのパートナーシップも活用しながら収益機会の拡大に取り組んでまいります。これらの取り組みにより、まずは同計画に掲げるROE9.0%超の達成を確実なものとし、さらにその先のROE12%以上をめざすことで、持続的な企業価値向上に取り組んでまいります。 <東京・神奈川ベースの都市型総合金融グループへ飛躍>
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、別段の記載が無い限り、当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績の分析資金利益は、ソリューションビジネスの深化・拡大による貸出金利息の増加や、有価証券利息配当金の増加等により、前連結会計年度に比べ 522億円増加しました。役務取引等利益は、法人役務の増加を中心に、前連結会計年度に比べ 56億円増加しました。その他業務利益は、債券の入れ替えや投信の損切りなどによるその他業務費用の増加により、前連結会計年度に比べ 110億円減少しました。以上により、連結粗利益は、前連結会計年度に比べ 468億円増加し 3,071億円となりました。営業経費は、ベースアップによる人件費の増加等により、前連結会計年度に比べ 157億円増加し 1,498億円となりました。与信関係費用は、新規デフォルトの発生が低位にとどまったことなどから前連結会計年度に比べ 18億円減少し 89億円となりました。この結果、経常利益は前連結会計年度に比べ 322億円増加し、1,550億円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、L&Fアセットファイナンスの子会社化による収益貢献もあり、前連結会計年度に比べ 237億円増加し 1,065億円となりました。(単位:百万円) 前連結会計年度(A)当連結会計年度(B)増減(B)-(A)連結粗利益260,311307,13646,825資金利益208,027260,26252,235信託報酬242388146役務取引等利益59,67765,3735,696特定取引利益705454△251その他業務利益△8,341△19,342△11,001営業経費(△)134,127149,87915,752与信関係費用(△)10,8358,982△1,853貸出金償却(△)5,9393,728△2,211個別貸倒引当金繰入額(△)1,1571,792635一般貸倒引当金繰入額(△)3,6853,229△456償却債権取立益1,2201,31393その他(△)1,2731,544271株式等関係損益6,3025,983△319持分法による投資損益64466925その他46790△377経常利益122,764155,01832,254特別損益△3,845△1,2672,578税金等調整前当期純利益118,918153,75134,833法人税等合計(△)35,84745,8049,957当期純利益83,071107,94624,875非支配株主に帰属する当期純利益(△)2651,4231,158親会社株主に帰属する当期純利益82,805106,52323,718 (注)連結粗利益=(資金運用収益-資金調達費用)+信託報酬+(役務取引等収益-役務取引等費用)+(特定取引収益-特定取引費用)+(その他業務収益-その他業務費用) (参考)中期経営計画[2025年度~2027年度] 目標指標 当連結会計年度(2025年度)中期経営計画目標(2027年度)ROE(東証基準)7.9%9.0%超親会社株主に帰属する当期純利益1,065億円1,200億円超普通株式等Tier1比率(連結)11.4%程度11%程度 (注)1 ROE(東証基準)=親会社株主に帰属する当期純利益÷自己資本(期首・期末平均) 自己資本は純資産の部合計から株式引受権、新株予約権および非支配株主持分を除く。 2 普通株式等Tier1比率=普通株式等Tier1(その他有価証券評価差額金を除く)÷リスクアセット (バーゼルⅢ最終化・完全実施ベース) (3行合算)※横浜銀行、東日本銀行および神奈川銀行の単純合算。以下同じ。国内業務部門の業務粗利益は、ソリューションビジネスの深化・拡大および政策金利の引き上げによる貸出金利息の増加や、有価証券利息配当金、法人役務を中心とした役務取引等利益も増加し、前事業年度に比べ 272億円増加し 2,602億円となりました。国際業務部門の業務粗利益は、その他業務利益の増加を主因に前事業年度に比べ 17億円増加し 131億円となりました。以上の結果、業務粗利益は前事業年度に比べ 289億円増加し 2,733億円となりました。経費(除く臨時処理分)は、ベースアップ等による人件費の増加等により、前事業年度に比べ 70億円増加し 1,342億円となりました。以上の結果、実質業務純益は前事業年度に比べ 219億円増加し 1,391億円、コア業務純益(除く投資信託解約損益)についても前事業年度に比べ 358億円増加し 1,696億円となりました。 (単位:百万円) 前事業年度(A)当事業年度(B)増減(B)-(A)業務粗利益244,420273,39928,979 国内業務部門粗利益232,995260,25427,259 資金利益200,911239,26838,357 うち預貸金利息156,842177,79120,949 うち有価証券利息配当金31,22738,8817,654 役務取引等利益44,63247,0992,467 特定取引利益8538△47 その他業務利益△12,634△26,151△13,517 国際業務部門粗利益11,42413,1451,721 資金利益10,54610,061△485 役務取引等利益622591△31 特定取引利益52419 その他業務利益2492,4672,218経費(除く臨時処理分)(△)127,214134,2347,020 人件費(△)59,38162,0532,672 物件費(△)57,66561,3643,699 税金 (△)10,16710,816649実質業務純益117,205139,16521,960 コア業務純益 (除く投資信託解約損益)(注)133,743169,61635,873 (注)コア業務純益(除く投資信託解約損益)=実質業務純益-国債等債券損益-投資信託解約損益 (3行合算) 与信関係費用は、貸出金償却が前事業年度の大口先の破綻による増加の反動で 11億円減少したことなどにより、前事業年度と比べ 20億円減少し 74億円となりました。(単位:百万円) 前事業年度(A)当事業年度(B)増減(B)-(A)与信関係費用(△)9,4207,418△2,002貸出金償却(△)1,301146△1,155個別貸倒引当金繰入額(△)3,1503,093△57一般貸倒引当金繰入額(△)3,8143,095△719延滞債権等売却損(△)34472△272貸倒引当金戻入益-292292償却債権取立益9212331その他(△)9011,426525 (2) 財政状態の分析総資産は前連結会計年度末に比べ 8,773億円増加し、25兆6,704億円となりました。純資産は前連結会計年度末に比べ 1,257億円増加し、1兆4,183億円となりました。有価証券は前連結会計年度末に比べ 1,555億円増加し、3兆776億円、貸出金は前連結会計年度末に比べ 9,217億円増加し、17兆6,674億円、預金は前連結会計年度末に比べ 4,642億円増加し、20兆8,772億円となりました。(連結) (単位:億円) 前連結会計年度(A)当連結会計年度(B)増減(B)-(A)資産の部247,931256,7048,773うち有価証券29,22030,7761,555うち貸出金167,456176,6749,217負債の部 235,005242,5217,516うち預金204,129208,7724,642純資産の部 12,92514,1831,257 ①有価証券残高(末残) 3行合算では、前事業年度末と比べ国内債券が 1,654億円増加したことを主因に、全体で1,523億円増加となりました。 (連結) (単位:億円) 前連結会計年度(A)当連結会計年度(B)増減(B)-(A)有価証券29,22030,7761,555 (3行合算) (単位:億円) 前事業年度(A)当事業年度(B)増減(B)-(A)有価証券29,36730,8901,523 債券17,86119,5151,654 株式2,3142,985670 その他9,1908,389△801うち外国債券2,6492,440△209うち投資信託5,8025,151△651 ②貸出金残高(末残) 3行合算では、前事業年度末と比べ、中小企業向け貸出、個人向け貸出ともに堅調に増加した結果、全体で 7,124億円増加しました。 連結では、L&Fアセットファイナンスの連結子会社による貸出金残高も寄与し、前連結会計年度末と比べ全体で 9,217億円増加しました。一方で、不良債権比率は横ばいとなりました。 (連結) (単位:億円) 前連結会計年度(A)当連結会計年度(B)増減(B)-(A)貸出金167,456176,6749,217 (3行合算) (単位:億円) 前事業年度(A)当事業年度(B)増減(B)-(A)貸出金166,638173,7637,124 うち中小企業向け貸出65,77370,4894,715うち個人向け貸出70,02471,5131,489 (注)特別国際金融取引勘定を除く国内店分 銀行法および再生法に基づく債権の状況 (連結) (単位:億円) 前連結会計年度(A)当連結会計年度(B)増減(B)-(A)破産更生債権及びこれらに準ずる債権57363359危険債権1,5271,60072要管理債権13915314 三月以上延滞債権4746△0貸出条件緩和債権9110715小計 a2,2402,387146正常債権166,772175,9149,142合計 b169,013178,3029,288不良債権比率(%) (=a/b)1.31.30.0 ③預金残高(末残)3行合算では、前事業年度末と比べ個人が 488億円、法人が 3,118億円増加したことを主因に、全体で 3,525億円増加しました。(連結) (単位:億円) 前連結会計年度(A)当連結会計年度(B)増減(B)-(A)預金204,129208,7724,642 (3行合算) (単位:億円) 前事業年度(A)当事業年度(B)増減(B)-(A)預金204,187207,7133,525 うち個人138,787139,276488うち法人47,55650,6753,118うち公金15,19315,011△182 (注)特別国際金融取引勘定を除く国内店分 (収支等の状況)① 国内・海外別収支当連結会計年度の資金運用収支は、前連結会計年度比 522億59百万円増加の 2,602億88百万円、信託報酬は、前連結会計年度比 1億46百万円増加の 3億88百万円、役務取引等収支は、前連結会計年度比 56億96百万円増加の 653億73百万円、特定取引収支は、前連結会計年度比 2億51百万円減少の 4億54百万円、その他業務収支は、前連結会計年度比 110億1百万円減少の △193億42百万円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)資金運用収支前連結会計年度206,4011,628-208,029当連結会計年度258,6121,675-260,288 うち資金運用収益前連結会計年度271,3167,9085,027274,197当連結会計年度352,2637,5314,658355,137 うち資金調達費用前連結会計年度64,9156,2805,02766,167当連結会計年度93,6515,8564,65894,849信託報酬前連結会計年度242--242当連結会計年度388--388役務取引等収支前連結会計年度59,61957-59,677当連結会計年度65,220153-65,373 うち役務取引等収益前連結会計年度76,863104-76,968当連結会計年度84,087228-84,315 うち役務取引等費用前連結会計年度17,24446-17,291当連結会計年度18,86774-18,941特定取引収支前連結会計年度705--705当連結会計年度454--454 うち特定取引収益前連結会計年度705--705当連結会計年度454--454 うち特定取引費用前連結会計年度----当連結会計年度----その他業務収支前連結会計年度△8,337△3-△8,341当連結会計年度△19,513170-△19,342 うちその他業務収益前連結会計年度36,624454536,624当連結会計年度38,6642002938,835 うちその他業務費用前連結会計年度44,962494544,966当連結会計年度58,178292958,178 (注) 1 「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。2 「海外」とは、連結子会社の海外店であります。3 「相殺消去額」には内部取引金額等を表示しております。4 資金調達費用は金銭の信託運用見合費用を控除して表示しております。 ② 国内・海外別資金運用/調達の状況当連結会計年度の資金運用勘定の平均残高は、前連結会計年度比 8,227億68百万円増加の 25兆4,463億44百万円となりました。受取利息は、前連結会計年度比 809億40百万円増加の 3,551億37百万円となり、この結果、利回りは前連結会計年度比 0.28%上昇の 1.39%となりました。一方、資金調達勘定の平均残高は、前連結会計年度比 1,544億29百万円増加の 24兆3,797億69百万円となりました。支払利息は、前連結会計年度比 286億82百万円増加の 948億49百万円となり、この結果、利回りは前連結会計年度比 0.11%上昇の 0.38%となりました。A. 国内 種類期別平均残高利息利回り金額(百万円)金額(百万円)(%)資金運用勘定前連結会計年度24,567,917271,3161.10当連結会計年度25,385,851352,2631.38 うち貸出金前連結会計年度16,235,072196,3871.20当連結会計年度17,320,536262,5571.51 うち有価証券前連結会計年度2,867,39745,2401.57当連結会計年度2,999,77447,3001.57 うちコールローン及び 買入手形前連結会計年度46,4431,7213.70当連結会計年度19,2661,1365.89 うち買入金銭債権前連結会計年度27,3889723.55当連結会計年度25,4759663.79 うち預け金前連結会計年度5,366,56616,7320.31当連結会計年度4,985,61731,4150.63資金調達勘定前連結会計年度24,171,83564,9150.26当連結会計年度24,322,14293,6510.38 うち預金前連結会計年度19,366,89829,6290.15当連結会計年度19,751,94456,8710.28 うち譲渡性預金前連結会計年度403,5146890.17当連結会計年度351,1802,0690.58 うちコールマネー及び 売渡手形前連結会計年度2,014,4588,6780.43当連結会計年度1,768,30613,1770.74 うち売現先勘定前連結会計年度98,9605,6735.73当連結会計年度77,2953,6564.72 うち債券貸借取引受入 担保金前連結会計年度101,6994,3054.23当連結会計年度110,3283,1002.81 うちコマーシャル・ ペーパー前連結会計年度---当連結会計年度193,3691,2770.66 うち借用金前連結会計年度2,090,9605,4690.26当連結会計年度1,972,5784,5630.23 (注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、一部の連結子会社については、半年毎の残高に基づく平均残高を利用しております。2 「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。3 資金運用勘定は、日銀預け金の平均残高のうち、有利息部分を含め、無利息部分を控除して表示しております。4 資金調達勘定は、金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息をそれぞれ控除して表示しております。 B. 海外 種類期別平均残高利息利回り金額(百万円)金額(百万円)(%)資金運用勘定前連結会計年度177,5067,9084.45当連結会計年度204,6567,5313.68うち貸出金前連結会計年度152,6377,1874.70当連結会計年度172,0676,7833.94うち有価証券前連結会計年度4,4731513.39当連結会計年度6,9531241.79うちコールローン及び買入手形前連結会計年度6,3122634.18当連結会計年度8,7603073.50うち買入金銭債権前連結会計年度---当連結会計年度---うち預け金前連結会計年度11,5202942.56当連結会計年度13,5943162.32資金調達勘定前連結会計年度175,3516,2803.58当連結会計年度201,7905,8562.90うち預金前連結会計年度44,2721,0172.29当連結会計年度52,2918591.64うち譲渡性預金前連結会計年度---当連結会計年度---うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度9,2322462.67当連結会計年度5,3361011.90 うち売現先勘定前連結会計年度---当連結会計年度---うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度---当連結会計年度---うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度---当連結会計年度---うち借用金前連結会計年度---当連結会計年度--- (注) 「海外」とは、連結子会社の海外店であります。 C. 合計 種類期別平均残高(百万円)利息(百万円)利回り(%)小計相殺消去額(△)合計小計相殺消去額(△)合計資金運用勘定前連結会計年度24,745,423121,84624,623,576279,2255,027274,1971.11当連結会計年度25,590,508144,16325,446,344359,7954,658355,1371.39うち貸出金前連結会計年度16,387,710-16,387,710203,575-203,5751.24当連結会計年度17,492,604-17,492,604269,341-269,3411.53うち有価証券前連結会計年度2,871,870-2,871,87045,392-45,3921.58当連結会計年度3,006,727-3,006,72747,425-47,4251.57うちコールローン及び買入手形前連結会計年度52,755-52,7551,985-1,9853.76当連結会計年度28,027-28,0271,443-1,4435.15うち買入金銭債権前連結会計年度27,388-27,388972-9723.55当連結会計年度25,475-25,475966-9663.79うち預け金前連結会計年度5,378,087-5,378,08717,027-17,0270.31当連結会計年度4,999,211-4,999,21131,732-31,7320.63資金調達勘定前連結会計年度24,347,187121,84624,225,34071,1955,02766,1670.27当連結会計年度24,523,933144,16324,379,76999,5074,65894,8490.38うち預金前連結会計年度19,411,170-19,411,17030,646-30,6460.15当連結会計年度19,804,235-19,804,23557,731-57,7310.29うち譲渡性預金前連結会計年度403,514-403,514689-6890.17当連結会計年度351,180-351,1802,069-2,0690.58うちコールマネー及び売渡手形前連結会計年度2,023,690-2,023,6908,925-8,9250.44当連結会計年度1,773,642-1,773,64213,279-13,2790.74うち売現先勘定前連結会計年度98,960-98,9605,673-5,6735.73当連結会計年度77,295-77,2953,656-3,6564.72うち債券貸借取引受入担保金前連結会計年度101,699-101,6994,305-4,3054.23当連結会計年度110,328-110,3283,100-3,1002.81うちコマーシャル・ペーパー前連結会計年度-------当連結会計年度193,369-193,3691,277-1,2770.66うち借用金前連結会計年度2,090,960-2,090,9605,469-5,4690.26当連結会計年度1,972,578-1,972,5784,563-4,5630.23 (注) 1 資金運用勘定は、日銀預け金の平均残高のうち、有利息部分を含め、無利息部分を控除して表示しております。2 資金調達勘定は、金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息をそれぞれ控除して表示しております。3 「相殺消去額」には内部取引金額等を表示しております。 ③ 国内・海外別役務取引の状況当連結会計年度の役務取引等収益は、前連結会計年度比 73億47百万円増加の 843億15百万円となりました。また、役務取引等費用は、前連結会計年度比 16億50百万円増加の 189億41百万円となりました。この結果、役務取引等収支は、前連結会計年度比 56億96百万円増加の 653億73百万円となりました。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)役務取引等収益前連結会計年度76,863104-76,968当連結会計年度84,087228-84,315うち預金・貸出業務前連結会計年度36,55996-36,655当連結会計年度42,763219-42,983うち為替業務前連結会計年度10,5388-10,546当連結会計年度11,1848-11,193うち証券関連業務前連結会計年度12,491--12,491当連結会計年度13,190--13,190うち保護預り・貸金庫業務前連結会計年度1,302--1,302当連結会計年度1,218--1,218うち保証業務前連結会計年度3,707--3,707当連結会計年度3,565--3,565うち保険関連業務前連結会計年度3,640--3,640当連結会計年度2,959--2,959役務取引等費用前連結会計年度17,24446-17,291当連結会計年度18,86774-18,941うち為替業務前連結会計年度1,565--1,565当連結会計年度1,963--1,963 (注) 1 「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。2 「海外」とは、連結子会社の海外店であります。3 「相殺消去額」には内部取引金額等を表示しております。 ④ 国内・海外別特定取引の状況A. 特定取引収益・費用の内訳当連結会計年度の特定取引収益は、前連結会計年度比 2億51百万円減少の 4億54百万円となりました。一方、特定取引費用はありませんでした。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)特定取引収益前連結会計年度705--705当連結会計年度454--454商品有価証券収益前連結会計年度655--655当連結会計年度401--401特定金融派生商品収益前連結会計年度23--23当連結会計年度21--21その他の特定取引収益前連結会計年度26--26当連結会計年度32--32特定取引費用前連結会計年度----当連結会計年度----特定金融派生商品費用前連結会計年度----当連結会計年度---- (注) 1 「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。2 「海外」とは、連結子会社の海外店であります。3 「相殺消去額」には内部取引金額等を表示しております。 B. 特定取引資産・負債の内訳(末残)当連結会計年度末の特定取引資産は、前連結会計年度末比 2億64百万円減少の 12億53百万円となりました。一方、特定取引負債はありませんでした(前連結会計年度末比 6百万円減少)。 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)特定取引資産前連結会計年度1,517--1,517当連結会計年度1,253--1,253商品有価証券前連結会計年度1,452--1,452当連結会計年度1,199--1,199商品有価証券派生商品前連結会計年度----当連結会計年度----特定金融派生商品前連結会計年度65--65当連結会計年度53--53 その他の特定取引 資産前連結会計年度----当連結会計年度----特定取引負債前連結会計年度6--6当連結会計年度----商品有価証券派生商品前連結会計年度4--4当連結会計年度----特定金融派生商品前連結会計年度1--1当連結会計年度---- (注) 1 「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。2 「海外」とは、連結子会社の海外店であります。3 「相殺消去額」には内部取引金額等を表示しております。 ⑤ 国内・海外別預金残高の状況〇 預金の種類別残高(末残) 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)預金合計前連結会計年度20,365,41847,546-20,412,965当連結会計年度20,820,96556,288-20,877,254流動性預金前連結会計年度16,058,3053,939-16,062,244当連結会計年度16,152,7084,979-16,157,688定期性預金前連結会計年度3,843,71043,607-3,887,318当連結会計年度4,171,04051,308-4,222,348その他前連結会計年度463,402--463,402当連結会計年度497,217--497,217譲渡性預金前連結会計年度246,890--246,890当連結会計年度274,750--274,750総合計前連結会計年度20,612,30847,546-20,659,855当連結会計年度21,095,71556,288-21,152,004 (注) 1 「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。2 「海外」とは、連結子会社の海外店であります。3 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金4 定期性預金=定期預金+定期積金5 「相殺消去額」には内部取引金額等を表示しております。 ⑥ 国内・海外別貸出金残高の状況A. 業種別貸出状況(末残・構成比) 業種別前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)国内(除く特別国際金融取引勘定分)16,587,802100.0017,496,391100.00製造業1,273,7837.681,258,3577.19農業、林業4,7930.034,8660.03漁業6,6350.046,7620.04鉱業、採石業、砂利採取業3,2290.022,8880.02建設業404,5222.44419,5872.40電気・ガス・熱供給・水道業177,6261.07169,0970.96情報通信業186,4981.13241,1641.38運輸業、郵便業377,2462.27426,2752.43卸売業、小売業1,117,0246.731,149,1866.57金融業、保険業563,9513.40566,6033.24不動産業、物品賃貸業5,055,50130.485,605,27632.04その他の各種サービス業1,369,0138.251,452,3378.30地方公共団体451,1152.72415,5022.37その他5,596,85733.745,778,48333.03海外及び特別国際金融取引勘定分157,804100.00171,012100.00政府等--6,3973.74金融機関33,75121.3929,80917.43その他124,05278.61134,80578.83合計16,745,606―17,667,404― (注) 1 「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。2 「海外」とは、連結子会社の海外店であります。 B. 外国政府等向け債権残高(国別)「外国政府等」とは、外国政府、中央銀行、政府関係機関又は国営企業及びこれらの所在する国の民間企業等であり、日本公認会計士協会銀行等監査特別委員会報告第4号に規定する特定海外債権引当勘定を計上している国の外国政府等の債権残高を掲げることとしておりますが、前連結会計年度末及び当連結会計年度末のいずれも該当ありません。 ⑦ 国内・海外別有価証券の状況○ 有価証券残高(末残) 種類期別国内海外相殺消去額(△)合計金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)金額(百万円)国債前連結会計年度322,468--322,468当連結会計年度660,490--660,490地方債前連結会計年度1,053,129--1,053,129当連結会計年度971,363--971,363社債前連結会計年度410,825--410,825当連結会計年度320,042--320,042株式前連結会計年度218,677--218,677当連結会計年度288,745--288,745その他の証券前連結会計年度910,8626,117-916,980当連結会計年度830,2166,804-837,021合計前連結会計年度2,915,9636,117-2,922,081当連結会計年度3,070,8576,804-3,077,662 (注) 1 「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。2 「海外」とは、連結子会社の海外店であります。3 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。4 「相殺消去額」には、当社及び子会社間の資本連結等に伴い相殺消去した金額を記載しております。 ⑧ 「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づく信託業務の状況連結会社のうち、「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づき信託業務を営む会社は、株式会社横浜銀行1社であります。A. 信託財産の運用/受入状況(信託財産残高表)資 産科目前連結会計年度(2025年3月31日)当連結会計年度(2026年3月31日)金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)銀行勘定貸46,566100.0052,887100.00合計46,566100.0052,887100.00 負 債科目前連結会計年度(2025年3月31日)当連結会計年度(2026年3月31日)金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)金銭信託46,566100.0052,887100.00合計46,566100.0052,887100.00 (注)共同信託他社管理財産については、取扱残高はありません。 B. 元本補填契約のある信託の運用/受入状況(末残)科目前連結会計年度(2025年3月31日)当連結会計年度(2026年3月31日)金銭信託(百万円)貸付信託(百万円)合計(百万円)金銭信託(百万円)貸付信託(百万円)合計(百万円)銀行勘定貸46,566-46,56652,887-52,887資産計46,566-46,56652,887-52,887元本46,566-46,56652,887-52,887負債計46,566-46,56652,887-52,887 (キャッシュ・フローの状況)営業活動によるキャッシュ・フローは、貸出金の増加などにより、1,217億円の支出(前連結会計年度は 3,762億円の収入)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得などにより、1,167億円の支出(前連結会計年度は 215億円の収入)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得や配当金の支払いなどにより、645億円の支出(前連結会計年度は 706億円の支出)となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は、期中 3,029億円減少して 4兆501億円となりました。なお、ビジネス領域の強化・拡大のための戦略的投資やお客さまの利便性向上に向けたIT・デジタル投資、株主還元等は自己資金で対応する予定であります。 (重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定) 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。貸倒引当金の計上 当社の連結子会社における貸出金、支払承諾見返等の債権の残高は多額であり、経営成績等に対する影響が大きいため、貸倒引当金の計上は会計上の見積りにおいて重要なものと判断しております。 貸倒引当金の金額の算出方法等は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 4 会計方針に関する事項 (6)貸倒引当金の計上基準」に記載のとおりであり、計上にあたって、以下のような主要な仮定を用いております。 ・債務者の実態評価、経営改善計画等に基づく債務者区分の判定における貸出先の将来見込み ・過去の処分実績等に基づく不動産等担保の今後の処分可能見込額の見通し ・キャッシュ・フロー見積法における足元の実績等に基づく債権の今後の元本回収及び利息受取りの見通し・予想損失額の算定に際して、過去平均値に基づく損失率に加える必要な修正において考慮する、過去実績の趨勢等に基づく将来見込み等 当社の経営者は、債権の評価にあたり行っている見積りは合理的であり、貸倒引当金は十分に計上されていると判断しております。ただし、これらの評価には経営者としても管理不能な不確実性が含まれております。このため、予測不能な前提条件の変化等により債権の評価に関する見積りが変化する場合があり、この場合には、翌連結会計年度の連結財務諸表において認識する貸倒引当金及び貸倒引当金繰入額等の金額に重要な影響を与える可能性があります。 (自己資本比率等の状況)(参考)自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第20号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。なお、当社は、国際統一基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては基礎的内部格付手法を、オぺレーショナル・リスク相当額の算出においては標準的計測手法を、マーケット・リスク相当額の算出においては簡易的方式を採用しております。また、自己資本比率の補完的指標であるレバレッジ比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準の補完的指標として定めるレバレッジに係る健全性を判断するための基準(平成31年金融庁告示第12号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。 連結自己資本比率(国際統一基準) (単位:億円、%) 2025年3月31日2026年3月31日1 連結総自己資本比率(4/7)15.6714.942 連結Tier1比率(5/7)15.4014.473 連結普通株式等Tier1比率(6/7)15.3914.424 連結における総自己資本の額12,30713,4395 連結におけるTier1資本の額12,09413,0126 連結における普通株式等Tier1資本の額12,09312,9737 リスク・アセットの額78,53389,9088 連結総所要自己資本額(7×8%)6,2827,192 持株レバレッジ比率(国際統一基準) (単位:%) 2025年3月31日2026年3月31日持株レバレッジ比率5.685.88 (資産の査定)(参考)資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、株式会社横浜銀行、株式会社東日本銀行及び株式会社神奈川銀行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。1 破産更生債権及びこれらに準ずる債権破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。2 危険債権危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。3 要管理債権要管理債権とは、三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。4 正常債権正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。 株式会社横浜銀行(単体)の資産の査定の額 債権の区分2025年3月31日2026年3月31日金額(億円)金額(億円)破産更生債権及びこれらに準ずる債権493502危険債権1,0911,091要管理債権8286正常債権147,621154,559 (注)部分直接償却後の金額を記載しております。 株式会社東日本銀行(単体)の資産の査定の額 債権の区分2025年3月31日2026年3月31日金額(億円)金額(億円)破産更生債権及びこれらに準ずる債権108132危険債権342305要管理債権4445正常債権15,85115,860 (注)部分直接償却を実施しておりません。 株式会社神奈川銀行(単体)の資産の査定の額 債権の区分2025年3月31日2026年3月31日金額(億円)金額(億円)破産更生債権及びこれらに準ずる債権2936危険債権9586要管理債権129正常債権3,9614,255 (注)部分直接償却後の金額を記載しております。 (生産、受注及び販売の状況)銀行持株会社としての業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。
事業リスク
- 競合激化のリスク神奈川県・東京都という成長市場において、他の金融機関やFinTech企業が積極的に参入し、競争が激化する可能性があります。これにより、預貸金業務や各種金融サービスの収益性が低下し、グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。特にデジタル技術を活用した新たなサービス提供者との競争は、今後さらに激しくなると予想されます。
- 金利変動のリスク預貸金業務や市場業務をおこなう上で、日本銀行の政策を含む様々な要因による金利変動は大きなリスクです。金利が低下すれば預貸金収益が減少し、金利が上昇すれば保有する国債などに売却損や評価損が生じる可能性があります。このような金利の変動は、グループの収益に直接的な影響を与え、業績や財政状態を悪化させる可能性があります。
- 信用リスクの増大国内外の景気動向や金融経済環境の変化、貸出先の経営状況の悪化により、不良債権が増加する可能性があります。特に地域の中小企業や個人への貸出比率が高いため、地域経済の悪化や不動産価格の変動は、貸倒引当金の追加計上を必要とし、グループの業績や財政状態に大きな影響を与える可能性があります。また、特定の業種(不動産業)への貸出集中もリスク要因です。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避および発生した場合の適切な対応に努めてまいります。なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、別段の記載が無い限り、当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものであります。 <リスク管理態勢の概要>当社はグループ全体のリスクを統合的に管理し、グループ各社はリスクの統括部署およびリスクカテゴリーごとにリスク管理部署を設置し、リスクを管理しています。具体的には、グループ各社は、そのリスクプロファイルに応じた適切なリスク管理をおこなったうえで、リスクの状況について当社に報告し、当社は、その報告を受けてグループ各社に対し必要な指導をおこなうとともに、「ALM(Asset Liability Management)・リスク管理会議(役員などで構成する経営会議)」を設置して各種リスクおよび当社グループ全体のリスクについてモニタリングし、対応を協議・決定しています。 当社グループのリスク管理体制(有価証券報告書提出日現在) また当社グループでは、以下の基本方針のもとでリスク管理をおこなっています。・当社グループは、景気変動などの悪影響を最小限にとどめ、お客さまに信頼され、地域にとってなくてはならない金融グループとして安定・継続して金融サービスを提供していくため、適切なリスク管理をおこないます。・グループ全体のリスクを可能な限り統合的に識別、評価、モニタリング、コントロールすることにより経営の健全性を確保し、経営資源の適切な配分を通じてリスクに見合った安定収益の確保をはかります。・客観性を確保し、リスク間の相互作用を考慮するため、各種リスクを計量化し、統合的な管理に努めます。 (1) 中長期的な視点から事業に影響を及ぼす可能性のあるリスク(経営方針・経営戦略等との関連性のあるリスク) ① 他の金融機関・他の業態との競合について 当社グループは、神奈川県および東京都という成長性の高いマーケットのなかで確固たる営業基盤を築いておりますが、他の金融機関が当社グループの営業地盤において今後さらに積極的な営業展開を進めることや、デジタル技術の進展によって利便性の高いシステム基盤を持つFinTech企業等が新たに参入することにより競合が生じた場合には、当社グループの業務運営や業績、財政状態に大きな影響を与える可能性があります。 ② 業務範囲の拡大に伴うリスク 当社グループは、既存の事業およびサービスを拡大させる過程で、それらの事業およびサービスに影響を及ぼす、規制の不利な変更、競争激化または営業環境の悪化等、新たな、またはさらなるリスクにさらされる可能性があります。それらのリスクの一部は、当社グループが全く経験したことのない、または限られた経験しかない種類のリスクである可能性があります。当該リスクが当社グループの予想しない方法または程度で具体化した場合、当社グループの業務運営や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ ビジネス戦略が奏功しないリスク 当社グループの戦略的な取り組み・施策の実施は成功しない可能性があり、または成功したとしても、当該取り組み・施策の実施は、市場機会の発展が予想より遅い、当初想定されていたほど当該取り組みに将来性がない、または当該商品およびサービスの収益性が競争圧力によって損なわれる等の場合、期待された効果を発揮できず、当社グループの業務運営や業績、財政状態に大きな影響を与える可能性があります。 ④ 金利の変動に関するリスク 当社グループは、預貸金業務や市場業務をおこなっております。これらにかかる円金利については、景気、競合、様々な政府機関や規制当局の方針、特に日本銀行の政策といった、当社グループの支配の及ばない多くの要因により左右されます。金利が低下した場合、預貸金資金収益が減少する可能性があります。一方、金利が上昇した場合、当社グループの保有する国債等に売却損や評価損が生じる可能性があります。このような金利の変動により、当社グループの業務運営や業績、財政状態に大きな影響を与える可能性があります。 ⑤ 気候変動等に関するリスク脱炭素社会への移行、自然の損失にともなう事業の座礁資産化や、異常気象によって深刻化する自然災害による建物の毀損や業務中断が、当社グループの取引先の事業や財務状況、担保物件に影響を及ぼし、与信関係費用の増加を通じて当社グループの業績、財政状態に影響を与える可能性があります。また、自然災害の発生により当社グループの本支店が被災し損害が発生する可能性があります。当社グループが、気候変動や自然等に関するリスクへの取り組みや情報開示が不十分であった場合またはそのように見なされた場合などには、当社グループのレピュテーションの悪化により、業務運営や業績、財政状態に大きな影響を与える可能性があります。 ⑥ 企業買収・出資等に関するリスク当社グループでは、中長期的な企業価値の向上や経営課題の克服に向けて、企業買収や出資等をおこなっており、今後も同様の取り組みをおこなう可能性があります。しかしながら、事業環境や競争環境の変化、想定外の経営課題の顕在化等により、当該子会社・出資先の業績や、グループ内連携によるシナジー効果が当初の想定を下回る可能性があります。また、当該子会社・出資先の業績動向や将来見通しによっては、保有株式ならびに(該当する場合には)取得したのれんについて、減額処理をおこなう必要が生じる可能性があります。これらの要因により、当社グループの業務運営、業績および財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 短期的な視点から事業に影響を及ぼす可能性のあるリスク ① 信用リスクA. 不良債権の状況国内外の景気動向、不動産・株式市場を含む金融経済環境の変化および貸出先の経営状況等が変動した場合には、当社グループの業績、財政状態に影響を与える可能性があります。また、予想損失率を上回る貸倒れが発生した場合、または、当社グループの自己査定結果と関係当局の検査・考査における査定結果が異なり、追加的な引当てを実施する必要が生じる場合には、当社グループの業績、財政状態に大きな影響を与える可能性があります。こういった事態を未然に防止するため、当社グループでは、厳格な自己査定の実施にもとづく不良債権処理の徹底や、与信集中リスクの管理に努めています。B. 中小企業等に対する貸出金について 当社グループは地域の中小企業・個人向け貸出金の増強に継続して取り組んでいることから、中小企業・個人向け貸出の比率は高い水準となっております。中小企業・個人向け貸出については、中小企業の業績や担保不動産の価格、個人の家計の動向等が大きく変動した場合には、当社グループの業績、財政状態に影響を与える可能性があります。C. 特定の業種・取引先等への依存 当社グループの貸出ポートフォリオのなかで不動産業に対する貸出金残高が占める割合は、他の業種に比べて高くなっております。今後、不動産業の経営環境が悪化した場合は、当社グループの業績、財政状態に大きな影響を与える可能性があります。こういった事態を未然に防止するため、業種別で与信残高に一定の協議ポイントを設定することに加え、不動産向け融資については、定期的なモニタリングをおこなっております。D. 地域経済の動向 当社グループは首都圏を主要な営業地盤としていることから、地域経済が悪化した場合は、業容の拡大がはかれないほか、信用リスクが増加するなど、当社グループの業績、財政状態に影響を与える可能性があります。 ② 市場リスク当社グループは、預貸金業務に加え、市場業務として債券、投資信託、デリバティブ商品等の相場変動を伴う金融商品に対して投資活動をおこなっている他、政策保有株式を保有しております。金利、外国為替、債券および株式市場において想定を超える変動が生じた場合は、当社グループの業績、財政状態に影響を与える可能性があります。こういった事態を未然に防止するため、商品・リスク種類ごとのVaR(想定最大損失額)に基づく市場リスク量に対し、限度額や協議ポイントを設定し、適切な管理に努めています。なお、当社グループが保有する株式の状況については、本有価証券報告書の「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (5)株式の保有状況」をご参照ください。 ③ 流動性リスク 流動性リスクとは、運用と調達の期間のミスマッチや予期せぬ資金流出により、必要な資金確保が困難になる、または通常よりも高い金利での調達を余儀なくされるリスクです。当社グループの資金調達は、主に預金、債券発行および市場からの調達によりおこなっております。そのため、当社グループや金融業界一般に対して否定的な内容の報道がなされた場合や、外部環境の変化が起きた場合等、資金確保に困難が生じる、また資金調達コストが増加することで、当社グループの資金・資本調達や財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループでは、資金繰りの適切な管理のため、運用・調達のギャップなどにリスクリミットを設定し、定期的にモニタリングをおこなっています。 ④ 退職給付債務に関するリスク 年金資産の運用利回りが低下した場合や、割引率等予定給付債務計算の前提となる年金数理上の前提・仮定に変更があった場合などには、退職給付債務が増加することにより、将来期間において認識される費用および計上される債務が変動し、当社グループの財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑤ 自己資本比率規制に関するリスク 当社グループは、海外営業拠点を有しているため、連結自己資本比率を「銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第20号)」に定められた国際統一基準における所要水準以上に維持する必要があります。 今後、金融庁告示の改正等により、算出基準が変更され、これにより、資本金、利益剰余金、保有有価証券の評価差損等の増減、劣後債務の増減といった自己資本の額、およびリスク・アセットの額等が変動した場合には、当社グループの自己資本比率に影響を与える可能性があります。 また、当社グループの自己資本比率が、資本バッファーを含め要求される水準を下回った場合、金融庁から配当等社外流出の制限や業務の全部または一部の停止を含む様々な命令を受ける可能性があります。その場合、業務が制限されること等により、取引先に対して十分なサービスを提供することが困難となり、その結果、当社グループの業務運営や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループの経営の健全性を確保し、経営方針や経営計画を着実に実行していくことができるよう、当社グループ全体の自己資本水準の適切な管理に努めています。 ⑥ 流動性規制に関するリスク 当社グループの流動性カバレッジ比率や安定調達比率は最低水準を上回っておりますが、今後、算出基準等に何らかの変更があった場合、適格流動資産の額や資金流出額等の変動によって当社グループの流動性カバレッジ比率が低下したり、利用可能な安定調達額や所要安定調達額の変動によって安定調達比率が低下したりするなど、当社グループの業務運営や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループでは、規制遵守を確実にするため、流動性カバレッジ比率、および安定調達比率のガイドラインを設定し、常時ガイドラインを維持するように努めています。 ⑦ 繰延税金資産に関するリスク 当社グループは、繰延税金資産を現時点の会計基準にもとづき計上しております。今後、会計基準に何らかの変更があり、繰延税金資産の計上に何らかの制限が課された場合、あるいは繰延税金資産の一部または全部の回収ができないと判断され、当社グループの繰延税金資産が減額された場合には、当社グループの業務運営や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑧ 格付低下のリスク 外部格付機関による当社の格付が引き下げとなり、当社グループの資本・資金調達の取引条件の悪化、もしくは取引そのものが制限される場合には、当社グループの業務運営や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑨ 固定資産の減損に関するリスク 当社グループが保有する固定資産について、「固定資産の減損に係る会計基準」にもとづき会計処理をおこなっております。当社グループが保有する固定資産の使用目的の変更、収益性の低下および時価の下落などにより評価減が発生した場合には、当社グループの業績、財政状態に影響を与える可能性があります。 (3) 業務およびその他に関するリスク ① 情報漏洩リスク 当社グループは、お客さまに関するデータの漏洩、不正、悪用等がないよう最大限の努力を払っておりますが、万一そのようなことが起こった場合には、当社グループのレピュテーショナルリスクが顕在化する可能性があります。またお客さまの経済的・精神的損害に対する賠償など直接的な損害が発生した場合には、当社グループの業務運営や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループでは、情報管理に関する規程・体制等の整備、役職員に対する教育をおこなうことで、情報管理の厳正化に努めています。 ② コンプライアンスに係るリスク役職員が法令諸規則等を遵守しなかった場合や、不正行為等をおこなった場合には、行政処分や賠償など直接的な損害の発生に加え、お客さまからの信頼が失墜すること等により、当社グループの業務運営や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。こういった事態を未然に防止するため、当社グループでは、「倫理綱領」の改定、および「役職員の行動基準」を制定しています。「役職員の行動基準」では、全役職員が社会的規範をふまえた良識と責任を持って誠実に行動するために、業務中・プライベートを含めた禁止事項を定めました。こうした取り組みを通じ、全役職員に「インテグリティ・マインド」を浸透させ、健全な企業風土の醸成に努めています。 ③ 金融犯罪に係るリスクSNS型投資・ロマンス詐欺などの特殊詐欺やフィッシングなど、高度化する金融犯罪の発生により、被害に遭われたお客さまに対し多額の補償をおこなう場合や、未然防止の対策に多額の費用が必要となる場合に加え、お客さまからの信頼が失墜すること等により、当社グループの業務運営や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。こうした状況を踏まえ、当社グループでは、金融犯罪による被害発生を未然に防止するため、セキュリティの強化やモニタリングの高度化などの対策に取り組んでおります。 ④ 各種の規制および法制度等A. マネー・ローンダリング等対策不備および制裁違反リスク当社グループが、マネー・ローンダリング等に関する法令および規則や外為法令等を遵守できない場合、課徴金命令や業務改善命令等の行政処分を受けることが考えられます。また、これらにより当社グループのレピュテーショナルリスクが顕在化し、顧客やマーケット等の信頼を失った場合には、当社グループの業務運営や業績、財政状態に大きな影響を与える可能性があります。当社グループでは、公共性の高い金融機関として公平・公正な社会の維持に寄与するため、国内外の法令諸規則を遵守するための態勢整備をはかるとともに、継続的顧客管理や取引モニタリングを通じて、マネー・ローンダリング対策およびテロ資金供与対策および拡散金融防止、ならびに制裁違反リスクへの対策強化に取り組んでおります。B. テロ支援国家との取引に係るリスク本邦を含む各国当局は、経済制裁対象国や特定の団体・個人等との取引を制限しております。また、米国政府は、イラン制裁関連法制等により、米国以外の法人、個人に対しても、イラン等の指定団体や指定金融機関との取引等を規制しております。そのため、当社グループがおこなった事業が法規制に抵触し、関連当局より行政処分等を受けた場合には、当社グループの業務運営や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループでは、これらの規制を遵守するための態勢を整備しております。C. 新たな法令の実施、既存法令の変更のリスク 当社グループ、その事業および役職員には、その事業活動に適用される一般的な法律、規制および会計規則が適用されます。また、一般的にバーゼルⅢとして知られる国際的な規制の枠組みのみならず、自己資本比率規制を含む日本の銀行法等、金融機関に適用される様々な法律、規制、慣例および政策も適用されます。当社グループ、その事業および従業員に適用される法令が、当社グループが意図する事業活動を制限されるような方法等によって、新たに実施されもしくは変更された場合、当社グループの業務運営や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑤ 重要な訴訟事件等の発生に伴うリスク 当社グループが、業務遂行の過程で損害賠償請求訴訟等を提起されたり、損害に対する補償が必要となった場合には、当社グループの業務運営や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑥ 人財確保に係るリスク 当社グループは、日頃より有能な人財の確保や育成等に努めておりますが、十分な人財を確保・育成ができず競争力や効率性が低下した場合には、当社グループの業務運営や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑦ システムに係るリスク当社グループは、預金、為替、融資などの業務をおこなう勘定系システムをはじめ、様々なコンピュータシステムを使用しております。これらのシステムにおいて過失、事故、サイバー攻撃、システムの新規開発・更新等により重大な障害が発生した場合、当社グループの業務運営や業績、財政状態に大きな影響を与える可能性があります。当社グループは、保有する情報とコンピュータシステムを適切に保護するため、「セキュリティポリシー」「セキュリティスタンダード」「システムリスク管理規程」を定め、システムリスクに対する体制を整備しています。オンラインシステムに関しては、万一、システム障害が発生した場合に備えて、コンピュータ機器・回線の二重化や危機管理に対する訓練を実施し、早期回復をおこなえるよう努めるとともに、大規模地震などの災害に備え、オンラインシステムのバックアップセンターを設置しています。また、当社グループは「サイバーセキュリティ経営宣言」「セキュリティリスク管理規程」を定め、日々高度化するサイバー攻撃の脅威に経営主導で対応しています。具体的には、最新のサイバー攻撃対策サービス・製品の導入・運用や、当社グループ内に設置した「FG-CSIRT(Computer Security Incident Response Team)」「FG-SOC(Security Operations Center)」にて日々のサイバー脅威情報の収集・発信、サイバー攻撃検知時の調査・対応をおこなっています。サプライチェーンについても、契約先・委託先に対してセキュリティ態勢評価を実施し、基準に満たない場合は改善の要請や委託先の変更等を実施することで、当社グループ全体のセキュリティレベル向上に努めています。 ⑧ サードパーティに関するリスク当社グループでは、外部の企業等に事務のほかシステムの開発・運用等の一部を委託しており、委託先の内部不正、委託先へのサイバー攻撃などによって委託業務が中断またはお客さまに関するデータが漏洩した場合、お客さまへの損害賠償などに加え、お客さまからの信用が失墜すること等により、当社グループの業務運営や業績、財政状態に影響を与える可能性があります。こういった事態を未然に防止するため、当社グループでは、サードパーティリスク管理基本規程等に則り、外部委託 先や提携先、電子決済等代行業者等のサードパーティにおけるリスク管理態勢を契約締結時および契約期間中に定期的に確認しています。また、サードパーティからサイバーインシデント等の発生報告を受けた際は、当社グループやお客さまへの影響を把握・分析し、影響が懸念される場合には迅速に対応をおこないます。 ⑨ レピュテーショナルリスク当社グループや金融業界一般に対して否定的な内容の報道がなされた場合、それが事実であるか否かにかかわらず、当社グループの業務運営や業績、財政状態ならびに、当社の株価に影響を与える可能性があります。 ⑩ 外部的事象に起因するリスク 当社グループの本店、支店、コンピュータネットワーク接続基地およびその他の施設は、当社グループの支配の及ばない、テロ行為、その他の政治的・社会的紛争、感染症および外部的事象に起因するその他の障害のみならず、地震や気候変動にともなう台風、洪水等の自然災害により損害を被るリスクがあります。金融市場をはじめとした日本経済の重要な機能が集中する首都圏において上記の事態が発生した場合には、株価・国債価格が下落し、取引先の倒産や延滞が増加する等、首都圏(日本)経済に大打撃を及ぼす可能性があり、またバックアップセンターの設置等、当社グループが策定する危機管理計画の実施を含む当社グループの営業再開努力が、これらの事象に起因する業務上の重大な障害を予防するのに有効でない場合、当社グループの業務運営や業績、財政状態に大きな影響を与える可能性があります。 (4) トップリスク当社グループの経営に重要な影響を及ぼす可能性があるリスクイベント(リスク事象)について、その影響度と蓋然性にもとづきリスクイベントの重要度を判定し、最も注意すべきと認識したリスクイベントを「トップリスク」として取締役会で選定しております。「トップリスク」については、KRI(Key Risk Indicator)を設定し、モニタリングを継続的におこなうことにより予兆の把握に努め、リスクが顕在化した場合には、機動的に対応できるよう態勢を整備しております。2026年3月開催の取締役会にて選定した「トップリスク」は次の通りであります。 ・外部環境要因による企業の業況悪化・サイバー攻撃による大規模な損害・システム障害による大規模な損害・大規模な自然災害の発生(注)上記は認識しているリスクの一部であり、上記以外のリスクによっても経営上、特に重大な悪影響が生ずる可能性があります。