6904

原田工業(6904)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

電気機器 電機・精密

事業の概要

  • 自動車関連機器事業
    原田工業グループは、主に自動車用のアンテナ製品(ポールタイプ、シャークフィンタイプなど)や関連機器(中継ケーブル、アンプ類、アクチュエーター、ETC用アンテナなど)の製造・販売を主力事業としています。これらの製品は自動車の快適性や安全性に不可欠な部品であり、自動車産業の動向に収益が大きく左右されるビジネスモデルです。
  • グローバルな事業展開
    日本国内だけでなく、中国、フィリピン、ベトナム、メキシコ、米国、英国など世界各地に製造・販売拠点を持ち、北米、欧州、アジアといった広範な地域に製品を供給しています。これにより、特定の地域に依存せず、世界中の自動車メーカーに製品を提供することで収益を上げています。
  • グループ連携による効率化
    当社(原田工業株式会社)が日本での販売を担い、アジア、北中米、欧州の子会社がそれぞれの地域での販売や製造・販売を担う体制です。グループ内で部品の取引も行われており、効率的なサプライチェーンを構築することで、グローバルな事業展開を支えています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 日本事業
    日本国内での自動車関連機器の販売を担っており、売上高は181.58億円、営業利益は13.44億円と、グループ内で最も高い売上と利益を上げています。主に原田工業株式会社(当社)がこの事業を運営しており、国内市場における基盤を形成しています。
  • アジア事業
    中国、フィリピン、ベトナムなどに製造・販売拠点を持ち、アジア地域での自動車関連機器の販売・製造を行っています。売上高は72.53億円、営業利益は3.82億円であり、成長著しいアジア市場での事業拡大を目指しています。
  • 北中米事業
    米国やメキシコに拠点を持ち、北米および中米地域での自動車関連機器の販売・製造を担っています。売上高は145.51億円、営業利益は3.05億円と、日本事業に次ぐ規模の売上を上げており、主要な自動車市場の一つとして重要な位置を占めています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Japan 地域 182 13 7.4%
Asia 地域 73 4 5.3%
NorthAndCentralAmericas 地域 146 3 2.1%
Europe 地域 49 -1 -3.0%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|846 文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社、子会社12社、関連会社1社及びその他の関係会社1社)においては、自動車関連機器(自動車ラジオ用アンテナ等(形状としては、ポールタイプ、シャークフィンタイプ等))に関係する事業を営んでおります。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。区分事業内容会社名日本販売自動車関連機器原田工業株式会社(当社)アジア販売自動車関連機器HARADA Asia-Pacific Ltd.上海原田新汽車天線有限公司製造・販売自動車関連機器大連原田工業有限公司HARADA INDUSTRIES VIETNAM LIMITEDHARADA AUTOMOTIVE ANTENNA (PHILIPPINES), INC.-グループ向け投融資GIS JEVDAX PTE LTD.台湾原田投資股份有限公司北中米販売自動車関連機器HARADA INDUSTRY OF AMERICA, INC.製造・販売自動車関連機器HARADA INDUSTRIES (MEXICO), S.A. DE C.V.欧州販売自動車関連機器HARADA INDUSTRIES (EUROPE) LIMITED 上記区分事業は、「第5経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (注)1.事業内容の主要な製品は以下のとおりであります。事業名主要製品自動車関連機器自動車ラジオ用アンテナ、中継ケーブル、自動車TV用アンテナ、自動車アンテナ用アンプ類、アクチュエーター、ETC用アンテナ等2.その他の関係会社である株式会社エスジェーエスは資産管理等を行っておりますが、当社グループとの事業上の関係は希薄であるため、事業系統図への記載を省略しております。 事業系統図 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりとなります。 なお、当社と子会社及び子会社間で一部の部品等の取引を行っております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
世界各国で競合他社と価格競争があり、コスト低減に努めているため
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
自動車アンテナ分野におけるADAS関連製品や5Gアンテナ等の開発技術
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:特定の製品・業界への依存 / 海外事業展開に伴う経済・政治・社会的状況の変化 / 為替レートの変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

原田工業は特定の強力なブランド、特許ポートフォリオ、または規制ライセンスによって裏付けられた無形資産に関する情報は公開されていません。事業内容から、これらが主要な競争優位性となっている可能性は低いと考えられます。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

原田工業の製品(例:コネクタ、スイッチ)は、自動車や産業機器などの分野で使用されています。これらの分野では、部品サプライヤーの変更には一定の評価・認証プロセスが必要であり、軽微なスイッチングコストが存在する可能性がありますが、製品の汎用性も高いため、乗り換え障壁は限定的です。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

原田工業の事業モデルは、ユーザー数の増加によって製品やサービスの価値が向上するネットワーク効果を生み出す性質のものではありません。BtoBの部品供給が中心であり、直接的なネットワーク効果は期待できません。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の製造業としての経験や、効率的な生産体制の構築により、一定のコスト競争力を維持している可能性があります。しかし、グローバルな競争環境において、構造的なコスト優位性を確立している明確な証拠はありません。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

コネクタやスイッチといった電子部品市場は競争が激しいですが、原田工業は特定のニッチ市場や顧客層において、一定のシェアを確保していると考えられます。業界全体で見ると寡占度は低いものの、特定の製品群においては効率的な規模の経済が働いている可能性があります。

  • 自動車アンテナの専門性
    長年にわたり自動車用アンテナの開発・製造に特化しており、ポールタイプからシャークフィンタイプ、さらにTV用アンテナやETC用アンテナ、アンプ類まで幅広い製品ラインナップを持っています。これにより、顧客である自動車メーカーの多様なニーズに対応できる専門技術とノウハウを蓄積しています。
  • グローバルな生産・販売網
    日本、中国、フィリピン、ベトナム、メキシコ、米国、英国など世界各地に生産・販売拠点を有しており、主要な自動車生産地域をカバーしています。この広範なネットワークにより、顧客への迅速な供給体制と、地域ごとの市場特性に合わせた柔軟な対応が可能です。
  • 品質管理体制の確立
    自動車産業の品質マネジメントシステムの認証を取得しており、高品質な製品を安定して供給できる体制を構築しています。製造現場の管理強化や次世代技術への適応にも取り組んでおり、顧客からの信頼を得る上で重要な競争優位性となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針(経営理念) ―共創と革新― HARADAはベストを追求するプロフェッショナル集団であり続けます。 (経営基本方針) 1.HARADAは、永遠に存続・発展し続けます。 2.HARADAは、顧客満足を第一義とした経営を実践し続けます。 3.HARADAは、常に社会的貢献を追求し続けます。 4.HARADAは、プロ社員が活躍できる場を常に提供し続けます。 5.HARADAは、活力あふれる組織風土を持ち続けます。 常に顧客、社員、株主、取引先、地域社会に必要とされる存在価値をもって時代を超えて永遠に存続、発展していくことを基本とし、株主の投資に報い、市場・顧客との共創と独自の技術力、創造力によって、顧客の真のニーズに応え続け、取引先との共存、共栄を図り、地球環境と人にやさしく、安全性の高い商品・サービスを開発し、常に社会的貢献を追求していくこと、また、各従業員に対し能力が発揮出来る場を提供し、一流のチームワークにより主体的、創造的に革新に挑戦する活力あふれる組織風土を持ち続けることを基本方針としております。 (行動指針) 明るく、楽しく、真剣に! (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、成長性及び収益性改善のため、営業利益率等の利益指標の向上に努めるとともに、経営の安全性を高めるため財務体質を改善すべく、有利子負債の削減、棚卸資産の圧縮、自己資本の充実等に取り組んでまいります。 (3) 経営環境、経営戦略並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の世界経済は、米国の通商政策等によって大きく左右される事が予想され、先行き不透明感が増大しております。また、中国での景気減速等、世界経済の成長を下振れさせるリスク要素が数多く存在し、先行きの不確実性が高い状況となっております。 当社グループの属する自動車業界におきましては、世界の自動車生産台数が、一部地域の需要減や電動車での減速等により前期比で減産となりました。さらに、米国の通商政策等の影響、材料費の高止まりや労務費の高騰、為替の影響等もあり、引き続き、大変厳しい事業環境となっております。 このような状況のもと、当社では、「CASEへの対応等による、トップラインの拡大」、「コスト構造改革による、コスト体質の強靭化」、「B/Sのスリム化による収益改善・財務体質改善」を強力に推進する、「収益構造改革」に集中して取り組み、財務体質の健全性を確保すると共に、限られた経営資源を最大限有効活用し、利益の最大化、企業・株主価値の向上等に努めてまいります。 一方、中長期的な視点では、CASEの進展等を含め、自動車業界を取り巻く環境は変化しており、このような環境変化を踏まえ、当社は次のとおり中長期経営の方向性を定め、CASEとモビリティの多様化が実現する豊かなモビリティライフに貢献することを目指してまいります。 (中長期経営の方向性)<目指す姿> 当社は、車載アンテナのトップ企業であり続けます。CASE及びモビリティの多様化に積極的に対応し、周辺事業・新規事業を拡大させ、収益基盤を確立します。 <組織運営のあり方(3C+S)> 様々な変化をプラス思考でチャンスと捉え、積極果敢にチャレンジし、自分自身をそして組織をチェインジしていきます。そうしたことをスピード感を持って実践します。 (収益構造改革) 「CASEへの対応等による、トップラインの拡大」、「コスト構造改革による、コスト体質の強靭化」、「B/Sのスリム化による収益改善・財務体質改善」を強力に推進してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針(経営理念) ―共創と革新― HARADAはベストを追求するプロフェッショナル集団であり続けます。 (経営基本方針) 1.HARADAは、永遠に存続・発展し続けます。 2.HARADAは、顧客満足を第一義とした経営を実践し続けます。 3.HARADAは、常に社会的貢献を追求し続けます。 4.HARADAは、プロ社員が活躍できる場を常に提供し続けます。 5.HARADAは、活力あふれる組織風土を持ち続けます。 常に顧客、社員、株主、取引先、地域社会に必要とされる存在価値をもって時代を超えて永遠に存続、発展していくことを基本とし、株主の投資に報い、市場・顧客との共創と独自の技術力、創造力によって、顧客の真のニーズに応え続け、取引先との共存、共栄を図り、地球環境と人にやさしく、安全性の高い商品・サービスを開発し、常に社会的貢献を追求していくこと、また、各従業員に対し能力が発揮出来る場を提供し、一流のチームワークにより主体的、創造的に革新に挑戦する活力あふれる組織風土を持ち続けることを基本方針としております。 (行動指針) 明るく、楽しく、真剣に! (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、成長性及び収益性改善のため、営業利益率等の利益指標の向上に努めるとともに、経営の安全性を高めるため財務体質を改善すべく、有利子負債の削減、棚卸資産の圧縮、自己資本の充実等に取り組んでまいります。 (3) 経営環境、経営戦略並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の世界経済は、米国の通商政策等によって大きく左右される事が予想され、先行き不透明感が増大しております。また、中国での景気減速等、世界経済の成長を下振れさせるリスク要素が数多く存在し、先行きの不確実性が高い状況となっております。 当社グループの属する自動車業界におきましては、世界の自動車生産台数が、一部地域の需要減や電動車での減速等により前期比で減産となりました。さらに、米国の通商政策等の影響、材料費の高止まりや労務費の高騰、為替の影響等もあり、引き続き、大変厳しい事業環境となっております。 このような状況のもと、当社では、「CASEへの対応等による、トップラインの拡大」、「コスト構造改革による、コスト体質の強靭化」、「B/Sのスリム化による収益改善・財務体質改善」を強力に推進する、「収益構造改革」に集中して取り組み、財務体質の健全性を確保すると共に、限られた経営資源を最大限有効活用し、利益の最大化、企業・株主価値の向上等に努めてまいります。 一方、中長期的な視点では、CASEの進展等を含め、自動車業界を取り巻く環境は変化しており、このような環境変化を踏まえ、当社は次のとおり中長期経営の方向性を定め、CASEとモビリティの多様化が実現する豊かなモビリティライフに貢献することを目指してまいります。 (中長期経営の方向性)<目指す姿> 当社は、車載アンテナのトップ企業であり続けます。CASE及びモビリティの多様化に積極的に対応し、周辺事業・新規事業を拡大させ、収益基盤を確立します。 <組織運営のあり方(3C+S)> 様々な変化をプラス思考でチャンスと捉え、積極果敢にチャレンジし、自分自身をそして組織をチェインジしていきます。そうしたことをスピード感を持って実践します。 (収益構造改革) 「CASEへの対応等による、トップラインの拡大」、「コスト構造改革による、コスト体質の強靭化」、「B/Sのスリム化による収益改善・財務体質改善」を強力に推進してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要① 経営成績等の状況 当連結会計年度における世界経済は、インフレの鎮静化や貿易の持ち直し等を背景に底堅い成長を維持したものの、米国新政権による通商政策等により先行きの不透明感が一段と高まっております。また、材料費の高止まりに加え、中国での景気減速等、世界経済の下振れリスクも大きく、引き続き不確実性が高い状況となっております。 当社グループの属する自動車業界におきましては、一部地域の需要減や電動車での減速等により、自動車生産台数が前期比減産となり、加えて労務費の高騰や為替の影響等もあり、依然として大変厳しい事業環境となりました。 このような外部環境の変化及び足元の状況に鑑み、「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)への対応等による、トップラインの拡大」、「コスト構造改革による、コスト体質の強靭化」、「B/Sのスリム化による収益改善・財務体質改善」を強力に推進する「収益構造改革」に集中して取り組んでまいりました。 一方、中長期的な視点では、「CASEへの積極的な対応」及び「モビリティの多様化への対応」を二つの大きな今後の経営の方向性と定めました。また、当社グループの目指す姿を「当社は、車載アンテナのトップ企業であり続けます。CASE及びモビリティの多様化に積極的に対応し、周辺事業・新規事業を拡大させ、収益基盤を確立します。」と定め、CASEとモビリティの多様化が実現する豊かなモビリティライフに貢献することを目指してまいります。 こうした方向性のもと、当連結会計年度における売上高は、世界の自動車生産台数が、一部地域の需要減や電動車での減速等により前年同期比で減産となったことに加え、中国市場における日系自動車メーカーの販売台数の減少等により、448億17百万円(前年同期比4.6%減)となりました。利益面については、材料費や労務費の高騰等により大変厳しい状況が続いておりますが、「収益構造改革」に集中して取り組んだ結果、営業利益は17億29百万円(前年同期比68.5%増)、経常利益は13億28百万円(前年同期比156.1%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に計上した遊休資産の譲渡に伴う固定資産売却益が当期は発生していない他、法人税等の影響により1億66百万円(前年同期比81.2%減)となりました。  セグメントごとの業績は次のとおりであります。(イ) 日本 日本市場における自動車生産台数は減少したものの、拡販活動等により、外部売上高は181億57百万円(前年同期比5.4%増)、セグメント間の内部売上高は19億35百万円(同3.4%減)、営業利益は13億43百万円(同31.9%増)となりました。 (ロ) アジア アジア市場における自動車生産台数は増加したものの、一部地域の需要減や、中国市場における日系自動車メーカーの販売台数の減少、為替の影響等により、外部売上高は72億53百万円(前年同期比11.6%減)、セグメント間の内部売上高は194億52百万円(同6.1%増)、営業利益は3億82百万円(前年同期は営業損失9億53百万円)となりました。 (ハ) 北中米 北中米市場における自動車生産台数の減少や為替の影響等により、外部売上高は145億50百万円(前年同期比3.5%減)、セグメント間の内部売上高は76百万円(同9.2%減)、営業利益は3億5百万円(同59.6%減)となりました。 (ニ) 欧州 欧州市場における自動車生産台数の減少や為替の影響等により、外部売上高は48億55百万円(前年同期比25.1%減)、セグメント間の内部売上高は7億72百万円(同63.6%減)、営業損失は1億47百万円(前年同期は営業利益1億67百万円)となりました。  なお、セグメントの売上については外部顧客に対する売上高とセグメント間の内部売上高を記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度と比較して13億6百万円増加し、64億48百万円(前連結会計年度比25.4%増)となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、「法人税等の支払額」27億19百万円、「その他」10億18百万円等の減少要因がありましたが、「減価償却費」13億50百万円、「税金等調整前当期純利益」13億8百万円、「棚卸資産の増減額」12億7百万円等の増加要因により、8億55百万円の収入(前連結会計年度は24億23百万円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、「その他」3億41百万円の増加要因がありましたが、「有形固定資産の取得による支出」7億50百万円の減少要因により4億8百万円の支出(前連結会計年度は25億68百万円の収入)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、「短期借入金の返済による支出」1,141億81百万円、「リース債務の返済による支出」3億59百万円、「配当金の支払額」3億25百万円等の減少要因がありましたが、「短期借入れによる収入」1,157億40百万円等の増加要因により、5億73百万円の収入(前連結会計年度は59億98百万円の支出)となりました。  なお、当企業集団のキャッシュ・フローの関連指標の推移は下記のとおりであります。 2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期自己資本比率(%)35.331.227.831.734.4時価ベースの自己資本比率(%)60.157.844.542.127.4キャッシュ・フロー対有利子負債比率(債務償還年数)--37.56.720.8インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)--1.93.71.9自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により算出しております。3.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを使用しております。4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。5.2021年3月期及び2022年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジレシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスであるため記載しておりません。6.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を2022年3月期の期首から適用しており、2022年3月期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。③ 生産、受注及び販売の実績(イ) 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)日本(百万円)--アジア(百万円)30,472104.1北中米(百万円)13,070100.3欧州(百万円)--合計(百万円)43,542102.9(注)金額は、販売価格によっております。 (ロ) 受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)日本18,059104.432877.0アジア7,02890.455571.2北中米14,42294.826767.5欧州4,77273.223774.3合計44,28394.61,38872.2 (ハ) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)日本(百万円)18,157105.4アジア(百万円)7,25388.4北中米(百万円)14,55096.5欧州(百万円)4,85574.9合計(百万円)44,81795.4(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.前連結会計年度及び当連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)Ford Motor Company4,1828.93,5137.8Honda Motor Co., Ltd.5,38611.53,3117.4トヨタ自動車株式会社3,6817.83,6538.2 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容(イ) 経営成績の分析 当連結会計年度の業績は、売上高は448億17百万円(前連結会計年度比4.6%減)となり、営業利益は17億29百万円(前連結会計年度比68.5%増)、経常利益は13億28百万円(前連結会計年度比156.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億66百万円(前連結会計年度比81.2%減)となりました。(売上高) 当連結会計年度における売上高は、448億17百万円(前連結会計年度469億93百万円)となり、21億76百万円減少いたしました。 また、セグメントの売上高は次のとおりであり、外部顧客に対する売上高を記載しております。日本 日本市場における自動車生産台数は減少したものの、拡販活動等により、外部売上高は181億57百万円(前連結会計年度172億19百万円)となり、9億38百万円増加いたしました。アジア アジア市場における自動車生産台数は増加したものの、一部地域の需要減や、中国市場における日系自動車メーカーの販売台数の減少、為替の影響等により、外部売上高は72億53百万円(前連結会計年度82億6百万円)となり、9億53百万円減少いたしました。北中米 北中米市場における自動車生産台数の減少や為替の影響等により、外部売上高は145億50百万円(前連結会計年度150億85百万円)となり、5億34百万円減少いたしました。欧州 欧州市場における自動車生産台数の減少や為替の影響等により、外部売上高は48億55百万円(前連結会計年度64億81百万円)となり、16億26百万円減少いたしました。 (営業利益) 当連結会計年度における営業利益は、17億29百万円(前連結会計年度は営業利益10億26百万円)となり、7億3百万円増加いたしました。 主に売上原価率の減少によるものであります。 (営業外収益) 当連結会計年度における営業外収益は、2億14百万円(前連結会計年度2億28百万円)となり、14百万円減少いたしました。「受取還付金」の増加、「受取利息」及び「その他」の減少によるものであります。 (営業外費用) 当連結会計年度における営業外費用は、6億14百万円(前連結会計年度7億35百万円)となり、1億21百万円減少いたしました。 主に「為替差損」の増加及び「支払利息」の減少によるものであります。 (特別利益) 当連結会計年度における特別利益は1百万円(前連結会計年度34億10百万円)となり、34億9百万円減少いたしました。「固定資産売却益」の減少によるものであります。 (特別損失) 当連結会計年度における特別損失は21百万円(前連結会計年度15億16百万円)となり、14億95百万円減少いたしました。 主に前期における「事業構造改善費用」の計上によるものであります。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は1億66百万円(前連結会計年度8億85百万円)となり、7億19百万円減少いたしました。 (ロ) 財政状態の分析(資産) 当連結会計年度末における流動資産は288億8百万円(前連結会計年度末273億93百万円)となり、14億15百万円増加いたしました。これは主に「現金及び預金」が13億6百万円増加したことによるものであります。固定資産は101億23百万円(前連結会計年度末102億5百万円)となり、81百万円減少いたしました。これは主に「有形固定資産」が40百万円、「無形固定資産」が34百万円減少したことによるものであります。 この結果、総資産は389億32百万円(前連結会計年度末375億98百万円)となり、13億33百万円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は238億32百万円(前連結会計年度末237億20百万円)となり、1億11百万円増加いたしました。これは主に「未払法人税等」が9億99百万円、「その他」が9億96百万円減少したものの、「短期借入金」が16億68百万円、「支払手形及び買掛金」が6億8百万円増加したことによるものであります。固定負債は17億18百万円(前連結会計年度末19億63百万円)となり、2億45百万円減少いたしました。これは「退職給付に係る負債」が24百万円増加したものの、「その他」が2億69百万円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は255億51百万円(前連結会計年度末256億84百万円)となり、1億33百万円減少いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は133億81百万円(前連結会計年度末119億13百万円)となり、14億67百万円増加いたしました。これは主に「自己株式」が2億99百万円増加(純資産は減少)、「利益剰余金」が1億60百万円減少したものの、「為替換算調整勘定」が18億96百万円増加したことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご確認ください。 当社グループの資金の源泉は、「現金及び現金同等物」、「営業活動によるキャッシュ・フロー」等であります。当社グループの事業活動における資金需要は主に運転資金と設備投資資金であり、自己資金を充当することを基本とし、必要に応じて金融機関からの借入れによる資金調達を行っております。 その結果、当連結会計年度末における短期借入金は165億34百万円となり、借入金総額は165億34百万円となりました。また、当連結会計年度末における現金及び預金の残高は64億48百万円となりました。今後の世界経済は景気の下振れ要因が数多く存在しており、依然として先行きの不透明な状況が続いてはおりますが、手許資金については十分に確保しており、必要に応じて金融機関等から機動的な資金調達が可能な体制を整えております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績及び現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性を伴うため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。また、特に以下の重要な会計方針及び見積りの適用が、その作成において用いられる見積り及び予測により、当社の連結財務諸表に大きな影響を及ぼすと考えております。 (イ) 固定資産の減損 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。事業計画や経営環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損を認識する可能性があります。 (ロ) 繰延税金資産 当社グループは、将来の課税所得に関するものを含めた様々な予測・仮定に基づいて繰延税金資産を計上しており、実際の結果がかかる予測・仮定とは異なる可能性があります。また、将来の課税所得に関する予測・仮定に基づいて、当社又は子会社が繰延税金資産の一部又は全部の回収ができないと判断した場合、当社グループの繰延税金資産は減額され、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。繰延税金資産の詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(税効果会計関係)」をご覧ください。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご確認ください。 ⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況 「経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、当社グループは、成長性及び収益性改善のため、営業利益率等の利益指標の向上に努めるとともに、経営の安全性を高めるため財務体質を改善すべく、有利子負債の削減、棚卸資産の圧縮、自己資本の充実等に取り組んでおります。 2025年3月期の業績指標は、売上高430億円、営業利益12億円、経常利益9億円、親会社株主に帰属する当期純利益1億円と設定いたしました。 当連結会計年度における売上高に関しましては、世界の自動車生産台数が、一部地域の需要減や電動車での減速等により前年同期比で減産となったことに加え、中国市場における日系自動車メーカーの販売台数の減少等により、448億17百万円(前年同期比4.6%減)となりました。利益面については、材料費や労務費の高騰等により大変厳しい状況が続いておりますが、「収益構造改革」に集中して取り組んだ結果、営業利益は17億29百万円(前年同期比68.5%増)、経常利益は13億28百万円(前年同期比156.1%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に計上した遊休資産の譲渡に伴う固定資産売却益が当期は発生していない他、法人税等の影響により1億66百万円(前年同期比81.2%減)となりました。

事業リスク

  • 特定の製品・業界への依存
    主な事業が自動車用アンテナ製品の製造・販売であり、その大半を自動車産業向けに供給しています。世界の自動車生産台数の減少や主要取引先の生産・販売状況の悪化は、受注の大幅な減少に繋がり、会社の財政状態や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 海外事業展開に伴うリスク
    中国、フィリピン、ベトナム、メキシコなど多くの国に拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。各国の政治・経済情勢の変動、予期せぬ法規制の変更、国際税務リスク、テロ、戦争、疫病といった要因は、事業活動を計画通りに進めることを困難にし、会社の業績に影響を与える可能性があります。
  • 為替レートの変動リスク
    連結売上高の大部分を海外売上高が占めているため、外貨建て取引が多く、為替レートの変動の影響を受けやすい状況です。円高は海外売上高や海外子会社の財務諸表の円換算額を減少させ、会社の財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,188 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 また、主要なリスクは、影響度・損害規模と発生頻度の観点から抽出しております。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 特定の製品・業界への依存 当社グループの主たる事業はアンテナ製品及び附帯機器の製造・販売であります。また、その大半を自動車産業向けに製造・販売しております。今後も特定の取引先に偏らない販売活動を展開してまいりますが、取引先の生産及び販売状況や、世界の自動車生産台数の著しい減少等により、受注が大幅に減少する可能性があります。この結果、製造・販売が減少し、当社グループの財政状態及び経営成績が影響を受ける可能性があります。(2) 海外事業展開 当社グループは、日本国内のほか、中国、フィリピン、ベトナム、メキシコ、米国、英国、タイ等に拠点があり、北米、欧州、アジア等の各地域に製品を供給しており、今後とも各拠点における設備投資の拡充や特定の地域における販売網の強化等を行っていく方針であります。当社グループは、生産・販売拠点のある国の経済・政治・社会的状況に加え、事業に関連する各国法規制の情報を日々収集し、必要な対応を行っております。しかしながら、各地域の政治や経済の動向、予期しない法律又は規制の変更、移転価格税制等の国際税務リスク、テロ、戦争、疫病等により、事業活動を計画通りに行えず、当社グループの財政状態及び経営成績が影響を受ける可能性があります。(3) 為替レートの変動 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、連結売上高の大部分を海外売上高が占めております。定常的に外貨建て取引が発生しており、為替レートの変動の影響を受けやすい状況にあります。当社グループは、外貨建ての債権と債務のバランスを考慮することにより、その影響を限定することができると考えておりますが、為替レートの変動は、外貨建ての売上や仕入に影響を及ぼします。また、連結決算における海外連結子会社の財務諸表の円換算額にも影響を及ぼし、当社グループの財政状態及び経営成績が影響を受ける可能性があります。(4) 価格競争等 当社グループは、世界各国へ販売しているため、常に各国の競合他社等と価格面等での競争があります。当社グループは、価格競争力を維持・確保するため、材料費改善活動の活性化や工場の生産性改革の推進等の施策を通じ、コスト低減に努めておりますが、価格競争が激化した場合には、売上高の減少や収益の悪化等、当社グループの財政状態及び経営成績が影響を受ける可能性があります。(5) 部品・原材料の仕入れ 当社グループは、当社グループ外から原材料を仕入れ基幹部品等を生産し、一部の部品を当社グループ外から仕入れております。具体的な当社グループ製品の主たる原材料はアンテナ及び中継ケーブル等で使用する銅線、樹脂等であります。当社グループは、複数の仕入先との取引による安定した仕入れの確保、現地調達や集中購買等による材料費の低減等に努めておりますが、当社グループでは管理できない仕入先の事情による部品・原材料の仕入れの停滞や原材料市況の高騰による仕入値の上昇等により原価率が上昇し、当社グループの財政状態及び経営成績が影響を受ける可能性があります。(6) 製品の品質保証 当社グループは、顧客の品質基準にあわせた製品を中国、フィリピン、ベトナム、メキシコで生産をしております。当社グループでは、製造現場を支える現場管理強化や次世代技術に適応した高品質水準の確立に取り組んでおり、品質管理は自動車産業の品質マネジメントシステムの認証を受け、万全を期しております。これまでに、当社グループに対しての製造物責任法に基づく訴訟やリコール等は発生しておりませんが、今後、当社グループの製品に関する訴訟等が発生した場合には多額の損害賠償費用の発生や当社グループの製品に対しての信用の低下等により、当社グループの財政状態及び経営成績が影響を受ける可能性があります。 (7) 税務に関するリスク 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、連結売上高の大部分を海外売上高が占めております。当社グループは、税務については、各国の税法に準拠して税額を計算し、適正に納税を行い、法令順守に努めております。また、適用される各国の移転価格税制等の国際税務リスクについては、第三者の税務に関する専門家を活用する等細心の注意を払っておりますが、税務当局との見解の相違により、取引価格が不適切である等の指摘を受ける可能性があります。さらに政府間協議が不調となる等の場合、結果として二重課税や追徴課税を受ける可能性があります。 (8) 知的財産権侵害の可能性 当社グループは、イノベーション創出型開発の推進、グローバル開発の最適化等の施策に取り組んでおります。これに伴い、積極的な特許出願を行うとともに、第三者からの特許侵害訴訟を未然に防止するため、当社及び特許事務所を通じた特許調査を随時行っております。しかしながら、第三者の特許権を侵害していないことを完全に調査し確認することは極めて困難であり、現時点において当社グループが認識していない第三者の特許等の知的財産権が存在する可能性は完全に否定できず、また今後、当社グループが第三者より特許権その他知的財産権の侵害を理由として訴訟提起を受けないという保証はありません。当社グループが第三者から訴訟提起等を受けた場合には、当社は、弁理士及び弁護士等と相談の上、個別具体的な対応を行っていく方針でありますが、その対応において多大な費用と時間を要する可能性があります。その結果によっては、当社グループの財政状態及び経営成績が影響を受ける可能性があります。(9) 棚卸資産について 当社グループでは、財務体質の健全性を確保すると共に、限られた経営資源を最大限有効活用することを目指しておりますことから、顧客の需要予測等を常に把握し、適正な在庫水準の維持と滞留在庫の発生を防止するよう努めておりますが、市場の変化等により予測した需要が実現せず過剰在庫となり評価損の計上や廃棄処分を余儀なくされた場合、当社グループの財政状態及び経営成績が影響を受ける可能性があります。(10) 技術の陳腐化 当社グループでは、イノベーション創出型開発の推進、グローバル開発の最適化等の施策に取り組んでおり、現在製造している製品に係る技術や将来の事業に必要な要素技術獲得のための開発活動を行い、競争力強化を図っております。しかしながら、将来的に当社グループが製造している製品の陳腐化や当社グループにおける技術革新が進行しなかった場合には、当社グループの製品が競合他社の製品と比較して競争力を獲得できないことにより、当社グループの財政状態及び経営成績が影響を受ける可能性があります。(11) 災害等による影響 地震・台風等の自然災害の発生等によって、当社グループの製造拠点・販売拠点における生産能力の低下、情報インフラの断絶及び二次的災害等、当社の事業に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、永遠に存続・発展し続けることを経営基本方針に掲げており、災害対策マニュアルや事業継続計画の策定、従業員の安否確認システムの構築等の対策を講じておりますが、自然災害による被害を完全に排除できるものではなく、当社グループの財政状態及び経営成績が影響を受ける可能性があります。

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