事業の概要
- 電子部品材料事業トミタ電機グループは、電子部品の基盤となるフェライトコア(磁性材料)や、コイル・トランスといった電子部品そのものの製造・販売を主な事業としています。これらの製品は、スマートフォンや家電、自動車など幅広い電子機器に使われており、現代社会のインフラを支える重要な役割を担っています。製造は主に自社工場で行い、国内外の顧客に販売しています。
- 不動産賃貸事業国内の不動産を保有し、店舗などの賃貸を行うことで安定的な収益を得ています。これは、電子部品材料事業とは異なる収益源を確保することで、事業ポートフォリオの多様化を図り、経営の安定性を高める目的があります。賃貸収入は、景気変動の影響を受けにくい傾向があるため、リスク分散にも寄与しています。
- グループ構成トミタ電機株式会社を中核とし、2つの子会社(珠海富田電子有限公司、TOMITA FERRITE LTD.)で構成されています。子会社は主に海外での製造・販売を担っており、グローバルな生産・販売体制を構築しています。これにより、効率的な生産と広範な市場へのアクセスを実現しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 電子部品材料事業この事業は、電子機器の心臓部となるフェライトコア(磁性材料)や、電力変換などに使われるコイル・トランスといった電子部品の製造と販売を行っています。最新年度の売上高は153.6036億円ですが、営業利益は-1.12073億円と赤字でした。これは、激しい価格競争や原材料価格の高騰、あるいは先行投資などが影響している可能性があります。
- 不動産賃貸事業国内の不動産を賃貸することで収益を得る事業です。主に店舗の賃貸を行っており、最新年度の売上高は0.67189億円、営業利益は0.50619億円と安定した利益を上げています。電子部品材料事業とは異なり、比較的景気変動の影響を受けにくく、グループ全体の収益安定化に貢献していると考えられます。
- 事業構成と地域性グループ全体の事業は、電子部品材料事業と不動産賃貸事業の2つで構成されています。電子部品材料事業は、日本国内と東アジア地域を主な市場としており、製造拠点は日本と中国にあります。不動産賃貸事業は国内に限定されています。この構成は、主要な電子部品市場での競争と、国内での安定収益確保というバランスを示しています。
2026-01 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| ElectronicPartsMaterialsBusiness | 地域 | 15 | -1 | -7.3% |
| RealEstateLeaseBusiness | 地域 | 1 | 1 | 75.3% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、トミタ電機株式会社(当社)、子会社2社で構成されており、主な事業内容は、電子部品材料であるフェライトコア(磁性材料)、電子部品のコイル・トランスの製造及び販売並びに、国内不動産の賃貸事業であります。なお、当社グループは、同一セグメントに属する電子部品材料の製造、販売を行っており、電子部品材料事業については製品別に記載しております。なお、当該2事業はセグメント情報における区分と同一であります。事業内容と当社及び関係会社の事業に係わる位置づけは次のとおりであります。 区分主要製品会社名電子部品材料事業電子材料フェライトコア製造当社、珠海富田電子有限公司(注)販売当社、TOMITA FERRITE LTD.珠海富田電子有限公司(注)電子部品コイル・トランス製造当社販売当社 不動産賃貸事業不動産賃貸店舗賃貸当社 以上の当社グループ等について図示すると次のとおりであります。 (注) 珠海富田電子有限公司は、TOMITA FERRITE LTD.の子会社であります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 電子部品業界は激しい価格競争に直面しており、対抗しがたい事態が生じる可能性。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 フェライト材質開発、フェライトコアの設計・試作、コイル・トランスの設計開発・試作。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:経済情勢及び景気動向による販売減少 / 為替変動による資産・負債・売上への影響 / 電子部品業界の激しい価格競争
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
公開情報からは、特許、ブランド力、規制ライセンスなどの明確な無形資産に関する情報は確認できませんでした。特定の技術やIPに関する詳細な開示も限定的です。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
顧客がトミタ電機の製品(例:カスタム電源)を他社製品に切り替える場合、設計変更や再評価が必要となる可能性があります。しかし、その切り替えコストが顧客にとって致命的な損失となるほどのレベルではないと考えられます。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
事業内容から、ネットワーク効果が働くようなプラットフォームビジネスやサービスは想定されず、ユーザー数の増加が製品価値を直接高める構造は見られません。
コスト優位★★☆☆☆
長年の事業継続による生産ノウハウの蓄積や、特定の部品調達における交渉力などがコスト面で若干の優位性をもたらしている可能性はあります。しかし、構造的な圧倒的コスト優位を示す情報は確認できません。
規模の経済★★☆☆☆
電気機器部品、特に電源ユニットの分野で一定の市場シェアを有していると考えられますが、業界全体を寡占するほどの規模の経済性や、競合他社を圧倒する市場支配力は確認できません。
- 技術開発力とコスト競争力電子部品業界は価格競争が激しいですが、トミタ電機グループは先進技術を製品に反映させ、顧客ニーズに応じた製品をタイムリーに開発する能力を持っています。また、海外生産を活用することで製造コストを低減し、有利な価格設定に努めています。これにより、競争の激しい市場での優位性を保ち、顧客からの信頼を得ています。
- 多様な製品ラインナップフェライトコアのような電子部品材料から、コイル・トランスといった電子部品まで、幅広い製品を提供しています。これにより、顧客は複数の部品をトミタ電機グループから調達できるため、調達プロセスの簡素化やサプライチェーンの安定化に貢献しています。この多様な製品群は、様々な産業分野のニーズに対応できる強みとなります。
- グローバルな生産・販売体制日本国内だけでなく、中国に製造拠点を持ち、東アジアを中心に販売網を構築しています。これにより、地域ごとの市場ニーズに迅速に対応できるほか、生産コストの最適化や為替変動リスクの分散にも繋がっています。特に中国の子会社は、主要な生産拠点として重要な役割を担っています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 会社の経営の基本方針当社グループは、テクノロジーを活用することにより、価値ある製品を市場に提供し、顧客の満足を得る一方で、適正に得られた利益を株主と従業員に還元し、グローバル化の推進と企業価値を高める経営を継続することで全世界の人々に貢献してまいります。 (2) 目標とする経営指標当社グループは、安定的経営を重視し、「企業体質を強化するために内部留保を充実し、経営基盤の強化をはかる」ことを経営方針の一つとして掲げ、株主資本の充実を図ってまいりました。こうした考えに基づき、当社グループが目指す経営指標としては、自己資本比率80%以上(当期実績85.4%)、売上高経常利益率3%以上(当期実績△1.7%)を目標として、その達成に努めております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題今後の見通しといたしましては、中東やウクライナをはじめとした国際政治情勢の不安定化に加え、米国の保護主義的な貿易政策、エネルギーや資源価格の高騰、さらに不安定な為替変動など、世界経済および日本経済の先行きについては予測が大変困難な状況となっております。当社グループを取り巻く事業環境も中国市場の低迷、ならびに熾烈なグローバル競争も併せて、国内外において企業間競争、価格競争は一段と厳しくなる事が予想されます。このような事業環境の中で、EV、情報通信、産業機器、医療機器、省エネ・環境分野における国内外市場での新規開拓に向け、中国・香港・欧州営業とともに販売拡大を図りながら、海外生産工場の継続的な品質改善や経費削減に向けた取り組みを推進し利益重視の体制を強化してまいります。重点課題として以下の3点に取り組みます。① EV等の電池管理システム・車内通信システム、RFID、通信基地局、データ・センター、 電源・半導体製造装置・産業用工作機械、医療機器等を主体とする新規受注の獲得② 原価低減に向けた品質改善と製造設備刷新、省力化、自動化、DXの推進③ 高信頼性、高効率化、小型・高周波化を目的とした材質開発の推進 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 会社の経営の基本方針当社グループは、テクノロジーを活用することにより、価値ある製品を市場に提供し、顧客の満足を得る一方で、適正に得られた利益を株主と従業員に還元し、グローバル化の推進と企業価値を高める経営を継続することで全世界の人々に貢献してまいります。 (2) 目標とする経営指標当社グループは、安定的経営を重視し、「企業体質を強化するために内部留保を充実し、経営基盤の強化をはかる」ことを経営方針の一つとして掲げ、株主資本の充実を図ってまいりました。こうした考えに基づき、当社グループが目指す経営指標としては、自己資本比率80%以上(当期実績85.4%)、売上高経常利益率3%以上(当期実績△1.7%)を目標として、その達成に努めております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題今後の見通しといたしましては、中東やウクライナをはじめとした国際政治情勢の不安定化に加え、米国の保護主義的な貿易政策、エネルギーや資源価格の高騰、さらに不安定な為替変動など、世界経済および日本経済の先行きについては予測が大変困難な状況となっております。当社グループを取り巻く事業環境も中国市場の低迷、ならびに熾烈なグローバル競争も併せて、国内外において企業間競争、価格競争は一段と厳しくなる事が予想されます。このような事業環境の中で、EV、情報通信、産業機器、医療機器、省エネ・環境分野における国内外市場での新規開拓に向け、中国・香港・欧州営業とともに販売拡大を図りながら、海外生産工場の継続的な品質改善や経費削減に向けた取り組みを推進し利益重視の体制を強化してまいります。重点課題として以下の3点に取り組みます。① EV等の電池管理システム・車内通信システム、RFID、通信基地局、データ・センター、 電源・半導体製造装置・産業用工作機械、医療機器等を主体とする新規受注の獲得② 原価低減に向けた品質改善と製造設備刷新、省力化、自動化、DXの推進③ 高信頼性、高効率化、小型・高周波化を目的とした材質開発の推進 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(経営成績等の状況の概要)(1) 業績当連結会計年度における世界経済は、ロシアによるウクライナ侵攻に加え、中東情勢やパレスチナ問題の長期化など地政学リスクがなお高止まりする一方で、インフレの鈍化や主要国の金融環境の緩和を背景に、全体としては低成長な推移となりました。米国では、個人消費の底堅さやAI・デジタル関連への投資を中心とした設備投資に支えられ、比較的堅調な成長を維持しました。一方、中国では不動産不況や個人消費の低迷から景気減速が続き、世界貿易や資本財需要を通じて世界経済の下押し要因となり、先行き不透明感が残る状況となりました。日本経済においては、世界経済の減速を受けて外需が伸び悩む中、物価上昇は一服しつつもエネルギー・原材料価格の高止まりが企業収益と家計に重荷となり、景気回復のペースは緩やかにとどまりました。このような市場環境のもと、当社グループはフェライトコアならびにコイルトランス製品の製造原価低減と品質改善に引き続き取り組み、世界競争に打ち勝つことのできる高性能・高品質の製品を安定的に供給すべく活動を続けてまいりました。その結果、当連結会計年度において、フェライトコア販売は、中国市場ではEV市場の需要が堅調に推移し、日本市場においては、産業機器関連、工作機械関連、半導体製造装置関連向けでは外需の弱さが顕在したものの、顧客の在庫調整が改善し、緩やかな成長となりました。コイルトランス販売についても、概ね同様の理由により緩やかな成長となり、売上高は16億3百万円(前期比12.8%増)となりました。損益面では、原価率の改善、ならびに経費等の削減に努めたものの、営業損失は6千1百万円(前期は1億7千1百万円の営業損失)となりました。経常損失は2千7百万円(前期は1億6千7百万円の経常損失)、当期第1四半期に情報開示した特別利益の発生により、親会社株主に帰属する当期純利益は1億2千3百万円(前期は1億7千1百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。セグメント別の業績では、電子部品材料事業は前段の記載内容により、当事業の売上高は15億3千6百万円(前期比13.2%増)となり、セグメント損失は1億1千2百万円(前期は2億1千7百万円のセグメント損失)となりました。また、不動産賃貸事業の売上高は6千7百万円(前期比3.1%増)となり、セグメント利益は5千万円(前期比9.5%増)となりました。当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末と比べ1億2千5百万円減少し、46億5千9百万円となりました。当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末と比べ2億6千万円減少し、6億7千8百万円となりました。当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末と比べ1億3千4百万円増加し、39億8千1百万円となりました。 (2) キャッシュ・フロー当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億3千6百万円減少し、11億1千2百万円(前期は12億4千8百万円)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によって減少した資金は、1億1千7百万円(前期は1億9百万円の減少)となりました。これは主に、役員退職慰労金の支払額の増加によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によって減少した資金は、2千6百万円(前期は1億1千8百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によって増加した資金は、1千5百万円(前期は7千8百万円の増加)となりました。これは主に、自己株式の処分による収入によるものであります。 (生産、受注及び販売の状況)(1) 生産実績当社グループ(当社及び連結子会社)の電子部品材料事業の生産、受注及び販売の状況については、製品別に記載しております。なお、不動産賃貸事業は生産実績には含まれておりません。当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。 区分金額(千円)前年同期比(%)電子部品材料 フェライトコア1,376,165125.2 コイル・トランス201,30694.1 その他――合計1,577,472120.1 (注) 金額は、販売価格で表示しております。 (2) 受注状況当社グループ(当社及び連結子会社)の電子部品材料事業の生産、受注及び販売の状況については、製品別に記載しております。なお、不動産賃貸事業は受注状況には含まれておりません。当連結会計年度における受注状況は、次のとおりであります。 区分受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)電子部品材料 フェライトコア1,368,751121.0130,925143.1 コイル・トランス199,18092.18,31379.6 その他5,41070.0――合計1,573,343116.1139,239136.6 (注) 金額は、販売価格で表示しております。 (3) 販売実績当社グループ(当社及び連結子会社)の電子部品材料事業の生産、受注及び販売の状況については、製品別に記載しており、また、当社の国内不動産の有効活用は主要な収益源であるため、不動産賃貸収入は販売実績に含めております。当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 区分金額(千円)前年同期比(%)電子部品材料 フェライトコア1,329,318117.1 コイル・トランス201,30694.1 その他5,41069.9電子部品材料計1,536,036113.2不動産賃貸67,189103.1合計1,603,226112.8 (注) 金額は、販売価格で表示しております。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。(1) 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、連結会計年度末における資産、負債の金額、及び連結会計年度における収益、費用の金額に影響を与える重要な会計方針及び各種引当金等の見積り方法(計上基準)につきましては、「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」(1)「連結財務諸表」「注記事項」(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。この連結財務諸表の作成に当たりまして、過去の実績や法制度の変更など様々な要因に基づき、見積り及び判断をおこなっております。実際の結果は、見積り特有の不確定要素が内在するため、これらの見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものにつきましては、「第5「経理の状況」1「連結財務諸表等」(1)「連結財務諸表」「注記事項」(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (2) 財政状態及び経営成績の状況(資産の部)当連結会計年度末の資産の部合計は、46億5千9百万円(前期末は47億8千5百万円)となり、1億2千5百万円減少しました。流動資産は、24億5千6百万円(前期末は25億7千2百万円)となり、前期末に比べ1億1千5百万円減少しました。その主な要因は、現金及び預金の減少によるものであります。固定資産は、22億3百万円(前期末は22億1千3百万円)となり、前期末に比べ1千万円減少しました。その主な要因は、機械装置及び運搬具の減少によるものであります。 (負債の部)当連結会計年度末の負債の部合計は、6億7千8百万円(前期末は9億3千8百万円)となり、2億6千万円減少しました。流動負債は、2億5千9百万円(前期末は2億1千6百万円)となり、前期末に比べ4千2百万円増加しました。その主な要因は、買掛金、及び未払費用の増加によるものであります。固定負債は、4億1千9百万円(前期末は7億2千2百万円)となり、前期末に比べ3億3百万円減少しました。その主な要因は、役員退職慰労引当金の減少によるものであります。 (純資産の部)当連結会計年度末の純資産の部合計は、39億8千1百万円(前期末は38億4千7百万円)となり、1億3千4百万円増加しました。その主な要因は、利益剰余金の増加によるものであります。 (売上高)当連結会計年度における売上高の概況は、「第2「事業の状況」4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(経営成績等の状況の概要)(1)業績」をご参照ください。 (営業利益)売上原価は、原価率の改善、経費等の削減に努めたものの、11億8千8百万円(前期は11億3千8百万円)となりました。また、販売費及び一般管理費は、4億7千6百万円(前期は4億5千4百万円)となりました。以上の結果、当連結会計年度の営業損失は、6千1百万円(前期は1億7千1百万円の営業損失)となりました。 (経常利益)営業外収益は、受取利息及びスクラップ売却益、金型売却益の発生により3千5百万円(前期は3千2百万円)となりました。営業外費用は、支払利息及び延滞金の発生により1百万円(前期は2千8百万円)となりました。以上の結果、当連結会計年度の経常損失は、2千7百万円(前期は1億6千7百万円の経常損失)となりました。 (税金等調整前当期純利益)当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は特別利益の発生により、1億2千7百万円(前期は1億6千7百万円の税金等調整前当期純損失)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益)当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、1億2千3百万円(前期は1億7千1百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 (3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、短期運転資金及び設備投資等の長期資金の調達につきましては、自己資本を基本としております。また、当社は前々連結会計年度において、2023年5月17日に行使価額修正条項付新株予約権を発行し、当連結会計年度においては当該新株予約権が行使されたことにより、2千2百万円の資金調達を行い、2025年4月11日に当該新株予約権の行使が完了いたしました。 (4) 経営者の問題認識と今後の方針について当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な市場情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、当社グループを取り巻く事業環境はグローバル経済の変動に直接影響を受けるという図式に変りはなく、引き続き厳しい状況が予想されます。従って、激化する一方のグローバル競争に負ける事なく、当社グループが進化し成長して行く事が最重要課題であると認識いたしております。その様な認識に基づき、当社グループといたしましては、研究開発、特に先端的フェライト材質開発及びコイル・トランスの設計開発を強化推進すると同時に、中国工場において品質安定と効率生産を推進するとともに、自動化・省力化並びに徹底した仕入材料や経費の見直しによりコストを削減し、利益重視の生産体制を構築してまいります。
事業リスク
- 経済情勢と需要変動主な販売先である日本国内および東アジア地域の経済情勢や製品需要の動向が、売上減少に直結する可能性があります。例えば、景気後退や特定電子機器の需要低迷は、トミタ電機グループの業績に直接的な悪影響を及ぼす恐れがあります。これは、地域経済の変動が事業の根幹に影響を与えることを意味します。
- 為替変動の影響外貨建ての取引が多いため、為替レートの変動は資産・負債の円換算額や製品の価格、売上高に影響を与えます。例えば、円高に振れると海外での売上が円換算で目減りし、収益性が悪化する可能性があります。国際的な事業展開を行う上で、為替リスクは常に意識すべき重要な要素です。
- 原材料価格の変動製品の主要原材料である酸化鉄や非鉄金属は、国際相場の影響を受けやすく、価格が上昇傾向にあります。原材料価格の高騰は製造コストを押し上げ、製品価格への転嫁が難しい場合、利益率を圧迫する可能性があります。徹底したコストダウン努力で吸収を図っていますが、限界を超える場合は業績に影響を及ぼします。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経済情勢及び景気動向について当社グループの主な販売先は、日本国内及び東アジアであり、その地域の経済情勢や製品需要動向による販売減少等により、当社グループの財政状況及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 為替変動について為替変動は、当社グループの外貨建取引から発生する資産及び負債の日本円換算額に影響を与える可能性があります。また、外貨建で取引されている製品の価格及び売上高等にも影響があり、当社グループの財政状況及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 販売価格について当社グループが事業展開している電子部品業界は激しい価格競争に直面しております。先進技術の成果を反映させ、顧客ニーズに対応した製品をタイムリーに開発し、海外生産により製造コストを低減して有利な価格決定をすることに努めておりますが、これをもってしても対抗しがたい事態が生じる場合には、当社グループの財政状況及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 新素材及び製品開発投資について当社グループは、成長性の確保を目的として、積極的に新素材及び製品開発のため必要な先行投資を行っております。先行投資に応じた結果、収益を確実に予測することは困難であり、需要が予測に比べて低迷する可能性を含んでおります。そのため、一定期間内で投資に応じた成果、収益が上げられなかった場合には、当社グループの財政状況及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 原材料価格について当社グループが提供する製品の原材料の主なものは酸化鉄並びに非鉄金属であります。非鉄金属は国際取引相場に影響を受け、近年としては上昇傾向にあります。当社グループでは、徹底したコストダウンにより極力吸収してまいりますが、当社グループの財政状況及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 保有有価証券について連結貸借対照表に計上されている投資有価証券については、全て当社保有の有価証券であります。なお、これらの有価証券については保有意義や資産の健全化等を考慮しながら随時見直しを行っております。また、市場価格のある有価証券については今後の経済環境や企業収益の動向により、時価が変動し、市場価格のない有価証券については、当該株式の発行会社の財政状況が変動することにより、当社グループの財政状況及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 減損会計について当社グループは、事業用不動産として複数の土地及び建物を所有しております。固定資産の減損に係る会計基準及び適用指針を適用し、所有する固定資産に減損損失が発生した場合には、当社グループの財政状況及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 自然災害や停電等について当社グループは、大規模な自然災害や長時間にわたる停電により、国内外の製造拠点及び製造体制が深刻な被害を被った場合、販売活動に重要な悪影響を及ぼす可能性があります。 (9) 生産体制について当社グループの提供する製品は日本国内でも生産しておりますが、主な生産場所は中国の子会社並びに委託先であります。中国政府による法律、税制、規則等の変更や地方政府による最低賃金の改定により、当社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。