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NKKスイッチズ(6943)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

電気機器 電機・精密

事業の概要

  • 産業用スイッチ製造販売
    NKKスイッチズグループは、日本、欧米、アジアに拠点を持ち、主に産業機械や設備に使われるスイッチの製造と販売を行っています。これらのスイッチは、耐久性や信頼性が求められる業務用機器に組み込まれ、安定した操作を支える重要な部品です。グループ全体で製品の企画から製造、販売までを一貫して手掛けることで、顧客の多様なニーズに対応しています。
  • グローバルな事業展開
    同社グループは、日本国内だけでなく、北米、欧州、中東、アフリカ、香港、中国といった世界各地に販売拠点を設けています。これにより、各地域の市場特性に合わせた製品供給やサービス提供が可能となり、特定の地域に依存しない安定した収益基盤を構築しています。海外での売上比率が6割を超えるなど、国際的な事業展開が特徴です。
  • 製造と販売の連携
    日本では当社が産業用スイッチを製造・販売し、子会社が組立加工を担っています。アジア地域でもフィリピンや中国の子会社が組立加工を行い、当社へ製品を供給しています。このように、製造拠点と販売拠点が密接に連携することで、効率的なサプライチェーンを構築し、高品質な製品を世界中の顧客に届けるビジネスモデルを展開しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 日本事業
    日本のセグメントでは、主に産業用スイッチの製造と販売を手掛けています。子会社であるNKKスイッチズパイオニクス株式会社が製品の組立加工を担当し、当社へ供給しています。最新年度の売上高は約29.6億円ですが、営業利益は約-7.2億円と赤字を計上しており、国内市場における収益性改善が課題となっている可能性があります。
  • 欧米事業
    欧米セグメントは、北米とEMEA(欧州、中東、アフリカ)地域での当社製品の販売を担っています。NKK Switches of America, Inc.とNKK Switches Europe GmbHがそれぞれの地域で販売活動を展開しています。最新年度の売上高は約36.9億円と最も規模が大きいですが、営業利益は約-0.3億円とわずかな赤字であり、市場での競争が激しい状況がうかがえます。
  • アジア事業
    アジアセグメントは、香港・アジア、中国、フィリピンを拠点としています。NKK Switches Hong Kong Co., Ltd.や恩楷楷(上海)開関有限公司が販売を、NKK Switches Mactan, Inc.や恩楷楷開関(東莞)有限公司が組立加工を担当しています。最新年度の売上高は約9.1億円と他地域より小さいものの、営業利益は約0.6億円と唯一黒字を計上しており、成長が期待される地域と言えます。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
JAPAN 地域 30 -7 -24.4%
EuropeAndAmerica 地域 37 -0 -0.9%
ASIA 地域 9 1 7.2%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|806 文字
3【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(NKKスイッチズ株式会社)及び子会社10社で構成され、産業用スイッチの製造、販売を主たる業務としております。当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業にかかる位置づけは次のとおりであります。なお、次の3区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)日本・・・当社は産業用スイッチを製造、販売しております。NKKスイッチズパイオニクス株式会社は、日本において当社製品の組立加工をし、当社へ販売しております。(2)欧米・・・子会社NKK Switches of America, Inc.は北米において当社製品を販売しております。子会社NKK Switches Europe GmbHはEMEA(欧州、中東、アフリカ)において当社製品を販売しております。(3)アジア・・子会社NKK Switches Hong Kong Co., Ltd.は香港・アジアにおいて当社製品を販売しております。子会社恩楷楷(上海)開関有限公司は中国において当社製品を販売しております。子会社NKK Switches Mactan, Inc.はフィリピンにおいて当社製品の組立加工をし、当社へ販売しております。子会社恩楷楷開関(東莞)有限公司は中国において当社製品の組立加工をし、当社へ販売しております。  事業の系統図は次のとおりです。  連結子会社は次のとおりです。 NKKスイッチズパイオニクス株式会社 NKK Switches of America, Inc.NKK Switches Europe GmbH NKK Switches Hong Kong Co., Ltd. 恩楷楷(上海)開関有限公司 NKK Switches Mactan,Inc.恩楷楷開関(東莞)有限公司

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
市場ニーズを先取りし独創的で高付加価値製品をタイムリーに市場へ投入する研究開発力。
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:国際情勢および地政学的リスク / 為替相場の変動による影響 / 自然災害によるリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

NKKスイッチズは特定の強力なブランド、特許ポートフォリオ、または規制ライセンスによる明確な無形資産の優位性を示唆する情報は現時点では確認できません。事業内容から、汎用的な電子部品の製造・販売が中心と考えられます。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

産業機器や制御システムに使用されるスイッチは、一度組み込まれると、仕様変更や互換性の問題から顧客が容易に他社製品へ切り替えることが難しい場合があります。しかし、NKKスイッチズの製品ラインナップ全体で見た場合、スイッチング・コストが極めて高いと断定できるほどの独自性やカスタマイズ性は限定的と考えられます。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

NKKスイッチズの事業モデルは、ユーザー数の増加によって製品やサービスの価値が指数関数的に高まるネットワーク効果を生み出す性質のものではありません。個々の顧客との取引が中心であり、プラットフォーム型ビジネスとは異なります。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

大量生産による規模の経済や、独自の製造プロセスによる顕著なコスト優位性を示す具体的な情報は乏しいです。一般的な電子部品メーカーとして、効率的な生産体制は維持していると考えられますが、競合他社と比較して構造的に安価に提供できるほどの優位性は確認できません。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

スイッチングデバイス市場において、NKKスイッチズは一定のシェアを持つと推測されます。業界全体が成熟しており、多数のプレイヤーが存在する中で、特定のニッチ市場や主要顧客との関係性において、効率的な規模を活かした事業運営を行っている可能性があります。しかし、圧倒的な寡占状態とは言えません。

  • グローバルな販売網
    NKKスイッチズグループは、日本、北米、欧州、アジアといった主要市場に販売拠点を持ち、世界中に製品を供給できる強みがあります。これにより、特定の地域経済の変動リスクを分散し、多様な顧客層からの需要を取り込むことが可能です。広範なネットワークは、市場の変化に迅速に対応し、安定的な事業運営を支える基盤となります。
  • 垂直統合型生産体制
    日本やアジアの子会社が製品の組立加工を担い、当社が製造・販売を行うことで、グループ内で一貫した生産体制を構築しています。これにより、品質管理を徹底し、顧客の要求に応じた製品を安定的に供給できる点が強みです。また、サプライチェーン全体をコントロールしやすくなるため、コスト効率の改善にも繋がる可能性があります。
  • 産業用スイッチの専門性
    同社グループは、産業用スイッチの製造・販売を主たる業務としており、この分野における専門知識と技術を蓄積しています。産業用スイッチは高い信頼性や耐久性が求められるため、長年の経験と実績に基づく製品開発力は、競合他社に対する優位性となり得ます。特定のニッチ市場で強固な地位を築いている可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、経営理念である「Great Small Company」をグループ一体となって追求し、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーになるべく邁進してまいります。 (2)経営戦略等当社グループは、2030年のありたい姿としてグループビジョン「私たちが笑顔となり、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーとなります。」を制定しております。お客様を笑顔にするためには、当社グループで働く「私たち」が主役になり、「私たち」が笑顔にならないといけない。その上で、私たちはお客様のパートナーとなるべく常にお客様へ目線を置き、困りごとの解決を積み重ねることにより、当社グループのビジネスモデルの主軸を「もの」から「こと」へ移してまいります。さらに私たちは、単なる仕事相手という「パートナー」ではなく、お客様と心が通じ合う「真のパートナー」を目指してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループでは、資本コストと株価を意識した経営の実現に向けて、現状の収益力の強化(営業利益)に加え、積極的な投資や資本コストの観点を中心に新たに指標を定めるよう検討を深め、更なる企業価値の向上に努めてまいります。 (4)経営環境各国での物価上昇の継続に加え、米国における関税をはじめとする通商政策が世界経済に与える影響、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化等の地政学リスク、中国の景気低迷の長期化懸念など、世界経済の不確実性が高まると見込んでおります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループは、2030年のありたい姿として制定したグループビジョン「私たちが笑顔となり、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーとなります。」を実現するため、行動理念「信頼し、信頼される良い会社」を目指す中、2024年度までの3ヵ年の中期経営計画Ⅰでは「信頼」と「納期」を重点テーマとして土台構築を行ってまいりました。2025年度から始まる3ヵ年の中期経営計画Ⅱでは、信頼と納期に対する取り組みを継続しつつ、次のステップとして「顧客価値の向上」を目指し、「特定市場の深耕」と「生販一体の供給基盤構築」を重点テーマとし、グループの総力を結集してこれらに関する戦略を重点的に実行してまいります。優先的に対処すべき事業上及び財務上の主な課題は以下のとおりです。① 特定市場の深耕当社グループでは、放送・音響機器市場や特車市場などを「G特定市場プラス」と定め、ここを成長分野として顧客価値向上のための様々な取り組みを行ってまいりました。さらに今後、新たな特定市場を開拓するための施策として、お客様との直接的な関係を構築してそのニーズを掴み、設計技術・生産技術・部品技術のエンジニアが有機的に連動する体制を作り、ニーズをタイムリーに具現化してまいります。また、必要に応じて社外パートナーとの技術協業を行い、当社ならではの顧客価値の高いソリューションの提供を目指してまいります。② 生販一体の供給基盤構築中期経営計画Ⅱで目指す「顧客価値の向上」を実現するためには、商品をタイムリーにお客様に供給する必要があります。そのために、生産と販売が一体となって最適なPSI(Production, Sales and Inventory)手法の導入を進めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、経営理念である「Great Small Company」をグループ一体となって追求し、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーになるべく邁進してまいります。 (2)経営戦略等当社グループは、2030年のありたい姿としてグループビジョン「私たちが笑顔となり、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーとなります。」を制定しております。お客様を笑顔にするためには、当社グループで働く「私たち」が主役になり、「私たち」が笑顔にならないといけない。その上で、私たちはお客様のパートナーとなるべく常にお客様へ目線を置き、困りごとの解決を積み重ねることにより、当社グループのビジネスモデルの主軸を「もの」から「こと」へ移してまいります。さらに私たちは、単なる仕事相手という「パートナー」ではなく、お客様と心が通じ合う「真のパートナー」を目指してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループでは、資本コストと株価を意識した経営の実現に向けて、現状の収益力の強化(営業利益)に加え、積極的な投資や資本コストの観点を中心に新たに指標を定めるよう検討を深め、更なる企業価値の向上に努めてまいります。 (4)経営環境各国での物価上昇の継続に加え、米国における関税をはじめとする通商政策が世界経済に与える影響、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化等の地政学リスク、中国の景気低迷の長期化懸念など、世界経済の不確実性が高まると見込んでおります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループは、2030年のありたい姿として制定したグループビジョン「私たちが笑顔となり、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーとなります。」を実現するため、行動理念「信頼し、信頼される良い会社」を目指す中、2024年度までの3ヵ年の中期経営計画Ⅰでは「信頼」と「納期」を重点テーマとして土台構築を行ってまいりました。2025年度から始まる3ヵ年の中期経営計画Ⅱでは、信頼と納期に対する取り組みを継続しつつ、次のステップとして「顧客価値の向上」を目指し、「特定市場の深耕」と「生販一体の供給基盤構築」を重点テーマとし、グループの総力を結集してこれらに関する戦略を重点的に実行してまいります。優先的に対処すべき事業上及び財務上の主な課題は以下のとおりです。① 特定市場の深耕当社グループでは、放送・音響機器市場や特車市場などを「G特定市場プラス」と定め、ここを成長分野として顧客価値向上のための様々な取り組みを行ってまいりました。さらに今後、新たな特定市場を開拓するための施策として、お客様との直接的な関係を構築してそのニーズを掴み、設計技術・生産技術・部品技術のエンジニアが有機的に連動する体制を作り、ニーズをタイムリーに具現化してまいります。また、必要に応じて社外パートナーとの技術協業を行い、当社ならではの顧客価値の高いソリューションの提供を目指してまいります。② 生販一体の供給基盤構築中期経営計画Ⅱで目指す「顧客価値の向上」を実現するためには、商品をタイムリーにお客様に供給する必要があります。そのために、生産と販売が一体となって最適なPSI(Production, Sales and Inventory)手法の導入を進めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当社グループを取り巻く世界の経済環境は、インフレ抑制を目的とした金融引き締め政策の継続により、米国では個人消費が底堅く推移したものの、中国や欧州の景気低迷の長期化、地政学リスクの高まり、為替相場の急激な変動に加え、米国による保護主義的な通商政策等により景気減速懸念が拡大し、先行き不透明な状況が続いております。日本経済におきましては、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大等はあるものの、不安定な国際情勢に加え、原材料・エネルギー価格、人件費や輸送費等の高騰や物価上昇の影響継続など、先行きに対する不透明感が更に強まっております。また、当社グループが属する電子部品市場では、数年前の半導体不足や原材料不足からくる過剰な先行受注により、市場在庫が積まれている状況にあり、在庫調整局面が依然として続いております。このような環境の中、当社グループは、2030年のありたい姿として制定したグループビジョン「私たちが笑顔となり、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーとなります。」を実現するため、2022年度から3ヵ年の中期経営計画に取り組んでおり、持続的な成長に向けて積極的な投資を行ってまいりました。また、中期経営計画では、行動理念として制定した「信頼し、信頼される良い会社」を目指す中で、「信頼」と「納期」を重点テーマとし、グループの総力を結集してこれらに関する戦略を積極的に展開してまいりましたが、在庫調整局面が継続している影響等により厳しい状況で推移いたしました。この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a. 財政状態(資産)当連結会計年度末における資産合計は14,974百万円となり、前連結会計年度末に比べ560百万円減少いたしました。これは主にソフトウエア仮勘定が257百万円増加した一方、商品及び製品が224百万円、現金及び預金が151百万円、売掛金が149百万円減少したことによるものであります。(負債)当連結会計年度末における負債合計は2,272百万円となり、前連結会計年度末に比べ8百万円増加いたしました。これは主に買掛金が185百万円増加した一方、未払金が89百万円、未払費用が62百万円減少したことによるものであります。(純資産)当連結会計年度末における純資産合計は12,702百万円となり、前連結会計年度末に比べ569百万円減少いたしました。これは主に利益剰余金が486百万円、為替換算調整勘定が60百万円減少したことによるものであります。 b. 経営成績当連結会計年度の売上高は7,564百万円(前年同期比19.9%減)、営業損失は452百万円(前年同期は369百万円の営業利益)、経常損失は394百万円(前年同期は459百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する当期純損失は404百万円(前年同期は389百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。なお、当連結会計年度の平均為替レートは、1米ドル152.45円(前年同期比5.5%の円安)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。(日本)日本経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大等により、景気は緩やかに持ち直しの動きがみられるものの、不安定な国際情勢、中国の景気低迷の長期化、原材料・エネルギー価格、人件費や輸送費等の高騰や物価上昇の影響など、依然として先行き不透明な状況が続いております。また、当社グループが属する電子部品市場では、数年前の半導体不足や原材料不足からくる過剰な先行受注により、市場在庫が積まれている状況にあり、在庫調整局面が依然として続いております。こうした中、当社グループの販売強化項目である「特定市場」や「ソリューションビジネスの確立」に取り組むなど積極的な施策を展開してまいりました。この結果、当連結会計年度の外部顧客向売上高は前年同期比20.5%減、グループ間の取引を含んだ売上高は5,980百万円(前年同期比21.3%減)となりました。 (欧米)インフレ抑制を目的とした金融引き締め政策の継続により、米国では個人消費が底堅く推移したものの、ドイツの景気低迷の長期化や、米国新政権が打ち出した大規模な関税政策の影響など、先行き不透明な状況となっております。また、欧米市場につきましても電子部品市場では、数年前の半導体不足や原材料不足からくる市場在庫が積まれたことによる在庫調整に加え、根強い物価高や高金利の維持による財務リスク回避のため在庫調整局面にあります。こうした中、当社グループ販売強化項目の一つであるカタログディストリビューターを中心とする「ネットセールス」や「特定市場」に取り組むなど積極的な施策を展開してまいりました。この結果、当連結会計年度の外部顧客向売上高は現地通貨ベースで前年同期比26.2%減、為替の影響も含め3,690百万円(前年同期比22.1%減)となりました。(アジア)中国では、長引く不動産市場の停滞に加え国内需要が低迷しており、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。また、アジア市場につきましても電子部品市場では、数年前の半導体不足や原材料不足からくる市場在庫が積まれたことによる在庫調整局面であることに加え、主力である韓国における輸出産業の鈍化が重しとなるなど、伸び悩んでいる状況にあります。こうした中、当社グループ販売強化項目の一つである「特定市場」に取り組むなど積極的な施策を展開してまいりました。この結果、当連結会計年度の外部顧客向売上高は現地通貨ベースで前年同期比12.0%減、グループ間の取引を含んだ売上高は為替の影響を含め4,049百万円(前年同期比19.7%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ151百万円減少し、4,688百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は651百万円(前年同期比53.2%増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失304百万円があったものの、減価償却費532百万円、棚卸資産の減少257百万円、仕入債務の増加196百万円があったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は642百万円(前年同期比39.2%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出432百万円、無形固定資産の取得による支出277百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は145百万円(前年同期比1.4%増)となりました。これは主に、配当金の支払額82百万円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績a. 生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)前年同期比(%)日   本1,995,53991.8欧   米--ア ジ ア4,684,95175.3合   計6,680,49079.6 (注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b. 受注実績当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)日  本3,823,831124.41,728,436116.5欧  米2,922,60584.81,170,19161.6ア ジ ア933,297124.3319,578112.7合  計7,679,734105.63,218,20687.7 c. 販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)前年同期比(%)日   本2,959,73379.5欧   米3,690,41377.9ア ジ ア914,28893.2合   計7,564,43580.1 (注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。    2 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)千代田電子機器㈱1,362,66214.41,032,91713.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容a. 財政状態の状況当社グループの当連結会計年度における財政状態の状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 b. 経営成績等の分析当社グループの当連結会計年度の経営成績等は以下のとおりであります。(売上高)当連結会計年度の売上高は7,564百万円(前年同期比19.9%減)となりました。セグメントごとの売上高の状況及び分析は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載のとおりであります。(売上総利益)当連結会計年度の売上総利益は3,002百万円(前年同期比21.6%減)となりました。また、売上総利益率はコスト削減の取組みを実施しているものの、原材料価格、人件費、輸送費等の高騰の影響を受けたことなどにより、前連結会計年度より0.9ポイント減少し39.7%となりました。(営業利益)当連結会計年度の営業損失は452百万円(前年同期は369百万円の営業利益)となりました。これは、売上減少に伴う粗利額の減少に加え、エネルギー価格、人件費、輸送費等の高騰や持続的な成長に向けて積極的な投資を行っていることで、販売費及び一般管理費が増加したことなどによるものであります。(経常利益)当連結会計年度の営業外収益は持分法による投資利益の減少等により91百万円(前年同期比16.2%減)となりました。営業外費用は為替差損の増加等により34百万円(同67.5%増)となりました。以上の結果、当連結会計年度の経常損失は394百万円(前年同期は459百万円の経常利益)となりました。(親会社株主に帰属する当期純利益)当連結会計年度の特別利益は投資有価証券売却益の計上等により90百万円(前年同期比55.3%減)、特別損失は0百万円(前年同期比99.9%減)、法人税、住民税及び事業税は43百万円(前年同期比71.8%減)、法人税等調整額は56百万円(前年同期比145.1%増)となりました。以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は404百万円(前年同期は389百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a. キャッシュ・フローの状況当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b. 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期資金につきましては、営業活動により得られたキャッシュ・フロー及び自己資金を基本としており、設備投資や長期運転資金につきましては自己資金を基本としております。なお、当連結会計年度末における借入金残高はございません。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は4,688百万円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成において採用する重要な会計方針及び見積りの方法につきましては、「第5経理の状況 1連結財務諸表 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④ 経営方針・経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、グループビジョン「私たちが笑顔となり、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーとなります。」を実現するため、2022年度から3ヵ年の中期経営計画に取り組んでおり、2025年3月期の目標値として、売上高8,500百万円、営業利益は黒字を確保することを目標に活動してまいりました。日本、欧米、アジアの各市場において電子部品需給が在庫調整局面に入っており需要が減少していることや、持続的な成長に向けての積極的な投資を行っていることなどにより、当連結会計年度の売上高は7,564百万円(計画比89.0%)、営業損失は452百万円(計画は営業利益0百万円)となりました。当社グループは、2030年のありたい姿として制定したグループビジョン「私たちが笑顔となり、お客様の困りごとを顧客目線で解決する真のパートナーとなります。」を実現するため、行動理念「信頼し、信頼される良い会社」を目指す中、2024年度までの3ヵ年の中期経営計画Ⅰでは「信頼」と「納期」を重点テーマとして土台構築を行ってまいりました。2025年度から始まる3ヵ年の中期経営計画Ⅱでは、信頼と納期に対する取り組みを継続しつつ、次のステップとして「顧客価値の向上」を目指し、「特定市場の深耕」と「生販一体の供給基盤構築」を重点テーマとし、グループの総力を結集してこれらに関する戦略を重点的に実行してまいります。2026年3月期につきましては、売上高8,300百万円、営業利益は黒字を確保することを目指して活動してまいります。

事業リスク

  • 国際情勢・地政学的リスク
    NKKスイッチズグループは海外売上・生産比率が6割を超えており、世界各地の政治・経済情勢に大きく影響されます。米国による保護主義的な通商政策や貿易摩擦、地域紛争などの地政学的問題が発生した場合、関税引き上げやサプライチェーンの混乱により、経営成績や財政状態が悪化する可能性があります。
  • 為替変動リスク
    グローバルに事業を展開しているため、外国通貨建ての取引が多く、為替相場の変動が経営に影響を与えます。円高に振れた場合、海外売上が円換算で目減りしたり、競争力が低下する可能性があります。また、海外子会社の財務諸表を円換算する際にも、為替変動が連結財務諸表の数値に影響を及ぼすリスクがあります。
  • 自然災害・部品調達リスク
    近年激甚化する自然災害(台風、洪水、地震など)により、事業所の機能停止や設備の損壊、サプライチェーンの寸断が発生する可能性があります。また、多くの部品を外部から調達しているため、仕入先の納入遅延や経営悪化、原材料費・物流費の高騰などが生じた場合、生産活動に支障をきたし、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,668 文字
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月26日)現在において当社グループが判断したものであります。① 国際情勢および地政学的リスクについて当社グループは、グローバルに事業を展開しており、海外売上比率および海外生産比率はともに6割を超えております。そのため、米国による保護主義的な通商政策による貿易摩擦や関税の引き上げ、または地域紛争等の地政学的問題が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。② 為替相場の変動による影響について外国通貨で取引されている製品の価格は、為替相場の変動による影響を受けるため、当社グループの経営成績、財政状態及び競争力に影響を及ぼす可能性があります。また、海外の現地通貨建ての財務諸表は連結財務諸表を作成する際に円換算されるため、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。③ 自然災害によるリスクについて近年、世界で異常気象や地震などが引き起こす自然災害が激甚化してきており、その頻発化、被害の甚大化は過去の事象から想定できるものではなく、その対策が大きな社会課題となっております。当社グループは、ハザードマップ等から製品・部品在庫や生産に係わる自動機をより安全な場所へ移動するなりの対応はしておりますが、想定を超えた台風、洪水、地震、津波等の自然災害が発生した場合、事業所の機能停止、設備の損壊、電力・水・ガス等の供給停止、通信手段の停止、仕入先からの部品供給の遅れ、サプライチェーンへの被害等により、事業活動が中断し、当社グループの業績等に悪影響を及ぼす可能性があります。④ 部品調達について当社グループは、部品・材料の安定的な調達を実現できるよう努めておりますが、生産活動に必要な部品・材料の多くをグループ外の仕入先から調達している関係から、仕入先の納入遅延、製品の欠陥、製品の統廃合、経営状態の悪化、コンプライアンス違反、環境規制などにより、部品・材料の調達が困難になる可能性があります。また原材料費・物流費・人件費等の上昇に伴い、当社グループが調達している部品・材料も高騰しております。今後、これらの事態が長期化した場合、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。⑤ コンプライアンス違反について当社グループは、国内外の関連法令・規制等のコンプライアンスを遵守するため以前よりコンプライアンス教育等を強化しておりますが、近年、会社を取り巻く環境は激変し、ある事象をきっかけに長年蓄積してきた信頼が大きく崩れ会社存亡の危機に立たされる可能性が高まっているため、取締役会直下に取締役会より委嘱を受けたガバナンス委員会を新設し、ガバナンス体制の強化とあわせて当社グループ全体のコンプライアンス遵守状況も監視・監督しております。しかしながら、万一これらの関連法令・規制等に抵触する事態が発生した場合、多額の損害賠償等を請求されたり、当社グループの社会的な信用が低下する可能性があります。⑥ 情報セキュリティについて当社グループは、システム障害やサイバー攻撃やウィルス感染等による情報漏洩や事業停止、また内部からの情報漏洩等を重要なリスクと認識しております。そのため、「情報セキュリティポリシー:セキュリティ基本方針」を定め、外部からの不正侵入防止やデータの暗号化等のセキュリティ対策を実施すると共に、従業員への情報セキュリティに対する教育や啓蒙活動を強化しております。しかしながら、システム障害やサイバー攻撃やウィルス感染等による情報漏洩や事業停止、また内部からの情報漏洩等が発生した場合、当社グループの業務運営及び業績、財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

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